2023年7月31日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年7月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年9月号、一昨日の続きです。

『mono』

VRゴーグルの話だったはずが、VRあんまり関係なくなってきた! というか、春乃が買ったVRゴーグルの安さの秘密、それが明らかとなって、ほら前回の謎の猫群。呪われたVRゴーグルをかけたものに取り憑くタイプの怪異だったんですか。

いないはずの猫が見えるだけでなく、猫の毛まみれになる。VRゴーグルも猫の毛まみれ、って、最初はそんなことなかったじゃないか! 誰かがかけることで発動するのか!? ともあれ、春乃は激やせ、ダイエットに成功。謎を追求すべく、怪しいゴーグルかけてみた霧山も呪いに罹患。謎の猫たち、これ、霊かなんかかと思ったら、食うものは食うのか! 延々エサを与えている春乃。でも自分が食事する時だけは猫の呪いから解き放たれて、ある意味生命維持には影響のないタイプの怪異なのかも知れませんね。

しかし本当にVRゴーグルの話題、進まないな! これ、クロクマ先生に連絡がついてなんとかしてもらえたら、今度こそVRの話に戻るのか? あるいはこの謎猫こそがメインの話題だったのか!? いやもう、なにがどうなってどう進むのか、皆目見当もつきません。

『ごきげんよう、一局いかが?』

バイトの最終日。夕方から花火大会があるからと、昼あがりさせてくれた女将さん。おお、なんという温情! しかも午後には麻雀卓の空きがある。花火の前に麻雀ができると沸き立つ冴たち。ほんと、麻雀に魅了されまくっていますよね。

そんな冴にご褒美、いや特別な仕事が。麻雀卓の置かれている遊戯室の掃除を頼まれたのですが、それで喜んじゃうのですね!? マニュアルを手に部屋の掃除を進めていく冴ですが、麻雀牌を拭くくだり、一個一個拭くの大変だって青くなって純礼に助けを求めたら、効率的な仕事の方法を教えてくれました。

台に牌を敷き詰める要領で、各面ごとに拭いていく。なるほど、これならずいぶん効率的です! しかも教えてくれたのみならず、拭くのも手伝うと純礼がいってくれたのですが、それを断わる冴さん。なるほど、牌に尽くして恩を、いや運を味方にしようという計略! これ、願掛けですね。こうした願を掛けてしまうところなど、いかにも運のからむ勝負事に身を投じるものらしい振る舞いだと思いましたよ。

でも願掛けが通じたんですかね。前回のしくじりを反省し、今度こそしっかり麻雀打とうとやる気を見せる皆。冴もフリテンしないよう注意しながら打っていくのですが、七対子狙いかと思われた手牌がどんどん様相を変えていく。三暗刻が狙える? いや、まさかの四暗刻。ここでフリテンのリスクを抱えた冴が、気持ちを強く持って自摸で役満をアガる展開は、見ているこちらも熱くなるものありました。

しかし今日は花火だから四暗刻をアガりたかったといった冴の思考、こればかりはわかりませんでした。四暗刻って花火にからむなんかあったっけ? と思ったら、アプリの演出とな! それはわからん! そして屋台をめぐりながらの千星との会話、そこに見える意識せぬ気持ちの寄り添い、ともに並ぶ様がまた素晴しかった。ええ、この夏の経験、この子たちには忘れ得ぬものになったんじゃないかって思われる名エピソードでした。

『ササエルの中には誰もいない』

煩悩の塊のような茅。まさかこの子のお家、神社ですのん! 神職の家系、茅も巫女なんてやっていて、そんな彼女からの呼び出しを受けた小依とヤッチー。なにごとかと思ったら、花火大会で賑わう神社の手伝いをやってほしいと。緊急バイトの依頼だったというんですね。

小依が巫女をバイトがやってもいいものなのかとかいってますけど、巫女なんて大抵がバイトだよ? 時間もあるし巫女装束にも興味あるからとほいほいバイトを受けるふたり。仕事は割と順調、ふたりともそつなくこなしているんですが、いつぞやのUMA、クワピープルをデザインしたお守りが出てきたり、近所の御老人から崇拝される茅が目撃されたりと、なかなかにシュールな光景が繰り広げられておりましたよ。

でも真打は最後に登場。祭を彩る山車が登場。まさかそこにもクワピープルがデザインされて、それで小依ったら嫉妬しちゃうのか! 頼まれもせんのにササエルに変身して登場。あの、はあはあいってるササエル、可愛いな……。でもって、ササエルの知名度のなさにダメージ受けたり、しかもサプライズで見せちゃいけないところまで大公開しちゃったりと、ああー、ササエルらしいというべきか、身から出た錆、完全な裏目でしたね。

でも運悪く、多くの人に見られるばかりか写真まで撮られちゃって……、と思ったら、あの写真撮影してたの茅だ! あの連写、茅ひとりのシャッター音か! だとしたらちょっと安心? いや、安心はできないな。ともあれ、茅はその写真さっさと削除しないと単純所持でしょっぴかれるリスクが出てしまいますよ! 気をつけて!

2023年7月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年9月号、一昨日の続きです。

カントリー少女は都会をめざす!?

5時のチャイム。うちのまわりでも聞こえます。とはいえ、うちは田舎とまではいけないけど都会ではないよなあ。

さて今回は皆でお泊まり会ですよ。みなちゃんが八重と離れがたいがゆえに企画されたのですが、大河と亜紀を誘ってみるも余裕で断わる亜紀が頼もしいな! アニメのスケジュール優先、というのも亜紀らしいんですが、こうやってけんもほろろに断わっても特に友情にヒビがはいるわけじゃないって関係性がまたいい。八重もみなもちゃんとわかってて、すごいいい笑顔で楽しい様子を送りつけましょうって、ほんと、気分を害したりとかないの、素晴しいですよ。

さてお泊まりのテーマ、まさかの都会を感じるっていうの、もう本当に八重は揺らがないなあ。でもリラックスするための音声といって新幹線の車内アナウンスとか! しかも終点の到着アナウンスなの!? ここで新幹線に乗りつけてるものと乗ったことないものの差が浮き彫りにされるの、ああ、残酷でありました。

今回は八重、みな、大河の三人の、なんだかんだで楽しい集まり。これがどんな風に亜紀にレポートされたのか気になっちゃいましたよ。夜食のマグラーメンの写真を送ったら、お返しになにか夜食の写真が返ってきたりとかあったのかも知れませんね。

『敷金礼金ヤンキー付き』

時は夏休み。せっかくだからどこかに出かけたいという七恵に佳ですが、ふたりとも学校いってないからずっと休みですよね? たえのツッコミにまるで動じないふたりが最高でした。

今回はちょっと嬉しい描写が続きましたよ。非番の姫子! すごい地味! 少年みたい! めちゃくちゃ可愛い!

そんな姫子と七恵、佳のやりとりにですね、過ぎゆく季節を思う、そんな叙情みたいなもの感じられてよかったなあって思ったんです。夏になると普段とは違うことしたくなる。コンビニ前でダベるのもなにか特別に感じる。ちょっとハメはずしたりして、いや、喧嘩は年中茶飯事ではあるのかな? そんな当たり前があって、それが特別になれない自分を実感させたりもするのだけど、思い悩む暇があったら行動してみればいいっていうアドバイスに素直になれたのも、過ぎゆく季節を感じるからこそだったりしたのかもなあって思ったのでした。

夏の日々は特別。いつもと違う時間の流れがあると感じる。時にセンチメンタルに、ノスタルジックに、物思うこともある。なぜだろう、わかる気がするんですね。そんな時を自分も過ごしてきた、そんな気がするんですね。

『通勤通学クエスト』

扉絵のタケちゃん、めちゃくちゃ可愛いな! そんなタケちゃんと菊池のやりとりがアレでした! ツツジ先生の誕生日プレゼントを買いにいくというタケちゃんに張りあう菊池なんですけれど、タケちゃんの先生理解度の高さに負けたと思って、どんどん強硬な主張をする菊池がほんとアレでした!

いやね、だって、子供相手に大人の財力振り回して勝った気分になるとかさ、あの表情の描写も相俟って、大人気なさの表出! ものすごかった。しかも、決して先生はそんなんじゃないってわかってるはずなのに、お前の1枚や2枚のタオルなんて忘れられるだろうなって、そりゃあタケちゃんにキレられたって仕方ないよ!

その本気喧嘩の模様。いやもう大人気ないのがアレなんですけどさ、それをうまくまとめて調停してくれたカゲヒトおじさんの偉大さよ! ええ、パフェは偉大。同時にカゲヒトおじさんも偉大だったと思います。あのパフェのおいしさに緩むタケちゃんの表情。最高でありました。

『オネェの恋のはじめかた』

凪さまに恋人!? 水面からもたらされたニュースに沸く時宗ですが、人の恋を面白がって追う暇があったら自分のことをなんとかしなさいな!

興味本位で帰宅中の凪さまを尾行する水面一行。時宗が加わるのはわかるけど、翔人もなかば無理矢理につきあわされとるんか! とっとと帰りそうなところ、なんだかんだで同行するの、友達がいのあるやつだなあ。で、見事に尾行がバレちゃうの、さすが凪さま! もとから無謀な試みだったのですよ。バレるべくしてバレた、そうとしかいいようのない展開でありました。

恋人疑惑は凪さまの口からきっぱり否定されました。それで興味失う水面に時宗ですけど、翔人だけはちょっと違う。核心ないし本質の周辺あたりを鋭くついて、それで凪さまから真相を教えてもらうこととなって。その時の翔人の反応。素っ気なく見えて、けれど凪さまのこと心配してくれているとわかるのがね、いいやつだなあ。友達がいのあるやつだなあ!

凪さまも翔人のこと、なんか気にいられているみたいですね。ちょっとなにか進展するのかな? と思いきや、翔人きっぱりと拒否! ここでもなにか勘づいたりしてるとか? 翔人は翔人で、いろいろ鋭さあって、他のものの気づかぬことを意識してたりしている、そんなことあらためて思わされるエピソードでした。

2023年7月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年9月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。イノとはゆ、ふたり水着で登場です。大きな浮き輪にふたり一緒に入って、手にはウォーターガン。快活さと愛らしさの共存するイラストであります。本編、巻頭カラーにてなおも水着は続くのですが、表紙のこの溌剌とした健康的色彩とのギャップよ! おお、この振れ幅こそがおちフルなのだと思います。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

おお、水着回だ! って、パンはどうしたー! いや、ちゃんとパンも焼きますよ。主にクマひとりで。なんだかんだでいつもどおりといったら悪いけど、良とネムは頭数みたいなもんで普段からパン部の活動してないし、度肝にいたっては完全な頭数だしで、残るハチはというと、ああ、可愛いイルカの浮き輪に魅かれて、ひとり海に出ていっちゃった!

というわけでパンに取り組むのはクマひとり。うーん、通常営業みたいなもんですよね。

しかしパン部の活動だというのに、まるでパンに光が当たらん! ダッチオーブンでパンを焼くとかね、キャンプご飯、野外調理としては王道的で、しかもそこにエビのアヒージョを添えるとか、クマ、有能! だというのに、トンビにさらわれて、食べるとこまでいけないって!

反面光が当たったのは、パン部女子部員たちの魅力でしょうか。ネムさん、いいですよね。そしてハチの魅力に幻惑されるクマ、クマの人気に嫉妬を見せるハチ、ふたりの関係にも進展ないしが見え隠れして、ええ、どんどん進めばいいのです。とはいえ、クマにハチのことですから進むとしても遅々とした歩みではあるでしょうね。

『恋する小惑星』

今回は部の皆でお出かけ。向かう先は地質標本館。かつて皆で訪れた施設でありますね。しかも今日はイベントデー、石の鑑定をしてもらえるということで、これでもかと石を持ち込んだみらであります。でも10個までと決められているのか。みらの労力、ほぼ無駄になっちゃいましたね。

しかし石の鑑定とかそんなに人を呼び込めるのかな、とか思ったら甘い考えでした。そうだ、今はミネラルブーム。ミネラルショーも大勢の人が詰め掛ける時代。石の鑑定とか、そりゃあたくさんの人がくるに決まってる。持ち込まれる石も、鉱物から化石からと、そのジャンル幅広く、ともない鑑定し解説する専門家も多様に分化するというの、ああ、ほんと面白いなあ。

化石と一口にいっても、考古学、生物学、古生物学、地質学、堆積学、化学と多様な分野に横たわる学問領域を持っている。それを聞いて、全部学ばないといけないと思い詰めるチカ。そこに先生のアドバイス、仲間はいっぱいいるというのがね、ああ、すごくいいなと思った。学問の姿勢としてもそうだし、地学部の仲間に目を向ける、視野を広くとる、その視線のシフトや素晴しい。ええ、印象的な場面でした。

さらに今回は、異常巻きアンモナイトの話題もあって、ここにナナの変化、環境に対応し変わってきた、そんな影響しされる関係についての話題が重ねられてきた。ああ、本当に素晴しかったと思います。

『ひよ&びびっと!』

あやもりんのピンチ! なんと、抜き打ちテストで0点とっちゃいましたか! 平均が68点というから、あやもりん、本当の本当にピンチかも。母親からも釘を刺されていて、今度のテスト点数が悪かったら動画配信休むようにといわれている!

ピンチ! ピンチがひよに伝播した!

あの、ひよがヤバい!!! と叫ぶごとに教壇の先生がびっくりするの、面白かわいかったです。

あやもりんの危機に際し、勉強会を開きます。まずは格好から入るひよ。メガネを購入して先生スタイル! 素晴しい! と思ったら、あやもりんも真面目コスプレ、眼鏡導入ですってよ! 素晴しい!

本当、この格好から入る風潮。素直に可愛いといわざるを得ない。とりわけ勉強を教えるひよ先生ですよ。なんという凛々しさ。すっきりさっぱりとして、きっぱりくっきりだ! 最高だったと思います。

この期に及んでも、まだ勉強から逃げがちなあやもりん。まあ、基礎がすっとんでるっぽいから、そのあたりからやらないとデキるようにならないし、デキないと面白くもないだろうし、逃げがち、気も散りがちになっちゃいますよね。わかる、わかるわ。と、それでも厳しいひよ先生に追い立てられながらの勉強会。まさかの咲へのとばっちりとか、めちゃくちゃに面白かったんですけど、はたしていかなる結果となったのか!?

それは次回! というの、マジか! まだ波乱の勉強会続いたりするんでしょうか!?

2023年7月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。夏の夜、浴衣姿で見上げる花火です。山下ナースをメインに、『小森さんは断れない!』しゅりに『元アイドルのハロー!ワーク』あかりんと続いたところに、『らいか・デイズ』らいかは花火を打ち上げる側ですよ! この独自性というか、実にこの子らしい。というか、この姿がやけに似合ってるのがまたいいですよね。これもまた『まんがタイム』系表紙の風物詩といった感じです。

今月は新規ゲストが1本です。

『年下の酒先輩が可愛い』

Web制作会社に転職をした山田。その上司はちんまりとした美山。見た目に小さく、年も山田より下で、でも先輩。この人のもとで仕事を学んでいく山田なのですが、ちょっとネガティブ? 美山の仕事ぶりに、自分は逃げてきたんだと落ち込みはじめて、そんな山田をはげましてくれる美山。立派に先輩としての振る舞いを徹底しています。

仕事帰り、飲みにいくことになった美山と山田。とはいえ、アルハラに気を使わなければならないというのが時代でありますね。強要とか駄目! 飲めないのに飲ますのも駄目! ちゃんと気をつけてくれるところ、美山、いい先輩ではありませんか。

飲みにいった先で、日本酒をいろいろ勧めてくれる美山。銘柄の由来、その味わいについてなど、とにもかくにも詳しくて、というのも実家が居酒屋で、習わぬ経を読む的にいろいろ知識を増やしていったというんですね。

なるほど、それで酒先輩。ただ無闇やたらとお酒好きとか、そういうわけでもなかったんですね。酒は好き、けどほどほどにバランスよく、知識と楽しみが共存している、そんな感じは悪くないですね。

『アイドルはお忍びCHU♡』

ふたり一緒にテレビ出演。そのリハーサルに局に出向いた一花と芙蓉ですが、気づいたらマジックミラーに貼りついている芙蓉です。見るもの見るもの珍しく、興味がそそられるその様子はすごくいい。お上りさんとかいう言葉がありますが、この子の場合は時を超えてきたんだものな。それはそれは知らぬものばかりでありましょう。とりわけテレビ局ともなると、この時代に生きているものにも見慣れないものがたんとあるわけで、芙蓉にとっても驚き、刺激の連続だったことでしょう。

で、さすがに度を越している不思議がりよう。それをうまいことサポートしている一花が、なるほど縁の下の力持ちといった感じでした。

さて、翌日は本番。芙蓉、緊張してしまって、そんな時には卵粥がいい。リクエストに応えて卵粥を作った一花。ふたり一緒に食べながら出会った頃のことを語っているの、これもまたよい情景です。そして就寝。落ち着かないという芙蓉、一花と一緒に寝ようというのですが、はたしてこれは正解だったのか!? 本番前夜に寝不足というのは、芙蓉さん、ちょっと心配です!

『おだまき君の道草ごはん』

苧環との出会いは、本当に小麦の世界を変えてしまったんですね。これまで夏休みといったら勉強一色だった小麦。今年も予備校にいく、他に特に予定なし、みたいな感じっぽいんですけど、そんな小麦の気持ちを揺らすのは苧環なんです。学校がないと苧環に会えなくなる。そんな発想を自身否定する小麦ですけど、あえて否定せねばならないところでもう詰んでいるんですよ、小麦さん!

そんな小麦が見つけたのが、暑さにへばって寝ている苧環。スベリヒユで解熱効果とかいってるんですが、そのスベリヒユ採取で熱中症になりかかってるんじゃ小麦もいうように本末転倒です。

そんな苧環のピンチに、スベリヒユのなめろうで手助けする小麦がとてもよかったです。基本乱暴、でもそれがなめろうにはベストマッチ。だってさ、調理の効果音がバッサァッ、から、だーん!!だーん!!だーん!!よ?

苧環と一緒にスベリヒユのなめろうを食べる小麦。そこでの会話、苧環が気になることいってまして、その理由がないと会えないというの、小麦のことよね! ということで、勉強一色だった小麦の夏に異なる色が差されることとなって、ええ、小麦、いい夏になりそうですね。

『となりのフィギュア原型師』

おこめ代表に工房内コンペを持ち掛ける倉田。不敵なその表情の向こうに隠れた真意やいかに!? と思ったら、単純にビジネスチャンスをものにしたいって感じみたい。海外ゲームのフィギュア化企画を勝ち取るべく、勝てる原型を用意したい。それで白羽の矢が立ったのがおこめ畑、というか他は忙しくて断わられたのか。

でも、なんだかんだコンペとか面白そうなこといわれたら嫌とはいわない代表です。倉田の思うがままといえばいいのか、あるいはこのフットワークの軽さこそがこの工房の強みというべきか。でもやる気になってるの代表だけだな。はぐちゃんは徹頭徹尾拒否。めんどくさい。その一心で断り続けるんだけど、ゲームタイトルを聞いたら反応一転! ということは、マッチョキャラが出てくるゲームなのかい? あるいはグロ系!? ちょっといろいろ気になってきましたなあ。

今回のエピソード、半藤の成長にかかわるものになりそうですね。最初から勝てないと消極的な半藤。でも自身劣ってると自覚しながらも、あからさまな格下扱いは面白くない。なんとかうまくすれば、勝ち目もあるかもしれない。そういったじゃないかと励ましてくれるせっちゃんが頼もしかったよなあ。というか、なにこのつきあってる感!? と思ったら、カレーたかりにきてるのか、せっちゃん! 相変わらずの関係だなあ!

残念ながら斉藤はコンペ脱落。ということで代表、はぐ、半藤の戦いとあいなって、さあ半藤どう出る!? 半藤の起死回生、ジャイアントキリングに俄然期待しちゃいますよ!?

2023年7月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年9月号、昨日の続きです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

鉱山イベントを終えて、今回はちょっと箸休め回? ロゼなんて見事に溶けてしまっていて、いやあ、いいですね、おもちロゼ。ゆるい感じで気を抜いている。身も心も回復していただきたい。

ということで、今回はちょっとお出かけ、夏の遊び。というのも、この部屋にエアコンがないからなんですが、そうかあ、新潟佐渡とはいえ夏は暑いんだ。それこそここ数年の暑さは日本列島どこもかしこも尋常でない気温ですよね。暑い時には水遊び。目的地は相馬崎隧道、トンネルを越えたその先に広がる海にて遊ぶのですが、水着という文化がロゼのいた世界にはなかったか! ちょっくらパニック。でも水遊びは充分に楽しまれたようですよ。

と、これで終わりかと思ったら、最後に気になる情報が。帰宅後、テレビのニュースに気になる話題。トビシマカンゾウに関するニュースなのですが、その花はロゼのいた世界でも見られた花。しかしなぜその花がここ佐渡に? いや、佐渡の花がロゼの世界にも咲いていたといった方が正しいのか。ふたつの世界を繋ぐ新たな謎の出現に、ロゼ、なにか思うところがありそう。ちょっと物語が動きそうですよ。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

思い悩む高瀬さん。江田にとった態度のことで気に病んで、職場でも江田との関係がぎくしゃく気味。自分の方が先に江田と出会っていたのに、自分よりみくとの方が親密に見える。そのことが寂しいという高瀬の横顔。ああ、切ない思いを抱えておりますね。

高瀬は自分の態度に戸惑ってるんですね。先走る感情。冷静でいられない自分。こうした気持ちを持て余してしまってる高瀬に、たまたま通り掛かったみくが深く踏み込んでくる。

みくと江田の関係に嫉妬を感じているんでしょう?

いわれてはじめて自覚した高瀬。その感情のあらためてかたちとなったことで、この人の気持ちは前に進むことができるようになるのか。その場は、言葉では否定してみせたものの、さらに踏み込んでくるみくにどう高瀬は対処していくのか。江田にせよ、POP作品にせよ、チャンスに恵まれているはずの高瀬より、自分の方が先んじることができているのは、愛の深さ、努力ゆえだと煽りぶくみに迫るみく。

その真意やいかなるものなのか。

みくに関しては、正直わからないんですよね。江田がPOPと知っている重要人物。POP作品の価値を知っている人物。となればPOPへの執着を見せてもおかしくない。では、この言動は本心からのもの!? と思わせて、ある程度、一線引いている、常識を知っている風でもあるのがみくという人。これは高瀬の背を押すための演技なのかどうなのか。

それが、それがわからんのです! わからんからこそ冷や冷やしたりはらはらしたり、気もそぞろにこの先どうなるか目が離せなくなってしまうっていうのです。

『異世界サウナへようこそ!』

異世界サウナの常連さんには、マナーに厳しい人がいる。うかつな振る舞いしたが最後、手厳しい注意叱責が容赦なく飛んでくる。人呼んで「ヌシ」。まさしくサウナの治安を守る主だというわけですね。

いや、でも、叱られる側にも問題はちゃんとあって、かけ水せずに水風呂入ってきたり、サウナ室でタオル絞ったりと、結構いろいろやらかしてらっしゃる。だからヌシさんも決して理不尽に怒り散らしてるわけじゃあないんです。とはいえ威圧感がすごいから、他のお客さんからは怖れられていて、ルナにしてもちょっと苦手にしている風なんですね。

そんなヌシさんとちょっと話すことができました。本当はもっと打ち解けたいと思っている。しかしマナー違反は見過ごせない。注意するのはサウナとお客のためになるだろうからと信じるゆえの行動と知ることができて、ルナもいろいろ考えを改めたみたい。そしてこのヌシさんも、ルナと同じく現実世界から異世界サウナに転生してきたという。

今回のエピソード、ヌシという人に触れ、いろいろな可能性を知るという感じでしたね。現実世界に戻ることを求めない人もいる。この異世界に新天地を見出す、そんな生き方もあるとルナに知らせることで、新たな可能性に気づかせる、そんな役割を担われていたように感じました。

となると、実際ルナのこれからがわからなくなりますね。もとの世界に帰るのか、この世界に骨を埋める覚悟で新世界移住を果たすのか。ルナの選択はまだまだこれから。きっとまた様々な出会いや経験があって、それが彼女の未来を決めていくきっかけとなっていくのでしょうね。

2023年7月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年9月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

今回は特別編。大正にいった梅ではなく、令和の世にて梅を思う巴枝のエピソードでありますよ。お盆も近づく頃、梅と出会った時からのことを思う巴枝。自宅の蔵に多量に置かれていた蔵書を読むのが楽しみだった巴枝の前に現れた少女、梅の輝きに魅かれる巴枝と、巴枝の語る物語の興奮を自分も体験したかのように興味を持って向きあってくれる梅との関係。似ていない、けれどそれゆえか、互いにとても新鮮で刺激的な関係。ふたりの間で育まれてゆく友情の様子は、短い夏の日ながらも鮮烈で、まさしく眩しいと思えるものでありました。

今回のエピソード、クライマックスにあの髪留めが関わってくるんですね。大正の頃、幼かった曾祖母が壊してしまったあの髪留め。その髪留めの箱を壊してしまった梅が、自身の失敗を曾祖母に打ち明け謝るという、かつて語られたエピソード断片がこうして肉を持って描写されて、そしてこの体験が曾祖母と梅の間柄だけでなく、巴枝との友情にも関係してくるというのが、大変によかったのでした。

しかし今回のラストがちょっと意味深。遠く離れた時空にいる梅に向けて頑張れという巴枝。それはどういうことなのか。梅が時を超える旅をしていることを巴枝は知っているのか。だとしたら梅の曾祖母と巴枝は共犯関係!? いやもう、これ、ちょっと興奮させられる一シーンでした。

『スローループ』

デカい筒持って修学旅行に臨む小春と恋先生、めっちゃかっこいいな! しかし今回は恋先生の凛々しさが光って素晴しかったですね。可愛い、かっこいい、素晴しいな。なんといっても制服姿、これがいつも以上に恋先生に大人びた魅力を与えていて、はっ! ブラウスとネクタイ効果か! 素晴しい、素晴しいな。

というのはまあ置いておいて、クラス違いで別行動しているひよりと小春ですよ。互いに相手のことを気にしつつ、こないだの衝突からの妹離れが後を引いている。ふたりともになかなか大変ですよ。どちらかというと慌ててる、落ち着きがないのは小春で、じゃあひよりはまったくなんともないのかというと、そういうわけじゃない。夜、就寝前の会話でね気になる姉妹のこと話す小春やひより、その周辺の反応なんてのが面白くって、いやあ、離れてる時間が思う気持ちを育ててるってやつですか!? いずれにしても、まだ経験の浅い姉妹関係。いや、姉妹と思うこともない、そんな関係だと思うんですけどさ、そのあり方をともに再度考えて、自分たちなりの関係性を構築するにはいい時間だなあって思ったんです。

しかし今回素晴しかったの、咲良さんですよ! 姉、玲奈とは年子なんだけど、一年違いで横暴傲慢な姉に我慢ならぬと、名前呼び、姉とは認めない! この玲奈について語る際の咲良さん、素晴しかった。だいたい今回は咲良さんのよさがこれでもかと出ていて、シーサー工房でのあの手際! すごいな。完成品を見てみたい!

修学旅行の描写が、咲良にせよ他の皆にせよ、これまで知らなかった側面に光が当たる、そんな機会を提供してくれていて、実に楽しいエピソードでした。

そして、ついにはじまろうとするマグロ釣り! 料理長さん! かっこいいな! 是非、デカいマグロ釣り上げて、たらふく寿司を食べまくってやってくださいよ、小春さん!

当たり前みたいに合流してくる恋父もまた面白くって、いやあ、ひよりは船酔い心配していますけど、これからの展開、活躍、その他もろもろ、楽しくなってきましたよ。

『球詠』

春大会初戦がはじまりました。思ったポジションにつけなくて悔やしがる一年生。なんとかアピールしようと、試合だけでなくベンチからのアピールにも熱が入るところ、若さ!? ちょっと空回りしつつもなんとしてでも前に進みたいという意欲が見えて新鮮です。

試合では一年生の様子が主に描かれて、頑張って結果残すものあれば、思ったように活躍できないもどかしさ描かれたりなんかもして、これはもう悲喜交々ってやつですね。そして一番の注目すべきトピックは、あのよくも悪くも癖の強いピッチャー、斉藤です。

強者を前にすると真っ向勝負したくなる斉藤。6回裏に迎えた相手チーム4番に血が騒ぐ! と思いきや、申告敬遠にておあずけを食らってしまい、そこから大荒れに荒れてしまう。

ショックがためか。決して投げ遣りになったわけではないでしょう。しかし明らかに冷静を欠いている斉藤に、声をかける一年生たちの頼もしさ。対しシビアに斉藤を見つめる中村希。斉藤が変わるには必要なことと、この状況を落ち着きをともに受け止めていて、おそらくは上級生組の大半がこうした思いで一年生たちを見ているのでしょうね。

途中荒れるところもあったけれど、春の県大会初戦は無事勝利。今、この段階で問題となる要素を洗い出せれば、そして乗り越え変わっていくことができれば、夏の大会により一層期待できる。それだけに、まずは斉藤のエピソード、今後どうなるのか目が離せない思いです。

2023年7月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年9月号、発売されました。表紙は『スローループ』。水着で登場、小春とひよりであります。本編では妹離れなどと称して距離を置いてるふたりですけど、表紙では仲良しぶりが健在! ひとつの飲み物を分けあうの!? 脚なんか絡めちゃって、ねえ、仲良し! この仲良しぶりが、本編でも復活してくれること、期待していますよ。ええ、無理せず、背伸びとかもなく、近しく仲良いふたりに戻ってほしいものであります。

今月は新連載が1本、新規ゲストが1本です。

『仮想世界のテミス』

弁護士ものといいますか、法律ものでありますよ。初回はメタバースアイドルをめぐるトラブルに対処することになるのですが、メタバースアイドルの運営をしている会社さん。なんでこの弁護士さんに相談しようと思ったのかちょっと謎なんですけど、だってメタバースアイドルを知らない、ネットについても詳しくない。そんな一本木弁護士が頼りにせざるを得ないのが、闖入者雨宮初。というか、押し掛け、不法侵入、その上脅迫、法律家の卵でありながら問題行動が多すぎない!? 掴みの部分だからちょっと派手に、過激に動かしてるんだってことはわかるけど、一本木先生、ちゃんと警察に相談なさった方がいいですよ!?

今回は初回の事件だからか、問題起こした側も弱めで、普通の方法で身元確認までできて、内容証明送付で音を上げてくれました。その彼がこんな問題を起こした動機や背景もきれいに片づいて、そして雨宮の言葉にしっかり反省してくれた。

この対面の様子見るに、この漫画の主人公は雨宮なんですね。一本木は法律業務に携わるものの、問題解決にいたるまでの調査や問題人物へのお叱りも雨宮が主体となって動いている。おそらくは今後もこんな感じで、率先して動く雨宮と、振り回される一本木、といった構図が見られるのでしょうね。

『ライフインターン』

母からの信頼も厚い天使のアム。高校の卒業試験を迎えるにあたり、主席以外ありえないとの言葉をいただくのですが、アム本人はというとそうした期待の重さに苦しみを感じている。

そんなアムの卒業試験は、迷える人間に天啓を与え導くというもの。しかも誰でもいいというわけでなく、小学生の菊川はな。すごくよくできた利発な女の子を導かねばならないというのです。

これがちょっとした大ピンチ。なにをさせてもそつがなく、転んだアムの手当てもテキパキ完璧、破れた上着もきれいに直してくれていて、はたしてこんな彼女にどう天啓を与えればいいのだろう。困り果てたアムでしたが、このはなという子、あらゆる言動大人びて、父母への配慮もゆき届いていて、けれどそこには我慢し押し殺している気持ちがある。

導くべきところを見出すにいたったんですね。

このお話、とてもよくできていたと思います。優秀なアムと優秀なはな、ふたりを重ねあわせて、それぞれに抱えている問題がともに解けるという流れはとてもよかったです。そして問題解決も、ただ天啓を与えることでばっちり解決といったかたちにするのではなく、アムの心からの共感がはなに影響を与え、そしてはなの勇気が自分の置かれている状況を変えるにいたった。人と天使の出会いと交流が影響を与えあって導かれた結末だったというのですね。

天使の羽ペンというギミックも、とても効果的に用いられていました。人智を超えたアイテムだけど、なにか状況を変化させるために使われるのではなく、感謝の思いを伝える、この羽ペンでなくともできることに使われたことで、その感謝の思いの丈というものがより一層に膨らみを持って読み手にも伝わってきたように思ったのでした。

きれいにお話を広げ、丁寧に畳まれた、そんな印象のある一本でした。好印象です。

2023年7月23日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年9月号、昨日の続きです。

『リリカお嬢様に振り回される!』

いい話でしたよー。

リリカが母からもらったぬいぐるみ。もうクタクタになっちゃって、縫い目もほつれて綿が出ちゃったりして、すっかりくたびれてるんですけど、これ、それだけリリカが母から譲り受けたうさぎを大事にしてきた、肌身離さず身近に置き続けてきたからだと思うのですね。

そんな大事なぬいぐるみだけれど、仕事に熱中して帰ってこない、かまってもくれない母への気持ちがこじれてしまっているリリカ。ぬいぐるみのことももう大事じゃないなんていっちゃって、捨ててもいいなんていっちゃって、でもそのリリカの言葉を額面どおりに受け取らなかった永野がえらいんですよ。

ほつれを直して、そしてカーテンと一緒にクリーニングに出してくれるって。リリカに対しても、自分の悔いを話して聞かせて、思い直させることに成功したりしてね、この頭ごなしとかじゃない、自分勝手でも自己満足でもない、リリカの側にいて、素直な気持ちで向きあう永野の振る舞いが素晴しいって思ったんですね。

それだけに、リリカに気持ちが届いていたことのわかるラスト。リリカも喜んでくれてたんですね。母に報告してくれてたんですね。そんな描写にぐっと気持ちつかまれちゃいましたよ。

『SAN値直葬!闇バイト』

あかりのように生きたい……。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

喜多ちゃんの母が結束バンドのライブにやってきました。妄想がちで、バンドについてもろくでもない想像膨らませてしまっていた母。とりわけ後藤に対し、大いなる誤解を抱いていた母。しかしそうした誤解を解いていくバンド周辺の面々がとてもよかった。というか、虹夏が優秀すぎてびっくりするよね。バンド本番目前にして、喜多母を説得するための資料、ガチで準備してきたんだ。そのあまりの活躍。結束バンドの成功の大半は虹夏あってのものじゃない? というか、バンドを離れても大成しそう。ええ、驚きの優秀さでありました。

バンドのファンたちを間近に見て、店長からのサポートも受けて、喜多母の気持ちが傾きつつあったところに、ライブ本番、喜多はじめ結束バンドの面々の音楽に打ち込む姿に触れて、ああ、これが決定打でしたね。ついに理解してくれた。もう口出しはしないって、そして母の若い頃の失敗談が語られて、ああ、妙に心配性が過ぎたの、こうしたバックグラウンドがあったからなんだ。ただの妄想過多の心配性ってわけじゃなかったんですね。

こうして、喜多母と娘の確執は、互いに相手を理解しあうことで解消。母は娘のバンド活動を認め、娘は大学進学を決意しと、この大団円感はとてもよかったです。

で、漫画なので落ちがないといけない! ということで、その落ち部分を一身に担う山田リョウ。いや、これは身から出た錆ではあるんですけど。ええ、だいぶぼっちちゃんに迷惑かけちゃいましたよね。喜多母娘がきれいにまとまったみたいに、山田リョウもきれいに清算できるといいですね!

2023年7月22日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年9月号、昨日の続きです。

『マグロちゃんは食べられたい!』

みさきの大ピンチ!? 学校で倒れてしまって保健室に運ばれてしまったみさき。いったいなにごと? 聞けばマグロ欠乏。このところマグロを食べられていないせいだっていうんですが、経済的に大ピンチ!?

いや、そうじゃありませんでした。というか、このところ言及されてきたこと、食べられたいまぐろと、食べたくないみさき。その葛藤の果てのピンチだったというのですね。

みさきが夢に見たっていうんですよ。絶品のマグロ尽くしに舌鼓を打っていたら、それが他でもないまぐろであったと知らされる。

おおおおおお、怖ろしいわ! ほんと、シリアスどころじゃない。みさきでなくとも、みなとでなくとも、ぞっとする。真顔にならずにはおられない、そんな夢じゃないですか。ほんと、この夢の話をしても、当のまぐろはピンときていない。この前提となる思考の違い。基本的に人のそれとは相容れない考えに議論は今日も平行線なのですが、それでもまぐろとみさき、心配して、歩み寄って、互いにその距離を埋めようとする、そんな雰囲気も感じられるのですよね。

今回のみさきのマグロ拒否症は一口マグロを食べて全快しちゃいましたけど、まぐろをめぐる問題は未解決。ほんと、どんな未来の可能性がふたりにあるのか、気にせずにはいられない今回エピソードでした。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

サキとフジオ兄妹のエピソード。ふたり、別ルートでリルー達を追っているのですが、その道中でのちょっとした出会いが描かれるのですが、その前に語られたこと、蘇生呪文についての制限。それがまた厳しいもので、命を取り戻すには術者の命を引き換えにしなければならない。その上、生き返らせられるのはひとりだけ。父か母、どちらかを選ばなければならないというのですが、それはフジオの視点ではそうかも知れないけれど、サキ視点だと父か母、そして兄からひとり選ばなければならないんじゃん!

この過酷な選択に直面させられることになるの!? 妹のためなら躊躇なく命もなげうとうとする兄の覚悟もさることながら、両親を思う妹のいじらしさと、けれど同時に兄に向ける愛情もあればこそ、この呪文の真実をサキが知る日が怖い、そんな思いもしたのでした。

さて、サキとフジオが出会ったのは、なにかというとケガをしたシロフクロウの子供でした。羽をケガしている。このままじゃ死んでしまう。なにぶん物資も乏しい終末世界。治療に必要なものは実地で調達しながら、なんとかシロフクロウを助けようと頑張るふたり。その甲斐あって見事に回復と相成って、ああ、旅の仲間が増えましたね!

この子、アモンも毛玉と同じように、対ゾンビないし警戒ないしに役立ってくれたらいいですね!

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

ついにバレたつくしの無職。お隣さんの倫から指摘を受けてダメージ受けてるつくしですが、倫のバイト先、メイドカフェを紹介してくれて、おお、つくしさん、見事メイドデビューでありますよ! いや、大丈夫、なにも問題ありませんよ。めちゃくちゃ可愛いじゃありませんか。と思ったら、ユーリまで!? しかもユーリは猫ミミ、猫しっぽつきなんだ。なるほど、いろいろ盛っていくスタイルのカフェなんですね。

メイドとしての接客には不慣れだけど、他の仕事、オムライスの用意とかね、結構そつなくこなすつくしです。正反対にケチャップが返り血みたいになってるユーリ。こうした地味な作業には向かないかな? と思ったら、接客は臆面なく堂々とした態度でこなしてくれて、って、いやいや、その言動は客商売ではアウトだよ!? 本当、このカフェが属性盛り盛りコンセプトで助かってる。というか、この物騒な発言を許容するお客の強さが光っていました。

でも、ユーリのこの言動を許容するのなら、つくしのおずおずしたそれも許容してさしあげて! つくしに向けられた批評批判を超えた言葉に、つくしの心の傷がうずく。お客様とて許せぬ! とユーリが動き出そうとしたところに助けに割り込んできたのが、メイドマエストロ、バイトリーダーのメイメイちゃん!

こなれた接客、物怖じしないキャラの強さに、問題客もころっと転がしてしまう巧みな誘導。見事に当座の問題は解決して、めでたしめでたしでありました。

といいたいけれど、今回冒頭に登場したサツキなる人物。ラストにユーリに介入していて、ええと、上司!? ちょっとユーリの謎の部分に光が当たる? ないし、なにか状況に動きがありそうな気配でありますよ。

2023年7月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年9月号、昨日の続きです。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

真面目に机に向かうこむぎ。凛々しくて素敵じゃないですか! と思ったら、バイト先の新作バーガーコンペに出すバーガーに全力投球してるんですね。全員参加で賞金10万円。お金がかかると頑張れる? とか妹に思われちゃってますけど、こむぎはもっと純粋に、勝負事となると手が抜けないたちだっていうんですね。

ガチで本気はこむぎと透。どちらもゲーマー同士なわけですが、ゲーマーゆえに勝敗にシビアってことなのでしょうか。以前も知らぬとはいえランキング1位をかけて競りあっていましたよね。今回もそうした競りあいが見られるのかな? そう思ったら、透こそはベテランならではの完成度見せてくれたものの、ああー、こむぎは欲張りすぎちゃいましたね。完全食というコンセプトは今のはやりっぽいですけど、バランスとるより全盛りに向かっちゃったのが敗因か。

で、最終の勝者はというと、自分の食べたいものを作ったもいのしおからバーガーでありました!

ほんと、この勝ちにこだわる透の執念。対照的なもいの緩さと見事に好コントラストを描いて、そして最後までもいのペース。いやもう、いい勝負だったのではないかと思いましたよ。

で、こむぎの失敗。あー、中間試験のこと忘れてしまってたか。これ、なんとかなるんでしょうか。完全に頭の中、バーガー一色になってしまってるこむぎ。うまく切り替えできるといいですね!

『瑠東さんには敵いません!』

教科書を忘れてしまった和村。そんな彼女を助けるのは、前の席の瑠東さん! 教師に申告、席を後ろに移動して隣りにきてくれたというのですが、これで文美が精神やられているのが泣けました。

そしてここからですよ。和村ちゃん、瑠東さんといちゃいちゃしすぎでは!? 授業そっちのけでいちゃいちゃなの? 肘があたったでドキドキ。近くに瑠東を感じてドキドキ。で対抗すべく肩に身を寄せてみたり手つなぎしてみたりと、なんだこれ、やりたい放題なんですか!?

いやもう、授業中、後ろの席でふたりの世界じゃありませんか。こりゃもう、文美の精神が保ちませんよ!?

しかしここからふたり、相手をドキドキさせた回数対決に入るんですね。もともとが、こうしてなにかしら遊ぶみたいなことしていたふたりです。こうした方向に進むのも自然なことと思われるのですけど、今回ばかりはいつもと違う? 相手に好打撃与えようとすると、自然自分にもダメージが入る。自爆覚悟のドキドキ対決は、結局のところ自分たちが互いにどれだけ相手のことを好いているかということを自覚させられるばかりだったんじゃないか。

しかし本当にいちゃいちゃの過ぎるふたり。もうこのままいきつくところまでいっちゃうのがいいと思う。そんなエピソードでありましたよ。

『ななどなどなど』

クラス替えです! 小町が1組。萌も1組。るるが5組。自我に目覚めたヒューマノイド、ななどがくじ引きで2組。なんと、この仲良し4人組がバラバラになってしまったっていうんですよ。

でもまあ小町は萌がいるからセーフでしょう。問題はるる。ひとり5組。友達と離れて、さあ、どうなるるるの一年間。思いっきり不安にさせられる導入でしたが、よかった! 宮前このまない、いやさこのみが5組でした。小町の友達でいたいこのみとるるがクラス替えで急接近。小町にるるとの関係深めちゃうからねなんて煽ってみせてるこのみですが、背後から突き刺さる萌の氷の視線! いやもう、人間関係が春から大変です。

今回はこのみとるるの人間関係導入がテーマでしたね。相手の反応気にせず好きなこと熱弁しちゃうこのみを見て、我がふりを省みるるるとかね。そして微妙にジャンル違いなことに気づかず突き進んで大ダメージ負っちゃうこのみとかね、いやもう、新学期早々このみへの当たりが強い! というか、このみと一緒にこっちにまでダメージが入ってくる! これが共感性羞恥ってやつか……。いやもう、一部の人にはこのみの振る舞い言動、どれもが強威力だったのではないかと思います。

クラスデビューでしくじったこのみですが、るるの頑張りでなんとか挽回できそうで、本当によかったですね。小町たちとの一年で多くのことを学び、強くなったるる。その頑張る姿にはなみなみならぬものありました。よかった、るる、ちゃんと前に進めているよ!

と思ったら、るるの気配りが萌に大裏目! ああー、萌、前に進めていないよ! こっそり萌のこと心配してくれている嶺優子。この様子見るに、これからの一年は萌の物語が動いていきそうでありますね。

2023年7月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年9月号、昨日の続きです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

陰エナジー収集の進捗報告で里帰りすることとなったアルール。これ、ピンチなのでは? と思ったら、なんかちょっと様子がおかしい。まずは母上。って、若いな! 悪魔だから年をとらないのかい!? 姉妹のような、あるいは友達のような関係性。和気あいあいと楽しそうにお話ししていて、おや陰エナジーの云々って母上は関わっていないのかな?

ということは、お館様、すなわちアルールの父上が天王山か。と思ったら、あれー? なんかこっちも様子がおかしいよ!? 見た目に可愛い羊の姿をした悪魔。まんまるでふわふわ。ぬいぐるみとしか思えない! 娘のアルールからも抱っこされてモフられてなでなでされてと、父の威厳とかまるでないね? いやでもこれでも悪魔、見た目どおりってこともあるまい。実は結構厳しくて、と思ったら、そんなことなかったね!?

本当、娘に甘々、というか、娘に会いたい一心で陰エナジー報告をダシに呼び出したってわけなのか。

ピンチと思わせてまったくの杞憂だったアルールの帰省。ただの正月休みだった! でも、まさかのタダからのヘルプが入って、帰省は早々に終わり。人間界に戻ることとなったのですが、人間界でも父上の姿は大好評! いやまあ、そうだよなあ。あのおせちのエビを食べてる姿、めちゃくちゃ可愛かったですよ。

『エイティエイトを2でわって』

うわあ、懐かしいねハノン! メカニックを鍛えるためのエチュード。ただ、美弦が魂抜けちゃってるように、基本楽しくはない、そんな印象の強い練習です。しかし美弦の後ろから睨みをきかせる奏。怖ろしいなあ! こんだけのプレッシャー浴びての練習は、結構キツいと思う。実際美弦が泣きごといってますが、人によっては耐えられず脱落しちゃうかも。

けどこの美弦の姿勢はすごくもったいないんですよ。自分からモチベーション持って向きあわないと、ただ指動かしてるだけで身につかない。時間かけて、労力かけて、得られるものが乏しくなっちゃう。だから美弦の場合、楽しくない基礎練習にどうにかして動機づけしてやらないといけない。というのがテーマになってきそうだなあと思っていたら、まさしく今回がそういう話でありました。

美弦と奏、ふたりで弾いてみるハンガリー舞曲。とにかく美弦の音がでかい。あっちででかい。こっちででかい。テンポもあわない、ひとりで走っちゃう。いろいろ問題ありありなんですが、これ、いってみればひとりよがりの演奏だってことで、そこからいかに脱していくかが美弦の今後の目標になりそう。みたいなこと思っていたら、美弦自身がまず気づきましたよ。

奏のピアノと自分のピアノ、その差! 同じピアノを弾いてるのにまるで音が違う。そこに奏と自分の積み重ねの差を思い、奏に少しでも近づけるようにと、退屈なハノンにも前向きに取り組むという!

美弦さん、第一歩を踏み出しましたね! ええ、これは面白くなってきた。ここから音楽祭の当日までに、どこまで美弦が変われるか。伸びることができるか。うまい人の近くにいるってだけでも上達するもんなんですよ。そこに、こうして危機意識や向上意欲が芽生えたら、より一層の結果が期待されるってもんですよ!

しかし、普段はちゃらんぽらんな美弦さん。シリアスになると途端に美少女感が増し増しになって素晴しいな。ええ、美弦、ものすごい美少女っぷりにたまに驚かされます。

『さうのあっ!』

学校にて斧を振るうリューディアです。いや暴力沙汰じゃあありませんよ。校庭のシラカバの枝を芹香と一緒に切っているんです。しかしなんでまた? このふたりのことだから、やっぱりサウナ関係? と思ったら大当たり。ヴィヒタという、シラカバの枝葉を束ねた入浴道具を作ろうっていうんです。学校のシラカバも、ちょうど剪定の時期だったからと枝を採る許可を出してもらえた。渡りに船だったわけですね。

ヴィヒタ、結構高値なんですね。何千円もする。フィンランドとかだと安かったりするのかな? あるいは普通に気軽に自作してたりするのかも知れませんね。

さて、ヴィヒタもできました。でも保存用に乾燥させておきましょう。ということは今回は使わないのかな? と思ったら、買ってる分が別にあるのか!

皆で繰り出す花の湯。ヴィヒタは一束しかない、と思ったらリューディアが神棚から榊を持ってきて、これ、いいのんか!? いや、お婆ちゃんがいいっていってるからいいのか。神棚からのおさがりいただくとかあるわけですが、榊のおさがりとかはじめて見ましたよ。

かくしてサウナでのヴィヒタ体験です。ゆったり楽しむものと思ったら、こかげと槇が大騒ぎ! って、こかげ、死にそうになってるやん。からのウィスキング。ヴィヒタでのマッサージを集中的にこかげが受けることとなって、なんだろう、不思議な光景。でもこれで血行よくなって疲労も回復、元気になったらいいですね。是非とも今日のこの日の効果のほどなど知りたいところであります。

2023年7月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年9月号、発売されました。表紙は『アイドルビーバック!』。今月号からの新連載であります。桜井あんじゅとブラックカメリア、ふたり揃っての登場。アイドル衣装のあんじゅは生き生きとマイク片手に笑顔ふりまいて、対しカメリアはといえば、スマホ手にしておずおずとじゃっかん強張った印象であります。この子のスマートフォン、大きなジャックに繋がってる? って、あの首にかけたモニタヘッドフォンか。この装備にこの子の背景が見える。ってなわけでありますね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『アイドルビーバック!』

アイドルグループ、アイビバ。それが冒頭にて解散! 衝撃のスタートですが、一時は上向きだったこともあるグループなのに、エースの子が引き抜かれてしまい、そこからは櫛の歯が欠けるように仲間がひとり減りふたり減り、ついには3人が残るばかりとなって解散。活動期間は2年と4ヶ月。これは長いわけでも短いわけでもなく、平均的な長さなのだそう。

かくして別れ別れとなった最後のメンバー3人だけど、ひとりは就職、ひとりはスカウト受けていて、残るひとり、我らが主人公あんじゅひとりが進む道を失い、途方に暮れている。

そんなあんじゅが、バイト先のメイド喫茶で出会った子と一緒にアイドル返り咲きを目指そうというお話。あんじゅ18歳、あんじゅにプロデュースを申し出た子はネットで人気のボカロP、ブラックカメリア、12歳。

まだまだ先の見えないながらも、ブラックカメリアの実績があればなんとかなる!? さらにいえば、この子にとってのあんじゅの価値、いまだ語られていないことですが、もしやあんじゅ推しだったりしたのかもですね。互いにリスペクトをしあう、そんな関係だったりしたらと思うと致死量に達してしまうかも知れない! 次回を読むのがおそろしい新連載です。

『へるしーへありーすけありー』

面白いですね。絵を描くのが好きで好きで、好きが高じて専門課程にまで進んだのはいいけれど、そうしたら描けなくなってしまった。ある意味、よくある話かも知れない。

芸術学部に入ってみればなんだか自分がわからなくなってしまった。その焦燥感がために眠れない、食も細い。明らかに健康を害してしまっているんですが、これは絵に打ち込むばかり健康管理を疎かにしたなれの果てなのでしょうか。不健康ゆえに発想も細り、それがために精神的に追い詰められてまた不健康の度を過ごしてしまう負のスパイラル?

しかしそんな波止場七草に朗報? 学内で見つけた謎の脚。求められるままに助けてみれば、秦ヨモギなる妖怪のぶすま。のぶすま? 知らんなあ。のぶすまで辞書を引くとムササビの異名と出てきますね。ということはムササビの妖怪? でもって血を吸う? でも誰でも彼でもかまわず吸っていいわけじゃなく、学校の試験で、一人の人間の血しか吸えないという制限がある。

一番いい血の持ち主はどこかと探して探して、渇いてしまったヨモギが、目の前の七草に血を求めてみれば、それが激マズ! けれど試験の制限がためにこのヨモギの血を吸い続けるしかない。ということで、なんとか血の味を改善するために七草健康化計画が発動するんですね。

癖のあるキャラクターが面白い漫画。妖怪よりも人の方がずっと癖が強いってのがアレで、なるほど芸術学部と思っていいのん? ともあれ、七草が健康になったらなにかが変わったりするのかな? その変化にこそ興味ありです。

『この教室には×××がいる!』

女子校にて国語を教える玉井結。仕事にも慣れてきた3年目。気になることはといえば、教室に出没する謎のうっすら女学生3人組。教室の誰にも見えていない。自分にしか見えてない子たちなのだけれど、授業中に好き勝手にふわふわ遊んでるこの子たちにストレスを溜める日々。けれどこれが霊ならば、下手に関わるとどんな障りがあるかわかったもんじゃない。

でも限度を超えてしまった結。お清めとばかりに除菌スプレーを教室にまいてみたらば、3人いたのが1人に減った! ひとりぽつねんと座り込んでいるその子の姿に罪悪感覚えたりして、それで教室から出ていこうとするその子のために扉を開いてやったら、見えてるものと認識されてしまった!

翌日のこと、勢揃いする3人組。しかも挨拶、その上、目までしっかりあって、これどうなるのか? なんらかの障りでもあるのか? いやどうだろう。そんなに悪い子たちではなさそう。そもそも霊なのかなんなのか。さっぱりわからぬ存在相手に、結、どう立ち回るのか。こうご期待でありますね。

『ポコ@ポコ』

おお、2本立てですね。地球に憧れるあまり中古のUFOにて日本くんだりまで物見遊山にやってきた宇宙人ぽ子。しかし運悪くUFOが故障、ひとり暮しをしている悲喜にいとの部屋の壁をぶち抜いてしまったというんですね。

極めて偏った地球知識を持ったぽ子。なんと、その見た目もその知識から作り出した擬態なんか! 本来の姿は地球人のそれとは似ても似つかないもので、けれど地球人に好かれるためにと、偏った本の偏った情報をもとに、パンチラ、へそ出し、金髪美少女、トップ3の要素全盛りにしてやってきたっていうんです。

偏った宇宙人と、偏った地球人。変なとこにこだわりを見せたり、変なことに熱弁してみたりと、どっちもどっちで変なやつらっていうのが、そのやりとりを面白くしていました。また壁を破ったり皿を割ったり、ヤバい料理でにいとを見事に壊してしまったりしても、宇宙人の超技術、再生能力でもとどおりにできるっていうのが、ちょっとくらい乱暴な展開しても大丈夫っていう安心感を与えてくれて、これ、意外といい感じでした。むしろ、再生能力を盾にがんがんヤバい展開やってくれても面白いんじゃないかと思います。

『居合ぱにっく』

居合演舞に魅せられて居合をやってみたくなった中学生、マコ。同じく一年生のリムに声をかけられて、居合部を作ろうということになるのですが、このリムという子がマイが魅せられた演舞の子。まずは拠点を、ということで道場を確保。刀を手にして居合を体験してみるというのですが、実際のところ、いきなり真剣は危ないよ!?

けれど向かいあうのは自分の心。思い描いた敵を前に、精神を研ぎ澄ましていく、そうした様子が描かれた今回。マコの気迫に、からかうつもりがつけこむ隙を見出せず、すごすごと退散するいたずらっ子のミミ。

こうしてはじまったマコの居合道。リムとともに切磋琢磨しあう、そんな関係になっていけるものでしょうか。しかし、いきなり真剣をもらうっていうのはただごとではありませんよ!

2023年7月18日火曜日

今日は休みます

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2023年7月17日月曜日

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2023年7月16日日曜日

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2023年7月15日土曜日

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2023年7月14日金曜日

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2023年7月13日木曜日

機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の失敗 U.C.0079

 面白そうだなと思って買った本でしたが、予想をはるかに超えて面白く、一気に読んでしまいました。今は続刊となる『ジオン軍の遺産』を読み始めたところ。一年戦争好きの私としては、『ジオン軍の失敗』ほどにはのめり込まないんじゃないかなとか思っていますが、いやいやどうでしょう。こうした評価は実際読み進めてみないとわからないものです。

さて、この本、どういうものかといいますと、宇宙世紀に生きるものの視点から、過去のジオンの技術を評価しようという趣旨で書かれたもの。現代日本に暮らす我々が、それこそ零戦や戦艦大和について戦後の視点からその成否を論評しようとするかのように、ジオンの兵器について問うというものなのですね。いや、もうこんなの面白くないわけないじゃない。ええ、本当に面白かったですよ。

いわく、MS-06ザクIIは傑作だったがゆえに長く使われすぎて戦場における負債となった。MS-14ゲルググは優れた機体だったが登場があまりにも遅すぎ効果的に運用される機会を持たなかった。などなど。

ピックアップされるモビルスーツにモビルアーマー、はてはソーラ・レイ・システムなど、一年戦争において印象的な兵器が、その長所を、そして結果的に失敗と評価せざるを得ない理由を、状況の移り変わりをもともに語りながらつまびらかにされるのです。

論じるにあたり根拠とするのは、『機動戦士ガンダム』テレビ版および劇場版。そして『機動戦士ガンダム公式百科事典』をベースにしながら、異説として小説版の記述を参照するなど、オフィシャルの描写や設定に依っています。それこそシャーロキアンがシャーロック・ホームズの原作を典拠に、彼の生きた社会、世界、時代を俯瞰あるいは詳述しようとするように、ガンダムの世界、宇宙世紀を実在の歴史的事象であるかのように扱う遊びでもあるのですね。

ほら、オタクってそういうの好きでしょ? みたいな感じするじゃないですか。で、私はそういうの好きなもんだから当然読めば面白い。しかも知らない話じゃないから、すいすい入ってくる。これ、冒頭に作者もいうように、よく知らない現実よりも、より我々が知見を持っているガンダムをモチーフに思惟をめぐらすほうが、リアルを実感し、失敗論としても切実な議論を展開できるだろうという目論見は大当たりしているといわざるを得ない。

ええ、ほんと、こんなにもピタッとハマってくるとは思いませんでした。

2023年7月12日水曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、昨日の続きです。

『ほぐして、癒衣さん。』

献血エピソードのその後ですよ。夏鈴に届いたハガキ。見ればまさかのコレステロール値。高めとの指摘があって、いろいろ思い悩んでいるんですね。

食生活だろうか。なんていってますけど、運動不足とか生活リズムとか、そのへんも関係しそう。とりあえずブラックな職場はよくなさそう……。とりあえず現状打てるところから手を打っていくのがよさそうと、食生活の改善から取り組むこととなりました。

って、それが癒衣さんの手弁当をいただく布石となろうとは。あの弁当差し出す癒衣さんの照れ顔。からの、夏鈴に受け入れられて嬉しそうにほころぶ表情などなど。こいつはちょっとした見せ場だなあ! と思ったら、夏鈴落涙! ほんと、この、人の情に触れて心動かされる様子、見ていてなんだろう、つまされるなあ。ええ、私もちょいと夏鈴の気持ちに引っぱられてしまっちゃったようですよ。

で、この後なんですけど、ええー、これ、どうなるんでしょう……。夏鈴の家、断水? 水道管が折れちゃったの? わあ、間欠泉みたい……。

ええと、これはあれですよね。夏鈴が癒衣さんの家に転がり込んで同棲スタートって流れですよね? ええ、決まり。それで決まりです。

『それでは、ステキなセッションを。』

シギー様のアンコールを待つ観客たち。いつもと違う様子に動揺が広がりつつある、そんな時にステージに現れた知花カンナ。元トキオンドラマー! ざわめきから一転大盛り上がりに転ずるオーディエンス! おお、この展開、ファンからしたら、それこそ古参であればそれだけ、嬉しいサプライズだったことでしょうなあ。

カンナの全力ドラミングに涌く観客。そこに加わるのがギター加島とベース是沢。それぞれどんなアプローチをとるのか。加島の選択は、徳庵のギターの再現! さらに沸き立つ観客! と、ここで我らが主人公、是沢はどんな手で打って出ようというのか。

弱気になりながらも、まずは基本どおり。でもカンナがそれを許さない。からの、是沢のスタイルが明確に打ち出されるこの流れ。是沢にとっては自分がぐいぐい前に出るよりも、プレイヤーもオーディエンスも皆が心地良い、そんな演奏空間を作り出すことを選ぶのですね。

そしてついに鴫野がおでまし。是沢の演奏についてはまあまあとのことですが、きっとこれお褒めの言葉ですね! そしてはじまるシギーのアンコール。

是沢、山場を越えましたね!

My Private D☆V

『のけもののまち』のはちべもつです。

D☆Vポイントは「最近ぽやぽやかわいいおねえさんとショタのコンビが好きです!!」。そしてそのコメントを裏づけるイラストですよ。ニコニコ笑顔で少年を抱き寄せるお姉さんと、かわいいお姉さんとの急接近にドギマギを隠せない少年! ああ、これがおねショタってやつなのですね!

お姉さんが醸し出す好き好きアピールがいいですよね。屈託ない笑顔もまた素敵で、はたしてこれは少年を籠絡しようとする策略なのでしょうか。あるいは、そうした下心はまったくなしの無邪気ムーブなのでしょうか。この雰囲気からすれば、おそらくは後者。自分の魅力、かわいさ、もろもろを自覚せずに少年に接してる、そんな感じがきっといいんでしょうね。

2023年7月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

おおおお、まさかの、まさかのサラロット! てっきり、悪魔払い見習いのマーシャについてるもんだから、サラロット自身もエクソシストかそれに類するものと思っていたのに、まさかまさかの大悪魔!? ヴェネルのお風呂の介添えをしてご機嫌だったエクールカを呼び止めるサラロット。エクールカが悪魔と気づいた!? しかしその理由が同族だからときたのだから、本当に驚きました。

この事実、マーシャは知ってるのでしょうか。いや、あの子は知らんだろうなあ……。だとしたらサラロットがマーシャの側にいる理由は? なにかを企んでいるのか、なにか目的あってのものなのか。

エクールカを、役目を果たしていないと難ずるサラロット。まがい物呼ばわりするサラロット。となれば、なにかしらの目的ないしがあろうというのが自然でしょう。その目的とはなにか。エクールカのそれとはまた違いそうなサラロットの思惑に、いやはやなお先が読めないくなってまいりましたね。

『かみねぐしまい』

妹まえなに先んじられてしまった姉ツギノ。なんとかして挽回せねばなるまいと策を巡らせるのですが、放課後はまえなに時間的アドバンテージを握られてしまっている。となれば次の週末だ!

最初食べものの話をしていたもんですから、一緒になにか調理して食べよう、みたいな話になると予想していたんですよ。そうしたら、おお、違いましたね。お買い物、ショッピング、靴を、服を買いましょうってなことになったのでした。

このショッピングでの会話ですよ。最初はなにがいいとかかわいいとか、主体的に判断することさえできなかった神様に、自分の体験に根差した発想から、判断の基準、あるいは服選びに対する意欲を引き出していく。その手腕、さすがだなあ! まえなとは全然違うアプローチだと思う。なるほど、これがまえなとツギノの違い。個性であり方向性であるわけですね。

そして神様が到達した可愛いの完成形! ああ、これは本当に可愛い! 神様自身がどう思うか、そこに基準がないのなら、神様が好きな母、そこに基準を見出させたからこそのこのコーデ。あちらこちらに髪飾りを思わせる意匠がちりばめられてるの、実によかったですよ。

『妄想アカデミズム』

未春が風邪をひきまして、皆でお見舞い。ハナたらしてる未春が可愛い。というか、古文の現代語訳で、女同士、密室、なにも起きないはずがなくって、なんの話ですのん!? 表紙を見れば『我身にたどる姫君』。し、知らん話だ……。けど、調べてみれば、すごいな日本、鎌倉時代にそんな話があったとな……。

未春の見舞いにきた3人、なんだかんだで勉強してしまうっていうのはすごいですね。真面目、あるいは意欲が高い。そんな彼女らもついには勉強から離れて、未春のアルバムなど見て楽しむこととなるのですが、そうか、今どきのアルバムは家族共用のタブレットで見るカメラロールなのですね。

かさばらず、手軽に多くの写真を閲覧できる。あるいは、フォトフレームにしたりとね、写真に対するアプローチはフィルムからデジタルに、カメラから携帯、スマートフォンに、そして紙焼きアルバムからPC、テレビ、さらにはタブレットに、媒体の移り変わりをへるごとに違ってきたんだなあって実感させられる描写でありました。

とか思ってたら、女同士、密室、なにも起きないはずがなく! 莉子の思わぬ行為が引き起こす今後の顛末。莉子、未春のこれからやいかに!? いやほんと、最初の現代語訳がこんなところに落着するとは予想外でありました。

2023年7月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、一昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』

悩める真帆。後輩たちに負けそうと、いろいろもやもやしてるのですが、そんな真帆の悩みを解消しようとバイトに誘う花凛。バイト先はコトブキ楽器。な、なんか聞いたことある名前だな……。と思ったら、言い出しっぺの花凛がこず、そしてもうひとりの新人バイト、琴吹紡さんとの対面。

おお、おお、まさかのムギさん。しかもムギさん、なんでバイトなの? と思ったら、むしろ目的は視察……。店長さん、気が気じゃありませんな! で、肝心の花凛はといいますと面接で落ちたんだって!

つらい……。門前払いはつらい……。ほんと、ダメージはんぱない。

ここからの展開が意外というからしいというか、まさかの開幕即休憩! からのお茶会開始! からの、4時間にわたるお悩み相談会になってしまうというミラクル! おおう、これで時給発生するのか? ほんと、店長さん、大変だな。でも謎のお嬢さんムギのアドバイスで真帆の悩みも解消?

ええ、花凛もいっていたように、考えすぎる必要はなかったんですね。

『星屑テレパス』

宇宙人との交信を終えて、翌朝。ロケット研究同好会の皆で学校サボって一緒にお風呂につかります。

いや、土掘って泥だらけでしたもんね。

あの交信が明らかにしたこと。宇宙人の存在がそうなら、遥乃の祖父が追い求めた夢のその先に触れることができた。大きなできごとだったのだと思います。遥乃にとっても、そして現実主義者の瞬にとっても、その主義を曲げざるをえないほどに圧倒的な現実だった。

ユウがいうんですね。皆が少しずつ変わっていく。そのうちに抱えたアンビバレンスな感情に苦しみながら、戸惑いながら、けれど皆そうした感情を飲み込み変わってきた。そうした変化を見ながらも、自分のこととなったらわからなくなってしまった。怖さに取り込まれてしまって、なんとか本当の自分を取り戻さなければと思い込んでしまった。

そのユウの気持ちに名前がつきました。海果に対して抱いた気持ち。それはやきもちだと。嫉妬だと。ジェラシーだと。雄弁に語る遥乃がいいですよね。そしてユウに告げる海果の気持ち。同じようにユウにやきもちをやいたことがあるのだと。

その思いを、おでこぱしーで受け取るユウ。その近しくともにあれる感覚、久しぶりと思われて、そして素晴しい。このふたりの関係。もとどおりかと思えばそうじゃない。さらに前へ進もうと、変化を怖れず、自分の力で、そしてともに自分自身を見つけようと決めたユウのきらめきに海果ならずとも魅せられる。そんなエピソードであったと思います。

『スロウスタート』

水着の話、おさらい!? 栄依子が話すのですよ。中学の時の水着の思い出。フリルのついたオフショルダー。志温の水着は別パーツだったけれど、栄依子の持ってたそれは縫いつけられた一体型。そのせいで発生してしまった事故!

いやほんと、こんな怖ろしいできごともあるもんなんですね。で、中学時分の栄依子がなんか可愛い。今ほど達観していない、いや中学生だから当たり前でしょうけど、幼さ残してる感じが印象的で、そうか栄依子にも幼い時代があったんだ。なんてこと思わされた導入でした。

で、まさかこの導入から、CG差分に話題が移っていこうだとは思いもしませんでした。たまてと果実、趣味を同じくするふたりならではの話題が広がっていって、ついには花名も妄想にふけりはじめて! と思ったら、冠さんがおかんむり。

ああ、今、生徒会の活動で駅前のゴミ拾いしていたんですか。

ゴミ拾いに強い意欲を示す冠の思いとかね、シンプルなんだけどすごくよかった。そして花名たまてが話してるんです。一緒にアルバイトしませんかって。来月12月、ってことはもしかしてケーキ屋さんとか!? いや、そのへんはまだなにもわからないのですけど、またちょっと花名の世界が広がりそうな展開でありますね。

2023年7月9日日曜日

『まんがタイム』2023年8月号

 『まんがタイム』2023年8月号、一昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石の冠番組、「スナック薫」が好評。それはよしとして、白石には気になることがあるんです。それは第1回ゲストの青木との関係。今後もよいつきあいをと思ったところ、すげなく断られてしまった。なぜなのだろうと思い悩む白石ですが、青木は青木で後悔してるんだ。

酔いと演技へののめり込みの相乗効果で、ついつい白石に張りあってしまった。白石のこと、爽太を取りあう恋敵という意識に突き動かされてしまったっていうんですね。

ああ、これもまたプロ意識なのでしょうか。憑依型の役者ってこんな感じなのかも知れませんね。

真島に白石の連絡先を聞く青木。白石に謝りたいというのですが、このときのやりとりが真島になにか働きかけてしまった!? 撮影が終わり、役柄にも距離を置けるようになった青木は通常運転に復帰。白石ともちゃんと仲直りできて、そして爽太も白石と以前のように話せるようになって、万事めでたしめでたしと思ったら、あれれ? 今度は真島が青木に傾いちゃってる!?

青木さん、魔性の女なのかい!? いや、これは真島がチョロいだけかも知れない。白石さん、人間関係に悩まされますね!

『午前0時のおねだりごはん』

松阪の煽りを受けて、俄然やる気を出している米沢。ちょっと加熱しすぎにも思うけど、丁度社運を懸けたキャンペーン、タイミング的には都合がいい。それで牛喰や田中をはじめ、チームの面々を牽引しながら、ごうごうとパワフルに突き進んでいく。その凛々しさに牛喰はデレデレ。仕事も見事に成功を納めたようで、よかった、無事におねだりごはんにありつけますね!

今回のおねだりごはん。ステーキ丼も魅力なんですが、簡単に真似できてシンプルにおいしそうな塩昆布アイスもいいですね。甘さに塩味も加わって、病みつきになりそうな感じ。機会があったら試してみたい一品です。

そして最後に米沢から衝撃の発言! 昇進の話受ける! というのはいいとして、もちろん牛喰を手放す気はないっていうんですが、それって部下としてですか!? それとも!?

いやもう意味深発言にドッキリする牛喰のその表情! けど、その先に松阪みたいにならないでとくるの、意味がわからなくて当惑してる米沢が可愛くなっちゃってて、これ、すごくよかったです。

『良倉先生の承認欲求』

SNSは危険がいっぱい! 生徒たちがトラブルに巻き込まれないように、SNS特別講座にて注意喚起を行うこととなった良倉が張り切っています。

これ、生徒がトラブルに巻き込まれないよう、なにかあったとき悩みを打ち明けられる受け皿になろうというんですが、その発言のはしばしに好感度あげて人気教師になりたい欲がうかがえる? たびたびツッコミを入れる星畑がすごくいい。で、センセーのコト頼りにしてるし嫌いじゃないよって、ほんと星畑のこの距離感、最高だと思います。良倉と打ち解けてる感。それでいて恋愛とかに発展しないという節度も感じられるところ。絶妙の教師生徒の秘密の関係。いやもう最高です。

さて、星畑の良倉理解の解像度の高さが光りますよね。上枝と一緒に、もくろみがうまくいかなかった時の対応を話しあう。良倉の目の前で! でもってさらに、承認欲求の危険さを語る良倉に冷たい視線を送る! この冷徹さ! 仲がいい、打ち解けてる、秘密も知ってる、だからこそか、いうべきことはちゃんという! ベタベタしないクールな関係性! いや、これって本音でぶつかっても大丈夫という信頼感の現れか!? いずれにしても最高ってやつなんですよ!

学生代表、星畑のアドバイスの的確さも素晴しかった。+αとかいらない。アピール強いと逆に引く。アドバイスの押しつけはありがた迷惑。グサグサと良倉のクリティカルポイントにヒットしていく言葉の数々。ええ、ヘコみながらも、ここでちゃんと星畑の意見を取り入れる良倉のその態度、これもまた先生の美点ですよ。

で、口は出さないと決めた良倉が思わず発言してしまったラストシーン。投稿から個人や場所が特定される危険性! って、もう本当に面白い。その切実さ、真に迫った恐怖感、生徒たちがざわめくほど! で、本人特定の危機意識高めてる張本人、氷高がそれと気づかずにいるのが実によかったです。

2023年7月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、発売されました。表紙は『しあわせ鳥見んぐ』。ひなからサクランボをあーんとされて、ちょっと恥ずかしそうな岬が印象的な表紙です。ふたりともに夏の装い。岬はシャツに、ひなはワンピースにサクランボの柄があしらわれていて、ちょっとお揃い、可愛いですよね。岬は髪にサクランボの飾りをつけて、ひなの髪には桜の花。ふたりともに可愛くおめかし。そんな様子を、桜の樹上からオナガが見ています。

今月は新規ゲストが2本です。

『ライク・ア・ウィッチ!』

学校帰りの藤森由羅。川縁でぽつねんと座り込んでいたら、見上げる橋上に人の影。ホウキをを手にした女生徒が、なんとそのまま川に飛び込もうというのですよ。必死の思いで助けようと駆け寄ってみれば、命綱がついていた? いや、思いっきり腹が締め上げられていますね。

この不思議な少女は深草漆。修行中の魔女という彼女の姿に、かかわりあいにならぬようおいとましようと背を向けた由羅。しかしそんな彼女に漆が呼び掛けるんですよ、魔女、ユールですよね。

これ、わからなくなってきたな。由羅が魔女なのか、あるいは漆が魔女なのか。最初は由羅が本当にそうなのかと思ったんですよ。でも話が進んでいけば、あ、違うな、魔女設定でネットであれこれやらかしてたことが黒歴史になってる、それが由羅なのか。で、その由羅の書いていたBlogを真に受けたのが漆ってわけか。

からの、まさかの展開。由羅が残した中二病の痕跡を手本に学んだその果てに、魔法をモノにしてしまったのか、漆さん! かくして由羅と魔女漆の関係がはじまる!? いや、ほんと、これ由羅はどうなるのか。由羅も魔法を使えるようになるのか。本当、どこに向かうか、どう着地するのか、まるでわからんとこに魅かれます。

『こももこもりこまり』

独特のテンポ感、悪くないと思います。

学校の人づきあいに馴染めず、不登校に陥ってしまったこもり。すっかりひきこもり生活に順応してしまっているというのですが、姉のひきこもり定着を阻止せんと積極的に働きかけてくる妹こまり。元気で明るい子なんですが、妹では力不足でござったか。かくして召喚されてきた長女こもも。こもりを否定はせぬものの、その愛で、光で包み込んでくる。その光の前に居心地の悪さ感じてしまうこもりの気持ち。ちょっとわかる気がしましてね、なんか読んでいて親近感でした。

こまりにとっては、この姉が人づきあいで頑張ってた姿、それが眩しかったんですね。今は疲れて弱ってしまってますけど、私の姉はカッコいいんだって、その一心で姉に向かいあう姿はじんとくるものありました。

そして姉のこももも加わっての、決してこもりを否定しない姿。その優しげなる様子にもまたもほろりとさせられるのでした。

こうして、愛に包まれて、気持ちを癒せたんでしょうね。ふたたび顔を上げて、学校にいくと決めたこもりの姿の美しさ。こもりの決断に心動かされる姉妹の情もまた読み手である私の心を打って、優しいなあ、温かいなあと、ほっとする感情に満たされたのでした。

『しあわせ鳥見んぐ』

ひなのお家の果樹園で、サクランボ収穫のバイトをするすず、翼、岬です。楽しげな様子のすず、翼とは対照的に、生真面目さ全開の岬と、この個性がようく出てくるところ、やっぱりいいですよね。だからといってすず、翼が不真面目ってわけじゃないんですけどね。その後、お腹が鳴っただどうのこうのと、ちょっとじゃれるみたいなすずと岬もチャーミングでした。

さて、今回の鳥の話題はムクドリでした。このあたりの地域じゃギャラと呼ばれている。サクランボ農家からすれば、虫もとるけど実もとるからと、増えても減っても困るのだそう。鳥避けのネットなんかも張ったりして、共存できるところでは共存し、無理なところでは距離をとる、そんな微妙な関係なんですね。

今回は普通のバイト回なのかと思ったら、以前からのテーマ、ツバメの子の巣立ちを受けたひなの物思い。それが続いているんですね。バイト代をなににあてるか。画材代、フィールドスコープ、そして夢のため。展示会に現像代にレンズといった機材代にと、出ていくお金はいくらでもあって、けれどもう数年もしたら卒業、ひとり立ちしなければならない。

そんな岬の言葉を聞いて、ひな、物思うんですね。私だけなにもない。私だけヒナのまま……。

ひなと巣立ちをめぐる物語は、まだまだ続きそうな気配です。ひなにとっての未来像、なりたい自分を思い描けるようになるのか。夢といえるものが見つかるのか。まだしばらく思い悩む日が続きそうです。

2023年7月7日金曜日

『まんがタイム』2023年8月号

 『まんがタイム』2023年8月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。いよいよ夏も本格的になろうとしているこの季節にぴったりなイラスト。浴衣で部長代理が登場ですよ。浴衣、盆踊り、背景には花火もあがって、夏の宵の雰囲気が濃密。他のキャラクター、『レーカン!』天海さんも、『大家さんは思春期!』チエちゃんも、そして『この契約は恋まで届きますか?』八千代さんも皆浴衣がとても似合って素敵な表紙。ええ、縁日、屋台を楽しんでいる、これもまた夏の情景。暑くて大変ってだけじゃない、そんな楽しみを感じさせてくれます。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

身バレは許されない! 恋人であるという実際の関係を隠そうとしているアツシとリナですが、なんといってもお隣の特撮ファンのお母さんがどえらい強敵ときています。当然ふたりの出演しているエヴォリューザーはチェック済。さらにはマンション廊下でばったり出会った時の反応からも、リナが女幹部ワリィナを演じているということ、ばっちり認識している。

でも、あえて深くコンタクトせず、ご近所さん的対応に徹するところ。特オタの鑑ってやつなんでしょうね。

さて、今日はふたりともにオフの日。でも一緒に出掛けて関係がバレたら大変と、家でゆっくり。とはいえ、まったく外出しないわけでもなく、アツシがリナのためにテレビで紹介されていたスイーツを買ってきてくれるという。

そのアツシをつけるリナ。明らかに尾行なんだけど、リナにとってはちょっとしたデート気分。そして特撮の撮影によく使われる場所にて、お隣さんとアツシが遭遇! ここでね、帽子に眼鏡で雰囲気変えていたというのに、尻でバレてしまうっていうんですよ。そうだよ、スーツアクターを見抜くタイプの特オタだった! からの、お子さん相手に一緒に遊んでみせるアツシの姿。いやもう、ものすごいファンサービスだったと思います。

さて、ここでちょっと悪いことが。撮影した写真をチェックするお隣さん。そうしたら、アツシの様子を遠くから見守るリナの姿を発見! さあ、これはどうなる。まあ一緒に出掛けてたわけじゃないから偶然だっていえますよね。いや、別にお隣さんにいちいち断わることはないんですけど。でも、ここからまたなにかしらの発展などしそうな気配ですよ。

『この契約は恋まで届きますか?』

クリスマスには八千代さん、渚ちゃんが家にやってくる! その喜びで仕事にも、そして趣味の手芸にも熱が入る野田ですが、ああー、渚ちゃん、楽しみにしすぎちゃったのか!? 悪いことにクリスマス当日に発熱。当然、パーティはお流れとなってしまいました。

からの野田の行動ですよ。野田に謝る妹さんに、気にせず休んでくれるよう気遣いながら住所を聞き出した野田。その行動の真意というのが、八千代の自宅に手製のぬいぐるみツリーを届けるためだったというんですね。家にあがり込もうとかまったく考えない野田の行動もまたいい! そしてそんな野田への嬉しいサプライズ。八千代さんが今日のパーティのための料理を、お重につめて持たせてくれました!

ほんと、この互いに互いを思いあうクリスマスの情景。気遣いなのか、あるいはもっと違う感情もあったのか、とてもよかった。野田は八千代に恋愛感情を持っているというのはいうまでもないんですが、八千代の野田に対する感情。それがやっぱりなんか変わってきてると感じさせる描写、多くなってきてるんですよね。ええ、この契約は恋まで届きそうですよ、野田さん!

そして八千代さんのご馳走。おお、洋風おせちみたい! ひとり味わう野田の後ろ姿。悲愴感なんてまるで感じられない、しあわせな様子に見ているこちらもほころぶ思いでした。

『秘密のお姉さん養成ノート』

今回はシースルー素材がテーマ! でも、蛍にはちょっと大人っぽくって似合わなかったりしない? からの、主任への伝達ミスで下着の透け対策の話題と勘違いされてしまうとかね、ちょっとした事故感がまた面白い導入でした。

透け素材と一口にいっても、なにを重視するかってところに個性が現れるの、面白いですよね。主任はとにかく機能性重視! 藤先生は見た目にもおしゃれなレースの羽織で、と思ったら、怒涛の紀ノ川さんむっちりトークに突っ込んでいく期待どおりの展開。ええ、藤先生のこの揺るぎなさ。さすがだと思います。

最初、蛍にはシースルー素材は似合わないのではなんて思ったというの、訂正しなければなりません。きっちり作り込むとばっちりしっかり似合いますね! からの、見た目には涼しくても実際には暑いという現実が追いついてきて、ああー、主任の機能性を重視する姿勢の正しさ、ここにて確認された思いがします。ええ、機能、大切です。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

今回の琴音の仕事は、3人組アイドル、ブロッサムのイベント司会だそうですよ。このアイドル、センターのミサが気象予報士の資格持ち。お天気お姉さんの仕事もしているというので、いわば琴音の同僚ともいえる人でありますね。いや、資格を持ってるわけだから、ずっと先に進んでいる人。

でも、合格まで10回も挑戦したというミサのエピソードが、琴音を励ましてくれたりもして、ふたり、いい関係になっていきそうで素敵でした。

イベント当日。予報が外れて曇り空。いかにもひと雨きそうな空模様で、なんとか乗り切ってくれるかなと思ったら、あと一曲という盛り上がりの頂点目前というタイミングで突然の雷雨! ここで観客を誘導すべく前に出ていく琴音の姿と、呼応してともに案内に徹するミサの姿。ふたりのこの協力が素晴しいハーモニーを生んで素晴しかったです。

雨というアクシデントに水をさされたイベントだけど、琴音にミサ、そしてブロッサム、イベントに携わる皆の尽力、頑張りで見事に成功裏に幕を引くことができたの、本当によかったです。そしてこの琴音の頑張りがニュースにも取り上げられて、ええ、本当によかったですね。

今後もまたブロッサム出てくるでしょうか。琴音と気のあうお天気お姉さん仲間として、また刺激をくれるアイドルとして、出てきてくれたらきっと嬉しく思います。

2023年7月6日木曜日

『まんがタウン』2023年8月号

 『まんがタウン』2023年8月号、昨日の続きです。

『兎なりのウサギさん』

みたらしの誕生日をどうしようと悩む飼い主たち。その様子を見て、おたんじょびとはなにものか!? 人を悩ます危険なものなのではないかと気をまわすみたらし。実際、ここまでいろいろ思いをめぐらせてくれたら、飼い主にしても頑張る甲斐もあろうってもんでしょうが、本当のウサギはどこ吹く風だったりするんだろうなあ。

しかし今回、一番頑張ったの、ノスケでしたね。みたらしをダシに誕生日パーティ開いて、そこに牧田さん呼んでもらおうって腹もあったりしましたが、その思惑あったかどうかは別として、ガウディ風みたらしのお家はものすごい。器用とかそういうレベルに留まらず、職業にできるのではないだろうか。いやもう、この名建築がですよ、おたんじょび打倒に燃えるみたらしにゴリゴリかじられるというのがね、ちょっと気の毒! いや、ウサギはなんでもかじるものだから仕方ないんだけど、ちょっと覚悟がいる瞬間でありますね。

そしてついに誕生日というものを理解したみたらし。たくさんのプレゼント、オヤツに喜んで、満足して、ガウディ建築でおやすみ。すやすや眠るみたらしを見て感動するノスケがまた、下心とかまったくなしの喜び見せて、いい表情だったと思います。

『ルナナナ』

月面コロニーに住むブルジョアの話。これまでも何度も出てきましたけど、なんでこの人たちが、この僻地みたいな世界に暮らしてるんだろう。とか思っていたんですが、むしろこの人たちがこの場所を作り出したスポンサーだったりするわけですか。それに僻地みたいなのはリコたちの暮らす底辺世界のみで、ブルジョアの住む月世界はまた違った景色だったりするんでしょうね。

さて、底辺から見上げるブルジョアたちの世界。意識高いマウントとりあったり、それはそれで暮らしにくそうですね。そして闇カジノなんてものもあったりして、今回リコが招待状手に潜り込むことになるんですが、いやもう、暗い情念抱えながら闘志燃やすも、まるで勝負にならない。負けに負けを重ねて、しかもイカサマかなんかしてるんじゃないかと思ったら、リコの実力で負けている。これ、もうどうしようもないな。正直、こんなに手も足も出ないリコを見ることになるとは思いもしていませんでした。

聞いたことがあります。上流社会においてはギャンブルというのは社交の場で、大金スッても顔色ひとつ変えない、そんな余裕を見せつけあうところだっていうの。ということは、これはこれでマウント合戦なんか。暮らしにくいな、上流社会! というのはいいとして、この月世界においてはさらに屈折したのがブルジョアというの。ここまでいくと逆に住みよくなりそうな感じがしてきます。

しかし今回の面目躍如ははるかでしたね。最初、はるかが意外とギャンブル強かったりするの? と勘違いしたんですが、そんなはずもなく、むしろギャンブルなんて違法性高そうなもの許さない、四角四面なその反応ですべてをチャラにする作戦。これが見事当たるのだから、リコの采配や素晴しい。むしろここで興が醒めた皆が素直に退散してくれるの、ギャンブルがいわば楽しみにすぎず、必死じゃないからこそかも知れませんね。

『その運命は占えない!』

あなたの運命の人は占えない。そういわれながらも足を運んでくれる仲。その運命の相手は私とは職業上いうにいえない、困りはてるマヤなんですが、今回は仲が自分との相性を占ってほしいと取り出した写真の女性。一目見て運命を感じたという相手なんだそうですが、いや……、仲さん……、ちょっとヤバい人なのでは……? マヤさん、この人が運命のお相手でよろしいの?

占ってみるもまるでそれらしいものが見えてこない。どころか、むしろ縁もゆかりもない相手としか思えなくて、聞いてみればカフェの店員さん。向こうから、おひとり様ですか? と、自分が独身かどうか確認してきたというからびっくりだ、仲さん! この後続く話もそれはそれは一方的な思い込みの数々で、ドン引きから完全否定するいたるマヤさん。うん、その反応は正しい。

今回、仲さんのヤバさがどばどば出てきてしまって、マヤさんのお相手がこの人……!? と、いろいろ困惑してしまっているのですが、それでもよかった点があるとすれば、マヤの完全否定をとりあえず受け入れてくれたこと! いや、思い込みはげしい人って、否定したら意固地になって自分の誤りにより固執したりするじゃありませんか。そして店員さんの写真。隠し撮り!? と怖れていたら、よかったカフェのサイトからダウンロードしたものでしたか。いやそれもどうかとは思うけど、隠し撮りよかずっとずっとマシだ……。

この仲さん、マヤの店に通うことでいろいろ気づいて、いろいろ変わっていくことになるんでしょうか。初回はともかく、第2回目の仲さんは、思っていた以上の逸材でした。

2023年7月5日水曜日

『まんがタウン』2023年8月号

 『まんがタウン』2023年8月号、発売されました。表紙は『野原ひろし昼メシの流儀』。野原ひろしが板前スタイルで、豪華な舟盛り前にして手巻き寿司を巻いてくれているイラストです。舟に盛られた海鮮もまた豪華。鯛にマグロにシャケ、エビと、このどーんと押し出されてくるような迫力。ぐっと心引かれるものがありまして、いやもう夜にこの絵面はいけませんね! いけませんよ!

『押しかけギャルの中村さん』

女たらしの兄貴の魔の手から中村さんを守るんだ! 後藤と秋山、即席の協調路線が決定したかと思ったら、なんだよ、秋山、この浮気者! 今回開幕そうそうに、ハヤトさん、秋山君って、なんだかいい雰囲気作っちゃったりしてるんですよ。後秋は後秋でも後(兄)秋だったかー! と思ったら、兄貴さん、中村さんは好みじゃなかったんね。見た目は女子だけど中身は小学生男子みたいだって、兄貴さん、結構ちゃんとした人じゃん! 弟からの評価見てたら、女ならなんでもってチャラいタイプかと思ってたけど、全然そんなことなかった。

むしろ後半で明らかにされる、兄貴心の発露! これにはすっかり笑わされてしまって、なんだよ、兄さん、いい人じゃん! 中村さんを妹にするために弟とくっつけようとか思うのかと思ったら、弟も判定外とか、兄貴さん、厳しいなあ!

さて、今回は後藤を頼る中村に秋山がやきもきしてみたりと、そのいまだ判然としない恋心のあらわれとかね、なかなかの見どころでありましたよ。また釣り指南、後藤と秋山急接近じゃん! からの中村ご不満、ここにも気持ちのベクトル見てとれるとかね、ええ、こんなふたりなのになんも進展しないの、いったいなんなんでしょうなあ!

ラストの星空を見上げるふたりのシーンなんかも、これ、かなりあからさまに中村の気持ちが表現されてるのにね、秋山さん、なんというニブさなの!? けどこんな秋山だから中村も一緒に暮らして安心なんだろうし、ハヤトさんからも後藤弟からも愛されるんだろうな。でも、ここまでいろいろアプローチして、まるで気づいてもらえない中村、もどかしいでしょうね。ええ、秋山氏にはもう誤解のしようもないほど明確に言葉にして伝えないといかんのですよきっと。でも、言葉にしてもそれでもすぐには飲み込んでもらえない、そんな予感もしますよね!

『新婚のいろはさん』

おお、私好みのテーマですよ。ゲームでフィットネス! ええ、私なんかもざっと1500日超ほどやっていますが、ボクシングスタイルのフィットネス、いいですよね。これ、つい数日前にも漫画家さんが、肩こりの解消にいいというtweetなさっていたの見たのですけど、きっと漫画家のはじめさんにもうってつけのソフトだと思います。

さて、少しは運動しないとといういろはさん。ゲームでフィットネス! アフロボクササイズなるゲームをチョイスしまして、さっそくはじめるエクササイズ。で、これ、トレーナーのマッハ二郎にパンチが届くんですか! しかも一方的にボコボコにできる!? なんという世紀末でしょう。

コツがいまいちわからないいろはと、やたらくわしいはじめとの対比が面白い。あわあわしながらパンチどころかキックに頭突きまで飛び出すいろは。かと思えば、詳しいのにまるで身体がついていってないはじめ。スウェーのくだりとかめちゃくちゃ面白い。頭ん中ではすいすい躱してるんでしょうけど、実際にやると棒立ちのまま動けない。この思ったように動けないというのも、またエクササイズゲームの醍醐味だと思います。

そして生活の一部になったアフロ、いやボクササイズ。この夫婦ふたりで一緒に頑張るものがあるというの、いいですね。自分は孤独にエクササイズ。いや、ネットの向こうに仲間がいますからね!

『ホントはダシたい山車さん』

山車さんとの距離を縮めたい佐藤くん。どこかに接点が? となるととにかく出汁が鉄板というの、このへんしっかりきっちりお相手のこと理解できてるのはいいですよね。

今回は煮干しの話。煮干しといりこってどう違うんだろう。というの、あえて自分で調べず山車さんに聞いてみる。返ってきた答はほぼ同じもの。で、どうも京都はいりこ圏っぽいんですが、我が家ではいりこといういい方はしないですね。なかなかにこのへんの区分、いろいろいりまじってややこしかったりするのかも知れませんね。

煮干しでの出汁をとるときに、頭と腹をとると雑味がない出汁がとれるといいますね。でも我が家では頭も腹もつけてます。あれね、煮出された煮干しかじる時に、腹がおいしいんですよ。腹をとる場合でも、とった腹だけ食べたりします。いじきたない! ってのもあるけど、煮干しの腹は腹でおいしいんです。雑味といいますが、それもまた味わいなんだと思います。

さて、今回の山車さんの、料理は簡単であればあるほどいいという考え。これはとてもいいと思います。難しく考えて、ちゃんと完璧にしないととか思うと、どんなことでもそうそう手が出せなくなる。どんなものでもまずは気楽に、軽率に手を出して、不出来でもいい、簡単でもいい、とにかく気軽に挑戦できること、それがいいのだと思います。

そして山車と佐藤、ふたりで一緒に煮干しを買いにいく帰り道。いい雰囲気なんだと思うんですよ。ええ、佐藤さん、山車さんはきっと佐藤氏に心を開いてくれてるんだと思いますよ。

『あの世で猫になる』

今回のテーマは焼肉! 生きてるペットに煙はよくないけど霊なら大丈夫、というのでがんがん焼肉しちゃう朝倉さん。もう見事にタマに効力発揮して、いやいや、見事に理性が吹っ飛んでしまっておりますよ!? からの取りわけ、おあずけ、匂いだけフーフーからのお供え。よっぽどの嬉しさであること瞭然で、ほんとここまで感情というか情念というか、あらわにしたタマの姿はもしかしたらはじめてかも知れませんね。

肉は好き、野菜は嫌い。生きてるペットにはよくないけど、霊だからタマネギも大丈夫なのに! そしてビール、かと思ったら朝倉さんは飲まない人、ウーロン茶にタマがっかりして、そして吉井さんの部屋から聞こえた音に急反応したら、ああ、コーラでしたか。

ほんと、今回はシロもまじえて、焼肉に心乱される人、いや霊たちの姿、あさましさ!? 見事に描かれて、面白いったらありませんでした。

そして焼肉の残り香がちょっと気になる朝倉さん。今度はアロマにチャレンジして、生きてるペットにはよくないけど、霊だからアロマも大丈夫! ええ、ふたりともにいい香りにつつまれて、こうした様子もとてもいい。と思ったら、朝倉さんの内心、その現実み、実によかったです。

2023年7月4日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、昨日の続きです。

『恋する小惑星』

今回は新聞部のお姉様、綾乃の物語であります。小説を書いている。コンテストに投稿するファンタジー小説を準備すべく、鉱物と天文の知識を得ようと地学部に協力を求めているのですね。イヴに鍛えてもらった文章力がどう評価されるか試したい。そう綾乃はいうのですが、それ以上の思いもあったりするのかな? 物語に説得力を持たせるため、しっかり下調べをして基盤を作る。立派ですよね。

そのくだりで、宮澤賢治の話題になるのも面白い。そうです、宮澤賢治は地質や天文に興味を持っていた人なんですよね。ということで例に漏れず私も宮澤賢治は好きで、全集持ってたりするものですから、すぐにでも『風野又三郎』にも『銀河鉄道の夜』初期形にもアクセスできるのですが、その環境があかんのか、彼女たちほどには読み込んでいないのはもったいない!

ええ、こうしてそれぞれの興味にもとづく感想批評を見ましたら、俄然興味も沸いてきますよね。

さて綾乃の小説です。江崎に感想を求めたところ、綾乃の中にあるものをもっと見てみたい。言葉を尽くして説明するも、イヴ先輩はこれで満足するでしょうか、その言葉に優るものは綾乃にとってはなかったんですね。

こんなに近くにいても、イヴ先輩ほどに影響を与えることができない。江崎がイヴ先輩に興味を抱くの、わかる気がします。で、近々新聞部を強襲なさるのかな? イヴ先輩。イヴに出会った江崎がどんな感想を持つのか、これは楽しみというほかありませんね。

『RPG不動産』

住居を求めてきた者たちに、まさしくその目の前で物件を作り出してみせるサトナの力! 必要な魔力はラスティーレとファーからも供給してもらって、でも3人がかりでも家一軒建てればへとへとになるのですか。

その振る舞いで、ブラックドラゴンの汚名をそそぐサトナです。しかし、そこに物言いが入って、誰かと思えば大神官。国事にも影響力を持つ有力者の横槍にサトナが追い詰められたと思ったら、そこにファー、そしてラスティーレからの抗弁が。さらにアリスとセレニアの母からの助力もあって、絶対悪とされてきたブラックドラゴンの存在への疑義が呈され、そしてここについにサトナに味方するものが、琴音やラスティーレ以外にも現れたというのですね。

これまで疎まれてきたサトナが、こうして受け入れられるにいたった。その喜びたるや、どれほどのものでしょう。誰かに認められ、そして自分の力が誰かをしあわせにする。その嬉しさたるやいかばかりでしょう。

最後に琴音のもたらす情報、これが生み出す結果。世界を変えるに違いない、その行動に興奮を覚えながらも、まずはサトナやラスティーレが悲しみや不幸から抜け出したことが嬉しく思えるのでした。

2023年7月3日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、一昨日の続きです。

『ササエルの中には誰もいない』

今回は小依、雲雀、常子の3人でお届けです。って、のっけから雰囲気が悪いな! ムスっとした表情でゲームしている小依に、ナオを求める常子、日和子を求める雲雀と、小依がキレるくらいジメジメしたシチュエーション。

中でも一番ダメージ負っているのが雲雀。よっぽど日和子のこと好きなんですね。ということで、今回は雲雀と日和子の昔話。出会ったころの話に始まりって、ああ、以前から語られていたことではあるんですけど、津波被害にあった、家の周辺のきなみ流されたという雲雀の過去、こうして聞くとやっぱり重いですよね。

なんだか楽しげな日常描いている漫画なんですけど、こうした背景に見え隠れする災害の爪痕など、日和子たちがササエルをいい加減にはやってないということ感じさせてくれて、都度胸に迫るものあるんですよね。

今回はこれまで以上に雲雀の過去、そしてササエルの誕生にいたる経緯が語られました。雲雀を元気づけたかった日和子。その結果生まれた動画、そしてササエル。小学生の自分たちがやるつもりだったササエルだけど、結果的に実現したのは大人になった今で、自分たちでは無理だからと小依がササエルとして活動することになった。

そしてササエルのモデルについて。雲雀はササエルは日和子だと思っていた。けれど、もしかしたら日和子にとってのササエルは雲雀だったのかも知れない。常子の発言に滂沱の涙を流す雲雀。よほどササエルが、そして日和子が雲雀にとって大きな存在であること感じさせてくれるくだりでありました。

で、ラストなんですけど、小依はそのままでいいと思う。そのままがいいと思います。

『まちカドまぞく』

桃の髪が肩まで伸びて、邪魔になったから散髪しましょうというお話。どうしようもなく無造作な桃に、一気に気色ばむ皆がおかしかったです。あの貧困に貧困を煮染めたような家庭に育ったシャミ子でさえ、美容院で髪を切ってもらってる! これ、桃じゃないですけど、自分にとっても意外でした。いやほんと、シャミ子の髪はお母さんにやってもらってるもんだと思い込んでいましたよ。

桃の髪をシャミ子が切ります! ハサミは魔法の杖があるからそれで! というんですが、魔力も手伝ってか散髪は好調、からのしおんのやらかしで前髪を斜めにざっくりやっちゃうとこまで様式美! いや、桃さん、斜め前髪、可愛いですよ。ソラ・ハレワタールみたいですごくいいですよ。どうせならしばらくそれで過ごしてみましょうよ。いやほんと、めちゃくちゃいけてますって。最高だと思う。

から、さすがだ魔族の力! 髪を伸ばす櫛でもって失敗を是正する! で、まさかのロングポニテ桃が完成して、おお、シャミ子の趣味はこういうのなんですね。いや、こちらも可愛いです。やっぱり可愛い子はどんな髪型も似合うよね。でも桃は面倒くさいのは大嫌い! という、基本の考えもばっちり見える今回でした。

『紡ぐ乙女と大正の月』

婚約者が決まったもののそれを紡にいいだせない唯月です。話そうとしてやめて、また話そうとしてやめて。うつむき加減の唯月の様子に不穏を感じはするけれど、まさか自分の体臭が!? とか考えてしまう紡さん! いや、まあ、これもまたうら若き女子の悩みではありますよね。

さて、この唯月の問題が、やらかしてしまった初野の妹、八重子の悩みにつきあうことで整理されて解消に向かうところ、大変よかったです。八重子のやらかしというのは、触っちゃいけないと釘を刺されていた姉、初野の大切な硯を落として割っちゃった、というもの。姉にバレないように直したい、天女の力を頼ろうと紡に会いにきたのだけど、当然紡にそんな能力はないわけで、どうにもこうにも八方塞がり。

この状況に、隠し事するよりも打ち明けた方がきっといいと諭す紡はやっぱり素敵なお姉さんですね。そしてこの言葉が、傍らで聞いていた唯月にも響いて、ついに語られる結婚のこと。唯月の不安に揺れる気持ちを受けた紡の行動。唯月のつらさをともに感じ、そして自分の思うところを唯月に伝える。

ああ、唯月のそばにいるという紡の言葉。どれほどに唯月にとって心強く響いたのでしょうね。しかしこの言葉は、約束は、果たすことができるのだろうか。などという心配もあって、ええ、ふたりの気持ちの行方から目が離せません。

2023年7月2日日曜日

『まんがホーム』2023年8月号

 『まんがホーム』2023年8月号、一昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

予想を超える展開でした。

子猫たち、しまだとしまむらの採血の様子を見守るキョウスケ。採血で緊張して、結果を待つ間はずっと不安で、そしてその結果はというと、まさかのFIV陽性。正直、心配するだけ心配して、問題ありませんでした、よかったという展開を予想していただけに、読者である私にとっても驚きで、ええ、この漫画のスタンス、コメディっぽく展開することもあるけれどシビアなところはきっちり逃げず描写するというところ、しっかり表わされていたと思います。

FIV、いわゆる猫エイズだそうです。人のエイズとは違うから、人獣感染はしないというやつですよね。でも名前の響きから怖れて捨ててしまう、手放してしまう人も少なくないとか聞いています。キョウスケは子猫たちがFIVだからって、それで遠ざけようだなんて思いもしないのですけど、ショックを受けてることは間違いなく、そのフォローに尽力する先生、自分自身の経験もまじえて語られたその言葉が重く、胸に迫るものありました。

知識がないから怖いんです。病気を知り、必要以上には怖がらない。

その言葉。FIVだけでなく多くの事象に通ずるものがあると思います。とても正しいスタンス。知ること。正しく知ること。そして不安に飲み込まれることなく、怖れるべきものを怖れ、正しく対処する。大切なことだと思いました。そうありたいものだと思いました。

『歌詠みもみじ』

おお、子供時代のもみじですよ。小学3年生のもみじの夏休み。7月中に宿題全部やっつけると千恵子にいっちゃった。けど全然思うようにいかなくて、ああ、10日がただただ溶けてしまいましたか。

もみじの計画がそもそもおかしいんですよね。数学のドリルとかは手つかずで、なのに日記は終わらせている。普通はそうはならなくなくない!? からの、日記に書いたからとそのとおりに実行させる。主にパパさんに。人形を買ってもらう、ソフトクリームを、ホットケーキを、そしてクレーンゲームでぬいぐるみを。

おそろしいな、まるで予言、あるいは死を招くなんたらノートみたいじゃないですか。

この便利に使ってる日記。都合よく改竄したりして、振り回される若きパパさん。ママさんにまでいいように使われちゃうんですよね。で、最後に残った自由研究を、未来日記検証でやっつけてしまうというんですけど、これ、日記をちゃんとやらんかったこと自白してますやん!

なんだかんだで面白がってくれる先生でよかったですよね。ええ、それにもみじのいい笑顔。いい子供時代を送っていましたね。

『うちの秘書さま』

うわー、扉絵の田中さん、めちゃくちゃ可愛い!

さて、メイドさんたちの夏休みです。ぼっちゃんと離れたくない、夏の季節は心配と、心ここにあらずなメイド長。でも皆の休みを待ってる家族もいるでしょう。ちゃんと夏休みはとるようにと諭すはじめの立派さ。そりゃあメイドさんたちがあがめるわけですよ。

かくしてメイドたちが里帰り。で、ここからが本番ですよ。彼女らがなにを怖れていたかがはっきりとするんです。そうか、七瀬の料理か! キッチンへの立ち入りが禁止されてて、抗議するのは七瀬ひとりだけ。で、不在中の食事は田中さんに一任されて、ああ、頼りになるなあ。調理済みのを温めるだけにしてあるというのもすごい。メイドさんたち、有能ですよね。

ここまで七瀬対策を施してたメイドたちなのに、まさかの盲点。食洗機使っての食器洗いで、台所じゅう泡だらけにしちゃったんだ! ほんと、静かに怒るはじめです。このいつもと立ち位置が引っくり返るのがおかしくって、で、結果オーライで感謝されるとかね、ほんとすごく面白かったです。

それにしてもあの喜び感涙するメイドたちの姿。美しかった。最高でした。

2023年7月1日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、先日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

不審な行動をしているひよとあやもりん。いったいなにごとかと思ったら、あやもりんの登録者数がもう少しで150万人に届くというのです。150万人! 相当な人気者! とは別に、収入が気になってしまう咲と先生。でも当座の問題は、150万人に向けてどんな企画を打つかなんですね。

悩めるあやもりんにとってヒントになったのが部の活動報告。学校で撮影すれば活動報告になるんじゃないか、咲のアイデアを受けて、学校で撮影すると決めたあやもりん。活動報告と150万人企画を一度に解決する妙案だというのですが、それがなんで夜の学校に忍び込んでの耐久ライブ配信になっちゃうの!?

許可を、許可を取ろう。配信向けには無許可っぽく見せながらも、実際には許可取っておこう。じゃないと学校に提出できないじゃん! と思ったら、本当に提出不可とあいなりました。

でも配信はやっちゃったんですね。バレたらヤバいよ!? 法的にヤバいよ!? 炎上がヤバいよ!? それはともかくとして、配信自体は、ひよの機転で大好評? 忍び込んだはいいものの、なんも起こりやしない夜の学校に、ひよが人体模型持ち出してのサプライズ。で、これで結果的に耳目集めて150万人達成、からのひよの笑顔を見ることもできて、ええ、あやもりんにとっても思い入れのある配信になった感あってよかったです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

雀荘デビューすべく旅館でバイトしている冴たち。残念ながら雀荘は年齢が足りず計画はご破算となったのですが、その代わり!? 旅館の遊戯室で麻雀が打てるよ! というのが今回の導入。

旅館に断って、空いている一台を使わせてもらうことになりました。

はじめての麻雀卓。全自動卓ですね。サイコロも振ってくれる。洗牌も自動、山を積むのも自動。そのたびに感嘆の声をあげる子たちに、経験者の純礼はうるさいとおかんむり! ほんと、よっぽどの驚き、よっぽどの感動だったのでしょうね。

しかし、アプリで楽しむ麻雀とは違ってアシストがないから大変だよね。点数計算は純礼がいるから大丈夫として……、と思っていたら、案の定でした! のっけから、光ってないからドラと気づかずドラ切りしてしまう乃々花ですよ。続いては、鳴くかどうか聞いてこないからと發を2枚見逃してしまう千星。ええ、見事に初心者麻雀のあたふた感が出ています。

そんな中、健闘しているのが冴? 純礼のリーチにスジを読んで捨牌を決めるとかね、おお、やるじゃん! まあ、振り込んじゃうんですけど。からの、頑張ってリーチにまで漕ぎ着けて、やるじゃん! と思ったら、まさかのフリテン!

警告がないもんなあ。フリテンどころか、無役でアガろうとしたり、役を過少申告してしまったり、コンピュータ麻雀じゃありえないことが起こるのがリアル麻雀ってやつだと思います。

けど、この紆余曲折もまた楽しみでありましょう。今は大変でも、いつか笑い話としていい思い出になりますよ。そんな彼女らの大騒ぎしながらの第一歩。微笑ましくも魅力的な一幕でした。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

パン部、無事活動できているようですね。調理室を使っての部活動。のっけから高級食パンにやる気挫かれるクマですけど、おだてられて復活。そしてベーグルを作るのですが、ほぼ活動してるのはクマとハチ、ふたりですよね。

ベーグルが上手に焼けました。その匂いにつられて押し寄せてくる運動部員たち。配るなんてとんでもない。ひとつ200円と商売っけ出すのが良であります。でも価格としては良心的。飛ぶように売れるまではよかったのだけど、許可なく販売するのは校則違反でしたか! 速攻廃部を命じられ、けれどそれで引き下がるような連中じゃない。あの手この手で納得させようとするも、あかなかうまくはいかない。というか、教頭が石頭なら校長は無理難題だな! いやだって、学生の部活動にプロ並の品質求めるとか、むしろ教頭よりもタチ悪いじゃないですか!

からの、まさかのズルでクリア。うん、高級食パン。名前だけじゃなく、価格だけでなく、それに釣り合う品質だったのが勝利の鍵でしたね!