2013年3月30日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年5月号

『まんがタイムオリジナル』2013年5月号、先日の続きです。

『ヒミツの家光』は、友矩が増量中です。見た目に女、中身は男。それをさらに胸を増すことで女性っぽさを演出中。それで結構な混乱巻き起こすんですが、ええと、家光まわりが混乱しとるだけか。けど、おキヌのこと特別とかいったりね、好きのなんだのいわれそうになったりね、いちゃいちゃ? そうした要素は盛り沢山、大変によろしいです。さて、友矩が胸を盛った理由、それがなるほど伊達正宗。一目で女装美少年友矩の性別を見破るっていうんですが、その理由がいかしますよ。さすが正宗、両刀遣い! いかします!

『先生のたまご』、いい話でしたよ。たまこ先生、同窓会にいく。そこで出会う旧友たち。小学校の同窓会だから、もうみんなずいぶん大人になったり、性別かわってたり、そして先生が自由すぎ! 穏やかそうに見えて、なかなかに肝の座った人? この先生、すごくいい人ですよ。3年生の担任になる不安をぽつりとこぼしたたまこに、素敵なアドバイス。散会しての帰り道、たまこと青木春奈、そして先生の三人が連れ立って歩く、あの場面。台詞もまたね、とてもよくって、ええ、あの余韻、見事でした。

『ろくなちゃいむ』、ろくなが妙に無邪気だと思ってたら、なるほど本当は子供だったのか。ますみとりょうが出会ったろくなの両親。まるでお爺ちゃんと妹、そんな感じの風貌でして、なんとこれ、ろくな父の作った若返り装置、その暴走? ろくなが勝手に触ったのが原因なんですけど、これで母ななえが若返り、ろくなは成長、父は老いてしまったんですね。若返りたかった母の希望でこの状況が維持されて、それでろくなは見た目よりも成長した姿なんですね。なるほど。前提がわかって、ろくなの幼なさ? そうしたところが理解できて、読み方、楽しみ方もわかったように思います。

『ぎんぶら』はドラゴンそっくりの生物が暮らす星、っていうんですが、さすがというかやっぱりというか、偉大な種族! みたいなイメージががらがらと崩されるところなど、この作者らしくてナイスです。ドラゴニア、市長代理がエルマーというのとかね、なかなかに懐かしいといいましょうか、一部の人の心をくすぐる、そんなところがいい感じです。しかし、若竹さんが諦めわるいといいますか、どうしようもなくて、中2病のドラゴンに出会って一瞬興奮したりしてましたけど、ずっとそうしたイメージを捨てきれずにいた若竹が中2病的だったのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第5号(2013年5月号)

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