『まんがタイムきららMAX』2018年12月号、昨日の続きです。
『きんいろモザイク』。今回はまためずらしい組み合わせ。妹、美月からカフェに連れていって欲しいと頼まれた陽子ですよ。勉強をサボれる、これさいわいと頼みを聞くんですけど、これ、アニメとのコラボカフェなのか。なかなかに今風のトピック。面白い。しかも、そこで出会った香奈ですよ。陽子とは逆に妹に付き添い頼んだのか! 香奈のオタバレの過程、あの動揺、めちゃくちゃ面白いなあ。記念撮影した時の、ひとりだけガチな人がいるっていうの、もう、ほんと、たまりませんでした。陽子も香奈も、どちらかというとツッコミ役だけど、今回はボケの人たちがいないから全体に雰囲気がおとなしいっていうのも面白い。けど、派手な揺れ動きはなくっても、それでも充分に面白いんだからたいしたものです。香奈のアリス、カレン評とかも面白かったんだけど、一番すごい絵面は、あれですよ、綾登場ですよ。え? ストーカー? 陽子のことつけてる? あやうく、あらぬ疑いかけるところでした。ほんと、香奈もいいキャラクター。この方面で、もっと活躍してくれると嬉しいですね。
『タベモノガタリ』。ファミレスで騒いでるの、誰かと思ったら鞠井杏菜。ドリルで判明するっていうのすごいよな。しかもナチュラルに合流してくる。あの合流してきた時の不遜な態度、不遜な表情。めっちゃいいわあ。もう最高でしたね。鞠井のお目当て、トリーシェなんですね。トリーシェが戻ってくるまでの間、ナイフとフォークでライスを食べる方法云々をやりとりするのも面白くって、あくまでもフレンチ重視の鞠井を、これフレンチじゃないの一言で撃沈せしめるくだりなども実にいい。というか、京、やたらとくわしいよなあ。イギリスもフランスもジャポニカ米を使う文化がないっていうの、おお、そりゃそうだわ。で、憧れのフランス人、トリーシェですよ。あのとどめを刺した感、ライスどーん! ソースどばーん! もう最高やった。ここのくだり、もうね、鞠井がばっちり前提作ってくれてたからさ、鮮やかでしたよね、あの邪道飯が完成する流れ! でもって、鞠井、いや、ちょっと、もうちょっと可愛く気絶しましょうよ。あなたも美少女なんですから。ラストのみかんの仕打ち、あれはレベル高かったです。鞠井に伝票押し付けるのかな? って思ったらまさかの逆。おおー、自分はまだまだだって実感させられましたよ。
『私を球場に連れてって!』。今回は昔の話。ああ、面白かった。少年野球の大会見るからと東京にまで出た一行。その球場、タマが覚えがあるっていうんですね。思い出すのが球場飯。そして11年前の回想でも同じく食べ物思い浮かべるタマ。2本の落ちを同じにするこの見せ方、オーソドックスかも知れないけれど、それでも面白かったなあ。かつてのタマが球場で出会った子供たち。おおお、小さいレオナとファル子だ。昔、知らぬうちに出会ってたパターンだ。いやもう、面白いな。ファル子、方言丸出しやん。最高。でもってレオナの付き添い、猫子のお母さんやん! まだ高3。この頃は結婚できないと思われてたんだ。でも、いいお姉さんしてますよね。ケンカしがちな子らをちゃんと世話して、迷子もちゃんと見てくれて、ほんと、いいお姉さんです。でも、この時が高3で、11年たって、まだ30歳になってへん。それであんだけくたびれるのか。猫子、8歳だからはたち過ぎてすぐの結婚なのか。はやいよなあ。今回の、たまたま球場で出会って仲良くなった彼女らの、今はもうすっかり昔話になって、お互いがその時の子らだったこと思い出せなくなってても、なお今も仲良く野球を見ているというの。これもまたオーソドックスではあるのだけど、大変よかったと思います。
『こみっくがーるず』。かおすちゃん、やりましたね。躍進の時ですよ。今回、すごく嬉しいと思ったこと、いくつもあるんですが、編沢さんが親身にかおすちゃんのこと、引き上げようと頑張ってくれているところとか、それから大家さんがかおすちゃん渾身の自己ボツ原稿を捨てずにいてくれたとか、ほんと、大人がよく見守ってくれてること、なんか感動的でさえありました。焼き芋のために焚きあげられるあの時に、これ、もったいない、このまま編沢さんに見せたらいいのにって思ってたんですよ。その思ってたことが、そのままに実現されたことも嬉しいし、そしてそれが評価されたことも嬉しいし。ええ、念願かなったじゃないですか。かおすちゃんの、そしてかおすちゃんを推していた編沢さんの、あるいは皆のといってもいいかも知れない。ああ、これをもってかおすちゃん躍進となったらいいなあ。それはそうと、冒頭の猫化するかおすちゃん。あれ、意味あったんか。ほんと、面白かったです。
- 『まんがタイムきららMAX』第15巻第12号(2018年12月号)
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