2018年10月2日火曜日

『まんがホーム』2018年11月号

 『まんがホーム』2018年11月号、発売されました。表紙、今月のデザイン、これ、いいですね! なんだかイタリアを彷彿とさせるカラー。なんだけど、オレンジはイタリアとは関係ないですね。メインに大きく『らいか・デイズ』らいか、手に柿を持って、なんだか物思いの表情ですよ。『孔明のヨメ。』月英は、孔明人形製作中であります。『ふみのさんちの大黒柱』みいとりーち、バレーボールの特訓中? 『週末親子』ユカはLoveなんて書かれた本を読んでいて、ええ、これら食欲の秋、芸術の秋、運動の秋、そして読書の秋というわけですね。

『孔明のヨメ。』。徐庶の推薦を受けて、劉備、いよいよ孔明に会いにいってみようかなどという流れになるわけですよ。ああ、いわゆる三顧の礼のくだりでしょうか。しかし、いくら推薦受けたからといって、誰とも知れぬものを闇雲に訪ねるわけにはいかない。かくして孔明の人となりを調べさせてみたら、良い話も悪い話も届いちゃって、あー、嫉妬とかもあるのだろうなあ。その孔明にまつわる話を聞いている劉備がいいですね。曹操の策、塩の件を解決したということに目を丸くする。さらに、社日に見た夜空に登る光、あれもそれかと、知らぬはずの男だというのに、いろいろ思いあたったりして、もはや穏やかではない。ええ、こりゃ是非にでも会いにいこうってなるよなあ。そして孔明側の状況です。動く世情にあわせ、いろいろ対応していこうという、そのひとつが月英と林の男装なのですね。身の安全を確保するために、男装して弟子のフリをする。で、これがまさかの劉備追い返しにつながるとは、ほんと、まったくもって予想外の展開でした。

『広島さん、友達になってください』。霞晴子とキミちゃん、友達になるの回ですよ。本人いわく、日陰広島人の霞。普段の言葉は標準語なんだけど、広島生まれ広島育ち。そりゃあもうネイティブ広島弁で、キミちゃんに広島言葉をレクチャーしてくれるんですね。そんな霞の楽しみ、商店街にて広島弁を鑑賞するっていうの、いやもうなんというか、すごくコアな趣味じゃない? 広島の鈍り大好き商店街の人ごみの中にそを聴きに行く。どこかで聞いたことのあるような歌まで披露してくれちゃって、でもマニアックな趣味、キミちゃんも大満足。そうか、ポピュラーな趣味なのか。いや、そんなわけないよ。そしてキミちゃん、霞のことお友達ってね、それ、よほど霞にとって嬉しかったのか。はじめは動揺したもののちゃんと受け入れて、秋中さんのことも名前で呼んだら? そして私はかすみんと呼んでくれていいのよ。なんか素直じゃない感じなんだけど、それがよいねえ、かすみん。そして秋中さん改め紅ちゃん。ああ、よっぽど嬉しかったのだなあ。さらに仲を深めましたね。

『おんなのおしろ』。子猫との暮らし。いやもう本当に猫大事になってきてますよね。でも、なんだかいろいろ思うようにはいかないみたい。でもそれも含めて猫の楽しみなのかもなあ。そんな七海にいろいろ世話やいてくれる竹本、いいやつ。でもって七海の部屋に昔の男。七海、すっぱり縁が切れないんだなあ。七海は別れたつもりだけど、相手の男はそうじゃないということか。これ、根深い問題、いずれ祟りかねないぞー、って思うんだけど、そのあたりは多分大丈夫にできてるんだろうな。でも、それこそ部屋の鍵変えるくらいしないと駄目ですよ。そして最後にメランコリックとセンチメンタルがひょいと顔を出してみせる。この揺らぎ、なんともいえずしみじみと迫ります。

『キャバ嬢とヒモ猫』、ゲストです。おお、昔風といったらいいのか悪いのか。なんだか懐かしい雰囲気。いかにも四コマ誌に載ってる漫画といった風合いですよ。冒頭から、パチンコやってる猫ですよ。すっかり常連なんですな。出玉が思わしくなくなってきたら、さっと席を立って景品に交換。うちのやつに差し入れっていうんだけど、なるほど、店員も常連のおっさんも慣れたもんやなあ。ちゃんと猫、ボン助のいいたいことがわかる模様。ボン助のいううちのやつっていうの、キャバクラのシオリって女なんですね。パチンコでとってきたドリンク差し入れて、シオリ、ひどいーのなんのっていってますけど、それでもボン助の気持ち汲み取って、許しちゃうんですね。しかし、猫、ここまでいろいろやってくれるって、結構義理堅いやつだな。というか、普通、猫はこんなことせん! でも、ヒモとしてやっていくために、こうして飼い主に気を使って、化粧まで落としてあげるんか! いや、もう、立派な猫だと思うよ。なかなかこんな猫いないですよ。

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