『まんがタイムオリジナル』2018年12月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんをメインに、写真の秋? いい笑顔して見せてますけど、これ、写真を撮るから笑ってくださいねってやつですね。服装、秋物、首まわりのレース、おしゃれでいいですね。カメラもまたコンパクトな一眼タイプで、いい感じです。左肩にいる榊先生が、なんかゆるい絵柄で、猫写真? 猫にまとわりつかれてるの面白い。でもって『らいか・デイズ』らいかは、すごいな、これ、8ミリだよ。見事に昭和の雰囲気。でも、今となっては一周まわっておしゃれに見えますね。
『きっと愛され女子になる!』。さゆりがお見合いするっていうんですが、浮かれているのが母と志摩ちゃん。さゆりは嫌々ですよね。お見合い相手について、すごい勢いでリサーチはじめるふたりに対し、常にネガティブを崩さないさゆり。いや、でもそれでいいんじゃないかと思うよ。この漫画がそうなだけなのか、あるいは世間一般がそうなのかはわかんないんだけど、ろくでもない男ばっかりじゃん。今回のお見合い相手だって、さゆりは男性の見立てに自信がないっていってますけどさ、いやいや、切ってオーケー、ばんばん切っていきましょう! みたいな男だったじゃん。さゆりとふたりで話していたあの間も、この作者すごいと思うわ、的確に不快ポイント、不審ポイントを積み上げていくんだもの。この漫画は、男性に縁のないふたりが恋愛に向けて頑張る、いや、それやってるの志摩ちゃんだけか。でも、結果うまくいきそうなの、現状ピンチに見える志摩ちゃんのように思われて、けどほんと、これ、どういう結果になるんだろ。まったく想像つかんですよね、さゆりさんの方なんてとくに。
『スズちゃんでしょ!』。今回は展示会の話。呉服では、これ、結構重要な販売のチャンスらしいですよね。イベント打って、顧客招いて、おみやげ持たせて、食事もさせて、いい気分になったところで帯でも着物でも買ってもらおうというやつ。これ、客の側からすれば、うかうかしてると買わされる、そんな印象があるわけですけど、店の側からしたら、ケーキにおむすびに、それぞれ300人前とかえらい量発注してるわけで、そりゃ小物でもなんでも買ってもらわないことにはたちゆかないよねえ。さすがの大イベントだけあって、動員される人員もすごい。関係会社からも続々やってきて、そのひとりがスズちゃんなわけですが、ほんとあちらへこちらへ大忙し。描かれてるのはスズちゃんばかりだけど、これ、他の皆も同じくらいやってんだろうなあ、と思ってたら、あー、やっぱりお昼食べる暇もないんだって! しかし、こういう呉服の舞台裏見せて、ちゃんと面白いの、すごいですよね。お仕事漫画。見事です。
『おしかけツインテール』。お歳暮のお話。そうか、会社に届いたの、皆でわけたわけね。それで花梨の母がもらってきたの、ビールってわけですか。なんとかごまかしたい母と、きびしく取締りたい娘のあの攻防。ほんと、この家は娘が強いなあ。俊郎、大株主なだけあって、すごいな。庶民的な姿ばかり見てるから忘れがちだけど、高級品がどしどし届く。カタログギフトも、花梨なんて目をまわしそうな勢い。しかし、俊郎、無欲だよねえ。自分はゲームのガチャSSR保証券が一番嬉しいって。なのでカタログギフトは花梨にあげるって、太っ腹だ! こういうところ、なんか俊郎の美点だよなって思いますよ。さて、それで迷って悩んだ花梨の決断。そうか、食品に換えたんだ。大量の米、野菜、他、もろもろが届いて俊郎がヘバるの、おかしいよなあ。ほんと、第一段に続き第二弾と追い討ちかかるところとか、ほのぼのといい話なんだけど、それだけじゃないおかしさありました。
- 『まんがタイムオリジナル』第37巻第12号(2018年12月号)
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