2018年10月17日水曜日

夏こたつ会

話題になったのはいつのことでしょうか。婚活戦士ゼクシィ武部なるインパクトある文言がTwitterを駆け巡り、なんだこれは、すごいぞこれはと耳目を集めたあの頃は。確認すれば、2016年の1月ごろですか。ああ、もう2年以上も前のこと。時のたつのは、あっという間だと実感させられましたよ。

婚活戦士ゼクシィ武部は、サークルめるくまあるさんの『夏こたつ会』で見られる。そうした情報を得て、電子版を買えるというメロンブックスにて購入。これも2年前のこと。本自体は2013年のものなのですが、こうして時期を過ぎても入手ができるということ、大変ありがたいことだと思います。

問題の婚活戦士ゼクシィ武部のくだり、この周辺も実に面白いのですが、いやあ、これ、メインじゃなかったんだ、というのが若干の驚き。だって、本のタイトルが『夏こたつ会』という謎めいたもの。いったいなんなの? そう思ってたら、本前半にて夏に涼をとろうとこたつの構造を活用しようとする生徒会のエピソードがあり、そしてさおりんの先輩直伝のこたつダイエット。ええ、こちらがメインだったというんですね。

でも、一番印象に残るのは、その後に描かれるシリアスパートなのではないでしょうか。これもまた驚きました。いやあ、まさかこういうのがくるとは思ってもいなかった。ガルパン本編の前日譚にあたる小エピソード。生徒会の面々が、廃校の件を誰にも内緒にしたまま、翌年度の準備をする姿を描くのですが、まったく期待できないといっていいくらいのわずかな可能性に賭けようとするその様子が涙をしぼるわけですよ。もちろん読んでいる私は、本編の顛末、結果までを知っているから、かすかな希望にすがる彼女らの願いが通じることわかっているのですが、いや、だからこそなんでしょうね、そのあまりにか細い可能性に賭けざるを得ない境遇、けれど諦め悪く打てる手を探し実行する気持ちの強さ。もう泣ける泣ける。これが同人誌で、ファンの妄想だっていうのはわかっていても、それでも、あの成功の影にはこうした努力はあったはずで、それを思えばもうたまらないものあるんですね。

さて、ゼクシィです。この漫画、全体にさおりんに対する当たりというか、作中の表現だと容赦ない弄り? それがもう徹底してて、いやもう、畏れられこそすれ一定の敬愛は得ているさおりん、その状況、前半にしっかり描かれてるのがもう面白い。いやもう、たまらんわ。ごく短いやりとりに、強烈なおかしみ盛り込んでくる。もう、一度見れば忘れられない。そんなインパクトでありましたよ。大好き。

  • めるくまある『夏こたつ会』 めるくまある,2013年。

2018年10月16日火曜日

パネルでポン

 パネルでポン』、遊んでます、母が。3DSとともに『パネルでポンDS』を渡してあるのですが、数ヶ月前から暇を見てはパネポンやってる。最初のうちはステージクリアをやっていた母ですが、最近は同じルールに飽きてきたのかオジャマチャレンジをやってましてね、しきりに点数が出ない、点数が出ないといっています。

しかし、なんでそんなに点数気にするようになったのだろう。不思議に思っていたら、どうやら自分のせいらしい。ソフトに残っていたハイスコア、それが4万点を超えていましてね、どうしても越せないと、これあんたが出したんか? というんです。えーと、端数が半端だから最初にセットしてあるスコアではないだろう。となると、このゲーム遊んでたの自分しかいなんだから、まあそのスコア出したのも自分だろう。とは思うんですが、実際の話、スコアを気にして遊んだことがなかったので、それが自分のなのか、どうにもさだかでない。それに、そもそもこのおじゃまパネルを黙々と消していくモードですよ? 連鎖とか考えてやってたとは思えないわけで、じゃあどうやってそんな点数出したのか。さっぱりわからない。コンスタントにそれくらい出せてたのか、あるいはたまたま出せた奇跡のスコアなのか。後者のような気もするんですが、ほんとになにもかも不明。アドバイスさえできない状況です。

なお、母のスコアは1万点に届くか届かないかといったところ。試しにチャレンジしてみた私のスコアが、千をようやく超える程度。ほんと、どうやって4万とか出したんだ。

DSワイヤレス通信でのマルチプレイもやってみました。ルールはオジャマでアイテムなし、1 vs 1の真っ向勝負。

相手は数ヶ月、毎日プレイしているとはいうものの、連鎖などルールの理解ではこちらの方が優っている。勝機があるとしたらそこだなと狙いを定めて対戦してみたところ、いやあ、まったく相手になりませんでしたね。全敗です、全敗。マジかー。ほんと、自分もあまりうまいわけじゃないから、連鎖作っても4連鎖くらいが関の山で、向こうの状況見ればおじゃまパネルが上まで積み上がったりして、もう一押しで勝てそうなところまでいくんだけど、詰めが甘い。その一押しができないわけです。

積み上がったパネルは、ピンチであると同時にチャンスでもあります。消せなければアウト、消せれば相手に大量のおじゃまパネルを押し付けられるわけで、結局、パネルを消す手数の差が勝敗を分けることとなってしまいました。

とりあえず、4戦して4敗。正直な話、1勝くらいはできると思ったんだけどなあ。

半年前、スーパーファミコン版のストーリーをクリアしようと奮闘してた時だったら、母にも勝てたのかも知れませんね。ああ、半年のブランクは長かった。自分の3DSにはDLソフトのパネポンが入ってるから、暇を見ては遊んでやるのがいいんだろうけど、その暇がなかなか作れないんだよなあ。最近は暇ができたらピクロスやってるし、やることいろいろあると、ひとつに集中できなくていけまん。

2018年10月15日月曜日

思い出し語り: 辻灯子

  単行本で印象深い作家というと辻灯子が思い出されます。現在も、オリジナルで『スズちゃんでしょ!』、ホームで『おんなのおしろ』を連載していて、大ヒット! とか、アニメ化! とか、華々しいニュースはついぞ聞かないのだけど、この息の長さ、地道にコツコツと毎月の連載を重ね、コンスタントに単行本を出していくその姿勢、スタイルは、一口にいって驚異的。同じくらい長く描いている人、コンスタントに巻を重ねている人もいるわけですが、読者からすれば当たり前みたいに続いているように見えるその活動にどれほどの労力がはらわれているのだろう。本当にすさまじいことだと思うのです。

さて、単行本で思い出されるのが辻灯子というの、なんでかといいますと、ちょっと珍しいなって感じることが、この人の単行本まわりであったからなんですね。ただこれは、自分が気づいていないだけで、わりとあることなのかも知れない。いや、だって、普通にしてたらわからないままになることでしたからね。

ただいま勤務中』の最終巻、3巻が出たときのことです。買ってきて、楽しみにして読んで、ああ面白かったと閉じた時に、あれ? そういえばあの話が収録されなかったなと気がついたのでした。

四コマ漫画の単行本は、雑誌に掲載されたもの全部が収録されるとは限りません。いや、四コマに固有の話じゃないか。単行本未収録の原稿が単行本一冊のページ数に比べて多い場合、必要に応じて削られるんですね。でも大抵は気づかない。連載を追っていても、掲載されたその全部を覚えていられるわけじゃないですからね。でも、削られたネタがあまりに印象的だった時に気づくんです。あれが入ってないって。すなわち『ただいま勤務中』3巻で落とされたのが、たまたま私の気にいっていたものだったというわけです。

これだけなら、なにも珍しいことではなかった。ですが、匿名掲示板でですね、あの話好きだったのに収録されてなかったといったら、収録されてるよと返事が返ってきて、え? マジで? どこどこ? と思って確認したら、なんと初版初刷と第2刷で収録内容に異同があることが判明しました。初刷との違いについてなんらかの註釈でもあるのかと思ったらないという。つまり、こうして情報交換できなければ、第2刷での変更に気づかないまま終わった可能性が高かった。

結局、書店で第2刷であることを確認して、もう1冊買いました。でもこれ、異同のあること知らなかったら、2冊所有する意味、わからないですよね。

なぜ第2刷で内容を変えたのか、それは不明です。初刷を印刷、出版した後で、やっぱりこのネタまずかったよね、差し替えないといけないとなったのか、あるいは作者がこちらがいいとでもいったのか。このへんは、読者の側からはうかがい知ることのできない領域で、ただ違いがあった、私はそれを知るにすぎません。

辻灯子の単行本で印象的だったできごと、もうひとつありました。『べたーふれんず』ですね。

これはナチュラルに連載されていた漫画で、ナチュラルが終了した時に連載も終わり、単行本化されました。で、これが予想していた以上に売れたのか、終わったはずの漫画が復活、再度連載されるにいたったんですね。それが『Moreべたーふれんず』。もちろんこれも単行本になっています。

『べたーふれんず』の復活連載を見て、当時、辻灯子は雑誌のアンケートと単行本の売れ行きが乖離していたりするのだろうか、単行本だけで追っている読者が多かったりするのかも知れないなどと、予想しあったりしたことを思い出します。そして、この単行本が売れるという実績が、タイトルを違えながらも絶えることなく連載が続き、そのことごとくが単行本になるという状況を支えているのだろうとうかがわせるのでした。

  • 辻灯子『ただいま勤務中』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2002年。
  • 辻灯子『ただいま勤務中』第2巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2003年。
  • 辻灯子『ただいま勤務中』第3巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2004年。

2018年10月14日日曜日

思い出し語り: 山田まりお

 今は亡き『まんがタイムラブリー』でこの人の漫画に出会った時は、そりゃあもう驚いたもんでしたよ。『スーパーOLバカ女の祭典』。舞台はオフィスで主役のふたり組はOL。だからといって、これをオフィスものとかOLものとかいっていいのだろうか。内容はドタバタというかハチャメチャというかシッチャカメッチャカというか、暴走するギャグ超特急とでもいうべきか。もう、びっくりした。いやもう、なにに一番びっくりしたかって、ラブリー掲載なのに全然ラブリーじゃないじゃん! ってことですよ。

でもすごいですよね。最初のうちはおっかなびっくり読んでたこの漫画。気づいたら、もうすっかり好きになってしまってましてね、これは面白さの勝利ってやつなんだろうなあ。思えば、芳文社なのに芳文社らしからぬ攻撃的な漫画だったと思う。あの、由未カオルネタとか、女優の由美かおると同姓同名なだけで、しかも本人男だっていうのに、執拗にそこをイジられるとかね、アウトコーススレスレを攻めてたような気がするんだよなあ。でも、好きだったよ。あの、エレベーターに閉じ込められたレイ子さんだったっけが、由未のズボンを掴んで脱出しようとしたらズボン脱げちゃってってやつね、それ見た島崎から、変態プレイは家でやれよ! っていわれるやつ、脳裏に焼き付いてる。強烈なインプレッション、破壊的なギャグ。一種病みつきにさせる中毒性がありました。

『まんがタイムラブリー』は女性向けの雑誌だったそうですが、だとしたらこの漫画は『りぼん』における岡田あーみん的な受容のされ方をしたのかも知れませんね。ええ、私、岡田あーみんも大好きです。

初期のネタで好きなの、他にもありました。レイ子姐さんを族仕様改造自転車の後ろに乗せて、敵対組織? にカチコミにいくみたいな、ほんと勢いまかせの四コマなんですが、族っぽい演出するために、ラジカセでパラリラパラリラゆう効果音を鳴らすのね。で、これに続きがあって、同様に族スタイルでカチコミにいくんですが、ラジカセから流れるのは「いっちょめ いっちょめ わーおいっちょめ」。姐さん、それB面です。ほんと、それだけのネタなんですが、おかしかった。もう大好き。

で、なんでこれを覚えてるのかというと、単行本に収録されなかったんですよ。あれー!? なんでーっ!? ってその時は思ったんだけど、よく考えたら、というかよく考えなくとも、これ、音楽著作権のせいですよ。「いっちょめいっちょめ わーお!」って『東村山音頭』じゃん! もうほんと、このなにが飛び出すかわかったもんじゃないって感覚。これがよかったんだよなあ。

この作者さん、どう展開するかわからんというの、漫画だけでなくそのキャリアもでしたよね。『バカ女の祭典』で、当初はわりと簡素だったキャラ絵がですね、だんだんとゴージャスになっていくの。いやもう、すごい変化だよ。で、変わっていくの男性でさ、さっきいってた由未カオルもやたらいい男に描かれるようになったなあって思ってたら、社長秘書の幕ノ内はもっとすごい。うわあ、なんじゃこりゃあ、いくらなんでもいい男すぎやしないかー!? 驚いてたら、作者さん、BLの単行本、どしどし出すようになっていらっしゃった。

ほんと、あの転向にはびっくりしましたね。いつの間に!? って感じ。いや、Wikipedia見ると、デビューはBL系ジャンルとあるから自分が知らなかっただけだったんでしょうけど、怖いもの見たさ? いったいどんなの描いてらっしゃるのだろう、ハラハラしながら読んでみたら、ほんと立派なBLで、おー、幅広い作風だ、驚くというか感心したというか、いやもうまいりましたね、あん時は。

この人の漫画、BL以外でも結構いろんな作風というか、見せてくれることがあって、『バカ女の祭典』で見せてくれたもの、それだけと思っていたら見誤るなって思わされたこと、四コマジャンルでもあったのでした。『ママさん』とか、ほんとにそうでしたね。自分の知らない山田まりおの側面と、変わらぬ山田まりおのらしさと、それらがしっかりひとつの漫画に結実していて、ああ、すごいなって、いい作家じゃんって、その印象が今も残っています。

山田まりお、最近はもう全然追えていないから、どんなの描いてらっしゃるかわからなくなってたんですが、BLで活躍されてるのかな? 調べたら、去年『任侠メイド鮫造さん』ってのをリリースされてますね。しかもギャグもあって面白いらしい。おおお、これはちょっと読んでみたいな。でもって、単話売りで『ヤンキームサシさんと小山田の危険な純情』ってのが出てて、ああ、今もBLで活躍されてるんだなあ。

ええ、なんだか嬉しくなったのでした。

2018年10月13日土曜日

思い出し語り: 佐藤ゆうこ

 もう、すっかり過去の人になってしまったのかなあ。思い出し語りとはいいますが、一応は軽くWikipediaなど参照して既作の掲載誌、連載期間などをチェック、また刊行された単行本についてなど調べるんですが、なんと個別ページがなかったんですね。これは佐藤ゆうこの人気や知名度の問題ではなく、この人の活動期間とWikipediaに四コマ漫画家の記事が盛んに書かれるようになる時期がずれているためでしょう。ということは、2000年代前半までの四コマ漫画についての情報、webにはほとんどまとまってないってことじゃないか。誰のどの漫画がどんな風に人気だったか、振り返ることも難しい。これはちょっと想像以上に悪い状況です。

佐藤ゆうこ、代表作はもう間違いなく『ユーアーマイサン』でしょう。自分の子供、たけちゃんを主人公にした日常のスケッチで、たけちゃんのこましゃくれた物言いや、子供らしい突拍子もない言動が、時におかしく、時に愛らしく表現されていて、大人気でした。どのくらい人気だったか、具体的に表現するのは難しいけれど、単行本の刊行ペースを見ても、複数誌で掲載されていたことがわかるし、また売れていたからこそこれだけのペースで出版されていたことがうかがえる。けれど、4巻しかなかったっけ? 正直、もっと出てると思ってたんだけどなあ。記憶というのはあいまいでいいかげんなものです。

まんがシークに多少の情報が載っていました。『ユーアーマイサン』以外の連載についても記載されていて、そう、『会議室でおべんとう』、これが好きだった。でも、たけちゃんの人気が出たからそちらに注力するためか、あるいは単にその連載がふるわなかったからなのか、はやい段階で終了してしまっています。

これ、オフィスものですね。主人公のOLが先輩に憧れたり、それから個性的? ちょっと変てこな発想、行動する同僚がいたりして、ほのぼのとしたラブコメと、時にまじるシュール、その雰囲気が好きでした。忘れられないネタがあるんです。その変わった同僚がデスクにマヨネーズっぽいチューブを置いてて、上司に、なぜマヨネーズなんて置いてるんだ! ってしかられるんだけど、ご安心くださいラードですっていってそのまま仕事続けるという、それだけの四コマ。文字にすると、なんも面白くないよね。でも、その雰囲気? ちょっとしたおかしみがくすぐって、記憶にしっかり残ってしまった。これにしても、『あのコはセンセイ』にしても、この人には気の効いて面白い四コマ、多かったと思うんですよね。

『さとゆうの歌舞伎観劇大作戦』、この掲載年が記載されていたの、大変にありがたい。というのは、この頃がこの人の人気絶頂期だったから。ちょっと特異なケースといっていいんだと思う。どういう経緯なのかわからないけれど、美人四コマ漫画家といって写真週刊誌で紹介されたのがこの時期。また、あきらかに漫画の質が変化したのがこの時期でした。

質の変化というのは、歌舞伎観劇大作戦が顕著なのですが、四コマ漫画ではなく当時流行していたエッセイ漫画、ひらたくいえば西原理恵子的なものに接近したいという気持ちが見え隠れしたというのがひとつ。けれど、残念ながらよい漫画とはいえない出来で、やたらテンションが高い、そのように見せているというよりも、作者自身がハイになっているというのがわかる、そんな漫画であったことを覚えています。

そしてもうひとつの質の変化。明らかに仕事が雑になっていました。これ、後に作者本人がこの当時のことを誌面で詫びています。たけちゃんに人気があったためでしょう、かなりのわがままが許されていたのだと思います。確か観劇にいくからと、未完成の原稿を担当編集者に押し付けて作業させたことを告白して、申し訳なかったと。また、そうした裏事情をなしにしても、一見してわかるレベルで誌面が荒れていた。背景なんかがとりわけ酷く、当時当然読者の間で話題になって、あれはどうしたんだ、どうなってるんだと、いろいろささやかれたものでした。

これまた特異なケースなんですが、作者の身内の方が匿名掲示板に何度かいらっしゃったことがあって、あんまりよいことではないのかも知れないけれど、直接にクレームを受け付けて、伝えておくと、そういうこともありました。ほんと、特異だよなあ。当時、「ホームページ」を作り、そこの掲示板などで交流を持つ作家はすでにありましたが、匿名掲示板で、しかもご家族とという例はなかなか知らない。けど、そんな不思議な交流があったということも、また当時の四コマ漫画をめぐるひとつの情景ではあるのだと思います。あまりに例外的ではありますけどね。

このエッセイが描かれた頃が佐藤ゆうこの絶頂期だったというのは、おそらく間違いないことだと思います。この時期を境に存在感を弱めていくことになったのは、仕事に対する態度がさすがに反感を買ったためなのか、あるいは人気作『ユーアーマイサン』の主人公、たけちゃんが大きくなって、幼ない頃ほどの面白さがなくなってしまったからなのか、描けないことも増えてしまったからなのか。それはわかりません。

ただひとつ思うのは、この後に連載された『おしえて!!おじいちゃん』が悪くなかったこと。素直にいって面白かったこと。また、これ以前の『ユーアーマイサン』以外の漫画も面白かったこと。そして、それらの単行本は、ほぼ刊行されていないこと。

刊行されなかったのは、それだけの理由があるだろうことは、おぼろげながらでもわかります。当時、読者に求められていたのは、とにかく『ユーアーマイサン』で、それ以外のものに割くリソースはなかったのかも知れない。でも、私は、『ユーアーマイサン』以外の漫画も好きでした。もっとはっきりいえば、『ユーアーマイサン』以外の漫画が好きでした。好きだったそれらが単行本として日の目を見ることがなかったこと、それをただただ残念に思っています。

  • 佐藤ゆうこ『ユーアーマイサン』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2001年。
  • 佐藤ゆうこ『ユーアーマイサン』第2巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2002年。
  • 佐藤ゆうこ『ユーアーマイサン』第3巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2003年。
  • 佐藤ゆうこ『ユーアーマイサン』第4巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2004年。
  • 佐藤ゆうこ『メイドのお仕事』第1巻 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2003年。

2018年10月12日金曜日

マイニンテンドーピクロス ゼルダの伝説トワイライトプリンセス

まだピクロスをやっています。『マイニンテンドーピクロス ゼルダの伝説トワイライトプリンセス』。隙間時間にやるには最適! といっていたピクロスですが、だんだんマス目の数が増えてきて、ぱぱっと終わらせるのが難しくなってきたのですよ。それでも、やってるうちに慣れてきてるんでしょうね、10分かからずクリアできるものもあるのですが、それは簡単なやつだけですよね。場合によれば20分くらいかかる。そのために、ちょいと隙間時間に遊ぶというのができなくなって、クリアが伸び伸びになっていました。けれど、ようやくピクロスのクリア、なりましたよ。

ピクロスをクリアしたので、次はメガピクロスってのをやっています。いやあ、メガっていうからですね、マス目がとにかく多いのかなって思っていたんですけど、いやはや、まったくもって勘違い。ピクロスに新しいルールが加えられた、それがメガピクロスだったんですね。

通常のピクロスはマス目の1列を対象にヒントとなる数字が書かれていますが、メガピクロスだと2列にわたる指定がされることがあるんですね。2列なので見た目に大きく書かれた数字が目立って、この大きさをもってメガ、ってことなんでしょう。大きな数字はひとまとまりになった塗り面積をさしていて、ぱっと見だとヒントが足りないようにも思えるんですけど、他のわかるマスから塗ってるうちに、ああ、これ、このかたちにしかならないわ、みたいなのがわかるようになってくる。よく考えられてるよね、感心するわけです。

これはメガピクロスに限らない話ですが、いいかげんに、適当に、きっとここは塗っても大丈夫だろうみたいな雑な姿勢で取り組むと途端にペナルティ課せられる。間違うと即ペナルティ食らうかわりに、ミスをその場で教えてもらえる設定でやってるんですが、ペナルティ食らうと負けた気持ちになるので、そこで中止して最初からやりなおしたりするんで、結構無駄に時間を食ってしまって、でもだんだんコツがつかめつつあるから、ちょっとずつでもスムーズにクリアできるようになるかな? などなど、習熟を期待しつつ取り組んでいるところです。

2018年10月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2018年11月号

『まんがタイムきらら』2018年11月号、昨日の続きです。

『初春が咲く』。なんかゆるくっていいなあ。扉絵の柚子、なんかいいですよね。そう思ってたら、まさか冒頭4コマで、こんな感じで働いてますって説明するのに使われてて、しかもそれを、嘘つけ、真っ向から速攻否定されてて、ほんとおかしい。喫茶店でのバイトですね。昔ながらの純喫茶って感じのお店で、マスターもきつくないし、もう全体にゆったりとしていい感じ。しかも偶然、もうひとりのバイトが新庄で、それからのふたりの対話、おかしかった。電球の交換する時に、電球っていうのは部屋の明かりをつけるもので、って、あのくだりすごくよかったなあ。さすがの扱いに怒る柚子が可愛かったです。プリプリ。このコミカルなやりとりの先に、まさかのロマンチック展開! 新庄は特になんとも思ってないみたいですけど、柚子のドキドキ、さらにそんけいのまなざし。ほんと、急接近? なんかニヤニヤしちゃうよさがあります。

『おもいあい!』。やっぱりというべきなのか、相変わらず挙動不審なヒロインがヤバい。同じクラス、前の席の東十条が好きな雪乃。距離が縮まった気がするとかいってますけど、雪乃の一挙一動に東十条、ビビってるんですが……。するどい視線を感じる。誰もいない教室から笑い声が聞こえてくる。怪奇現象、心霊現象として受け取られてるし! しかもなにが酷いって、同じ状況を雪乃サイドから描いたくだりね、見るからにあやしい、むしろ妖怪の類に肉薄する勢いで、あのよだれは尋常じゃないよなあ。その妖怪、いやさ雪乃が恋のおまじないに挑戦です。って、いや、それ、おまじないか? まじないって漢字で書くと呪いだよな。印象としては漢字のとおりだよな。この呪い、結局効くのかな、いやさすがに効かないよな、そう思って読み進めたら、効いた、効いてたよ! ヤバいよ。っていうか、対象をまちがえたから東十条は無事だったんですが、もし当初の意図どおり東十条に呪いがかかってたらどうなったのか……。ともあれ、雪乃の目論見は達成されて、はたして東十条にとってはよかったのかどうなのか。危険な罠にかかった。そんな気がしてならない、不思議な恋愛模様です。

『おとめサキュバス』。最終回でした。ついに現れた調査員。キュリアの姉だったというのですが、まさか身内だからと贔屓する流れなのかい!? というような感じではないなあ、これは。キュリアの頑張り、見ていたっていうんですね。勇気を出して苦手に立ち向かったことを評価して文句なしの合格だって、しかも規約の穴まで突くっていうんです。ここまでやって身内贔屓に見えないのは、全体のゆるさ、それはおそらくキュリアの姉だけの問題ではなく、サキュバス全員の持つ傾向なんだろうな。そのゆるさが、厳しさよりも柔軟に、よりよいように、物事をとらえようとする性向を生み出してる、そんな感じがあるんですね。他人だけでなく、自分に甘いのも彼女らのらしさなんでしょうけど、これ、きっと、ヴェロルやルナについても、同様のはからいがありそう。いや、ルナはそんなのなくったって、なんの問題なくクリアしちゃってますけどもさ。キュリア、めでたく合格となったわけですけど、それを取り消してでも、自身納得できる結果を出したい。こういえるまでになった、これがキュリアの成長なんだろうなあ。ルナもキュリアにくっついて残るんですね。まだふたりの、それから涼香やみちるたちと一緒の学校生活も続くんですね。それがなんだか嬉しく思えます。

My Private D☆Vは柴崎しょうじ、『初春が咲く』の作者です。ああー、このイラスト、いいですね。「ホッとするような女の子っていいなあと思います」。キャプションにあるとおり、ホッとする、そんな飾らなさ。素朴な、けれどなにか嬉しくなるような愛らしさ、ぱっとあふれて、いや、これいいですよ。朝の情景、おはよーと手を振っている、それだけのイラストなのに、この子の向いている先にいる誰か、その距離感とか関係とか、感じとれるようで、さらにいえばちょっとしたストーリーも。この、女の子をとりまく空間、その背景も含めて、この子の世界なのだと思わせてくれるものありますね。

2018年10月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2018年11月号

『まんがタイムきらら』2018年11月号、昨日の続きです。

三者三葉』。葉山光、志望校合格だそうですよ。そうかあ、この子が大学生。なんかピンときませんが、そうかあ、時がたつのはあっという間っていうの、実感させられますねえ。お姉ちゃんに皆で寄せ書きしよう、双葉が提案するんですが、近藤さん、すごいよな。特に親しくなかったですけどって、それは書かんでいい。なんでこうあけすけというか、直球というか、さすがの双葉もとりみだすレベルですよ。辻兄も進学決まったんですね。そうかあ、ムゴたらしく浪人とかありえるかもとか思ってたけど、よかった、そこまで厳しい世界じゃなかったよー。西山の寄せ書き、双葉はやけくそかとかいってますけど、結構好きですよ。絵多亜名流ちゃんのイラストいり。いいやん、可愛くて。今回、寄せ書き頼むために親しい人、そこまで親しくないけど顔見知りを訪ね歩いた双葉。こういうの、最終回近いからだったのでしょうか。改めて皆のこと描いておきましょう、そんなだったのかなあ。あと2回で終わりなんだそうですよ。そうかあ。さみしくなるなあ。きらら誌講読すると決めたの、この漫画のためだったんですよ。そうかあ。なんだかぽっかりと胸に穴があいたみたいになるんじゃないかなあ。終わる前からそんなですから、ほんとその時がおそろしいです。

『佐藤さんはPJK』。千春、どんだけ勉強駄目なのか。もうすぐ中間テスト。それで落ち込んでしまってる千春をPJK佐藤がはげましてくれる。さらには勉強も教えてくれるのかあ。模試の結果はPJKが1位、めいが2位。そうか、ふたりとも優秀なんだ。さらにステルス渚は20位くらいだそうで、ああー、千春、頑張ろうな。今回の、動きと一緒だと覚えやすい、佐藤のアドバイスからの展開、おかしかったです。これ、動きで覚えるの、効果的ではあるんですよね。昔、やってましたよ。奇しくも社会科で。でも試験中に体動かすわけにもいかないから、なかなか難しいと思ったら、千春、やってるよ。千春見て不安に襲われてる先生がおかしかったです。でもって千春、ああ、勉強の成果出たんだ。よかったねと思ったら、うわあ酷い! よだれから汚れから大穴までの流れ、うん、千春、あまりの転落ぶり、笑っちゃうんだけど、うん、酷い。すごかったわ。そして佐藤も0点というの、なるほど、この人はこうやって留年してきたのですね。

『海色マーチ』。周と珊瑚、まだ打ち解けてない感じですね。周はむしろ尻尾ふってるくらいな勢いなんだけど、珊瑚が周のこと鬱陶しがってる。今回は仲村渠姫さんが登場ですよ。って、すごい名前。これ、沖縄の姓なのかな。なかんだかり。読めないわ。今回、部活なにやるかという話から、シュノーケリング部創設に周が乗り出します。海での活動は危険だって先生も一旦はとめるんだけど、珊瑚が海のプロだからと、積極的に巻き込んでいく周。なるほどなあ、この漫画はそういう方向でいくんだ。部活ものなんだなあ。そう思って納得しかかってたものだから、あの落ちにはやられました。部活申請、通りませんでした。って、まあ、そうだわなあ。危険だって反対されたって。先生も顧問引き受けるって乗り気だったのに! ええ、このあんまりな展開、実に意外で、ほんとやられました。

棺担ぎのクロ。 — 懐中旅話』。外伝エピソード、終わりを見ましたね。いや、しかし、読み応え抜群でしたよね。外伝後編は、冒頭に誰のだろう、回想を持ってきたのですが、まさかこれがセンの過去だったとは、しかも大きな悔い、大きな挫折の記憶だったっていうから、いやあ、驚きでした。外伝では、こうやってクロ以外の誰かにフォーカスしていくということなのかな。さらなる広がりが期待できる、そんな感触持ちました。さて、羽の黒い蝶が麦を黒くしていた。この蝶がいる限り、麦はよく育たない。それで駆除することになるんですけど、蝶をよく観察していたヒースの知識と、蝶をたくさん集める方法を教えてくれた子供たち。ひみつの餌のくだりとか最高でしたよね。麦わらを使うと蝶だけ集められる。それでクロの麦わら帽子が台無しになるのね、嫌だなあっていうクロの表情もよければ、続くコマのきめえええ! ってのもまた最高で、動きがある、生き生きとしてる、そしてこれまでのこと、様々な人の行動、言動、気持ちの寄り集まって、物語をぐいぐいと動かす動因になっているところなんかも、見事、素晴しいものがありました。黒い蝶は満月の光に照らされることで消える。けれど満月にはまだはやいという、そこでニジュク、サンジュのふたりの登場が導かれるというの、完璧なんじゃないかって思いましたよ。外伝は今後もきらら系列誌に掲載されるようなこと案内されていて、これは楽しみですね。クロとはまた違う新作があってもいいなって思いますけど、クロの外伝、これはもう素直に楽しみです。

2018年10月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2018年11月号

 『まんがタイムきらら』2018年11月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』。チャイナさん? 白いドレスを着た千矢が、いつになく妖艶で美しく描かれておりますよ。手には魚のランタン。大きな赤い傘などさして、そしてあの笑み。実に魅力的。目を引く色合い、夜を照らす灯りのまぶしさ、照らしだされるはまさしく千矢のその魅惑。ええ、美しいイラストだと思います。これは大変よいものだと思います。

うらら迷路帖』。一気に核心に触れてきた!? あるいは、これまでなかったレベルの大ピンチではないですか。迷路町の禁忌、神について占ってはならない。もしその禁忌をやぶったら……。その末路が描かれて、そうか、そうだったのか、今までこうなのでは、いろいろ予想したり思ってきたことが違っていたと知らされて、あのおばけの類、その由来も知らされて、なんだこりゃ、思っていた以上に怖ろしい漫画やぞこれ! やられました。この町の禁忌と、それに触れてしまった千矢たち。これからは、もうかつてのようなほのぼの展開は見込めないのか。容赦なく千矢たち5人に降り掛かる迷路町の呪い。はたしてどうなるのか。って、これ、ほんと、急展開ってやつですよ。うわあ、目が離せないわこれ。それに、今回の展開、呪われた末に彼女らがどうなったか、その描写に、千矢の目指す先のヒントもありますよね。目が離せないわ。

『けいおん!Shuffle』。紫、お姉ちゃんがいるのか。胡桃。なんだか自由そうで、なんかいいなあ。妹のことからかって楽しんでるね、お姉ちゃん。でもって、いろいろ器用そう。しかし、紫のパッド練、それについて、モールス信号の練習してるのかと思ったって、あの絵が可愛いなあ。ほんと、おかしい。今回は楽器店にギターとベースを見にいきます。そこに真帆のバスケ部の友達、嶋田花凛もついてきて、ああ、この子、なんらかの関わり、今後も持ってくるな。そして変形ベースを欲しがっていた楓はオーソドックスなものに、そして真帆は一目惚れしたギターに! って、これPRSのエントリーモデル? しかし9万円の値札見て、やっす! と思ってしまった自分はもうあかんのかも知れません。そうだよな、高校生には高いよね。これから真帆さん、金策かな? どんな風に打開していくのか、楽しみです。ああ、それと、いつかくるだろうカラーページが俄然楽しみになりましたよ。

『夢見るルネサンス』。16世紀フィレンツェから現代日本にタイムスリップ? してきた女の子、リーチャ。この子、絵を描くのが好きなんですね。けれど女性が職人として生きられる時代ではなかった。ゆえに画業を諦めざるを得ない、そんな状況に神様が気を利かせてくれたっていうんですね。かくして出会った鳥居レン。行き場のないリーチャをレンが家に招いてくれて、そこでリーチャが出会った衝撃の絵画! それが萌え絵だったっていうんですね。萌え絵に魅せられ、萌え絵を学びたい、その情熱に憑かれたリーチャ。なるほど、リーチャ、萌え絵師になるわけですな。

『世界征服Girls』。両親が正義の味方をやっているというお嬢さん、正心愛。両親が長期出張するというので知り合いの家に預けられることとなったのですが、その一家というのが世界征服を企む組織だそうで……。正義の味方なのに、悪の秘密結社みたいなのと知り合いなの? 娘を預けるほどに親しいの? と思ったんだけど、まあ正義の味方ってくらいだから、そうした組織にも誰よりも近しかったりするのも不思議ではないんだろうなあ。その世界征服をもくろむお嬢さんがた。ちゃんと愛のことをヒーローの娘と認識してるのもあれなんですが、その上で受け入れて、一緒に登場シーン、名乗りについてどうすれば効果的か、話しあったりしちゃってるんですね。なんともしまらない、そんな子たちです。決めポーズも愛が苦し紛れにやったのを踏襲してといった具合に素直で、むしろ悪いことするというより、そういうことに憧れてるだけで実行に移したりはしなさそう。そんな無害感があるんですね。ゆえに世界征服といってもほのぼのとしている。絵柄もそのほのぼの感を後押ししていますよね。

2018年10月8日月曜日

『まんがタイム』2018年11月号

『まんがタイム』2018年11月号、一昨日の続きです。

『ウレ漫とガケ漫』。神木と白井、一緒に公園にいって、なにをするのかというとブランコの資料撮影。職質を怖れる白井と、なんら頓着しない神木、いいコントラストですよ。さらに加えて、ブランコこいでるおっさんと、それを写真に撮る女子高生。なんともあやしい情景ですが、自分にいいきかせるみたいにしてる白井がほんとおかしいです。さて、今回のメイン、この後なのか。このブランコ撮影が原因で白井の眼鏡、壊れてしまった。それで神木が弁償してくれるっていうんですが、眼鏡店内で一気にスイッチ入る神木が最高でした。メガネキャラ、お好きですか? あるいは一定の人気が見込めるんですか? とはいえ、この子の場合は眼鏡男子を想定してますよね。と思ったら、ラストで神木が眼鏡かけてるのね、コマごとに眼鏡が変わるの、素晴しかったですよね。ほんと、4コマ目かなあ。ほんと、白井の疑問も含めて、いい味わいあるラストでした。

『となりのレトロガール』。今回はバイトを探します。時代の違い、しっかり押し出してきますね。アルバイト情報誌が無料、って、そうか、昔は売ってたんだ。応募は公衆電話で、向こうさんもびっくり。でもって丸文字ですよ。椎子側のギャップあれば、椎子から見たギャップというのもあって、まんが喫茶の様子、それに馴染めなかったりね。そうか、まんが喫茶って利用したことないけど、こんな感じなんだ。椎子の考えたのって、きっと昔ながらの喫茶店に漫画読み放題がついてくるみたいなイメージだったんだろうなあ。結局椎子が働くことになる喫茶店というの、これがまさかの昔自分がバイトしてた店に落ち着くことになるんですが、マスター、年いっちゃいましたねえ。その変化がちょっとショックだったり、そして以前働いてた時のバイト代を受け取りそこねてること判明して歯噛みしたりといったもろもろ、本当に面白かったです。しかし、この客層がうさんくさい店というのも、なんだか微妙ですよね。なぜ潰れないのか不思議な店みたいなポジションに見えてきちゃいますよね。

『見上げればいつも妹が。』。秋だからかな? 運動がテーマですよ。というか、ツブテ君、運動不足。肩凝りがひどいっていうんですが、うん、実は自分もそう。運動しないとなあ、そう思いながらもなかなか実行できないんですよね。というのが、ツブテの同僚まじえての会話にてばっちり語られるのがおかしかった。大杉さんもね、トレーニング動画を探して、見たらやった気分になります。って、あかんやん! でもなんかわかる。あきませんなあ。今回は遥が一枚上手でしたよね。どうやったらツブテがやる気になるか、継続するか、もう見事に把握してる。運動はじめるのに兄の協力が必要とアピールして、そしてスタンプカードに押すハンコは兄。こんな工夫でやる気出ちゃうツブテもおかしいんだけど、これにさらなる工夫があるってんだからすごい。できなかった日はスタンプなしじゃないんだ。弟スタンプを押すんだ。そうなったらもうツブテは続けざるを得ない。なんとしても兄スタンプを集めなければって、ほんと、ツブテの性格把握してきっちり運動させる手腕。見事でしたよ。

2018年10月7日日曜日

『まんがタウン』2018年11月号

『まんがタウン』2018年11月号、一昨日の続きです。

『みんな猫に恋してる』。島田課長が連れ帰ってきた子猫。その子をめぐる社内の反応がおかしかったです。なんでもない社員の会話、猫についてのいろいろに鹿目がその都度動揺してみせる。いやさ、四方木をじと目でにらんでもしかたないじゃないですか。最初は厳しく見えた権田課長代理もすっかり子猫にほだされているし、鹿目はさっそく子猫から距離おかれてるしで、いやもうこのあたりは通常営業っぽくありますね。仕事頑張ってる四方木が、偶然にも島田課長の連れてきた子猫について情報入手してきて、でもそれで島田課長の実子でないとわかったらほっとするって、なんで!? それがわからない! 今回、鹿目の課長に対する思いの源泉、それが語られて、ええ、いい話ではないですか。我慢するのではなく自分をもっと押し出してもいいんじゃないか。短期的には異動とかね、失敗はしてるけど、長期的には状況改善されてますよね。そうか、こういう恩義があるからこその課長をあれほど慕ってるんですね。その鹿目がスナック迷子のママに仁義通しにいって、あの乾杯。ああー、でもあなたがたふたりとも、課長には袖にされてるじゃないですかー。ほんと、このふたりの伝わらない熱さがおかしいです。

『ちこはゲーセン一番星!』。新キャラ登場! この地区を統括するエリアマネージャー、榊田。眼鏡の素敵お姉さん! 新たにビデオゲームを置くというんですが、そうか、これ新作じゃなくて、旧作格ゲーなのか。この決定に、バカな上司ですねーなんていっちゃったちこだけど、それ本人が聞いてたっていうね。はじめまして、バカだよ。かっこいいな! でも、このちこの失礼を笑って許しちゃった。おお、この懐の深さ。これがエリアマネージャーの貫禄なのかあ。ゲーム筐体を設置するよう指示されたちこが、じゃんじゃんメダルを絞りとれますよって難易度最高にしたのをね、それじゃ駄目だって。ここの客層からしたら簡単すぎるくらいでいいんだって、その判断ね、なるほど、儲けるゲームとそうでないゲームがあるんだろうな。以前プライズものでもやったように、無際限に払わせるんじゃなく、この商品にはこれくらいって目安つけてるっていうのと同じような話なんだと思う。楽しんでもらって、適性な対価をいただく。そうした仕事の面にゲームを楽しむ姿勢なんかも描かれて、ほんといい漫画だと思います。

『あいたま』。めちゃくちゃ面白い。ひよこの教師コスプレ、それを見たのどうのでバニラにマウントとっていくあいですよ。これ、さぞや対立することになるんだろうな、そう思ったら、ひよこについては友達であると同時に優越感感じるファンとしての自分もいるんだって告白したあいのこと、なんとバニラ、師匠とあがめるレベル。それも涙流しながらですか!? そんなバニラのこと、なんか触れてはならんもの見守るみたいな視線そそいでるひよこもなんかすごいですよ。今回はファンであることがテーマですかね。もうほんとおかしくて、まさかの樹里の暴走。私はあいのファンなんだって、雪乃まで引き込んであいファンクラブを作ってしまう。そのあいファンクラブの活動、というかやたら生き生き活動してる樹里がめずらしくって面白くって、でもって出てくるファングッズがものすごいのね。不思議なイラストあらば、あいの好きなものというので、樹里プリントのTシャツができてくるっていうのね。樹里さん、それ、自分プリントだよ。もう、最高ですよね。しかし、ほんと、これ、あいのせいっていいのかどうかわからないんだけど、バニラはもうすっかりあやしいレベルにまでいっちゃってるし、樹里や雪乃もそうだよねえ。でもそれを上回ってくるあい。いやさ、やはり師匠レベルなのかも知れませんね。いや、ちょっと婉曲にいいました。

2018年10月6日土曜日

『まんがタイム』2018年11月号

 『まんがタイム』2018年11月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』がダンベル持ってトレーニングですよ。ああ、秋、スポーツの秋? にしては、皆ストイックな基礎トレーニングですよ。『花丸町の花むすび』花子はハンドグリップ握って握力トレーニング。『瀬戸際女優!白石さん』はフィットネスバイクっていうんですか? 結構必死の表情、気合い入っていますね。おりゃーってセリフ、部長代理のだと思うんですけど、位置的に白石さんのみたいになってて、けどそれが妙にマッチしていていい感じなんですよ。

『ハニトラなんか怖くない!』。ハニトラを怖れる綾小路。道で、電車で、自販機前で、あらゆるところで発生するラッキースケベにハニートラップの影を見て、心配、不安がとまらない! 綾小路、あなた疲れてるのよ……。いや、もうちょっと深刻になってきたらお医者に相談しなさいね? さて本編、ついに立花さんの目的が判明しましたよ。知り合ってしばらくたちますね。そろそろご実家に招待してほしいです。この時の綾小路おかしかったなあ。そろそろって…、いつもロビーで立ち話してるだけだよね!? 立花のあまりの踏み込みに、綾小路も防戦一方、ついには踏み切られてしまったぞ。その立花と山田さん、直接対決だよ。ああ、立花さん、刀剣マニア。綾小路の実家にあるという刀剣を語る彼女のマシンガントーク、ふきだしに収まらない! すごい、あの眼光! なんか好きになりそう! 立花、山田さんの目的、それがなにかは具体的にはわからないものの、同類の匂い、感じとってるんですね。この明かされない山田さんの目的、正体。いやはや剣呑。しかし、このふたりのやりとり、能力者バトルめいたスリルありましたなあ。

『茨城ってどこにあるんですか?』。タウン茨城編集部にギャルがやってきましたよ。いったいなんのご用? と思ったら、チーフ佐伯に忘れ物のパンツ届けにきたのか。いやはや、結構なきなくささじゃないですか。チーフ、そんないけないことしてるの? と思ったら、なるほどいとこさんなのね。佐伯のいとこは牛久っこ。けれど東京に憧れるあまり茨城を否定するものの、東京までの常磐線一時間を超えるのは並々ならぬものがあって、どうしても柏で降りてしまう……。って、ええっ、それわかるっていっちゃうの!? そういうもんなの!? この子が銀座っ子の鈴子と出会ってすっかり懐いちゃうの、よかったですね。もう、先輩っていっちゃって、もうなにいわれても受け入れちゃいそうじゃないですか。コンプレックスの名前、高橋多恵も、T・Tでどう? っていわれて、先輩がいうならって受け入れちゃう。いいんか!? それ、ほんまにいいんか!? いやもう、面白かったです。そんな都会に憧れるT・Tも、おばあちゃんの危機には自転車でかけつけて、収穫だってなんのその。その、都会に憧れつつも、茨城っ子のらしさ失ってないところ、それがこの子の魅力になってますね。

『瀬戸際女優!白石さん』。新しい恋の予感に気持ちも浮き立つ白石さんだけど、なんだか今回は一気に下り坂!? お隣りの青田さん、なんかいい雰囲気だったのに、そう思っていたのに、同僚の幸村さん!? 女性の影が! これまでなんとなく近くにいて、気になっていた真島監督はというとグラビアアイドルとの熱愛発覚!? 今回の、白石さんひとりを置き去りにして、まわりの状況だけがどんどん進展していく感覚、これすごく面白いんだけど、なんだか他人事じゃないというか、いたたまれない! でもってグラビアアイドルのくだり、まさか昔の仲間の店に皆で集まりましょう、舎弟が気をきかせてくれたその残念会につながってくるとかまったくの予想外で、しかも真島監督、ただの当て馬! あー、なるほど、これで監督、白石さんに戻ってくるのかい!? 期待させておいてですよ、あの落ち。この容赦なく白石さんを襲う落胆の顛末があのセリフっていうのがね、たまらん面白さでした。

2018年10月5日金曜日

『まんがタウン』2018年11月号

 『まんがタウン』2018年11月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』アヤメちゃんがトリックオアトリートです。カボチャカラーの魔女に扮して、それがまた可愛いんですね。加えてあのいい笑顔。ほんと、この笑顔だったら、見た目ヤンキーで怖がられてたとかね、そういうのが嘘みたいじゃないですか。すっかり丸くなって、可愛くなってというアヤメちゃんの魅力、これでもかこれでもかと押し出された、いい表紙でありますね。

夏のいろはさんから秋のいろはさんとか、なんともいえない世界、展開しておりますよ。結婚して半年がたっても、その時々のいろはさん、いつも新しいんだって、だから飽きない。慣れるなんてことないんだっていう、始の言葉。これは、始という人が、周囲の人々、自分の妻に対しても、常に新鮮さ持って向き合ってるってことでもあるよなあ。いろはさんも、おざなりに、いいかげんに振る舞わないってこともあるのだけれど、それは始にしても同様で、それがひいては、手をつなぐということもこうして立派なイベントとなってしまうというわけで、ええ、今回もいいいちゃいちゃの情景だったと思います。このふたりには、これからもどれだけの新しいこと、新鮮なイベントが訪れるのでしょうね。人によってはなんでもないようなことでも、このふたりなら、きっとそれを新鮮なイベントとして見出していくのだろうなあ。そんな信頼がありますよ。

『ちはるさんの娘』。すみれ野園退団! ああー、自分自身のありように疑問を持ってしまわれたのか。自分からやりたくて入った道ではない。大成してはみたけれど、自分の人生、生き方を考えてみれば途方に暮れる。それでやめてしまうのは惜しいようにも思うのだけれど、きっぱり退団しちゃったんですね。退団してもなにができるわけでもない、迷走続くすみれ野園ですが、とりあえず手始めに女子になってみる。ちなつとおそろいのバラのワンピース、あれいいですね。髪形も違えて、そうしたら見事にフェミニン。けど、まだ慣れないのかね、女子としての振る舞いよりも男役トップすみれ野園としての振る舞いの方がピンとくる、そんな様子なんですね。でもそんな園でも自然とかわいい女の子になれる、そんな場所として選ばれた店。でもここで女子扱いされたのちなつも一緒かあ。泡食って逃げちゃって、そんなふたりの新鮮な立ち回り。面白いなあ。なんかね、これまでとは違う関係性が築かれつつありますね。

『恋するヤンキーガール』。眼鏡回だ……。目が近いっていってアゴをクイって、するのがぼたん、されるのがナギってのがまたいいんですが、アゴクイ期待してるアヤメちゃんのその気迫。ものすごい。さて、眼鏡を作りにいきますよ。ナデシコも連れていかれるんですが、アヤメちゃん、ナギがナデシコの恋のライバルってこと、気づいていたのか。いや、その視線には気づいて、でもその真意には気づいていない。ともあれ、眼鏡店。もう最高。あんずもよくにあってる。アヤメちゃんもいい感じだ。でもぼたんがものすごい。老眼鏡を着込なしている! 店員さんが驚いて自分でも確かめてるところ、ほんとおかしかったです。でもってナギ。めっちゃ美少年! そりゃアヤメちゃんが焦るのもわかる。でもってナデシコ、ちょっと魅力的すぎないか? ほんと、最高だと思う。今度からそれでずっといてほしい。ナギの、眼鏡が受験勉強のお供だからアヤメちゃんの好みもいれたいってね、そういうことさらっといえるの、いやあ、いい男だなあって思いましたよ。ほんと、アヤメちゃんが必死になる理由もわかろうってもんですよ。

『小春さん、ずれてない?』。新境地だ。これ、めちゃくちゃ面白い。冬樹、ふられて落ち込んでるのか。なぜふられたのかわからない。落ち込んで、思い悩んでいる冬樹に、今回は小春が協力しますよ! 嫌な予感しかしない……。しかし冬樹、よっぽど弱ってますよね。根拠の不確かな小春のアドバイスにグラッとくる。小春の偏った経験にもとづくアドバイスを、そういうものかと受け入れていっている! 悪くなる予感しかしない! けど、冬樹の元彼女、千晶、猶予くれましたね。小春のこと、春希の恋人だと思われてたっていうのね。もちろんつきあってない。でも、小春、つきあってはいるよって、あかん、あかん、いいかげんなことゆうたらいかん。小春が冬樹の彼女でないということ、小春に彼氏ができたら信じてあげるという千晶。ああ、小春の彼氏作るという話、冬樹にとっても他人事じゃなくなっちゃいましたね。でも、冬樹のあの絶望顔。これまでの失敗かんがみるとねえ、ちょっとなんとかなりそうには思えないですよね。

2018年10月4日木曜日

『まんがホーム』2018年11月号

『まんがホーム』2018年11月号、一昨日の続きです。

『鬼ムコさんと花ヨメさん』。考えてみたら、スパイさせるべく送りこまれた新妻にその本性を明らかにした大和。わりと素直でいいやつなんじゃない? だって、女中にさえ猫かぶっていい人ぶってる人ですよ? 相手次第ではあるけれど、うまく善人ぶった顔でうまいことだまくらかして丸め込んじゃえば、スパイをうまいこと使って、誤情報つかませたりできそうじゃん。とか思ってたら、さすがの小巻さんでありますな。すっかり素直にお育ちなさっている。大和の本性見てもさほど動じず、嫌味は通じず、そして悪人面で放ったあの言葉、真正面から受け取って、志の高い人! 正義漢あふるる立派な人だって、真っ向自分から丸め込まれたで! この素直さ、これ、大和にしても予想外か。でもってその真っ直ぐさに大和がやられちまいそうな気配してきましたね。

『王子様育成計画』。参観日に発表する劇。見にきてほしいと、あいらからお願いされたしのぶ。客席で周囲のお母様がたからヒソヒソ噂されてるのを苦にするしのぶですけど、このヒソヒソ、絶対好意的なやつですよね。でもってあいらのクラスのシンデレラ。うおお、これいいじゃないの。現代を生きる女子の発想で進行するんですけど、折々に見えるドライさ、思い切りよくて、我慢なんてしないし、自分の思うところをつらぬくわ! といわんばかりの振る舞い。気持ちいいわあ。しのぶの感想、やけにあいらっぽいシンデレラっていうのですが、おおまさしくあいら作でありましたか。ええ、あいららしさ、魅力的だと思いますよ。御仕着せのしあわせなんていらないの。その姿勢、かっこいいって思いましたよ。

『うちの秘書さま』。ハロウィーンパーティをやります。はじめがいっても乗り気でなかった七瀬だけど、じーちゃん、すなわち会長がくるとなると話が違う。そうかあ、雇い主がくるとなると意欲も違ってくるというわけですね。簡単な仮装ですまそうとする七瀬をとどめて、見立てますとメイド長。でもちょっと手を抜いてしまいましたね。採寸せず社の検診データで間に合わせちゃった。そしたら、七瀬、ちょっとの間にウェイトがあがってたっていうんですね。なるほど、今回は七瀬のダイエット回なのか。原因と思しきおやつタイムを避け、庭師の田中さんおすすめのカボチャダイエットにいそしむ、っていうんですが、カボチャダイエット、まさかでしたよね。カボチャの収穫じゃん! まんま肉体労働。結果、実際にウェイト絞れたみたいですけど、まさかの筋肉痛で背中のファスナーがあげられない。それあげてもらおうと声かけたら、まさかのはじめでっていうの、これ、ほんとにはじめ、とばっちりだよ。よかれと思ってやったろうに。でも、あの叩かれた跡についてのメイドとの会話、面白かったなあ。庭師の田中さんの仮装もいいですよね。カボチャのランタンかぶってきた。それ見てキュンとしてる七瀬もナイスでした。

2018年10月3日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号、先日の続きです。

『ゆず35歳@中学生やってます』。なずながすごい。ゆずの部屋にいきたいというなずな。なんとかしてマズいものを隠さないと! ゆずが見せた遅延工作、たしかにすごい。けれどなずなはもっとすごい!? というか、ゆず、あかんよね。なんで灰皿出しっぱなしなのか。というか、この人、吸ってたっけ? しかし、ゆずがガバガバでほんとあかんですよ。卒業アルバム、持ってきてたんだ。年度や学校名は隠してたけど、写真に写る当時の風物。石油ストーブとかさ、いや、田舎の学校出身って誤魔化そう! と思ったら、なずな、勝手に納得してくれた。結局、ガバガバなゆずの失敗が、なずなたちの浮世離れした生い立ちのおかげで、なんだかうまいこと片付いただけって感じがしますよね。普通じゃ、ゆず、今回でアウトだったよ。最後のね、皆で一緒に写真を撮ったの、あのくだり、とてもよかった。ええ、全体に酷いというか危ないというか、そんな振る舞い目立った今回、最後になにか清められたように思えましたよ。

『精霊さまの難儀な日常』。ともり、いいですね。小テスト、点数が悪かったら補習になるよ、だから皆で勉強会っていうんですが、これ、直近の小テストだけじゃなく、もっと長いスパンを見越した勉強会だったんですね。今回、ともりの優秀さ、ばっちり押し出されていましたね。いろいろ相手の弱味に付け込むところとか見ても、この子が優秀なのはうかがえたわけですが、実際学校の勉強もよくできるんですね。そうか、首位なのか。ともりが数学が好きという理由とか、すごくよかったですよ。解はひとつでも導く過程が色々あるのも面白いって、ああ、自分はそういう境涯にはいたれなかったわー。ともり、ちょっと憧れますね。休憩に入ろうっていう時にもね、一問一答のクイズに正解したらおやつというハードル課して、でもその問題、ちゃんと相手が答えられるのを選んでくれるって、すごいね、有能だわ、ともりさん。今回はサラのともりかわいい発言とか、メインテーマ以外にもいろいろ見どころあって、よかったですよ。最後の謎のまわりくどさっていうのもね、よかったですよ。

『RPG不動産』。これ、本当に面白い。異世界の社会背景もろもろが描かれる、その垣間見える異世界の常識、私たちの暮らす世界とのギャップとか、意外や似かよってるところとか、もういろいろ新鮮で、おかしくて、とてもいいと思う。今回も、ペットの話。ペガサスと一緒に入れる部屋はないですかっていうんですが、そのペガサスの出どころがまたすごい。お祭りの屋台で買った卵から生まれたって、ええーっ! ペガサス、見た目は馬メインに見えるけど、卵生、むしろ鳥に近いのか! でもって琴音とお客さん、意気投合。田舎では家族一人に飛行動物一匹いないと移動手段がないんですよ、って、それ田舎の車事情だ! もうほんと面白い。部屋探し難航の末に無事解決するっていうのはいつものとおりなんだけど、その過程が面白いというのも魅力です。街での仕事をとるか、ペガサスのシロとの暮らしをとるか、葛藤があって、その両方がちゃんと叶います! ええ、気持ちのいいラスト。この安心感、よかったなあって思いをともに読み終えることができるっていうの、素晴しいです。

『はるみねーしょん』。あれ? 『はるみねーしょん』、今回、ゲスト掲載だったっけ? あれ、キャラット連載じゃなかったっけ? 一瞬混乱しましたね。だって、今回、転校生視点で、はるみや、その友人ふたりのことをおさらいするみたいな内容なんだもの。物理的に浮いてるはるみ、どこから留学にきてるんだっけ? 宇宙だよ。府中? ベタなネタもあれば、はるみの星が日本に似た文化、風物持っているとか、そういうのも説明されて、なんだろう、本当の本当に復習編だ。長期連載ゆえの措置なのだろうか。でも面白かったですよ。坂本香樹ちゃん、高橋ユキちゃんっていって同級生が説明してくれてる時の絵がなんかちょっとタッチが違って可愛いよねー。そして最後に、はるみの勘違い、テンコウ星。こういうの、いつもどおりなんだけども、そのいつもどおりがあるというのもまたよい感じ。ええ、改めての紹介にいつもどおりのテイスト。いいマッチングでした。

2018年10月2日火曜日

『まんがホーム』2018年11月号

 『まんがホーム』2018年11月号、発売されました。表紙、今月のデザイン、これ、いいですね! なんだかイタリアを彷彿とさせるカラー。なんだけど、オレンジはイタリアとは関係ないですね。メインに大きく『らいか・デイズ』らいか、手に柿を持って、なんだか物思いの表情ですよ。『孔明のヨメ。』月英は、孔明人形製作中であります。『ふみのさんちの大黒柱』みいとりーち、バレーボールの特訓中? 『週末親子』ユカはLoveなんて書かれた本を読んでいて、ええ、これら食欲の秋、芸術の秋、運動の秋、そして読書の秋というわけですね。

『孔明のヨメ。』。徐庶の推薦を受けて、劉備、いよいよ孔明に会いにいってみようかなどという流れになるわけですよ。ああ、いわゆる三顧の礼のくだりでしょうか。しかし、いくら推薦受けたからといって、誰とも知れぬものを闇雲に訪ねるわけにはいかない。かくして孔明の人となりを調べさせてみたら、良い話も悪い話も届いちゃって、あー、嫉妬とかもあるのだろうなあ。その孔明にまつわる話を聞いている劉備がいいですね。曹操の策、塩の件を解決したということに目を丸くする。さらに、社日に見た夜空に登る光、あれもそれかと、知らぬはずの男だというのに、いろいろ思いあたったりして、もはや穏やかではない。ええ、こりゃ是非にでも会いにいこうってなるよなあ。そして孔明側の状況です。動く世情にあわせ、いろいろ対応していこうという、そのひとつが月英と林の男装なのですね。身の安全を確保するために、男装して弟子のフリをする。で、これがまさかの劉備追い返しにつながるとは、ほんと、まったくもって予想外の展開でした。

『広島さん、友達になってください』。霞晴子とキミちゃん、友達になるの回ですよ。本人いわく、日陰広島人の霞。普段の言葉は標準語なんだけど、広島生まれ広島育ち。そりゃあもうネイティブ広島弁で、キミちゃんに広島言葉をレクチャーしてくれるんですね。そんな霞の楽しみ、商店街にて広島弁を鑑賞するっていうの、いやもうなんというか、すごくコアな趣味じゃない? 広島の鈍り大好き商店街の人ごみの中にそを聴きに行く。どこかで聞いたことのあるような歌まで披露してくれちゃって、でもマニアックな趣味、キミちゃんも大満足。そうか、ポピュラーな趣味なのか。いや、そんなわけないよ。そしてキミちゃん、霞のことお友達ってね、それ、よほど霞にとって嬉しかったのか。はじめは動揺したもののちゃんと受け入れて、秋中さんのことも名前で呼んだら? そして私はかすみんと呼んでくれていいのよ。なんか素直じゃない感じなんだけど、それがよいねえ、かすみん。そして秋中さん改め紅ちゃん。ああ、よっぽど嬉しかったのだなあ。さらに仲を深めましたね。

『おんなのおしろ』。子猫との暮らし。いやもう本当に猫大事になってきてますよね。でも、なんだかいろいろ思うようにはいかないみたい。でもそれも含めて猫の楽しみなのかもなあ。そんな七海にいろいろ世話やいてくれる竹本、いいやつ。でもって七海の部屋に昔の男。七海、すっぱり縁が切れないんだなあ。七海は別れたつもりだけど、相手の男はそうじゃないということか。これ、根深い問題、いずれ祟りかねないぞー、って思うんだけど、そのあたりは多分大丈夫にできてるんだろうな。でも、それこそ部屋の鍵変えるくらいしないと駄目ですよ。そして最後にメランコリックとセンチメンタルがひょいと顔を出してみせる。この揺らぎ、なんともいえずしみじみと迫ります。

『キャバ嬢とヒモ猫』、ゲストです。おお、昔風といったらいいのか悪いのか。なんだか懐かしい雰囲気。いかにも四コマ誌に載ってる漫画といった風合いですよ。冒頭から、パチンコやってる猫ですよ。すっかり常連なんですな。出玉が思わしくなくなってきたら、さっと席を立って景品に交換。うちのやつに差し入れっていうんだけど、なるほど、店員も常連のおっさんも慣れたもんやなあ。ちゃんと猫、ボン助のいいたいことがわかる模様。ボン助のいううちのやつっていうの、キャバクラのシオリって女なんですね。パチンコでとってきたドリンク差し入れて、シオリ、ひどいーのなんのっていってますけど、それでもボン助の気持ち汲み取って、許しちゃうんですね。しかし、猫、ここまでいろいろやってくれるって、結構義理堅いやつだな。というか、普通、猫はこんなことせん! でも、ヒモとしてやっていくために、こうして飼い主に気を使って、化粧まで落としてあげるんか! いや、もう、立派な猫だと思うよ。なかなかこんな猫いないですよ。

2018年10月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号、先日の続きです。

『アニマエール!』。弟君、いいねえ。暁音。宇希の弟、と思ってたら、いつの間にか皆の弟になってました。今回、チア部が応援に呼ばれたの、暁音が頼んだからなんだ。ずっとクールぶってたのにコーチに大声でバラされて、赤面。おお、可愛いやつじゃのう。でもって、姉ですよ、姉。小学生にくさされて、またまた大きなこといっちゃった。いやほんと、虎徹さんがいいよね。こういうの好きなの? 無垢な笑顔でめっちゃ追い詰める。しかも今回は花和からのお叱りまであって、ほんと、このチア部、辛辣な子、多くない!? いいことだと思います。しかもなにがいいって、辛辣の傾向、違うんだものなあ。これね、宇希が不安抱えながらも、本番で見事スタンツ成功させるの、読んでるこちらもわあって盛り上がって、そりゃあいいものでしたよ。あの小学生たちがスゲーって驚いて感心するところとかね、心配していた弟もね、大好きな姉ちゃんのかっこいいところ見せつけられて、さぞや嬉しかったろう。ほんと、なんかスッキリさせられる、そんなよさがありますよ。

『mono』。とっときの生ハムを料理に使われちゃって、がっかりからの生ハム詣で。それはいいんだけど、あっちでこっちでハム買って、食べ比べるんだって、贅沢! 私も参加したいよ! この清里っていうところ、オフシーズンのスキー場っていうんだけど、なんだか散歩するだけでも気持ちよさそうな高原っぽいですね。展望デッキからの眺望も見事。ええ、この眺望、この漫画の見どころってやつだと思いますよ。皆でカレー食べるところ、減量中だという娘三人。ああー、あれか、あの大食いチャレンジのダメージ引きずってるんだなあ。ハムさんになったハルさん。ハム買いすぎて2万5千円。ええ、頑張りましたね。しかし、生ハムの会、参加したいわあ。食から攻めるの、ほんと、効果強力すぎます。

『まちカドまぞく』。めちゃくちゃ面白かった。なんだか日常回ってな雰囲気ではあるんですが、グループチャットでシャミ子の誕生会のこと伝えられてたのに、桃が見逃していたっていうんです。シャミ子の誕生日ってのが今日。放課後に誕生日会、桃ももちろん参加メンバーだし、プレゼントはなんにした? もう寝耳に水で、泡くいまくり。グルチャだけで伝達ってそんなん真面目に読まないよ。焦って青くなって桃、ほんと、こんな桃見たのはじめてじゃない? ってくらい新鮮で、さらにグルチャについての桃の言葉、おかしくておかしくて、悩みか? 肉が解決する。笑わせにくるわー。毎朝起きたら未読400件。うん、そら飛ばすわ。でも、今の子らはこれを全部読んで、ちゃんとリプ送ってってやるんでしょう? つらいね。うん、ちよももみたいに既読無視してもちゃんと受け入れてくれてるこの子ら、健全でいいじゃないですか。でも、追い詰められる桃のこと責める責める。でもこの追い討ちかけるのも、彼女らの距離感、近さ、親しさの現れですね。そしてちよもも、学校早退しちゃったよ! なにを選ぶべきだろうと、思い悩んで店ぶらしてたら、リコに見つかった。いや、リコさん、すごいな。シャミ子の喜びそうなもの、これこれこんなんあんなんってアドバイスしてくれて、でもこれほんまに!? 桃もだけど、自分も疑ったよ! でも、それ、見事にシャミ子直撃コースだって判明する終盤。もう、おかしくておかしくて、しかも喜びのあまりテンションがおかしくなるシャミ子見て、うわあ嫉妬だ! 今回、ほんと桃の桃らしくない? いや、これもまた桃らしさなのか、新境地だ! すごく濃密。読んでるこちらのテンションがおかしくなりそうなよさでしたよ。ほげぇ!! ほげぇ!!

『恋する小惑星』。部長に指名されて以来、オロオロしっぱなしのイノ先輩。この状況であえて子供会からの依頼、天体観望会講師を引き受けようっていうんですね。みらがいいわ。あの前向きな姿勢。冷静なあおといいバランス。攻めの姿勢崩さないすずちゃんも参加して、なかなかにぎやかになりそうです。この天体観望会。みらもあおもすごいなって、改めて思わされたんですよ。体験よりも知識が先にきちゃってる子がね、なんだかつまらなさそうにしてるの見て、あおが声をかけるんです。星なんか見ても楽しくない、そういうその子に、星の光についてのいろいろを、知識総動員して、伝えようとしていくんですね。しかもその知識に裏打ちがあるのがわかる。ぽろりといった大昔の宇宙という言葉、それを具体的に説明する時に、土星なら80分前、アンドロメダなら230万年前、ただおぼろげに昔の姿というのではなく、よりイメージが明確になるしっかりしたデータが添えられる。そうした事実が支えるロマン、想像をはるかに超えていく天文のスケール、ただの光ってる点だったはずのものがすっかり違ってしまった瞬間が実に鮮やか。ただのモヤモヤを見せるだけだった望遠鏡が、はるかな世界、遠大な時の流れを望む窓に変わったんですね。そしてみらもね、オリオン座流星群の極大の話題から、子供の見つけた変な流れ星を、あれは人工衛星、自然と多く知識を伝えて、ああ、こうして知識や理解が興味をうながして、そして興味がまた新たな知識、理解を得るためのよすがとなる。なにより天文を勉強としてではなく、楽しそうに伝える、その姿勢。みらやあおもそうなら、この漫画自体がそうだ。本当にわくわくさせられるものあるのです。