2018年2月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年4月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、春の情景であります。桜の花咲く中にたたずんで、こちらを見やるゆのが愛らしい表紙です。遠くから、望遠で抜いた、そんな感じの描写。ぐっと縮められたパースペクティブ、手前の桜、奥の桜も被写界深度の外に淡く溶けて、大変に美しい。これは、イラストの周囲に額のようなもの描かれてるところからして、写真のイメージなのでしょうか。ちょっとレトロな意匠も添えられて、品よく仕上がったイラストです。

すわっぷ⇔すわっぷ』。新たな知見が得られましたね。キスで中身が入れ替わる春子と夏子。じゃあこのふたりが他の誰かとキスしたらどうなるのだろう。思わずうっかり、アクシデントで、あゆとキスしてしまった夏子 in 春子。これは、さらに入れ替わりが起こるのか!? 一瞬あせる夏子だけれど、あ、大丈夫だった。入れ替わってない。というか、あゆさん、好きな春子からキスされたという事実に舞い上がっちゃって、駆け出していっちゃって、あらまあ、どうしましょう。今回の話自体はシンプルに、マラソン大会の練習が嫌でしかたがない春子が、怪我でもしたら出なくてすむのになんて思ってたら捻挫しちゃって、夏子の体で! それでなんだかドタバタしちゃうんだけど、授業中に入れ替わりから戻ろうとキスを試みる、あそこがまさしく見せ場でしたね。ええ、知らない人からしたら、大変な状況です。

『アニマエール!』。皆でユニフォームを買いにいきますよ。しかし、そこでひづめの絵が猛威を奮う……。チアのユニフォーム。一口に選ぶといっても、まったくのオリジナルのを作るフルオーダーから、パターンオーダー、あとは既製品かな? 多様な選択肢があるというんですね。今回は、フルオーダーには時間が足りないからとパターンオーダーすることになるんですが、その過程でサンプルのユニフォーム、いろんなタイプのものが描かれまして、ええ、これ、タイプの違いで雰囲気も変わって、見るだけでも面白かったです。このユニフォーム選びで、やたら太るだ伸びるだ、たてラインで視覚効果だ、紺色で引き締め色だ、虎徹がなにを気にしてるのかがありあり見てとれて、面白いんだけど、気の毒かも。でもって、この子も怒るのね! 今回は、ひづめとはなわの昔の馴染み、以前のチアのチームメイトが登場して、おお、結構煽ってくる子たちだな! 双子、根古屋鈴子と珠子のふたり。ふたり息のあったチアを見せるけど、他のメンバーとはまるであわせる気がないのか! 困った子らだな! ひづめのこと、ライバル視してたのかな? あるいは目の上のたんこぶ? 抜けてくれてラッキーみたいなこといわれちゃって、ねえ、ひづめなんか気にしちゃって、そんな彼女を持ち前の明るさではげますこはねが頼もしかったです。

『mono』。ほんと面白いな。『ゆるキャン△』の舞台探訪といった趣ではあるんですが、微妙に残念展開見せつけてくれるところがおかしくって、今回は通行禁止だ心霊スポットだと微妙な話題にはじまって、カフェは営業時間外、ライブカメラも真っ暗。これは残念紀行なのか? そう思わせたところで、諏訪湖の夜景をドーン! おお、これはいかすな。全天球カメラでの撮影とか、暗くてシャッター速度が遅いから? 皆が息つめてるところとか、この漫画ならではのおかしみもバッチリでした。そしてこれから杖突峠へと向かうのですが、降りるインターきたら教えてねー、って、これ駄目だ、こいつら絶対寝るぞ、おい、と思ったら案の定だよ! いやもう、これ、おかしかった。松本市。長野県までいっちゃったよ! どうすんの!

『スイート♥ショコラティエ』、ゲストです。もうすぐバレンタイン。なのでチョコレート作りを手伝ってほしいというみるく。しかしこの子はとんでもない料理音痴。手伝うなんてとんでもない。諦めろというのはあおい先輩。このみるくという子。料理というか、菓子作り苦手という、その苦手の度合い。わりと尋常じゃないのに、本人その酷さを意識してないな。テンパリングを知らないのはいいとして、作り方が雑、大雑把、丁寧さのかけらもなくて、いやいや、これ、あかんで。もらった方が災難だ。あおいのためのチョコレート作りだったんですね。憧れの先輩? いつもお世話になってるから? いや、どうもそれだけではないような気がする。そんなふたりの様子です。

『ユーレイと友達になる方法』、ゲストです。ツクモちゃん萌えの漫画なのか。友人のコダマから相談があると呼び出されたツクモ。頼られてる、いいところ見せなくちゃ! はりきってるわけですが、その相談の内容がよりによって幽霊。そうか、ツクモ、怖いの苦手なのか。兄貴にホラー映画観せられたり、小学校の林間学校では肝試しでおもらししてしまったりと、ほんと、わりかし踏んだり蹴ったりな状況。古い体育館校舎で幽霊と遭遇してからも、あばあばしてしまって、ほんと、もうちょっと手加減してさしあげて! というか、コダマ、ツクモに相談とかいってますけど、ほぼ話を聞かない感じの子で、頼られたがりのツクモをうまいこと引っぱりこむだけ引っぱりこんで、後は自分ひとりででもぐいぐいいっちゃうっていうね。ほんと、コダマ、ひとりでいけそうなのに、それでもツクモと一緒がいいんだろうなあ。体育館校舎で幽霊に遭遇しても、コダマ、まるで平気で、ちぇすとぉ! 掛け声とともにスカートめくって見せるんだけど、意味がわからないよ、コダマさん! 今のところうまくコミュニケーションできてる感じはないんだけど、これ、レイカンの特訓でなんとかなるのかな。まったく根拠のないコダマのハイテンションにぐいぐい引っぱられる、そんな感触はなかなか悪くなかったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第4号(2018年4月号)

2018年2月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年4月号

『まんがタイムオリジナル』2018年4月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが手にプレゼントの小箱を持って、おお、なんかしてやったって風ですよ。これ、あれか、ホワイトデーのお返しですね。『らいか・デイズ』は、らいかと竹田が背中合わせになって、照れくさそうに、プレゼント渡そうとしているその直前の情景ですね。『小森さんは断れない!』も、お返し渡そうとして照れている大谷ですよ。もう気にせずどーんと渡しちゃえばいいのにね。恥ずかしくて、目もあわせられない。純情少年ってやつですね。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。さすがやわ、八重ちゃん。というか、結構、品揃えのいい書店があったりするんですね。旅行ガイドの雑誌コーナー、うきうきしながら見てまわる八重が本当に可愛くて、けど旅行にはいきません。見て楽しむだけ。想像して楽しむだけだっていうんですね。八重の発想がすごかったですよ。東京ガイドをレジに持っていくと、店員さんはきっと東京旅行にいくと思ってくれる。店員さんの頭の中で私は東京旅行ができる! とかいうんですが、それでいいのか、八重ちゃん。しかし、この発想はただものではないですよ。雑誌を見て楽しもう、そうした気持ちは理解できるし、共感する人もきっと多いと思うんです。でも八重の場合、微妙にちょっと常人離れした発想が加わるから、ほんと、このおかしさ。しかし、八重ちゃん、失敗しましたね。おんなじ雑誌買っちゃって、けど、それだけ今回の特集が八重ちゃん向けだったってことなんだと思うんですよ、これ。

『北斎のむすめ。』。ああ、この漫画特有のコメディ要素と大火事の緊迫感、シリアス要素との往復がギャップありすぎて、ものすごく振り回されてる! 遊廓で出火。友人たちが火にまかれているのではないかと駆け付けるお栄。けど、ほんと、助けにいこうにも危ないからと阻まれ、まるで手が届かない。この栄の感じている絶望感、無力感、これは自分もちょっとわかるように思います。私の場合は震災でしたね。見知った神戸の街が燃えている。テレビでその映像を見て、自分のやってきたこと、学んでいるものはなんの役にも立たないって茫然とした。その気持ち、栄を見て思い出して、もう、これはつらい。たまらないものがありました。対して高尾。ああ。この子がこれまでしゃべろうとしなかった理由がわかった気がする。言葉がコンプレックスだったのだろうか。方言まじりのその言葉、これまで頑なに話さなかった、気位のかたまりみたいだったこの人が、揚巻の危機に声張り上げて、なりふり構わず救いにいくっていうんですね。これまでは、功利一本槍だったこの人の、土壇場で見せた激情。たまらんものありましたよ。

『コスプレ先生の絵画教室』。洗濯するの忘れてた。それでななみさんの服を借りようとするまなだけど、ろくなのないなあ! 組み合わせ次第では普段使いも可能。ななみさんはそういうけど、いや、レベル高すぎますよ。一般人には不可能な領域ですよ。ななみいきつけのレンタル衣装のお店。在庫処分のセールをやっている。まなに無理矢理に売り付けようとしてる、無茶そのもののセールストーク。おかしかった。なにかのアニメの制服ですよね!? ほんと、なんでもあるんだな。ほぼ新品でも処分品として売られちゃう、その理由など、なるほど納得、なかなか難しいものですね。まなの気にいったドレス。あれ結局買ったのかな? タンスのこやしになるのかな? そして羽つきワンピース。羽とっちゃえば大丈夫、そういってたのに、面倒くさがってそのまんまにしちゃうんだ! ああ、だんだんまなちゃんも一般人からかけはなれていきますよ。

『スズちゃんでしょ!』。祭ちゃん、料理苦手なんだ。けれど今回やたら頑張ってハンバーグにチャレンジして、苦手の克服? あるいは職場に気になる誰かがいて、料理できるアピールをしたかった? どうも克服の方っぽいなあ。あの、嘘じゃないけど微妙に本当でもないやりとり、おかしかったですね。でもって、祭が料理できないの、面白がってた主任が、どうも祭以上にダメっぽいってわかるくだりもおかしかった。やりとりのはしばし、ちょっとした台詞で状況うかがわせるの、やっぱりうまいなって思うのですよ。そして祭に主任、ふたりしてラーメン男子に敗北する。挫折! 挫折か! しかし、今どき男だからとか関係ないですもんね。オリジナルレシピでミソラーメン作るって聞かされて、ああ、ああ、やる気失っちゃった。けど、これ、本当にショックだったんでしょうなあ。気にせずマイペースでいけばいいんでしょうけど、挫折かあ。今はちょっとした回復期でありますね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第3号(2018年4月号)

2018年2月26日月曜日

アズールレーン

アズールレーンやってます。さて、アズールレーンは今日からイベントがはじまりまして、いやあ、きつい。他のゲームのイベントとほぼ日程がバッティングしているというこの状況。ああ、どうしたものか、といいたいところですが、まあゲームの傾向が違うから、なんとなく並行してやってけるんじゃないかなあ。楽観視しておこうと思います。

今日からはじまったイベントは、全体的に要求レベルがあがって難しめになりますよ、そういうアナウンスもされてたものだからある程度覚悟していたのですが、いやあ、ハード、予想してたよりキツいかも。本気でクリアするとなったら、なりふりかまわず一番強いユニット全投入とかしていかないと間に合わない可能性がありますよ、これ。

今回から新しい試みがなされていまして、まずはステージの解放のしかたがこれまでと違います。現時点では前半ステージのみの解放に留まっていて、後半の解放は3日後。なので、まあ、前半だから楽勝だろうと、イージーだろうと高をくくっていたら、それが大間違いでした。

ノーマルは簡単なんですよ。それこそ適当にオートでおまかせ、ってなものなんですが、ハードがヤバい。よそ見しててもクリアできてたA1。しかしそのハードであるC1、育成がてら中堅くらいのユニット投入してみたら死にそうになった。仕方がないのでほぼ育成が終了してるユニットに切り替えてC2に投入。ここまではよかったんですよ。C3がまずい。これ、オートとかでいけるんか?

キャラのスキル、特性によってはオートでもいけるらしいんですけど、自分の手持ちじゃそれ、ちょっと無理だな。そういわざるを得ない状況です。なにがまずいって、今回の新趣向、プレイヤーユニットの移動に応じて移動してくる敵ユニットの存在です。

世界樹の迷宮』ってゲームがありましたけど、これに出てくるFOE、移動する敵シンボル、そいつを彷彿とさせますね。なんせフィールドに現れる敵だもの、ちょっと手強いくらいだろう、強くて中ボスくらいの存在かなと思っていたら、やたらめったら強くてびっくり。いや、まあ、世界樹よりはマシですけどさ、でもC3だとかなり手強い。なんか、ものすごく正確なエイムで、連続的にダメージ与えてきて、油断してたら誰かが瀕死になってる……。なんじゃそりゃ! ほんと、あれ、対策なしだと連戦するのはキビしい。あるいは、どうにかこうにか回避するのが正解なのかもなあ。

でもって、C3はボスも強くて、もたもたしてたら誰かが瀕死になってる。今のところ4戦してみましたけど、2回誰かが落ちた。わりとなりふり構わない編成にしてるんですけど、正直、それでもギリギリかなあ。主力の綾波かジャベリンか投入するしかないかなあ。先が思いやられるレベルです。

後半ステージの解放は3月1日なんだそうです。ということはボックスガチャを引くためのポイントを効率よく稼ごうと思ったらハードステージをクリアしていくのが、現時点での正解なんだと思う。やってるうちに慣れるのが先か、ユニットのレベルがあがって難度が低下するのが先か。いずれにせよ、C3がキツいならC2あたりを攻略しながら、後半ステージの解放を待つのがいいのかなって思っています。

2018年2月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号、昨日の続きです。

『なでしこドレミソラ』。マネージャー連合と競うことになった面々。当面の問題は校内において、和楽器同好会はいわばアウェイの立場にあるということで、この前提がどうにかならないことには、どんなにいい演奏をしようと勝ち目はない。さあ、どうする。というので皆でアイデア出しあうんですね。その時の雰囲気ね、恵真が場をリードして、もう頼もしいのなんのって。というか、この子もずいぶん柔らかくなりました。皆の中で自然にふるまって、というかおおっぴらになった。美弥いわく、自重しなくなった。でも、これくらいありのままでいいのかも知れませんね。そして美弥、里歩と出会っていたことを思い出した。図書室でのこと。美弥の本の借り方を見て、里歩が読書のどういったところが面白いかと聞いてきたというんですね。その時の美弥の答が里歩の気持ちに触れたのか。そしてこの出来事が、今彼女らが置かれている状況を打破しうる、そんな原点となりそうなのですね。いろいろなことが起こります。いろいろなことを経験してきました。そうした多様な流れが交錯して、ひとつの方向に向かう奔流となる。その様子、いやはや見せてくれますよ。

夢喰いメリー』。文化祭当日を迎えましたね。いよいよ決戦の日。そしてキョウを退けることができれば、すなわちメリーとの別れとなる。緊迫を内に秘めながらも文化祭をエンジョイする皆の様子。今を楽しもうというのか、なにをやるにしても、まずは目の前のやるべきことをなそうという精神ゆえか。ともあれ、世界をかけた戦いを前にしたこの一時が本当に楽しくて、心地良さ感じさせてくれるもので、ええ、ハードな戦闘が、こうした日常の楽しみと交互に描かれるところにこの漫画の面白さがあったということを改めて思わされました。しかし本当に楽しい。取り乱すエンギとかね、いやいや、そんなとこで抜刀しちゃいけません。学校のあちこちに夢魔がこっそり紛れ込んでいて、警戒、護衛をしてくれてるのもおかしい。なんだかんだで楽しんでたりしますもんね。このメリハリが気持ちいいわあ。でもってイチマちゃん。本当に可愛いと思う。褒められてなれてないのかい? いやグイグイこられるのが苦手なのか。ほんと、イチマちゃん、実にイチマちゃんでした。メリーと勇魚の勝負というのもね、勝負を決しようという最後の一戦、写真部でのツーショット写真、駆け寄ってきた勇魚のいう、メリー、三人で撮ろう! もう泣きそうになった。そうだよ、やっぱりこの三人が一緒にいるのが嬉しい。この写真、どれほどの記念に、思い出になるのだろう。と、楽しいのはここまでで、いよいよキョウが動き出しましたよ。次回はもう日常ではない、そんな予感ヒシヒシとさせられます。

『江波くんは生きるのがつらい』。江波くん、頑張ってるわ。清澄さんの言動に戸惑いを隠せない彼。小説を読ませてくれといわれても、まだなにも書けてない。それでも、なんとかかんとか書こうとしているところ、実にいいと思うんですよ。とりあえず書いていれば向こうからヒロインがくるはず。根拠のない発想なんですけど、なにもしないよりかははるかにいいよね。外部要素であるヒロイン云々は置いておいても、実際作ること自体が発想を引き出すなんてこと当たり前にあるわけで、この江波の選択自体は間違ってない。ええ、この漫画、はじまった当初は、江波くん、君が悪いよ! そう思わされて苦笑させられる、そういう展開であったのが、今回に至っては、出会った女の子、井樋ちゃんに懊悩煩悶させられながらも、かたちにすべく格闘することはやめてないんだから。そしてなにより、この書くということに向き合ってる江波がいい。自分自身に立ち返る、そんな機会となっていますよね。

『にじいろフォトグラフ』。今回、とてもよかったですよ。女の子なのに恐竜が好きなんて変わってる、サラ、幼稚園でそんなこといわれたっていうんですね。けど、それをおかしくないって皐が力説して、ええ、そうそう、そうでなくっちゃいけないよ。男だから、女だからで、好きなもの変えるのおかしいもの。それに、ティラノサウルスの全身骨格、スーの発見者は女性ですからね! といったこと前提にして、今回のメインとなるの、サラではなく、小清水の妹、凛だったんですね。内気なこの子も恐竜が好き。なんだけど、学校で変だっていわれたそうで、落ち込んで、それをはげましましょうというエピソード。サラをともない訪れた凛の部屋、あれ、いいですよね。あちらこちらに恐竜の人形、ぬいぐるみ、クッションがあって、サラ大興奮。しかも凛さん、コレクター気質だ! でも、恐竜くらいで変だなんて、ねえ。そう思ったら、本題はこっちじゃないのか。そうか、昆虫が好きなのか! 部屋でたくさん飼ってる。それ見た葵が恐慌に陥るんだけど、いや、サラ、虫も、さらに凛の一番に大切にしてるというヤモリも、平気なんだ。かっこいいって、すごいって素直な興味と賞賛示してくれて、ええ、これ、凛にとってはどれほどにたのもしく思えたことだろう。ここに葵が添えた言葉もよかったんですね。これまで葵が悩んだこと、乗り越えてきたこと、それを素直に凛に伝えられた。ここに葵の成長も感じられて、またよいと思ったのですね。

2018年2月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』。なでしこ、アキ、あおいの三人が、焚き火を前にしましてね、ああ、なんかおいしそうなの食べてる! 焙ったチョコレート、焙ったマシュマロ、でもって焼いた餅か。これなんだろう、パン? でっかいビスケット? はさみましてね、食べてるんですよ。なでしこの食べるサンドからたれるチョコレートの威力よ! アキの、あのにゅーっと伸びた餅、その魅惑よ。ほんと、キャンプご飯、キャンプおやつ、その楽しみってやつが凝縮されていますな。

『あんハピ♪』。突然子供の姿になった皆。いったいどうしたというのか。その秘密がだんだんと判明してきて、そうか、これ、仮想空間なのか。というか、そうでもなきゃいくらなんでも危険すぎる試験ですよね。崩れてくるビルの下敷きとか、普通だったら死にかねない。それ以前に子供の姿になってる、その時点でおよそ尋常でない状況です。しかし、こうして状況が判明して落ち着きを取り戻したからか、周囲を見回し、そして自身を振り返る余裕もできたようです。ヒバリがですね、はなこはじめ、皆が有している長所を思って、そして自分にはなにができるのかと自問する。ああ、自信を失っているのかい? ヒバリの長所なんていくらでもありそうなのに。どれだけ友人たちから頼りにされているか。ヒバリに助けられてきたか。でも自分ではそれが見えなくなっているんですね。今回のシリーズは、ヒバリのためのエピソードになりそうですね。そして今回合流してきた椿、この子にとっても大きな転機になりそうで期待されます。

ゆるキャン△』。いやもう、このひと月をハラハラしながら待ちましたよね。想像していた以上の寒さに見舞われたルーキー組。このピンチ、どう切り抜けるのだろう。鍋で体を暖める。高温カイロをたくさん使って、身を寄せ合って一晩をしのぐ。いける!! アキはそういってますけど、本当に大丈夫なのかなあ。それより、火を絶やさないとか、そっちが重要かも。そう思ったら、ああー、この子ら、まだ薪を買ってなかったんか。忠告されてたやん! とにかくこの状況を乗り越えるためにと、二手にわかれ、カイロと薪の調達に急ぐ! って、待って! 管理棟、閉まっとるって、もうあかん! あ、管理人さんの車が! って、あかん! 置いてかれた。おしまい……。って、いや、ちょっと笑っちゃったけどさ、でも、これ、ほんと大ピンチじゃないですか? と、そこで助けの手がさしのべられるのか。ああ、本当によかった。ベテランキャンパーさんに声をかけてもらって、そのテントに招いてもらえた。ああ、こちらには薪ストーブ。しかし助けてくれたの、あまりの状況を見兼ねてなんだ。ほっといたら死んじまうでよ!! って、おじさん! 笑いごとじゃないっす! キャンプの現場での助け合い。その精神に、ああ、よかったなあ君たち、しみじみ思ってたら、まだあるんですよ。アキやあおいの名を呼ぶ声がする。ああ、先生だ、先生がきてくれたんだ。皆のこと心配して、きてくれたんだ。そうか、リンが先生に連絡してくれてたんだ。それで心配して、仕事もほったらかして駆け付けてくれたんだ。もう、これね、泣けて泣けて、いい先生ですよ。こんなに頼もしく感じたことなかった。あまりに準備が不足していたこと、連絡手段を維持していなかったこと、いろんなことが悪かったよね。それら注意して、これからは相談するようにって、ああ、先生、先生も頼もしい野クルの仲間なのだなあって思わされて、ええ、本当に感動しました。今回、しっかりとした重さがあって、すごくよい話であったと思います。

『はるかなレシーブ』。戦い終えて、それからの皆の様子。クレアが思い悩んでいるようで、いったいどうしたのだろう。先達ての勝負のゆくえ、それがしこりでも残したのだろうか……。今回、祝勝会のビーチパーティーやりましてね、そこでは勝負やビーチバレーを忘れて、他愛もないことを話す。和気あいあいとした雰囲気に安心させられたのですが、この先があったのですよ。遥、かなたのふたりが海を前にして語りあう、その様子。遥と出会えたことがよかった、遥と出会えたからここまでこれた。そういうかなたへの遥の言葉、ここまでじゃない、これからもだよ。その強さにしたたかにやられました。そしてさらにこの先がある。あかりの存在、あかりがいたからこそ皆が今もこうしていられるという感謝があった。遥とクレアの対話に浮かびあがる、遥のクレアに対する深い信頼と強い尊敬。語り口こそ穏やか。でもこれがしみじみと胸にしみて、強く、強く響くものがあったのですね。皆、立派だな。皆、素晴しいな。本当にいいエピソードでした。

『球詠』。こちらも勝負を終えての描写です。影森をくだし、勝利に沸く新越谷のメンバーたち。そんな中、ヨミと息吹は影森の様子を気にかけて、ああ、ピッチャーの中山さん。負けた責任を感じてるんだ。でも、そんな中山をはげましてくれる仲間がちゃんといた。ええ、この勝負を通じて得るものがあったようなのですね。それがよかったなって。皆との気持ちの繋がりを感じたのか、中山の穏やかな笑顔、これが実によかったです。さて、1回戦を突破したということは、次は2回戦です。当たるのは強豪と名高い梁幽館高校。はたして勝てるのか。皆がそれぞれに不安を抱える中、向こうと違いこちらにはこれまでのデータが豊富にある。またこれまでも梁幽館を攻略すべく練習をしてきたと、勝ち目見出そうとするその姿勢が立派でした。次の試合、觀にきてくれないかとクラスの皆を誘うヨミに、クラスの子がかける言葉が痛い! 誰も勝つって思ってないんだもんなあ。でも、それもしかたないかあ。勝って実績を作っていくしかないんでしょうね。ヨミの能力をさらに引き出そうとするタマの決意。そして梁幽館のデータにもとづいたノック。梁幽館の攻撃の傾向を知り、そして対応できるようにという練習なのか。いろんなやり方があるんだなあって感心して、彼女らは強敵にいかにして勝つのだろう、なんて思ったんだけど、きっと楽には勝たしてくれないんだろうなあ。

2018年2月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号、昨日の続きです。

『君のパンツに一目惚れ』。次回で最終回。というわけで、ちょっと急ぎぎみの展開に見えた今回。絹森が母親に刺繍してるところ見られちゃったりね、でもって最後に、先輩の勝手に書いた入部動機、好きな女子がいるからっていうの、またもや母に見られて誤解されちゃったりね、ええ、この勝手にどんどん外堀埋められていく感じが好きだったんですよね。今回、手芸部部長の重升が刺繍部部長の佐藤のこと、どうも好きらしいっていうのが明かされたり、でも佐藤は手芸部やめちゃうくらい嫌だったっていうんだものなあ。このすれ違いよ! 小桜も、だらだら大汗かきながらも、刺繍できるようになってきて、ええ、成長してるんだなあ。この子の頑張り、もって見ていたかった。今回は絹森の刺繍にかける思い、はっきりしないままに終わりましたが、次回こそはそれが判明するのでしょうか。絹森にとって前向きな、これだっていえる理由が語られるといいなあ。

『お役所任務のススメ』。スペシャルの発売日が2月22日であること、最大限に活用してきましたね! 今日はなんの日か知ってますか? 忍者の日です! 役所で取り組んでいる忍者アピール。それがこうして地元のテレビ局に取り上げられて、そして忍者の日のイベントも、そして出雲先輩も、しっかりばっちり認知度を上げていこうっていうんです。忍者課の皆の、去年のイベントの認知度が、しのぶさえ知らなかったというほどに低すぎたこと、すごい危機感持ってとらえられてる描写とか、あれとてもよかった。今回のしのぶ主導のアピール、その熱量、いきいきのびのびと語られるその様子もとてもよかった。そして、忍者課のアピール、これが響いている。町で話題になっている。商店街でも盛り上がりに刺激を受けている。ああ、頑張りがむくわれてるんだって、これ、ぐっとくるなあ。もう、たまらんものがありましたよ。

『アテナの初恋』。倒れてしまったゼウス。その影響で、天界に揺らぎが生じたりと大変なことになっていて、そしてこのことを知っているのはアテナだけ。ゼウスを支えないといけない、跡継ぎのことも考えないといけない、すっかり思い詰めてしまって、ええ、こうしたアテナの真面目さ、一途さ、これまでに描かれてきたそのままに今回も発揮されて、またこうしたアテナを助けてくれようというのも、これまで語られてきたように、ヴィーナスとアポロンだというのですね。いい仲間に恵まれてるよね。本当にそう思わされて、けれどアテナ、やっぱり思い詰めてるんだなあ。跡継ぎ問題は娘の自分が、とか思ってるんだろうなあ。そんなアテナの選択は、恋愛研究の総決算? いやむしろ暴走だよね。エロスに依頼して、アポロンと自分を結び付けようというんだ! はたしてこれはよいことなんだろうか。アテナはそれでいいんだろうか。一種の自己犠牲ですよね。でも、これ、ゼウスの事情がわかってますからね、読者は、ほんと早まらないで! なんですけども、これ、どういう決着になるのかなあ。きっとこの目論見ははずれるだろう、そう思ってはいるのだけど、どのようにしてそうなるのか、その過程に興味があります。ええ、きっとアテナにはしあわせな選択をしてほしいって思うんですね。

メェ〜探偵フワロ』。アーサーとレモンが結婚! まあ、秒読みって感じだったもんなあ。ふたりがハネムーンにいってる隙に、フワロ氏、探偵としての活動にいそしんで、馴染みのものからの依頼ですよ。海運会社からのクレームについて調査する。これ、内部調査員が行方不明になってるとかね、いろいろキナ臭そうな事件でして、そいつにラウールとともに挑む! あ、これ、きっとろくなことにならないやつだ。でも、ラウール、さすが裏社会の人。調査に出た先でも見事に活躍してくれて、でもそこであの鶏と出会っちゃうのか! きっとろくでもないことになるんだ、これ……。ここで出てきた流出文化財というやつ、これが伏線だな。とあたりをつけたところで、フワロ氏の追う事件は、ハネムーン先のアーサー、レモンのふたりと知らず関わりあうことになる — 。そして行く先はヒマラヤへ。ああ、これ、グランドフィナーレってやつだ。ええ、次回最終回! フワロ氏のかつての恋心はどうなるのか。ちょっと大忙しで、けどラストを飾るにはふさわしい、そう思える山場に山場に山場! 次回、どのようなものを見せてくれるのか、期待をともに待ちますよ!

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第4号(2018年4月号)

2018年2月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号、発売されました。表紙は、贈り物? ああ、ホワイトデーのおかえしですね。『恋愛ラボ』マキは、英語の問題集もらったんだ。キャンディが添えられてるのがいいですよね。『課長と私のおかず道』保志はせんべいとかもらっちゃって、いやあ、最初中元歳暮のたぐいかと思いましたよ。そして『この恋は合法ですか?』。真からもらったクッキー持って嬉しそうにしてるはる、なんだかいい感じですよね。

『ローカル女子の遠吠え』。家康を取り合う面々……。生地岡崎、青年期の浜松、晩年の駿河。それぞれにあった城が、またそれぞれに桜まつりを開催して、そしてこの会社ではそれぞれの土地を背景にした者たちが勝ち負けを競い合うわけですよ。桜の本数にはじまり、天守閣のあるなしなどなど、ほんと、ほとばしる郷土愛。これ、自分も熱の入りようよくわからないんですが、うまく争いを回避する雲春、彼の立ち位置ふるまいがそうした郷土愛薄い組を代表してくれてますよね。しかしまさか、その中立と思われた雲春の発言が、駿府城を危機に追いやったりね、このデリケートさがおかしくて、でも当事者たちは必死なのかもなあ。必死といえば秋津さん。まさかの今川義元。いきなりどうなさった! 後半で唐突にはじまる委員長喫茶卒業編、これもおかしかった。これ、絵だとみんな大丈夫そうだけど、実際にやったら結構キツいのかもなあ、そんな風に思いながらも、天真爛漫な潤滑油、とてもいいと思いました。

『穂積くんは猫に勝てない』。見事に勝ててませんね! 会社近くの猫カフェにいきたいとゴネる倉木と一緒に、穂積、猫カフェへ。おお、頑張ってる! いろんな意味で。デートっぽい雰囲気に悪い気しなかったり、けど猫は苦手だからさあ、ほんと板挟み。でも、先輩の可愛さに猫への苦手意識、克服しちゃうんだね。会社とはまるで雰囲気の違う先輩のこと。会社の同僚に見られたらよくないなって、それでまさかあんな展開になるなんて! ふと見かけた同僚から隠そうと、先輩を路地に引き込み、覆い被さるようにその身を隠すっていうのね。しかし穂積くん、ちゃんと説明しないと、それ、怖いよ! でもちゃんと親切とわかってもらえたようで、お礼もいってもらえて、壁ドンだって、なんか面白がってくれて……。面白がられてるってのは、そうか、ショックですか! でも、ほんと、こうやって、珍しい体験だっていって笑ってくれてる様子、とてもよかったって思いますよ。そして、愛猫ブブに浮気がバレる倉木先輩。ああ、これ、倉木先輩も猫に勝てない、じゃないですか。ほんと、猫にすっかり使役されてて、こういう姿も面白いですね。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。今回は陸上部のヘルプですか。速く走る方法を知りたい。そういう坂田の依頼を受けて、いやもうはりきる湯川部長ですよ。しかし物理の知識がどれくらい役立つんだろう。しかも湯川部長だもんなあ。と思ってたら、おや、意外とちゃんとしてる! 100m走なら最初の三歩が肝心です! クラウチングスタートの理想的姿勢についても実演つきで説明してくれて……、けどその姿勢維持できないのか! いいなあ、湯川部長。頑張ってる姿、輝いてますよ! で、ここからがあやしくなる。ペットボトルロケットスニーカー! いや! いやいや! 部長、ペットボトルロケット、大好きだな! スタートダッシュの感覚を体にたたき込むとかいってますけど、朝永が試してみれば、おおう、これ、大事故じゃないか! ほんと、あの見事な回転具合。絵だけでもう笑ってしまう。いや、朝永にしたら笑いごっちゃねえよってなもんでしょうけど、ねえ、ほんと、ダイナミックすぎますよ。でも、このロケットシューズ、坂田がはくとこんなにもちゃんと使えるのか。これ、その後の朝永の受け答えも含めて面白かったなあ。今回は、感覚だけでやってきた坂田が、湯川部長の説明でいろいろと納得していっているというのが、さらには物理学って面白いとまでいってくれるというのが、なんかね、嬉しかったじゃないですか。最後にはふたたび忘れてしまうのかも知れないけど、こうして一緒に取り組んだことは無駄にはなってない。朝永のフォローじゃないですけど、実際そのとおりだって思いましたよ。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメの文具もろもろ、これ面白いなあ。全体的に渋いって四宮にいわれるヒメですが、ノートは方眼、定規は木製、シャープペンシルは会社の名前入り、ノベルティーグッズだっていう、この質実剛健さ。たしかに女子中学生にしては渋いよなあ、そんな風に思われるわけですが、いやいや、実際は可愛いものだって大好きで、アザラシキャラのアザやんが好きなんだ。このヒメの買い物、電卓が壊れたから新しいのを買いにっていうんですが、そこでも最初は実用本位で、最低でも12桁ないと仕事には使えないって力説。若林が冷静に、ウチの会社そんなに売上がないっていうのがおかしかったです。ヒメが見つけたアザやん電卓。これ、キャラものだから機能的に不足するんじゃ? そう思ったら、いやいや、ちゃんと12桁あるんだ。GTっていうの、グランドトータルか。なんか、以前使ったことあったなって思ったけど、どんなシチュエーションで使ったんだったか、もう思い出せない。今だとPCでやっちゃうもんなあ。電卓、長いこと叩いてないや。ともあれ、若林、なかなか素直になれないヒメの背中、うまいこと押してあげてましたね。思ったんですが、ヒメはもうちょっと大きくなって、大人になって、細かなこと、人目とかなんとかかんとか気にしないようになったら、もっとよくなりそうな子だなって思いました。可愛いもの使うのもね、割り切って平気になりそうじゃないですか。そんな感じのヒメは多分きっと魅力的です。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第4号(2018年4月号)

2018年2月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、昨日の続きです。

『はんどすたんど!』。ほんとに面白いなあ。市民体育大会の本番当日。一部に出場するゆかは明日。高校二部に出る皆は今日が本番となりまして、ではいよいよと気合い入れていくななみがほんとにおかしい。テンション高いんはいいんだけど、わっしょいわっしょいって、ほんと、元気でいいんだけど、可愛くていいんだけど、なんかちょっと違う! で、すぐおなかすいちゃうのかあ。ゆかちーがおそろいのシュシュをくれたりね、こうやって皆の結束高めていくの、とてもいい感じ。そしてゆかとあやが団体戦で一緒に戦うメンバーふたりも紹介されて、寺田まいと櫻井あかり。ふたりもいい子そうだなあ。で、ななみたちの自己紹介がとんでもなくて、あっしはチビ助でヤンスにはじまり、ヘタクソでっす、なんか大きいやつです…、って、皆、ずいぶんななみナイズされちまってるよ! もう、ほんと、おかしかった。やたら元気で負けん気の強いまいに、ひかえめでおとなしそうなあかりと、個性もきれいにわかれて、ええ、ひなたがあかりといい友達になれそうで、これ、なんか嬉しかったな。今回面白かったもの、いっぱいあったんですが、ハイパーローリング小野寺、いちごのオエー。もう、散々おかしがって、面白がって、そして最後に極めつけのななみ挨拶。なんだろうこの充実。もう油断ならぬおかしみの畳みかけに、圧倒される思いでしたよ。

『のけもの少女同盟』。今回はももちゃん先生がメインですね。高校生のころ、大親友がいたんだって話してくれてね、おっとりとして、家庭的で、なんだか不思議と近すぎる距離感が素敵なふたりだったんだけど、まさかこの友人、つっちんの言葉が原因で、今のももちゃん先生があるっていうのか。そして話は急展開。この子、つっちん、土屋さんからの手紙が届いて、それで、もも、ショックだったのかな。結婚の報せだったんだ。それで、前祝とかいってますけど、飲んだくれちゃって、吹沢先生に拾われて、なんだかカオスな飲み会になっちゃうんですけど、これ、よかったんじゃないでしょうか。今は友達らしい友達がいないんでしょう? 吹沢先生とも仲良くしたかったんでしょう? それが叶ったようで、ええ、なにがきっかけになるかわからない。というか、吹沢先生も飲んだら酷いな……。そして、意外な趣味。それがふたりを一層に結びつけて、ええ、気まずいっていいますけど、これ、本当によかったんじゃないでしょうか。最後に、もものコスプレ写真、保存してるふっきーね、なんだかここにやられちゃって、そうか、気にいっちゃったんですね。でもってこの時の様子がですね、なんか、とてもいいって思ったんですね。

『TCGirls』。これはおかしいわ。シオンの父の会社が、スマホアプリに乗り出そうとしている。スマホでTCG、業務拡大でありますね。それでアスターに出入りする皆にモニターとしてプレイして欲しいっていうんですが、ほんと、これ、アンが駄目すぎてすごかった。最初は紙のカードじゃないとって、相手と直接向き合ってこそデュエルだ、みたいなこといってたのに、実際触ってみたらそうした矜持なんて全部吹っ飛んじゃって、コロっとハマる。没頭して、熱中しすぎて、ええーっ、一晩でそこまでいっちゃう! 終わらないリセマラ。プレイポイントを無駄なく使い、無料ガチャならぬ有料ガチャにも果敢に挑戦。ほんと、この人、あかん人だ。それこそ、そもそもがTCGにあんなに入れ込んで、TCGのために生きてるみたいな人だったわけだからさ、その方向性がDCGに向けばこうなるっていうのは必然か……。その様子は、ニイナが困惑するほど。シオンが暴走するほどで、いやあ、戻ってこれたからよかったけど、うん、あかん、ハマりすぎる人には危険すぎる誘惑なんだって実感させられました。そうそう、最後のメイね、これちょっと意外でした。いつもの強運でSSRとか無料分でさらっと引いちゃって、みたいな皆も羨む展開になると思いきや、まさかの廃人一直線! ああ、この人もアンと同じ領域にある人だったか……。ええ、ほんと、危険な誘惑だと思いましたよ。自分は気をつけたい。

『ゴスロリJK無人島漂流記』。見事、ゴスロリ回でありました。無人島においてもゴスロリを忘れない。そんな姫野のチャレンジですよ。少ない物資をやりくりして、ちえのためにゴスロリ服を作るっていうんですね。で、これ、布を黒く染めるためにイカ墨タコ墨使ったんだ。何回も重ね染めすることで、セピア色から黒へと変わっていくっていうの、その情熱! 姫野のこの姿勢、楽しいことに本気なだけって本人いってますけど、こうやって打ち込めるものがあるっていうことがいいですね。そしてこの情熱が皆に伝わるのがまたよくって、すずや三森は布を提供してくれるし、ちえも応援してくれるしで、そして完成したゴスロリ服ですよ。おお、ちえ、いいじゃないですか。そう思ったら、姫野がやばい。嬉しいのはわかるけど、その喜びよう、尋常ではない。でも、こうやって取り乱すくらい嬉しいっていうのは、なんかよいなあ。でも、これね。染めてるのイカ墨でしょう? あんだけ臭い臭いいってたの大丈夫だったのかな、そう思ってたら、ああ、やっぱり臭いのか。でも慣れるって。慣れる? 慣れるの? ほんと、最後のコマのふたり、なにか達観したもの感じましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

2018年2月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、昨日の続きです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。バンドのこと、ライブハウス等のシステムについて、そしてバンドを組むメンバーについて、ざっと知ることのできた今回。というか、主にぼっちちゃんの駄目さ、ネガティブさをこれでもかと食らわされた、そんな印象が非常に強いのですが、ええ、すっかり屈折しちゃって、ロックとは負け犬が歌うから心に響く云々のくだりとかね、なかなかの音楽観ではないですか。こういうの、ちょっと面白いなあ。ボーカル不在という話も出てますけど、これはいずれ新しく歌える人を入れるのか、あるいは逃げたギターボーカルが帰ってくるのか、今後の展開に関わりそうな要素でしたね。さて、ノルマの話。ライブハウスのチケットノルマ。売れると収益になるけど、そうそう売れるもんじゃないからねっていう、売れなかった場合は当然持ち出しになるっていうの、これをもってバイトの必要性に話を持っていくのはいいですね。そうか、ぼっちちゃん、バイトデビューか。でもこれ、トラブルの予感しかしないんですが、ほんと、ぼっちちゃん、とんだ出会いでとんだピンチでありますね。

『ももいろジャンキー』。ついに出た。5歳児志望の17歳。自分でももうなに書いてるかさっぱりわからない。でもって、そんな言動に直面させられる美耶の困惑っぷりですよ。葉山卯月さん。自宅でのふたりの対話見るに、美耶の結構頭のあがらない感じが見てとれて、でもこれ、先輩ってことに加えて、泣き落とし、こいつが効いてるっぽいんですよね。しかし葉山先輩、いやさうーちゃん、この人、可愛いですよね。でも中身が幼女……。残念、すごく残念……。この残念感、ももにもちゃんと伝わるのか。めっちゃ困惑してる。すごいな、先輩。今回の内容も、ゲスト時代のものを美耶視点から再度語りなおしているといった具合なんですが、それでもなお面白くて、ええ、毎回の楽しみのぶーッ。今回は不意打ち回避したんですが、それでもほんと面白い。はなから見た美耶像の変化もいい。ええ、ここで完璧に美耶に落ちたのか、この人。ふくれるももに、泣き出す美耶に、そしてそのふたりをかまってあげるはなちゃん。いやあ、とてもいいよ。ええ、すごくいいですよ。面白くってほのぼの愛らしいです。

『こみっくがーるず』。今回はコミケ回。かおすちゃん、夏コミ初参戦だっていうんですが、あの脳内ジャンプ、すごくいいなあ。この子、本当はこんなに躍動的な子なのですね。ひとりでいくのは心細い、けど誰かを巻き込むのははばかられる。そこに、まんが好きのお祭りと聞いた翼がついてきてくれることになって、これがほんと、めちゃくちゃ面白かった。翼、コミケの存在さえ知らないほどなんだ。なにも知らない翼を、コミケのドロドロに触れさせるわけにはいかない。いやあ、かおすちゃん、頼もしいですね。はじめての同人誌、その値付けや二次創作に戸惑いを隠せない翼のこと、うまいこと説得してるし、今回のコミケはかおすちゃんにとってもいい経験、成長の機会になったのかも知れませんね。でもって虹野先生。そうか、髪とメイクを変えることで身バレを防ぐのか。ほんと、この先生の前での翼の言動、かおすちゃんがじごくっていってるの、めちゃくちゃ面白くって、先生の見られたくない戦利品バレそうになった時の、ぎゃっ、おえ〜、とかも、もう最高だと思う。コスプレ広場でのかおすちゃん大フィーバーもものすごくって、ええ、今回、すごい熱量でした。

『どうして私が美術科に!?』。すいにゃん先輩、だるまの中にひきこもっちゃったんだ。漫画家としてのデビューを賭けた投稿が結果に繋がらなかった。そう思っていたのだけど、そうか、最優秀賞なしの優秀賞第一席をとってたんだ。この騒動を通して、人からの評価であるとか、自分で自分に課してしまうハードルとか、そしてアートとデザインの差ってなんだろうとか、いろいろなこと語られて、そしてそうした先にすいにゃんが自分自身を省みるという流れができて、これ、とてもよかったと思います。すいにゃんの決して誰の期待も裏切ってなかったということ、皆が応援してくれていること、お母さんもちゃんと見ていてくれたこと。この子は自身に高いハードルを設定して、それを達成できなかった度に傷ついてきたんだなあ。でも、わかるように思います。失敗が怖い。失敗してしまったことを知られるのはもっと怖い。こうした考えがこの子の心を硬直させて、いろいろなことから目を反らされてしまっていたのかも知れない。この子の重荷がこうして取り払われた今が、この子の改めての出発点になるのかも知れませんね。だるまから出たすいにゃん、その表情の晴れ晴れとしていたこと。ほんと、この子たちは、こうして一緒に成長していくんだって思わされて、実にまぶしかったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

2018年2月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。これは珍しいといっていいのでしょうか、お姉さんふたりですよ。青山さんに凛さん、ふたりに囲まれるようにして、ちょこんと座ったチノがマシュマロ入りのココアかな? 飲んでいるんですね。皆、髪をふたつにゆるく結ってる、その様子も美しい。ほんと、青山さんとか、いつもの奇行がきれいに消えて、素敵なお姉さんにしか見えませんからね。しかし、いつもとはまた違った雰囲気で、さすがに大人の余裕というのでしょうか、ゆったりとくつろいで、懐の深い、そうした印象が素敵です。

『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』。新キャラ登場! トラちゃんと呼ばれてるこの子。ちんまりと小柄の子で、跳ね跳ねの短髪に虎縞のタンクトップ。やんちゃそうな子でしてね、七瀬と一緒にいるかりんを見て、取られちゃったんじゃないか、ライバル出現かって食ってかかってきたんですね。最初、男の子? って思って、ああ、七瀬が確認してくれました。女の子だそうですよ。でも、よくそれわかったな。学校では人見知りで大人しくしてるかりん。その様子にすっかり骨抜きなようで、この世界は性差云々、自由だな! 虎尾あおいちゃん。七瀬に敵意むきだしだけど、結構チョロそうではありますね。ピンチを助けてくれた七瀬にときめいたりしちゃったのか? と、ここで七瀬が女だって気づくんですけど、自分はここでもういっぺん、トラちゃんが女であったかどうか確認しに冒頭に戻りました。家族ごっこをしてること、学校の友達に明かしましたね。けど、これで面白そうって、乗り気のトラちゃん。兄候補として名乗りをあげてますけど、あの家にやってくる? この子が兄って、なんかまた可愛さ強調されそうでありますね。

『私を球場に連れてって!』。レオナと電話してるタマの言葉を誤解して、彼氏ができたか、つきあってるのか。お父さんがえらいこと動揺なさってるわけですが、父と娘の話し合い、父は娘の恋愛事情を確認しようと、しかし娘は父とは違うチームのファンになってしまったことバレたんじゃないかって思って、見事にすれちがい。これが実にもうおかしくて、彼氏とはどんなやつかと呼び寄せてみたらば、当然レオナは女の子で、ここで、そうか恋人じゃなくて友達だったか、そういう風に思わないお父さんは、なんか進んでるな! 21世紀ともなると、父もここまで様々な恋愛のありかたに理解を示すのですね。素晴しい! というか、ストライクバッターアウトって、それデッドボールで出塁やんか! だいたいタマとレオナが思わせぶりなのがいけない。父に続いて猫子まで勘違いしちゃうっていうの、って、いや、待って、なんで猫子さん、あなたまで誤解するのん? そしてファル子さん。結婚するならファル子がいい、タマ、レオナからいわれて、嬉しいのか嬉しくないのか。今回は、こうした恋愛とまぎらわしい発言織り交ぜながら、タマはじめこの皆がいかに仲を深めたか、それがよくよく描かれていたと思います。ほんと、ちょっとした山場ともいえる盛り上がり。もしかしてこれで終わってしまうん!? って焦ってしまうほどにいい話でした。でもって落ちが奮ってましたね。レオナとのこと、誤解が解消されたかと思ったら、なんと娘がキャッツファン。打ち拉がれる父の様子がおかしくて、そうか、揃いのユニフォーム買ってしまってましたか。父よ、むくわれませぬなあ。

『本日わたしは炎上しました』、ゲストです。おお、はやりのネタを投入してきましたね。今、子供たちに大人気の職業、YouTuberならぬMeTuberでありますよ。ヒロイン、カナエルこと由愛カナエは大物ミーチューバーを目指しているっていうんですが、その方法がいろいろマズい! 炎上狙いか! 大物ミーチューバーの名前を出して、積極的にケンカを売っていくスタイル。さらには自宅特定からの実力行使。これ、あかんやつや。最近、世界的にも国内的にもいろいろ問題視されて、反感買われてる、そんなタイプの配信者だこの子! カナエの助手をしてるという原クロイ。この子は良識あるみたいなんですが、カナエの問題行動をとめるだけの力はないのか。むしろ、カナエと対立するミーチューバー、あいあいこと思井アイのこと、挑発しまくりじゃないですか。いや、むしろ勝てない勝負にカナエを追い込む作戦!? ともあれ、アイ、あやうく一線を越えそうだったけど、踏み止まりましたね。というか、これ、最終的に常識勝負になってるような!? 社会的にあかん方が負ける、そんな勝負になってますよ、これ

『ひみつのトリニティ』、ゲストです。女の子には秘密がある。主役の三人、遠藤優に林美保、そして芹田まりえ。この子ら、それぞれの秘密を共有することになった過程が描かれたりしたわけだけど、いや、そんなに深刻でもドラマティックでもないな、これ! まりえの秘密は、現代文の河野先生のことが好き。でも、これ、優、美保のふたりからはまるで共感されてなくて、むしろなんでなのかみたいに思われてる。というか、河野先生の駄目なところが次から次へと描かれて、まりえ、ほんと、なんでなのか。優が驚きでした。実はあたし男なんだよね。秘密のレベル高すぎだっていうんですが、ほんと、高すぎだよ。優ちゃんの優くん、見せてよ! っていうの、ほんと、ぜひ確認させていただきたい。というか、このくだり、あのテンション、すごくよかった。優ちゃんの優くん。声に出して読みたい日本語ってやつだ。優ちゃんの優くん。ああ、スイートな響き。さて、これさらに面白かったの、三人が秘密を交換することになったきっかけ、アホな電波アイドルのマホマーホ三世の歌の歌詞っていうのね、まさかこのアホな電波アイドルの正体が! っていうの、あれ、さりげなくて面白くて効果的な落ちになってて絶妙でしたわ。この漫画、ちょっと期待したい。かなり好みのタイプかも知れません。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

2018年2月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2018年4月号

『まんがタイムファミリー』2018年4月号、昨日の続きです。

『感染!ウイちゃん』。結構重要、データバックアップでありますね。なるほどあつしはポータブルHDDにコピーを残しておく派なんですね。私は繋ぎっぱなしのHDDに自動バックアップしてますけど、昨今の暗号化ウィルス、ランサムウェアからデータを守ろうとするなら、あつしの対策が正解ですなあ。で、ウイの目を盗んでコピーしていたらセキュリティーが怒る。私を信用してないのかっていうんですけど、その後、データの保全はウイルス対策だけじゃないって説明するあつし。ああ、おっしゃるとおりだわ。故障などにはお前は無力だろといわれてセキュリティー、なぐさめてあげるわよって、本当に無力そのものってやつじゃないですか……。ポータブルHDDを知らないウイと、教えなくていいことベラベラ話しちゃうセキュリティーのやりとりとかね、この緊張感のなさが素晴しく、でもってバックアップ問答。あれ、面白かった。ウイがポータブルHDDに恐怖心を持つくだりなんかも、実にこの漫画らしいおかしみあって、こういう感じが好きだったなあって思うんです。ウイに甘いあつし。セキュリティーのことも思いやったりね、こういう面倒見? 優しさ? が好きでした。まあ、それがわりかし自分のためにならないのも、あつしのらしさですよね。いいやつなんだがなあ! って感じです。

『パパとあそぼう!』。今回はパパ、うまいこといきましたな。さくらにサプライズをもちかける。明日はママの誕生日なんだって、ふたりでこっそり準備してお祝いしようっていうのね、これ、パパにとってはさくらとの時間をとれるし、ママにとっては祝われてうれしいし、さくらにとっても楽しいしで、誰もがハッピー、いいじゃん! と思ったら、いやあ、小さい子に秘密を守らせるのって大変だわって心底思わされて、だって、止める間もなく駆け出していっちゃうんだもんなあ。でも、そうした苦労の見事にむくわれる感じ、すごくよかったじゃないですか。しかしこのパパさん、危機管理力が高い。いやね、だってさ、ケーキにのせるいちご、さくらに全部食べられちゃってさ、っていうか、そんなに我慢できないもんですか、さくらさん! もうひとつ買っておいてよかったっていう、この準備の巧みさ。デコレーション自体は微妙でも、これ、ママさん、嬉しいと思うわあ。飾りつけの絵もね、ほんと、ささやかなことがとても幸いと感じられる、そんなエピソードでした。

『かしこみかしこみ』。ナツメと山椒の恋のゆくえ。ムクがふたりの気持ちを仲介してくれたわけだけど、ムクはチョコレートパーティのつもりで話したのに、山椒は恋の話だと思ってる。どうなるこの誤解!? と思ったら、ああ、ゆっくりきちんと誤解が解けていきましたよ。しかも、この誤解がために山椒、自身の気持ちを整理し見つめなおすこととなったし、そして山椒への恋心を自覚しつつあるナツメも、お母さんとの対話でもっていろいろがすっきりと解決されて、いや、まさかの許婚っていうのが、お母さんの希望ってだけで、ちゃんとした約束じゃなかったとかね! びっくりだよ。あの、自分のそうだったらいいなあって軽くいった希望をナツメがしっかり覚えていたこと知った時のお母さんの表情、よかったなあ。ナツメと山椒の母、学生時分の友人っていうのね、ちょっとその時の様子うかがえるイラストも嬉しかった。でも、このお母さんのついつい口走ったことが、結果的にふたりを結びつけて、でもって溶き解された全部が山椒、ナツメに向かっていくという、このクライマックス直前感! すごくよかった。ほんと、わくわくさせられるものありますね。ええ、ふたり、きっとうまくいくって思いますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第4号(2018年4月号)

2018年2月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2018年4月号

『まんがタイムファミリー』2018年4月号、発売されました。表紙、テーマは雛祭りでありますね。『大家さんは思春期!』チエちゃんが、割烹着姿でちらし寿司を用意しているんですが、そこに乗せようとしてるウズラのたまごのお雛様。ええ、大変に可愛らしい工夫でありますよ。他に『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』、高瀬と駒井先輩も愛らしくおさまったカットあり。そして『うちの可愛い掃除機知りませんか?』、智枝とアプリもいいカップルになっておりますよ。

『役職名はお嫁さん』。美如の子供時分の話だ! 保育園で、将来の夢を描きましょうといわれて、他の子は、およめさん! とか無邪気に手近な大人像への憧れ絵にしてるのに、ひとり適職とかいっちゃてるの、めちゃくちゃ面白かったです。こういう子、たまにいるよなー、なんて思ったり、けど子供時代美如はさすがだわ。資格や免許に留まらず、勤務体系給与云々を気にするとかね。保育士さんの、ここはハローワークじゃないわが最高に面白い。さらに続いての、職探しよりお嫁さんの方が難しいって先生の言葉に、グサグサと追い討ちかける子供らの言葉! あれ、おかしかったなあ。でも今回、ちょっと切なさもあって、あの将来を思い描けない美如の涙とかね、これ、コメディなんだけどさ、そうした中に、子供でも迷って、わからなくて、それがつらいっていうのね、そういえば自分もあったなって思い出したりして、そして美如のお母さん! この人もちょっと重度の仕事脳なのかも知れないけど、美如との対話、抜群にはずんでいて、ああ、このふたりの関係、いいじゃないですか。でもって、美如という人はこうして育まれてきたのだな、そうしたことのうかがえるエピソード、大変によかったって思ったのですね。ということで、次号最終回。マジか! 単行本出してくれよ! ほんと、電子だけでもいい。お願いしますよ。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。先輩を可愛い可愛いっていうなんて、高瀬くん、あなた失礼ですよ! なんて思ってたわけですが、今回、最後にちょっといい感じじゃん。駒井先輩はちゃんと大人の女性です。でも、せっかくいいこといったのに、余計な一言付け加えるから! ねえ、怒らせちゃった? 笑顔で怒るタイプなの? 職場の懇親会。幹事になった駒井先輩が、可愛い格好してみてくれちゃったりね、でもって面白い趣向、いろいろと考えてくれてるっていうのが、楽しくて、でもって基本外れなしという串のくじ引きね。ほら、こういうの、ひとりだけワサビでカラくて、みたいにしがちなところ、そうはしないっていうのがね、一見外れと思わせても実は結構な当たりなんじゃない? って思わせるところとかね、この先輩の人柄、あるいはこの漫画の持ち味といってもいいのかも知れませんね、やさしげで、気遣いが細やかで、実にいいなって思ったのですね。

『夕暮れ団地の幽霊彼女』。新作です。昔住んでた団地に引っ越してきた貫太。住む部屋はかつての幼なじみの女の子、ミアが住んでいた部屋というのですが、このミアという子が今もなおその部屋に暮らしていて、出てけっていわれるも、その部屋に貫太かまわず住もうというのですね。ミアには秘密がある。私は大人になれない。2年前に死んでいる。幽霊なんだ、地縛霊なんだと。この事実を知らされて、なお動じない貫太。すごいなと思ったんだけど、そうか、驚いてないなんてわけ、そりゃないよな。ミアから見えないところで、事前に知らされていたこと、半信半疑だったところに事実であること突き付けられたということ、明かされて、そうか、これ、知らずにここにきたんじゃないんだ。団地の取り壊しにミアが祟るから、成仏させるべく貫太が送り込まれてきたんだ。ほんと、これ、読み始めた前半と後半ですっかり印象が違ってしまって、うまい導入だって思いました。

『おしかけツインテール』。今回も素晴しかったですよ。夜中に出歩く花梨ですよ。おや、珍しい。そう思ったんですが、そうかあ、前回の蔵の話。そこでの経験が今回の冒険? に繋がってるんだ。夜中出歩こうとしてる俊郎と、眠れないと起き出してきた花梨が出会ってしまうっていうのね。この展開からの俊郎の奇行。それから当たる予感。ほんと、このくだりは最高でしたね。3人で夜中の散歩。なんだかね、この3人、親子みたいな親密さあって、よいなって思いましたよ。自分が子供だったころ、こうして家族で夜に出歩いた時に感じた特別な思い、それを花梨も味わっていたりするのかなあなんて思われて、すごく微笑ましかった。というか、花梨の感慨に水をさす花梨母、これもおかしかった。今回は、花梨の変化、それがよくよく感じとることができて、また俊郎がそうして変わろうとする花梨に成長を思っている様子とかね、それもよく伝わって、感慨深いエピソードでしたよ。知ることで、経験することで変わっていく。新たなことに、価値に気づいていく。その可能性の開かれたこと。ああ、なにか動き出そうとしているようですね。なにか、胸にきざすものありますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第4号(2018年4月号)

2018年2月16日金曜日

iPad

こないだiPad Proについて書いたところでなんですが、iPad買いました。普通のiPad。Proとかじゃなくて、普通の。なんで買ったのか、理由はもう簡単で、今遊んでる『アズールレーン』なるゲーム、これが1月の末にアップデートしまして、その時に表示がちょっとだけリッチになりまして、そうしたらもうまるで使いものにならないくらい重くなってしまったっていうんですね。もともと使っていたiPadは、2013年のモデルでした。ということは、だいたい5年ほどしたら性能的に苦しくなるって感じでいいのかな。OSのアップデートはとうの昔に対象外、10.3.3で運用してた端末です。いくらなんでも機種更新のしどきであったということなのでしょう。

iPad Pro 10.5インチモデルではなくiPadを選んだのは、そこまでの性能を必要としていないからでありますね。Apple Pencil使わない。4スピーカーオーディオも必要ない。それよりも安さを重視。一番容量の少ないモデルだと4万しませんからね。32GBあれば充分だし。ただ、この春でモデルチェンジして、64GBモデルが同じくらいの値段で買えるようになるんじゃないかなあなんて心配もあるんですが、だからどうせならもうちょっとだけ待ってみたかったなあ。

10インチ前後のiPadだと、高性能の10.5インチProと、そこそこの性能の9.7インチから選択できる。性能それなりなら値段もそれなりで、多くを求めないならより手軽に買えるというのは正直ありがたいと思っています。なので、一昨日、電子で漫画を読みたいんだったら12.9インチモデルがシンプルでベストな解答じゃないかとかいってましたけど、電子書籍読むのがメインで、それ以外にはほぼ使わない、使ってもWeb見るくらい、とかいう人だったら、10.5インチProに対する9.7インチモデルに相当する大きなiPadがあったらきっといいのかも知れない。その場合、6万8千円くらいになるのかな? これくらいなら買えるな、みたいに思う人もいるのか、あるいはいないのか、さっぱりわからないけど、そういうモデルがないということは、大きなタブレットに需要は少ないのかも知れないなあ。このサイズがバンバン売れるぜ、ってなったら、iPadに限らずAndroidでも次々リリースされるだろうからなあ。

今のところ、新しく買ったiPadはアズールレーン専用端末になっています。それ、正直どうなのかって思うんですけど、いやね、dアニメストアやHulu、Netflix使う時は、以前のiPadでまったく問題ないわけよ。電子書籍読む時はiPad Pro使うし、もっと小さい画面で用が足りるならiPhoneですましてしまう。ほんと、贅沢な話ではありますが、まあいずれは新しく買ったiPadに移っていくことになるのでしょう。

以前のiPadは家族に使わせようかとも思ったけど、古いOSでアップデートもされないものを与えるのもどうだろうと思ったので、それはしない方向で。いや、今の時代、ネットに繋がる端末をひとりひとりが持ってるくらいの方がいいのかも知れませんけどね。

2018年2月15日木曜日

Nintendo Labo

 予約、開始されましたね。『Nintendo Labo』。Nintendo Switchを使って、新しい遊びの形を提案する。意味深な予告に、いったいなにがくるのだろう、興味津々で待っていたら、なんとまあ驚いた、ダンボールでもってToy-Conなるアタッチメント、周辺機器を作って遊んじゃおうっていうんですね。こんなん、いったい誰が予想しただろう。ダンボールで鍵盤作って、Joy-Con組み込んだら楽器になっちゃうとか、え? それ、どういう仕組み!? とりあえず驚いて、ああIRカメラを活用するのか……。普通、こういうのって、わかってしまうとなんでもないみたいになりがちですけど、Nintendo Laboに関しては、わかってからも驚きの連続で、Joy-Conの可能性といったらいいのかなあ。リモコンカーなんてコントローラーのはずのJoy-Conを動力にしてる。Joy-Conは入力機器という思い込みをまるっきり外してくるという発想の自由さ、ダイナミズム。もう、これ、ハンパじゃないな。

今日、いや昨日なのかな? Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kitの紹介映像が公開されたわけですが、これ、なおまた予想外の情報てんこ盛りで、いや、まあ、とりあえず見てくださいよ。

正直、Variety Kitはこんなのできますよって技術デモみたいなものだと思ってた。実際、ネットに公開されている試遊してみた感想でもね、そんな感じの意見が出てたじゃないですか。ある程度はプラスアルファ要素があるんだろうなあって思ってたんですが、例えばピアノ、プラスアルファなんてもんじゃないな、これ。まさかドラムマシンが入ってて、波形いじったりもできて、ピアノロールでもって声部重ねていって、それをJoy-Conでもって指揮、テンポを自由に動かしたりできるって、なんじゃこれ、むしろこっちがメインなんじゃないの!? バイクにしても、コースメイクできるよ、対戦できるよって、人によってはこれだけで充分もととれるんじゃない? って強烈なもの見せられて、もうこれ信じられないな。ものすごい。

でもって、動画もうひとつ。

Toy-Conガレージで作れるオリジナルToy-Conっていうの、いや、もう、なにこれ? 投入されたコインの種別を判別するとか、単純に重さじゃないだろうなあ。重さの違いで出る反動の差をJoy-Conで拾ってるのかな? というか、こんなの、入力と出力の組み合わせだけでできるんか。マジで? いや、ほんと、すごいな、どこまでなにができるんだろう。いろいろ作ったりするのが好きな人からしたら、なんぼでも遊べるオモチャになりそうですよ、これ。

Nintendo Labo、ものすごく興味があるのですが、ダンボール工作の成果物、Toy-Conがものすごく場所を取りそうで、ちょっと尻込みしています。ほんと、きっと面白いんだろうなあ。でも場所がなあ。それに遊びきれる時間がきっととれない、なんて思ってしまって、でもなにも考えずに飛び込んだ方が面白いぞ! なんて思って、いやあ、ものすごい誘引力に抗いきれなくて困っています。

2018年2月14日水曜日

Apple iPad Pro 12.9インチ

ちょっと前のこと、ええと昨日? こんな電子書籍閲覧端末が欲しい、みたいなtweetがささやかに話題になってたりしましたが、正直なところ、12.9インチのiPad Proを導入すればそれで充分ではないのか、そう思ってしまいました。iPad Proがリリースされた時、電子書籍を読むのに最適なのではないかと、即購入を決めたのが私です。電子書籍端末としてのiPad Proについては以前書いたことがあるのでそちらを参照いただくとして、やっぱりね、画面が大きいっていいものですよ。漫画の見開き、これを一枚絵で閲覧できるっていうの、正直この点については電子は冊子に優っていると思っています。

電子書籍にすることを前提にしていなかった時代の漫画だとノドのところが少し断ち切られちゃってるので、残念ながら一枚絵にはならないのですが、電子書籍にすることが前提になってる漫画だと、ノドの断ち切りがないので、左右のページが繋がって本当に一枚絵になるんですね。これ、すごいアドバンテージ。解像度であるとか、おまけや表紙データを収録してくれない出版社があったりとか、電子書籍のデメリットももちろんあるのですけど、そんな中輝く電子書籍のメリットは、見開き、これですよ。

見開きが一枚絵で表示できる。これを考えると、電子書籍端末を左右ページ用に2画面用意する必要はない、むしろそんなことしたらメリットを活かせないってことがわかると思います。というか、スレート1枚だからこそ、片手で持って支えられるんです。もしこれが中央でふたつ折りにできる構造になってたら片手で持ちにくいじゃないですか。横になって読む、いろんな姿勢で読む、その時に最も安定するのは、1枚のスレート、1枚の画面です。これほ絶対だと思う。見開きを表示したければ、単純にでかい画面を使えばいい。こういうシンプルな解答でいいんですよ。

iPad Proで本を読む時、左手で支えて、親指でページ送りも戻しもできる。ビューア次第だとは思いますが、今どきの電子書籍ビューアだと、どこのでも同じような操作性してますよね? してない? いやいや、まさかー。私の利用している紀伊國屋のKinoppyだと、カラーマーカーでページに書き込みだってできますよ。蔵書についても、手持ちの書籍を検索してピックアップできるのは当然として、読んでる本がシリーズものなら、読み終わり次第、次巻をダウンロードしつつ開くことも可能。また書籍情報を見れば、一度にシリーズの全巻、所蔵してるものもしてないものも一覧でずらっと並べてくれて、どこまで買ってどこから買ってないかもまるわかり。さらに、その一覧から書籍棚を作成する、つまりシリーズごとにひとまとめに整理するのも簡単だというんですね。

こういうの、今どきの電子書籍ビューアならどこのでも同じような機能持ってると思うんですけど、え? ないやつがある? いやいや、まさかー、ご冗談を!

iPad Proがでかくて持ち歩きに向かないというのなら、iPad miniでもなんでも小さめの買えばいいんじゃない? あるいはiPhone Plusみたいに大きめのスマートフォンを選んでもいいかも知れませんね。実際、大きな画面が必要なのは漫画くらいなものであって、小説とか読もうというのなら、普通のiPadどころかスマートフォンでも充分なくらい。正直、電子書籍の閲覧環境はどんどん整備されていて、これまでほとんど触ったことがない、あるいはずっと前にちょっと試したっきりみたいな人からしたら、こんなにもいろいろ進歩してるんだなって実感できるものになっていると思います。

ユーザーエクスペリエンスを重視していないストアのサービスやアプリに、不便だ不便だって文句いってる人とかまれに見ますね。文句をいう、要望を出すことも大切だとは思います。ですが、正直、何年たっても変わらないっていうのは、その方面に力を入れる気がないってことだと判断していいんだと思うんですよね。不満を抱えながら不便なサービスに固執するよりも、UXを重視しているサービスは他にもいろいろあって、いくらでも選べる環境にあるのですから、いろいろ試してみたらいいのにって思っていますよ。たまに1巻2巻だけ無料でダウンロードとかやってるじゃないですか。出版社主導のキャンペーンだったら、どのストアでも同じ本を無料で入手できますから、それを利用してサービスやビューアの感触を試してみたらいい。安さを求めるだけでなく、利便性にコストを支払う。考え方の転換をしてみてもよいと思うのですよ。

2018年2月13日火曜日

Legere レジェール 樹脂製リード

 私はリードを選ぶのが嫌いです。もう嫌いで嫌いで、だんだんリードがヘタりはじめて、次のリードを用意しはじめないといけないって頃合いになると、もう本当に憂鬱で憂鬱で、しかたがないからやるんですけど、一箱あけて、10枚の中からよいリード、使えるリード、なんとかなりそうなリード、どうにもならなそうなリードを選りわけて、紙やすりでバランス整えたりして、それでなんとなく馴染んできたかなと思った頃には、もうピーク目前でそろそろヘタりはじめる。もっと練習に時間を振り向けたいのになあ、と思っても、どうしても時間を持っていかれるリード選びは不愉快で、さらには一箱10枚のうち、はたして何枚が使えるかなあって、そのコストパフォーマンスの悪さも嫌だった。最近の言葉でいうと、10連ガチャ引いてる感じ。ほんと、ガチャは嫌い、リード選びも嫌い。本当、うんざりしてたから、樹脂製リードが使いものになりはじめている、そうした話を聞いた時は、いい時代になったものだって心底思ったものでした。

残念ながら、初期の樹脂製リードについてはよくわかりません。樹脂製リードが出始めた頃は、それなりに使えるけど、まだケーンリードの方がいいという意見が優勢で、自分も根が保守的ですから、試すことなく遠まきに評判だけ聞いていた。それが、しばらくサックスから離れているうちにずいぶんと改善されたようで、じゃあそろそろ手を出しちゃってもいいんじゃないかな? なんせ、以前よりもなお練習に使える時間は少ないんだから、多少質が悪かったとしても安定を取りたい!

結果的に、これ、もう樹脂で充分じゃないかな? そんな感想になりました。

私はLegereしか試してないのですが、ソプラノはシグニチャーとオリジナルスタンダードカットの2種類、アルトはシグニチャーとオリジナルスタジオカットの2種類を使っています。シグニチャーとスタンダードカットはクラシカル向け、スタジオカットはジャズ、ポピュラー向けなんだそうで、私は根が素直だから、そのように使いわけています。ソプラノはスタジオカットがないので、もう単純に違いが知りたいという理由で、2種類揃えました。

シグニチャーとオリジナルを試してみて、これ、少なくともクラシカル志向、吹奏楽もそうですね、だとシグニチャーを選んだ方がいいと思います。リードの反発力、リードのどのあたりにスポットがあるかというバランス鑑みても、シグニチャーの方が扱いやすい。シグニチャーを知らないうちだとオリジナルでもいいんだと思います。でも、シグニチャー使ってしまうと、やっぱこっちがいいなあって。こうなると、シグニチャーばかり使うようになって、せっかく買ったスタンダードカット、まるで使わなくなっちゃうので、Venovaにはスタンダードカット使うようにして、無駄のないようにしています。

樹脂製のリードよりケーンリードの方がいい、そういう人も多いと思います。なので、ケーンリードの方がいいという人は、変わらずそちらを使い続けることになるでしょう。自分も、よく選ばれた質のいいケーンリードの方が樹脂製リードより優れているだろうという感覚ではいるのです。にもかかわらず私が樹脂製リードをメインに使おうと思ったのは、まず質が安定している、選んだり調整する手間を軽減できる、この2点があまりに大きい。この選ぶ必要がないというのは初心者にとっても利点のはずで、まだどういうリードがいいかよくわかっていないうちは、質もバランスも安定している樹脂製リードを使った方が絶対によいと思っています。それで、後々にケーンリードを試してみるなどして、そちらがよいとなったら転向していけばいい。それこそ、部活でサックスやクラリネット吹くことになった中学生とか高校生でもですね、適切な教師につく機会のない人にこそ、樹脂製リードは勧められると思っています。

ああ、マウスピースのよしあしもあるから、できればプロによる選定品を買う方が、後々無駄がなくてよいですよ。外れを引いたら、長い目で見れば消耗品とはいえ、ダメージでかいですから。息の全然入らないマウスピースとかだと、吹いても吹いても鳴らなくて、時間無駄にしてしまいかねません。

というわけで、思い出したようにサックス吹いたりVenova吹いたりしている私には、樹脂製リード、すごくありがたい味方であります。

2018年2月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2018年3月号

『まんがタイムジャンボ』2018年3月号、一昨日の続きです。

『ペンタブと戦車』。最終回を迎えましたね。里見拓也という未来からの介入あっても、なお歴史の大筋は変わることなく、日本の敗戦で戦争は集結。けど、その後の歴史、めちゃくちゃ変わってるじゃん! そうか、内藤翔太、うみねこ先輩が持ち込んでしまった技術が、ソ連を飛躍的に進歩させてしまったんだ。ということは、これ、ソ連は、共産主義は衰退することなく、すなわちドイツも東西に分裂したままだったりするの!? わからんこといっぱいだけど、この、うみねこ先輩の所持品がもたらした技術革新が、まさか後々効いてくるとか、予想外。そうか、この展開、この介入、物語上の必然だったんだ。里見とうみねこ先輩の介入で変わったもの、いろいろあるけれど、日本においては主に萌えの文脈やオタクをとりまく環境が変化したというのですね。我々の歴史よりもはやく、大きく躍進した。しかし、それが再びコミケ雲に里見を立会わせることとなり、またもやの消失。あああ、武田大尉いやさ1佐とお別れって、そんなそんなのってないよー。そう思ったんですが、最後の最後に描かれる、時を超えた再会。全部がこの瞬間のために用意されていたんだってわかった。皆がここに、里見との邂逅が訪れること、予感していた。未来を知る男と出会った彼らが、今度は来たる未来を予感したんだなあ。切なくて、けれど悲しいばかりでない、そんな最終回。たっぷりとして、よい余韻でした。

『人気マンガ家になるための15の法則』。バレンタインデーの状況描いて、いやあ、さすがといいますか、色っぽい話になりそうなところがまるでない。期待、裏切らないなあ。今回、相沢に必要とされたもの、読者への共感性だっていうんですが、この相沢を取り巻く状況の特殊さを指摘する喜多村、この人もまたその状況に加担している一人だと思うんだよなあ。相沢の状況、経験をアップデートしよう。そういってバレンタインチョコを作らせるわけですけど、案の定綺羅星までやってきて、ほんと、これ、効果、期待できないよね。ここでまた綺羅星も世事に疎いっての示されたわけですけど、だったら相沢の結果が奮わないの、他に理由があるのでは!? チョコレートの湯煎なんてしてる場合でないのでは!? むしろ今回のエピソード、相沢と喜多村の絆がより明確にされて、ええ、喜多村の思い残し、それがはからずも解消されて、ええ、ほんとこの漫画、喜多村の愛が深い。あるいは重い? その報われない愛が報われる、そんなニュアンスが濃厚ですね。

『あの日の海と16歳の夏休み』。サロン・ド・リリーにちょっと珍しいお客さんきましたね。男の子。野球帽をとったら坊主刈りの頭が現れて、おや、美容室になんのご用なのだろう。そうか、さきを訊ねてきたんですね。柿崎ヒロト。さきの彼氏ではありません。幼なじみですね。さきはさきっちょって呼ばれて、ヒロトは柿ピーって呼ばれて、その親しさはいいんだけど、お互いに子供っぽさを拭えなくて、けどヒロトはちょっと素直になれてないだけで、さきよりわずかばかり先に進んでいるみたいです。今回、ヒロトが来店したの、母に頼まれた差し入れ、これが理由ではなかった模様。店長にさきのことお願いしにきたんですね。そうとは口にしないけど、妹分のさきのこと、心配してるんだね。さきはね、こうやって保護者面されるの、嫌だっていうんだけど、ちょっと気持ちわかる。でもヒロトの気持ちもわかるように思われて、ええ、年頃のふたりの初々しさにあふれていました。店長と浜梨さん、ふたりのあの表情ももうたまらんって感じで、ええ、ええ、わかります。

  • 『まんがタイムジャンボ』第24巻第3号(2018年3月号)

2018年2月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2018年3月号

『まんがタイムきらら』2018年3月号、一昨日の続きです。

『まいにちハロウィン!』。調理実習でありますね。メニューはハンバーグなのだそうですが、うるふは食べることしか考えてない。作ること、まるで想定の外に置いていて、この自由さ? 面白いですね。自由さの一貫なのか、どういうハンバーグにするかという作戦会議で、うるふの提案したの、ハンバーグカレー。ジャンル的にもうカレーです。レギュレーション違反です。イアのつっこみが素敵でした。この漫画、活発というか落着きのないというか、うるふの行動もろもろに、ランたん、イアのクールな対応がうまくかっちり対応していくという、打てば響く感が実にいいんですよ。と思ったら、好物のかぼちゃが絡むと、ランたんがつっこまれる側になったりね、役割、ポジションが固定されるのではなく、時に動きの見られるところも魅力的だと思うのですね。絵がきれい、キャラクターが可愛い、見た目にもその行動や性格にもですね、まずそうした美点があって、そこにやりとりの面白さが効いてくる。大変よいと思いました。今回の最終盤、チーズハンバーグのくだりなんかもいいですよね。でもって、がうー♥チーズとろとろ〜、がとどめを刺してくる。ええ、大変よいのではないのでしょうか。調理実習の楽しみを知ったうるふの言葉、これも前向きに開かれて、大変よかったのではないでしょうか。

『ぽんこつヒーローアイリーン』。おお、かっこいい扉絵! これ、魔法かなにかなの!? と思ったけど、あ、ゲームだ、ゲームに使うカードだ……。今回はマリーヌとツーシャが主ですね。しかし、このふたり、めちゃくちゃ面白い。アイリーンをだしにして、地球を満喫してるマリーヌ。最近はもう隠す気すらないよぉ…、って、ツーシャがものすごいこと動揺してるのおかしくって、ほんと、情緒不安定すぎて心配になるよ! さて、マリーヌ、『フル☆ルズ』なるアーケードゲームに興じようというのですね。これ、カードが命なやつか! でもって、並ぶ幼女たちからプレッシャー受けたりして、なんだこの絵面。マリーヌの涙、なんかちょっとこのカット、好きかも。でもって、ここで幼女先輩、杏奈とのつながりができてしまうっていうのか。さらにここにアイリーン、ラブリーメロンも合流してっていうんですけど、いや、ちょっと待って、マリーヌ、ラブリーメロンにぞっこんやんけ。しかも、アイリーン、ラブリーメロンがどういうキャラかここではじめて知るんだ。というか、コスプレってことわかってないから、ややこしいな、もう! 今回、みんなハイテンションすぎて、おかしすぎる。けどね、このテンションの果てに友情深まってるじゃないですか。マリーヌとツーシャとかね、ほんと、いい友達になれたようで、めでたしめでたしかと思ったら、アイリーン、ちょっと複雑? 最後の、背中ごしに感じる哀愁。味わいのあるラストに、またメロンのこれまでもがうかがえるようで、なんかよかったなあ。

『おとめサキュバス』。感動にむせび泣きました。キュリアの成長を目の当たりにして、安心と誇らしさをかみしめるルナですよ。と、ここで急にシリアスな表情になって、私も成長したい。ああ、さらに自身を高めていこうというその上昇志向。立派だなあ、と思ったら、体形のことでしたか。というか、気にしてたか。人間世界にきて、同い年くらいの子とも比較しちゃったか。でもって、キュリアのそれに幻惑されてしまいましたか。未知のことがらを知ろうと行動するルナは、やっぱり勉強家ですね。そして弱点を克服すべく対応策を調べていく。今回ね、よかったというの、これがルナにとってコンプレックスというのは仕方ないと思うんですよ。でも、それをただコンプレックスと、マイナスの要素とするのではなく、例えば涼香から、そのままでも素敵だと、華奢で可愛い、色んな洋服が似合いそうだと、ポジティブな、プラスの意見が重ねられていく。そしてそれはキュリアからもで、ええ、あんなに親身に叱ってくれるとか。ルナはきっとそのままでいいのだと思うのですよ。落ちこそああでしたけど、こうした悩みも、いずれはルナにとってささいなことになってくれるといい。この子たちはサキュバスだから、異性の、男性の嗜好というのは無視できない重要事なのかも知れないけれど、誰かのための価値でなく、自身そのものがただもうそれだけで価値なのだと、そういう境地が見えたところに、この漫画のよさを感じたのは本当なのですよ。この漫画は、ルナに限ったことでなく、皆がそれぞれに素敵であると思わせる、そんな魅力があって、今回だけでもそれがよくよく表現されていた。ええ、ルナのよさ、彼女の魅力についても、確かに体現されていた。それが本当によかったのですよ。そうそう、今回はルナのいろんな表情見られたのもよかった。みちるの真似とか、こんなのいつもだったら見られませんものね。いいもの見られました。

My Private D☆V、『ふじょ子とユリ子』のモルであります。おお、これは元気で楽しいお嬢さんです。手を、こう顔のところまで上げまして、ガオ〜ッ、っていうその表情。生き生きとしていて、これがもう魅力的でした。なるほど、今回のD☆Vポイント、キバ&がおーポーズでありますか。おお、確かに口元見れば、ちょこっと八重歯、キバがのぞいていますね。見ればこの子、髪を頭の左右にふたつ、おだんごにしてまして、これもちょっとけものっぽい雰囲気出すのに役立っておりますね。寒い冬、マフラー、眉は10時10分、頬赤くして、目はキラキラで、白い息はきながら、ガオ〜ッ。よくできました! 思わずそういってしまいたくなる可愛さですね。

  • 『まんがタイムきらら』第16巻第3号(2018年3月号)

2018年2月10日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2018年3月号

『まんがタイムジャンボ』2018年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメイン。これは本がテーマでありますね、書店店員になった天海さんがまんがタイムコミックスをたくさん持ってます。しかもこれ、ジャンボ掲載誌の単行本ですね。例の猫が本にはさまってて、ああ、崩れちゃうというところ。動きのある絵になってますね。他には『江戸の蔦屋さん』。蔦重さんも沢山の本を持って、これは店先に出そうとするところかな? 『人気マンガ家になるための15の法則』相沢は、自分の漫画が乗ってる雑誌手にして、すごい顔しています。ああ、緊張して見られないんですね。ええ、嬉しさとか不安とかで、いっぱいいっぱいになってるんでしょうね。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』。これ、前回のアキの表情、本当においしいと思ったときの表情、それを見て藤井、理解したんですね。これがアキのおいしい表情だというのなら、これまでのはきっと苦手なもの食べてた時の顔なんだって。今回は覚悟もなしにバレンタインフェアに飛び込んで死ぬ思いを味わったアキが、そこで偶然にも出会った藤井からそうしたこと語られて、ああアキったら、嫌われてしまったのではと涙目だよ。でも、藤井、なにがあろうとポジティブで、ほんといいやつですね。好きなものに注目していきましょうとか、苦手なものが多いというのはそれだけ挑戦した証しとか、たしかにアキ、挑戦はしてるよなあ。しかし、今回のこのやりとりで、アキの恋心、これ本物になった感がありますね。ええ、アキ、もう後には退けない、そんな恋になってきてますね。

『ひとり暮らしはじめました』、ゲストです。ひとり暮らしをすることになった女の子。大学? と思ったら、高校入学を機に、なのか。ひとりでなんでもやらないといけない。そう思い詰めた末の奇行。お隣さんが理解してくれて、うまいことサポートしてくれて、よかったですね。しかし、まだ高校生なのに、甘えん坊で泣き虫で、そうしたところを治したいと一人暮らしはじめるって、自立心あるなあ。高校生だったら家がかりでもいいじゃんか、ねえ。この漫画、お隣さんとの疑似家族っぽい感じが出てきてますね。お母さん、お父さんに似た感じがするって、甘えてみたり、ぐいぐいくる方は敬遠したりと、そうした近しいコミュニケーション描いていこうという感じみたいです。

『乙女たちの花筋』、ゲストです。日常生活に取り入れる筋トレがテーマなんですね。佐倉美月は体力がない。それを克服しようと、階段使うよう心掛けたりしてるのだけど、歩道橋の階段を駆け上がったら息が切れてしまって、休んでたところを飛び降りしようとしてるんじゃないかと誤解される。こうして出会ったお姉さんから、効果的なトレーニング手法を教えてもらうっていうんですね。駆け上がるんじゃなくて一段飛ばしてゆっくり上がってみるといいって教えてもらって、そうしたら結構効果がある感じ。これ、教えてくれたお姉さん、伊達有、なにかスポーツやってる人? インストラクターとか? ともあれこうして出会って、いろいろと日常のトレーニング手段、教えてもらっていく運びになりそうですね。

『苦い珈琲はお好きですか?』、ゲストです。コーヒーのみで勝負するという、自家焙煎のコーヒー専門店、薫香館。そこの店員、宮野聖奈が自由で自由で、客席に座り込んで常連相手に、自分の興味ある話を一方的にしてるっていうのか。ひでえ店員だ。店長は沢渡立香。立香と聖奈は遠い親戚というのだけど、それゆえ許されてるというか、それゆえ好き放題というか、ともあれある意味、アットホームな雰囲気になっています。祖父から店を引き継いだ立香は、コーヒーの奥深さに魅入られて、その味一本で勝負するといってるのですが、店の常連はどうも立香目当てっぽいっていうの、なかなかのすれ違いでありますね。これ、コーヒー店で働きながらコーヒーのこと、まるで知らない聖奈の自由すぎる振舞い。ドリップを知らなくて、豆挽いただけの粉、直接湯に投入したの常連さんに飲ませちゃったり、しかもそれでお金とる気だったりと、この酷さ。さすがに立香も怒るレベル。こうやって酷い店員が好き放題やって、それでも面白く読めるのは、あっけらかんとした聖奈をはじめ、迷惑こうむる常連の徳丸さん、そして聖奈のアレさに困惑しつつも面倒見のいい立香といったキャラクターがうまく機能してるからなのでしょうね。聖奈、困った子だけど、なんか可愛いやつだなって思いましたからね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第24巻第3号(2018年3月号)

2018年2月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2018年3月号

『まんがタイムきらら』2018年3月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。花名とたまてでありますよ。ふたり制服にカーディガン、セーターを着ているのですが、花名はピンク、たまては淡いブルー、その対比、なんだか対照的ながらもうまいこと調和して、いいですね、このふたり。ちょっと見下ろし構図? 強めのパースペクティブ印象的で、これ、よりポップ感を押し出す所以であるのかな? ええ、なんだかとってもポップな雰囲気。けど、花名がちょっとたまてに引っぱられてるっぽいのは、この子のらしさありますよね。

『スロウスタート』。前回登場の兆野綴さん。今回は冒頭から登場して、ああ、花名との出会い、あれが嬉しかったんだなあ。頼られたって、勘違いなんですけど、喜んでて、それを友達、溝端創、通称つっくんに報告してる。このつづりさん、クラスに友達とかいないのかも知れない。先生から指摘されて悔しそうにしていて、その悔しさをかわいい後輩にぶつけるのか。花名の悩みをともに解消したい、その気持ち全面に出して、それが花名を困惑させる。今回ね、この先輩の介入でちょびっと人間関係に揺れ動きが生じてるみたいなのがね、面白かったのですね。具体的にいうと、たまてが軽度のジェラシー。というかたまて、この子は栄依子のことどう思ってるのか。花名がいらないなら私がその先輩頂いちゃってもいいかしら? いいとも! おっと、ちょっとハメをはずしてしまいました。つづり先輩を前にして、花名の心のうちに揺れ動く気持ちが切なくて、出逢えた友人たちの大切さ、その喜びがあり、けれど語れないものもあるんだっていう、そうした気持ち。ええ、今は悩みだろうなあ。それを抱えて、けれどいつか笑い話みたいに振り返れる日がきたらいいですね。今の重みが、軽く思える、そんな過去になればいいですね。そして楽しい思い出ばかりが残ればいいですね。

城下町のダンデライオン』。高校の創立祭で劇をやります。題材はとりあえずおおまかに決められて、そして主役はお姫様がアンジェリカに、王子様が櫻田遥にと決められて、あれ? 茜様じゃないのんか? ああ、そうだ、茜様は卒業されて大学生になられたのでした。アンジェのからみで、まだ高校に通ってらっしゃいますけど。今回のアンジェと茜様のやりとり、突然プリンセスが興奮しますとか、めちゃくちゃ面白かったな。でもって、この時のやりとり、クラスの子に誤解されて、アンジェが遥のことを好きなんじゃないかって、噂がどんどん大きくなる。分身能力活用して噂の訂正に奔走する、させる? 岬の頑張り、焦り? これ、おかしいな。でもって、ちょっとずつ自分の望みを口にしていくアンジェ、これとってもいいですね。でも、王子役に茜様抜擢は阻止! この時折のドタバタした感じも面白い。いい感じにキャラクターが動いていると思いました。

『佐藤さんはPJK』。留年を繰り返して女子高生を続けている佐藤さん。それもまた奇行でありますが、今回は鈴木千春、この子の奇行がより一層に加速して、え? ダンボール箱に入ってストーキングしてるの? あれがバレないの、ゲームだからよ? いくらなんでも、これは漫画だからバレるよ? ええ、バレてました。見事にバレて、放置されてました。佐藤さんのこと知りたい一心で、ラッキーアイテムというダンボール箱を猫から奪って装備して、佐藤さんを尾行する。完璧な変装とかいってますけど、あからさまにおかしいから。佐藤さん、これ、一目で把握してるよね? 元家主の猫との会話、あれ、本当に通じてるのかどうか微妙にわからないのがおかしかった。でもって、猫に襲われるダンボール千春の様子見て面白がってたり、もうバレてることあからさま。で、見られてることわかって行動してるよね。あのビールも、千春をサカナに一杯てな風情なんじゃないかまで思ってしまいました。で、居酒屋でバレそうになった千春。汗かいたダンボールって! ここでバレるのかー!? って思ったけど、よく考えたら、ダンボールが汗かいてるのは漫画的な表現で、実際にかいてるわけじゃないよね。ふう、一種の叙述トリックってやつですかい(?)。今回、最後の落ちがよかったですね。全部バレてた千春が佐藤さんと話してる時のこと。お母さんにいろいろ心配されてる千春を見て、もしかして箱入り娘? この台詞。気の効いた一言、きれいな落ちだと思いましたよ。

三者三葉』。ああ、刑部聖と関口乃々華、ふたりがついに登場ですよ。前回、聖にメッセージを送った葉子様、ちゃんと連絡取り合えたのですね。三人で会うというその様子、見たい見たいという双葉だけど、さすがに後をつけるのはやめたんだ。常識のあるいい子だなあ! 葉山ちゃんと一緒に、葉子様の抜けたバイトの穴を埋めるんだ。いい友達だなあ! それに引き換え山Gときたら……。なんか今回の描写、関口さん、やたら可愛くてびっくりしましたよ。扉の私服もめちゃ可愛い。薗部の紹介するカット、制服姿もめちゃ可愛い。でもって、この三人の邂逅。ああ、三人、それぞれに経験してきたこと、出会ってきた人達のおかげでいろいろと変わったんだ、成長があったんだって実感させられる、そんな一時でしたよ。このお嬢様お茶会、次回に続くのだそうですが、うおお、必見! ほんと、次回こそがまさしく本番!? と、それはいいとして、ですわよとかいってたら引かれちゃうという聖の指摘に狼狽するお嬢ふたりがおかしくて、そして双葉視点の葉子様、姫カットがふたつ入ってる! この漫画序盤のノリを彷彿とさせる姫カット。これ、もう、最高だな。ほんと、最高に面白かったです。

  • 『まんがタイムきらら』第16巻第3号(2018年3月号)

2018年2月8日木曜日

『まんがタイム』2018年3月号

『まんがタイム』2018年3月号、昨日の続きです。

『見上げればいつも妹が。』。遥、大学、無事合格しましたね。心配しちゃってるツブテ、でも妹にはそんな素振り見せないっていうところ、いやあ、頑張ってますよね。さて、今回、妹の、この兄妹のちょっとした転換点。遥が一人暮らしをするか、それともツブテとの暮らしを続けるか、その決断をするというんですね。その途中で、大杉、リズの愛情? 炸裂するのが面白くって、大杉さん、妹に志願って、それなんですか! リズの、いつしか本当の姉妹に! っていうのもおかしい。ほんと、このふたり大好きです。遥とツブテの出会いの頃が描かれたの、これ、よかったです。そうか、遥、堂々と背すじ伸ばせるようになったの、ツブテと出会ってからなんだ。ええ、ツブテ、いいお兄ちゃんしてるじゃないですか。遥はなかなかそうはいってくれないけど、ツブテの存在、大きいんだろうなあ。いい話でした。

『ボンジュール!仲居さん』。最終回までカウントダウンですよ。宮原さん、結婚するのだそうですよ。というので、彼女さんと一緒に宿泊、というんですが、宮原さん!? ええーっ! すごいな、読者もビックリだよ。サラのこれまでしてきたこと、それが改めて評価された、そんな回でもありました。サラがやってきて皆が変わった。積極的に人に関わっていこう、そうした姿勢を皆が持つようになった。宮原さんも、ここで働くのが楽しくなったってね。このアットホームな感じ。肩肘張らず、自然と思いあっている感じ、それがこの宿の、そしてこの漫画の魅力になってるのだ。そうした気持ちを新たにしましたよ。そしてこの漫画、次回で終わりなのだそうですよ。ああ、残念だ。好きな漫画でした。単行本にはならないのかなあ。

『ウレ漫とガケ漫』。女子高生漫画家のもとでアシスタントをしている白井、いよいよ誤りそうなのか!? ついつい距離が近くなる、茜の無防備さに意識せずにはおられなくなって、女子高生と密室で二人きり! しかも締め切りギリギリだからって今夜徹夜で参加してくれないかって、ほんと、白井氏、崖っ縁ってそういうこと!? 前回のことあってですかね? 茜の表情、よく出るようになって、その切り替わり、それが魅力的。クールかと思えば、ちょっと焦ってみたり、涙ぐんでみたり、そうした感情のうかがえるところもとてもいい。そりゃ白井氏も惑うわけだ。そんな白井氏の受難というのか、ご近所の目が気になったり、煩悩にさいなまれたり、そして一番は人畜無害と決めつけられてることの面白くなさ!? 大変だわ。ほんと、でも、その期待を裏切るわけにもいかんからなあ。大変ですよ。

『おかわり自転車』。最終回、カウントダウンだ! あばー。この漫画、自転車を趣味にして、そして友人と出会って、そうしたいろいろが人を成長させるってことをこれまでも描いてきたわけですが、今回はその成長の要素がより色濃く表現されていましたね。元気のないレイ。生徒会長に推薦されて、そんな柄じゃないって気落ちしてるこの子にね、サイクリングの先頭を任せるっていうんです。そうか、縦列で走る、その先頭って結構重要なんだ。後続の状況に気を配りつつ、進路の選択、路面の状況他をメンバーに伝えていく。そうか、ただ漫然と走ればいいわけじゃないんだ。この経験がレイにいろいろを気づかせる。また、ミトが他の人のことをよく見ている。人を見て学ぶというその姿勢にも思うところがあるようで、ええ、このちょっとしたことからも多くを学ぶことができるっていう、その様子。とてもよかった。人の成長するってことはこんなに魅力的なんだよって、よくよく実感させてくれました。この漫画も好きだったんですよ。単行本は出ないのかなあ。

そして『だいじょうぶ!?カナ先生』、『友ちゃん!』も次号で最終回だそうです。『見晴らし良子さま』もそうか。『パパは心配ご無用♥』、『ニッポンのワカ奥様さま』も。いっぱい終わっちゃうなあ。誌面刷新かな? これはずいぶん景色が違ってしまいそうだ。こうして入れ替わりがあって、また好きになれる漫画との出会いもあるのだろう。それはわかっているし、その変化、出会いを大切にしていくことが重要なんだっていうのも理解しているのですが、それでも好きな漫画、気にいっていた漫画、愛着のあるキャラクターとのお別れは寂しいものです。次号、3月7日、そうか季節は卒業の頃でありますね。

  • 『まんがタイム』第38巻第3号(2018年3月号)

2018年2月7日水曜日

『まんがタイム』2018年3月号

『まんがタイム』2018年3月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』をメインに、冬の味覚でありましょうか。部長代理は、アツアツ、ホクホクのジャガバターを食べてましてね、『まりあ17』まりあはチクワの天ぷら乗っけたそばでありますよ。いいなあ。『ウレ漫とガケ漫』茜の食べているのはチーズの入ったピザまんでしょうか。『神シュフ☆エンタ』は、たこ焼でありますね。どれも寒い冬の日には嬉しい食べ物ばかりですね。

『さわらせてっ!あみかさん』。今回の話、前段といった感じではあるんですが、それでもこんなにおかしいのだから素晴しい。よれよれに疲れきってるまひろに店の皆で驚いて、どうしたのかというと学校の課題が大変なのだそうです。そういう時は休んでいいという話なのに、それでも店に出ちゃうのは、ああー、あみかさん恋しさゆえですか。課題を進めるにはロックミシンとかが必要で、学校にいかないとないというんだけど、これ、あみかの家にある。うちにきてやらない? お泊まりでもいいって。これで一気に元気回復させるまひろ。ほんと、現金な子じゃなあ。でも、元気も回復して課題も進む。これ、一挙両得とでもいいますか、最高なんじゃない? さて、まひろが泊まるということ、沙織にいわないとすねるよ、もめるよ、面倒くさいよ、妹のアデバイス受けて沙織に報告にいくんですが、って、メール一本とかじゃないんだ! しかし、沙織、すごいな、めちゃくちゃ面倒くさい。尋常じゃないですよ。ほんと、どんどん変態度合いがあがっていく沙織。ノンストップですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』。白石さん、映画監督、真島正から主演のオファー受けることになったんだ。清純派を売りにしてきた白石だけど、真島監督次回作は男を次々殺していった殺人犯が主役。それを白石にというの、警察とは無縁な白石がこんな役って、マネージャー、えらく憤慨しちゃってましてね、でも、白石さん、昔は警察に馴染みがあったわけで……。今回はこの秘密をひっぱることになるのかな? そう思ったら、おおう、真島監督、白石のその時代、知ってるんだ。写真まで持ってるんだ。すげえな。同僚? かと思ったら、元警察なんだ! しかもヤング白石に影響されて、迷走開始することになったとか、ほんと、おかしい。その後の打ち合わせもね、真島の家に通されて、なにか間違いでも起こるのでは? そう思わせて、全然そうはならない。むしろ真島、白石さんのこと怖れてるよね! ほんと、おかしかった。真島の凝り性、これもいい。でもってこの凝り性、完璧主義? これのせいで白石さん、太らされちゃうの!? いや、それ、映画の人気落ちちゃうよ!?

天子様が来る!』。魔法少女のやつ、あれ、面白かったなあ。変身して街の平和を守るの。そういってる女の子、変身したらバリミリタリー、フル装備の兵士みたくなっちゃってて、でも、これでもいいんだ。その銃や携行ロケットみたいなの、それも魔法なんだ。これを辛口コーデといってる三千華もまたすごいわ。どのネタも掛け値なしに面白いんですが、火星を征服して都市を発展させていく魔王、これがすごくいい。というか、悪いやつに見えない……。最後の「ホラーな館」2本もいい。なんも悪い話じゃない、というか、ほんと面白くって、あの酒の入った彼女のやる気、アイデア、行動力が最高でしたよ。ほんと、すごくいい味出してる。最後にオーナーに夫婦で駄目出ししたりしてね、ほんと、この3人、いいキャラクターだなあ。嬉しくなる、そんな感じの面白さでした。

『世界史彼氏』、ゲストです。失恋53回目の若草優芽子。この子、運命の王子様とかいっちゃってるんだけど、あまりにその王子様が現れないものだから、歴史趣味に逃げたりしちゃうのかな? そう思ったら、おお、それどころじゃなかった。お爺ちゃんの発明品、見た目はバイクの時間旅行装置でもって過去へと遡っちゃうんだ! わけもわからないままにやってきた過去世界。怪しいやつと、兵士と思しきものたちに襲われたところを助けてくれた若い男。これがツタンカーメン! なるほど、世界史彼氏とはそういうことか! つまり優芽子はこうして歴史上の人物と出会って恋をしながら、フラれていくわけか! この漫画、扉絵の雰囲気とか、悪くないですよ。結構好きな絵柄です。

  • 『まんがタイム』第38巻第3号(2018年3月号)

2018年2月6日火曜日

『まんがタウン』2018年3月号

『まんがタウン』2018年3月号、昨日の続きです。

『恋するヤンキーガール』。おお、アヤメちゃん、お正月に晴着きまして、これがまた綺麗ときたもんだ。この子、基本美人さんなんだよなあ。初詣にいった神社で、ころっとナギと出会ってしまうっていうのね、いやあ、もう運命じゃーん、とか思うんだけど、そうか、アヤメちゃんは恥ずかしがって隠れちゃうんだ。ナギがいとこの女の子、楓といるというので、なにか一悶着あったりするのかな? そう思ったんだけど、まったくそういうのはなくってですね、まあいとこだしな、小学生だし、ナギはアヤメちゃんにぞっこんだし。照れ屋で、恋愛ごとにはとことん疎い中学生のアヤメちゃんと、小学生なのにマセちゃっていうこと一人前な楓、このふたりのやりとり面白くって、チュウのくだりとかね、ええ、アヤメちゃん、一線超えちゃったらよかったのに! といいますか、そこからの間接のなんのっていうの、ほんとこの子の純情が炸裂して、いや、こうだからこそいいのだろうって、心底思わされましたね。

『小春さん、ずれてない?』。小春さん、なんかあやうくって怖いよね。なんか、ちょろっとかっさらわれて遊ばれそう。ともあれ、今回は大学の友達みんな、彼氏だ、恋人だって、そっちを優先するから、遊んでくれる人がいないよ。それで冬樹のところに押し掛けてくるんですが、そこでメイクの話になる。それはいいんだけど、ナチュラルメイクって、それをしてるってバレたらあかんものなの? 今回のエピソード、結構好意的に読みましてね、化粧に挑戦しようという小春の方向性の誤りと、それをうまいこと是正してくれる冬樹と、ふたりのやりとりもろもろが面白かったのもありますが、結局は冬樹、小春の洗い上がりの魅力に密かにやられてるってのがね、なんか素敵だなって思ったんですね。小春みたいに飾らない人は、飾らないままでいいのかも知れないな。そんな風にも思われる今回のお話。ええ、冬樹よ、籠絡されてしまいたまえよ。

『俺の生徒は神メイド』。文化祭当日ですね。まさかの夏川、メイドとして投入されるの巻。人手不足だからというんですが、嫌がるこの子をその気にさせる知世子、すごいな。いや、夏川がチョロいだけなのか? ともあれ、このメイド夏川が大活躍ですよ。接客に出たこの子、お客の持ち物その他から趣味嗜好を読み取って、どんどんおすすめを提案していくっていう、その手腕。たまたまうまくいったとかじゃなくて、なぜそれを選んだか、ちゃんと説明できるっていうのがすごかったですよ。で、夏川の説明を受けて知世子がさらに踏み込んで解説する。ああー、九鬼先生、自身のこれまでの振る舞い、振り返っていらっしゃる。ええ、先生、チョロいんですなあ。多分、夏川以上に、チョロい。勝ちをとりにいこうとしていう知世子。それはいいんだけど、あまりの集客に手がまわらなくなってきた。その要因がメイド喫茶ブロガーによる予想外の宣伝で、いや、ちょっと待って? ブロガーさん、学園祭の催しも守備範囲内なの? でもって、店舗じゃないしとかいって辛口評価しようとかしてますけど、待って? 待って? くっきーご主人様もだけど、篤志ご主人様もわりかし気持ち悪いっすよ!? ともあれ、ここで知世子が打って出る。これ、対決だな。いかなる手で攻略するのか。見物ですね。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。これ、ほんと、ストレスフルな状況描いているわけですが、職場にてすぐキレるリーダーがいるっていうのね、これ、ほんまあかん職場やと思わされましたよ。下についた人間が、しれっとやめちゃうか、あるいは病んじゃうか、そんな最悪なサイクルができちゃってるんじゃないかなあ。ほんと、痛ましい。可能なら、すぐさま離れるべき環境だよなあ。なんて思ってたら、特養ユニットはまるで天国なのか。リーダーが人格者。いや、もしかしたら普通の人なのかも知れないけど、キレるリーダーと比べたら、どんな人でも人格者に見えるかも知れない。これね、ショートステイユニットのキツさって、リーダーの人格そのものもあるかも知れませんけど、この人が人手をはらってしまうせいで手が足りなくなり、さらに仕事がキツくなる、みたいな悪循環もあったりするんじゃないの? ほんと、これ、漫画にする段階で、比較的マイルドな、通じやすいエピソードが選択されてるはずで、ということは、実際はもっと洒落にならないんじゃないかなあ。と、こんな尋常じゃない状況、専門学校から実習できた子にまで怒鳴り倒したリーダーの所業についに堪忍袋の緒が切れてしまった作者さん、さて、これからどうする、どうなる? なんらかの解決ないしがあってくれたらいいな、そう思うのですが、現実はそう簡単じゃないからなあ。そう思いながらも、期待している私がいます。

  • 『まんがタウン』第19巻第3号(2018年3月号)

2018年2月5日月曜日

『まんがタウン』2018年3月号

『まんがタウン』2018年3月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』がメイン。肩に黒猫、ギンジョーを乗せましてね、とてもいい笑顔ですよ。あ、猫はちょっと怖い顔してる。ギンジョーと揃いの柄のマフラーしてるアヤメちゃんも愛らしく、そしてその向こうにネコジャラシ手にしたナギが控えてて、ええ、関わろうとするその気持ちもわかろうものですよ。

『新婚のいろはさん』。ああー、これ、まさしく自分向けの内容だ。颯斗くんが遊びにきました。ゲーム機を買って帰るその足でそのまま遊びにきちゃって、買ったゲーム家までガマンできなくてって始にいわれてますけど、きっとこれ、それだけじゃないぞ。一緒に遊ぶ相手が欲しかったんだよきっと。ええ、今回は復刻ゲーム機が話題の中心になりまして、ほら、昔のゲーム機がミニサイズで登場! みたいなやつ。でもって、いろはさんがパズルでピョンなるゲームにハマる! あ、なんか元ネタわかった気がする! 3人のゲームに対するつきあい方、その違いが描かれたの面白かったなあ。本当の初心者に、ぼっちいやさソロゲーマー、そして対人含め結構やりこんできたゲーマー。対人経験の乏しさゆえに勝てない始の、あの、イーッてなってる顔! 面白いわ。今回の話、ゲーム好きには必ず刺さる、そんな魅力に溢れていました。ゲームを中心にしながらも、テーマは一緒に遊ぶかな? 「一戦やろう」は「百戦やろう」と同じ意味。これ、わかる。パズピョンでいろはさんと対戦した始の、負けて後には退けなくなったあの様子ね。でもって最後の、次元の違う上手さを見せつけられてスイッチ入ったいろはさんね。この、負けっぱなしでいられないっていうの、ゲーム好きに限らないとは思うんですけど、ゲーマーならきっとわかる、そんな感情。ほんと、最高に面白かったですよ。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。面白かった。冬だって半袖で平気、そう思ってたたまこが、あまりの寒さに音をあげてしまってて、制服に長袖がないっていうの、これ、大変だ。でも、他のスタッフはそれなりに着込んでるのね。ええ、制服の半袖から長袖が出てるのね、今ではもう当たり前に感じますけど、昔は結構違和感ありましたよ。え? これいいのん? 自分がやる側だったんですが、最初はドキドキしましたね。さて、たまこの寒さ対策。みんなからカイロを恵んでもらったりね、そしてお母さん来店! このくだり面白かったな。そして今回、たまこがふと口にした雪だるま。作っていいって店長から許可が出て、その時の店長の表情ね、柔らいで、ああ、いい感じになってるじゃん。そして南町田さんと一緒に雪だるま作って、ああ、このふたりのやりとり、距離感、これもまたよくなった。当初は無愛想とか人付き合いが苦手とか、そういうスタッフの多かったこの店の、だんだんに打ち解けてくる、その変化がとてもよい。変わっていく人たち、それがいいって思えるのですね。

『みんな猫に恋してる』。鹿目さんと四方木君の関係深まってる!? と思いきや、創業大感謝祭にて社員皆、猫耳をつけることになったというの、鹿目さん、恥ずかしいと抵抗しとるわけですね。でも、この歳で猫耳なんてとかいってますけど、あなたの後ろに、もっと歳食ってるおっさんが、嬉しそうに猫耳装備してますよ? この会社は猫の島田課長でもってるみたいなこと、ずっといってますけど、この大感謝祭も島田課長人気がものすごくて、テレビCMに出てるあの猫課長! すごい人だかり、というか、社員まで拝みに!? あんたたち、普段から会おうと思ったら会えるやん! 健康食品扱ってる会社らしいブースもちゃんとあるのだけど、人気は猫課長グッズのコーナーみたいで、いつも以上に猫課長、大活躍。でも、猫課長、人気はいいのだけど、あんまり酷使したりストレス与えたりしちゃあなんねえからと、お休み時間が用意されてるのがね、ああ、いい配慮って思いましたよ。今回は猫のトラブルに果敢に飛び込んでいく鹿目さんが見事ヒロインでしたね。とはいえ、なんか発想がネガティブではあるんですが……。そして鹿目のピンチに猫課長が助けに入って、ああ、ついにふたりの和解!? と思わせて、まさかああくるとは! なかなか思うとおりに、願うようにはいかないみたいですが、それでも鹿目にとっては嬉しいイベントになったみたいですね。

  • 『まんがタウン』第19巻第3号(2018年3月号)

2018年2月4日日曜日

ネプテューヌシリーズ 超次元ビジュアルクロニクル

 『超次元ゲイム ネプテューヌ』については名前しか知らなかったんですよ。それが、最近やってるゲーム、人気ですよね、『アズールレーン』、それが先週から『ネプテューヌ』とコラボイベントを開催しておりまして、そうか、もともとはゲームなんだ。しかも結構シリーズ重ねてる、人気タイトルなんだ。でもってアニメにもなってるのね。泥棒を見て縄をなう式に知識、情報をインプットしていってるところです。いやあ、便利ですね、dアニメストア。見放題タイトルにアニメ版が入っていたので、雰囲気? 世界観? を手っ取り早く知るために見始めて、ええ、まさかこんなに真面目に追うことになるだなんて思いもしてませんでした。ほんとチョロいな。自分でもそう思います。

アズールレーン、イベントでの状況は、とりあえずネプテューヌ関係のユニットは一揃い確保し終えていまして、いや、もう、くじ運の悪い自分としては大快挙なのではないか。それなりに資源、キューブの準備はしてましたけど、それでほいほい当たりを引けるなんてまずもってありえない。序盤にピックアップを全確保できたという、ものすごいラッキーがまずあって、後半のピックアップに備えることができたのは正直大きかった。とはいえ、その準備が報われるかどうかなんて誰にもわからない。どれほどに準備しても、まったく奮わないことだって当然ある。というか、その可能性の方がむしろ大きいくらいのつもりでいるべきなのが昨今はやりのガチャってやつでしょう。

ほんと消耗しますわ。

出さえすれば結果論でなんとでもいえるけれど、準備してる間は、駄目なんじゃないか。駄目だった場合に自分は資金を投入してしまうのだろうか。あるいは憎しみのあまりアンチになってしまうのではないか。私は根がネガティブにできているので、悪い方、悪い方にばかり考えてしまって、いやあ、本当によくないね。私という人間には、ガチャというシステムが心底向いていないのだと思う。いや、これが向いてる人がいるのかどうかはちょっとわからんのですが、ともあれ普通にDLCかなにかにならんものなのかなあ。

愚痴といいますかはさておきまして、こうしてコラボイベントをきっかけにして興味を持ちはじめることとなったネプテューヌであります。ゲームは、対応ハードを持っているのでひととおり遊ぼうと思えば遊べる環境にはあるのですが、RPGでしょう? きっと積むな。自信がある。なのでとりあえずはアニメシリーズだけでも見てしまおうと思っています。

と、そんなことを考えていたところに、ゲーマーズからのメールが届いたのです。タイトルは「「ネプテューヌシリーズ 超次元ビジュアルクロニクル」ゲーマーズ限定版ご予約受付中!1」。最後の1というの、!にするつもりでシフト押しそこねちゃったのか、あるいはそういうネタなのか、ちょっとさだかではありませんが、ともかくびっくりさせられましたよ。ええと、なにこれ? レコメンドってやつ? しかし、今、私がネプテューヌに興味持ってるって、どうやって当たりをつけたのか。ともあれ情報としてはありがたく頂戴しておこうとメールを開いてみたら、ああ、これ、新刊なんですね。これから出る本。だからおそらくは、一律で配信してるメールなのだと思う。でもって、私はこの本のこと、ちょっと気になっている模様です。

いや、ほんと、チョロいですよ。

2018年2月3日土曜日

『まんがホーム』2018年3月号

『まんがホーム』2018年3月号、昨日の続きです。

『マツ係長は女ヲタ』。ウメ君、握手会に連れてこられちゃったのか。まったくの感慨もなく、むしろ戸惑いをともにしろたんの前に立つ。さて、その前段の話からきっちり描いてくれるわけですが、うっかりというかたまたまというか、橙色のカーディガン着てきてしまったがために、だいちゃん推しと自然見なされてしまうとかね、面白くって、というか、ウメ君、以前、だいちゃんが気になるっていってたじゃん。あんまりに誤解されちゃうから、カーディガン脱いじゃったんだ。握手会の待機列、あれ、おそろしいのね。あら、シオン、しろたんより短いんだ。そうか、これ、センター効果のおかげか。短かったり焦ったりするんじゃないのかなあ。意外と緊張したことに自身驚くウメ君が面白かった。全然話せなかったことも驚きだった。でも、このウメ君、かっこいいですよね。緊張のあまりまるでしゃべれないマツ係長のかわりにですよ、しろたんにマツ係長のことを話すんです。ウメ君の言葉を受けるしろたんも素晴しい。ほんと、今回は美しいウメ君、しろたんが見られて眼福でした。

『歌詠みもみじ』。以前職業体験でいった保育園にお手伝いしにいくんだ。なるほど、節分の鬼をやる。もみじ来園に喜ぶ男児だけど、まさかの般若に泣き出しちゃって、いやもう、これ、面白かったですよ。千恵のお面ともみじの般若と、子供たちの反応違いが実に鮮明で、でもってまりなが落ち担当。いっつも怒ってる印象なのかな? でもって、豆まき。ああー、子供は手加減しないからな。千恵がすっかり餌食になって、あ、もみじは逃げてきたんだ。まりなさんは最初から避けられてた? これ、子供にかまわれるかどうか、人気のバロメーターみたいなところもありますなあ。そんなわけで、もみじ、たーくんにかまわれて、かまわれて、ほんと、好かれてる。こうした描写、淡い憧れ? 恋心? なんか昔、そういう子だったかも知れないし、あるいはそういう子を見たりもしていた。ほのぼのエピソードだなあって思うのですよ。

『うちの秘書さま』。今回は悪い七瀬だ。部屋を散らかすはじめのこと叱るのに、自分のことはというとすっかり棚上げ。ああー、はじめより駄目なのか。さらにここからが酷い。断捨離の本に手を出しちゃって、メイドがまずこの危機を察知。はじめも嫌な予感しかしないという、その嫌な予感が当たるんですよ。ばんばん捨てる。必要なものまで捨てる。これ、ちょっとした躁状態ですよね。すっかり過剰になっちゃって、それで見事に失敗するんですけど、七瀬のなにが悪いって、はじめのものまで捨てようとする、メイドたちのものまで捨てようとする。ああー、ほんと、あかん断捨離だ。いかな断捨離とはいえ、人のものは捨てるなって釘刺されてるっていうじゃありませんか。今回ばかりははじめのもろもろ気の毒なばかりで、むしろ七瀬の無神経際立って、だからこそでしょうなあ、最後の失敗、それから後悔、いい落ちになってたと思います。というか、テンションが普通になって、さすがにあかんかったって自分自身でも思ったみたいですよね。

『マチ姉さんの妄想アワー』。ほんと面白いです。「ブラックアドバイザー」。屏風の虎のこと相談受けてる僧侶、これ、一休じゃないのか! 嘘でもって邪魔な屏風を押し付けられちゃうっていう、このアレンジの巧。見事ですわ。カチカチ山のウサギとタヌキの扱いの差とかもね、そうだわ、そうだわ、タヌキの異議申し立て、納得やわ。でもって、タイミングか。「ちがい」で説明された、舞いと踊りの違い。なるほど、そんな違いが! と感心したんですが、こうした豆知識、語源由来にうなずきながらも、ラストのあのネタにやられて、ほんと、今回も多様なおかしみが詰まっておりました。「ハード」における、鬼退治その後の生活。猿だけやたら物騒というの、いや、これ、猿の普通ですからっていうの、でも桃太郎はじめ、犬、雉、皆の目が面白くって、ええ、この味わい。実によかったです。

  • 『まんがホーム』第32巻第3号(2018年3月号)

2018年2月2日金曜日

『まんがホーム』2018年3月号

『まんがホーム』2018年3月号、発売されました。表紙はバレンタインデーの情景ですね。学校にて、引き出しにチョコレートをしのばせようとする『らいか・デイズ』らいかをメインに、しのぶにぐいぐいチョコを与えるあいらが可愛い『王子様育成計画』。そして赤い糸に小指をつながれた『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻も素敵です。他に『転生したら蘭丸でした』、連載決定の告知カットもございます。

『スズちゃんでしょ!』。職場での情景ですよ。おう、と店に入ってきた男性に、つられておうと答えたスズちゃんですが、この人、社長なのか。皆が、久々に見たというその存在感のなさ? いや、存在感とかじゃなく、本当に存在してないのか。実務は奥様がなさってるので、社長は昼間っからパチンコにいってても問題ないっていうんだ。むしろ社長がいると面倒になる。それで那須さん、さっさと逃げて、スズちゃんも帰ろうとするんだけど、あー、若旦那、帰そうとしないぞ。息子ながらも、この雰囲気に耐えられないんだ。いや、息子だからこそなのかも知れないですね。しかし、息子といい母といい、あの手この手でスズちゃんを足止め。剣呑ですなあ。社長、まったく店のことに関わらないわけじゃないようで、たまたま出会った女子高生に親切して、それで店に足を運ばせるとか、いい感じに営業してるじゃないですか。そう思ったのだけど、これ、どうも、たまたまっぽいな。社長の、なににしても風まかせといった自由さ。気楽さ? これ、なんか羨ましくも思うけど、関係者ともなるとそうもいってらんないんだろうなあ。

『ローカル女子の遠吠え』。今回は秋津さんメインだ。なんかいろいろこじれてる人。結婚とか興味ないわ、みたいな顔しながらも、実はいろいろ焦ってる人。そんな秋津さんに、雲春、渾身のつっこみ。ああ、あかんで、追い詰めたらダメだよ。この秋津さんの思うこといろいろ、ちょっとわかるように思うんですよね。おそらく、こうした気持ち抱えながら暮らしてる人は想像以上にたくさんいて、けれどいってもせんないことだと飲み込んで、なかったことにしたりしてるんだろうなあ。そうした切なさ、ひしひし押し寄せるように感じては、この漫画ならではのシビアさに苦笑してね、ほら江崎さんとか、容赦ない感じじゃない? でも、だからこそでしょう、なかなか素直になれない秋津にちょっと兆した変化。よかったなって思えたんですね。というか、この人、とても可愛い人だと思う。その可愛さがよくよく表れた回でありました。

『いじられ課長とギャル部下ちゃん』。河原課長。部下の三崎のその態度、自分の扱いが雑だっていうの、ナメられてるんじゃないかって心配してますけど、これ、端から見てる分には、むしろ親しみ持ってる、むしろ好感持って甘えてる、そんな感じが強いですよね。仕事に対する態度なんかもいろいろ不真面目、問題ありといった風なんですが、いや、でも、正直仕事とか、こういう感じでいいんだと思う。課長からしたら困るんかも知れませんけどね。でも、今回本当に三崎、ちょっとしたことで助けてもらって、おお、そうなるとあんなにも素直に好感表すんだ。尊敬の眼差し? でもって労りの態度? 課長からしたら違う、そうじゃない! だったのかも知れませんけど、いやいや、でもでも、これ、ありじゃないですか。悪くない関係だって思いましたよ。

『守った世界のその中で』。知っちゃいけない知られちゃいけない。なのに、しじみが魔法少女であったということ、気づいた人がいたっていうんですね。小さな女の子。あの時、桜の花を一緒に見た未来が、やっぱりあの人がそうだったって気づいちゃって、それで会いにきちゃって、ああ、これ、どうなっちゃうの? 前回も、こうしたしじみの正体のバレること、すごく懸念されてましたね。なのだけれど、しじみのことを大好きだっていって、それでその身を案じてくれる未来のあり方。親身で、やわらかく、それでいて、しじみに不躾に向けられるカメラがあれば、毅然と前に出て守ってくれるっていうんだ。そうか、しょうこが守ろうとしていたのは、未来のような子からではなく、不躾に向けられる興味に対してなんだ。写真を撮った相手にしっかり釘を刺す、その時のしょうこの様子はなかなかの切れ味でしたね。今回描かれた、優しさや鋭さがしじみをそれぞれのやり方で守っているという様、悪くないと思いました。

  • 『まんがホーム』第32巻第3号(2018年3月号)

2018年2月1日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号、一昨日の続きです。

『恋する小惑星』。今回は1年生、2年生で海にいきました。みらなんてはしゃいじゃってですね、海岸に出たと思ったら準備運動もなしに……、石拾いをはじめちゃう。ああ、これ、準備運動なくても大丈夫なやつだった。面白いですよね。地質分野へも興味が広がっているみら。そして今回は地学部活動以外にも話題が広がって、あおにすずのスタイルのよさ。パレオをかっこいいと憧れるイノ先生の、パレオ装備姿、いや、これいいですよ。すずとは随分雰囲気違いますけど、いいですよ。イノ先輩のマイペース、面白くって、海岸に出れば露頭に地層が楽しみになってるっていう、この地質愛。見事にナンパふたりを撃退しちゃってるのね。今回のメインは、すずの嫉妬ですね。みらと一番仲良かったのは自分なのに、あおが急接近、すっかり仲良くなってるじゃないか。自分の気持ちをヤキモチを認識した上で、みらの親友の座をかけた勝負を持ち掛けるっていうのね。まきこまれるままになってるみらと、横からなんか半分呆れてる? いや驚いてるだけかな? イノ先輩の表情、様子もすごくおかしい。で、こうした話題に離岸流が出たりね、沖に出たバナナボートから見る地層とかね、そうした趣味興味の差し挟まれるところ、この子たちらしいなって思いながらも、最終的に皆が仲良くなったところが嬉しくってですね、多面多様、多方面にいいエピソードだったって、芯から思わされるのですね。今回最後の天文雑誌をすずに渡そうとするあお、これが愛情表現っていうのね、これも面白かった。これ、ちょっとわからないでもない。星に興味を持ってもらえた、それが嬉しかったんだって伝わりますよね。

『ゆず35歳@中学生やってます』。連載になりましたね。ということで、冒頭にゆずの過去が少し描かれて、って、これ、ほんと、過酷すぎるよ! ボロい布まとってダンボールで作った囲いの中、ブルブル震えてる。しかも足ははだしって、ハードすぎてビビりますよね。この子、それで今は中学生として寮生活してるわけですが、実際には35歳。ジェネレーションギャップに戸惑うというのがですよ、これ、ただ感覚がズレてるってだけじゃないのか。女子中学生が見てるアニメがわからんとか、そんなレベルですまないんだ。キツいな。っていうのはですね、学校の勉強ですよ。歴史ですよ。次の歴史の小テスト、赤点とったら補習という局面で、ただでさえ忘れちゃってるというのに、覚えてることがことごとく変わってしまってる。たとえば鎌倉幕府。1192年と覚えていたのが、今は1185年。聖徳太子も厩戸王に!? そんな話あったなあ、と思って調べてみたら、こちらは聖徳太子のままでいいのか。ともあれ、研究が進んでどんどん変化していく事柄についていかないといけない。これ、一から覚えるよりもやっかいだぞ。ほんと、こうしたギャップにも苦しむ様子。読んでるこちらも、そうなのか、そんななってるのかと、一緒に戸惑って、いやもうすごい一体感得られましたよ。

『アカリ様』。なんだかいろいろわからんうちに、決着らしいものつかないうちに、ゲスト期間終わっちゃったぞ! 2時間かけて向かった戌亥の実家の神社。せっかく神社についたというのに、鳥居から先に進めない。足が動かないっていうんですが、その上、巨大な白犬? に行く先をはばまれて、ああ、これ、神様があかりの立ち入りを拒んでるんだ。お婆ちゃんのおかげでいろいろわかるところもあったけれど、根本的な解決は無理。ともあれ、憑き物にとっては神域である神社の側にいるだけでも居心地悪かろうと、ここの滞在をすすめられるのだけど、ほんと、これ、今後どうなるんだ。というか、あかりに憑いたアカリ様ってなんなんだ。まったくなにもわからんままに、不穏さだけをいや増して終了した第3回。ほんと、これ、すごくすっきりしない! いやもう、なんだろう、すごくすっきりしない!

『はやしたてまつり♪』。夏休みが終わって元気のないさなみ。楽しそうな学校行事ではげますのだけど、いや、それで元気になっちゃうっていうの、チョロいなさなみさん。さて、当面さしあたってやることがない。練習はしてるんですが、本番となるお祭りは12月のはじめだっていうので、ちょっと先すぎるって話になりましてね、そこから少し思い出語りすることになるんです。11月はじめに近野江神社で秋祭りがあった。巌はそういうのだけど、さなみもふうも、まったくわからないんですね。それもそのはず、ああ、神社、なくなっちゃのか。それでともないお祭りもなくなって、そのお祭りに憧れていた巌は、またそうしたお祭りをできたらと願ってる。ああ、じゃあ、ここにいる皆で、神社や舞台こそは無理とはいえ、お囃子だけでも復活させたりするんだな! そう思ったのだけど、ああ、そんなに簡単じゃあないのか。千駄ヶ谷さん曰く、いずれは復活という話はあるけど、できて10年後とか、そういう話。そうか、なかなか現実って簡単じゃないんだな。そう思わせたところで、さなみ、アイデア出してきましたね。学園祭の企画、出店としてやってみよう。簡単にやってみたいといっても、積極派と身長派に割れるところとかね、意見がわかれるところ、いい感じです。でもってその背を推そうという大人も現れて、ちゃんとサポートがあるっていいなあ。この、お囃子のメンバーそれぞれが違った思惑や個性持っていて、けれどそれが助けや支えにもなる、役割を分担してチームとして機能するという様子が実にいいと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第3号(2018年3月号)