『まんがタウン』2013年4月号、発売されました。表紙、メインは『きぐるめくるみ!』でありますね。くるみがバランスボールに、じゃないよ! きぐるみの頭の上に座ってるんですが、この子、なんかすらっとしてて、かっこいいな。内気で気弱でっていいますが、この落ち着いた雰囲気、ぐっとくる、そんな魅力を持ってます。そして他には『居間には今外国人がいます。』、駒倉葛尾の新作告知カットがありまして、『派遣戦士山田のり子』、『新クレヨンしんちゃん』、『鎌倉ものがたり』、『てんしんらん漫!』のカットもございます。
『居間には今外国人がいます。』、新連載であります。三池万希は今日から中学生。海外住まいの両親のもとから、ひとり離れ日本の実家に帰ってきたマキ。そうしたら、たくさんの外国人が下宿してたっていうんですね。ドイツ人ミヒャエルを筆頭に、アメリカ人マイケル、ほかにもいろいろ、ワールドワイドです。これ、まずはマキの状況、それを描いた導入。他の住人については、今後ぼちぼち紹介されていくんですね。ミヒャエルは日本マニア、マイケルは『帝都物語』の加藤保憲とか、サブカルのマニア、オタクといったところみたいですね。地味に暮らしたい、そう願うマキに対し、周囲はばっちり派手で、人目ひきまくりときた。まだ打ち解けてるとはいえないマキが、だんだんに打ち解けて、フレンドリーな皆と仲良くなっていくだろう予感をさせる落ちに、この先の展開、どんな個性が待ってるんだろう、それを思いまして、ええ、楽しみでありますよ。
『押しかけ時姫』、面白いなあ。朝の散歩に伴おうと思ったら、海斗、いないというんですね。ええ、学校ですよ。姫様、穏かじゃありません。我が城を乗っ取った学校なるものを敵視し、海斗を奪われたと憤慨。しかし、あの、あるじより学校が大事なのか、そう訴える姫様は大変キュートで、ところがそのすぐ後に矢を射掛けようとな。いかす姫であります。アイスを欲する姫、携帯に喜ぶ姫。あれを忍びの技と理解したのか。遠隔地にいるということを理解せず、側に侍る海斗に着替えを見られたりするんじゃないかと思う時姫、可愛い人であります。
『ぼくの奥さん』は、ありがとーを覚えたおかげで、大人気になったキャロ。父上もお喜びだ! で、それはよいんですが、思いのほか、言葉の覚えが目覚しいキャロリーヌ。どんどんいろいろ言葉を覚えていくんですが、気になることをルイの前でいったのですね。いじわるの人がいった言葉。どうも姫の失踪に、あのおっさんが関わっていると知れて、キャロは秘密にして欲しいというのですが、それで困ったルイ、兄マーティに助けを求めるんですね。これがキャロを守ることに繋がれば、どんなにか喜ばしいことだろう。そう願うわけですよ。
『きぐるめくるみ!』、くるみが着ぐるみ部を作ろうといっています。特に目的があるわけじゃない? けどとにかく作ろうとする。最初は同好会として活動実績を積む。ポスターを作り、クラスメイトふたりに声をかけて、でも興味を持ってもらえない。そこで父親にアドバイスを貰う。実物を用意して興味を引こう。それで着ぐるみを着て部員募集するんですね。けど、それで内気が一気に治るわけじゃない、なんかうまいいかなくってね、その姿が侘しくってね、それ見兼ねてクラスの子がふたり参加してくれることになった。こうした活動が広がって、とりあえずなにをするか決まるといいですね。ああ、それと、洋菓子屋の娘、この子にも期待ですよ。
『しましま日誌』は、島野先生の気持ち、ようやく通じてきた、そんな感じでありますね。夜、寮を抜け出したふたり、高藤と須賀原を追って森に入った先生。先生眼鏡を落として、もう散々なんですけど、ケガの功名とでもいったものか、オバケ扱いされながらも、生徒に心配されて、また先生がふたりのこと心配してたこと伝わったようで、格好悪いといわれながらも、ふたりの気持ちはちゃんと受け取ったようで、ええ、いかにも駄目そうで、今にもリタイアしそうだったこの人も、だんだんに前に進んで、関係を築けていけてるって感じ。ちょっと安心できる展開でした。先生、髪をばっさりいって、心機一転、いいように転がっていったらよいですね。
『涙の数だけ輝いて!』、ドMの唯さんがよいですわ。高所恐怖症だからバンジージャンプは遠慮した、なんていいながら、足縛られるからとチャレンジ、拘束で興奮、落下でまたまた興奮、いやもう、この人、とてもよいですよ。すごく気にいっています。最年少の腹黒春香もなかなかのもので、ほんと、アイドルグループピュアドールズ、彼女らがうまいことまわってるの、その裏の直子の苦労もまた面白いんですが、春香の本気叫びとかね、不細工とかね、いやよかった。なんだかんだで困った子らですが、悪い子じゃない、なんか素が出ると不思議と素朴なところとか、それが気にいっておりますよ。
- 『まんがタウン』第14巻第4号(2013年4月号)
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