2013年3月31日日曜日

▲コンプレックス

 癖のある漫画です。絵に、見せ方に、そしてキャラクターにも癖があって、人によってはとっつきにくいと感じるかも知れない、そんな漫画なんですが、1巻分、時間を、紙数を重ねて見事に人の情の深さ、その不思議を描いてくれたなあ、そんな思いがするのです。主人公は円でしょう。女の子。クラスメイトの鋼音と一緒に暮らしてる。放っとけなくて、それから友達として、鋼音を大切に思っていて、けれどそんな円と鋼音の関係が一気に変わってしまう事件がおこる。友達だったはずのふたりが、婚約者に、さらには夫婦になるというのですね。女の子同士だというのに夫婦。なぜそんなことに? そして突然妻になってしまった円の心情。あるいは鋼音を追ってきた鋼太の胸のうち。だんだんに描かれて深まってゆくのです。

鋼音を追ってきた鋼太。鋼太は鋼音の、元がつくとはいえ許婚。思う相手を迎えにきたというのですが、残念ながら鋼音の方にはその気がない。鋼太を諦めさせなければ、そう思って鋼音のとった手が円との偽装婚約であったというのです。同居しているふたり、実はこういう関係なのだと鋼太の前でキスをして見せて、ふたりはつきあっていると表明してみせた。新しい婚約者がいるので諦めてくれ、そういう作戦であったのですが、残念ながら思惑どおりにはいかなかった。鋼音を諦めるなんてできないと鋼太が転校までしてきた。そして偽装許婚だったふたりの関係はさらに進んで偽装夫婦になって、円と鋼音の関係も当初のものから少しずつ変化していく。その変化していくもの、円の気持ち、鋼太の思い、そして鋼音の選択。なんと人の心とは面白いのだろう。いじらしく、思い、焦がれ、恋破れ、傷つきながらも、それでも思わないではおられない。それが恋なんだと思う。そして精一杯の勇気を振り絞る、そうした姿を応援しようとする思いもまたあり、思いながらも叶わない、重なりそうで重なり合うことのなかった恋の果て。けれど恨むでもなく、ただただ見守ろうというそのいじらしさが胸に沁みたのでした。

コメディだった。思い付きでとっさについた嘘、そこから生じた関係に振り回されて、そうしたごっこめいた恋心、気持ちの揺れる様がおかしい、そんな漫画と思わせて、実はそうではなかったというのだから、ええ驚かされたのです。細やかに描かれる心情、その余韻、情景もまた豊かであって、けれどこれは面白くおかしかった序盤から読んでこそ一層に伝わるものでありましょう。こうした展開は当初から予定されていたものなのか、あるいはこうならないではおられないほどに、彼女らの思いはつのり物語に働き掛けたのか。それはわからない。わからないのですが、けれど彼女らの心の動きはなんとも自然と思われて、それだけに不思議とひきつけられるものがあったのです。素朴であるがゆえに、静かに沁みて、なにか自分も彼彼女らを見守ろうと思える、そんな気持ちにさせられるのでした。

  • 鴨鳴アヒル『▲コンプレックス』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年3月30日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年5月号

『まんがタイムオリジナル』2013年5月号、先日の続きです。

『ヒミツの家光』は、友矩が増量中です。見た目に女、中身は男。それをさらに胸を増すことで女性っぽさを演出中。それで結構な混乱巻き起こすんですが、ええと、家光まわりが混乱しとるだけか。けど、おキヌのこと特別とかいったりね、好きのなんだのいわれそうになったりね、いちゃいちゃ? そうした要素は盛り沢山、大変によろしいです。さて、友矩が胸を盛った理由、それがなるほど伊達正宗。一目で女装美少年友矩の性別を見破るっていうんですが、その理由がいかしますよ。さすが正宗、両刀遣い! いかします!

『先生のたまご』、いい話でしたよ。たまこ先生、同窓会にいく。そこで出会う旧友たち。小学校の同窓会だから、もうみんなずいぶん大人になったり、性別かわってたり、そして先生が自由すぎ! 穏やかそうに見えて、なかなかに肝の座った人? この先生、すごくいい人ですよ。3年生の担任になる不安をぽつりとこぼしたたまこに、素敵なアドバイス。散会しての帰り道、たまこと青木春奈、そして先生の三人が連れ立って歩く、あの場面。台詞もまたね、とてもよくって、ええ、あの余韻、見事でした。

『ろくなちゃいむ』、ろくなが妙に無邪気だと思ってたら、なるほど本当は子供だったのか。ますみとりょうが出会ったろくなの両親。まるでお爺ちゃんと妹、そんな感じの風貌でして、なんとこれ、ろくな父の作った若返り装置、その暴走? ろくなが勝手に触ったのが原因なんですけど、これで母ななえが若返り、ろくなは成長、父は老いてしまったんですね。若返りたかった母の希望でこの状況が維持されて、それでろくなは見た目よりも成長した姿なんですね。なるほど。前提がわかって、ろくなの幼なさ? そうしたところが理解できて、読み方、楽しみ方もわかったように思います。

『ぎんぶら』はドラゴンそっくりの生物が暮らす星、っていうんですが、さすがというかやっぱりというか、偉大な種族! みたいなイメージががらがらと崩されるところなど、この作者らしくてナイスです。ドラゴニア、市長代理がエルマーというのとかね、なかなかに懐かしいといいましょうか、一部の人の心をくすぐる、そんなところがいい感じです。しかし、若竹さんが諦めわるいといいますか、どうしようもなくて、中2病のドラゴンに出会って一瞬興奮したりしてましたけど、ずっとそうしたイメージを捨てきれずにいた若竹が中2病的だったのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第5号(2013年5月号)

2013年3月29日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年5月号、昨日の続きです。

『ハレハレハレルヤ!』は、秘密の部屋で憩いの時間、そう思ってたら、なんと違ったんですね。部屋にいなかった皐月と泉。部活にいってるというんですね。ショックを受けるみずほ。皆、帰宅部ってわけじゃなかったんだ!? あのしな乃を勝手に味方とみなして、すぐさま同盟決裂するところ、面白かったですよ。園芸部ものなんですね。部員は三人。人数不足で廃部の危機、そうしたよくあるパターンを思い描いてるみずほ、これも面白かった。定番パターンがすっかり浸透したというか、むしろ一周まわってきた、そんな感じがあって、そこにこの工夫は好感持てます。小さな花壇を世話してる皆、しな乃はさぼり気味なんですな。その活動の様子は、定番ぽいものあり、けれどそれだけに留まらないというところもあって、このへんも大変によかった。あの、手探りでやってるところとか、ほんとにいい感じ。おおげさでない、身の丈の部活動。皆の精一杯やって、それが楽しみ、やりがい、成果に繋がってるというのがね、見ていてほのぼのさせられる。これは期待される、そう思ったのですよ。

ネガ→ポジ』、知沙が風邪をひきました。廊下で壁に貼り付いてたり、綾乃に寄り添って冷たい……、なんていっちゃったり、なんか可愛いなあ。ぼーっとしてる知沙はなんかレアな感じで、なんだか妙に魅力的なんて思ったりもしましたよ。しかし休日に風邪とは運が悪い、そう思う自分は綾乃と同類っぽいです。病院にいくのにオシャレしちゃう知沙。平常の感覚を失っておりますなあ。しかもワンピース。胸出してくださいねー、次は背中出してくださいねー、って時に、パンツ丸出しになっちゃうじゃん! そう思ったら、ちゃんと病院でも指摘されてた。うん、なんか安心した。綾乃、音々、知沙の三人。知沙が抜けるとほんとポンコツの度合いが上がっちゃうんですね。おかゆ作るとかね、ほんと大変そう。知沙もいろいろ気を回そうとするから大変で、あのポイントカードとか、ほんと、めちゃくちゃ面白かったです。意外とできる真白。意外とできない綾乃って感じでもありますが、ポンコツな知沙も見られて、楽しいエピソードでした。

『放課後レシピ』、一年生ふたりが入部してくれるかどうか心配するふたり。そこでオーブン爆発のこと思い出して、ああ、あれなかったことにはならないのかあ。家庭科部への入部をちょっと躊躇してた楓の決断、あれは面白かった。眼鏡さん、MVPやな。そして今回はホットケーキを作るというんですが、あの表紙のホットケーキみたいなね、ふわっとぶ厚く膨らんだホットケーキとか、ちょっと作れたためしがないです。ベーキングパウダー使ったらあんな風になるのかなあ。材料の計量の時点で前途多難さを伺わせるかりん。実にいいです。やたら出来のいい見本を作るれんげに、かりんを上回る駄目さを見せるくるみ。おいしくないのか! おんなじ材料使ってるはずなのに! この出来のよさ悪さが、なんだか妙にリアルだったりするのが面白いです。かりんのは、見端は悪くとも味は普通そうですよね。そういうこと思わせるところなんかもよいなって思うのですね。

『NEW GAME!』は、部屋に入れなくて泣きかけてる青葉からスタート。なるほど、社員証ができてないと。今は入退室の管理とか、カードでばっちり記録把握したりしますからね。社員証がないと、入室さえできないっていうんですね。さて、社員証の発行が遅れたのは誰のせいか? 事務のせいにしてた八神、自分が悪かったっていうんですね。それで慌てて社員証用の写真を撮ります。青葉ね、なんで学生服だろうっていう疑問、あれは社会人の基本、スーツだったっていうんですね。いや、どうしても制服に見える。胸元開けてみたら、なんか似合わない。いや、可愛いんですけどね。いざ撮影となって、照明が足りない。それで光る剣を使うとかね、面白いわ。なるほど、そういうの好きな人なんだ。篠田はじめ、机の上はフィギュアが沢山。飯島ゆん、キャビネットを簡易ティーテーブルにしておやつ。なかなかに楽しいスタッフ集まっていて、いいですね。こんな会社、ちょっと働いてみたい、そう思ったけど、ひふみの発言聞いてちょっと考えなおしました。しかし今回、冒頭の振り、そして大落ち、その対応がうまかった。面白かったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第5号(2013年5月号)

2013年3月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年5月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』でありますよ。って、すごい! きんきらきんだ! 中央にやすな、これはサーカスでありますね、目の周りにハートを描いて、おお、団長さん? もう輝かしいやすなさん! ソーニャちゃんはナイフ投げの奇術師? そしてあぎりさんが空中ブランコのピエロ? なんだかすごく派手で、花々しくて、元気。なんだかやすながしっかり者みたいに見えますよ。素敵です。

キルミーベイベー』、めちゃくちゃ面白いよ。いやね、電車で読む時にはいつもマスクをしてるから、にやにや笑おうがどうしようが外からはわからないんですけど、今日は運悪く飲み物買っちゃってた! マスクしてたら飲み物飲めないからはずしますよね。そしたら、ゆるキャラ、のっぽっぽくんですよ、もごもごスッ、とかさ、それからあの必殺技。もうおかしくておかしくて、私も車内でおかしな人になってたと思います。だって、笑わないなんて無理! いやもう、あれは我慢できませんって。

『あまゆる。』は遠足ですよ。新規入寮生歓迎遠足というんですが、寮生みんなで山に登るっていうんですね。で、山登るっていうのに、白菜を持たされる。なんで!? いや、ちゃんと理由があったんですが、その登山の風景。農家の子、アヤが大活躍ですよ。ワラビ、ゼンマイ、山菜に詳しい。いいなあ、なんか憧れます。そしてハイキングコース分岐点にて二手にわかれ、それぞれマイペースの登山。いや、マイペースなのか? おばけに怯えるユウのダッシュ、あれは面白かったですよ。そして白菜の理由。山頂で豚汁作るんですね。先輩たちは一年生より、やっぱりずっとしっかりしていて、そして炊き出し、お弁当。いいレクリエーション、楽しそうだなって思ったのでした。

以下、初登場ゲストです。

『すぷりんと!』、ゲストです。部活に青春を賭けてる、そんな感じの女の子、えと。タイトルからしたら陸上ものなのかな? 短距離に打ち込むのかな? そう思ったら、この子はマネージャーみたいですね。えととすずめ、ふたりがマネージャー。憧れのすい先輩に近付きたくて陸上部に入ったっていうんですが、えとはやたら足が遅いからマネージャー。けどいつか選手になったりするのかなあ。わかんないんですけどね。今回はマネージャーとしてスポーツドリンクを作って、運ぶ途中でこぼしてしまったりね。ポンコツなお嬢さん。ポンコツながらも頑張る、そういうのが見せどころなのでしょうね。

『だいたいこんなンで?』、『ひとより××』の永深ゆうの新作ゲストであります。部活もの、なんですが、なんだか謎の部活。だいたい部。ヒロインはほのり? この子が幼なじみのめい子に誘われて、顔を出してみただいたい部。なんだかやたら不気味な部屋、こかげちゃんという、ええとこの子は後輩っぽいですが、実質この部を取り仕切ってるのがこの子みたいですね。なんだかストーカーちっく? ゆすりとか、穏やかじゃないこといってる。で、このこかげさん、ほのりと同じクラスなんですね。部活では小悪魔的で、クラスではやたら内気で弱々しくて、このギャップ。人見知り、部活では本性が出る? 内弁慶ですね。なかなかに一筋縄ではいかなそうな人。でも前作の雰囲気思えば、期待できそうな? こかげの二面性、あの実はあかんたれなところ、いや、実は居丈高なところ、その両面が面白みになりそうです。

『ののかノ〜ト』、ゲストです。あんまりに駄目駄目だというので、神様から人間になってやりなおすようにいわれた天使ノノカ。15歳になったその子の物語でありますね。って、人になってもやっぱり駄目駄目なのか。で、甘々シスコンの姉あやがいる。寝惚けてる妹を着替えさせ、洗顔、朝食の世話もばっちりこなす。通学もおんぶして、まったくの姉まかせなののか。いや、ほんと、姉あやの変態的ともいえる妹愛はおかしくてなかなかによいです。ののかの友達かな。同じクラスで、あやのいない間はかながののかの面倒見てくれそうですね。さて、ののかが人になった理由。人として成長するというものでしたが、その成長の記録となるノート、それがタイトルの由来なんでしょうね。ノートに描かれた木、そこに花が咲いていく。満開になったら天使に戻れる、というんですが、花はまだ一輪のみ。友達を作ると花が増えるんじゃないか? そうしたわけで、ののかが友達を作っていこうという話になりそうですね。しかし、花が満開になったら、お姉ちゃんの大好きなののかがいなくなっちゃう。お姉ちゃん、ショック! かと思ったら、ののかの友達を増やそうという試み、その障害になるのもまた姉のような雰囲気があって、ああ、うまくできてるのかも知れない。そんな風に思わされましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第5号(2013年5月号)

2013年3月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年5月号

『まんがタイムオリジナル』2013年5月号、発売されました。表紙は元気出していきましょう? ドリンク剤をぐいっとやった直後といった感じの山下ナースがメインであります。他には『小森さんは断れない!』、小森さんが、ええとバーベキュー? くわえてて、『あねぐるみ』は姉さんにこき使われるタケロー、いつもどおりの光景であります。そして『電車のお姫様。』。あの饅頭を食べている雨甲さんであります。

『満開!Sister』は、誕生日をアピールするさくらですよ。さくら柄の食器、桜色のワンピース。なるほど、桜の季節に生まれた子なのですね。しかしそれでプレゼントを遠回しに要求するわけですけど、武士がもうね、いろいろあかんでね、妹に武将の兜とか、いくらなんでもいかんでしょう。けど、カンナとたけしでさくらのプレゼントを考えてるところとか、いいですよね。そして、危機回避した安心で地金が露呈してしまうさくら、いやもう、素敵、可愛いお嬢さんです。それでお出かけっていうんですが、ショッピングセンター、友達への自慢があり、そしておねだりがあり、ほんと策士であります。そしてカンナにすすめる服、おさがり狙いなんですが、カンナも相当に可愛いですよね。ミニになっちゃったけど、ロング、似合うと思うんだけどなあ。

『鹿女子【バンビーナ】』は、奈良、観光シーズン到来ですよ。観光客が次から次に鹿せんべいを与えるものだから、鹿も満腹になって、琴子も安心して街を歩ける。そう思ったら、迷子の小鹿につかまったりするんですね。面白かったのは、鹿が桜を食べてるところ。琴子が巻き添えになったり、濡れ衣着せられたり、それもいいんですが、ディアラインですよ。実際、調べたら本当にある。鹿摂食高っていうんですな。来月になったら、また琴子が鹿に狙われるようになるのかも知れませんけど、今回のちょっと平和な状況、それも面白かったです。あと、川上先生。この人も大変ですね。

『かでん屋さんの基礎知識』、面白いですね。店の符丁ですね。6番体制というと、雨が降りはじめたよっていうこと。購入した商品が濡れないようにかけるビニールをつけたり、あと傘カバーとか傘立、足拭きマットですね。やらなあかんことがあるんですね。なるほどです。10番はトイレ。大きな声で宣言とか、なるほど恥ずかしい。目標達成、混雑発生、そして呼び込み、いろいろ指示が出てるってことですね。そして花粉。花粉の警戒をしたい一花、その発想がひどかったりとなかなかに面白い。空気清浄機の威力、これどれくらいなのかな? マスクで涙目のお客さん、可愛かったですね。そして最後に88番。なんか、いろいろ大変なんですね。これはさすがに、予想もしないものでした。

『小森さんは断れない!』、進級しまして新学年、それで新登場の男の子、大森くんっていうんですね。小柄な男の子。大柄な小森さんとは対照的、そんな感じなんですが、なにかと小森さんにつっかかる。ところが同じ清掃委員になったりまして、なんだかんだで縁がある。仲良くなりそうですよね。頼られる小森さんと、頼られたい大森くん。いちいち対抗してくる、なんかそれも子供っぽい意地? そんな感じがありまして、なんだかなあ、そう思ってたら、最後に自分自身を省みていう、俺は自己満足だろうから、その言葉に全部許せる気持ちになりました。そして大森くん、ああ、小森さんの胸が気になるのね! なんだか可愛い男の子だと思いますよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第5号(2013年5月号)

2013年3月26日火曜日

PlayStation Vita

 PlayStation Vitaを買ったのは、プレイしたいゲームがあったからなんですが、いや、このハード、なかなかによいですよ。今はどんな携帯ゲーム機でもこういう感じなのかも知れませんけど、複数のアプリを起動しておいて、切り替えたりできるって、まるでコンピュータ。ゲームをひとつ動かしながら、twitterアプリやwebブラウザを開いておけるっていうんですから驚きです。これ、Vitaの売りなんでしょうか、ゲームプレイしながら攻略情報を調べたり、進捗状況やら感想をtweetしたり、そういうの、確かにアピールされてたような気がする。ブラウザもスムーズに動作するし、twitterの利用も、ちょっと癖があるけど慣れたら問題なくいける。それにVita自体のインターフェイスもよくできてるしと、かなり気にいってるのでありますよ。

リリース直後は結構評判がよろしくなかった、そんな印象を伝え聞いているんですが、アップデートを重ねてよくなったって考えたらよいのかな? 複数のアプリを起動しておけるところ、スリープ運用が基本になっているから、メインのゲームは起動しっぱなし。起動時のロゴラッシュに時間をとられることもなく、スリープ解除したらすぐさまプレイ可能。そうした基本的なところに加え、タッチパネルを利用したゲーム、アプリの終了操作とか、これが面白くてですね、まずスリープから復帰した時の操作もそうですね、右上からペラっとシールをはがすみたいにして復帰する。PSボタンを押してアプリ切り替えも、指先でついついっと左右にスライドさせればいい。終了させる時は、スリープ復帰時と同様に、右上からペロっとはがしてやるという塩梅。このはがすという動作が、直感的かどうかはわかりませんけどさ、ちょっと気持ちいいなって思って、こういう身体感覚に訴える部分を重視してるのかな? 悪くないじゃん、いいよ、いいよ、そう思ったんですね。

最初は横長で、若干持ちにくい? そう思っていた本体ですが、裏側の、中指薬指があたるところの窪み、これが実にうまいこと塩梅されていて、結構な安定感ですよ。左手はスティック、右手はボタン。両人差し指はLRボタンに常時かけている、そうした状況でも問題ないのはよかった。手の小さい子供とかだとどうなのかなあ。少なくとも大人の手なら問題なしでしょうね。

Vitaは画面と背面がタッチパネルになっていて、ええと、今プレイしてるゲームも背面タッチパネルに対応してるんですが、あんまり使わないですね。アクションゲームで背面に指を伸ばす余裕はちょっとない、というか、安定しなくなるものなあ。それなら同機能を割り当てられてる右スティック使うよ、そんな感じ。もっと背面パネルが効果的に使われてるゲームなら違うのかも知れませんね。

画面は大変に奇麗です。さすが有機EL! といいたいですが、正直有機ELだから奇麗なのかどうなのか、それを判断できるほど液晶の質には詳しくないです。iPadだって、充分奇麗なんだものなあ。

私が買ったのは、3G/Wi-Fiモデル、クリスタル・ブラック、といいますか、スターターパックだったのですが、つまり『みんなのGOLF 6』が同梱されてるやつですね、開封すらしてないんですが! ともあれ、4GBメモリーカードがついてくるということで、これを選んだんですね。とりあえず、今プレイしてるゲームなら、4GBで充分に遊べる。もし今後容量が足りなくなったら、その時により大容量のカードを購入すればいいや、そんな風に思っています。

iPadを導入した今、Vitaでネットを見たりtwitterを利用したりということはほぼなくなるんじゃないかと思いますが、とりあえず選択肢のひとつとして手元にあるというのはよいなと思います。そして、なによりもゲーム。『閃乱カグラ』以外にもなにか面白そうなのないかな、なんて思ってしまいます。『迷宮クロスブラッド∞』? どうしましょうかね。

2013年3月25日月曜日

Shop, taken with GR DIGITAL IV

Christmas ornament月末ですね。というわけで、GR BLOGトラックバック企画。2013年3月のテーマは(笑)であります。ただの「笑」ではなく、「かっこ笑」なのか。ともあれ、内容になにか制限があるというわけでなく、笑顔でもいいし微笑ましい写真でもいい、面白い、そういうものでもいい。いつものとおりといっていいでしょう、テーマとされているもの、そこから発想されるものならなんでもよいということなのでしょう。というわけで、自分も参加するわけですが、やっぱりいつものとおりといいましょうか、非常にそのまんまな写真を選んでしまうわけです。トラックバック企画「(笑)」に参加します。

これは、大阪にいった時の写真。商店街、店先の郵便受けが笑っていた。面白いなあ、そう思って思わず撮ってしまった。そうした一枚です。

Shops

2013年3月24日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年5月号

『まんがタイムスペシャル』2013年5月号、一昨日の続きです。

『ぱふぃん — 中国的刺客美少女』、中国からやってきた? 殺し屋の女の子ぱふぃん、ターゲットだったはずのジュンのこと、守ってくれるっていうのは大変けっこうなんですが、いたるところでガンつけまくり。三つ編みを弁髪と思って女学生に凄む、ジュンの友人ヒロにも敵対して、なるほど、殺し屋を警戒してるんですな。しかしその推測が当たってるのかどうなのか。はずしてそうなんですけどね。それで結局は学校に通うことになって、楽しい日常になったりするのかなあ。そう思ったりもしたんだけれど、なるほど、やはりジュンは狙われてるのでありましょうなあ。最初にぱふぃんが絡んだ女の子。その子から届いたラブレターに、なるほど確かに殺し屋やも知らぬ。ぱふぃんの勘は正しいのかも知れない、そう思わせて、いや、殺し屋かどうかはまだ確定してないんですけどさ。次回、どうなるのか気にさせる引きでありましたよ。

『アイして♥やえば』、どんどん愛さんが可愛くなりますなあ。歯のぬいぐるみを抱いているところとか、いやもう、大変な可愛さで、そして本編では、歯科を受診する人を増やそうと、着ぐるみでアピール。あの歯の着ぐるみ、ほんとおかしいなあ。顔があったら可愛くなるのでは? そう思うんですけど、ええ、顔だけのは可愛くなりそうにないです。こういう見た目の面白さ、あの、怖!! とかね、実によかったですよ。そして愛、チョコレートの着ぐるみに着替えるんですが、こっちには顔があるんだ! 歯にも顔をつけといたらよかったのに。しかし、チョコレートの着ぐるみで、甘いもの好きの八重に抱き付いたりしてもらえないか、そんな思いを抱いた愛ですけれど、念願かなうっていうんですね。それも思った以上の成果をあげて、愛、嬉しさのあまり死亡。そしてチョコレート怪人も話題になって、ほんと、継続はしないみたいですけど、おかしな活動、実におかしくてよかったです。

『アテナの初恋』、アテナは中間管理職なのか。上から下からあれこれいわれて、いろいろ参ってしまってる。精神的にも身体的にも限界。ついに倒れてしまうってんですね。こうやって、神様のポジション、いろいろ現代っぽく表現されるのも面白いなあ。アテナのこと、アポロンが診察してましたけど、この人、医者もしてましたっけ? 調べてみたら、ああ、ほんとだ、医療の神でもあるんだ。倒れたアテナを皆でいたわって、仲を深める。そうした展開はベタですけど、この漫画にはそうしたベタがマッチしていると思えます。ええ、面白かった。よかったです。アルテミスがあいかわらずで、なおよかったですよ。あと親馬鹿で暴走するゼウスも、いい落ちになっていたと思います。

『メェ〜探偵フワロ』、今回は事件をはなれてピクニック、楽しい楽しいエピソードですね。といいたいけれど、きっとそうはなるまい、なんてったってナントカだものな、そう思ってたらですよ、いや、もう、想像以上。最初はカラスの襲撃。あと、少年に対するフワロ氏のからかい、それくらいだったんですが、ネズミの登場からもうね、見事な野生の王国。次から次へと重ねてきて、あの猿軍団。めちゃめちゃ面白い。さらにはマトンが猛禽にさらわれて、アーサー大活躍。最後の最後まで野生にやられまくって、ほんと、こういうパニック? どんどん状況エスカレートさせる見せ方、うまいなと思うわけですよ。最高に面白かった。最後のコマの喜ぶアーサーも可愛くて、実にナイスでありました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第5号(2013年5月号)

2013年3月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年5月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』。グランドピアノ、そこにいるのはショッピングモールに立て籠ってるあの子です。凛々しい目、ショートカットも、靴下どめも、この子のシャープさ引き立てて魅力的。そしてゆき。このイラスト、ふたりの出会いを思わせる、そうした含みがあって、ええ、これ、まさしく本編への繋がりを持っている。遠足と称し、街へ、他に生存者がいないかと探しに出たくるみたち。彼女らが訪れた先、ショッピングモールに暮らしていた彼女と、ついに出会えるのか!? いや、出会えないわけなかろう、そうは思うんですけど、気を揉ませる展開に、この表紙でありますよ。

『がっこうぐらし!』。しかし、こんなに難航するとは思わなかった。もうすぐそこにまで辿り着いていたのに、迫るゾンビたちから逃げるため、階を下っていく。サイリウムを投げながら、こうして距離は離れていき、今回は会えない? くるみたちは、生活の痕跡を見付けながら、ここに立て籠っていた人たちがみんな死んでしまったと思ってしまったんですね。それで撤退、しかし生き残りの彼女はくるみたちの残したサイリウムを見付け、追う。待ってというその言葉に、ずっと孤独でいたこの子の絶望と、ついに見付けた希望、それが浮かぶようで、切なかった。そして邂逅。ようやく出会えた、その思いの大きさは相当なもの。それを伝える場面の連続は、つらさを刻むようでありました。

夢喰いメリー』、ついにエルクレスの無敵の秘密が失われ、メリーたちの反撃の番ですね。もしかして、まだまだなにかある? そう思って読んでいた、ええ、エルクレス、切り札を隠していたんですね。エルクレスの能力、これはただ夢魔の能力を使うというのではなく、媒体に残った夢魔の記憶を再生する。まさかここで漉座刀、ひいてはパティが呼び出されるとは。エンギに対する揺さ振りをかける、そう考えればエルクレスがここでパティを利用するのは当たり前といえば当たり前、しかしそうは単純にことは運ばず、エンギとパティの別れ、そしてエルクレスの撃破。痛ましい、そう思わせるエンギの様子があっただけに、ほんと彼女の側に由衣がいたこと、それがなによりであったと、思わされたのですね。ずっと、長い時間をかけて描かれてきたエンギと由衣の関係。由衣がエンギにいい続けていたこと、強くありながらもうちに弱さを抱えていたエンギと、非力でありながら強さを秘めている由衣、ふたりの支えあい、助けあう、その関係がここに見事に花開いた、そう思わせる展開、画面を前にしびれました。

もうこれで完全にエルクレスに出る目はないでしょう。次号決着、ついに終わるのかと思うと感慨も無量ですね。いや、そう思わせてまさかの? わかんないですけど、そのどちらに向かおうと、きっと辿りつく岸は豊かだ、そう思わされる、ええ、いい漫画です。

『はじおつ。』、向日葵、よいですよ。甲斐くんを騙していることに耐えられなくなっている。なので、本当のことをいおう、そう思いながら、これをいったらもう会えなくなる。そのことにも耐えられない。ほんと、ジレンマに苦しんでるわけですが、今回はそのジレンマの整理ですね。甲斐くんに話しかける見知らぬ女の子、その状況を見て揺さぶられる向日葵。ほんと、素直に好きと認めればいいのに。いや、否定してるんじゃなくて、気付いてないんですよね。向日葵に、それと気付かせよう、配慮してるふたりはいい友達だと思います。そして向日葵、思い悩んだすえに自分の気持ちの正体に気付く。ええ、丁寧に描かれた向日葵の好きの発見までの道のり。大変によかったです。いよいよ向日葵の恋、本格始動ですね。

はぢがーる』、こっちも面白い。愛の天使の凶悪さ。これまでは、なにかをせよ、そういう命令だったわけですが、今回はその逆。するなときた。しかも、本田くんの誕生日なんて知らないのに、プレゼントを渡さない、ときた。なにこの狡猾な命令。気にしないではおられない。誕生日がいつか、知ってしまった以上、なにもしないではおられない。揺れ動く気持ち。真木さんはあげるだろう。ほんと、紗江のドキドキを糧として成長する天使、こいつのドキドキを最大限に増大させて獲得しようとする意図が感じられて、いやあ、ほんと、悪い天使ですよ。で、紗江、やっぱりなにもしないではおられなかったんですね。素晴しかった。最高に面白かったし、紗江の可愛さも最大限でした。

『ブラックラック』、面白いですね。色を集めている魔女、せっかく集めた白雪の色を、その白雪本人に取り返されて、魔女子さん、白雪から再び色を取り戻そうとする。そこで出てくる白雪の母とか、壊せといわれていた鏡のこととか、なんだ、魔女子さん、いいやつじゃないか。童話、メルヘンを下敷にして、新たな展開、違った味付けを加えてくるこの漫画。その一味が面白い。白雪と母の和解、ふたりの心情など、とてもよく描かれて、楽しく面白く、さいわいな感じ。ナイスですよ。そして色、カロンって呼ばれてるそれですが、あれって取り出されて問題ない、そういうもんじゃないのんか。なにか用がある、役があるのか。まだまだわからないところがあって、けどちょっとずつ明らかにされていきますね。その情報の出し方が適切なんだと思います。ただ色を集めて終わりじゃないんだ。なるほど、先が楽しみになりますよ。

『球場の令嬢』、実は期待してる。まだチームもできていない。期待の新入部員、松井千鳥、この子頼りの状況みたいに考えていいのかな? 彼女を欲しがる部が集まったところに、生徒会長野村冬華が争奪戦をしようといい出すんですね。これ、どう考えても野球部をサポートしようとしてるよなあ。だって、まだ実績もない、それどころか人数も揃っていない野球部が、他部活に堂々協力を要請できるようにしようっていうんですから。松井千鳥に関しても、連れていかれるわけじゃない、レンタルですし、ええと、金とるの? ともあれ、この部員集めが成功して、いや、正式の部員ではないかも知れませんけど、チームが結成できるようになって、さらなる動きが出て欲しい。そしてもっと伸びていって欲しい。そう思って読んでます。ええ、期待してるんですよ。

2013年3月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年5月号

『まんがタイムスペシャル』2013年5月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキとリコがテレビクルーに扮していて、マキがレポーター、リコがカメラマンですね、いやいや素敵ですよ。あのぐいっとこちらに一歩踏み込んでくるみたいなところ、なるほど、アニメ化、テレビ、気になる監督、スタッフは…!? ってことでありますか。うまいあわせかたと思いましたよ。そして『OLはとぽっぽ』のコミックス発売告知カット、『おーがちゃん』の特別編掲載の告知カットもございます。

『銀河系女子高生ありすちゃん』は部屋の模様替えの話から、皆のお部屋訪問。自分の部屋は自分好みの宇宙、そんな話してたのに、実際は黒歴史探訪みたいになっとる。というか、主にヨータだけか。この人は、『スターウォーズ』みたいなSFが好きなんですな。なるほどなるほど。もしかして、彼の名前、ヨーダがもとになってる? ミチコはアイドル大好きなのね。それで人には見せられないのね。ゆせの部屋の謎、そしてありすちゃんの部屋も。やっぱりこのふたりは普通とは違うんだなあ。それを感じさせ、なにもなかったゆせの部屋、自然が豊かなありすちゃんの部屋、ほんとこの対照面白い。あと、寝袋に入ってるありすちゃんがめちゃくちゃ可愛かったです。口が! 口が! そしてゆせの言葉、調査、なにかほのめかして面白い。そして振り返ったら消えてしまった道。ほんと、不思議な漫画、この不思議さがいい感じです。

『ピンポン☆ブー』、万里穴とのクイズ対決。こりゃあ、面白いわ。いやね、万里穴、この人が意外や、というか案の定? 素直な人でありまして、クイズ対決やってみたら、これがもう楽しい。景二にも誉められるし、それが嬉しそうで嬉しそうで、いやあ、いい子じゃんか! その様子を見て面白くないのがみう。まあ、ぽっと出の女がちやほやされて、自分は粗末に扱わてしまったら、そら面白くないですわな。けど、万里穴、いつか仲間になったりするのかなあ。佐原がいなかったらなってましたよね。ほんと、万里穴のポジション、いいですよ。面白い、微笑ましい、ちょっと刺激があって、なにより可愛い。景二にとって、一番近しい、仲良くなれそうなのが彼女のようにも思えて、ええ、これからがすごく楽しみになりましたよ。

エッセー企画「大好き♥アニマルズ!」であります。参加者はたかの宗美、瀬田ヒナコ、師走冬子、安堂友子、縞はるひ、沼江蛙です。たかの宗美の鳥好き、動物好きは、いろいろな漫画に見てとることができて、ええ、『オトコのいる部屋』、大好きでした。大型インコ、飼えないものかなあ、考えるだけ考えて、無理だ、そう思ったのも懐かしいです。私は子供の頃、文鳥を飼っていたんですが、今はなにも飼ってなくて、けど動物ものの漫画など読むと、ペットもよいなあ、そう思ったりするんですね。ええ、それでも飼うにはいたらず、こうした自分のペット自慢みたいな、自慢とはちょっと違うかも知れませんけど、読むことで、動物と触れ合いたい気持ちを満足させてるように思います。そして沼江蛙。面白いなあ。飼ってないんだ! あの頭に刺さったらオシャレな鳥ベスト3とか、ナンセンスなんだけど、なんだか面白くってよかった。オカメインコかあ、オカメインコも可愛いですよね。そして動物の思い出、そのわびしさ? もさることながら、鳥獣戯画的蛙自画像が味わいを深めて、いやもう、なんでしょうこのセンス、大好きですよ。

『ゲキカラ文化交流』、おおお、素敵素敵。カラーですよ。で、アイシャさんがメインの展開。みゆきがアイシャのおでこの宝石? に興味を持って、なるほどビンディっていうんだ、で、既婚女性がつけるんだ。サリーもそうらしい。未婚の女性はパンジャビ・スーツ。いや、どちらも素敵ですよ。ほんと、アイちゃん美人だなあ。そしてみゆきもサリーを着てみて、うわあ、めちゃくちゃ可愛いよ。キャサリンもそう。最高だな、そう思ったら、アイシャがみゆきのセーラー服を着て、うわあ、なんだこれ、全然似合わない! キャサリンもいってますけど、ツインテールも似合わないですね。すごいな。最後のカレー食べてるところ、あれ、めちゃくちゃよかったです。そしてクラスでの状況。ヘイヘーイ! フィーバーフィーバー! 意味わかんねー! でも、めちゃくちゃ面白かったです。あと、キャサリンが可愛い。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第5号(2013年5月号)

2013年3月21日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年5月号

『まんがタイムきららミラク』2013年5月号、先日の続きです。

『おゆうぎ小町』は、ビー玉でありますね。遊部と、ひいては皆と出会うきっかけとなったビー玉、大切に思うがゆえにその遊び方を知りたい、そういうんですね。けど、えり子にその話はしない方がいい。きっと泣いてしまうから、って。泣きすぎて呼吸できなくなるんだ。ほんと極端で、面白い。実は私、ビー玉で遊んだことないんですよ。なのでルール、知らない。穴をいくつか掘って、番号順にビー玉を入れていく遊びとかあるんですね。白熱する対決の模様。必死、というようなことはないけど、みんな本気で楽しんでる感じが伝わってくるのがいいですよね。そして麻衣子、くさむらに大事なビー玉転がしてしまって、慌ててしまう。これでえり子に内緒にしてた話が伝わってしまったりするのかな? そう思ったんですが、それはなし。けど最後まで楽しそうに遊んで、ええ、この楽しさを終わりにしたくないっていう、その感触がよかったです。

『Lisa Step!』、美兎さん、ちょっと太りました。葵から、腿がハムみたいといわれて気にする。授業にて、主人公と板書、公に複雑な思いを抱くなどなど、こういうやりとりの面白み。ナイスです。マリー先生もね、私服姿見てみたいという生徒の話聞いてしまって、さっそく着替えていく。変っていわれたんだ。いやいや、可愛いと思いますよ。イメチェン、新しい傘、いろんな小ネタといいましょうか、重ねながら、今日の一日を描いていく。特別ななんかじゃないんですけど、面白いですよね。リサのレインコート、あの喜びようなど、実によかったです。

『暖色タイム』、気を抜くと灰村さんが幽霊ってこと、忘れてしまいますよね。さてさて、新キャラですね。壁にこっそり設置されたどんでん返しから出てきた女の子、キッカちゃん。この仕掛け、キッカも知らず、いきなりのことに驚いてるのがおかしいですよね。北欧の方のハーフというのですが、金髪碧眼、日本生まれ日本育ち、国籍も日本という、ああー、日本人だ。桔花=アニェーゼ=椎名、なのだそう。ナタネの本に対する興味、それをきっかけにどんどん仲を深めていくキッカ。それが気にくわない灰村さん。みんなでおでんを食べながらも、焼き餅を焼き続けているんですね。けど、キッカのまっすぐな申し出に灰村さんやられちゃって、いやもう、大家さん筆頭にちょっと変わった人たち、けどその関わり様が面白い。楽しみに読んでいます。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第5号(2013年5月号)

2013年3月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年5月号

『まんがタイムきららMAX』2013年5月号、昨日の続きです。

『こずみっしょん』は未知琉が不解部に入る流れ? っぽいですよ。なんか、お菓子くれるといって部長がつれてきた? 略取? 歓迎会やるといっただけみたいなこと部長はいってますけど、いろいろ危ないもの用意してる、ええ、真っ黒っぽいですね。あのお香って、いつぞや大惨事ひきおこしたアレみたいなものですよね。しかし、ふたり目の宇宙人。部長の不思議引き付け力の面目躍如ですよ。で、歓迎会となるんですが、未知琉がシナモンで酔っぱらう? いつもは鈴子が暴走するところ、今回は未知琉。ほっぺをなめたり、臣美に抱き付いたりと、なかなかに素敵展開でありました。で、万能銃、あれが役立ちそうな形状になったの、今回が初めて? ですかね?

『ホームメイドヒーローズ』、真白に出された国語の宿題、自分の名前の由来を聞いてこいだなんていうんですが、なるほどこれで家族、というか子供たちの名前の理由がわかるってわけですね。ええ、実は気になってたんです、赤がふたりいるって。それにもちゃんと触れられてて、なるほど名前ひとつにもいろいろ思惑といいましょうか、そういうの盛り込まれてたわけですね。しかし、戦隊兄妹をやめようとした理由、経済的なものとか身体的負担とか、こういう妙にリアルというか生々しいというか、持ち味ですよね。真白がこの宿題のこと嫌だなあと思ってたのは、戦隊ものの色あわせだろう、そういう予測があってのことだったわけですけど、実は思った以上に願いがこめられていたと知って、心境が変わる、あれがねやっぱりファミリーもの、家族ものの味わいを深めていたと思うんですよ。ええ、華香もそう、一休、ええと、これでぴんくはテクニカルだなあ、この子に関しては、あれだなあ。御愁傷様、そういう他ないといった感じです。

ふわふわ科学』は流れ星、隕石でありますね。流れ星の正体は星じゃないとかね、そういう基本的なところからはいって、火球、隕石の違いなど踏み込んでいく。こないだのチェリャビンスクの隕石を受けてのエピソードでしょうか、そうした話題のトピックを受けて、さらに理解を深めるような情報が提供されて面白かったです。隕石の燃える理由、大気の摩擦と思われてたりすること多いですけど、実はそうじゃない、断熱圧縮による発熱という説明、綿を使った発火実験があれば、磁石を使って流れ星を探す、流星塵っていうんですね、大掛かりな器具などなくても試せること紹介されてたりして、大変に面白かったです。そしてこれが最終回。星に願いを。ミソラの、みんなと一緒にいられますようにというお願いがね、いい最終回、これからの皆の関係を占う、そういうものを感じさせてくれて、大変よかったと思うんですね。

スイーツどんぶり』は、先日の酒井後援会、それがいい感じに出会いを提供して、池神なる青年に酒井さんったらもう夢中。それ見て穏かじゃないのが栗原。いやもうショックなんでしょうけど、デートを尾行する、男のこと、まるで酒井を脅してるかのようにいう。ジャッカルいわく、壊れてるんですなあ。盗聴までする勢い。さらには盗撮、池神を銃で脅す、なんでもありです。ですが、この池神、LIFEの七ツ星だった。観覧車にて酒井に料理を出そうというんですけど、しかし、これ、次回はなんか大変なことになりそうな気がします。主に池神が。失禁とか、あるのかなあ。

三種のジンギ!』、最終回です。卒業!? って、まだ一学期が終わっただけだっていうんですが、扉の三人娘、あの笑顔、もう大変にいい。終わっちまうんですなあ。行方不明だった乙女の兄貴、発見ですよ。おおう、またUMA的出現か? そう思ったらなんと教育実習なんだっていう。ええ、乙女が生徒会に入って旧制服などなど復活させようとしたように、兄貴は教師としてそれをしようとしてたっていうんですね。かくして再会、ちょっとどたばたして、けれど終始明るく元気な最終回。ええ、好きでした。こうした明るさや、真っ直ぐな気持ちのあふれるところ、大好きでした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第5号(2013年5月号)

2013年3月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年5月号

『まんがタイムきららMAX』2013年5月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、これは思い切った和のテイスト、巫女の装束身につけた綾とアリスであります。黒髪ですらっと背丈のある綾と、金髪でちんまりとしたアリスは対照的な魅力を持って、その表情もまた違った側面、彼女らの性格を表している。そうした雰囲気をたたえています。白衣の白に袴の緋色、その対照はむしろ抑えられて、落ち着いた調和を見せている。それは綾とアリス、ふたりにおいても同じであると思わせる、きれいなバランスの上に立っているふたりの穏かな安定。それが実に魅力的な表紙です。

今月のMAXはゲストが多め、ということで、まずはゲストをまとめて読んでみました。

『ディスコミュあっぱー↑』、この春から高校生になるふたりの女の子、メインの子、結樹は人とのコミュニケーションが苦手で、ぬいぐるみを手放せないっていうんですね。プレシオサウルス? いや、違うのか、ネッシーか。ネッシー君がいなくなるとまったくもって駄目駄目で、震えがとまらないレベル。そんな結樹が、脳筋気味な友人、水穂ちゃんに特訓させられるというんですが、そんな彼女が出会ったのは、最近公園に出没するという噂のヒバゴン。なるほど、UMAネタでいくのか。で、そのヒバゴンの中身、佐久川稜というお姉さん。ええと、先生なのかな? いや、学校の先輩か。気弱そうな結樹、この子の描かれ方、それが面白いと思ったのと、ネッシーやヒバゴン、そうしたネタのチョイスが面白い、そう感じました。

『夢見る羊とモンスターハウス』、こちらはモンスターネタで勝負ですね。中学生の女の子、白雲羊が可愛がってる隣家の猫。その猫を探して、友達凛と一緒に隣家に入り込むっていうんですが、いけない子たちだな! しかしそこで出会ったのが双頭の犬、ああ、ケルベロスか。そして隣家の住人? 空き巣呼ばわりですが、まあ、不法侵入やわなあ。この子の方が圧倒的に正しいですね。記憶を消すといわれたのですが、助けてくれたのが例の猫。人の姿に化けて、名前はケット。人に懐かないケットが懐いた羊が見込まれて、皆の世話をすることになるっていうんですね。猫の魔物、竜の魔物、いろいろあって、皆が人の姿をとっている。異種族のコミュニケーションって感じでありますね。

『うにうにうにうに』、なんか不思議な雰囲気といいましょうか、ほのぼのといえばほのぼの、ふわほわな感じの漫画でありますよ。主人公は男の子、いわな。最近晩ご飯を食べていると、おかずがなくなったりするっていうんですね。三人の姉の誰か? そう思っていたら、なんと、加えて知らない猫耳少女もおかずをとっていたっていうんですね。って、姉ちゃんも犯人か。しかし、これはなかなかに面白いですよ。姉、問題ありあり。雨に濡れていたこの子に雨宿りさせてあげた? と思いきやそうでなく、拉致かよ、拉致。猫耳少女もかえりたいと泣く始末。妖怪の類いだっていうんですけどね、環境破壊が進む地球から出ていこう、そう思っていた矢先にはぐれた。そこを姉ちゃんに拉致された。それでこの家に住むことになるのかな? しかし、ほんと、姉ちゃんが酷いやつで、猫耳少女うに、この子が家に留まるようにと、酷い策略巡らせる。あかんたれのうにと、酷い姉ちゃん。ええ、面白いですよ。

『うぉんとふれんど』、ヒロイン百合さん、って、ももりって読むのか、難しいな。彼女が席替えで近くの席になった子、久野由喜のエキセントリックさが見どころですね。いきなりの一発芸、子宮。いきなりのあだ名呼び、フォークをトライデント、スプーンをスプントーネなんて呼ぶ、えらいかわりものなんですが、友達を作ろうといろいろネタを考えてくるんだけど、披露したら皆ひいちゃって離れていくっていうんですね。クールな百合、エキセントリックな由喜、かみあわんようで、たまにかみあう? そんな関係。うまいこと友達になっていくのかな? そんな雰囲気です。

『モノ×モノコミュニケーション』、高校入学を機に寮にはいることになった茂野今日子。とにかく内気で、中学時分には友達を作ることができなかった。けれど変わりたい。そう思ってやってきた高校、ルームメイトとうまくやっていけるだろうか、不安を持って開いた扉、なんと上からタライが落ちてきて一瞬昏倒するっていうんですね。いや、過去のいきさつを走馬灯で見せられるとは予想外でした。やりますな。そして出会ったルームメイト。金髪の美少女。ただでさえ人が苦手なのに外国人!? 英語で挨拶試みるもまったく駄目。筆談にチャレンジしたら日本語で名前が返ってきた。千財百乃、それがこの子の名前。母がフィンランド人、百乃自身は生まれも育ちも日本。で、この子、今日子の考えていることがわかるみたい。今日子の人付き合いの苦手さ、それに共感するこの子もまた人付き合いが苦手で、あのタライは今日子にテレパシーを繋げるために必要だったっていうんですね。そんな百乃に心を読まれて、その人柄から好きといってもらえたことが嬉しかった今日子。なるほど、これはなかなかいけそうな雰囲気ですよ。

『初めての先生は魔法使い』、この人はなるほど園児が好きなのか。幼稚園ものであります。香川リカ、新任の先生なんだそうですが、リカ先生が面倒見ることになった園児たちは宇宙人だっていうんですね。さっそく、ふわふわ浮いてる女の子がやってきて、この子はルル。つかまえないと名前を教えない、そういうこの子を追い掛けてつかまえる手段、それが魔法だっていうんですね。リカは魔法使い。ほうき? 杖? で空を飛ぶ。ほかにワンダと名付けたエイリアンに乗ってきたヒナって子も加わって、癖のある園児と、やっぱり癖のある先生の交流ですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第5号(2013年5月号)

2013年3月18日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年5月号

『まんがタイムファミリー』2013年5月号、昨日の続きです。

エッセイ企画は「制服バンザイ!」であります。参加者は佐野妙、駒倉葛尾、水井麻紀子、鴨鍋かもつ、幌倉さと、あろひろしであります。描かれたもの半分くらいが、学生時分の地味な制服、カラフルな制服に憧れていた、そういう感じのエピソード。でもね、今みたく派手な、おしゃれな制服が一般的になってきますと、逆にセーラー線以外全部黒っ! みたいな制服が魅力的と思えたりするから不思議です。いや、ほんと、イラストだからかも知れませんけど、佐野妙描く高校セーラー服とか、水井麻紀子描く校則がっちりダサ制服とか、かわいいかわいい、いいですよ。幌倉さと描くセーラー、水兵さんのってやつ、あれも可愛いなあ。ああ、海軍だからカレーなんだ。いいなあ。ほんとムクの可愛さよ、山椒の可愛さよ。奏衣様も素敵です。駒倉葛尾描くユニフォーム、サッカーのユニフォームですが、チュートン騎士団の色が黒と決まった理由、早い者勝ちでしたか。あの漫画はフィクションだそうですけど、面白かったです。囚人服が横縞なのにも文化的理由があったんですね。勉強になります。鴨鍋かもつ描く制服は、憧れの職業といった感じですね。けど最後のセーラー服のリボン、あれはおかしかった。着たいんじゃなく、むしろなりたいんですね。

博士の白衣女子攻略論』は、体育会系がテーマ? 洗浄頑張るリンちゃん。発言が見事に体育会系で、聞けばバドミントンやってたという。いや、しかし、可愛いな。赤星さんの中学時代の陸上部ユニフォーム、これもやたら可愛くて、いやいや、反則ですよ。なんの規則に反してるのかわかりませんけど。バドミントンにも中距離にも反応できない丹沢さんに対し、互いの競技を認めあうリンちゃん、赤星さん、深まるふたりの絆、面白かったです。しかし丹沢さんのイメージする理系、それがまさにハカセで、いや、ハカセはこのイメージからデザインされてるってことか。典型的なイメージに、けれど否定できない主任がおかしかったです。そして体育会系理系、上半身裸! いかします。須藤さんは高専卒、やたら理屈っぽくからむハカセ、正論のリンちゃん、開き直る白銀くん。大変面白かったです。

『スパイの歩き方』は、ペルツォフカの相棒? リモンナヤが登場。ポケット砲兵だそうです。ポケットに擲弾が満載されてるのかな? あやしい相手を見れば即座に投擲、たまらんお嬢さんです。リモンナヤ、モスクワの天才少女。どうでもいいんですけど、ペルツォフカの性別、名前からして女ってわけじゃないのか。まあ、それが本名かどうかもさだかでないのがスパイですからなあ。しかし現地協力員のアーニャ、この人も毎回毎回出てきて、そのつど別人みたいなこといってましたが、どう考えても同じやつだよな。ペルツォフカの性別に興味津々で、こういうところなども積み重ねのギャグのように感じます。一癖あって、広く一般に訴えるか、それはわからないですけど、面白く読んでます。懐かしのスパイ映画、そうしたテイストが満載ですよ。

『地味なコ、派手なコ』、大変に面白いです。西條サンの交友関係、その輪に千草も加わってる、そんな感じがあっていいですよ。冒頭の西條サン、千草の会話に乗ってくる友人たち。ええ、千草の交友関係も広がって、こういうだんだんに状況が整備され、世界ができあがっていく感じ、それが実に楽しい、面白いと思うんですね。さてさて、今回は西條サンが千草のお家にお邪魔して、家事仕事を手伝うっていうんですね。でも千草弟、千蔓の勉強見るようお願いされて、その時の西條サンの複雑な気持ち、素晴しかった。もう、ほんと、面白い。それと千蔓にやりこまれて泣きそうな西條サン、なんという可愛さか。けど、ほんと、西條サンと千草の関係、仲よくってさ、ほのぼのしててさ、すごく好き。また、西條サンがこの関係を大切に思っているからこそ、秘密が苦しいんだろうなあ。そうした気持ち、心の描かれるところが好きで、ほんと、いい漫画であると思います。ああ、最後のね、翌朝のね無言の千草、おかしかった。いやもう、面白かったです。

『純情小町』、面白いです。茶道部部室、ええと、和室ですね、その扉を開いたら、なんと茶室ができていた。絶対ゆっきーのしわざだ。のっけから面白かったですよ。最初は奇行ばかり目立っていたゆっきーですが、いや、今も奇行もりだくさんですが、いやあ、可愛いですよ。先輩との確執、それも面白かったです。ゆっきーの教えようとするのは綾鷹表千家、対して先輩は武家作法を教えようとしていて、ここにどちらが稽古をするかで対立が発生する。しかも対決、って、袱紗さばきの美しさで勝負なんだ。おりおり。キャラクターも増えて、話の基本もできあがって、大変に面白いです。あと、ゆっきー、可愛いです。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第5号(2013年5月号)

2013年3月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2013年5月号

『まんがタイムファミリー』2013年5月号、発売されています。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』であります。お嬢さんたち揃い踏み、4人、それぞれが色違いの制服を着て、なんだろう、日曜の朝にやってるアニメみたいな感じです。しかしかじりん先輩がいつもよりもキュートなような気がします。そして『博士の白衣女子攻略論』と『ひかり!出発進行』のカットもございます。

『ぽちゃぽちゃ水泳部』は、本編でもかじりん先輩がやたらキュートになっていて、なにこのにっこにこ。ええ、鯛を釣ったんだそうですよ。ああ、そうか、釣りが趣味だったっけか。それで釣り談義に雪崩れ込もうというんですが、誰も聞きやしねえ。けど、かじりん、いい人。釣果を自慢するだけじゃなく、ちゃんと料理して振る舞ってくれるっていうんですね。調理時には白衣とか、なんというボーナスステージ。しかし、これ、むしろ本題ではなく導入だったんですね。本題は、かじりんの幼なじみ、鮫島先輩の家。いやもう、かあちゃんがいかします。ぽっちゃりどころじゃないんですが、もしかしてこれってカツ代にチャーンス!? と思ったら、逆境かー。そうだ、そうだよ、ダイエットに巻き込むっていってました。ええ、なんだかいい感じに踏み込んだようで、踏み込めてない? 面白かったです。

『椿さん』は、えらい展開になってますよ。最初はいつもの感じなんですけど、花見に誘われ旦那様と一緒に他家に訪問。ああ、なんか強盗に入られてる。ここで前段の海外ドラマにはまっているというのが効いてくるのかあ。あの捕われてる屋敷主人と執事の会話、そんな怖い奴を花見に呼んだのってのがですね、やたら面白くて、またそこからの椿さんの活躍。さすが椿さんといっていいものか、おかしくておかしくて、最高でした。

教師諸君!!』、西名先生の転任。事前にいろいろ相談して準備万端の転任だったんですね。深ちん、めぐめぐの反省、それはちょっと面白かった。ここぞと押し込む笛田先生がいかしますね。そして西名先生、離任式にスーツで登場。生徒が誰か全然わかってないというのは、いやまあ、そりゃそうだろうなあ。でも成長できたことを喜ぶ、その挨拶は、ただの紋切り型ではなく、本当に西名先生の成長、大人でも学び、挑戦し、変わっていける。よりよい自分の明日を思い、進んでいくことができる、そうしたことを描いているようで、そして転任の不安や力付ける教頭先生の言葉も沁みたのでした。いい話でした。いつも自由に、好きを追求してきた人たち、そんな感じでしたが、楽しさにふけり、外へのチャンネルを閉じてしまってる、そんな人たちではなかったというのがよくわかる、ええ、本当にいい最終回だったと思います。

『教壇のポラリス』、好きです。なんだか変に暗かった? そんな天川先生の過去がちょっと語られて、前職は天文台の職員だったんですね。けれど仕事で大きな失敗をして、逃げるように退職、免許を持っていたことから教員になったというんですね。逃げなくてはならないほどの失敗、それがどんなものなのか、はたしてそこまでのものがあるのか、それはわからんけど、天文に対して負い目を感じていた。けどその負い目を杏の言葉に融かされて、ええ、こういうの悪くないですよ。いずれ、この子らと一緒に天文にまた打ち込む、そんな風になっていくのでしょうか。どうなんだろう。楽しみに追っていますよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、ゲストです。働き盛り女子たちの飲み会、週末デトックスっていってますけど、飲んでくだまいて、愚痴をいいあおう、そんな話でありますね。しかし、この雰囲気、実は嫌いじゃない。こういうこというとなんですが、ちょっと昔の四コマらしさみたいなもの感じさせてくれて、うん、なにか逆に新しい。可愛い絵、けど最近の流行りの可愛らしさ、そういうのとは違うんですね。飲み会にて語られることもなかなかに辛辣で、愛されるためのなんたらみたいな本、ああいうのに対する女性の意見、いや、これが標準とは思わないですけど、こーゆーの読んでる人って本当にいるんだとか、えてして装丁がださい、後ろで静かに頭にきてるゆみみ、おかしかったですよ。くだまく女子会、いやほんと、そんな感じ。レンチン茶碗蒸しはちょっと試してみたい、ちょっとお得情報? みたいのも嬉しく、そしてラスト、あの結論の酷さ! 面白いですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第5号(2013年5月号)

2013年3月16日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年5月号

『まんがタイムきららミラク』2013年5月号、発売されました。表紙は『スイートマジックシンドローム』、甘子とプリンがふたり一緒に花の下。甘子は桜模様の傘さして、ふる花びらを受けている。手には桜の花、こちらは花の子でありますね。そしてプリンはといいますと、団子の子。手には三色だんごと桜餅。ひとつ桜餅を口にくわえて、ええ、可愛らしい。あの、頭にちょこんとのっかった桜の花、それがさらに可愛いさを感じさせますよ。しかし華やかなお嬢さんたち。好対照? けどマッチしてる? きれいないい表紙であると思います。

『城下町のダンデライオン』は、なんだろう、巻頭からすごいインパクトであります。茜がスカートを履いてない!? というか、こんな絵、なかなかないな、そんな序盤にびっくりなわけですが、肝心なところ、どうなってるかはわからない。で、ページを開けばさらにどーんとインパクトあるイラストがあって、ああ、茜様は素敵スレンダーであります。しかし本編、スリリングですよ。誰もがこの異常に気付きつつも、あまりにもありえない状況に、自分の方がおかしいのではないか? 指摘するに指摘できない状況が生じてしまい、見過ごしにされたというんですね。ええ、これは正常性バイアスとかいうやつか? なんかおかしいなと思いながらも、まわりが普通にしてるから、なんとなくその状況を受け入れてしまうという心理状況。いや、この周囲の気持ちの持っていきかた、指摘すべきかどうか迷う花蓮とかね、めちゃくちゃ面白かったです。噂が校内を駆け巡り、姉奏も心配したりね、あと男子どもが欲望に忠実で、君ら最低だよ! いや、ほんと、しかし、面白かった。ほんと今回は、花蓮が光ってました。

Good night! Angel』、面白いですよ。友達との放課後寄り道、そのためのプランを綿密にたてるユリ。分単位での行動計画。トラブルを想定した代替プランもしっかり用意されていて、ほんと、この子は変に真面目すぎて大変です。そして白霜あやめ。ユリにべったり、部屋に忍び込んだりね、いろいろやってるわけですけど、すっかり嫌われてしまった? でもこの子の一途さ、守ってあげるというその言葉、なにかのたとえとかではなく、本当に守っていたんですね。ユリを狙うエージェントを返り討ちにし、報われなくともかまわない、そんな彼女。いや、けれど、最後にその気持ち、ユリに通じて、よかったですよ。ちょっとやりすぎな人ですけどね、それでも本当にユリのため、ユリが一番。そしてユリにとっても大切な友達なんですね。

幸腹グラフィティ』、リョウが中学校を卒業です。すっかり大きくなりました。ス、スカートのファスナーがしまらないのか……。いや、成長したんですよ。伸びざかりですよ。卒業式で思い出すのはおばあちゃんのこと。入学式にきてくれたおばあちゃん、リョウの制服ブカブカで、そして入学祝いのご馳走。振り返ったら父兄席にお婆ちゃんいるんじゃないか、そんな気になって後ろを見れば、きりんがきてくれていたっていうんですね。そして帰宅すれば明さんからエプロンが渡されて、おばあちゃんが割烹着をリフォームしておいてくれたんだそうですよ。あのね、明さんにエプロンを託すおばあちゃんの優しげで、けれどちょっと寂しげな笑顔。ああ、胸に刺さります。わかってたのかも知れない。その言葉は、ただ切ないというには深い。わかっていた、予感していたからこそ、自分の形見としてエプロンを贈りたかった? わからないです。けれど、この時間を超えたプレゼントは、今のリョウにとって、掛け替えのないもの、支えともなろうものであるのでしょうね。そしてきりんの言葉、思い出は振り返るばかりでなく、増やしていくものでもある。ほんと、ぐっとする話。最後の最後の平謝りまで含めて、ほんといい話でありました。ええ、怒ってるリョウさん、素敵です。

『飛ぶことを許された迷路』は、どんどんこの世界の置かれた状況、あるいは彼女らの暮らしている世界、環境を伝えてきて、なるほどなあ、面白いですよ。ちょっと説明過多、そんな感じでもありますけど、学校ごっこ? そうした体裁をとっているから無理に説明を押し込んでいるといった感じはなくて、都市の構造や、それが結局完成しなかったこと、住んでいる土地のこと、世界の滅びた理由はわかってないことなど、うまいこと整理してくれたと思います。しかし、地下鉄はもう使えないんですね。歴史の授業、その風景も楽しそうで、説明が単調、退屈にならないよう、工夫されていてよかったと思います。

『らくれすがーる。』、ゲストですよ。ヒロイン、アコ。高校生の女の子、たくさんのお守りを持っていて、ええ、運がないというか、むしろ積極的に不運というか、そんな感じの女の子なんですね。アコにはユリという友達があって、いろいろ面倒みてくれる? 横断歩道で人にぶつかり、車道に押し出されてしまうような子ですからね。ユリがいてくれることで助けられている。そうかと思ったら、なんだなんだ、正義のヒーローみたいのが出てきましたよ。青空太陽。アコはこの人のこと、気になってるのね。城井百合子。黒峰アコ、でいいのかな? ユリはアコのことがただただ好きであるようで、なので太陽はライバルであるんですな。で、太陽は誰彼かまわず、ピンチと見れば助けにいく。ヒーロー体質、ヒーロー気質? ちょっと非常識っぽいのは面白いなあ。そしてアコの不運の理由、ああ、これらはヘマであって、運のよしあしではないんですな。髪がその理由と知りつつ、今のままの方が可愛いからと、それを指摘しないユリもなかなか欲望に忠実なお嬢さんであります。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第5号(2013年5月号)

2013年3月15日金曜日

ちっこいんちょ

 『ちっこいんちょ』の1巻が発売されましたよ。いいんちょは少し、ちっこい。身長およそ17センチメートル、って、少しどころじゃなくちっこいよ! 体が小さいので、当然声も小さい。なにをするにも大変で、登下校時は友達や猫に送ってもらったり、助けられながら暮らしています。けど、成績優秀、面倒見もいいために、皆からの信頼もあつく、友達だって多い。助けられることも多いいいんちょだけれど、むしろいろいろ手助けしてる、そんな印象の方が強いくらい。そんないいんちょの、どう考えても普通じゃないのに、なんだか普通に思える日常。不思議とほのぼの、楽しそうな毎日が描かれて、ええ、実によいのでありますよ。

しかし、ほんとシンプル。いいんちょはちっこい。大変だけど頑張ってますという、それを基本にしながら、キャラクターがいいんでしょうね、飽きさせず読ませるのですからたいしたものです。いいんちょが健気なこと、友達が親身であること、それらも面白さ、よさを支える要素になってる。ほのぼのを感じるのは、こうしたところからが多いですよね。けどそういうのばかりじゃない。ちょっとシニカル? ちょっとブラック? いや、そこまでのものはないんですけど、『クロてん』の作者であります、ちょいとひねったネタなんてのがありまして、可愛いだけじゃないよノーノー、ひきまわしとかペロるとか、単に断念しただけ、紫外線量、などなど、可愛さのかげに、素の表情、当たり前を突き付けられるようなクールさがあって、それがいいんですね。あと、たまにちょっと色気が。いや、エロいというほどのものではないんですけれど。

クールさ、それはつっこみなのかなあと。的確なつっこみがあることで、ナンセンスな状況もきゅっとしまるし、可愛さもより一層に引き立てられる。恋愛にうといいいんちょ、こうしたところは、友達みんなのイジワル? いいんちょをイジって楽しんじゃうようなイタズラ心あってのネタでありましょうし、つっこみが入ってさらに発生する照れ、可愛さというものもある。つんつんしてる森村さんだって、いいんちょの人望に嫉妬する京子様も同じですよね。イタズラ、からかい、つっこみ、つんつん、動じない母、そうした要素があることで、可愛さ、健気さ、いい話、そうしたものがさらに引き立てられる。短いスパンで可愛さ込みの面白さが重ねられていくと思えば、楽しそうなコミュニケーション、そこにキャラクターの人柄ややりとりのおかしみがうかがえる。そして最後に残るのはほのぼのとした気持ち。思いやりや親切心、こうしたものが暖かみを添えるのですね。

決して特殊な設定に頼った漫画ではなく、けれどちっこいいいんちょあっての漫画でもある。そうした矛盾ともいえる感触は、たとえ小さくとも、彼女らのやりとりしてる気持ち、その根本が人としての当たり前、友達としての当たり前、そうしたものだからなのかも知れないなあ。困ってる友達がいたら助けたくなるじゃん。そうした当たり前の感情が前に前に押し出されてくるからなのかも知れないな、なんて思っています。ええ、いいんちょは少し、ちっこい。けど、普通に友達と友情を育んでいる、普通の女の子なのかも知れませんよ。

  • トイシキ『ちっこいんちょ』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年3月14日木曜日

iPad Retinaディスプレイモデル Wi-Fi 16GB - ブラック

 iPadを入手しましたよ。以前から欲しい欲しいといってたわけですが、なにぶん安い買い物ではない、なくともなんとかなってる、そういう場合ってなかなか手が出ませんよね。こんな時はなにかきっかけがあれば、そう思うわけですが、ええ、インターネットプロバイダのポイントが貯まってまして、しかも3月末で消えるよっていわれてしまった。これがいいきっかけになってくれましたよ。交換品の中にiPadがあった、16GBって少なかったりしないかな、心配もあったのですが、とりあえず使ってみれば? との声もいただいた。残念ながら交換に必要なポイントには遠く及ばなかったのですが、差分は現金で払えるよっていうものですから、つまるところ割引ですね、2万円ちょっとで16GBモデルを入手することができました。

iPadを欲しいといっていたのは、電子書籍を利用したいからでした。ずっと電子書籍には興味を持っていて、というか、現時点で既に部屋が満杯になっており、これ以上なにかを増やすのは厳しい。本とかかさばりますでしょう? だから読みたいと思っても手を出せずにいた本が多すぎて、それを解消するにはもう電子書籍しかない。といったことから、電子書籍に向かわざるを得ない、そんな状況に追い込まれてしまっていたんです。で、iPadが欲しかった。いや別にAndroidタブレットでもよかったんですけど、Retinaディスプレイをもう既に知ってしまってる今、iPad Retinaモデル以外は考えたくない。そんな感じになってしまっていまして、ちょうどポイントで交換できるということもあってiPad。いいタイミングだったと思います。

iPadには主に電子書籍閲覧用のアプリを入れていて、iBooks、GALAPAGOS、Kinoppy、Kindle、そしてJComiViewer+も加えて、とりあえず主力はGALAGAPOSとKinoppyであります。iPadが届いたら『HUNTER×HUNTER』と『ちはやふる』を買う、それは以前から宣言してあって、後はどのストアから買うかを選ぶだけ、迷っていた時にSHARP GALAPAGOS【公式】から営業があったことから、簡単にGALAPAGOS STOREと決定。早速『HUNTER×HUNTER』を全巻一気に購入して、ええと、31巻までね、今読んでる最中なんですが、いやあ、これ、電子書籍でもうなんの問題もないね。小さな書き文字もちゃんと読める、iPadを横向きにしたら、絵は小さくなるけど見開きでちゃんと表示してくれるから、従来の冊子体を前提に描かれた漫画も充分に楽しめる。ページめくりもスムーズだしで、どこに問題がある? 今のところ感じないですね。問題があるとしたら小学館のコミックスくらいですが、これはまあ買わない、読まないことで対応できるから、気にはならない。ええ、いいですよ。ブックシェルフからの取り出しに期限が設定されてない書籍なら、読みたい、持ち運びたい分だけダウンロードしておいて、読み終えたらデータを削除してしまえばいい。それでまた読みたくなったら再度取り出したら、つまりダウンロードしたらいい。容量の問題は解決ですよね。ええ、すごく便利だと思います。とりあえず、容量を気にせずどんどん、読みたいと思ったら思ったその時に購入していったらいい。素晴しい! 求めていた環境はこれだったんだ! 感心しております。

iPadはほぼ電子書籍専用、あとtwitterとかWebでの簡単な調べものくらいですかね。ゲームするなら3DSでもPS Vitaでも、専用のを使った方がいいですし、そんな感じできれいに住み分けできそうに思います。

ああ、そうそう。iPadでの文字入力は画面に表示されたソフトウェアキーボードを使うわけですが、こんな指にフィードバックのないキーボードなんて使えるか! みたいに思ってたんですが、いやいや、使えますね。もちろんハードウェアキーボードのようにはいかないですけど、短文くらいならなんの問題もなく入力可能。手元を見ずにタッチタイプでどんどん入力できるのには驚きました。長文を高速に入力したい。そうした向きにはちゃんとしたキーボードがあるにこしたことないでしょうが、twitterやメールくらいならもうソフトウェアキーボードで充分なのかも知れないなあ。ええ、これは本当に驚かされました。使わないうちに評価しちゃいかんですね。

2013年3月13日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年4月号

『まんがタイムジャンボ』2013年4月号、昨日の続きです。

『ひなこの恋の咲かせかた!』、面白いですよ。菊川さんがフラワーアレンジメント部に入部! それで沸き立つクラスメイト、ああみんな彼女の恋を応援してるのか、と思わせて全然違うっていうのね。LOVEレースなんだ! みんなでトトカルチョ。恋の成就に賭けたという委員長も、応援してるんじゃなくて、大穴狙いのギャンブラーだったっていうのね、もうおかしくて、実によかったです。で、委員長、協力するっていってくれるんですが、なるほど賭けの対象に触れてはいけないというほど厳格なルールじゃないんですね。そして菊川さん、盆栽を知ろうと図書館に。そこで出会ったお姉さん、可愛い女の子好きなのか。それでセクハラするのか。部長もかなり変わった男でしたが、図書室のお姉さんもかなりのもの。個性的な登場人物、この勢いだけでもかなりきますね。

『テイクアウト!』は、このみが愛らしい、それ以外の要素も出してきましたね。お嬢様を誘って駄菓子屋にいくという、そんな話。リムジンで駄菓子屋、おばさんに伝説になりそうといわれて、さすがに恥ずかしいこのみ。こういうところ、面白かったですよ。楓にいろんなお菓子やおもちゃを試させる。まったく知らなかったものに戸惑ったり驚いたり、またコタツのこと気にいってみたり、こういうところ、テンポよく展開して楽しかった。また甘酒で酔ってしまったこのみ、豹変して、楓のこと振り回して、そうしたいつもとは違う側面。最後のガムのいたずらも、懐かしい! このみの表情も含めて、ちょっとにやりとさせられる、そんなエピソードでした。

『NINJK』、ゲストです。ニンジャものでありますよ。忍者に憧れて日本にきた女の子アトレ・フリッシュ。当然忍者には出会えない、そう思っていたところ、同じ学校に忍者だという女の子がいるっていうのですね。八千代火影。地味な女の子、地味さが評価されて忍者修行に誘われたっていうんですね。なんだかんだあって、ふたり友達になった? 魔法のような忍者を求めてるアトレに、本来の地味な忍者像を伝える。その地味さにがっかりさせてるんじゃないかなどと心配してるところは面白かったです。うまいことこなれて、忍者、忍術の描写、その実際とかが面白く多様に紹介されたりすると結構よさそうかな、なんて思いました。

『ふたりコンプレックス』、ゲストです。恋愛したいと意気込む高校2年生女子、佐中陽菜。まずは神頼みなのですが、願いは容姿端麗眉目秀麗文武両道金髪碧眼なのだそう。そんなの無理だろ、そう思ってる友人沙世のつっこみも虚しく、おお、金髪の美少年、ふらりと通り掛かるは、しかもハンカチを落としていくはと、まさに神様ありがとうな展開。とりあえずハンカチを拾って、届けて、鼻血を吹く陽菜。たいがいな娘。別れてその後、連絡先がわからないっていうんですが、その相手、偶然にも同じ学校、同じクラスに転校してきた、ええと、女の子。一葉いちこ。最初は親切な人と好意的だったのに、とりあえず陽菜の印象は最悪になりました。そんな第1回。いや、でも、陽菜、この子は駄目な子よね。うまいこと挽回してやってください。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第4号(2013年4月号)

2013年3月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年4月号

『まんがタイムジャンボ』2013年4月号、発売されました。表紙は、卒業シーズン、ということでセーラー服でありますね。いや、卒業式か。『レーカン!』天海さん、セーラー服、胸には祝・卒業のリボン、よくよく考えたらいつもと制服違いますよね。『じょしもん』美々も同様にセーラー服、手には卒業証書の筒、鞄には花、見事に送り出される側であります。そして『乙女ほるもん』ミミ、ちょっと古風さ感じさせるセーラー服。寂しげに学帽を持っている。卒業の晴れやかさと別れの寂しさ、それらが入り交じった表紙。いや、けれど一面桜色の背景、これは華やかな門出であるのでしょうね。

『かみおとめ』、実にほのぼのですよ。3月! なので雛祭り、というんですが、ええと、本命はホワイトデー、であるそうですよ、森村くん曰く。チョコレートをたくさん貰ってた和夏、お返しは労働で、っていうんですが、森村に付き合ってデパート、そこでめしあにプレゼント贈りたいという気持ちが湧いてきて、あの嬉しそうなめしあを思い描いている和夏、それが大変によかったなと思ったのです。雛祭りに招待される和夏たち。和夏に晴着を誉められて喜んでるめしあとか、雛人形の表情の変化からうかがえるめしあの心境の変化。よかった。素直なめしあの言葉に喜んでる和夏もね、こういう初々しさ? ほのぼのが実によいなって思うんですね。

『凪くんの不運な棚ぼた』は、おお、疫病神がやたら可愛くなってます。最近帰りの遅い平太郎を心配して、いや単純に興味を持ってといった風かな? 大学からの帰り、ばればれの変装と探偵ルックで尾行するふたりなんですが、座敷わらしのいる側の店は繁盛して、疫病神側は不況の風が吹き荒れるという。こういうの単純なんですけど、面白いですよね。そして桃川さんと再会。以前出てきた平太郎の友人だっていうんですが、座敷わらしが忘れてる。あの、次の手がかり下さいが面白かった。2回くるのがさらによかったですね。平太郎、案の定といっていいのかな、バイトしてたんですが、座敷わらしと疫病神を養うためっていう。座敷の力でお金は出せるけど、そういうのに頼るのではなく、自分の力で稼ぎたい。平太郎の意地らしいですが、なかなか理解してもらえない。ちょっと不憫かも知れないけど、健気な男だと思いますよ。

『ラン様の放課後遊戯』は、有太たちが進級っていうんですね。後輩ができました。合格発表に自分の番号を見付けて、あの人に会えるという。なんと、有太のことが気になるのか。一度書店で会った、そこで有太の落としていった生徒手帳、それを大切に持っていて、つのる思い、しかし有太には好きな相手が!? ラン様だっていうんですが、いや、なかなか面白くなってきましたよ。有太をめぐるラン様とりらとの三角関係から、さらに新入生も加えたものになったから? いやさらにいえば、この子、ラン様と同姓同名。いや、これ、同姓同名じゃないよね。どういうことかわからんけれど、この新入生がラン様の元というか、きっと同一人物なんだろうな。みたいに思わされて、そう思えば、ちょっとラン様に似てるぞ! どうなる? どうする? これまでの状況からぐいっと違えてきたという印象。また占い同好会も発足して、これで大きく変わるかどうかはわからないけど、ラン後輩の新鮮味、期待するところであります。

『桜乃さん迷走中!』は、どうも桜乃さんの方がちゃんとしてる、そんな印象がしてきたこの頃。今回は人間ドック、大江さんが桜乃さんを無理矢理つきあわせる、そんな話でありましたよ。いや、まあ、検診は定期的にうけられるなら、それにこしたことないので、むしろよかったじゃないですか。そんな感じに思ってたんですが、桜乃さんはむしろあんまりいきたくないのか。バイト先で人間ドックにいくといったら、一緒にいきたいという水沢さん。どんだけ桜乃さんのこと好きなんだ。そしておっさんたちの悲哀。ああ、検査結果が悪いとがっかりしますよね。いつまでも若くはいられないんだ……。注射が嫌いな桜乃さん。ああ、この人もまだ駄目な人でいてくれた。というか、可愛いなあ。そしてバリウム、私もこないだ飲んでぐるぐる回転させられましたけど、あの発泡剤? 苦しいんですよね。それであのレントゲンの台、あれもつらいんですよね。お年寄りとかだと支えられないことない? あと力士みたいな人とか、どうするんだろう。今回は結果までは出なかったんですが、ええと、まだバリウムも出てないんですが、やばいな桜乃さん、検査結果は次回ですかね? そしてバリウムを飲むコツ、あれは面白かったです。どんだけ酷かったんだろう、水沢さんの粘土味の料理。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第4号(2013年4月号)

2013年3月11日月曜日

閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-

 なんか、ものすごく売れてるらしいですね、『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』。1週間たたずに12万本突破とか、えらいことになったものです。今アニメもやってるし、PlayStation Vitaも値下げしたしで、いいタイミングでの発売だったのかも知れないですね。そういえば『閃乱カグラ -少女達の真影-』、第1作ですが、これも発売を目前としてニンテンドー3DSがまさかの値下げ、それがよい方向に働いたのかはわかりませんが、好調な売行きだった、ように記憶しています。その後、続編の『閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-』も早期予約特典が確保できるかどうかで、ずいぶん盛り上がったしましたっけ。ええ、好調に売れて、シリーズとしても定着しているようでなによりです。

さて、SHINOVI VERSUS、3DSからPS Vitaにプラットフォームを移しての第1作。ゲームシステムも大幅に変更されて、ベルトスクロールアクションから3Dフィールドを駆け回るアクションゲームに変更されました。キャラクターは前作の10名に加えさらに10名、計20名となり、ミッションのボリュームは伴い小さくなったんですけどね、全キャラで全秀クリアを目指したりするなら、各章5ミッションの全5章、各校ごとに25ミッションあって、それがノーマルとハードで50ミッション。で、20キャラ。めちゃくちゃ多くて途方に暮れる、そういったところのない、手頃なサイズであろうかと思われます。やっぱり遊びやすい、それくらいのボリュームがいいと思うんですよ。ええ、遊びやすいボリュームだと思います。とりあえずストーリーモード、1校目をノーマルで終わらせて、各キャラの専用ストーリーを終わらせたら、次の学校へと進めていきたい、それくらいの進度で遊んでいます。

しかし、難度、上がりましたよね。前作だと、キャラにもよりますが、序盤から秀クリアも可能、それこそ秀のみクリアだってできたりしたんですが、今回は最初のミッションで可とか出して、これ、きついよ、秀とかとれるのか!? 途方に暮れたものでした。ある程度プレイして、いくつかレベルを上げたら秀クリアも可能になってきて、あとはコツでしょうか。最初はターゲットを追う、ロックオンする、そうした操作に慣れなかったのが、だんだんにできるようになって、キャラのレベルが上がればチェーンも繋がるようになってくる。こうなると、いわゆる無双ができるようになってくるわけで、面白くもなってきようものです。実際、操作して面白い、そういうところが魅力のゲーム。キャラクターごとに技の出、必殺技である秘伝忍法、その能力も違っている、そうしたキャラクターから自分の好みにマッチしたのが見付かれば、ぐっと面白さも増す。あとは単純に好みですかね。このキャラ可愛い! そう思えれば、多少の操作性の悪さくらいは乗り越えられそう、そういうゲーム。愛でプレイできる、そんな感じでありますね。

自分がプレイしたのは、まだ新勢力である死塾月閃女学館だけですが、基本前作を踏襲してそうな国立半蔵学院、ずいぶん変更されたと見える旧秘立蛇女子学園勢力である焔紅蓮隊、それらも面白そうです。また新キャラで構成される秘立蛇女子学園、ここにも使って面白そうなキャラクターがあって、とにかく動かしてみたい、そういう気持ちがあるから、続けてプレイしようというモチベーションが維持される、そんな風に思います。あのスナイパーライフルの子は使いにくそうだけど、面白そうだなあ。なんて感じ。とにかく急ぐわけでもないけれど、少しずつでもプレイして、先へ進めていきたいと思っています。

ああ、そうそう、ネット対戦もできるというので、プレイしてみましたよ。いやあ、強い人がいるもんだねえ。まだ慣れてない人もいる、そうした人が見事にかっぱがれてる、そんな雰囲気も強いのですが、どんなに頑張っても2位が最高。追い付けない。1位を集中攻撃して、ポイントを削れば自分が優位に立てることはわかってるのですが、そもそもそいつが1位になってるという前提があるわけで、ええ、うかつに近付くと蹴落とされるのはこっちだっていうね。駆け引きもあるとは思うんですけど、キャラの能力含めいろいろ研究していかないと、駆け引きどころではないなあ。そんな感想。ええ、とにかくもっとプレイしないといかんのでしょうなあ。

とりあえず現時点においては繰り返しプレイも苦にならない、そんな感じです。ノーマルだと、必殺技ゲージをためてる途中に勢いあまって撃破してしまったりして、ちょっと不完全燃焼。なのでここはハードでのプレイ開始を楽しみに、まずは全勢力をクリアしてみようと思います。ノーマルじゃ絶・秘伝忍法とか使用条件を満たせないっすよ。

2013年3月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2013年4月号

『まんがタイムきらら』2013年4月号、昨日の続きです。

『JOB&JOY』は給料日の話題! って、違うのか。舞花、バイト代が振り込みということを理解してなかった。まだ貰ってない、そう思ってて、いやもう、現時点で何ヶ月働いてるのかわからないけど、よく疑問に思わなかったもんだ。面白い子、かつ斬新なシチュエーションです。綾奈はバイト代で服を買ったりしてる。優也は……、株? いや、冗談か。本当はプリン買ったのか。って、あえてプリンと回答するところ、なにか不思議なものを感じます。さてさて、舞花の給料、なにに使おうか。新しい服を買って手を使わずにプリンを食べるという提案が出てますけど、ああ、そりゃ却下よね。でも、あのイメージイラストはいかしますよ。目がぐるぐるなのね。面白いですよ。というわけで、バイト代使うためにショッピング。わーお、眼鏡だ。眼鏡でアホっぽくなる舞花、いやいや、それもまた素敵ですよ。ところでね、舞花、売り場のカップを落として割りそうになってましたけど、あれ、怖いですよね。ガラスの器や陶器の売り場、ドキドキするんですよ。いや、もうほんと、舞花のこれ、他人事じゃないっす。そして舞花の選択、ああ、この子はいい子だわ。父と母にプレゼント、そして友達と一緒にケーキ。そうして一緒に過ごす時間、それがよいなって思ったですよ。

『Pretty Prison』、脱獄系ギャグ、だそうですが、リンネは刑務所内で好き勝手に振る舞ってるだけで、脱獄は成功してないような。いや、一応脱獄の意思があるからそれでいいのんか。というわけで、今回は他の囚人と一緒に脱獄を試みようというんですね。凄腕の怪盗、ビスカ。代々の怪盗で、代々この刑務所に収監されているらしい。って、これまたなんだか不思議なキャラクターがやってきました。ビスカは、刑務所じゅうに張り巡らされた抜け道、隠し通路を把握してるんですね。けれどここには必要なものが揃ってるからと、脱獄する気なんてさらさらなし。怠惰な生活を送っている。ええ、やっぱりこの人も駄目なタイプなんですね。駄目なタイプといえば、所長もそうでした。あのくしゃっといわせて見てないことにさせるとか、あの見せ方はナイス、面白かったですよ。それで結局リンネの脱獄は失敗して、ビスカは最初から逃げる気なく、面白がってただけ。いやはや、なかなかに面白かったですよ。あと、みんなやたらと色っぽいですよ。危険な領域に踏み込んでいる、そんな色気だと思います。

『女子大生生活様式』が帰ってきた! 来週から後期の試験、というので勉強会を開くんですね。主にことねが自分のために開かせる、そうした雰囲気なのですが、渚と佳奈もやってきて、こよの部屋、人がたくさん、にぎやかです。こよの部屋ということは、かつてのブタマフラーもいるわけですよ。渚がうっかり落としてねねが怒る。ほこりがたまってるとこよも怒られる。ねねのぬいぐるみ愛、いやもう、このあたり、隠さなくなってきましたね。ことね、前期は単位ふたつ落としたらしい。それが意外といわれることねの評価もたいがいですけど、そうか、こっそり渚もふたつ落としてたのか。それでショックなのか。ことねの評価、悪すぎてちょっと気の毒、いや自業自得なんでしょうけど。メイン三人だけでなく、佳奈の人当たりのよさ、渚のちゃんとしてそうで意外とあかんかったりするところ、こういうのもまたよいですね。そしてことねの試験、やっぱり駄目か! けど駄目でショック受けるのは悪いことじゃないと思います。

『くびかりさま』、扉の杏子、可愛いですね。さてさてくびかりさま、首をとりにきた物騒な神様ですが、神様だけあって意外や高性能。寒暖の差をものともしないのか。羨ましいなあ。しかし雪には弱い。万全ではないのかあ。ココアが好き、こたつでゴロゴロ。リラックスしてると思いきや、隙を見せたら首をとりにくるのか。怖ろしいな。あのフライパンで仕返し、あれ、おかしくて面白かったんだけど、考えたら酷いことしてますよね。そしてハンバーグ。杏子が可愛くてナイス、そういう展開の後に、ああ、くびかりさま、人のおかずとって追い出されるのね。おいしい、だからこそなんでしょうが、いやもう、くびかりさま、自由気ままな神様。ちょっと駄目っぽいところも含めてよい感じです。

My Private D☆V、『かいちょー☆』の武シノブであります。この人の萌えポイント、好きなシチュエーション、それがですね、素晴しい! いや、もう、ほんと。黒髪ロング、八重歯、だるがり、デカTシャツ、小柄な体形、貧乳、ちら胸、危険領域にがんがん踏み込んでますよね。いやもう、だるがりという表現ははじめて聞いたのですが、イラスト見ればよくわかる。だるーんとしてて華奢なのね。でもってミニマムなのね、いやもう素晴しい。自分は黒髪だったりロングだったりにこだわりないけども、そう思ってたんですが、この要素には必然性がある。無精で、家の中大好きで、小まめに散髪とか期待されるはずもなくて、となると、髪はナチュラルに黒ですわな。散髪にいかないからロングですわな。運動しないから筋肉もついてないんでしょうな。きっと食べても太らない体質なんでしょうな。日に当たらないから、きっと色白なんでしょう。いや、もう、素晴しい。体温も血圧も低そうです。今回の要素群、それらのマリアージュ、相互に関係し、意味あるものとして補完、補強しあっている。その完成された感覚は見事でした。またイラストが、それら要素がひとつに結実する様、それをまさに体現するもので、素晴しかった。いやねもう、ねる、なんてね、どれほどのものだろうと思ったわけでありますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第4号(2013年4月号)

2013年3月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2013年4月号

『まんがタイムきらら』2013年4月号、発売されました。表紙は、おお、『ゆゆ式』、唯さんがソロで登場ですよ。制服姿、セーターを着て、その上にマフラー。外? 通学途中とかなんでしょうか。胸元からのぞくセーラー服、それがなにやらとてもよいものだと思わされます。そしてその視線、ちょっと見上げるようにこちらを見やる、その表情、髪にやった手もまた表情を添えて、魅力的であります。可愛いですよね、この人。

チェリーブロッサム!』、おお、なんかやたらノリノリな展開ですよ。恋愛云々はいったん置いといて、夏の合宿、どこにいくかを話し合おうというんですね。場所は会議室、先輩たちはコスプレしていて、大咲いわくめんどくさいパターン。大倉山先輩は先生のコスプレ、綱島先輩は教官だそう。ムチまで用意して、ほんと楽しそうです。それで残る面々は生徒役、セーラー服に詰襟など着せられるんですが、妹ちゃん、可愛いな。新丸子先生もセーラー服なんですねえ。で、履いてない。おそろしい。先輩たちの言動筒抜けであります。さて、合宿の場所を決めるっていうんですが、妹ちゃんのつっこみが辛辣で最高です。ポンポン、これでもかこれでもかとクリティカルなところを突くんですが、大咲からストップがかかるレベル。手軽に学校ではどうかという提案を却下せざるを得ない理由とかね、いい感じにいろいろ積み上がってきて面白い、そう思わされましたよ。ほんと、いきいきとキャラクターが動いて、それが気持ちいい、そんな感触であります。

箱入りドロップス』は、おお、妹ちゃんか。元気そうで実に魅力的。陽一のこと、待ってたんですね。で、雫のことライバル視? そう思ったら、いやいや、ちゃんと仲良くなるのね、よいことです。相ノ木妹鈴音ちゃん、にーちゃんに対する仕打ちとか、とても素敵でした。さて本題はクラス替え、なんですね。怯える雫、けれど雫はなんとかなりそうで、大変なのは陽一。ああ、この人も決して人付き合いが得意なわけじゃなかったっけー。これからの陽一、どうなるのか、おおいに期待したい。というか、陽一、さっそくクラスで威圧感発してますよね。

『ガールズ×マーケット』、ゲストです。春咲まなみ、購買部に所属する女の子。この購買部、部活でやってるっていうんですね。まなみと優理、同じクラスで部活も一緒。まなみは接客大好きで、優理も接客得意。盆と年末で慣れてるから、優理はそういうんですが、なんだろ、お寺の娘? って、違いますよね、イベントかあ。なつ先輩、ジャージの人、つっこみ役? 和気あいあいとした部活ものでお店もの、そういった雰囲気。まなみとなつ先輩、ふたりを見て妄想する優理までセット、って感じでありますね。

『すいまさんといっしょ』、2本立てですよ。前半は、徹夜で宿題やっつけたユウ。すいまさんが近付いたら寝てしまう、っていうので、必死で遠ざけようとしてるんですね。で、すいまさん、学校についていきたがる。けど制服がないだろう? そういってやめさせようとしたら、長さまが用意してくれていた。手続きも必要なんだよ、そういったら、手続きもこちらで済ませられると長さま。すごいな長さま、なんでもできるな。制服を着たすいまさん、やっぱり可愛いな。たいやきなくて涙目のふみんさんもやたら可愛いんですが、髪をお団子に結って角も隠したすいまさん、ユウのノート届けに学校にくるっていうんですね。で、学校は学校で新しい動きがあるようで、夢野さん、どうもすいまさんのことを知っているらしく、ユウに接触してくるんですね。どういう関係なのか、それは今後に期待といったところですが、これまで自宅や休日に一緒にお出かけ、そうしたところ中心に描かれてきたこの漫画が、学校も含めたより広い舞台に展開しますよといった予告のようでもある今回。話も面白かったし、今後への期待も高まるといったわけで、ほんといい感じに転がっていきそうです。

『うちのざしきわらしが』、めちゃくちゃ面白いな。わらのお腹に短剣が突き立てらている!? って、いや、テープで貼ってあるし。といったナンセンスな状況を前に皆で即興寸劇ミステリードラマを繰り広げるんですが、冬美ひとりがついていけず、けど夕美からはじまったミステリー展開、彼女ひとりを置き去りにしてどんどん進行していくんですね。めちゃくちゃ面白い。どんでん返しに次ぐどんでん返しは息もつかせずスリリングに展開して、いや、もう、なかなか、いや、かなりの面白さでありましたよ。そして決着。ああ、誰が一番得したのか、それはただ眠っているだけで大福にありつけそうなわらなのかも知れません。ということは、黒幕はわら!? なのかも知れません、ミステリーの定番的お約束からして。

『魔法少女Lv.0』、ゲストです。主人公時雨こはる。学校で魔法を学んでいる、っていうんですが、決して優等生じゃない。でも、才能の片鱗を入試で見せてしまったがために結構レベルの高いこの学校に合格してしまって、あっぷあっぷしてるんですね。科学が進歩し、魔法の有用性は低くなったものの、生活のあちこちで使われてるし、こうして学校で学ぶこともできる。漫画の感触は、魔法やファンタジー要素を不可された学園もの。今のところ、魔法云々は味付けって感じで、メインはこはると、その友人たち、かんなと、ええともうひとり、名前わからない。そしてまりか先輩。皆に励ませれながらこはるが頑張る、そんな話でありますね。で、まりか先輩、こはるに対してなにか思うところがある? 過去の自分を見るような気持ち? さらにもう一味、ありそうな雰囲気でありますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第4号(2013年4月号)

2013年3月8日金曜日

『まんがタイム』2013年4月号

『まんがタイム』2013年4月号、昨日の続きです。

『恋愛ラボ』特別編、モブ男子たち、面白かったです。

『ノコひけ!工業娘。』、彼女らも進級するんですね。というわけで、二年生になります。担任も変わります。それで大騒ぎ。桜が狼狽するのはわかるけど、他のみんなもそうなのか。しかし「杉口先生観察ブログ」はすげえな。ひでえことしやがるぜ。さて、扉の彼女、誰? と思ったら桜か。植原桜を上原姫茶がプロデュース。やたら美しくなったのはいいんですが、ウケるとか、木材の性質とか、もうたまらんな。その前段、教室の掃除のはずがリフォームになるとか、まさにI科の面目躍如。秘密の箱もいい感じでした。しかし、桜と先生の出会い、それが描かれて、ああ、こういうことがあったのか。でも、あんまいい話じゃないよね……。そうしたところが実に彼女ららしい。最後の怪獣が出たぞー、先生の趣味もちゃんと続いてるんですね。いいですよ。面白かったです。

ジムメン!』、面白いな。身体測定をしてはじめて気付く、基礎代謝の意味。なんと、花巻、基礎代謝を全然わかってない。それからの展開、初芽と比べて、高いといわれて、花巻のあの勝ち誇った顔。ところがそれが一度に曇る。面白かった。陽子さん、淡々と解説して説明してるだけなんですけど、いい感じにダメージ与えて素敵でした。東条さんの基礎代謝、これもものすごく、へー、こんなことになるんだ。しかし今回は、陽子さん、素晴しいインストラクターぶり。知識がある、きっちり指導対象のこと把握してる、そしてにこにことトレーニングへのモチベーションを高めてみせる。素敵でした。陽子さんのこと、さらに好きになりそうです。

『ゆとりノベライズ』、都ちょっと今キモイぞ。いいですよ、面白い。ゆとりの小説にイラストがついたんですね。嬉しそうで嬉しそうで、なんだかその気持ちがこっちまで伝わってくるようですよ。さて、新登場、里美の本にイラスト描いてるニアさん登場。いいですね。ニコニコしてるんだけど、なんか一筋縄ではいかない、そんなタイプのお姉さん。栗島ニア。今日集まったのは、ゆとりの新作、そのお祝いのためだってんですね。しかし面白かった。5巻の大雨のシーンの真相。星空って書いたのに大雨描いてきたって、ほんと食えない人。で、簡単にいいくるめちゃう。いいですよ、このお姉さんいいですよ。里美をうまいことコントロールしちゃう。いや、なかなかですよ。里美さんもあたふたしちゃって、実によかった。面白かったです。

はこいり良品』はカラスの話。あらぬ疑いのかかる占いオールマイティーのノリコさんですよ。再開発で住処を追われたカラスが、大量に商店街に出現するようになった、それでどうにか対策しようっていうんですね。しかしそれがうまくいかない。仲間の死体の人形をぶら下げる、その見場の悪さ。ネコとの対決もあったりして、荒れたところ、ノリコさんの意図せぬナイスプレーですよ。カラスが懐いて、さらにはしゃべって、愛嬌ふりまく。話題になって、お客さん呼び込んで、と、そうもうまくばかりいかないっていうんですが、駆除してやっつけて、それで追わりじゃないっていうところ。カラスとの交流もあって、なんだかやさしげなところ、それがよかったなって思ったんですね。

  • 『まんがタイム』第33巻第4号(2013年4月号)

2013年3月7日木曜日

『まんがタイム』2013年4月号

『まんがタイム』2013年4月号、発売されました。表紙はイチゴがテーマですね。皆、イチゴを手にして、またイチゴイメージの服を着ている。メインが『おとぼけ課長』、目覚ましいピンクのジャケットを着て、満面の笑顔、イチゴ狩りですよね、イチゴを今にも食べようとしているところです。そして、イチゴ柄の着物を着て、大きなイチゴを抱いた『わそんぼん』牡丹、ピンクのロリ服イチゴを抱いた『ほめよめ』かのんさん、そしてピンクのパジャマ? 『ゆとりノベライズ』ゆとりは大きなイチゴを抱いて、さらに見事に食べてるところであります。

今号はゲストが4本ありまして、いや、どれもなかなかに面白くて、よかったですよ。かくして今日はゲストの感想であります。

『鉄仮面のイブキさん』、学園もので、ちょっと恋愛ものなのかな? 喜多くんの隣の席の伊吹さんは無表情。本人はそんなことないっていうんですけど、怒っても悲しんでても、さらにはスマイル100%でも、ちょっと違いがわからない。でもお茶目な人ですよね。ちょっと表情が硬い、それは本人も自覚していて、けど表情の違い、伊吹さんの友達にはわかるみたいなんですね。無表情な伊吹さん、なにがいいって、可愛いんですね。無表情、けど素直なたちで、感情が表情に出ないならからだ全部で表現したらいい、そのアドバイスを受けてスキップする、下手な地団駄も踏む。言動に可愛さ、よさがにじむんですね。読者からしたら彼女の表情はわからない。けれど言動から、また友達の言葉から、彼女の感じていることはわかるようになっている。その秘められた感情の豊かさに、なにか微笑ましさを感じるのです。

『宮路さんち備忘録』。これ、面白い。父ひとり、母ひとり、そして娘ひとり。みんな、可愛いのよ。お母さん、いいよね。寝坊しちゃった! それでお弁当簡単でいい? っていうんですが、乾パンとカニ缶! いいよ、面白いよ。エコバッグもいい。お母さんが可愛いだけじゃなく、お父さんも可愛いなあ。可愛いのに弱いんか。お母さんが裁縫好きなら、父は料理が趣味。あの鎮まらない右手、驚くお母さんに、ニッコニッコしながら食べてる娘ちゃん、ネオン、素晴しいよ、なにこのほのぼの。仲のいい家族。明るくて、ほがらかで、のびのび生き生きしていて、まったく困った子猫ちゃんだ! いや、もう、これいいな。もう大好きです。あの同級生の男の子ふたりも、なんかよかったなあ。いや、もう、これ、いいですよ。

『つくしんぼ』、城戸みつる2本立ての1本目。ちはるとつくし、初々しいカップル、っていうんですが、いかすな、つくしがちはるに尽くすってんですが、それがやたら仰々しい。エキセントリックな彼女ってやつなんですが、コーヒーをキープ、強制的にタオル、やることがぶっとんでる。この作者らしい、そんな印象ですが、2本立のもうひとつ『まだまだ浅野さん』とはちょっとテイスト違えてきて、つくしのちょっとしたわがままとかもね、なんだか可愛いな、そう思ったりするわけです。『浅野さん』のことを思えば、きっとこれは安定して面白く読めるものになるんだろう、そんな予感もするものだから、連載になるのだとしたら楽しそう。そう思います。

『通りぬけできます。』、4コマまんが大賞の努力賞だっていうんですが、なかなかに面白かったですよ。主人公、おっさんですが、一人暮らしのアパートに帰ってきたら、なんとおかえりなさいの声。自室と隣室を区切る壁にですね、でっかく大穴あいて、女の子が覗いているっていうんですね。主人公、木造。隣人は安宅スミカ。もしかしてヤンデレってやつ? ストーカーぎりぎりの押し掛け女房ってやつ? そう思ったら全然違って、壁にとまった蚊をばんと叩いたら壁が抜けたのか。木造の台詞、大丈夫かこの建物、なかなかによかった。壁に穴あいちゃってるから、スミカは木造のもうひとつの隣り、友達の部屋に泊まるというんですが、そうした展開のナンセンス、翌朝の目覚まし、ちょっと意識する木造、スミカもか、なかなか面白いコメディになってて、で、最後ですよ。もう一方のお隣さん、スミカの友達ですね、そっちとも繋がってるっていうの、いかすわ。ほんで、友達の言い分、わかるわ。いやー、はは、カンベンしてほしっスよねー!! 面白いですよ。性格正反対なお隣さんってのもまたいいですね。全体を通したテンポもいいし、掛け合いやりとりというか、シチュエーション? 結構面白かったし、こりゃ悪くないなって思いましたよ。

  • 『まんがタイム』第33巻第4号(2013年4月号)

2013年3月6日水曜日

プレフレ

 『プレフレ』、この面白さを伝えるにはどうしたらよいのだろう。ちょっと途方に暮れているのです。表紙の女の子三人組、手前から椿、楓、樹。みんなとてもいい子で、さばさばとして気さくで気楽で、いっつも楽しそうにしてるのね。学校で家で遊びにいった先で、わいわいとやってる。べたべたした甘さはなく、さっぱりと、ちょっとドライ? そんな印象さえあるこの漫画。はげしいつっこみもあるけれど、彼女らは基本的に常に現実寄りに立っていて、不条理なギャグはないし、ネタだって、会話に現れることだって、常軌を逸した? 超常的な? そういうようなことはまずないといっていい。なのにこんなにも面白い、おかしい、そして可愛い。なんなのだろう、この魅力の源泉は。この漫画を読んで、おかしみにくすりと笑う、自分の心の動きを観察して、けれどその機微を、これだ、ととらえることができずにいるのです。

一体なにが面白いのか。面白いと思ったエピソードを列挙してみせることは簡単です。落書き、美術の授業、持久走、視力に姉ちゃんに、まだまだいくらだっていえる。美術の授業での椿の打ち明け話、あれはもう笑いをこらえるのが難しいレベル。そういったぐいぐい押してくる類の面白さがあちこちに顔を出して、いやもう面白いな、おかしいな。そして愛らしい。椿が、椿が、楓が、樹が、そして猫俣もそうですね、皆気安くて、全然可愛こぶったりしないのに、やたらめったら可愛い。地が出てるといったらいいのかな、友達のことからかったりおちょくってみたり、そうしたら憤慨したりやり返そうとしたりするでしょう? そこに彼女らの地金が出てくる。気取るでなく、飾るでなく、ありのままにあって、それが魅力的。気の置けない彼女たちの関係の、無理なく付き合って、心安い。本当に親しい友人間でこそ生まれるといってもいいのかな、ちょっとふざけたりも、あるいは真面目に本音を伝えたり? そうした対話、言葉のやりとりやふれ合い、ああ、それだけのことがなんであんなに楽しかったんだろう。懐かしく思い出したりしてるのかな。少なくとも、彼女らの関係を通し、昔は自分も得ていたかも知れない、ただ話して、一緒にいて、それが楽しかったという時間、その輝きが今まさにてのひらの上、開いたページのその上に息衝いている、そう感じられるから楽しく、面白く読むのかな。ええ、彼女らの普通の友達関係、その面白さを思うほどに、わからなくなるんです。特に目立ってなにか事件がおこるわけではない、そんな彼女らの毎日、それがこんなにも面白いのはなんでなのか。簡単ではないと思います。

眼鏡をかけてちびっ子の椿。この子が勉強苦手で、むしろ運動が大得意。体育の授業で大活躍、趣味で自転車乗ったりしてるというのね、そういうところがよいなって思ったんですよ。あと樹、この人も。いかにもスポーツ得意そう、そんな風なのに、実はそうじゃない。外見が与える印象、それがまず違ってる。椿と樹、まるで逆なんですね。第1話でそうしたところ示された時、うわあ、やられた、そう思って、一度に気にいってしまったのでした。当たり前を当たり前に描く、そして同時に、読み手が、ええと私がというべきか、勝手にこうだろう、こうなんじゃないかと決めつけてくる先入観、そいつを見事に外してくれる。それでこういう人だ、こういう性格だ、そう思ったところに、また違った側面、また違った表情を見せてくれる。楓なんて、まさにそれでしたよ。回を、エピソードを重ねるごとに登場人物の個性、多面的になっていく。深まるキャラクター、人間性に、ああこういうところも魅力的だなあ、そう感じさせられること頻繁で、ほんと、守ってあげたいなあ。

まあ、とにかく読んでみて欲しいのです。そして好きになって欲しいのです。

  • ちび丸『プレフレ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年3月5日火曜日

『まんがタウン』2013年4月号

『まんがタウン』2013年4月号、発売されました。表紙、メインは『きぐるめくるみ!』でありますね。くるみがバランスボールに、じゃないよ! きぐるみの頭の上に座ってるんですが、この子、なんかすらっとしてて、かっこいいな。内気で気弱でっていいますが、この落ち着いた雰囲気、ぐっとくる、そんな魅力を持ってます。そして他には『居間には今外国人がいます。』、駒倉葛尾の新作告知カットがありまして、『派遣戦士山田のり子』、『新クレヨンしんちゃん』、『鎌倉ものがたり』、『てんしんらん漫!』のカットもございます。

『居間には今外国人がいます。』、新連載であります。三池万希は今日から中学生。海外住まいの両親のもとから、ひとり離れ日本の実家に帰ってきたマキ。そうしたら、たくさんの外国人が下宿してたっていうんですね。ドイツ人ミヒャエルを筆頭に、アメリカ人マイケル、ほかにもいろいろ、ワールドワイドです。これ、まずはマキの状況、それを描いた導入。他の住人については、今後ぼちぼち紹介されていくんですね。ミヒャエルは日本マニア、マイケルは『帝都物語』の加藤保憲とか、サブカルのマニア、オタクといったところみたいですね。地味に暮らしたい、そう願うマキに対し、周囲はばっちり派手で、人目ひきまくりときた。まだ打ち解けてるとはいえないマキが、だんだんに打ち解けて、フレンドリーな皆と仲良くなっていくだろう予感をさせる落ちに、この先の展開、どんな個性が待ってるんだろう、それを思いまして、ええ、楽しみでありますよ。

『押しかけ時姫』、面白いなあ。朝の散歩に伴おうと思ったら、海斗、いないというんですね。ええ、学校ですよ。姫様、穏かじゃありません。我が城を乗っ取った学校なるものを敵視し、海斗を奪われたと憤慨。しかし、あの、あるじより学校が大事なのか、そう訴える姫様は大変キュートで、ところがそのすぐ後に矢を射掛けようとな。いかす姫であります。アイスを欲する姫、携帯に喜ぶ姫。あれを忍びの技と理解したのか。遠隔地にいるということを理解せず、側に侍る海斗に着替えを見られたりするんじゃないかと思う時姫、可愛い人であります。

『ぼくの奥さん』は、ありがとーを覚えたおかげで、大人気になったキャロ。父上もお喜びだ! で、それはよいんですが、思いのほか、言葉の覚えが目覚しいキャロリーヌ。どんどんいろいろ言葉を覚えていくんですが、気になることをルイの前でいったのですね。いじわるの人がいった言葉。どうも姫の失踪に、あのおっさんが関わっていると知れて、キャロは秘密にして欲しいというのですが、それで困ったルイ、兄マーティに助けを求めるんですね。これがキャロを守ることに繋がれば、どんなにか喜ばしいことだろう。そう願うわけですよ。

『きぐるめくるみ!』、くるみが着ぐるみ部を作ろうといっています。特に目的があるわけじゃない? けどとにかく作ろうとする。最初は同好会として活動実績を積む。ポスターを作り、クラスメイトふたりに声をかけて、でも興味を持ってもらえない。そこで父親にアドバイスを貰う。実物を用意して興味を引こう。それで着ぐるみを着て部員募集するんですね。けど、それで内気が一気に治るわけじゃない、なんかうまいいかなくってね、その姿が侘しくってね、それ見兼ねてクラスの子がふたり参加してくれることになった。こうした活動が広がって、とりあえずなにをするか決まるといいですね。ああ、それと、洋菓子屋の娘、この子にも期待ですよ。

『しましま日誌』は、島野先生の気持ち、ようやく通じてきた、そんな感じでありますね。夜、寮を抜け出したふたり、高藤と須賀原を追って森に入った先生。先生眼鏡を落として、もう散々なんですけど、ケガの功名とでもいったものか、オバケ扱いされながらも、生徒に心配されて、また先生がふたりのこと心配してたこと伝わったようで、格好悪いといわれながらも、ふたりの気持ちはちゃんと受け取ったようで、ええ、いかにも駄目そうで、今にもリタイアしそうだったこの人も、だんだんに前に進んで、関係を築けていけてるって感じ。ちょっと安心できる展開でした。先生、髪をばっさりいって、心機一転、いいように転がっていったらよいですね。

『涙の数だけ輝いて!』、ドMの唯さんがよいですわ。高所恐怖症だからバンジージャンプは遠慮した、なんていいながら、足縛られるからとチャレンジ、拘束で興奮、落下でまたまた興奮、いやもう、この人、とてもよいですよ。すごく気にいっています。最年少の腹黒春香もなかなかのもので、ほんと、アイドルグループピュアドールズ、彼女らがうまいことまわってるの、その裏の直子の苦労もまた面白いんですが、春香の本気叫びとかね、不細工とかね、いやよかった。なんだかんだで困った子らですが、悪い子じゃない、なんか素が出ると不思議と素朴なところとか、それが気にいっておりますよ。

  • 『まんがタウン』第14巻第4号(2013年4月号)

2013年3月4日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年4月号

『まんがタイムオリジナル』2013年4月号、先日の続きです。

『ゆらゆら薬局プラリネ』、社長、なんかいつもふつか酔いって印象でしたが、実は仕事大好きなんだ。先日もちょっと話されてた、棚卸作業。とてつもなく大変そうですが、社長、それも苦にならんというんですね。連日各店の棚卸に付き合って、もう元気元気。しかし、薬屋の棚卸、これはただ商品のチェックだけではなく、調剤過誤があったかどうか、それを見極めるきっかけにもなるというんですね。ああ、これはなかなかにシビアな仕事です。しかし、アットホームな職場。大変そうですけど、みんな仲がよさそうなのがいいですね。お兄ちゃんの池田への風当たりは未だ強いけれど、それでもいい感じに協力しあえている。社長に対してもですね。いいなと思うのですよ。

『ヒミツの家光』、春日局、怖ろしいな。なにやら上様にかかわる策略を練っている? そんな感じでありましたね。さて、上様まわりの状況はといいますと、御付きが十兵衛から友矩に代わったというんですが、それがショックな家光。痴話喧嘩みたいになってしまってて、ああ、そういえば最初のころ家光は男色家で十兵衛を云々とかいってましたよね。城下に御忍びで出掛ける時は、友矩、女装するんですね。あの、最後の男としてはかなり複雑な気分というの、面白かったですよ。格好だけの女装趣味で中身は普通の男の子なんですね、友矩は。

『ひよスタ!』は、これまで思いもしなかった類の新キャラが出てきて、ええと、これは定着するのかな? 空が体調を崩した兄の見舞いにいくというんですね。そうしたら、兄の部屋に同居者がいたっていうんですね。いやいや、全然色っぽい話とかじゃない。霊感ありの海が屋外からその存在を察知する類のもの。ええ、霊だったっていうんですね。しかしその霊がおかしい。ヒーローアクションフィギュアに乗り移ったのはいいんだけど、空に変なポーズにされたために、あんまり怖くない。むしろコミカル。この世に未練がある、というのも恨みやなんかじゃなくて、アイドル好きで、せめて一度アイドルに会いたかった、それが心残りって、なんか悪いやつじゃなさそうだなあ。しかしそれで空たち、一応アイドルですもんね、歌って踊ってみせて、出来しだいでは兄貴の命が危ない! っていうんですが、あの駄目さ、兄貴が命の覚悟してるのね、めちゃくちゃ面白かったですよ。で、この人がファン1号になるってんですが、成仏しなかったってことは、今後も出る? いや、もう、ちょっといい感じですよ。兄貴とペアになるとよいです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第4号(2013年4月号)

2013年3月3日日曜日

『まんがホーム』2013年4月号

『まんがホーム』2013年4月号、昨日の続きです。

『センセイあのね?』は、王子様を演ずる加藤つぐみの威力でありますね。そうかあ、後輩から慕われてるだけじゃなく、同級生にも効果があるんだ。そういえば、先輩からも気に入られてましたよね。さてさて、女子から大人気のつぐみ王子。けれど、ドレスも似合うと越後屋からいわれて、衣装を借りて着てみたら、いやいや可愛いですよ。それで先生に見せにいく。あの廊下をドレスの女子が駆けていくとかね、ああ、文化祭らしい非日常感、それが面白く、そして先生にも見事に一撃あたえて、いやほんと、先生、ファーストキス問題以来、まったくの守勢でありますね。いいですよ、いいですよ。

『恋に鳴る』、終わってしまいましたね。さて最終回は鼻歌ですよ。仕事で作曲をしている主人公、ちょっとしたジングルとかBGMとか、そういうの作ってるっていうんですね。で、この人の好きというのが面白い。誰かの歌う鼻歌、それが好きだっていうんですね。適当、デタラメなものが好き。聴いて、覚えて、それを大切にしている。自分自身は、どうしてもいろいろ考えて、いわば作曲の技術が入り込んでしまうから、ハナウタ得意じゃない。だからなのかも、人の鼻歌に面白み、愛着を感じてしまうのは。しかし面白かったのは、最後の展開。数年たって生まれた子供。この子が保育園で覚えてきた変な歌。これが、冒頭に主人公が作っていた地方のCMソング。この、歌が人の口を伝わることで、違った歌詞、違った風合いを持っていく。その面白さ。さらにそれが帰ってくるってね。もう、なんというか、ちょっとしあわせ、そんな話。なんだか嬉しくなる、そんなエピソードでしたよ。

『半熟やおよろず』、面白いですね。10月、神在月、出雲に神様が集う。主人公の神様見習い雷雲鳴も、研修として参加するんですね。でも、本当は成績が足りてなかった。名前で点数貰うとか、なんか面白いなあ。先生も優しいというか、なんというか、暖かく見守ってる、それがよくわかる感じで、それがよいなって思ったんですよ。そして出雲では、大国主神に挨拶して、いろいろお話うかがう。少彦名の話とか、大きな鼠とか、ほのぼの神様。鳴が立派な神様になるのは時間かかりそうですが、この子のちょぼちょぼ成長していく様、それを見守るのはなかなかに楽しそうでありますよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第4号(2013年4月号)

2013年3月2日土曜日

『まんがホーム』2013年4月号

『まんがホーム』2013年4月号、発売されました。表紙は、お、野球? 『らいか・デイズ』らいかのバットには、目指せ! まんがホームラン王の文言があって、ヘルメット、風船ガム、ちょっといつもとは違う雰囲気、男の子みたいでかっこいいですね。この他に『黒い大家さん』、ダブルヒロイン、華織さんと千花ふたりともにユニフォーム。そして『孔明のヨメ。』月英は、バットを、ってこれ違うぞ、丸めた竹簡でありますね。

『こなみさん家の××なごはん』、話が動きましたね。ごはん屋こなみ、店長撫子のセンスがアレなために、非常に残念なことになっている店であります。そんな店に世話になった野見山朝日、菓子折り持ってお礼にいって、まあお客がいないわけです。撫子には姉と妹があって、姉が蘭、妹がすもも。すももはお姉ちゃん大好きなのね。で、続々出てくるヤバげな料理。ジャムと味噌が添えられた刺身とか、朝日は回避、すももに押し付けるんだけど、すももすごいな、倒れながらも食べるんだ。りんご入りの肉じゃがも、苦しみながらも食べるすもも。これ、もうちょっと料理の酷さのレベルというかが常識の範囲ならなあ。果物を入れないと気がすまない、それで酷いことになる。うん、前提が普通じゃないものなあ。で、これをアレンジしてカレーにする。するとおいしい。小食のすもももおかわりするほどで、結果、朝日、撫子の師匠となるんですね。これでまともになるのか、それとも朝日が今後も作っていくことになるのか。後者だったらいいなあ。ちゃんと修行して、資格とかとるといいよ。

エッセイ企画「私の好きな歴史上の人物♥」でありますよ。参加者はおーはしるい、あさのゆきこ、瀬野反人、松田円、にしうら染、駒倉葛尾。って、杜康潤はいないのか!? 孔明に決まってるからか!? そんなわけで、三国志枠はおーはしるいの魏ラブでありました。面白かったのはあさのゆきこの浅野内匠頭。なるほど、姓が同じといったところから親近感を覚えてという話、なんですけど、実は内匠頭、史実ではいろいろ問題ある人間だった? らしいと知って、それで討ち入った家臣に詫びるとか、いやはや面白かったです。そして瀬野反人のニコラ・テスラ。よいですね! となると、むしろエジソンは憎い相手だったりするのでしょうか。発明家の歴史というの、面白いチョイスだったと思います。面白いといえば、駒倉葛尾、きっとマニアックだろうなと思ったら、宗教改革者たち。マルチン・ルターこそメインですが、いやいや、そんなエピソード知らんですから。で、スイスの宗教改革者ツヴィングリ、おおう、知らない! いやほんと面白かったです。

『シネマちっくキネ子さん』、キネ子さんが大八をチョイスしたの、理由があったんですね。大八に見覚えはないかと、衣装を替えて見せるキネ子さん。おお、なんだ、めちゃくちゃキュートじゃないかぁ! ってのはいいとして、ああ、レンタルビデオ店でバイトなさってるのね。それでいろいろ通好みの映画を借りていく大八を知った。いろいろ謎だったキネ子さんだけど、映画を撮りたい、その夢のためのお金は自分で稼ぐ、思った以上にちゃんとしたお嬢さんで、で、大八に片思いなのね。それが気にいらないと蹴飛ばしたりしてますけど、いやほんと、可愛いお嬢さんです。越前ハリウッ太の出てるあやしい映画、これを撮ったのがキネ子さんとか、そういうことなんでしょうか。しかし、ハリウッ太の借りた映画、その残念さ。しかし大八、残念な映画もちゃんと把握してるんですね。

『ただいま独身中』、楓さん、結構やる人なんだな。取引先が、こちらにかけるつもりで、違う会社に間違い電話をしちゃってるというクレーム。うん、たまにありますよね。で、そのフォローを楓がやる。なのですが、これが見事に和やかムードになりまして、私用電話と勘違いされるほど。で、相手の名前も知らないのに、おいしいパン屋情報とか、その他プライベートなことまで知るにいたったなどなど、なるほどすごい打ち解け力です。で、楓の抱えてるプライベートな問題、10年前の男からのメール、それも見事に解決? だったらいいじゃありませんか。この人の恋愛事情、それが進展してるかどうかは不明だけど、楽しそうな毎日送れてる、傍目にはそんな風に見えてしまいますよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第4号(2013年4月号)

2013年3月1日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号、昨日の続きです。

『うぃーしぇあ。』、なんだかとてもいい感じ。食卓に特大卵焼きが放置されていた。そいつを見つけて、食べたくてしかたのないあさひ。そこへ瑚町がフォーク持ってやってくるんですね。で、ここで下宿ルール。名前が書かれてない食べものは食べてもOK。ああ、瑚町のものでもないんじゃないかあ。ところが食べるなのサイン、皿の下にあって、それは占有の印とかじゃなくて、味付け失敗、やたら塩辛いからというのですね。美子さん、計量の概念がないのか。で、ここからあさひのターンですよ。冷凍庫のご飯、それを使って残念卵焼きをリカバーする。大量のチャーハンになるのですね。どうしようもなく料理ができない人たちの中で輝いていたあさひ、その輝きが消えるまでの物語。面白かったです。

『あまゆる。』、とてもいい感じ。アヤの制服は匂いでわかるのだそうです。中学の頃、大きめの制服買ってたのに全然身長が伸びなかったマオ。今回は服の話なんですね。靴下がほぼ共用になってしまったハルとアヤ。私服はスカートかパンツかどっちという話題で、ちょっと動揺するアヤ。平成の子とは思われんな。うん、自分は未だに慣れないっす。そして進路の話。ハルは理系、文系? そう聞かれて適当にリケーと答える。って、なるほどいい加減。こういう話になった時、しっかりしてるなと思うのがアヤですよ。農家を継ぐかどうかという話。今は継ぐ気はないけれど、それから語られる農業についての意見、あれは見事。ほんと、こういう意外さ、ふんわりした雰囲気の中に、ちょっと、おお? すごいなって思わされるところがね、いいなって思うんですよ。

『ぷらいまりィずむ!』、大変によいです。朝から険しい表情のニコ。ついぞこんな様子、見たことないよ! って、ああ、テストがあるのね。で、準備できてないんだ。さてさて、扉のニコちゃん、大変素敵です。もちろんさゆらもですよ。眼鏡をかけて、いかにもデキる女、そんな雰囲気かもしだしてますが、本編のニコちゃんはもう駄目で、しょんぼり、3年生のめいふの張る山にも頼ろうとするんですね。めいふ、天才少女? 体育以外オール5で、さゆらは体育だけが5。ううむ、それはバランスがいいのんか? そして放課後。ニコちゃん、どんだけ駄目だったんだ? ショックを受けて失踪だそうですよ。で、レオーネつれてきて匂いで探そうっていうんですが、ハァハァ、息を荒らげているしずのんがもうたまらんですね。そしてニコを見つけるんですが、算数はなんとかなりそう、それで元気もちょっと回復して、けど今度は英語があかんのか。って、しずのんもあかんのか。今回、元気のないニコ描かれて、それも悪くないなあ、などと思いましたよ。けど、元気な方がらしくていいですね。

『ふわふわパティスリー』、なかなかよいではないですか。ハンサムガールすぐりの乙女趣味。ひらひらのスカートが嬉しいとか、これがなかなかに可愛くていいんですね。さて、菫さんですよ。すっかり変態認定。すぐりが、菫にはあんまり近付かないようと子供にアドバイスするほどに危ないっぽい。いや、しかし、あの表情は素敵でした。まともじゃない、そんな雰囲気がよいのですよ。そしてもうひとりまともじゃない人、店長ですね。トライフル定食、って、全部菓子じゃないか、って、普通にスルーしてしまったけど、カスタードクリーム、確かに飲み物じゃないよ。苺の生活習慣病になりますという忠告が実に面白かったです。皆で店長のお家にお邪魔して、ちゃんと食べてるかチェック、それでご飯作ってと、すぐり大活躍ですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第4号(2013年4月号)