2017年3月31日金曜日

1-2-Switch

 『1-2-Switch』、遊んでみましたよ。とりあえずひととおり。ざーっと駆け足で体験するみたいな遊び方になってしまったのですが、それでも午後は全部『1-2-Switch』みたいな具合になって、やっぱりこのゲームは大人同士で遊ぶんじゃなく、子供もまじえて大勢で遊ぶのがよいのだと実感させられることとなりました。たとえば長期休暇中とか盆暮れとかで複数家族が集まった時に大活躍! みたいなゲームだと思ったのですね。

このゲームを買った理由は、それこそもう単純なもので、Switchというハードの特性をひととおり体験できる一種の技術デモだと思ったからであります。Joy-Conに搭載されている各種センサーにHD振動といった売り、目玉を、これでもかと活用してくるソフトはおそらくこれが最初にして最後であろう。大食いコンテストで使われているモーションIRカメラとか、本当に今後使われることなどあるだろうか。またHD振動も、振動自体は様々なゲームで活用されるでしょうが、手の中で小さなボールが複数個、コロコロと転がるみたいな繊細な使われ方は、これが最後かも知れない。せっかく手にいれた新ハード。そこに機能があるというのなら、きちんと体験しておきたい。そう思った私には『1-2-Switch』を買わないという選択はなかったのでした。

遊んでみて、わかりやすいものとわかりにくいものがあるなという感じです。目玉のひとつだろうピンポンは、うまいことラリーが続けば面白くもなろうのに、タイミングがあわないとサーブを拾えずに終わったりするんですね。反面、わかりやすくて逆に長く遊べないと思ったのが真剣白刃取り。これ、かけひき頑張ってもどうしても取られてしまうし、取れてしまう。勝負つかなくって終わらないんですね。

困ったのはゴリラでした。リズムにあわせてウッホッホー、ってドラミングの真似をするゲームなんですが、胸を叩くと危険でしょう? だから胸を叩いていると判断されたら、胸を叩かないでねってストップさせられちゃう。それが叩いてないのに出る。あれー、なんでだろう。動きがはやすぎるからなのかなあ。それで、ゆっくりめに動くように気をつけてみてもまだやっぱり注意されて、これ、ちょっとどうしたらいいかわからない。そんな具合に、どうにも遊びづらいのもあったのですね。

HD振動をもっともわかりやすく体験できるのはカウントボールだと思います。これ、すごかった。手の中のJoy-Con、その中であたかもボールが転がって、小箱のはしっこにコツンと当たる。ボールとボールが当たる感触よりも、転がっている感触、こちらの方がすごいと思わされましたね。ほんと、この感触、再現性を使ったゲーム、どれだけ出るかわからないけど、いろいろ出てきたら面白くなったりしないかなあ。

どのゲームも基本的にシンプルで、一部をのぞき5歳児でも遊べる、しかも5歳児でも大人に勝てる可能性があるっていうのは素直に素晴しいなと思います。普通、対戦要素のあるゲームだと、それまでゲームに触れてきた時間、経験の多い方が有利でしょう。ですが、これらミニゲームはそうしたゲーマーのアドバンテージが薄く、それこそゲームはこれがはじめてみたいな人でも、ちょっと遊んで慣れれば、普通にハンデなしで対決できるようになりますからね。ゲーム体験の浅い人でも普通に遊べるのは、ミニゲームが具体的な遊び、動作、モノをモチーフにしているからというのもあるでしょう。ピンポンでも野球でも、ボクシングでもガンマンでも、それがどういう動作であるか、ゲームではなく一般的知識で理解できるようなっている。Joy-Conも、ボタンやスティックを使ってあれこれ細かく操作するのではなく、手に持って動かし、振って操作する、身体の動作とゲームの操作がうまく結び付いている。ゆえに、すんなりと遊びに入っていけるようになっているのはうまいと思いました。

さて、うちで一番人気のゲームはといいますと、それは断然ソーダですよ。もうめちゃくちゃ単純。Joy-Conをソーダの入ったビンに見立てて、振る、振る、振りすぎるとポンッと栓が抜ける。それだけのゲーム。振る時の感触、これがうまい。それで、ソーダが臨界に近くなってくると、細かい泡がビンの中でシュワシュワいいはじめて、あ、そろそろヤバいってわかるようになってる。このシンプルさ、わかりやすさ。子供から年寄りまで、大人数で遊べて面白い。時間もかからず、栓が抜けたら負けにしてもいいし、勝ちにしてもいいし、負けたら罰ゲームみたいにしてもいい。このゲームを起点として、さらなる広がり、遊び、面白さを作り出せる可能性がるんですね。ええ、これ、素晴しいゲームでした。

2017年3月30日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年5月号、一昨日の続きです。

『アニマエール!』、本当に面白いです。次の活動は校外です。いろいろ盛り上げたい。屋外だからフォーメーションを取り入れてみましょう。スタンツも試してみましょう。それでこはねが意を決して、トップをやることになったんですね。しかし大変だ。高いところが怖い。けど、今回のスナンツはダブルベースサイスタンド、太ももの上に乗る技なので、そこまで高くない。それにちゃんとサポートしてくれる人もいます、というのだけど、サポート役のスポットに宇希が選ばれるくだり、ほんと、ひづめさん、有能ですよ。こはね、びくびくながらもはじめてのスタンツが成功して、ああ、嬉しそう。感動が溢れてますね。そして全体の構成も決まって、というんだけど、ひづめの兄さん! そんなにすごいのか。どんなのか見てみたいな。ともあれ、ちょっとずつかたちになっていくチアの活動、その伸びゆく様に魅せられますよ。そしてふたたびの幽霊騒ぎ。こういうの、うまいなあ。

まちカドまぞく』。魔族のいる喫茶店に潜入しているシャミ子。けれどなぜか本来の目的は果たせず、むしろいきいきバイト生活。おかしい。どう考えても、いくらシャミ子だとしてもおかしい。それで、ついに桃たち魔法少女組が動き出すんですが、いやあ、ミカンさん、かっこよかった! 1キロ先から結界を狙撃! おお、マジカルボウガン! よりしろ使用で可愛くなったご先祖を搭載して、結界の上書きをはかる。なぜ、こんなことしないといけないのか。その理由が語られて、いやはや、しびれますよ、これ。制限がある中、その間隙をついて敵の防御を破る。燃えるシチュエーションにミカンの見せ場! ああ、素晴しかったです。そして桃たちが喫茶店にカチコミをかけてからもなかなかにスリリング。戦闘勃発しちゃうの? いや、よかった、そういうことはなかった。またシャミ子を洗脳して労働力にしようとしている、その前提が軽い誤解だったことがわかって、ええ、向こうさんも謝ってくれて円満解決じゃありませんか。よかった。というか、リコ君、この人がいろいろあかんかった。それからシャミ子の優しさも仇になったかー。そのシャミ子の優しさが桃に炸裂する、そのくだりなんかも最高でしたよ。

『ユーレイといっしょ』、面白かったなあ。アパートに住み着いてる幽霊、七遊が妙にやる気を見せて、あの手この手で怖がらせよう、驚かそうとしてくるんだけど、それが全然怖くもなんともなくって、塩あびせられる始末。しかしなんで突然こんなことを? と思ったら、なるほど、仕事なんだ。歩合制なんだ。1ドッキリにつき50円。安い……。けど、生活にお金がかかるわけじゃないから死活問題ってほどでもないんだ、と思ったら、お金入れるように迫られてるんだ。ああ、死活問題だった……。七遊が本気でやってるのかどうなのか、さっぱりわからないんだけど、なにをやろうと怖くない。むしろ人のよさというか、愛らしさばかりが協調されておかしいんですね。でもそんな七遊の大逆転! というか、これドッキリはドッキリだけど、怖いとかじゃないよな! むしろ怖いのは透香の方だよな! でも50円振り込まれた。でも50円だものなあ! この50円、透香にも振り込まれたりせんのかなとか思ってしまいましたよ。

『疾風ういんどみる!』。第1レース、いいスタートを切ったはやて、ふーこペアだけど、タックのたびに差が広がっていく。ナナ、ミミペアの技量の勝利。ペアのこと、互いに知り尽していて、無駄なく、完璧にすべきことをこなしていく。そんな彼女らのバックグラウンドも語られて、ああ、こんな思いを抱えていたんだ! とりわけミミが思い詰めているのだな。これまで謎だったふたりのヨットにかける思いを知れば、ちょっと見方も変わりますよ。ええ、応援したい気持ちもわいてきようものです。蘭、つむじチームは15位。すなわち最下位。はやて、ふうこチームは6位。いさな、夕凪チームはというと、あれー!? 10位!? 超意外! でも、その理由も語られて、第2レースでは問題を解決、一気にトップ争いに食い込んでいく! ああ、もう、はやて、ふうこはどうなるんだろう。主役の主役たる活躍など見せてくれるのかな!

『トモダチヅクリ』、ええと、ふたりで遊びにいくのってこれがはじめて!? お祭りにいきます。静いわく初デートですが、ほんと、これまでふたりで遊びにいけなかった理由が不憫。ほんと、想像以上に不器用だったんだなあ。お祭りの日はふたりともに浴衣を着まして、って、静さん、危ない! 危ない! 面白かったの、ふたりの軍資金ですよ。友達と一緒にお祭りにいくっていったら、一万円くれた。麻乃の親も静の親も同じ行動とってて、ほんと、娘のこと心配してたんだろうな。それだけに嬉しかったんだろうなあ。静は食道楽。麻乃は遊びですね。射的のくだり、めちゃくちゃ面白い。そうか、雰囲気は達人だけど腕がいいわけじゃないんだ。金魚すくいも惨敗。このふたり、ちょっとずつ違った興味持ちながらも、一緒にお祭りを楽しんでるってことの伝わる、いいエピソードだったと思います。そして最後の指切り。ああ、とてもいいお話でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第5号(2017年5月号)

2017年3月29日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年5月号

『まんがタイムオリジナル』2017年5月号、一昨日の続きです。

『北斎のむすめ。』、遊女の恋について、一端の決着などついたのかな、そう思っていたら、まだまだ続きますよ。吉野には好きな人がいる。その男に足抜けをもちかけられて、ああ、あぶない。だって、一緒に逃げようって手紙をもらって、それを足抜けとすぐに気づけない子ですよ。世間知らず。生活力もない。はたして吉原を抜けてやっていけるのか。さらには逃亡失敗したら重罪。これ、ほんとだったら、とりわけ高尾、絶対やめるよういうところだったんだろうな。しかし前回の栄の絵、砧打ちがために考えも変わっているのか。はたしてこの足抜けどうなる。栄が女であることを知ったことも吉野の背を押すこととなって、え? でも失敗? え、どうなんの? ほんと、これ、なんかひやひやさせられる展開ですよ。酷いことになったらいやですよ。

『ゆとりの町長』、高校生をターゲットにしていく。とりあえずの方策が決まったわけですが、ゆとりの人となり知られてるところだと逆に不利とか、でもってクレープ屋台とかはじめちゃって、しかも本末転倒になりかかるっていうね。でも、こうした紆余曲折のはてに、高校生だった時の自分の気持ちにゆきあたった。下校中の高校生のグチを聞いて、そうだ、自分も感じていた不満をすくいあげていこう。これ、実際、大切だよなあ。とりわけ地方行政とかだと、こうした不満をすくいあげて、暮らしやすい町にしていくことが求められるわけで、まずは高校生から。続いてさらに上の世代へ、という風に持っていくのかな? でもここで問題が投票率。ああー、結構シビアな話でありますなあ。そうですよ、ほんと、リアルがここにあるなあ。

『ぎんぶら』は冒険ファンタジーっぽさ満載の星、という触れ込みで売ってる? デモフェイントが舞台。ひどい名前! そうか、フェイントなんだ。というわけで、のっけからドラゴンがフェイント。でも実力派。伝説の木の実と思わせて、道の駅で苗木を売ってる。しかもわりと安い。その上、これが木でなくてキノコ。いやもう、期待をはずしていきますよってスタンスが光ります。気象条件同じなのにあそこ一本きりなワケないでしょーが。正論も光ります。これ、こういう正論というか常識というかの枠組みをきちんと意識して、そのギリギリのところでくすぐるってやり方がうまいんだろうなあ。大きく広げて常識のタガで締めるパターンもあれば、常識にとらわれてる読者の意識を、実はそうじゃないんだよーって引っくり返してみたりと、その手法は変幻自在。ほんと、うまい作家だと思いますよ。

『歌詠みもみじ』はお花見です。お父さん場所取り、しかもなかなか合流できず、孤独にくじけそうになってるのがおかしい。このお父さん、いつもどおりのポジションだなあ、みたいにも思いますよね。そしてまりなも風物詩。酷い花粉症。ああ、ゴーグルしてもなおだらだらなのかあ。鼻もまっかじゃん。ほんと、大変だと思います。花よりもお弁当の話に夢中になったり、これは定番な感じ。そして花いかだ。その風流を父思えば、娘たちはコップ手にして拾いにいって、粋じゃないよーって、これ面白かったなあ。この空気感、とてもいい。でもってもみじ、この子のこういう風にはしゃぐ姿? なかなかに愛らしくてよかったです。お酒飲むとぱたんと寝てしまうママさん。千恵は厳しくなるって、未成年なのに飲んじゃった!? と思ったら、なるほど奈良漬けでも酔うたちでございます。落語の世界だ。ええ、今風な話あり、落語思わせるような展開もあり、その幅がいいんだなあ。片付けをさぼろうとするもみじもナイス。なんかまりあと父上、春の貧乏くじ組でしたね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第5号(2017年5月号)

2017年3月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年5月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。蝶とたわむれるトオルでありますよ。青い蝶、これはモルフォ蝶でしょうか。白い服、首もとそして腕に赤いリボンも印象的な装いで、背景の花の色取り取り、そしてシンプルな額を思わせる矩形もあって、アーティスティックな印象を与える表紙であります。あしらわれた、A CHANNELの文字も、トオルの手前に、そして向こうにと、一文字一文字が浮遊するかのように、トオルの周囲に存在している。文字自体は面一に見えるのに前後しているという、まるで騙し絵のように感じさせられて、不思議な不思議なイラストなのですね。

ブレンド・S』、ひでりにストーカーがついたらしい。帰り道、誰かにつけられている感じがする。本人は結構不安そうなんですが、なんせ見た目こそ女の子でも実態は男ですから、店長が冷たい、冷たい。ほんと、この人、極端というかわかりやすいというか。ええ、自分の店のスタッフなんだからいたわってあげて! しかしこのストーカーと思われた相手、なるほどひでりに恩を感じていた。昔のこと、ネットで誹謗されてた彼を助けたことがあった! いや、ひでり本人は助けたつもりはないのか。でも、これ、酷いコメントに我慢ならなかったとはいえ、自分も無傷じゃないよなあ。これ、男気なのかい? ともあれ、この彼、ひでりに感謝していた。男に迫られてえらいこと狼狽しとるひでりが面白いなあ。でもほんと、この人の右往左往、アップダウン、今回はなかなかに見せてくれましたよ。

『恋する小惑星』、連載になったのか。地質研究部と天文部が合併して、今年から地学部になりました。そうか、すずちゃんは地学部には入らないんだ。てっきり地質研、天文で人数同じにして、バランスとるものと思ってました。逆に、そうした展開のなかったことに新鮮さ感じます。これからどういう活動をしていくか。去年までの活動の棚卸して、それで地質研、天文の個性といいましょうか、差異が見えてくる。そうかあ。天文部は人目をひくのにコスプレだってやっちゃうよ。対して地質研は真面目に真面目を煮詰めたみたいなところがあって、いや、でも、地質研みたいなのも好きよ? 会誌を作ってみましょう。部の知名度をあげましょう。その過程でね、地質研の猪瀬がね、副部長に、集客は少なかったけどよい展示だったと思うんですよ、その言葉に添えられた絵もまたしみじみと、猪瀬が展示に魅力を感じていたということ感じさせて、とても素敵と思いました。会誌のタイトル決めで星と地質の綱引きやってみたり、そこで『マイカ・タイム雲母カラット』とかいう素敵タイトル提示してきたり、いいねえ、副部長さんのファンになっちゃいますね。当初は対立気味でもあった両派閥ですが、こうして活動通して近しくなっていく、相手のよさを互いに認めはじめてますよね。こうしたところもいいなって思いますよ。

『はやしたてまつり♪』、おお、続きましたよ。電車で寝過し、終点までいってしまったために、目当ての太鼓屋さんに到着した時にはすっかり夜。閉まってたね〜。すごい展開見せたもんだよ! けど、なんとかなるんですね。よかった! 太鼓屋、橋詰屋の店主、かもめ。酔っぱらって登場して、のっけからセクハラ。あの巌ちゃんが本気で怒るレベル。ともあれ、酔っぱらいでかつちょっと駄目な人ではあるけれど、かもめさんが店を開けてくれた。いろいろ太鼓も見せてくれて、軽く叩かせてもらって、そしてついにマイバチを入手するにいたる! ああ、名入れしてもらえたんだ。よかった。これ、今回はさなみがバチを手にいれる話ではあったけれど、同時に巌が仲間を得て、お囃子を続けられるようになったんだってことを確認する回でもあったんですね。なるほど、ここで寝過してしまうところが生きるんだ! ええ、まさかの伏線ってやつですね。

『ネコじまにゃんだフル』、新連載です。通称「猫島」にて教職につくことになった小嶋寧々子。なるほど小学生を教えるというのだけど、入学式に誰もこない! どういうことかと思ったら、この学校の生徒、いや児童ってなってる! そうだよ、小学校は児童。徹底してるなあ。ともあれ、猫なんだ。でも人の姿してるんだ。白猫のシローは学校を楽しみにしてたのだけど、他の子らはそうでもない。クロは人間出ていけ、島から出ていけ、そういうのだけど、なんだかんだで寧々子に馴染みそうな雰囲気あります。姿は人、行動は猫という彼女らと同居して、そして学校生活を送るというこの漫画。さらに新たな猫の仲間が出てきたりするのでしょうか。どういう広がりを見せるかが楽しみでありますね。

『小犬とお嬢様』。三番目のお姫様、エトリナトはぐーたらで出不精で怠け者。友達は飼い犬の大五郎だけでいい。わりとあかん感じのお嬢さんなんですが、この子について世話を見ているのがディベルグ。ええと、その仮面はなんですの? 街には犬耳の人もいますというので、ついに外出する気になったお嬢様。曲がりなりにも姫だから気をおつけあそばせというのだけれど、そういうディベルグの方がよっぽど目立ってる。出会った犬耳のお嬢さんたちは、喫茶店を営むニーナとメアリー。コーヒーをいただいて、さあ帰ろうと思ったらどちらもお金を持っていなかった。って、これディベルグの失態じゃん。普通、高貴な人は財布なんか持たん。ともあれかくして、ふたり、この喫茶店で働くことになったというのだけど、自分の身の上を隠すためにディベルグにいろいろ酷い設定を付与するエトリナトがおかしかったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第5号(2017年5月号)

2017年3月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年5月号

『まんがタイムオリジナル』2017年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』をメインに、あれ、なんだろう、山下さん、ナースだ! いや、そりゃナースなんですけど、クラシカルなナーススタイルしてまして、なるほど温故知新? 昔のスタイル? 『らいか・デイズ』らいかは着物に袴、ちょんと正座して草子? 和綴じの本を読んでいる。『北斎のむすめ。』は、十二単着て立て膝ついて、立て膝!? 手には巻き物、って、これ巻き物で四コマ漫画だったりするのかい!? ちょっとポップな表紙です。そこにクラシカルがマッチして、なかなかに面白い仕上りになっていますよ。

『スズちゃんでしょ!』。弟夫妻に気をつかわれてることを知ったスズちゃん。そりゃそうだよと友人からも指摘されて、それから将来のこと、将来に備えてのお金のことなどもろもろの話になったりして、ああ、これ切実だよなあ。できれば考えたくない話。気をつかわれてることもそうだし、将来のこともそうだしで、けどスズちゃん、いざ梨乃ちゃんのこととなると、こうしたもろもろ全部ふっとばして、梨乃ちゃんに全力投球になっちまうんだなあ。この人のこういうところ、なんだか心配なんですが! 弟の、結構姉に頼っているところ。以前、父方に祖父母がいないことを云々という話ありましたけど、それにしてもスズちゃん、身を削ってるなあ。スズちゃんの生き甲斐が梨乃ちゃんになりつつある。そうしたことの危機感なんかも感じさせられる、ちょっとヒリヒリする漫画なんですよね。

『カントリー少女は都会をめざす!?』、八重ちゃんの性格といっていいのかな、明るい? ポジティブ? 都会への憧れが彼女を突き動かしてるわけですが、都会ならなんでもいいっていうんですか!? 今回は行列に対する憧れが開陳されて、田舎では長くても30人くらいの列にしかならない。もっと長いのがいいんだっていったところで、みなちゃんが自分の経験話したら、あやうく友情が壊れそうになった。後半お花見でも行列の話が続いていて、屋台に買い出しにいってくる。それが並ぶのが目的みたいになってるとかね、ほんと、八重のこうした天真爛漫さ、魅力的です。そして結局、行列ではなく、贔屓のおじさんに芸を披露して大量の食事、確保してくる! ああ、やっぱり八重ちゃん、皆から愛されてるんだなあ。わかる気がするんですね。ええ、私もそのひとりかも知れませんよ。

『予行恋習カノジョ』、これ、新しい展開がきたなあ。はすみんのことが好きなこーちゃん。こーちゃんのことが好きな恋香。顔見ると緊張して話せない、そういうこーちゃんに、メッセージアプリLIMEを通じてコミュニケーションする練習をしよう。そこまではいつもどおり。ここからが大変ですよ。意外やLIMEをやってなかったはすみんにLIMEのやりかた教えました。そうしたら、こーちゃんの友人、早川景がふたりにコンタクトとってきました。はからずともLIME IDの交換することとなって、しかしこれ、景の策略か! こーちゃん、晃二にははすみんのIDゲットするきっかけを与えたという点で恩を売り、そして自分は習志野すなわち恋香のIDをゲットした。ああ、景の目当ては恋香なのか! これ、なかなかに難しいことになってきた。四角関係? 景は恋香を、恋香は晃二を、晃二ははすみんを、とくればはすみんの恋心はどこに向いている!? 景なんだろうなあ。ええ、なかなかに大変なことになってきましたよ。

『部屋にマッチョの霊がいます』。マッチョの霊、アッコがいなくなりました。それで木葉、落ち込んじゃって、ああー、アッコのこと頼りにしてたものなあ。無表情に目を開けたまま仰向けになって天井見てるの、なんかリアルだなあ。でもその後、筋トレ動画見続けるっていうのはなんなのか。ああ、そうか、筋トレ動画でアッコを誘い出そうっていうんだ! でも、それで睡眠不足になっちゃって、バイト先に最悪のコンディションでいっちゃって、失敗もたくさんしちゃって、三枝さんに怒られるんだけど、でも結果的によかったんじゃないでしょうか。これ、以前の木葉だったら、ここでもうしゅんとしちゃって、コミュニケーション断っちゃうところですよね。でも今回はちゃんと悩みの理由を話せた。そうしたら聞いてくれた。三枝さんはいい人だって、思ってることちゃんと伝えられた。アッコがいなくなって落ち込んだりもしたけれど、そこから立ち直るルートはちゃんと木葉のそばにあるんだって思えたのがよかったです。そしてアッコ、え、姿が見えなくはなったけど、そこにはいるんだ! 木の葉の気持ちがちょっと強くなったあの時の表情、とてもよかったと思います。しかし三枝さん、アッコのこと、幽霊だってこと、信じてくれるんだ! 破格の人じゃんよ! でも写真写り悪かったものなあ。ねえ、案の定悪霊扱いですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第5号(2017年5月号)

2017年3月26日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年5月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年5月号、一昨日の続きです。

『はるかなレシーブ』、ああ、これは恥ずかしい。ほんと恥ずかしい。クレア、エミリを訊ねてきた女の子ふたり。ちょっと日焼けした女の子。ひとりは髪を一部うしろで纏め、もうひとりは眼鏡をかけて、どことなくクレア、エミリに似た印象なんですね。ああ、この子、ふたりのファンなんだわ。ファンレター渡しにきたんだわ。新垣陽菜と柑菜。ヨウナとカンナだから、チーム名はヨウカンか! ともあれ、初心者のふたりにいろいろ教えてあげよう! 二人にだけ特別にね! 遥とあかり、調子にのっていろいろレクチャーしてあげたらですよ、なんと、ふたり、経験者。しかも結構な実力者。三年前の決勝でクレア、エミリとあたってたっていってるから、遥、あかりよりもよっぽどじゃん! 知らず、経験者、しかも競技の先輩を初心者扱いしてしまってた。えらっそうに先輩風びゅうびゅう吹かせながらいろいろ披露してしまってた。うおお、これは恥ずかしい。いや、なんかおかしいなって思っとったのよ。案の定だよ! ってなもんですが、しかしこれ、初見の面白さと再読の面白さ、どちらもそれぞれ違ったよさがある。ほんと、再読だとね、なんかニヤニヤしちゃいますからね。種明かしされてまた面白い、いいもの見せてもらいました。

夢喰いメリー』。かつてジャングルジムから落ちた勇魚を助けたのは誰だったのか。それが今明確にされて、夢路? いや、夢路の身体を借りたメリー? いや、そのどちらもであったというのですね。俺とお前、ふたりで勇魚を助けるヒーローになった。いわば今回はそのかつての再現であったのかも知れませんね。傷を通じた白儀の介入、それがエルダー、ジェイスふたりを相手に圧倒していたメリーを窮地に追い込む。そのメリーのピンチに夢路が再び立ち、共闘しようというのですね。俺とお前でヒーローじゃないか。あの時のケーヤクは続いている。ああ、かっこいい。ここぞという見せ場がありましたよ。しかし、白儀とメリー、夢路の関係、共有している(?)傷のこと。これ、いまだわからぬままでありますね。

『鬼が出るか蛇が出るか』、優の父のこと、対魔師をやっていたこと、聞いてみればあっさりそうだと答が返ってきて、あの面白くなさそうな優の顔! 優の母と結婚して引退した。一目惚れだった。先代を裏切った。まるでいい思い出みたいに語る父のあの顔がひどい! ともあれこの父を味方にして、お婆様と対決する。鈴に決めた。夫婦になる。それで行動で示せといわれて、おお、これ、どうすんの? もどかしさ感じさせる鈴と優、ふたりの会話。じりじりと状況は進んでいって、そして状況を見守るばかりとなった優を取り巻く関係者たち。これで状況が変わる。関係が決まる。ああ、いよいよ、と思わせて最後にえらいことなりましたね。そうだよ、優の正体、なんの妖怪であるのか、それ、ずっと伏せられてたままだった。ということは、これが、これが優の正体!? いや、まあ、これ、どうするのだろう。あむあむって、ほんとにそれでいいのかい? いやもう、ここにきてどうしたらいいかわからん事態に突入した感ありますね。

『放課後のアルケミスト』、なんともいえないおかしな展開ですよ。あやしげなクマの着ぐるみがやってきた。ほう、神取カイナ、一年生。山田いちるに接触して、その実力をはかりつつ、さらには料理探求部を探らんと潜入する。これ、いろいろ嗅ぎ回られてるわけだけど、料理探求部の面々はこの子の行動を怪しんだりはしとらんのか。はずかしがりで着ぐるみがないと駄目、それを相談の内容として偽装した。いや、偽装じゃないな、これが問題であることには変わりないのか。カイナの中身、いや、本体か、小柄の美少女と判明してからの皆の行動、いろいろ酷かった。これ、こうしていろいろおちょくって、それでついには怒らせて、しかも部の内情調査、実態よりもなお酷く報告されてしまったわけですが、さてこれでどうなる。山田のパワーもカイナなら押さえ込めるだって? これまでのことを考えると、なんだかんだでころっと返り討ちにあいそうに思うんだけど、はたしてどうなるものでしょう。面白くなってきましたよ。

2017年3月25日土曜日

Splatoon 2

はじまってますね、Splatoon 2 先行試射会。とりあえず早起きして参加。昼まで寝て参加。夕御飯食べて参加と、25日に開催された分は全て参加してみました。用意されたブキは、スプラシューター、スプラローラー、スプラチャージャーの基本3ブキに、今回の新ブキであるスプラマニューバー。前作から継続の基本3ブキにしてもスペシャルが一新されているので、また違ったフィールで遊ぶことが可能。またローラーはジャンプ中だと振りのモーションが変わる。チャージャーもチャージ状態をキープしたままイカになって潜伏、移動できるようになってると、是非試してみたい変更点もあったりして、もう皆、興味津々だったのではないでしょうか。私はそうでした。でないと、朝4時になんて起きませんよね。

今回遊べるステージは、バッテラストリートとフジツボスポーツクラブのふたつ。とりあえず遊んでみた感想は、どちらもごちゃごちゃ入り組んでいて、見通しが悪い! これ、チャージャー使ってる時に一番感じるのですが、両方とも周囲に高台が用意されたすり鉢状のステージでありながら、中央に小山、アーチがあり、しかもそこかしこに障害物が設置されているせいで、射線が素直にまっすぐ通るということがなく、腰の引けたチャージャーだとキルがとれない。いうならば前へ前へと出るよう促されている、そんなデザインになっているんですね。

これ、おそらくは意図的なものだと思います。旧作でいわれていた、うまいチャージャーがいると前に出られない、どうもこうもなくやられてしまってつまらない、そうした状況に、ブキではなくステージで対応したってことなのだと思います。

このステージデザインのポリシーが、他のステージにも同じく適用されているとしたら、安定してキルのとれる高台で待機するタイプのプレイヤーは活躍しにくくなるのではないか。いわゆる突チャージャー、突スナイパーといわれるスタイルへの移行を余儀なくされるのではないか。などという感想を持ちました。まあ、手強いチャージャーで接近戦に対応できない人って見たことないので、チャージャーが活躍できないということはなさそうですけどね。

今回用意されたスペシャルは4種類。マルチミサイル、スーパーチャクチ、ハイパープレッサー、ジェットパック。ひととおり試してみて、マルチミサイル、これが好みかなあ。発動の位置どりがうまくいくと、4人全員を対照に撃ちまくれて楽しい。とはいえ、そうそう当たらないんだよなあ。ロックのマーカー、わかりやすくついちゃうから、結構普通に逃げられる。これ、味方と共同してキルをとる、あるいはミサイル発射後、回避行動に入った敵をボムなりシューターなりで追い討ちする、みたいにしないとキルとれない感じです。

キルがとりやすかったのはハイパープレッサー。相手の位置をある程度把握しておく必要がありますが、チャージャーの射線を避けて障害物に隠れた敵を、障害物貫通効果を利用して追い詰めていく。ただこのスペシャルには大きな問題があって、発射中はほぼ動けなくなる。だから敵が近くにいる時や、また敵方にマルチミサイルの準備ができてるのがいると、ほぼ確殺されてしまうという。うん、難しい。状況よく見ておかないと使えないスペシャルだと思います。

スーパーチャクチは、一度にふたり倒せたのが最高記録。けど、ほんとにこれ難しい。朝4時時点だとそれなりにとれたキルが、夜8時となると対策されてしまってて、チャクチ直後を狩られる。チャクチ時点でその周囲にいる敵を殲滅できないと逆に危険じゃない? って感触でした。

ジェットパックは、これ、うまい人だとキルとり放題なのかなあ。狙えない人には意味がないのはどのスペシャルにしても同じですが、これ、宙に浮くせいで皆が狙いにくるんだよー。寄ってくるのを返り討ちにできないといい的。位置どり大切だなあ。あと宙に浮くというの、地面から一定の高さだけ浮くので、低い場所で発動すると結局高台は狙えずに終わったりもします。下に床がないところにいくと落ちて死にます。難しいわ。ある程度前に出とくとかしないと、攻めていけませんでした。

今回のスペシャルは、バリアやダイオウイカみたいな、とりあえず発動しとけば即死はしない、みたいなのはオミットされていると思っていいのでしょうか。バリア張る、皆に配りながらわーっと攻めあがるみたいな、スペシャルを起点とした打開みたいなのはやりにくい感じでした。ジェットパックも、前作でいうスーパーショットにあたるのでしょうけど、発動即潜伏、ゆえに初弾の回避は不可、みたいな危険性は低い感じ? でも、あれ、直撃させたら確殺なのかな。だとしたら腕次第なのかな。マルチミサイルはあれでしょ、トルネードでしょう? ただ、好きな場所に撃てたトルネードと違って、敵のいる位置にしか撃てない。終了直前に敵勢力圏に撃ち込んで塗りを稼ぐみたいな使い方は難しい感じです。

そうそう、ハイパープレッサー。あれ、与ダメージ、少ない! 回せるメガホンレーザーみたいなつもりでいたらがっかりする! 4回? 5回? とにかく、継続的にダメージ与え続けないと倒せないから! ほんと、今回のスペシャルは前作みたいに、とりあえずぶちかましといて脅威を与える、みたいな使い方はできなくて、どれもよりテクニカルになったという印象。効果的に使うには、さらなる研究が必要だという感じです。

2017年3月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年5月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』、メインの4人がわーっと寄り集まって、なんだろうなあ、こんなに楽しそう、元気でほがらかで、生き生きとしてる。こうした様子、最近の本編、その展開からはちょっと見られないものになってましたね。それだけに、こうやってわだかまりもなにもなくその仲よさを見せてくれるのが嬉しいと思えて、ええ、とてもいい表紙だと思います。他に『ゆるキャン△』のカットもございます。

ゆるキャン△』、ちくわが回収されていきました。さて、今回はお風呂。2組にわかれて、半分ずつ研修施設の風呂を借りるのですが、酔っぱらいと一緒に、いやさ先生と一緒に待機していたリンとなでしこ。先生に四尾連湖で一緒だった火おこしのお兄さん、彼氏さんではないのか、聞いてみて判明。あれ、妹です。それで性別間違い疑惑があきに飛び火するのおかしかったです。おいしいものをたらふく食べて、お風呂にも入って、毛布にくるまり過ごす夜。この皆寄り集まってる様子は実にあたたか、ほのぼのとした楽しさ、嬉しさに満ちていて、しかし今どきのキャンプはタブレットで映画だアニメだを楽しんだりするのかー! このゆったりと過ごした夜。眠りに入る直前の対話。とりとめない話をしているだけのことがこんなにも魅力的に思われて、来年もたくさんキャンプしようね。続いて、翌朝にいたるまでの時間の経過。日の出より先に起きて食事の用意。あたたかい朝ご飯、そして日の出。ああ、なんて豊かなんだろう。これ、言葉にならない。絵の、情景の力が感じられますよ。

『なでしこドレミソラ』、うおおー、いい話だなあ。人前での演奏を終えて、香乃はすっかり弱ってしまっていたりと大変そうですが、なんとかかたちになりました。それに楽しい気持ちもありました。よかったんじゃないでしょうか。アンケートに寄せられたお客さんからの感想、これもまたよくて、ポジティブな意見もあればネガティブもある。あちらを立てればこちらが立たず、矛盾する意見もあって、この賛否両論、否定意見をどう受け取るか、香乃のお母さんのいう、否定には期待と可能性が含まれているという言葉、これはすごいと思いました。そして美弥のお話。おお、お母さんが折れました。いや、美弥の気持ち、それがいいかげんなものじゃないって認めてくれた感じですね。三味線を買ってくれるという。専門店にいって、新しい棹、これまでの花梨ではなく紅木。重さが全然違う。ぽんぽんと必要な部品が揃って、目の前で組み上げられる自分のものになる楽器、それに向ける美弥の視線、ああ、受け取った時の美弥の様子。これはすごいなあ。嬉しいんだろう。けど、それだけでは留まらない、心をそのままに楽器に奪われてしまってる感触がこれでもかと描かれておりました。今回は盛り沢山ですね。最後にもうひとつサプライズ。あわゆきさんが美弥に三味線を教えてくれるという。ああ、次から次にだ。本当にこれはわくわくさせられます。

『まんが家cherry!』、ゲストです。漫画の修行をせんとアシスタントを始めた桜井春香。背景を担当するのだけど、なかなか要求に応えられない。6月の木ではなく5月の木にして欲しい。風の強い日なので雪の描写にも勢いが欲しい。漫然と描くのではなく、それがどういう場面であるか、どういう状況であるのか、マッチする背景にしなければならない。そのためには、普段からの観察が大切という。いや、でもこれは本当にそうなんだろうと思います。だって、漫画でもアニメでも映画でも、ここまで調べてるんだ! そう思わされることこのところ多くて、だからこの漫画の春香への要求、これも決して無茶な話ではないのだろうなあ。そして春香の経験が活かされる。これ、自信なくしかけていた春香が自分でもできるということを確認する。いわば王道なんですけど、そこにいたるまでの展開、縄文時代に見えるとか、ちょっと無茶があって、でもそうした強引さもまた面白かったと思います。わりと真面目なテーマかも知れないけど、コメディ寄りに描いている。その見せ方、選択はありだと思いました。

『5000億の研修生』、ゲストです。研修にやってきた高ノ原澄礼。この人の教育係を任されたのが土下育実。高ノ原グループ令嬢である澄礼を前に、特別扱いしないって意気込み見せて、そして突拍子もない行動とりがちな澄礼をしっかり導くんですね。しかしなぜ澄礼が研修先としてこの会社を選んだのか。それは好きなドラマのモデルになった会社だったから。これが育実との距離を縮めて、そしてお別れの日。サプライズで送別会を開いて、そしてそのサプライズが育実に返ってくる。あのしてやったりな澄礼がよかったです。仕事を通じて仲を深める。最初はちょっと険のあった育実が最後にはすっかり澄礼のこと大好きになってる。酔って知らず本音を告げてた、その様子がベストシーンでしたね。

2017年3月23日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年5月号

『まんがタイムスペシャル』2017年5月号、昨日の続きです。

『お役所忍務のススメ』、これ、いい話だった。もうすこししたら町の大きなお祭り、新月祭がやってきます。忍者祭り。忍者ファンにとっては心待ちにする、そんなイベントなのだけれど、担当する市職員、忍者課にとってはこりゃもう大騒ぎ。これ、なにがいいといっても、新人しのぶでありますよ。去年まではお祭りを楽しみにしている一ファンだった彼女が、今年はそのお祭りを準備する側の立場になって、その忙しさ、大変さを知るというんですね。知ることで変わる印象。けれど、それでいいんだって先輩もいってくれて、イベントを行う立場の人間は、その大変さ、苦労、努力を見せないのも仕事のうちなんだって、うおお、これ名言じゃん! 縁の下の力持ちならぬ床下の忍者って、ここにこうやって忍者を忍び込ませるのは、忍者課ならではかも知れませんね。イベント準備、楽しみに思う気持ち、それがあって、けれどかつてははやくお祭りがきて欲しい、そう思ってたのは今は逆。ええ、仕事する人の意識というのもよくよく表現されて、ピリリと効いていましたよ。

『まちがいだらけの恋愛道場』、最高ですよ。マサスケの職場にやってきた新人、相原さなさんが大変です。ものすごい美人。とてもお洒落。それでもう恋に落ちたなんていうマサスケのチョロさがあれば、芝ちゃん、圭介の辛辣な暴言連発も小気味よい。しかし、今回なにが面白いって、その美人さんの言動、それが芝ちゃんにかぶるっていうところ。あ、これ、そういうこと? そう思いながら読み進めていったら、さすがのマサスケも感付いていて、もうこの展開最高でした。しかも芝ちゃんと同担どころか知り合いだったんじゃねーかー! 今回のエピソードで学ぶところがあるとすれば、女性のいう無趣味は、お前に教えるプライベートはねぇ!! でしょう。ええ、学びました。学びましたとも。しかし、最後の相原さん、かっこよかった。ええ、この漫画、大好きです。

『アテナの初恋』、これ、ぞくっときましたね。仕事の合間、ハーブティーで一息いれましょう。なるほどアテナはミントティーが好き。男連中には評判悪いんだけど、そんな中、これが一番好きといってくれる男性がいた。この人とアテナの交流があって、しかしこれどういうラストを迎えるか。うおお、その男性の仕えていたのがペルセポネ。ペルセポネとミントの関係。さらには男性のぽろっとこぼした失言とその果て! この漫画、神話を扱っているんだ、ギリシャ神話の神々の話なんだって改めて思わされました。本当に、怖ろしさ感じさせる、そんな瞬間。切ないラストでした。

メェ〜探偵フワロ』、面白かった。これ、子育ての実感みたいなのこもってない? フワロ氏に預けられた女の子の話。リスの女の子、リズちゃん。おとなしくって、寡黙で、フワロ氏いろいろ話しかけたりするんだけど、なにが受けるのかわからない。アーサーの時とは違うなあ、昔を思い出しながら戸惑ってるフワロ氏ですよ。フワロ氏は少年の心を持ってるんだなあ。そう思わされたエピソードでもあります。リズが全然ついてこないのね。それでちまちまお花つみしてって、この落差。ほんと、面白い。微笑ましい。で、リズにはアーサーもあかん。ママがいなくて寂しさに泣きだしたこの子をね、ミスレモンがなだめるの。ああ、お上手だ。ほんと、素敵お姉さん。そして最後のリズの笑顔、最高。ママと手をつないで、めちゃくちゃ嬉しそう! ほっぺた、真っ赤じゃん! そして嬉しいお手紙、さっきまで女の子は気疲れするとかいってたフワロ氏、一発で陥落! あー、本当に面白い。最高でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第5号(2017年5月号)

2017年3月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年5月号

『まんがタイムスペシャル』2017年5月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、テーマは猫? マキが猫を抱いている、その猫の安らいで眠ってる表情に、マキの穏かに猫を見つめる表情、とても魅力的であります。『ざしきわらしと僕』も、裕貴がねこじゃらし手に猫をかまって、と思ったら、ざしきわらしのざわ子の方が熱中して飛び付いてますね。『穂積くんは猫に勝てない』。こちらはもう力強く猫です。彩千華さんと猫。穂積くんは影もかたちもないなあ!

『君のパンツに一目惚れ』、まさか展開を広げてくるとはまったくの予想外。クマの刺繍のパンツが同じクラスの小桜さんに大好評で困ってるクマパン、いや絹森。なんと彼を訊ねて上級生がやってきたというんですね。五十嵐百合亜。手刺繍のクマパンツを見せびらかしながら登校しているやつがいた。その情報でもって、ここまでやってきたっていうんだ! さあ見せろ、お前のパンツを見せろ。初対面であんまりだ。しかも小桜さんもめっちゃ乗り気。どれほどの魅力がクマのパンツにあるというのか。あの、無理矢理クマパンのズボンを下ろそうとしている絵とか、見た目にもダメで、すごいですよね。部活の勧誘、刺繍入門講座もやるのでぜひ見学にきてね。これ刺繍部? 手芸部? 新たな個性が登場して、また小桜さんのコンプレックス? なにか刺激されてるようで、こちらも気になる。こんな展開があろうとか、まったくの予想外。俄然面白くなってきたと思います。

『課長と私のおかず道』。今回はおかずというより主役? ごはん、白米にスポットライトですよ。もう少しでボーナス。期待感に浮かれた保志が、そうだお母さんに新しい炊飯器を贈ろう。それで電器店にいってみたら、なんと課長に遭遇。炊飯器の下見してることを見抜かれるくだり、おかしかったですね。だって、バレバレやん! そしてそれからの南条課長の炊飯器リサーチ。とうとうと炊飯器の情報を語って、ああ、課長らしいなあ。ご飯に対する情熱もなみなみならぬものがあり、電器店店頭でうっとり。さらにおかず談義まではじめて、他のお客さんにも大好評。いややっぱりこの漫画、一見クールな課長の情熱、ご飯とおかずの話になるとついついエキサイトしちゃうって、そこが面白いですよ。

『ご指名は劇場で!』、札幌芒野が舞台。夜の繁華街、キャバクラ? のキャストさん? 蘭香にしがみついてきた女の子。どえらい無口で、と思ってたら、小さな声でちゃんと話してる。聞けば役者志望。いや、これ駄目だろう。向いてないよ。蘭香も黒服黒部も驚きを隠さないのだけど、そうか、寒さに耐えつつお客さんに笑顔を見せていた、そんな蘭香の演技力に惚れ込んだというのか。この子、こんどうみそら。独特の雰囲気、ささやくような声で寄り添うように話す、その雰囲気に、これだと手応え感じている黒部。かくしてこの子のキャバ活動、いや役者になるための経験値? はじまるっぽいですよ。

『市長さまっ!』、ゲストです。日の出市の新市長、吉祥文は、見た目に幼ない? うら若き女性。そんな彼女がいろいろ不穏な発言繰り返す。この市を支配する。少し前なら殿様だ。挨拶にきた業者の手荷物、お土産欲しかった、飴をくばろうなどなど、見た目の幼なさとこうした発言のまずさ、ヤバさ、ギャップを見せていこう、そういう趣向であるようですよ。不穏な言動のたびに焦ってる秘書課職員、その苦労がうかがわれますね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第5号(2017年5月号)

2017年3月21日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年5月号

『まんがタイムきららMAX』2017年5月号、先日の続きです。

『夢見るプリマ・ガール!』は球技大会。クラス対抗でバレーボールをやるというのですが、ああ、そうでした、バレエをバレーと間違えてダンス部にやってきた人がいましたね。ゆきな。今回はこの子が大活躍。対し、みゆはクラスが違う、ひとりぼっち、球技も苦手、バレーコートのわきでひとりピルエット続けてる。見た目にもおかしいんですが、その後のみゆの活躍もいかします。スカる、スカる、そして顔面で受ける! めきょーって! 昔のギャグ漫画みたいよ! そしてゆきなが今回のバレーによって、バレー熱を取り戻してしまうんじゃないか。皆で心配して、それでダンス部に引き止めようと頑張る、その様子、いやあ、熱かったですよ。勝手に気持ちが高まって、みたいな話なんですが、それでもゆきなもその情熱にほだされて、ええ、皆、いいですよ。あのダンスに対する、皆に対するゆきなの気持ち、あれもとてもよかった。ダンスから離れて、ダンス部の根幹に踏み込む、いい回だったと思います。

『のけもの少女同盟』はニカの悩み。どうしても子供に見られてしまう。というか、デパートいったというその時の服装、ポシェットななめがけしたりして、ほんとに子供っぽくってよ? ともあれ、大人になりたい、大人っぽくなりたいニカと、若さを維持したい、取り戻したいもも先生の対立構図がうまいこと効いていたと思います。というか、もも先生、いい歳してとか紹介文にありますけど、そんなに歳なの? なんだかんだで若々しい人ですよね? そして大人になるためのイニシエーション。なんとか誤魔化そうとやたらハードル高めるのおかしかったです。最後にスーツと化粧でイメージチェンジ。まさかいじめと勘違いされるとは! この予想外の展開、ほんとおかしかったです。

『ぱぺっとコール!』。ほとりんが女子会に誘われました。野宮さんと西川さんと木村さん。しおりは心配だから自分もいくとかいい出すし、つるちゃんはそんなしおりを必死に止める。遠隔でほとりんをサポートできるようオンライン待機するってことで決着するの、これ今風といっていいのかな、いいなって思いましたよ。しかしほとりん、面白い。サ●ゼにいこうっていわれて、躊躇なくラーメン屋に入っていく。な、なんでそこだと思ったの!? サイゼリノにプリシー、わからない単語があるとしおり、つるちゃんにスマホで助けを求める。その一生懸命ついていこうとしている様子は健気で、ほんと、素晴しい。そんなアウェイ感ある場所で頑張ってるほとりんが、ドリンクバーとなると人がかわったように自信満々。この子のこういうところもとてもいいです。今回、誘ってくれた彼女ら、ちゃんとほとりんのことわかってくれていて、ずっとスマホでしおり、つるちゃんと連絡とってたのもわかってたんだ。しおり、つるちゃんがほとりんを見守ってるように、この子たちもほとりんのこと暖かく見ていてくれたんだなあ。というか、ほとりんを愛でる会の会員! けど、これがこうしてちゃんとコンタクトして、仲良くなって。いい機会だったと思います。ああ、これも青春だ。

いちごの入ったソーダ水』は真夜ちゃん特集です。やったあ。真夜ちゃん、月に目撃されてしまったのです。ジャージにマスクで出歩いてるところを。そんな格好で、どっか具合でも悪いのか!? ああ、月さん、いい子だなあ。もし具合悪かったりしたら介抱、看病してくれようというのか。けど真夜ちゃん、この格好、ただの通常営業だっていうんですけど。しかし、月さん、しっかりしてるんだなあ。そんな格好ダメだろ!! って、いや、めちゃくちゃ可愛いと思うんですが。くたくたジャージ、最高だと思うんですが。普段の学校での格好も、真夜ちゃんの考える落ちついた服装も、とてもいいと思うんですが! そう思ってたら、月プロデュース、カラオケ店でイメージチェンジ作戦! うわ、これ、危険! 真夜ちゃんも月もこれはなにか違うかも、そういって共通認識として確認しちゃったわけですが、真夜ちゃん曰く大事故だそうですが、でもそれはそれでとてもいいんじゃないでしょうか!? いやもうほんと、どうしたらいいのかわかりません。最高ですよね。最高ですよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第5号(2017年5月号)

2017年3月20日月曜日

『まんがタイムファミリー』2017年5月号

『まんがタイムファミリー』2017年5月号、先日の続きです。

『牧場OL』は、前回牛舎にて発見された女性です。新スタッフになるのかな!? とか思ったんですが、そういうことでもないみたいですね。とりあえず身元を知りたい。コミュニケーションをはかろう。野花が及び腰になってるところ、スアンさんがあっけらかんと話し掛ける、その様子がすごくよかったです。でも言葉が通じない。そうか、スアンさんも英語あかんですか。なので英語のできる糸魚沢頼り。オーストラリア出身のメアリー・ブラックモア。北海道をバイクで旅している。メアリーの要望に応えて牧場案内し、仲良くなって、ごちそう食べて、それでメアリーの言葉に新事業が発足!? 牧場で直売してみたらどうか。社長が乗り気で、どうも実現しそう? 野花が店の担当者? このテンポ! とんとん拍子で話がまとまる様は、見ていて楽しくなりますね。

『レオタードって恥ずかしくないですか?』。いよいよ本番。緊張につぶされそうになってるりなに、兄が客席から精一杯の応援してるっていうのね、ああ、妹が緊張するだろうってわかってたんだな、兄ちゃん。そして演技。ちかの笑顔、すごいな! 普段と全然違ってる。そして応援、手拍子を受けてだんだん楽しくなるのがね、ほんと素敵だなって思いました。失敗はあったけど、なんとか最後まで踊りきれた。これ、りなもそうだし、ちかにしても先輩ふたりにしても、いい経験、達成感を得られたんじゃないかなあ。ほんと和気あいあいと、仲良く続けてきた部活のひとつの結果がここにあった。そう思わせてくれる描写に、今後の課題も見えてきそうという流れ。ああ、もっとこの子らの活動、見ていきたいと思わされましたよ。

『パパとあそぼう!』。たまたま買ってきたお土産、それがさくらに大ヒット。いつも影が薄く、娘の覚えもめでたくないパパなのに、この日はすごいすごいと大絶賛で、いや、ちょっと嘘、娘の心はもうお土産に向いてるし、ママと一緒に遊びたい気持ちでいっぱいになって、適当に返事してるだけだー! でも、パパ、この成功が癖になって、娘にうけるお土産を探す探す。ほんと涙ぐましいですよ。同僚の藤沢にも相談して、リスト作成してってやってたら、えらい熱心に仕事してると勘違いされてしまった。どんだけ本腰いれてるんだろう、このふたり! めちゃくちゃ面白かったです。けど、パパ、ちょっとやりすぎましたね。ママに怒られました。でも、そりゃそうよ。これ、ママが正しいよ。今回のラスト、娘とパパ、一緒に今日のお土産で遊んで、そしてママのちょっと嬉しい言葉もあって、パパにとってはいい日でしたね。とても素敵なラストでした。

『かしこみかしこみ』は、もうじき町からいなくなる移動焼き芋屋さん。お芋屋さんとの別れを悲しんでる女の子がムクに相談ですよ。やめないでってお願いしたら? そうしたら恥ずかしがっちゃって、今度は山椒に相談だ。やめないでってお願いするのは? このくだり、めちゃくちゃ面白かったです。焼き芋屋さん、お嬢さんからの手紙受けとって、けれど続けるのは無理だって。お芋作りしないといけないんだって。ああ、そうなんだ。夏は農家、冬は石焼き芋屋。そうか、冬の副業だったんですね。しかしそれでも今回は、お芋屋さんお手紙貰えて、それを額にいれて壁に飾っちゃうとかね、どれほど嬉しかったかが伝わってきます。こうした素直な気持ちの伝わって嬉しいということ、おそらくはとても大切なことが、素直な筆致で描かれるこの漫画もまたとてもよいものだと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第5号(2017年5月号)

2017年3月19日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年5月号

『まんがタイムきららミラク』2017年5月号、先日の続きです。

『広がる地図とホウキ星』。今日は街にいきますよ。魔法使い専門店通りなんてものがある。なるほど、魔法が暮らしに密着してるってこれだけでもわかりますね。服飾のお店では衣装から杖から、いろいろ扱っていて、そこでゼルダがちょっと可愛い帽子に興味持ってるのがね、ちょんって指で触れるだけなのね、この子のらしさを表現していてよかったですよ。そして本を探したい。そんなリンの要望にゼルダがおすすめの本屋を紹介するという。おお、さすが本大好きのゼルダさんだよ。そう思ってたら、おお、ここがゼルダの下宿先。おお、エプロン装備! ゼルダと店長さん、相性よさそうですね。そしてゼルダの氷魔法の応用で、飲み物もなにか可愛い感じになりまして、おお、ここで発展だ。他のお客さんにもサービスで飲み物提供して、これ、書店と喫茶コーナーとか、ありますよね。そういう風になっていくのかな。先のことはまだまだ未知数な彼女たちですが、夏休みにどこに遊びにいこうかとかね、そういう話が夢や希望、期待でふくらんでいく。ほんと、そのふくらみ、ひろがりが素敵です。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』はちょっとした二部構成ですね。前半は赤音と光理、ふたりでプールに遊びにいきまして、いやあ赤音さん、面白いわ。じたばたしてるのが可愛いです。そして後半は、例の雪原の攻略です。しかし、これ、ちょっとだけ予想があたって、けれど全体には間違ってるという、ほんと、すっかり上をいかれています。あたったのは、飛空挺のクエストで入手したたいまつ、あれがこの状況を打開するためのアイテムなんだろうなという点。はずしたのは、正しくは打開ではなかったということ。なんと、ドラゴンをおびき出すためのギミックなんだ! しかもその上、例の孤立してたプレイヤー。この人、とんだ食わせ者。まさかの高レベルプレイヤーで、ソロでボス狩りしてるヤバイ奴だって、ほんと、まんまとキャロのこと利用して、そして最後にその本性を明らかにする。って、いや、ちょっと、なんか、かっこいいよ! この人、絶対活躍しそう!

『お願い!ロイヤルニート』。桜花の代理として登校していたロボ、桜花ロイド。その正体を久遠寺さんに知られてしまった! 大ピンチ! と思ったら、ほたるの無理矢理な言い訳にすっかり丸め込まれてしまってるし! まさか、こんなにチョロい人だとは。ところで、Lowbowといったんですのほたる、なんか可愛かった。前半は、ロボの秘密を守るためとはいえ、桜花にいろいろ嘘の設定盛ってしまってさあ大変。これ、久遠寺さん、信じてるよ? 絶対、今後に影響あるパターンよね? そして後半は、桜花がニートになった理由が語られる。いや、これ、おかしかった。結局、桜花がひきこもるにいたった理由、桜花と久遠寺との関係、大げさに大げさに受け取られてしまって、いや、これ、絶対今後に影響あるパターンだよね? なんか、桜花が両面から追い詰められる、そんな日がくる予感がしますよ。

しましまライオン』。大雪で休校との連絡をうけたまこ。けれど大雪というのがなにかわからない。さすがサバンナ生まれ、サバンナ育ち! 雪なんて見たことなかったぜ! カーテンを開ければ窓の外は一面の銀世界。それを、まこ、灰が降ってると勘違いしたんだ。慌てちゃって、その騒ぎっぷり、面白い。これだけ慌てたの、まこだけみたいですが、ゆうゆうマイペースのいおん。えりなについては、どうも誰よりも率先して慌てたみたいな形跡あるんですが、いろいろ知ったかぶりしてる様子が可愛かったです。そしてりんな、寒いの嫌いだから部屋から出ようとしない。こうしたそれぞれの反応の違いに人となりうかがえて、大変面白かったです。皆で雪遊び。雪像作ってみたり、昔の自分というお題に、いおんが立派なたてがみつけたライオンの像作って、あんたはメスだろーが、ってつっこまれてるの、めちゃくちゃ面白かったです。そして最後にいおんが、まこの昔の姿にそっと寄り添ってみたりしてるのね、おお、ほんと、この子のこういうところ、素直に見せない本心、いいですよね。ところで今回、新菜に千鳥が出てきてないのですが、これ、やっぱり新菜が寒さに弱いから、なんですかね?

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第5号(2017年5月号)

2017年3月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年5月号

『まんがタイムきららMAX』2017年5月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』、珠輝に裕美でありますね。ふたり、この姿はどういうことなんだろう? プール? 水着? そんな薄着でね、ビーチボール? バランスボール? たくさんの球体にうずもれるみたいにしてる。大きなボールを抱き抱えるようにして、なんだかちょっと楽しそう。リラックスして素敵な笑顔見せてくれています。

『すくりぞ!』、ちょっとした転換点でありますね。いままでリゾートホテルを作る、そういいながら、なんとなくだらけた感じさえあったスクールリゾート部ですが、今回は結構ガチな旅館の実態に触れてみて、そして心を入れ替える? ルルの家、民宿台場のバイト募集に応じてみたんですね。そうしたら想像以上にハードで、寝子がいうにはとんだブラック、けれどルルがいうには全然ブラックじゃない、カフェオレ程度だって、ああ、そりゃ全然ブラックじゃないですね。慣れない仕事に音をあげそうになりながらも、なんとかかんとか頑張ってた寝子たち。けど、まさかの失敗、まかないと思ってお客さんの食事、食べちゃった! それで責任感じる寝子とかね、ルルに連れられてきちんとお詫びにいくし、そしてミスを重く受け止めて、もうあんなことしないっていう。さらにルルの自分たちを擁護する言葉を耳にして、ああ、寝子がしっかりとした表情を見せた。責任と期待を自覚することで、こんな風に変わるんだって思わせてくれて、実に素敵でした。ええ、寝子、変わっていきそうですね。

はんどすたんど!』はいきなり催眠術? あやしげなことしてるななみからスタート。なんだこれと思ったら、ああ、いよいよ新人戦、しかも当日か、上がり性のゆかちーを緊張から開放すべく催眠術でなんとかしようというんですか。でもどうにもならないのがこの漫画らしい。というか、催眠術でなく、皆で話して、頭の中を野菜に、そしておいしい料理にシフトしていくことで克服するって、うん、普通のルートぽく見せて、絶対普通じゃない結果にいきつきますよね。今回は演技順はどういう観点から決めるか、そうした体操に関わる知識、情報を提示。そして実は大きなアドバンテージを持っているゆかちーに先生がかけた言葉。制覇できるんじゃないかって、できそうにないことはいわないって、期待と信頼をまるでなんでもないことみたいに、すぱっと告げちゃうんですね。ほんと、これ、ゆかちーの気持ち、それが不思議といつもよりしっかりしていた、その理由ですよね。そしてそうした気持ちのしっかりとした様は部員全員、皆からもうかがえて、ああ、成長してる。その成長した様をぜひ見せてほしいところですよ。

『私を球場に連れてって!』、のっけから面白いですね。野球観戦に誘われた。でももうお金がないんです。大きな声でそういいながら泣くタマに、やめてくれって、カツアゲしてるみたいじゃないかって、泡食ってるレオナが面白かったです。そしてファル子、ファルコンズに関係ない試合だから今回は不参加、そういってた理由が球場で判明する。おお、ビール売りのバイトやってるんだ! そうか、福岡は遠いからバイト頑張ってるんだ。健気さに泣けるなあ。と思った矢先に、キャッツファンの支払いが私を通じてファルコンズに流れていくんだって、おお、そんな発想ありか! いいわあ。こういうやりとり。軽妙にして気の置けない近しさ、よくよく現れていると思います。そして話題は球場メシに。そうでした。自分も子供の頃、球場に連れていってもらった時は、うどん食べるのとか楽しみにしてました。けど、タマみたくこんなに大量には食べなかったよ! ほんと、おとなしげなこの子に、またなんともいえない属性がついてきましたね。意外と毒舌、さらに大食。まだまだなにか隠されてるかも知れませんね。

『お兄ちゃんって呼ばないで』、佐久間七瀬が入居することになったシェアハウス。そこで突然お兄ちゃんに認定されて、なるほど、このシェアハウスには家族の役割演じなければならないルールがあるのか。しかし、七瀬、この子は女の子。確かにボーイッシュではあるんだけど、それにしても兄はおかしいって、妹担当にして大家である木戸井かりんに抗議して、でも聞いちゃくれねえ。七瀬の部屋も、かりんの考える兄らしい部屋にコーディネート済み。しかしなにがなんでも七瀬に兄を演じさせたいかりんの真意はいかなるものか。なにか悲しい過去などありそう、そう思わせながら、性悪っぽさなんかも漂わせて、いや、なんか剣呑だな、なかなかに不安にさせる子であります。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第5号(2017年5月号)

2017年3月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2017年5月号

『まんがタイムファミリー』2017年5月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんがたすきに旗を装備しまして、交通安全、横断中。春の交通安全週間でありましょうか。『ふみのさんちの大黒柱』理一も元気に横断中。『シロクマはシェーカーを振れません』、クマのバーテンさんも見事に通学スタイル。水色のランドセルいいですね。というか、あなた小学生スタイルでよろしいのん?

『かなみ育成中!』、面白いことになってきましたね。弟大好きかなみにライバルができました。姉大好き男子、綾瀬君。かなみと熱く言葉をかわす、その内容は家事に対する情熱だーっ! お前には負けない! 自分の方が家事能力、上だって! しかもこのふたりの対立構図利用して、家庭科部が対決をプロデュース。お母さん系高校生ズをお呼びしました、って、みんなお手本にする気満々だーっ! 写真撮影、ビデオ録画、あとでスロー確認するわよ。めちゃくちゃ面白い。なんだこれっていってる結とかも最高でした。ふたりともに有能なんだけれど、さらに有能さをアピールするためにエア洗濯はじめるとか、どんな発想なんだろう。たまらんおかしさ、面白さ。最後の決着まで本当、楽しめましたよ。そして最後に急展開。うおお、さきちゃん大ピンチ! 弟妹が増えるよ! ほんと、息つく間もなく次へと事態が進行しますね。

『おしかけツインテール』。うおお、大変だ。花梨がツインテールじゃなくなっちゃった! 『おしかけストレートロング』。まあ、馬鹿なことはおいといて、風邪をひいてしまいました。それで友達がお見舞いにくるっていうんですが、いうまでもなく大きな家。出てくるのはなんかうだつのあがらなそうなおっさん。それですっかり使用人扱いされてしまうとかね、でもって面倒くさいからって、使用人の新田ですって、ほんとノリがよいなあ、俊郎さん。そこからの展開、花梨お嬢様とかいっちゃって、めちゃくちゃ演技しちゃって、面白がってる。ほんと、こうやって調子にのってやらかして、バレて花梨に怒られる。お許しを! お許しをお嬢様! って、それはご褒美でなくって? はいいとして、こうして馬鹿なこといって、枕で叩かれて、ふたりの関係、なかなかにこなれてきてますよね。いい感じです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』、いやこれ素晴しい。定期入れ買ったことをみなちゃんに自慢する八重ちゃん。これ、ドヤ顔ってやつだ! みなちゃんの返答もすごい。凄い八重ちゃん、電車に乗る機会なんてないのに。すごいわ、のっけから面白い。ここ2週間、駅すら見ていないけど。ほんと、八重のこの前向きさ? 迷走といった方がらしいのかも知れないけど、惚れ惚れしますよね。気分だけでも都会をという八重につっこみが追い付かないみなちゃんも素晴しいです。というか、みなの語る田舎の道案内。これもおかしかった。大河さんとのやりとりも素敵。八重がやたら憧れてて、そんな八重のことも大河さん、よくわかってる! 最後のポイントカードの入れるべき場所っていうの、あれも面白かった。みんないい子でさ、それがなによりいいんですね。

『役職名はお嫁さん』、めちゃくちゃ面白い。鹿沼さんの教育係になった美如さん。うまいこといってる感じ? そう思ったら、あれ? 鹿沼さん、泣いている……。その理由、花粉症なんですけど、美如さん、そうとは思いいたらず、そのやりとりのちぐはぐさ、実に面白かったです。だって、鹿沼、美如で深刻の度合いがまるで違って、鹿沼からすれば花粉症じゃない美如さんには伝わらんなあ、くらいのものが、美如からすれば、鹿沼どれほどに追い詰められてるんだろうみたいに見えちゃってて、しかも誤解をそのまんまに表面上話だけはちゃんと通じるっていうんだから、めちゃくちゃ面白かった。同じく花粉症の陽大が鹿沼の話聞いたというの、家でちゃんと美如にも報告するんだけど、やっぱり誤解したまま話が進行しちゃうのね。しかし今回のドタバタ、鹿沼が美如のこと信頼してるってわかって、また親身になってくれる美如にさらに好感得てるみたいで、ただ面白いだけじゃなかった。いい感触でありましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第5号(2017年5月号)

2017年3月16日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年5月号

『まんがタイムきららミラク』2017年5月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』、臣と千夜、ふたりイラストであるのですが、ん? これはなにをなさってるの? 臣さん、千夜の衣装の紐をといていらっしゃる!? 帯の結び目のところから腕にのびてくるくるって巻いてある、その紐なんですが、それがこうしてとけるだけで、こんなにも印象違ってくるのか。これ、千夜の鮮烈な印象、いや増されていますよね。

『mono』、『ゆるキャン△』のあfろがミラクに帰ってきましたよ。写真をたしなむお嬢さんのお話。写真を撮る牧ノ原先輩に憧れ、スマートフォンで写真を撮る日々。それはいいんだけど、『ゆるキャン△』では出してない持ち味、ばっちり発揮してきてますね。雨宮さん、この子の撮った写真、ネコ16枚、空14枚、先輩3万枚、その他12枚。先輩3万枚!? 先輩が卒業してやる気なくしてる雨宮をやる気にさせる霧山。そして雨宮、ついにデジカメを買う気になって、って、それで買うのTHETAならぬヴィータ、全天球カメラっていうんだから、これ、すごいよ。普通じゃない! オークションを利用するもまさかのトラブル、でもそれが新たな出会いを生んで、そして全天球カメラにて撮影したそのイメージ! うおー、これ、すごいわ。これ、電子で見たい。電子だとノドがなくてツライチで表示されるじゃないですか。『mono』一本、この一話だけでもいい、電子で出しておくれー! 写真の漫画、写真の楽しみ、そう一口にいうことのできない、そんな漫画です。関わる人、まつわる人、もの、その魅力がしっかりそこにある。まるで手触りさえも感じるほどに! いや、もう、ただの一話でやられまくりですわ。

『甘雲ダイアリー』、突然の雨に困りはてたお嬢さん。山が近くて天気が変わりやすい。お婆ちゃんにはいわれていたけれどこれほどとは。自分は濡れてもいから、買ったばかりの本だけは死守したい。ああ、この子の気持ちわかります。ほんと、体はね乾かしたらすむじゃないですか。でも本はべこべこになっちゃうからなあ。と、そんなピンチを助けてくれたお嬢さん。おお、うつむいた優汐の視界に飛び込むように入ってきた、その印象のあざやかさ、見事に大ゴマにて表現してみせて、そこからのふたりのコミュニケーション。最初はちぐはぐ、けれどだんだんに打ち解けてきて、そして桜雨。情緒、叙情を感じさせるこの流れ、美しかったな、素敵でした。しかしこの傘の女の子。雨はお友達? 不思議なことをいう子です。この不思議な子との再会、おそらくはあるだろう。そんな予想に、傘の子だけでなく、読者もわくわくさせられるものある。そうした広がり、とてもよかったです。

『まちとびカルテット』、大江戸を舞台に火消しに勤しむ娘さんたちの話であります。といっても私たちの知ってる江戸ではない。街中に張り巡らされた水路。絢爛豪華な街並み、そして皆の衣装もぱっと目をひく華やかさ。この街にやってきたばかりのかなでが、たまたま世話になった船頭の桐、この子に頼まれるままに消火活動手伝って、この活動に従事する人たちがまちとび。それぞれの技で、火をとどめ、火を収め、場合によっては破壊消防もいとわない。そんなまちとびたちの活躍描いて、そしてかなで、下宿先が焼けちゃった、ということでまちとびのまつりの家にお世話になります。まったく予想もしなかった、まちとびになる道、それが開けたみたいですね。いずれはかなでも、得意の技を見つけていったりするのかも知れませんね。

『ハルベルンハルカ』、めずらしいなあ、ロボットものだ! 憧れのロボット。巨大ロボット。そいつに乗って、悪いロボットと戦う! ちょっとしたロマンですよね。そのロマンに突き動かされるままに突っ走っていくヒロイン春部遥。しかし、これがなんともいえんギャグで、先代パイロットのロボットに乗りたくない理由っていうのが実にアレで、そして遥のやる気が一気に萎むあの展開、ほんと、これまでシルエットにとどめていたロボの詳細がどーんと明らかになって、ああ、これ、このインパクトのために秘匿してたわけだ! しかし、すごい。遥の連呼、もう何回いった? この勢い、面白かったですよ。なんというか、その勢いでもって笑わされてしまう。見事な力技でした。でも、一度はやる気を失った遥が再び立つ、その場面、ちょっとかっこよかったよ!

『帰宅部でいいのに』、球技が苦手なリンちゃん。冒頭でサッカーボール空振りして思いっきりコケてみたり、そして友達からバスケ部に誘われてね、嫌だって、ボールは友達といわれても、敵だって、絶交するって、そんなリンの、いかにボールが苦手か、運動が苦手かがこんこんと描かれるのですね。小学生時分のドッジボールの思い出。ボールは怖いし、ぶつけられるの痛いし、痛くて怖くて取るのも無理だったって、そんな苦手意識と、そんなリンの気持ちを全然理解してくれない友達。でも、友達のことは嫌いにはならない。でも一緒に運動部に入るとかは無理。帰宅部一択。それは絶対譲らない。そんな彼女らの対話劇。部活に誘うのだって、どっちかというとジャレて楽しみたい、そんなのの一環なのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第5号(2017年5月号)

2017年3月15日水曜日

Nintendo Switch Proコントローラー

 まさかProコントローラーまで品薄になるとは予想外でした。それこそ本体発売日くらいには、どこでもはいいすぎかも知れないけど、普通に任天堂直販とかで買えたりしてたんですが、気がつくとどこもかしこも品切れ品切れで、なぜなのか。そんなにJoy-Con使いづらかったのか? いや、まあ、そうかも知れませんね。私は本体の予約が通った時点でProコンも発注したのでJoy-Conは携帯モードで遊ぶ時くらいしか使ってないのですが、やっぱりちょっとフィールが違う。あと、充電まわり、その違いもProコン品薄の理由になってるんじゃないかなと思います。

充電っていうのは、Joy-Conって本体にとりつけておくことで充電されますけど、毎回遊んだ後に本体にセットして、みたいなのが億劫なんじゃないかなあ、って思うんです。どうですか? 私、Joy-Conは本体につけっぱなしなのでどうなのかさっぱりわからんのですけど、しばらく遊んだら付属のグリップからJoy-Conはずして本体にセット。また遊ぶ時には本体からグリップにJoy-Conをつけかえる。ああ、ちょっと面倒そうだな、そう思ってしまう私は筋金いりの面倒くさがり屋なのですが、実際Proコン主体で遊んでいると、その快適性にJoy-Conつけかえとか考えづらく思うのですね。おそらくはそうした人も多いから、Proコン、充電グリップ、いずれかを買い求めた人が多い。ゆえに両方ともに品薄、といった状況が生じているのではないかな。

ProコンとJoy-Con、どちらが使いやすいかといわれると、慣れてる分も手伝ってProコンに軍配をあげざるを得ないというのが実感です。Joy-Conだと左右のスティックが小さい。またどうしても親指に近い位置にある(特に右)ので、少々窮屈に感じてしまう。その点、Proコンはそういった窮屈さ感じません。左スティックはWii Uのコントローラーに近く、右スティックはPSのデュアルショックに近い。左右非対称の配置になっていますが、それを問題に感じたことはありません。

ただひとつProコンで困ったことというと、十字キーです。私は今『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を遊んでいるわけですが、これ、十字キーに装備変更がアサインされていまして、上がシーカーストーンアイテム。左が盾。右が武器の交換操作にあたります。頻繁に武器の壊れるこのゲーム、当然十字キー右を押して武器を切り替える場面も増えるわけですが、この時になぜか上と判定されてしまう。武器変更をしたいのにアイテム変更が開いてしまうことが本当に多いんですね。なので右ではなく心持ち右下を押す、そうしないといけない。まあ、下を押してしまうと口笛を吹いてしまって、それもまた困るんですが……。

Joy-Conだと左に十字キーはなく、それぞれ独立した上下左右のボタンを押すことになります。これだとアイテムはアイテム、武器は武器、間違いなく切り替えることができます。この十字キーのフィール、自分だけの問題かと思ったら、他でも同じようにいってる人が散見されるので、そういう癖があるんでしょうね。『Splatoon 2』だと十字キーでジャンプ先を切り替えることになってるんですが、このフィールだとジャンプ先間違いが発生しそうで、ちょっと心配です。

2017年3月14日火曜日

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、これ、尋常じゃないです。ものすごいこと話題になってたので買ったのですが、これがもう大正解というか、やばい世界に踏み込んでしまったというべきか、まいった。毎日遊んでしまう。夜寝る前に、ちょっとだけ、まあ、これでちょっとですんだ試しなんてないんですが、ほんと、実際そのとおり。ああ、もう3時だよ、あ、3時まわっちゃったよ、もういい加減に寝ないと翌日に響く、響く……、響いてしまっています。まずい。すごくまずい。しかしこれ、ほんと、なんなんだろうなあ。変に病み付きになる、そんなまずさがあります。

面白いのか、そういわれると、うん、多分面白いんでしょう。なんか、よくわからんのですよね。大きなメインストーリーは当然ある。けど感触としては完全放置って感じでして、なんか、え? 今、自分はなにをしないといけないんだっけ? ありがたいことに、ちゃんとやるべきこと、システムがまとめていてくれて、それ見ると目標も進捗の度合いもわかるようになってる親切設計なんですけど、気を抜くと、あれ? 今、自分はなにをしてるんだったっけ? 忘れてしまう。だからとりあえず小さいことからチャレンジして、このあいだ高所から見つけて地図にマークしておいた祠をひとつでもふたつでもクリアしていってみよう。そう思って祠までいってみたら、おや? 沖に島が見えるな。あれ? 山方向に祠の反応があるな。ふらふらと誘き寄せられるように近づいていくと、そこでまたなにか別の目標を見つけてしまって。基本的にこの繰り返し。こうなるように設計されてるんだとは思うんですよ。まんまとしてやられてるんでしょうなあ。

大きな目標は当然提示される。その枠組みの中で、どのように進行させていくか、なにを優先させていくか、そうした小目標はプレイヤーに委ねられていて、お使いイベントみたいなものはあっても、それをやらなくても先には進めるし、今は乗り気でないから後回しにしておいて条件が揃ったら戻ってくる、みたいにもできる。私の今の目標は地図を埋めるです。このゲーム、目標地点へのルートどりが極めて自由で、どうしてもこのルートしか許されないみたいな場所はものすごく少ない。局所的にここからしか登りはじめられないみたいな場所はあるんですけど、いや自分が別ルートを見つけられてないだけかも知れませんけど、本来想定されているだろうルートを無視して山越え、敵との戦闘全回避みたいなやり方も可能。だから意識して巡らないと、各地のポイント、名称、その他、知らないままに終わってしまいかねない。それはつまらないなあ。いろいろ見て、いろいろ確かめていきたいなあ。といった具合に、プレイヤー自身が各々のテーマを設定して遊ぶことのできるゲームであるのですね。

自由に遊べる幅広さと、多少の制約と、そして世界を色付けるストーリーに設定。単純に、こうだから面白い、こうだから楽しい、とはいえないゲームに仕上がってると思っています。多分私の感じているものと、他のプレイヤーが感じてるものは同じではない。ですが、そこにおそらくは共通する、共感できる核のようなものはあって、きっとこのゲームをプレイするということは、その核を模索する試みなのだと思うのですね。

2017年3月13日月曜日

Nintendo Switch

 ふと気づいたんですけど、『うらら迷路帖』の紺さん。なにかと印象が被るんだよなあ……。あ、Switchだ。左ブルー、右レッドのSwitch、これ、紺カラーですよ。袴が濃紺、Switch本体はグレーというのも高ポイントですよね。Swich擬人化を果たした暁には紺その人になってしまうのでは? そう思うくらいに印象がばっちり被る。というわけでNintendo Switch、購入しております。残念ながら予約時の見通しが甘かったため、望みの色の入手かなわず、なんとか滑り込めた二次予約で唯一注文できたグレーモデルを手にすることとなりました。

Switch本体と一緒に購入したのは、『1-2-Switch』、液晶保護フィルム、そしてProコントローラーなのですが、発売当日に面白い新しい10年に1本の出来レベルなんて具合にやたら評判のよかった『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。思いたったら即購入、ダウンロード販売って便利ですね! ええ、これ、もうめちゃくちゃ面白い。毎日、取り憑かれたみたいにして遊んでます。これ、ほんと、危険なソフトですよ。

Switchの性能もろもろ、HD振動とかね、そういうのを体験したくて『1-2-Switch』を購入したのですが、少し母と遊んでみて、それ以来やってません。面白くないってわけじゃないんですよ? 早打ちね、いやもう母に完封されてまして、え? 嘘? 自分で思ってるよりも相当鈍かったりするわけ? ともあれ、この手のゲームは普段ゲームをやりつけてない人でも一緒に遊べるわけで、家族がいる、とりわけ子供のいる家庭だと大活躍するんじゃないかな? もう少し遊んだら他のミニゲームもロック解除されるのかも知れませんが、本当に全然遊んでないので、目玉のHD振動のゲームにまでは辿り着けていません。

複数のモードを切り替えて遊べる、これもSwitchの目玉でしたね。私は『ブレス オブ ザ ワイルド』、BoWを遊ぶのに折角の映像の魅力を堪能したいばかりにほぼテレビモードで遊んでいるのですが、たまにちょっとだけ遊びたい、amiiboの読み込みだけさせたいとか素材集めしたいとか、ほんのちょっとだけ遊びたい時にはテレビをつけるまでもない。家族が見てたりもしますからね。このSwitchのモード切り替えを便利に利用しています。モードの切り替えといっても、全然それを意識せずにできるというのが素晴しいと思います。ドックから本体を引き抜いてホームボタンを押したら、もうそれでテレビモードから携帯モードにスイッチされます。背面のスタンド立てて、Proコンを認識させたらもうテーブルモードでしょう。ほんと優れてます。モードをスイッチすることで、場所の制限から自由になって、それこそ際限なくプレイし続けることが可能になる。ほんと、人によっては冗談抜きで際限なく遊び続けてるみたいになってたりもするみたいですね。私は体力的な限界感じて、ちょっと遊ぶ時間を減らすようにしています。ええと、昨日あたりから。ほんと、きつい……。

BoWにハマってるのは勿論BoWの魅力あってのことですが、そのハマりように拍車をかけているのがSwitchというハード、その機能なのだと思います。これ、タッチパネルや文字入力を使うゲームとかなんかも今後出てくるんだろうなあ。Joy-Con含めコントローラーやタッチパネルといった入力の自由度、多様さもSwitchの有利であると思うんですね。

2017年3月12日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年4月号

『まんがタイムジャンボ』2017年4月号、昨日の続きです。

『大正みつば歌劇団』、朗読劇の演目を決めますよ。冒険ものがいい。ラブロマンスがいい。部員の要望を汲みたく思うも、どうにもこうにも無理っぽい。というか、部員は3人しかいないわけだけれど、これでちゃんといけるのかな? 演目は幽子発案で赤ずきんです。幽子が主役。マリが狼? でもって歌子が猟師になるのかな? マリの想像なのかな? ちょっと猟師やるのいやそうにしてる歌子がいいですよね。これだけでもうお婆ちゃんを誰が演じるか? みたいな話になりそうなんですけど、まあ、うまいことカットしたり二役やったりしたら支障なくいけそうですね。劇の準備の段階で設定にいろいろつっこみいれてみたり、そして役決めでは、おお、幽子が猟師やりたいって。そうか、この子は男役をやりたいんだった。結局ジャンケンで決めたんですけど、幽子がとりあえず負けてしまって、え? まさか負けが主役? これ、どうなるんでしょう。誰がどの役をするのかは、本番、あるいは練習が進めばわかりますね。しかし、この三人組、マリが前向き元気で、とてもいい。明るい、ほがらか、素晴しいです。

『ペンタブと戦車』。この時代に留まることを考えている里見青年。けれどさすがは未来人。彼の絵はどうにも評価されず、そう思えば最初からファンになってくれてる武田大尉はすごいんだなあ。ともあれ、里見青年の今後についてですよ。生活するには稼がにゃならん。けれどできる仕事がどうにも見当たらず、結局絵を描くしかないんですなあ。里見青年の絵に惚れこんでる、そんな武田大尉の言葉がすごくかっこいい。そして今回は里見青年の葛藤も見事で、ああ、描けといわれている戦争画に消極的なの、記録に残るからなのか。彼は自分がこの時代の人間ではないことを意識して、異質な自分や自分の描いた絵が記録に残らないようにとか思ってるんですね。なんかちょっと切ない、そんなエピソードでした。そして里見青年の活躍の場は、伝単の原稿づくり。なんともいえぬ活躍の場があったものですが、実際こうした女性のイラスト、配られてたりしたそうですから、これはこれで有効な作戦なのかも知れませんね。でも、これ、状況によっては記録に残るよなあ。

『大漁ガールズ』、よいですね。今回はバス釣りですよ。バスを釣ると人が変わる雪子さん。デカいの釣りました、写真撮ってくれって、それはいいんだけど、ハルキわざとなのかな? 魚ばっかり写して雪子が見切れてる。ハルキの、小さな釣果を大きく見せる写真の撮り方とかね、いやあ、ありっちゃあありなのかもだけど、記録するってこと考えるとあんまりよろしくないよなあ。というか、ハルキさん、涙ぐましすぎるせせこましさです。今回、ハルキに渡されたロッドでもって栄子が大物釣っちゃった。3人揃って写真を撮りますという、これ、魚ばっかり写されちゃったの、やっぱり釣れた魚こそが主役だからなのかなあ。ともあれ、あの3人一緒に並んでるのね、仲のよさ感じさせて、とてもよかった。写真こそは残念だけど、間違いなく思い出になってそうですね。

『私と幼ムコさま』、面白かったですよ。天狗の小太郎。この子をお風呂にいれたい。けど、小太郎は風呂をやたら怖れていて、なんで? そう思ったら、ああー、父から受けたスパルタ教育。やたら熱い風呂に叩き込まれた記憶のせいで、風呂が嫌いだ。そんな小太郎を強引に風呂に連れていって、あんこも一緒に入浴。バスタオル巻いてるんだけど、小太郎がとにかくその純情っぷりを見せてくれまして、思わず接触した時には、まさかの回転ひねりでのダイブ。めっちゃくちゃ面白かった。あの華麗なダイブの描写、それ見るだけでおかしい。ほんと、最高だったと思います。小さな小太郎、体の小ささは神通力の小ささだと、それを気にしているのがね。芯こそ強いが、いろいろコンプレックス? 抱えてそうですよね。そして気になるあんことの距離、どんどん縮まっていますよね。今はあんこが大人の余裕で一歩リード? かと思ったら、一気に小太郎が踏み込んできたりね、それで両者ともにドキドキしちゃったりね、いい塩梅、いいテンポで話が動いていると思わされますよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第4号(2017年4月号)

2017年3月11日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年4月号

『まんがタイムジャンボ』2017年4月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんが、おおう、これはなんだ、情熱がテーマ? 口に黒バラを一本加えて、妖艶なるフラメンコ!? いつもと違う魅力押し出してきていますね。『けいさつのおにーさん』、手塚さんと穂苅くんはマタドール。赤、青、絢爛華麗なその衣装が素晴しいです。『きつねとパンケーキ』紺乃も赤いドレスで華麗にダンス、といいたいけれど、この子の場合はちょっと背伸び感がありまして、それもまたよしであります。『大正みつば歌劇団』は娘三人、自分の演じたい役柄、それをやっておいでなのかな。ドレスのお嬢さん、凛々しい女衛士に花籠持った素朴で可憐な娘さん。それぞれに魅力的な装いであります。

『おにいちゃんと呼ばないで、桐原小鳥の新作です。朝、突然荷物をまとめるよう母からいわれた心。いよいよ夜逃げか!? そう思って覚悟していたら、行き先は大きなタワーマンション。飴ノ森悟なる会社員の家に預けられることになったというんですね。母親は考古学者? エジプトにいくんだそうです。なので心を悟に預けるという。なるほど、このふたりは兄妹なのね。互いにその存在を知らずにいたけれど、鑑定の結果はほぼ間違いなく血縁にあると示されて、かくしてふたりの暮らしがはじまることとなりました。悟はずっとひとりで過ごしてきて、そんな思いを心にはさせたくないと思ったみたいですね。今はまだ交流ともいえない交流。このふたりの距離、関係の変化、どうなるのか楽しみですね。

『けいさつのおにーさん』は穂苅くんの若い頃の話。警察学校にて鑑識の仕事について学んでいて、これ、こういう研修でもって適性など判断したりするのかな? 指紋をとる。足跡もとる。うまいことできもんだから、自分は才能あるんじゃないか、ついついそう思ってしまった穂苅くんだけど、後ろから足跡踏んで台無しにしたのは誰だっていわれてて、ほんと、上げてから落とすまでがはやいはやい。今回は鑑識のこと、指紋の種類とか採取の方法とか、いろいろ紹介されてるそれがただただ面白かったです。鑑識を学ぶのに模擬の一軒家があるとかも面白い。若かりし日の穂苅たちが、将来どういう部署にいきたいか、そうしたことを話し合っている様子、これはもう青春を感じさせますね。そして穂苅の鑑識について勉強する意味、それをしみじみ語るところとかね、ああ、そうか、そうだよね。これはやられました。

今回は二本立て。一本目が穂苅くんの若き日の夢だとしたら、二本目は手塚さんにもスポットライトがあたって、若き日のころ、夢見た仲間がいたというのは穂苅くんに同じであります。今回は卒業式の話。なるほど卒業とともに行き先が決まる。卒業配置、略して卒配。その様子描かれて、ああ、こうして警察官としての第一歩がはじまるんですね。手塚さんのひとりしんみりと思い出す卒業式の時の情景。そばには女性があって、はたしてその人はいかなる人なのか。ええ、切ない思い出なのでしょうなあ。これまでも手塚さんの昔のエピソードにそっと添えられてきた印象、それがまたここで静かに響いた、そんな気がします。

『あの日の海と16歳の夏休み』、新作です。スタイリストの仕事をしているお嬢さん。夏に吹く風に昔のことを思い出して、それは海辺の町の少女の頃。干物の直売所がおしゃれなお店になってると見にいってみれば、それが美容室。声をかけられても今はお財布がない。ならカットモデルになりませんか? 誘われるままに店に入ったこの子の、ずっと抱えてきた悩み。おしゃれは好きだけど、どうしたらいいかわからない。そんな彼女に優しく語りかける言葉と、そして髪に触れその表情さえも、気持ちさえも一変させたその手の技。美容室の最初のお客になったこの子、出会いと新しい髪形が後押ししたのでしょう、前向きになりましてね、この出会いと変化のエピソード。静かながらも丁寧に描かれたそこに、人の心のダイナミズムが感じられて、素敵な話と思いました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第4号(2017年4月号)

2017年3月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2017年4月号

『まんがタイムきらら』2017年4月号、昨日の続きです。

『おとめサキュバス』は森林公園でピクニック。そうか、森にくると故郷を思い出しますか。細かな面白ポイントが多くてよかったですよ。みちるのサキュバスを観察する気満々なころとか、蛇が怖い王子ちゃんとか、そして穴に落ちるおにぎり! あれは見た目にも面白かった。お弁当を激辛にしてしまったルナのささやかな嫉妬心も。リフレッシュ目的のピクニック。いろいろトラブルあっても、それでも楽しいという様子は実に素敵で、読者にとってもよいリフレッシュになったのではないかと思います。

『泣きむしストラテジー』。皆でホラー映画を見ます。目的はもちろん牡丹を泣かせることなんだけど、牡丹の苦手という動物映画、牡丹は感動系のつもりで話していたのに、クレアは動物系ホラーと勘違いしてしまって、いや、さすがに間違いすぎじゃない!? と思ったものの、これ、クレアの中ではもうすっかりホラーで気持ちがかたまってしまってたんだろうなあ。ともあれ、ホラー鑑賞会。あのお菓子の袋、ハサミで切った、あれ面白かった。アメリアもいいキャラクターになってきてますね。そして鑑賞会。最初にクレアが沈没。アメリアは平気なのかと思ったら、ジャンル次第では駄目なのか。クレアが夜ひとりになりたくない。ほんと、あかんたれだなあ、そう思ってたら、アメリアもそうか! でもって最後につくしも駄目だったという、この徹底ぶり。君もか! 君もか! みんなか! といわんばかりの畳み込みにすっかりやられましたよ。

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』、新たな展開、傾向なのですが、こういうのも面白いですね。魔法がらみのトラブル、それを解決しますよ。今回は弱ってるところを保護された魔法動物の介抱ですよ。なるほど、ツバサは魔法学術大全でもって種を同定し、スズは例の可愛いポーズで魔法の行使。で、妹に目撃されちゃって、あのえまの目、光失っちゃってるの、おかしかったです。守人のこと、えまには知らせてない。スズが将来守人の任を継ぐという。つまり宮司になるっていうんですが、スズは宮司に、つくしは魔法の世界に進学するという、日常に隣合うように存在する非日常、その不思議さ、実に魅力的であります。

『ひなまるすまいる』、最終回です。ひながおばさんと一緒に暮らすことになるという話。ああ、これでお別れ? ふたつの可能性を思ったんですよね。ひなが留まるパターンと、もうひとつはひなを見送るパターン。後者できましたよ。おお、そっちなのか、正直意外であったのですが、うらら様と別れがたく思っているひなと、ひなとの別れに気持ちの整理がつかず、折角このところ外にも出るようになっていたうらら様、また部屋に籠ってしまっているというのですね。ああ、いよいよひなが屋敷を去ろうというその日、その時に、うらら様、ドレス姿で現れて、ああ、うらら様、ひとつ自身の壁を越えましたね。ちょっと切ない別れに、ひとつの達成感を添えて、最後には明るく別れていく。この一連のシーン、素敵でありました。お先にと自走していくカートとかね、ほんと、おかしい。で、最後の落ちですよ。おおう。うん、こうであってこそですよ。そう思わせるラスト、なんだかほっとさせられるよさありました。

My Private D☆Vはうちのまいこ。『ななつ神オンリー!』の作者です。今回のD☆Vポイントは、セーラー服を着てる女の子。ブレザーもいいけどセーラーの方が好き。灰色も可愛いし、水色もいいけど、黒に白タイが一番好きという、その言をまさしくイラストにて実現して見せて、ええ、セーラー服の女の子。胸には花のブローチ。手には黒い丸筒。ああ、これは卒業式ですね。黒のセーラー服にカーディガンを羽織って、その小首をかしげてみせる様子は、ちんまりとして麗しく、多少の憂いも感じさせて複雑な心情を思わせるようなよさがありますよ。その子の座っている段、その隣が描かれたことで、誰かが隣にくること、それを待っている? 期待している? ちょっとのことで物語を感じさせて、ええ、とてもいいイラストでありました。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第4号(2017年4月号)

2017年3月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2017年4月号

『まんがタイムきらら』2017年4月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、ゆずこと縁、どういうシチュエーションなんだろう。服装はいつもの制服。それでマフラー共用しましてね、手と手、指先と指先をちょんとあわせたみたいに、これ、ゆずこの側に縁が歩み寄ってきている、そんな様子かな? ともあれ、ゆずこさん眼鏡姿。こちらを見返るその表情、いい笑顔でありますよ。

三者三葉』、もうほんと、新しい局面に入ったって実感させられますよ。修学旅行に必要なものを買いにいきます。まずは葉山、西山、葉子様組。いや、すごいんですのよ、葉子様。ネコ柄の服を見つけましてね、当然といっていいものか、取り合うふたり、譲りあわないふたりに、わたくしも買いますから3人でお揃いにしましょう。うおお、葉子様が気を使ってらっしゃる! しかも西山に茶化されて、ちょっとお怒りをあらわになさってる! しかし葉子様、本当に成長なさいました。こちらの組が一触即発、いろいろきな臭さ感じさせてるかと思えば、もう一方、近藤、小芽、双葉組はというと、もう見事に平和そのもの。あの失言女王近藤が、失言してもなんら問題にならない相手、小芽! すげえ! えらいこと失礼なこといわれてもそうと気づかない。いいな、平和って素敵だ! そして双葉もうまくやれてて、皆、及ばぬところと及びすぎてるところ、それが噛み合って、すごくうまくはまってる、そんな感じがしますよね。もう、見事に好対照でした。ところで最後の葉子様。わたくしこれ似合わない。いや、でも、まあ、なんというか、可愛いですよ! というか、西山はもっと似合わないことない?

『甘えたい日はそばにいて。』、川井マコトの新連載です。好きな人にその気持ちを伝えられたらどんなにかしあわせであろうか。そうしたモノローグからはじまるこの漫画。なんと、普通の恋愛ものかと思ったら、違った。なんと、このお嬢さん、ひなげしさん、アンドロイドというのですか。人間と区別のない、というけど、機械じゃなくて生体!? いや、そのへんは問題じゃないですよね。決して結ばれることのない人とアンドロイド。そうでありながら、ひなげしはマスターである楓に恋を覚えてしまった。けれどその恋は誰も気づくことはない。両親を失い傷心の楓にも、その気持ちは届かないだろう。けれどこの人と一緒にいたい。傷ついているこの人の助けになりたいと、そうしたひなげしの一途さが光る。そうした第一回。ええ、普通の恋愛ものにはしないぞ、ならないぞ、とりあえず一段越えづらい高いハードル設置したといった趣です。

『ようこそ学園オーケストラ』。音楽高校での授業風景ですよ。沢山ある専門科目について白井先生にどんな授業なのか聞いてみましょう。音楽理論は? 音楽の理論の授業だ。新曲視唱は? 歌の授業だ。駄目だ! あかん! 全然伝わらんですよ、先生! 聴音の授業、最高でしたね。旋律などを聞いて譜面に書き取ります。ちゃんと「など」っていってるのがいいですね。和声聴音ってのもあるからね。ともあれ、千鶴がめちゃくちゃ面白い。心の声がダダ漏れ。ドッドレミーファレッドレー? ミーファソラソッソドー。しかも結構間違えてます! お腹、よじれそうだ! これ、面白いわ。この千鶴の授業での様子、これだけでもう満点でしたよ。入試でもあった聴音、それはどうしたのか? なるほど、たまたま耳にしていたわらびの歌、そのおかげだったのか。なので次の授業でもわらびの歌に頼ります。あの落ち着きのない千鶴が、もう人が変わったようにしゃんとしちゃって、これすごいな、自分もわらびの歌に頼りたい、とか思ってたら、効果が切れて、千鶴、また心の声をダダ漏れにする。ほんと、おかしい。わいわい、わあわあといったらいいのか、賑やかで、そのいろいろがおかしい。実に楽しかったです。

『ぽんこつヒーローアイリーン』、きてるわ。今回はアイリーンのサポートマスコット、るーぱーさんに焦点あたりまして、いや、すまぬ、そういやすっかり意識の外だった。このるーぱーさん、機嫌そこねると火を吹くのか。それでアイリーン、食べてたおすし、炙られてしまって、ここからの流れ、ん!! んまい!! なにこれ!? 焼いた方がうまいぞ。めちゃくちゃ面白かった。というか、アイリーン、めちゃくちゃ庶民っぽいというか普通っぽすぎて、その普通さがたまらんおかしさあるってんだから不思議です。るーぱーさん、失踪。え? これ、機嫌そこねたから? ともあれ、ラブリーメロンにも手伝ってもらって、と、お、これ、なんか、すごいことになってきてない? 身を呈してるーぱーさんのピンチを救ったラブリーメロンにるーぱーさんから渡されたネックレス。これ、メロンはおもちゃだと思ってるけど、いや、絶対そんなことない、そんなことあるはずない。ってことは、ラブリーメロン、本当のヒーローになっちゃうの!? 最後の一本のアイリーン、なんだか殊勝になって、頑張ろうって気持ちになってる、これよかったですよね。アイリーン、いい子ですよ。

『ボディーガードのいる生活』、ゲストです。女子高生、雨夜海月には柊仁なるボディーガードがずっとそばについていて、なにか危機あらば、ぐっと海月を抱き寄せて、その身を守ってくれるというんですね。なるほど、海月はお嬢様なのね。そう思っていたらどうやら違うみたいですよ。このボディーガード、時給百円。起業一周年の破格のサービス価格だっていうんですが、解約すると一千万の違約金はいいとして、契約期間は何年なの? ちょっと普通じゃない前提用意して、そのちょっとありえない状況を楽しみましょうといったような感じです。また学校では海月と柊がつきあっている、そんな風に思われていて、そのシルエットさえも誤解される。でもふたりの関係、ただのボディーガードとクライアントといった感じでもないですよね。ちょっと独特です。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第4号(2017年4月号)

2017年3月8日水曜日

『まんがタイム』2017年4月号

『まんがタイム』2017年4月号、昨日の続きです。

『ボンジュール!仲居さん』、今回のエピソード、素晴しいですよ。サラが見つけた古いノート。康弘の両親がかつてつけていた日誌。お客様に関することから天気まで細かに記録されていて、そして今回はこの記録が大活躍です。祖母との思い出を辿って訪れたお客さん。元気がないその様子を見て、サラさん、やっぱり介入しないではおられない。出しゃばりすぎじゃないかって反省しながらも、やっぱり困ってる、悩んでるお客さんがいたら、その助けにならないではおられない。ほんと、いいお嬢さんだと思います。宮原さんもサラのことよくわかってる。お、目が出てる! うおお、かっこいいなあ! 思い出のプリン、思い出の巾着袋。日誌の記録に助けられてのサービス。お客さん、ああ、よかったね、ちゃんとおばあちゃんのこと覚えてたじゃない。でも、この一連のエピソード、お客さんの思い出を救っただけじゃなく、康弘の思い出に、そして旅館に対する気持ちにも触れて、そしてサラも旅館での仕事に対する思いを強めて、とても美しい話だと思いました。

『おかわり自転車』、コトコとミト、ふたりの自転車行。熱いコトコと、ついていくのが精一杯のミトなんだけど、無理、無茶をさせてるわけじゃないんだよってのもちゃんと描かれていて、ほんと、自転車を楽しむことは、ただ走るだけじゃなくて、多面的な魅力があるんだってこと教えてくれるようですよ。コトコの楽しみは、好きな漫画の舞台にいくこと。ミトの楽しみは、コトコが見せてくれる景色やお店でのおいしい食べ物。ほんと、これは魅力的だと思います。そして今回はミトが、コトコがやるように漫画の台詞をここぞという時に使ってみせて、諦めたら全て終わり、そのしゃんと背筋伸ばして振り返る姿、美しさ感じさせましたよ。自転車の楽しみは、自転車に乗るその魅力あり、付随する魅力もまたあり。友達とのコミュニケーション、それも楽しみですよね。

『友ちゃん!』、いいですよ、これ。ホワイトデーのお返しで修からもらったシュシュふたつ。友ちゃん、本当に嬉しそうで、そうか、ふたつつけるんだ! 学校につくと優からもシュシュもらっちゃって、これでみっつ装備。ほんと、友ちゃんの嬉しさ、わかります。けどあんまりにも盛りすぎだからと、三和先生のところにいって、ヘアアレンジしてもらう。どのシュシュを頭につけるか、それを選ぶ時の友ちゃん、本当に魅力的。嬉しさ、喜び、照れた表情。ゆるふわツインテールになった友ちゃんの表情もね、ほんと、照れ照れで、めちゃくちゃ可愛い。目付きとかね、可愛い記号じゃないんですよ、友ちゃん。でもその友ちゃんの可愛さが、毎回毎回、これでもかって引き出されて、描かれて、これはほんとすごいです。ああ、そうそう、今回は修も可愛かったですね! いやでも、ちゃんと友ちゃんにそのドキドキする気持ち、伝えてあげようよ! 可哀そうじゃんよ!

『犬がいるので帰ります』、いい感じですよ。職場では仕事の鬼と思われている柳瀬俊。しかしてその実態は、犬のマロンちゅんにメロメロの犬好き? 犬バカ? 犬かわいがり! 職場での顔とマロンちゅんの前での様子、そのギャップがとにかくおかしいんですが、今回は後輩の芹沢真心。なるほど、まごころを縮めてまろって読ませる名前なんだ。この人の恋の歯車を全然意図せずまわしてしまってさあ大変! 後輩の岡崎春奈も俊のこと同じ猫好きと誤解して、恋の歯車ぐるんぐるん回しちゃってたりするわけですけど、これ、このまま恋の誤解進行したら、岡崎、芹沢のふたりの関係、どうなっちゃうの!? 俊の心はマロンちゅんのもの。でもマロンちゅんの心は俊の弟、恭に向いてそうですよね。俊のちょっとしたハートブレイク、これも毎回の楽しみですよ。

  • 『まんがタイム』第37巻第4号(2017年4月号)

2017年3月7日火曜日

『まんがタイム』2017年4月号

『まんがタイム』2017年4月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』課長がメインで、大きなフランスパン、バケット手にして、今にも食べようというところ。今回のテーマはパンですね。『まりあ17』まりあはオーブンから焼けたパンを出してきましたといった様子。『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんは、大きなパン両手に持ちまして、いや、そのでっかい食パン一斤サンドイッチ、全部ひとりでいっちゃうの!? 『両手に花村さん』花村さん姉妹もパン屋さんですね。同じパンがテーマでも、作る人、売る人、そして食べる人。いろんな立場でいろんな様子が描かれるの面白いですね。

『見上げればいつも妹が。』。今回は通勤通学の情景です。電車で途中まで一緒。空いた席に遥を座らせるツブテ。ああ、妹思い、そう思ったら、そうか見下ろしたかったのか。小さい! 小さいよ、ツブテくん! ふたりの様子見て、となりに座ったおばあさんが、優しい弟さんだねぇって。しかも遥、それを否定しない。いいな、この笑顔。そして新キャラです。遥お姉様を守るべく介入してきたお嬢さん。針山リズベットちゃん。お姉様に話しかけるなんて許さない。ツブテの魔の手から遥お姉様を守ろうとするんですが、この子、ツブテが遥の義兄と知っても、こんなにわか兄、認めないって、すごいよ。強気で無茶で、いい感じです。今後は、ツブテとリズベットちゃん、こうしてツノ突き合わせたりするのかな。リズベット、面白いのでまた出てくれるといいなあ。

『瀬戸際女優!白石さん』。雑誌に載ってるおしゃれな白石さんと実際の白石さんの落差。いや、でも、普段の家飲みしてる白石さんの方がいい感じですよ。そんな白石さんの結婚に対する意識。恋とかに縁がないみたいにいってますけど、チャラい年下から言い寄られても、納得できないことがあれば、さっさと振って帰ってしまう。ええ、この気風、実にいいですよ。料理人さんたちも軽く惚れちゃってるの、いいですよね。しかし白石さん、情に厚くて姉御肌。若手の俳優を自分の魅力でもって引きつけながらも、こんな女やめときな。うおお、かっこいい。かつての舎弟との交流もいい感じですよ。ほんと、ちょっとした理想形ですよね。かっこいい、楽しい、魅力的です。

はこいり良品』、しおりさんと中学生の交流ですよ。本に打ち込んでる女の子。昔の自分を思い出す。それで妹から心配されるっていうの、ほんと、姉ちゃん、どんな中学生だったんだ。妹マキの世話をしたりね、それが姉ちゃんの青春を地味なものにしてしまったのではないか。ちょっとマキの負い目になってるみたいですね。でも本の世界がしおりの毎日を彩っていた。そうした実感がこの人を支えてるんだろうなあ。中学生のお客さん、そのお母さんが心配してやってきて、でも大丈夫ですよってしおりさんがいう、その瞬間は本当に素晴しかったと思う。でも一言多くて失敗しちゃいましたね。でも、今のしおりさん見れば安心できるんじゃないでしょうか。

『秘書の仕事じゃありません』、年度末で忙しさを増す社内。なにか手伝えることはないかと申し出る中田さんだけど、彼女には重大なミッションが! ああ、社長! 社長を野放しにしないことか! 放っておくと仕事の邪魔をする。だから、なんとかして他のことに興味を引き付けておかないと! それで監視モニターを意味なく見させたり、大量のシュレッダー仕事させたりと、まあ、これはこれでちゃんとした仕事ですよね。シュレッダーの方ですよ? 今回は部下ちゃんカメラ危うし。働く社長を見て、思わずハイになってしまう中田さんなど、ちょっと珍しいものも見られたと思います。そして社長と父の時間。ああー、父もマイペースなんだ。でもこうして社長が暇で会社がまわってるの、これはいいことなんだろうなあ。

  • 『まんがタイム』第37巻第4号(2017年4月号)

2017年3月6日月曜日

『まんがタウン』2017年4月号

『まんがタウン』2017年4月号、一昨日の続きです。

『ちこはゲーセン一番星!』、これ、本当に面白いよ。今のところハズレがない。今回はメダルゲームの応用。お菓子を使ったプッシャー系の話題です。実は、こういうのやったことないんですよね。基本はアメ、でもアメだけじゃ訴求力が弱いから他のお菓子も使ってタワーを積む。なるほどなあ。倒れそうで倒れないのを組むんだ。ちこがですね、ゲーセンのゲームにあんまり詳しくなくて、かつおっちょこちょいなのがいいですよね。いきなり台を叩いて警報機作動させたりして、あー、こうなってるんだ、同じく詳しくない、よく知らない私みたいな読者にもその基本になるところを次から次へ引き出してくれるわけですよ。ゲーセンのゲームは、ばんばん取られても困るけど、ほどほどに取らせてあげるくらいでないといけない。そうしたこともよくわかる。ちことチーフの勝負、これも面白くって、そしてちこに賞品が! ああ、チーフ、ほんとにいい人だ。それをいいことにまたまた調子にのるちこがいいんですよね。

『新婚のいろはさん』。うおお、早倉さん、女子高生だ! セーラー服着て登場。この人の、見た目落ち着いて見える、成人しているいろはさんから見ても年上に見える。でもそのへん、気にしてるっぽいなあ。その早倉さんが、ひいきの漫画家、始の前では落ち着きもまるでなにもない、まったく赤面、まったくペース崩されるというんですよ。ほんと、これ、可愛いよ。で、そのこといろはに指摘されて逃げていく。始がいうには、騒ぐから鳥でもネコでもすぐ逃げられて。こういう、なんでもないような当たり前を面白く変えてしまうの、この作者の面目躍如たるものありました。そして後半は、いろはさん、セーラー服装備です。ああ、危険よ! ほんと、危険。でもカーテンでちまきになったり、こちらもやたら可愛くて、しかし、始くん、君、果報者やなあ。そんな人生、なかなかありませんよ?

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』は、病院で働くことになりました。その様子描かれるわけですが、いやあ、これ、ハードですよ。想像と現実の落差。そして精神科病棟の情景がまた厳しい。そうか、薬品の匂いよりもウンチが匂う、そんな現場なのか……。ギュウギュウのベッド。大声出してる患者に対応しないかと思えば、別の患者には普通に対処して、けどそこには抑制帯。トイレもその場でという、これ、ほんと、ちょっと面食らうよなあ。けど、これも現実。圧倒的な専門用語の海にあたふたしながらも、なんとか対応していかなければならないという、このハードなシチュエーション。これ、さすがに不安が出てきますよね。

『ほぼほぼ商店』。金物店、だんだんお客がくるようになってきたんだ。でももともとの常連ふたりには不評。そうか、人いない方がいい系のお客だもんなあ、君ら。そんな店に訪れた昔を知る男。お客? と思ったら、ああ、太郎の父。この父との会話がですね、商店街のこれまでをうかがうことができて、洒落たフレンチの店、大衆食堂になったんだ! でも、これも生き残りの手だよなあ。ポリシー、こだわりを捨てちゃいけないっていってる太郎ですが、品揃え悪くない? そういう金物目当てのお客ね、この要望には負けといた方がいいんじゃないかなあ。しかし父と息子の傾向こそ違えどやってることが似ているというの、おかしかった。なんだかんだでうまくやれてるみたいですし、ということは太郎とこのお店も大丈夫なのかな? なんて思わせられますね。

『あいたま』、転校生ですよ。アイドルかと思いきや、スポンサーの娘だそうです。白金バニラさん。お前たちと馴れ合うつもりはない、なんていいながらも、ひよこのいたいけさに一発陥落。うん、こんなこったろうと思ったよ。あいとの殺伐としたやりとり、これも面白くって、しかし、あい、ほんと、正ヒロインと思えない、そんな魅力ある子ですよね。結局はいろいろチョロかったバニラだけど、蓮を追い込んだり、それではみちゃんを激しく怒らせたりと、この人のおかげで、他の子らの新たな魅力、優しさ、もろもろ、よく見ることできて、大変によかったです。とりわけ樹里ですよ。ああ、バニラの抱えている寂しさが垣間見えた。樹里の言葉に救われたバニラだけど、これだけだったらすごくいい話なのに、すぐに崩して引っくり返してくるところ、実にこの漫画らしいと思いましたよ。

  • 『まんがタウン』第18巻第4号(2017年4月号)

2017年3月5日日曜日

『まんがホーム』2017年4月号

『まんがホーム』2017年4月号、先日の続きです。

『マツ係長は女ヲタ』。いいですね。マツ係長の妹さん登場。なんと、結構さばさばした人で、今は結婚して南佐和子。この人の部屋がね、マツ係長、いやさ今回は由美子と呼ぶべきか、そのコレクション置き場になってるっていうんですね。うん、よくわかる。世の中ったらこういうもんだよね。家中に溢れかえるしろたんグッズ。昔の姉を思えば、なぜこうなってしまったのか、そう思わざるを得ない。いや、でも、好きなことに迷いなく打ち込んでる姉ちゃん、素敵よね。将来が大事なこともわかってる。けどそれと同じくらい今が大事。しろたんの今を応援したいという姉ちゃんの情熱、わかります。そしてその姉の情熱に感化されてる家族ですよ。母親もしろたんに詳しくなってるし、しろたんに駄目出し。それを父親が擁護するという美しい流れができあがっている。姉には姉の生き方がある、それをちゃんと理解しようとする佐和子はいい子ですね。いや、もう子って感じじゃありませんが。そして由美子、もう結婚とか諦めてるんだなあ。でも、なんかわかる。結婚かカラワンか、どちらかしか選べない選択肢用意されたら、カラワンとるでしょ、この人。ええ、すごくわかるんですよ。

『うちの秘書さま』、今回はうちのメイドさまですね。冒頭、のっけからヌードですよ。全裸。はじめ様のね。風呂が沸いてなかった。それでメイド連が責任感じちゃって、ああ! メイド長、責任とってやめちゃうの!? そんな、そんな殺生な! って、それで七瀬ににらまれて、とんだとばっちりですよね、はじめ様。この失敗をなんとか挽回したいメイドたち。いろいろ暴走して、お着替えまで手を出そうとする。でも、こんだけメイドのいる生活だと、それもまた普通だったりはしないの? メイドと目があっても不審に思うだけのはじめが七瀬相手だと態度が違う。それでジェラシー? 思うところあるメイドたちも素敵でした。しかしこのメイドたち、本当にはじめのことが好きで、これ、はじめがいいやつってのもあるんだろうなあ。最後のホワイトデーのお返しですよ。もう、メイドたち、感涙。ほんと、でも、そこまでなのか。毎度ながらすごいですよね。

『歌詠みもみじ』はゲームセンターでのできごとです。原形とどめないプリントシールにはじまり、巡回のはずが率先して遊んでしまってる先生。いや、先生いいですよ。エグいハメ技をとかね、そしてプリントシール撮るときのポーズ。なんと、世代で違うのか。ともあれ、あの時の先生、ちょっと可愛かったですよね。これ、作者のゲーセン体験が反映されてるんでしょうが、音楽ゲームのガチさとかね、あれ、おかしかった。確かなリアリティ感じる描写ですよ。メダルゲームで遊ぶもみじたちの危うさもいい。クレーンゲームでもその危うさ見事に発揮されて、というか、先生もか。ほんと、熱くなる。まわりが見えなくなる。それで先生は巡回中の先生に捕まっちゃうし、まりなは手段選ばなくなるし。欲しいものが出ない。お金つぎ込んでしまったせいで後にひけない。そうした一種極限状態においてあらわにされる人間性。それが彼女らのキャラクターを魅力的にしていましたよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、めちゃくちゃ面白かったです。桃太郎の最初に声をかけた動物達。やっぱり強いやつがいいってのがね、でも、そいつら全員断わったんだ。成功した後から、あの時断わって悪かったと謝ってる彼らにしても気まずかったりしたんじゃないかな。ええ、お供の3匹は誇ればいいんですよ! 今回の面白かったの、脅迫するカニ。おそろしいおチュン様。つづらのくだり、あれはほんとそのとおりですよ。物語では教訓云々になってますけど、最初からこういう仕掛けにしときゃいいんだよなあ。ほんと、さすがです。ツルの恩返し数本も面白かった。雪女の妻、これもめちゃくちゃ面白かった。そして極めつけは「ころりん伝説」。ほんと、この発想よ! 穴からゾロゾロ出てきたネズミたちが起業することをすすめるのね、ほんと、これ、すごいよ。絵がすでにおかしくて、ちょっと可愛い。しびれましたね。

  • 『まんがホーム』第31巻第4号(2017年4月号)

2017年3月4日土曜日

『まんがタウン』2017年4月号

『まんがタウン』2017年4月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』ナギとアヤメちゃんふたりが、背と背をくっつけて、なんだろう、この微妙にもどかしい感じ、ほのぼの恋愛だよなあ。照れてるナギも、照れてるアヤメちゃんも、どちらも抜群に可愛らしいですよ。他には『新クレヨンしんちゃん』、『野原ひろし昼メシの流儀』、『鎌倉ものがたり』のカットが、そして『俺の生徒は神メイド』、新連載告知カットがございます。

『俺の生徒は神メイド』、新連載です。女子校に勤める若手教員、九鬼大介。生徒たちからはすっかりなめられちゃって、くっきー先生なんて呼ばれちゃったりして、しかし先生はこうした環境、状況、好ましく思っていない。そんな先生の心のやすらぎ、癒しの場所は、喫茶リトルバード、メイド喫茶だっていうんですね。そこで出会ったちょこるんなるメイド。1年前、1度だけ会ったこのメイドさんにすっかり惚れ込んでいたというこの先生。まさか、まさか、そのちょこるんが勤務先の生徒だったというんです。このへんはもう基本ですよね。しかし、店では天使、学校では地味で陰気で、でも辛辣、厳しく先生を躾ける、そんなお嬢さん。いやあ、いいじゃないですか。黙れの顔、素敵でしたよ。ほんと、先生、女生徒の顔、ベタベタ触ったりして、これだけで許してもらえてよかったっすね!

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』、店員さんたちのよさ、出てきましたね。今回はたまこの友達、成瀬とりんかが来店です。りんかがですね、結構な傍若無人ぶり発揮しまして、うおお、南町田さん、おおいにビビってらっしゃる! けど、そんな自由奔放なりんかを萎縮させてしまう店長のスマイル。いや、仏頂面。すげえ。いやあ、どこまでなんだ。苦手、得意を助けあいましょう。そうしたたまこの申し出に、ただただ自分の我を通すんじゃなく、受け入れて、まかせて、そしてちょっとやわらいだ南町田さん、よかったと思います。そして店長の、たまこに対するフォロー、グッドでした。そしてお友達への内緒のサービス。おお、いい人だよなあ。なかなかそのよさが表に見えてこない。そんなふたりだけど、よさ、見えるようになってきてますよね。最後の笑顔の練習南町田さんとか、実によかったですよ。

『恋するヤンキーガール』、ナギがちょっと背伸びたんだそうですよ。以前はアヤメちゃんと同じくらいの背丈だったのに、今ではナギの方がちょっと大きい。こうした変化、アヤメちゃんは嬉しいのかな? そう思ったら、そうかあ、ちょっと複雑なんだ。変わらずいて欲しい、そんな願望があるんですね。さて、今回のテーマは身体測定でもあります。女子連中、緊急ダイエットなんていって、いや、前日にいくら頑張っても駄目ですよ。かくして身体測定当日。体重増えたとショックの人たち。かわりにナデシコは背が伸びたじゃん。ぼたんはよりグラマラスになったじゃん。けれどアヤメちゃんだけはそうした要因見当たらず、ああ、ああ、お腹が、お腹が! そうか、ナギだな。ナギのご飯がおいしいからだな! そこからのアヤメちゃん、実に面白かった。というか、女子、ほぼ全員がダメージくらってるのか。軒並み有罪判決を受けたようとか、あの表現、めちゃくちゃ面白かったです。ナギとアヤメちゃん、ふたりの会話、あれよかったですね。変わらずいて欲しい、そういう願いと、デカくなっても中身は変わらないよな、そうした安堵感。アヤメちゃん、折り合いついてよかったね、そう思って安心してたら、あー、あーあー、アヤメちゃんの秘密がナギにバレた! むにゅってまさか……!? いえ、想像してるものとは違うんですよ、ナギくん。でも、ナギはそんなの気にしないと思うんだけどなあ。まあ、かりにそうだとしても、自分が気にしちゃうのはしかたないですよね。

  • 『まんがタウン』第18巻第4号(2017年4月号)

2017年3月3日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年4月号、先日の続きです。

『恋する小惑星』、あおとみらの再会。昔とは違ってしまっているふたりの距離。それをいかに埋めるか、縮めていくかという様子がですね、ああ青春、そういうほかないものありました。昔とは違う様子に戸惑ってるのはふたりともにおんなじで、時に停滞しそうになる、そんな展開をすずがぐいぐい引っ張る? あるいは背を押すですかね。ええ、三人、いい関係になっていると思いました。そして水星。みらが見つけた水星の光から広がる天体の話。そうなれば、昔と違う、変わった、そういったことは吹き飛んで、もう昔のままじゃありませんか。星が繋いだふたりの関係。それはそれは素敵でしたよ。

『はやしたてまつり♪』、三人で太鼓屋さんにいきますよ。さなみは待ち合わせの時点で疲労困憊。もう、気がはやるのはわかるけど、それにしたってハイテンションすぎない!? とはいうけど、ちょっと気持ちはわかるんだ。今回はいわおがおかしすぎました。そうか、電車利用しないのか。交通系ICカードとかもわからない。そんな彼女は乗り物がとにかく苦手で、ああー、以前の車でも乗り物酔いが酷かった。そしてそれは列車でも同じで、うおお、酔い止めの錠剤、その持ち方は見た目にもヤバいよ! でもってコンディション最悪。不安がコンディションを悪い方、悪い方に追いやってるんじゃん! 私も子供のころ、鉄道は大丈夫だったんですが、車がね、駄目でね、だからいわおの不安、わかります。けど、さなみとふう、ふたりの気づかいでピンチを乗り越えられたみたいで、ああ、よかったね。そう思ったら、ああー! 寝過ごしですかー! ほんと、どこまでいっちゃうんだろう。というか、ちゃんと太鼓屋さんにつけるんでしょうか。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』、面白かった。今回はお鍋にこたつにと、寒い季節を乗り切るためのいろいろ描かれて、クロエがですね、すっかりこたつの虜。ああ、出るに出られなくなってしまって、とそんな中、姉マリアはこたつを出て、しかも寒い土間、冷たい水で食器の片付けまで! 寒さによく耐えるのは頼子も一緒で、ふたりが仕事してるのに自分ひとり暖まってるわけにはいかない。そう思って頑張るクロエの健気さにひとしきりやられたかと思ったら、クロエ、魔法で水をお湯に、さらには床暖まで! この活躍、見事見事、わくわくさせられました。けれど本当のわくわくは最後ですよ。おお、いよいよきたる春を梅の花が一足はやく告げていますよ。その情景、美しさに魅了されるマリア、クロエのふたりの表情。これがまた素敵でありましたよ。

『疾風ういんどみる!』はいよいよ大会。まずは予選の情景描かれますよ。なるほど、15艇が出場して、予選通過できるのは上位3艇。結構厳しいと、つむじたち、レースを前に緊張する様子描かれたと思えば、ふーこはというといつも通りのハイテンション。うん、この子は自然体がよいですよ。予選の相手、ライバルも紹介されますよ。聖風の鳳、水無瀬ペア。水無瀬夕凪、なんだか怠惰そのものといった感じの人ですが、なにか強み持ってそうな予感がしますね。そして鳳、水無瀬ペアを遠巻きに観察するナナ、ミミペア。このふたり、スタートライン、一番いい位置をじりじり確保して、他の船を寄せ付けない。スタートで一気に引き離すつもりか! と、そこに食い込むはやて、ふーこペアですよ。ここにいたるまでの描写。のんびりマイペース、いい風を感じて、その風を感じたい一心で動いたふーこの感性、判断が生きてる! うおお、このアドバンテージ。わくわくさせられますな!

『プリフリ番長!』、これ、人気出てきてるのか!? かわいいウサちゃんぬいぐるみに悶えるデッドエンドリナ。そんな彼女に渡されたお茶会への招待状。お茶会とはいかなるものか。わからないからと、わからないなりにお茶会をやってみる番長三人がおかしかったです。しかし、あんたら、なんでそんなに不器用なの? 可愛いに憧れて、けど可愛いに耐えられない。その狭間での葛藤、じたばた、もう見ているだけでおかしくって、笑っちゃうところあり、そして愛らしいなあと思わせるものあって、とてもよいですよ。今回も白玉、頑張ってますね。なんだかんだで、可愛い格好とかしないこの子が、一番可愛いもの知ってるんじゃないか。ミルフィーユ。そしてマカロン。マカロンの名前思い出せない、それだけで一触即発の雰囲気になる彼女らがヤバい。で、思い出してみたらマカドン。白玉、訂正できない! 勇気振り絞ってみるも、全然話聞いてもらえない! 白玉ぁ! 苦労するなあ! しかしいよいよこれから始まるかと思われたおしゃれお茶会が、まさかの乱入者のために頓挫!? ああ、リナたち、この襲撃に備えることができない! ピンチ、ピンチじゃないか! 白玉ぁ! しかし、まさかこんな展開くるとか、本当予想できなかったですよ。やられまくりです。

『トモダチヅクリ』、よいですよ。新しくできた友達、アカリと巴に誘われてゲームセンターにいきますよ。静がどえらい不安がってる。麻乃も初のゲーセンにそわそわしちゃって、ふたりとも可愛いなあ。最近は治安もそう悪くないよ。そういわれて、台パンとかももうないんですね? なんていう静に、残念ながら今も時々ある、悲しい現実が伝えられるところおかしかった。お菓子落とすゲームに魅了される静、UFOキャッチャーにキャッチされる麻乃。本当に面白い。静はつぎ込んだお金に退路断たれて、すっかり駄目なギャンブラーの心境に陥ってるし、麻乃もゲットできなかったぬいぐるみへの愛情がゆえに身動きできなくなってて、ほんと、ふたりとも、どんだけピュアなの! 取れなかったぬいぐるみ、芽衣先輩が取ってくれたんだ。先輩ふたりが加わって遊ぶ様子もよかった。で、秋先輩、ほぼ見てるだけだった理由がまたおかしくて、これ、笑いがとまらんですよ。そして最後にプリントシール。ああ、静も麻乃も初々しくて、よかったなあ、友達が増えて、こうして遊びにこれてよかったなあ。面白おかしいだけじゃない。可愛いだけじゃない。そうした魅力、これでもかって受け取りましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第4号(2017年4月号)

2017年3月2日木曜日

『まんがホーム』2017年4月号

『まんがホーム』2017年4月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかさん、お花見ですね。おつまみにスルメ食べながら、でも飲んでるのはオレンジジュースでありますね。『孔明のヨメ。』、孔明、月英夫妻も料理にお酒と宴の雰囲気。このころの中国でも花見に相当するものあったりしたのでしょうか。『のちの真田幸村である』も三色のだんごもりもり食べながら、これもまた花見、というか、花より団子ってやつか。そして『もっと!夫婦な生活』は、夫婦でぱあっと灰をまきまして、ああ、これは、花咲爺ならぬ花咲夫婦でありますね。

『けいさつのおにーさん』はけいさつのおねーさんの話でしたね。警察官になるには身体基準なるものがあって、身長が低いとなれなかったりする。けれど長野県警はその基準を廃止したために、背が低くても警察官になれるのです! かくして身長148cmの女性警察官が誕生して、それが保谷さん。はたち! おお、小柄でショートカット、男の子っぽい清潔さあって可愛いよなあ。ええ、とても魅力的。元気で、やる気に満ちていて、そんな彼女にまわりの人たちがちょっと感化されてる? どうしても警察官になりたかったって話とかね、ほんと、皆に初心を思い返させる、そんな話だったんじゃないでしょうか。そして飲酒運転の検問での情景。ああ、保谷さん、女性で小柄だからって高圧的な態度で文句いわれたりするんだ。でも、それをうまいこといなしちゃう。うおー、すげー、かっこいいよね。これもまたプロの技なのでしょう。見事、見事に魅力的でした。

『孔明のヨメ。』は荘園の人たちの武術訓練の総仕上げとでもいいましょうか。その訓練の成果を見るための大会など開くというんですが、これがね、まんま運動会といった具合でして、ほんと、楽しそうで、だっていきなり借り物競争みたいなのから始まるんですよ。面白いなあ、レクリエーションも兼ねてるのかな、なんて思ってたらどうもそうではない模様。ああ、賊の襲来に慌てることなく必要な物品整える訓練か! すごいな、これ。楽しくしっかり訓練、皆のやる気もばっちりです。伝言ゲームも正しく情報を伝達できるかを見るためのものだし、しかも必要な情報にうかっと興味を引かれるようなの混ぜることで難易度を上げている。ほんと、戦、防衛の訓練を平和裡に行い、皆の結束も高める。素晴しい大会でした。そして劉備の側のエピソードも語られて、おお、劉表の説得に失敗! しかもその展開、曹操側、郭嘉にはまるで見通されてしまっていて、ああ、こりゃあ勝ち目ないなあ。ほんと、こんな連中相手に、どう打って出ればいいんだろう。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』。突然しゃべり出した帽子。とはいうけど、帽子がしゃべってるわけじゃない。帽子についているアヌビスの目、それが通信機になっていて、パトラの日頃の行動も母上には筒抜けです! 悔し涙流してるパトラ、素晴しかったわ。よほど悔しかったのだろう。しかもプライバシーの侵害と抗議するも、しれっとかわされてなお悔しい。母上、したたかなお人であります。けれど母上、パトラのこと、よくよく心配して見守ってきたこともわかります。そしてパトラ、そろそろ帰ってくるようにいわれて、ああ、つらい別れの時がきましたか。パトラがですね、この子、すごく子供っぽく見える時あるけど、中身はそうそう子供ではない。この別れを、嬉しくもあり寂しくもある、そう表現して、ああ、帰れることは嬉しいけれど、のあ、れあの姉妹、そしてその母との別れは寂しい。その寂しさはれあにとっても同じで、泣いてしまった彼女に思わずもらい泣き。のあはさすがにお姉ちゃんなのか、憎まれ口きいて、でもパトラ、その心中、ちゃんとわかってるっていうんですね。ああ、いい友達ではないですか。次回、最終回。ここからまだなにが描かれるのか。パトラの母、セレーネの出方、すごく気になりますよね。

敗者復活戦!』。月穂サマ、調子お悪いのか。いつもよりも殊勝な態度が気になって、夕記がいうには死亡フラグが立ってる状態。おわびにおやつ買ってくるとか、いったいこの人になにがあったのか? さらにはPCの中やら書類やら妙に整理されていて……。と、この観察力、さすがですね。前回の父との対話、あれが効いたのかなあ。みたいに思っていたら、ああ、病院にいったらいろいろあれこれアレルギー持ちであることがわかったのね。ああ、ほこりのアレルギー、それで憂鬱だったの? そう思ったら、キャンプについていっていいか、キャンプの火にくべられて華麗に燃え尽きてみたいとか、うおお、不穏じゃ! 不穏なことおっしゃってる! ほんと、月穂サマがいつもどおりでないと、みんなあちこちで惑わされます。

  • 『まんがホーム』第31巻第4号(2017年4月号)

2017年3月1日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年4月号

『まんがタイムオリジナル』2017年4月号、一昨日の続きです。

『スズちゃんでしょ!』、スズちゃんの悲哀など感じさせられたエピソードでした。お隣さんとの交流。前回の梨乃ちゃんのこと。そして呉服店の若旦那との会話。スズちゃん、一向に結婚する気配がない伯母、ということでいろいろ気をつかわれていたことが判明。傷ついちゃったんですね。それでしっかりしよう、そう思うにいたるわけですが、その時の横顔がなかなかにシリアスで、ぐっときたんですね。とはいえ、そうそうなかなか思うようにはいかないんですけどね。そうした緩さもスズちゃんの魅力と思います。それと、冒頭の洋装のスズちゃん、歩幅が着物くらいのコマのスズちゃん、めちゃくちゃ可愛かったです。

『予行恋習カノジョ』。高野蓮実に恋する男、晃二を出し抜くかのように、蓮実と仲よくなっていた幼なじみ習志野恋香。晃二相手に勝ち誇ってみたりね、ほんと可愛いお嬢さんだと思います。けど実際ははすみんから声かけられてたんですね。あまりに晃二から褒め讃えられるはすみんに、きっと裏の顔があるはず、なんて思っちゃう恋香、悪い顔! でもいいですよ、こういうの。で、恋香のこと気になってたというはすみん。おお、百合の香ぞする!? いやいや、違いました。気になる男の子がいるという。誰!? 晃二のこと!? いや、きっとそんなことないと思うんだけどなあ。ともあれ、話が広がりました。晃二の予行恋習につきあわされていた恋香、ここにきてはすみんの恋習にもつきあうこととなって、はたしてこの子、ふたりの間でうまく立ち回れるものなのか? というか、きっと恋香、早合点してると思うんだよなあ。

『歌詠みもみじ』、めちゃくちゃ面白いよ。抜き打ち服装検査。それでまりなが引っ掛かっちゃって、派手だ、目立つといわれたわけですけど、これ、この子のもともとの髪の色なんじゃないの? みたいに思ってたら、そうだ、そうだった、この子、化粧してた。それで化粧落とされちゃってからですよ。本人の希望により素顔はお見せできません。って、ええーっ! それは残念だ。ノーメイクまりな見たかったなあ。ポケットにいれとくもの。普通はハンカチとかティッシュなのに、もみじは筆にすずりにと、なんでこんなに入るのかってくらい入ってる。ほんと、おかしかった。頭髪検査でいつもとは違う魅力が開花したり、なかなかに楽しい回でもありました。そして最後に先生、2段でダメージが入る。ああ、ほんと、この先生もとてもチャーミングです。

『部屋にマッチョの霊がいます』。気にいってますよ。そうか、アッコさん、鏡に映らないから自分の姿見られないんだ。せっかく鍛えてるのに、ビルドアップしてるのに、自らそのボディを鑑賞することがかなわない。ああ、切ない! アッコと出会って、悩みを聞いてもらえるようになって以来の木葉。ちょっとずつね、元気なったとか、まだまだ自発的にとはいかないけど少しずつでも前向きになってると感じられるの、いいなって思っているんですよ。今回も、最初こそ私ごときとかいっちゃってたのに、アッコとの特訓を経て、いや特訓ではそれほど変わっちゃいないんだけど、友達だっていってもらえたことで俯いた気持ちが前を向いた。職場でもね、同僚の三枝さんから認められて、それでぱあって明るくなって、ああ、よかった、よかったねえ、木葉さん。と、ここでアッコ失踪!? 成仏!? わからんのだけど、ええーっ!? どっかでトレーニングしてるとか、そんな話よね? ほんと、この突然の状況の変化に気持ちがついていきません!

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第4号(2017年4月号)