『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号、先日の続きです。
『ゆず35歳@中学生やってます』。なずながすごい。ゆずの部屋にいきたいというなずな。なんとかしてマズいものを隠さないと! ゆずが見せた遅延工作、たしかにすごい。けれどなずなはもっとすごい!? というか、ゆず、あかんよね。なんで灰皿出しっぱなしなのか。というか、この人、吸ってたっけ? しかし、ゆずがガバガバでほんとあかんですよ。卒業アルバム、持ってきてたんだ。年度や学校名は隠してたけど、写真に写る当時の風物。石油ストーブとかさ、いや、田舎の学校出身って誤魔化そう! と思ったら、なずな、勝手に納得してくれた。結局、ガバガバなゆずの失敗が、なずなたちの浮世離れした生い立ちのおかげで、なんだかうまいこと片付いただけって感じがしますよね。普通じゃ、ゆず、今回でアウトだったよ。最後のね、皆で一緒に写真を撮ったの、あのくだり、とてもよかった。ええ、全体に酷いというか危ないというか、そんな振る舞い目立った今回、最後になにか清められたように思えましたよ。
『精霊さまの難儀な日常』。ともり、いいですね。小テスト、点数が悪かったら補習になるよ、だから皆で勉強会っていうんですが、これ、直近の小テストだけじゃなく、もっと長いスパンを見越した勉強会だったんですね。今回、ともりの優秀さ、ばっちり押し出されていましたね。いろいろ相手の弱味に付け込むところとか見ても、この子が優秀なのはうかがえたわけですが、実際学校の勉強もよくできるんですね。そうか、首位なのか。ともりが数学が好きという理由とか、すごくよかったですよ。解はひとつでも導く過程が色々あるのも面白いって、ああ、自分はそういう境涯にはいたれなかったわー。ともり、ちょっと憧れますね。休憩に入ろうっていう時にもね、一問一答のクイズに正解したらおやつというハードル課して、でもその問題、ちゃんと相手が答えられるのを選んでくれるって、すごいね、有能だわ、ともりさん。今回はサラのともりかわいい発言とか、メインテーマ以外にもいろいろ見どころあって、よかったですよ。最後の謎のまわりくどさっていうのもね、よかったですよ。
『RPG不動産』。これ、本当に面白い。異世界の社会背景もろもろが描かれる、その垣間見える異世界の常識、私たちの暮らす世界とのギャップとか、意外や似かよってるところとか、もういろいろ新鮮で、おかしくて、とてもいいと思う。今回も、ペットの話。ペガサスと一緒に入れる部屋はないですかっていうんですが、そのペガサスの出どころがまたすごい。お祭りの屋台で買った卵から生まれたって、ええーっ! ペガサス、見た目は馬メインに見えるけど、卵生、むしろ鳥に近いのか! でもって琴音とお客さん、意気投合。田舎では家族一人に飛行動物一匹いないと移動手段がないんですよ、って、それ田舎の車事情だ! もうほんと面白い。部屋探し難航の末に無事解決するっていうのはいつものとおりなんだけど、その過程が面白いというのも魅力です。街での仕事をとるか、ペガサスのシロとの暮らしをとるか、葛藤があって、その両方がちゃんと叶います! ええ、気持ちのいいラスト。この安心感、よかったなあって思いをともに読み終えることができるっていうの、素晴しいです。
『はるみねーしょん』。あれ? 『はるみねーしょん』、今回、ゲスト掲載だったっけ? あれ、キャラット連載じゃなかったっけ? 一瞬混乱しましたね。だって、今回、転校生視点で、はるみや、その友人ふたりのことをおさらいするみたいな内容なんだもの。物理的に浮いてるはるみ、どこから留学にきてるんだっけ? 宇宙だよ。府中? ベタなネタもあれば、はるみの星が日本に似た文化、風物持っているとか、そういうのも説明されて、なんだろう、本当の本当に復習編だ。長期連載ゆえの措置なのだろうか。でも面白かったですよ。坂本香樹ちゃん、高橋ユキちゃんっていって同級生が説明してくれてる時の絵がなんかちょっとタッチが違って可愛いよねー。そして最後に、はるみの勘違い、テンコウ星。こういうの、いつもどおりなんだけども、そのいつもどおりがあるというのもまたよい感じ。ええ、改めての紹介にいつもどおりのテイスト。いいマッチングでした。
- 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第11号(2018年11月号)
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