2018年2月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号、昨日の続きです。

『なでしこドレミソラ』。マネージャー連合と競うことになった面々。当面の問題は校内において、和楽器同好会はいわばアウェイの立場にあるということで、この前提がどうにかならないことには、どんなにいい演奏をしようと勝ち目はない。さあ、どうする。というので皆でアイデア出しあうんですね。その時の雰囲気ね、恵真が場をリードして、もう頼もしいのなんのって。というか、この子もずいぶん柔らかくなりました。皆の中で自然にふるまって、というかおおっぴらになった。美弥いわく、自重しなくなった。でも、これくらいありのままでいいのかも知れませんね。そして美弥、里歩と出会っていたことを思い出した。図書室でのこと。美弥の本の借り方を見て、里歩が読書のどういったところが面白いかと聞いてきたというんですね。その時の美弥の答が里歩の気持ちに触れたのか。そしてこの出来事が、今彼女らが置かれている状況を打破しうる、そんな原点となりそうなのですね。いろいろなことが起こります。いろいろなことを経験してきました。そうした多様な流れが交錯して、ひとつの方向に向かう奔流となる。その様子、いやはや見せてくれますよ。

夢喰いメリー』。文化祭当日を迎えましたね。いよいよ決戦の日。そしてキョウを退けることができれば、すなわちメリーとの別れとなる。緊迫を内に秘めながらも文化祭をエンジョイする皆の様子。今を楽しもうというのか、なにをやるにしても、まずは目の前のやるべきことをなそうという精神ゆえか。ともあれ、世界をかけた戦いを前にしたこの一時が本当に楽しくて、心地良さ感じさせてくれるもので、ええ、ハードな戦闘が、こうした日常の楽しみと交互に描かれるところにこの漫画の面白さがあったということを改めて思わされました。しかし本当に楽しい。取り乱すエンギとかね、いやいや、そんなとこで抜刀しちゃいけません。学校のあちこちに夢魔がこっそり紛れ込んでいて、警戒、護衛をしてくれてるのもおかしい。なんだかんだで楽しんでたりしますもんね。このメリハリが気持ちいいわあ。でもってイチマちゃん。本当に可愛いと思う。褒められてなれてないのかい? いやグイグイこられるのが苦手なのか。ほんと、イチマちゃん、実にイチマちゃんでした。メリーと勇魚の勝負というのもね、勝負を決しようという最後の一戦、写真部でのツーショット写真、駆け寄ってきた勇魚のいう、メリー、三人で撮ろう! もう泣きそうになった。そうだよ、やっぱりこの三人が一緒にいるのが嬉しい。この写真、どれほどの記念に、思い出になるのだろう。と、楽しいのはここまでで、いよいよキョウが動き出しましたよ。次回はもう日常ではない、そんな予感ヒシヒシとさせられます。

『江波くんは生きるのがつらい』。江波くん、頑張ってるわ。清澄さんの言動に戸惑いを隠せない彼。小説を読ませてくれといわれても、まだなにも書けてない。それでも、なんとかかんとか書こうとしているところ、実にいいと思うんですよ。とりあえず書いていれば向こうからヒロインがくるはず。根拠のない発想なんですけど、なにもしないよりかははるかにいいよね。外部要素であるヒロイン云々は置いておいても、実際作ること自体が発想を引き出すなんてこと当たり前にあるわけで、この江波の選択自体は間違ってない。ええ、この漫画、はじまった当初は、江波くん、君が悪いよ! そう思わされて苦笑させられる、そういう展開であったのが、今回に至っては、出会った女の子、井樋ちゃんに懊悩煩悶させられながらも、かたちにすべく格闘することはやめてないんだから。そしてなにより、この書くということに向き合ってる江波がいい。自分自身に立ち返る、そんな機会となっていますよね。

『にじいろフォトグラフ』。今回、とてもよかったですよ。女の子なのに恐竜が好きなんて変わってる、サラ、幼稚園でそんなこといわれたっていうんですね。けど、それをおかしくないって皐が力説して、ええ、そうそう、そうでなくっちゃいけないよ。男だから、女だからで、好きなもの変えるのおかしいもの。それに、ティラノサウルスの全身骨格、スーの発見者は女性ですからね! といったこと前提にして、今回のメインとなるの、サラではなく、小清水の妹、凛だったんですね。内気なこの子も恐竜が好き。なんだけど、学校で変だっていわれたそうで、落ち込んで、それをはげましましょうというエピソード。サラをともない訪れた凛の部屋、あれ、いいですよね。あちらこちらに恐竜の人形、ぬいぐるみ、クッションがあって、サラ大興奮。しかも凛さん、コレクター気質だ! でも、恐竜くらいで変だなんて、ねえ。そう思ったら、本題はこっちじゃないのか。そうか、昆虫が好きなのか! 部屋でたくさん飼ってる。それ見た葵が恐慌に陥るんだけど、いや、サラ、虫も、さらに凛の一番に大切にしてるというヤモリも、平気なんだ。かっこいいって、すごいって素直な興味と賞賛示してくれて、ええ、これ、凛にとってはどれほどにたのもしく思えたことだろう。ここに葵が添えた言葉もよかったんですね。これまで葵が悩んだこと、乗り越えてきたこと、それを素直に凛に伝えられた。ここに葵の成長も感じられて、またよいと思ったのですね。

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