2023年7月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2023年8月号

 『まんがタイムきらら』2023年8月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

おおおお、まさかの、まさかのサラロット! てっきり、悪魔払い見習いのマーシャについてるもんだから、サラロット自身もエクソシストかそれに類するものと思っていたのに、まさかまさかの大悪魔!? ヴェネルのお風呂の介添えをしてご機嫌だったエクールカを呼び止めるサラロット。エクールカが悪魔と気づいた!? しかしその理由が同族だからときたのだから、本当に驚きました。

この事実、マーシャは知ってるのでしょうか。いや、あの子は知らんだろうなあ……。だとしたらサラロットがマーシャの側にいる理由は? なにかを企んでいるのか、なにか目的あってのものなのか。

エクールカを、役目を果たしていないと難ずるサラロット。まがい物呼ばわりするサラロット。となれば、なにかしらの目的ないしがあろうというのが自然でしょう。その目的とはなにか。エクールカのそれとはまた違いそうなサラロットの思惑に、いやはやなお先が読めないくなってまいりましたね。

『かみねぐしまい』

妹まえなに先んじられてしまった姉ツギノ。なんとかして挽回せねばなるまいと策を巡らせるのですが、放課後はまえなに時間的アドバンテージを握られてしまっている。となれば次の週末だ!

最初食べものの話をしていたもんですから、一緒になにか調理して食べよう、みたいな話になると予想していたんですよ。そうしたら、おお、違いましたね。お買い物、ショッピング、靴を、服を買いましょうってなことになったのでした。

このショッピングでの会話ですよ。最初はなにがいいとかかわいいとか、主体的に判断することさえできなかった神様に、自分の体験に根差した発想から、判断の基準、あるいは服選びに対する意欲を引き出していく。その手腕、さすがだなあ! まえなとは全然違うアプローチだと思う。なるほど、これがまえなとツギノの違い。個性であり方向性であるわけですね。

そして神様が到達した可愛いの完成形! ああ、これは本当に可愛い! 神様自身がどう思うか、そこに基準がないのなら、神様が好きな母、そこに基準を見出させたからこそのこのコーデ。あちらこちらに髪飾りを思わせる意匠がちりばめられてるの、実によかったですよ。

『妄想アカデミズム』

未春が風邪をひきまして、皆でお見舞い。ハナたらしてる未春が可愛い。というか、古文の現代語訳で、女同士、密室、なにも起きないはずがなくって、なんの話ですのん!? 表紙を見れば『我身にたどる姫君』。し、知らん話だ……。けど、調べてみれば、すごいな日本、鎌倉時代にそんな話があったとな……。

未春の見舞いにきた3人、なんだかんだで勉強してしまうっていうのはすごいですね。真面目、あるいは意欲が高い。そんな彼女らもついには勉強から離れて、未春のアルバムなど見て楽しむこととなるのですが、そうか、今どきのアルバムは家族共用のタブレットで見るカメラロールなのですね。

かさばらず、手軽に多くの写真を閲覧できる。あるいは、フォトフレームにしたりとね、写真に対するアプローチはフィルムからデジタルに、カメラから携帯、スマートフォンに、そして紙焼きアルバムからPC、テレビ、さらにはタブレットに、媒体の移り変わりをへるごとに違ってきたんだなあって実感させられる描写でありました。

とか思ってたら、女同士、密室、なにも起きないはずがなく! 莉子の思わぬ行為が引き起こす今後の顛末。莉子、未春のこれからやいかに!? いやほんと、最初の現代語訳がこんなところに落着するとは予想外でありました。

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