2013年8月31日土曜日

川中島白桃

Peach今日はなんだか、いつもとちょっと雰囲気が違いますよ。夏の特別版、というわけでもないのですが、川中島白桃、桃を取り上げようというんですね。いわゆるはやりのお取り寄せ、ひとりで買うには沢山だけど、みんなで買って分けたら、量もちょうどいいし、値段も手頃になるし、なによりちょっといいものを食べられる。これは嬉しい、というので、共同購入した桃なのですね。これ、きっかけはtwitterで話題になったtweetだったりしたのかな? 福島の食べ物を2年分ほど送ってくれるみたいな話、いえ結局は現実味がなく、そのまま立ち消えになったんですけど、せっかくだから桃を買おうか、盛り上がったそのノリで桃を買うことになった? いや、ちょっと経緯については詳しくないんですが、そんな感じだったんじゃないのかなあ、と勝手に思っているんですね。

折角だから桃を取り寄せてみようか。共同購入、参加してみませんか。そういう呼び掛けがあったものですから、はいよはいよと乗ってみたのでありました。いやまあ、パブリックな呼び掛けじゃなく、知人同士の交流なんですけどね。折角じゃないですか。桃は好きですし、おいしい桃ならなおさら。ちょっとしたイベントみたいな感じで気軽に乗って、そうしたら届いた、引き渡し会やります、そういう話になったので、ちょっぽくさ貰いにいってきたのでありました。

桃、これがですね、思ってたより大きいの。もっと小振りなものと思ってた、いや、普段食べてるサイズがそんなくらいなんですが、ところがこれ、こう、手の平にのせますと持ち重りがする、そんな具合なんですよ。うわあ、思ってたのと違う。なんか、もっと大きくて立派なものだった。いや、別に普段食べてる桃が悪い、貧相ってこともないと思うんですが、けど、この桃はよいなあ。ちょっといいもの買ったぞ! そんな満足感が得られる、そんな桃だったんですね。

Peach

さて、話はそのきっかけに戻るんですが、福島の食べ物は危ないと言い募る人がいます。まあ、心配に思う気持ちはわからんでもないんですよ。けれど実際はというと、まずもって問題なし、流通してるものともなればなおさら大丈夫。きちんと問題が出ないよう気を配って栽培されているし、その上、検査もきちんとされている。だから安心して食べればいい、飲めばいい、そうした状況にあるんですね。実際、今回取り寄せた桃にしましても、放射性セシウムは不検出だったとの断り書きがついていたんですね。

Label of peachs

こうした状況、福島の食べ物は別に心配するようなことはないというのは、広く知られるようになってきていて、ものによっては地震以前よりも売れているくらいだって聞いています。ああ、それはいいことだなあ、心からそう思うところでありまして、これからも風評などに惑わされることなく、福島と、また福島以外の産物(茨城とか岩手とかまで風評が及んでいるとは驚きですよ)が広く選ばれるようになったらいいよね、なんて思っているんですね。で、自分はといいますと、なんせ西日本に住んでますから、あまり福島とかの作物、身近にありませんから、なかなか手にする機会がなかった。けど、今回の共同購入話、それは自分にもいい機会と思えて、応援とかどうとかは、正直深く考えてないんですけど、おいしいものなら普通に食べたいじゃないですか。ええ、だからいい機会だったのです。

2013年8月30日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年10月号

『まんがタイムオリジナル』2013年10月号、先日の続きです。

先生のたまご』。たまこ先生は3年生の担任だから、夏休みが終わるといよいよ受験間近、いよいよ生徒たちも焦りを見せはじめてる頃か? と予想するも、そうじゃないのがたまこクラスのいいところだと思います。けど、夏目さんが妙に物憂げで、溜息、よだかをちらっと見て、また溜息。なにかしたんじゃないかと、よだか、クラスの皆には疑われるけど、実はそうじゃなかった。よだか、よくわかってるなあ。こうして夏目さんの進路も決まって、ええ、一歩いっぽ卒業に向けて、その先に向けて、歩みを進めていく、そんな感じが強まります。

あねぐるみ』、最終回であります。ああ、先月の部署再編、あれは最終回の布石だったのかもなあ。企画課に異動することになったタケロー。慣れるには慣れたが、毎日のドタバタには疲れてしまって、魂抜けそうな勢い。いやほんと、新しい企画課。姉ちゃんとか錦さんとかは、以前のとおり、やりたいようにやっている感じがありますね。からんはタケローと一緒に働けるのが嬉しそう、とはいえ恋愛的ななにかがあるわけでなく、遊び相手が増えたってだけに見えるってのがらしくてよかったです。姉ちゃんも北見さんも、部署こそ同じになったけど、これまでどおりのライバル関係、そんな風で、いやこれからも同じように仕事していくんだろうな。タケローは大変そうだけど、そうしたラスト、悪くなかったと思います。けど本心は、もっと読んでいたかった連載でした。

『機動教師アルファさん』、アルファさん対三木光美、みたいな感じになってきてますね。アルファさんを作った森部有葉。彼女の弟で同級生の米太のことが好きなんですね。結構先のことまで考えてる、いや妄想? そんなバレバレの恋心を、アルファさんにからかわれるところまでがセットの展開、って感じであります。アルファが張り合ってるのかどうなのか、10kgの軽量化、二度目のさすがです。あの表情の憎たらしいこと! いやほんと、こういうやりとり、面白かったです。しかしアルファさん、今回は家庭科を教えてましたけど、なんでも教えるのかな? バイザーをおろしてるの、ロボットなのにどれだけの意味があるのか不明ですが、ちょっといい感じですよね。こういうギミック、好きですよ。

『鈴木くんさん』。鈴木くんが好きなのに、鈴木さんが好きってことになってしまった、してしまった? 見取タマの恋がメインみたいになってきてますよ。本当は男鈴木が好き。なので、メールで好きなもの、好きなこと、いろいろ聞き出そうとするのに、男鈴木はタマの好きな人が女鈴木と思ってるから、女鈴木の情報ばかり返事するっていうんですね。いやほんと、この男鈴木が、女々しいだけの普通の男かと思いきや、妙にマニアック気質だったりするっていう、それがこの漫画に一味加えている、そう思うんですね。女鈴木もアホだし、同性のタマに好きといわれて、普通に受け入れてる? 偏見のないのはいいことね! タマはタマで、男鈴木との接触に感情ダダ漏れにさせて、いやほんと、この人も一種の変態なのか? なんかタマさんの変態的表情、そのあたりをメインにしてきてる、そんな感じもする『鈴木くんさん』であります。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第10号(2013年10月号)

2013年8月29日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年10月号、昨日の続きです。

『ハレハレハレルヤ!』。今回は、しな乃先輩にスポットライトですよ。扉絵がアクティブ、って、このポーズはなに? キック? そして本編のテスト勉強でも、って、もうテスト終わってるのか! それでみずほは赤点三つだったか! あかんやん! 頼りになるのは泉。数学のわからないところを泉、泉と聞いてたら、皐月が落ち込んでしまって、しかし皐月、教える段になったらなんだか頼りにならない。いやもう、思うようにいかないことってありますよね。おかしかったですよ。しかし面白かったのはしな乃の受け答え。どうやって赤点回避してるかと聞けば魔法と答える。取り出したるは勝率八割のサイコロ加工鉛筆。こいつを転がして、と思いきや転がさず普通に受けるというの、予想、パターンを裏切って、ほんと面白かった。あのゴロンと転がる、あの仕草もまたよかった。ほんと、いい加減、適当、そんなしな乃、息抜きのパズルにしたってそうでした。そんな彼女の実力、あれがさりげなく読者に知らされて、なんとー! いやもう、今回はしな乃先輩回だったと思います。面白かった。

『フレラジ☆』はラジオのイベント。公開イベントをやるみたいなんですが、あれれ、フレラジの面々はイベントには出ないんですね。フレラジはまだはじまったばかり。いつかこうしたイベントにも出られるように、そういう気持ちを高めてくれますよね。しかしこういうイベント。これをバックステージから見せるというのは、なかなかに面白い。そんなにしっかり描けるだけの紙数はなかったのに、ざっと全体を俯瞰した、そんな感覚が得られたんですね。なるほど、こういうイベントがあって、なるほどそれでいつかはこういうイベントに彼女らが出る日がくる。その時に、舞台裏の雰囲気も思い出せたら、演者の側だけでない、多面的な読み方ができたりするんだろうか。ええ、楽しみに思うのですよ。

『しずくマリアージュ』、これ面白いですね。明日から夏休み! それでハルヒコとデートだと浮かれる雫ですが、肝心の晴彦は補習らしい。補習にはヤナディもいる。やらないからできないヤナディと、やってもできない晴彦。おおう。雫よ、晴彦はあきらめてよそにいくがよいよ。やらないからできないと、やってもできないの実際が提示されたあのコマ。雫じゃないけど、ほんと、駄目な理由がよくわかる。それで雫、すごいのね。いやもう、雫の魅力、格段にアップでした。雫は明るくて元気でめげない、そんな雰囲気がありますけど、好きな相手が自分をなんとも思っていない。そうした態度に傷ついて泣いちゃうところなんて、もうほんといじらしい。ほんと、雫の可愛さが大変で、いいですよ、この漫画。雫には、ヤナディのキモさに負けずに頑張って欲しいです。

『あまゆる。』は旧校舎で肝試し。考えなしにハルが脅かし役に立候補。アヤも巻き添えなんですが、脅かす側のハル、アヤと、脅かされる側のユウとマオ。両面から描かれる肝試し。ハルとアヤのやりとりも可愛く、そして思わぬハルのナイスプレー。なるほど、うん、こっちの方が得体が知れないだけ怖いですよね。いつも見栄を張るのはアヤって印象がありますが、マオもわりとそんな感じなんですね。ユウにいいところを見せたい、そう思ってうまくいかないマオがよかった。そしてヒナ先輩のまさかのリベンジ。あれも面白かった。ええ、ちょっと不思議を残しつつ、きれいにまとめて閉じた。ひとりひとりの動きがよかったですよね。ええ、楽しい肝試しでした。

ネガ→ポジ』、ああ、そうだ、季節が逆転してるんだ。大晦日ですよ! 大晦日になっても年賀状を書いてる音々がいれば、まったく動じていない綾乃がいる。もう出したのかと思いきや、なんと、出す相手がいないのか! いかしますよ。綾乃、知沙の申し出を受けて、三人で年賀状を出しあうことにする。うんうん、いい友人関係です。この三人に真白が加わっての年越し。おせちはないけど、おそばはある。うん、年越しそば。年越し関係なしに食べたいですよね。って、真白さん、そばだけじゃ駄目? しかし綾乃の運の悪さ。トイレで年越し。夜を徹して待ちわびた黒瀬先輩も空振りで、けど初日の出は見られた。晴着で初詣。その道中は微妙にアレだけど、綾乃、大吉も引くし黒瀬先輩にも会えるし、よかったじゃん。いやもう、この子の黒瀬先輩好きが見事に発揮されて、いやはや、めでたしめでたしでした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第10号(2013年10月号)

2013年8月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年10月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』。ゆのが沙英さんとヒロさんの手を取って、こちらに歩いてくる、そういう絵なのですが、卒業組ふたりとゆの。これまで一緒に過ごした時間、それが思い返される、そんなイラスト。パッと明るくて華やかで、元気に前に進んでいく、そんな彼女らの未来を感じさせるんですね。ええ、本編では泣いてしまったゆの。けど表紙では、主役らしく、みたいにいっちゃってもいいのかな? 先輩ふたりの手を引いて前向き。素敵で美しい、そんな表紙ですよ。

『平成生まれ2』、『平成生まれ』が帰ってきましたね。って、びっくりするほど前のままで、これ、連載復活ッ! とかなしに普通に滑り込ませてたら、きっと気付かず読んでしまってた、そんな予感がするのです。違いがあるとしたら、森口とマルシア? このふたり、新規の人物ですよね。マルシアはブラジル人、森口はなんでずっとプルプルしてる? これまたなんか謎のふたりです。

『NEW GAME!』は、青葉、そろそろ気が緩む時期だったのかも知れませんね。進学した友達と夜中、長電話しちゃって、翌朝寝坊! このままじゃ遅刻する! まあ、社会人なら有休使うとか、ですよね。私は遅刻するくらいなら欠勤します。さて、真面目な青葉ちゃんはちゃんと出勤するんですね。って、もしかしたらこの子、まだ有休貰えてないのか? というのはいいとして、電車でゆんと遭遇。ああ、よかったじゃん、ちゃんと間に合いそうだよ、と思ったら、この人も遅刻ペースなんか。あかんがな。走ったら間に合うかも、そう思ってたのに、自分の足じゃ無理というゆんよりも遅い青葉。そして遅刻確定。おや、遅刻がひとり増えてる。それで叱られるんですが、叱る方も叱り慣れてないんですね。まだ若い人たちの若い会社。なんだかいい雰囲気ですよ。

『ののかノート』、やっぱりお姉ちゃん、ののかの秘密、知ってたんですね。って、それ以前になんか変態的なことしてる! お姉ちゃんのせいで寝不足のののか、ろくに頭が働いてない状態で登校してるんですが、噛み合わない会話のはてにとりあえず保健室。そうしたら、夢の中では天使なんですね、この子。ああ、ののかの自己意識は人ではなく天使のままなのかも知れませんね。そして寝言で天使といっているのを聞いたお姉ちゃんは、子供の頃に見た風景を思い出して、ええ、神様がののかに、成長したら天使に戻すといっていたあの様子。これをお姉ちゃんは見ていたというわけか。お姉ちゃんの偏執的なののかべったりは、ののかがいつか天使として天に帰っていってしまう、そのことを知ってしまっているからなのでしょうね。そう思うと、健気で切ない姉妹でありますよ。

『ぷらいまりィずむ!』は、ココが遠足、だからニコが早起きしてお弁当を作ることになった、っていうんですが、なんか怪しげな人影。いやもう、下着かと思った、しずのんが水着でふらふらしてるっていうんですね。夢の中でニコちゃんと約束した、海にいこうって! って、まだ春、しかも午前5時。まだ寒いって、無茶するお嬢さんです。とりあえず厚着させよう、そう思ってエプロンを着せたらなんだかいかがわしい。朝のジョギングしていためいふが貸してくれたジャージの上、けどこれもなんだかいかがわしい。両方あわせて、なんとかなりました。しかし、めいふ、意外とちゃんとしてる。朝、早起きして、ジョギングしてるんですね。美容と健康らしい。ニコとめいふが、そうした話で盛り上がってたら、なんとしずのん、そういうのは苦手らしい。三人の、というかふたりか、意外な側面が見られて面白かったです。それで夏には一緒に海にいこうと約束して、ええ、みんな仲良し。あの、しずのん、ニコに挟まれ手を繋いで照れているめいふが可愛かったです。

『ブレンド・S』、ゲストです。目つきが悪い、それでアルバイトが決まらない。そんなこといっているお嬢さんが主人公。けど、目つき悪いたって、凛々しく涼やかな目元、たいした美少女じゃないの、みたいに思ってたんですが、いやいやいやいや、それ、雇われなかったの目つきのせいじゃないよきっと! ヒロイン、桜ノ宮苺香、自分の目つきを気にしていたところを、喫茶店、ええと店名がわからないな、にスカウトされました。一緒に働く仲間は、ホール担当の日向夏帆、キッチン担当の秋月紅葉、キッチン担当兼店長のディーノ。この店長に見初められたっていうんですね。さて、この喫茶、ツンデレとかドSとか、そういうキャラクターになりきったウェイトレスがいるっていうのが売り。で、苺香はドS枠に入るっていうんですね。お客さんが来店したら、何で来たんですか? ケチャップをぶちまけて、き、汚い……。普通なら有り得ない、そんな接客に申し訳なさいっぱいの苺香。その素直さと、ばっちりのドS枠。そのギャップが面白い? あと店長と苺香の、噛み合わない恋愛的状況、これも面白かった。ええ、大変によかったですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第10号(2013年10月号)

2013年8月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年10月号

『まんがタイムオリジナル』2013年10月号、発売されました。表紙はお祭り。『ラディカル・ホスピタル』山下さんが、ハッピ姿で大盛り上がり。やっぱりこの人は、こういう元気な姿が魅力だと思いましたよ。小さく水野さんさんも描かれてますが、こちらは元気というより、なんだかすごく色っぽいです。この他にも、いなせな兄さん、じゃないや、『オテメシュラン』ヨウさんのハッピ姿、『らいか・デイズ』らいかはフリフリの浴衣。そして『ほめよめ』のカットもございます。

小森さんは断れない!』は、まさ子ちゃんの姉さんが登場ですよ。ニコニコ笑顔がまぶしい美人。けどすごく腹黒いらしい。素敵! 夏休みももう終わりというので、山にいくことになりました。車を出してくれたのがまさ子の姉ちゃんなんですね。けど姉さんは山には登らない。山での三人、よかったですよ。飯盒炊爨、そして水着着て渓流で遊ぶ。海でのナンパのこといわれためぐみが可愛くて、気にしてるんですね。そしてまさ子、ふたりにお礼をいう。中一の時に声をかけてくれてありがとう。ええ、彼女らの青春、それが見事にまぶしいですよ。

『満開!Sister』、カンナの誕生日ですよ。なのでたけしがプレゼントを用意する。最初は気持ちだけ、そういう話だったけど、カンナの求める気持ちが非常に重い。なのでプレゼントを買うことになったんですね。それでカンナが選んだのが服。露出の低い服にしよう、というのは彼のいつもの手口であるんですが、着物は崩れる、スカートもはだける、だからといってジャージはないだろう。でもカンナは喜んでくれるんですね。ほんといい姉さんじゃないの。夜のパーティも、たけしは心配してお酒を飲ませないようにして、けどカンナは調子に乗って、ほんと、この人、どんだけたけしのこと好きなんでしょうね。

『よゆう酌々』、女将さんがなんだか殊勝ですよ。朝、市場から帰ってきた戸田くんが寝ている。いたわるでもなく、いやそれでもいたわってるのかな? お店のために頑張って、それで疲れている。だからなんとか手伝いをしたい、報いてあげたい、そういう気持ちがあるのはよろしいなあ。粧子さんのお店でくだまいたり、税理士さんにボーナスの捻出できないか頼んでみたりと、そして最後になんだかいい雰囲気。けど、なんか男女の仲というよりも、母心? そんな雰囲気がしますよ。

『ホンマですか本間さん!』、ゲストです。本を作るのが好きという女の子、本間リナが文芸部にやってた。部長白雪冬実が聞き取ってみれば、文章書けない。なのに本を作るのが好き。イラスト? 絵も描けない。じゃあなにができるのかというと、装丁だっていうんですね。けど、中学時代に作ったという本、読んでみれば面白い。作者はナリほんま。装丁が本間リナだっていうんですね。本を作るのが好きで、けど文章でもなく絵でもない。その意外な隙間を突いてきたところ、なかなかでしたよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第10号(2013年10月号)

2013年8月26日月曜日

艦隊これくしょん ~艦これ~

 艦これ』、もう大人気ですよね。なんか、着任待ちの行列ができてて、着任枠の開放を数千単位でやってもすぐ埋まる、みたいな状況らしいですね。正直、こんなになるとは思ってなかった。実際自分も、興味は持ちつつ、人気が出るまで参加しなかった人間です。だから着任待ちの人たちと自分とで、なんら違いはない、たまたま入るタイミングが違っただけなんですが、しかしそれにしても、えらいことになった。時期もあったんですかね。夏休みとか夏コミとか、そういうのがあって、また著名な人がイラスト描いたり漫画にしたりで、着任待ちということもブームというか、熱狂に拍車をかけた。いやもう、おそれいりました。

さて、夏のイベント、終わりましたね。参加なさってる皆さんはいかがでしたか? 自分は、事前に公開されていた情報から、まあE-1はいけるだろう。できればE-2もクリアできたらいいなあ。そんな具合に思っていたんですね。結果は、そのとおりE-2のクリアまでなりました。もしかしたら無理したらE-3もクリアできたかも知れない。けど無理することで損害が出ても嫌だからなあ。と、すっぱり諦めました。まあ鉄鋼が足りなくなっちゃったんですけどね、後先考えずに建造してたせいで。

新規海域ではレア艦艇も出ますよー。潜水艦も出ますよー。伊58ですね。そういわれていましたが、それもポンポン出るわけじゃなく、自分にとっての戦果といえるものとしては、大井、舞風といったところでしょうか。大井さんは、E-1の道中で出たと思ったら、その後ポンポン出て、これまで出てなかったのはなぜなのか? そう思う次第です。

まとめると、8月期間限定海域の戦果は、クリアE-2まで。新規入手は大井、伊168、舞風。

以上、こんな感じです。

現状の目標はといいますと、主力以外を少しずつ底上げしつつ、2-4突破を目指すというところでしょうか。現状戦力でも充分クリアできそうに思うんですが、無理はしないがモットーなので、ぼちぼちちょっとずつ進めていきたいと思っています。

2013年8月25日日曜日

the Site of disaster of Ryoma Sakamoto, Kyoto, taken with GR DIGITAL IV

KyotoGR BLOGのトラックバック企画は、本日が締め切り。テーマはであります。時、すなわち時間を感じさせるもの、なのでありましょう。もともとはオリジナルウォッチが出たから、それで時をテーマにしたみたいなんですが、まあ自分がもらえるとかはまずありえないので、気楽にトラックバック企画「時」に参加しますよ。

今回の写真は京都の写真。冒頭は京極のつきあたり、三条通の時計です。時ときたら時計、このダイレクトさが私のいつもどおりです。

さて、時ということでもうひとつ。こちらが本命ではあるのですが、河原町通に坂本龍馬遭難の地があるんですね。今はコンビニなんですが、コンビニ前に史跡を示す碑があって、また説明の立て札と龍馬の姿絵があったりして、ここがそうと知らせてくれます。

the Site of disaster of Ryoma Sakamoto, Kyoto

以下はおまけ。

京都三条通にあった池田屋。有名な新選組の討ち入り、池田屋事件跡地の碑です。

Ikeda-ya, Kyoto

今は居酒屋になってます。その名も池田屋。以前はパチンコ屋だったりイタリア料理店だったりしました。

Ikeda-ya, Kyoto

そして、これは歴史とは関係ないんですが、ヘタな標札屋。

Doorplate shop

このお店、京都ではちょっと知られた店でして、昭和の昔、NHKの番組で取り上げられたり、また、昔のドキュメンタリーのその後みたいな番組で再び取り上げられたりして、けど京都の人間にとってはロンドン焼きと同様、見て通って、なじんできたお店なんですね。いつまでもそこにあり続けて欲しい、そんな風に思う風景であります。

ああ、ロンドン焼きってこういうの。

2013年8月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年10月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし』、ゆきがお祭り、浴衣姿でりんご飴を食べながらこちらに目を向けている、そんなイラスト。これ、本編がハードなだけに、なんだろう、すごくほっとする。なんでもない普通の暮らし、その大切さが思われます。しかし、浴衣の質感、すごくいい。で、帯にはさんだうちわ、ここがゾンビなんですね。

『ぼっちな僕らの恋愛事情』、『7時間目の音符』の志摩時緒が新作で帰ってきましたよ。夏休み明けて学校にいったら、クラスの皆、全員が恋人を作っていたというんですね、自分以外。おおてりぶる、ですよ。このクラスには、きっと自分のような人間はいないか、粛清されたあとなんだろうな。それはさておいて、とにかく皆が恋人を作って、そんな中、文字通りひとりシングルであるはじめ。焦っていたら、そこに転校生がくるっていうんですね。二宮ちとせ。女の子、恋人はいない。席替えではじめの隣の席になって、まわりからちょっとからかわれたことがきっかけになって、はじめが失言してしまう。そんな状況から、ふたりが恋人になっていく、そんな話なんですね。

夢喰いメリー』、体育祭開会ですね。さまざまな競技でもって盛り上がる中、痛めた足をなんとかしないといけない、走らないといけないと焦っている坂上。そんな彼の前に白儀が現れるんですね。足の具合を聞く、それを治すという。けどその実際は、夢魔を坂上に結び付けるというんですね。その行為が夢路に影響する。ええ、ついに核心といったところなのでしょうか。夢路の傷の謎、それと同じ位置に傷を持っている白儀。坂上と結びつけられて、そして坂上の望みを、本人の望むものとは違うかたちで叶えて消えた夢魔。白儀の目的もわからない現在、いろいろな謎がほのめかされて、このサスペンドされた感覚。大変よいですよ。

『ブラックラック』、いいですね。ラプンツェルのエピソードが解決ですよ。彼女の切ることもできず伸び続ける髪、その彼女が塔の上に監禁されて、いったいどういう状況にあるのか、それが語られるとともに、解決される。ええ、なにがいいといっても、ラプンツェルが塔の上にひとりで暮らしているのが、なにも疎まれてとか、憎まれてではないってところですよ。むしろ愛されている、家族は彼女のことを大切に大切に思っていて、ええ、一種陰惨であったりもする物語を取り上げて、可愛らしくて、それでハッピーなものに変えてしまっている。そのアレンジが魅力で、絵もまた美しくて、この漫画、とても気にいっています。今回もそうだった。加えて、魔女が色を集めているのがなぜか、なにか理由があるみたいですね。気になりますよ。

トモダチログイン』、暑さにへばってるあやめですが、ああ、これは自分の姿だと思う。暑い! ほんとに暑い! 彼女らはもう夏休みも終わって、けどそれでもこんなに暑いのか。あやめはへばってますけど、残る三人は元気に庭で水遊び、って、もえぎは縁側でさんご、もえぎを眺めてるだけか。そこへ突然の雨ですよ。パラパラと降り出したかな、そう思ったら大雨になる。日も暮れてきて、そろそろ帰らないと、そう思ったところに土砂崩れがおきたとの電話。道が塞がってしまって、もう泊まっていくしかない。突然のお泊りイベントなんですね。みんなでお風呂、かと思ったら、あやめは恥ずかしがって一緒に入るの断わって、けどほんとこの子の発想、男オタクのそれに染まってますよね。しかし、今回描かれたエピソード、大雨で土砂崩れ、道が塞がる、川が溢れて、もえぎの家は浸水して玄関が水浸し。これ、今年なんかはあちこちで水の害が出てますけれど、ほんと、大変ですよね。自分なんかは、子供のころはこうじゃなかった、大変な気象になってしまった、そう思いますが、今高校生くらいの人からしたら、夏というのはもうこういう季節になってるのかも知れませんね。そしてお泊りの風景。いやほんと、面白い。恋バナならぬ怪談。クライマックスでの雷鳴とあやめの叫び声。ほんと、修学旅行とかいったことのないこの子にとって、いい思い出になったんじゃないか。そう思いましたよ。

2013年8月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年10月号

『まんがタイムスペシャル』2013年10月号、昨日の続きです。

『ゲキカラ文化交流』、林くんとみゆきの関係、ほんと微妙だなあ。林くんはみゆきに片思いしてる。それはいいんだけど、とにもかくにも縁がないというか、引き合わないというか、まあこれは林くんもあかんよなあ。そういえば! そんな勢いでみゆきのメールアドレス知らないことを思い出して、でもその流れならみゆきにいってると思うじゃん! 加えて正論に打ち負かされてしまってるし。しかし今回のメール談義、メルマガにしてもメール交換にしても、アイシャの酷さ極まっていて、いやもうおかしくてしかたありませんでした。

特別企画「恋愛ラボ♥コラボ」です。参加者は宮成樂、佐藤両々、水森みなも、吉村佳、クール教信者、沼江蛙。コラボ、つまり自作と『恋愛ラボ』を組み合わせて表現するっていうんですが、これ、難しいですよね。自分の持ち味と『恋愛ラボ』のらしさを合わせていかないといけない。けど、ほんと、さすがでしたよ。手元に寄せる人、宮成樂や吉村佳がそのタイプ。向こうに送る人、クール教信者はそのタイプ。その中間が佐藤両々、水森みなも、なのだと思います。自分の得意を見極めて、どうしたら両方のキャラクターが生きるのか。その塩梅が作風によって違ってくるんでしょうね。そして沼江蛙、アイシャやりたい放題だな。そう思ったら、サヨもやりたい放題でした。キャラかぶりの強弁、あれ面白かったです。

『アテナの初恋』、実によい感じでしたよ。アテナのファンという女の子、シェラがやってきたのはいいんですが、彼女の思っているアテナは大変に美化されているようです。強くて賢くて天界一の美人で、しかもモテモテときたもんだ。絵本ではそういうことになってるらしいんですね。で、そのイメージに自分を合わせていく。その無理してるアテナが可愛くて、ちぐはぐになりながらも期待に答えたい、健気で、それがよかったんですね。でもアテナは素直な方がいいですよ。それが最後に示されて、ほんとコメディ色を出しながらも、しみじみとしたいいエピソードでした。

『メェ〜探偵フワロ』、少年探偵団始動ですね。ヨシュアに依頼がやってきた! それでかっこつけてるコバーン少年がまたいい感じ。出稼ぎに出てる父ちゃんの様子を見てきて欲しい、そうクラスの友達に頼まれて、子供3人で汽車に乗ってダニエルの父ちゃんのもとに向かうんですが、付き添ってくれたアーサー。ほんといい人だなあ。気が利く、さりげなく助けてくれる、それで偉ぶらない。ほんと、素敵な青年だと思います。ちょっとした冒険、そうした雰囲気あり、少年と元少年の夢が交錯する、そんなロマンチックもあり、なんだか読んでて楽しくなる、笑みをさそわれる、静かに魅力が感じられるよさがありました。。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第10号(2013年10月号)

2013年8月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年10月号

『まんがタイムスペシャル』2013年10月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』マキが浴衣で金魚すくい。撫子をあしらった浅黄の浴衣も美しく、けれどただおしとやかというのではなく、ポイを大きく振り上げるようにして、金魚を逃がしてしまった、その様子、表情からは、この子のアクティブな一面を感じさせて、より一層の魅力となっていました。そして『ナースドールまりあ』まりあのカットも。手にはフライパン。料理の稽古? それとも金魚すくいなんでしょうか。

どろんきゅー』はバスケ部夏合宿というんですが、マネージャー体調不良ということで佐倉さんが参加することになったんですね。料理が上手だから、という話だったはずなのに、合宿所はお寺、いかにもなにか出そう、はかったな! いやもう、さすがのアキちゃんですよ。すごくいい笑顔。気になるのは塩田先輩。バスに酔っただけというんだけど、なんか様子がおかしい。ええ、幽霊見ちゃってるんですね。去年の合宿で出会ってしまった。それ以来怖れているんですが、今年もまた出会ってしまった。けど、なんか様子が違うんですね。って、幽霊から見たら佐倉さん、あんな感じなんだ! 佐倉に見事に引き寄せられて、それをアキちゃんが撃退。いやほんと、塩田さんにはよかったなあ。もしかして、アキちゃん、これを狙ってた? いや、そんな感じじゃないなあ。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、I ♥ Earth TシャツとブラックホールTシャツ、いいですね。このデザイン、実際に売り出してもいけるんじゃない? みたいに思うレベルです。さて、ありすちゃん、夏休みですよ。花火気にいってしまって、夜な夜なあちこちに出向いて鑑賞してるそうなんですが、それがまさかの幽霊話に。いやほんと、のっけから面白い。そしていつもの三人、プラネタリウムにいくっていうんですね。自転車、電車、乗り継ぎ、バスから徒歩というハードな行程。ありすちゃんだけ平気の平左、この人は疲れるとかないのかな。ありすちゃん、プラネタリウム、面白かったみたいですね。地球人が見てきた星の世界、それが新鮮だったみたいです。そして地球グッズに興奮し、話しちゃいけない話をしそうになって、ゆせに阻止される。いや、ゆせ自爆って感じなのかな? 休憩室でのやりとりとかも面白く、しかし能天気なありすちゃん、警戒心バリバリのゆせ。このふたりのコントラストがグッドです。

『スーパーメイドちるみさん』、ああ、紅林編の終了か。舞台本番を迎えようとする前日、大樹に告白をした麗子様。今日本番を終えて、けれど、返事を聞く前にもう結果がわかっていたんですね。眠れなかった大樹、その赤くなった目を見て、彼の気持を理解する。麗子の言葉、ひとつひとつに彼女の成長、気持ちの深まりが感じられる一連の展開。ああ、これはまさしく彼女の晴れ舞台なんだ、そう思ったんですね。大樹はお詫びではなくお礼で答え、けれどそれでも恋は実らなかった。明るく振る舞う麗子が切ないですね。そしてまさかのちゆりの涙、ふたり抱きあって泣く、その様子に、ふたりの友情がひしひしと感じられて、これもまたよかったのでした。そしてついに大樹の番ですね。ちるみに告白する、それがあっさり通る。そのあまりの簡単さにむしろ不安を抱く大樹……。大樹の明日はどっちだ!

『趣味じゃない園芸』は、残暑の頃、暑さに耐えながらの屋外仕事、ああー、これはつらそうです。蘭々は暑いの得意なんですね。羨ましいなあ、と思う反面、暑さを我慢して身体を壊してしまうんじゃないかと心配だったりもします。そして園のイベント、多肉植物展を開くのでその設営。多肉植物って、なんか不思議な感じですよね。なんか全体が丸っこい。で、それ見てダイエットすると決めた藤野さん。なんか手遅れな気もしますが、って、外でわりかし力仕事なんかもしてそうなのに、それでもぷにぷになのか。うまくはいかんもんですな。展示は多肉植物の他に食虫植物もあって、なるほど、冒頭の暑さに強い蘭々というのは、ここに繋がってくるわけですね。食虫植物は子供のころ、見るの好きでした。多肉植物はわりとどうでもよかった。このあたりは、描かれているとおりといえるのかも知れませんね。そして最後に園長からのひとこと。蘭々と藤野先輩、ふたりの仕事ぶりにちょっとお説教、かと思ったらなんだかいつものとおりでもあって、でも園長はよく園の内部、スタッフの様子など見てるんだなあ。ちゃんと叱って、けど叱りっぱなしにはしない。こういうところ、いい上司なのかも知れないな、そう思わされましたよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第10号(2013年10月号)

2013年8月21日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年10月号

『まんがタイムきららミラク』2013年10月号、先日の続きです。

幸腹グラフィティ』は、きりんの部活の話題。バスケ部の練習試合なんだそうですよ。海の近くでやる、ということできりんは海で遊ぶための一式揃えて、なんだか不安? さて、リョウですよ。きりんがバスケットボールやってるところ、はじめて見るんですね。きりんの真剣な表情。頑張ってる様に思わず頑張れ、応援せずにはおられなかったリョウ。けどちょっと疎外感も感じたりしてたんですね。それでですよ、やっぱりこれは料理漫画なんだと思いましたよ。リョウの持ってきたお弁当、いつもきりんが話してるお弁当のこと。それでみんな、食べてみたくてしかたなかったんですね。皆に囲まれて、お弁当も好評で、でも部員の皆は食べる時の描写、普通なんですね! これ、面白いなあ。お弁当でつながり広がる人の輪。きりんの焼き餅もキュートでした。

『夜森の国のソラニ』、これは核心に迫りつつあると思っていいのかな? ソラニの抱えている問題。忘れてる記憶。それがなんなのか、夜市によって明かされるっていうんですね。ソラニには双子の妹がいた。令、身体が弱くて料理が上手。その妹を失ってしまって、けれどソラニはその事実を受け入れられなかったっていうんですね。そうした過去、ほぼすべてが夜市によって解説されるというのは、ちょっと急ぎすぎに感じられたんですが、ソラニは令のこと思い出し、そして自分の名前も。明。こうして抱えていた問題の全貌が見えた今、ソラニの夜森での暮らしはどのように変わっていくのか。変わらずにはおられないですよね。

城下町のダンデライオン』、こちらもちょっと踏み込んできていますね。奏が葵のことを疑っている。そうでした、葵は自分の能力を隠してたんですね。あの、強盗事件に巻き込まれた時に、自分の能力が露呈しないよう気を配っていた。これ、周囲の皆、国民に対してだけでなく、兄弟姉妹に対しても一緒だったのか。能力を使わないと決めたのはなぜか、この人の過去に理由がある模様であります。けど当座の問題は選挙と、それから妹茜のこと。この関係なさそうなことが関係しあいながら深まっていく。違ったやり方で、けれど、葵に奏、ふたりとも茜のこと、大切に思ってることがわかる。そうした姉の妹への気持ち描いて、そして遥の謎、茜の写真でなにしてるの!? 長期短期に、いろいろ波乱の種をまいて、これはまた面白くなりそうです。

Good night! Angel』、扉のイラスト、これよいですね。ユリの左右にあやめとリカ。このコントラスト、素敵でありますよ。さて本編においても動きがあって、ちょっと前からユリに関係してきたあのギターの女性、ヒナタ、なんだか怪しいな、そんな雰囲気感じさせていた彼女ですが、いよいよその目的をあらわにして、仕込み杖だったギター。ネックに仕込まれてい刃物をユリに向けてきて……。ええ、こちらもなかなか穏かでない状況ですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第10号(2013年10月号)

2013年8月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年10月号

『まんがタイムきららMAX』2013年10月号、昨日の続きです。

『ホイップノート』、『√中学生』、どっちも扉絵、強烈だなあ。ダイレクトに、そしてそこはかとなく性的アトラクション感じさせる。そんな雰囲気にまいってしまいますよ。『ホイップノート』は、文化祭でなにをしようか、それを話し合うんですが、なるほど納得のおよめさん喫茶ですよ。園芸部から明、また生徒会由衣も引き込んで、これは面白くなりそう、と思ったところで、空手部がメイド喫茶なのか! なにを考えて、なにを求めようというんだ。で、主将鈴真は不在なのか! あかんやろ、それ!

『√中学生』は、クーデター、また物騒な話ですよ。過去にあったクーデターの危機。それを招いたのがとーさまで、解決したのがかーさま。そうか、かーさま、英雄なのか。そしてアルネに届いたクーデター発生の一報。これはなんかヤバい動き? そう思ったら、ああ、じーさまのいたずらって! 許される嘘と許されない嘘がある! いやほんと、とんでもないじーさまですよ。そう思ったら、月は嘘をとがめて、携帯電話を欲しいと交渉。でもそれでもかーさまに阻止されるんですね。さすがかーさまといいますか、ほんと、王家をしきって、国も救って、たいそう魅力的な人ですよ。

『水瀬まりんの航海日誌』、ほんとタイムリーですね。自分もプレイしとりますが、『艦これ』、うまいことタイミングがあって、これがいい方向に作用するといいですね。でさ、自分は艦船とかさっぱりだったんです。大和とか長門とかはさすがに知ってましたが、駆逐艦とか巡洋艦とかなると、もうさっぱり。まつゆきっていう護衛艦があるのは知ってる、けど同名艦が旧軍にあったかといわれると、さっぱりわからん。けどそれが『艦これ』のおかげで知識が増えまして、あー、この漫画の登場人物、艦船の名前からつけられてるんだ! 雪風、時雨、霧島、山城、あー、そうだったのかー。で、主人公が乗ってる船、あれ陽炎かあ。で、今回は武蔵が登場。これ、船にまつわること、詳しく知ってると、もっとよくわかったりするんだろうなあ。しかしほんと、どんなことでも学ぶきっかけになるし、実際学ぶことができるんだものなあ。この漫画も、そうした手引き、興味を持たせるきっかけになったらいいなあ、なんて思いましたよ。

▲コンプレックス』、驚きましたよ。鋼太に接近していくひのり。お互い意識しながらも、鋼太は鋼音への気持ちを残して戸惑い、そしてひのりはなかなか踏み込めず、そんな状況にあったふたりが、ついに距離をつめようと決めた。鋼太は迷いの果てに、ひのりのこと好きになってもいいのか、そう思いはじめる。対するひのりは、鋼太に告白すると決意する。なのに、もう双方、あと一歩を歩み寄れば成立する、そこまできたのに、鋼音のちょっと外した気遣い、それが状況を違えてしまった。このタイミング。突然の鋼太転校の報に狼狽えるひのり。まだ自分の行為が引き起こした事態を知らずにいる鋼音。ほんと、これは緊迫、心にざわめきを残して、どのように決着するのか、はやく知りたい、しあわせな結果になって欲しい、はやる気持ちを抑えられません。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第10号(2013年10月号)

2013年8月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年10月号

『まんがタイムきららMAX』2013年10月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、しのを真中にアリスとカレン、三人揃いの白いワンピースが可愛らしいデース。ほんと、アリスの肩の凶悪さったら他に類を見ないレベルですよね。また、金髪、黒髪、金髪のコーディネート、これも実に素晴しいです。しかし忍、コケシコケシといわれてますけど、こうして見ると、いやこうして見ないでも、大変な美少女ですよね。いやほんと、この子は素敵です。

『ホームメイドヒーローズ』は、新キャラ登場なのかー。自作の補助具で見事に足を折ってしまった烈人。いや、折っちまうのもあれだけど、どう見ても平気じゃなさそうなのに平気平気といっちまうのは怖いなあ。しかしそれでブラック、同じクラスの黒崎幸さんが家まで迎えにきてくれて、ほう、なるほどこの子がブラックになるのか、って女子でブラックってレアだな。黒崎さん登場で、戦隊の広がりと同時に恋愛ものの可能性感じさせて、ええ、いよいよ本領発揮って感じですね。

『いちごの入ったソーダ水』は、弟分妹分の存在が素晴しいな。姉御から送られてきたメール。添付の写真に衝撃受ける杏奈。血を吐くほどか! 対しめちゃくちゃ興奮してる咲太郎。ほんとこの二人の存在が強烈に面白いですよ。次々送られてくる姉御と他の女のツーショット。涙目で、しまいには泡まで吹く。咲太郎はなおも興奮。いやほんと、このふたり、一体どこに向かおうというのか。いや、姉御もか。るなはるなで、真夜先生に揉むの揉まないのと大変なこと聞いて、そっかー、ふーん、真夜先生は天使なのか? 素晴しいですよ。杏奈の写真も素晴しい。いやほんと、最高だと思います。

『ふこねこ』、海辺の小さな町、猫辺町を舞台に展開する人と化け猫のコミュニケーションもの、そういっていいのかな? 父の転勤をきっかけに、この町に引っ越してきた少年、空井幸斗が出会ったのは、耳に尻尾、鈴なんかも身につけた黒髪の美少女、リンでした。黒猫だから? 人に不幸をもたらすとして避けられてるリン。そのジンクスがためか、幸斗はバイクにはねられてしまい、そのバイクに乗ってたのがもうひとりのヒロイン格? 巫女の浅黄琴実なんですね。この人も結構アレな人。幸斗がいろいろ不幸な目にあうのは、リンのせい? あるいは琴実のせい? わからんのですが、リンと幸斗、ちょっと仲良くなったようで、なによりでした。つまらん噂の打開、それがかなうといいですね。

ご注文はうさぎですか?』、扉が素晴しいなあ。千夜、着物姿で横になる、その美しさ。扇もエレガントで、そして袖からのぞく腕、裾からは足、決して露出が多いわけでもないのに、なんと艶やかなんだろう。ほんと、最高でした。さて、今回はおじいちゃんの受難? でありますよ。ラビットハウスと甘兎庵のライバル関係。因縁があるっていうんですが、孫娘である千夜には覚えがない。おじいちゃんの一方的な思い込みだったのかなあ。いや、千夜の祖母にとってもライバルだったのは確かみたいですね。しかし、シャロの失われかけていた記憶、ああ、なんと、そんなことがあったのか! 思いがけないことで、思いがけない過去が明らかになって、これサイドエピソードなんですけどね、ほんと、面白かったですよ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は、晶、ひとつの節目ですね。勝つための陸上、そうした考えから自由になれそう。そうした様子を見て、晶に話しかける椿。ちょっと謎かけめいて、しかし、その問が晶に気付かされてくれた。勝つこと、それだけが陸上じゃない。長い人生をともに過ごす、楽しみとしての陸上だってあるんだ。走るだけでなく、見て、知り、楽しむ、そういうあり方もある。ええ、これは自分にとってもショックでした。やっぱり陸上となると、勝利を目指して走るのが当たり前。知らずそう思い込んでた自分には、椿の挫折はいつか彼女が掴む勝利を彩る前段のエピソードなのだろう、そうとしか見えてなくて、けれど2年生になって、椿が主役を晶に譲った気付いた頃に、どうもこの漫画は違う! 驚かされたと同時にショックだったんですね。

自分は、自分のやっている音楽に関しては、うまく演奏するだけが音楽ではない、多様な楽しみがある、技術技巧を求めて一心不乱になる、そんな取り組み方もあるけれど、下手でも誰かと、あるいは一人演奏歌唱を楽しむ、そうしたあり方も正解なんだ。そうたびたび口にしながら、その本質をわかってなかったんだって気付かされた。音楽に多様な楽しみ方があるなら、陸上だって同じなんだ。勝つだけを目的にしない、そういう陸上のあり方を認めていなかった。やっぱり勝ち負けのある競技であらば、勝たないといけない、そういう意識に取り付かれていて、だから安食先輩の考えてることが理解できなかった。ええ、晶と同じだったんですね。

だからこその衝撃でした。ああ、勝ちだけを目標にしない陸上があっていいんだ。人生を通しての楽しみとしての陸上、自分のペースで走り続ける、そうした陸上だってあるんだよ。目から鱗が落ちるという表現がありますが、まさにそれでした。新しい、あるいは知らずにいた価値観に目の前が明るくなったと思った。ええ、だから晶ちゃん、私も一緒に謝るよ!

『ねぇ、せんぱいってば!』、ゲストです。なるほど、先輩が曲者なんですね。袋にすっぽり入って遊んでいる、そんな奇妙な先輩。なにやってるのかというと、モンゴリアンデスワームごっこなんだそうです。って、そんなやつ知らない! UMA!? 後輩たち、りく、みなと、みゆきといるんですが、先輩の奇妙な遊びの申し出に、困ってみたりなんとか回避しようとしてみたり。回避しようとする、そのやり取りはおかしくて、ほんと、モンゴリアンデスワームごっこ? やりたくないんですね。りくがおかしくて、先輩と一緒に遊びたい、そういいながらも、先輩の考えた遊びは嫌です。自分の気持ちにはっきりしたがう、現れ方は違うけど、そんな子ばかりなんですね。でも結局は先輩の遊びにつきあう。なるほど、こういうところに彼女らの力関係が見えてきますね! って、先輩は泣き落しだったわけですが。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第10号(2013年10月号)

2013年8月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2013年10月号

『まんがタイムファミリー』2013年10月号、昨日の続きです。

『地味なコ、派手なコ』、初芽が登場して、よりよくなりましたよね。地味になりたいという西條サンだけど、初芽としては派手な西條サンがいい。それが似合ってる、そう思っているんですね。今回は、地味活をやめさせたいが一心で、ちょっと意地悪なことをいってしまう。それで西條サンが泣いてしまうって、なんという乙女心、なんという繊細さ。普段明るくて、元気で、そんな人がほろりと泣いてしまう。ええ、これは染み入りましたよ。続く千草との筆談、それもよかった。千草は西條サンのこと、ちゃんと見て、その思いを受け止めて、真摯なんですね。けど西條サンはすべての不安を拭えたわけではなく……、自分自身、心のうちを見つめ、そして迷う、そんな姿が彼女をより魅力的な女性にしていると感じます。

企画まんがは「鉄分高めです」、鉄道についてのエッセイ漫画ですね。参加者は水野麻紀子、佐野妙、あろひろし、コナリミサト、高透レイコ、かわのゆうすけ、です。しかし面白いですね。結構ガチな鐡から、生活の中の鉄道まで扱われる範囲が結構広くて、ええ、なにかを好きというのは、それについて詳しくなければならないなんて縛りはないんだ。詳しくなくとも好き、そういうのがあっていいんだと思わされました。描かれる鉄道は新幹線やSL、路面電車、思い出の列車や普段使いのものまで、種類もいろいろ。好きなのは、新幹線の水井麻紀子、思い出の路面電車あろひろし、そして嵐電の高透レイコ。あの嵐電スケッチは風情があっていいなあ。パトカー模様とかあるんだ、と、京都に住みながらも厳密にいうと京都住まいじゃない自分には知らないことだらけでした。

『純情小町』は学校に監禁されたゆっきーですよ。って、補習か! ゆっきーはとにかくダメなイメージですが、このところは活躍が多くてちょっと忘れてた。その見直した分だけ落としにかかる、そんな感じのエピソード。テストの点数の意味を理解していない。なんとかして勉強をさぼろうとする。お茶に関することなら人一倍詳しい、できるのに、他のことはさっぱり。ええ、久しぶりのポンコツ綾鷹さんでした。今回は最後のね、ここでアイスおごってくれる? ゆっきーと郁の関係、それがほほえましくて魅力的で、大変よかったです。

『パパとあそぼう!』、面白いなあ。多忙でなかなか早く帰ってこれないパパ。娘のさくらが懐いてくれなくって、それで娘の好きそうなアニメについて調べるっていうんですね。「プリマじょ!!」。職場にて情報収集し、コンビニではキャラクターグッズを手にとって、おかげでアニオタという噂がたつってんですね。というか、上本さん、ええと、パパですね、娘がいること会社の皆に話してないのか。いろいろ問題ある人だなあ。「プリマじょ」作戦はどうも成功しそうなんですが、どうもパパがはまってしまったようで、妻の不安感、あれはもうほんと面白かった。さくらとのコミュニケーションにも失敗し、さらには会社でロリコン説が流れてしまう。半分くらい自業自得のように思えますけど、しかしそれにしても大変。けどそれがやたらおかしくて、この誤解、いつか解けてもいいし、あるいはこのままでも、どっちでもよさそうですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第10号(2013年10月号)

2013年8月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2013年10月号

『まんがタイムファミリー』2013年10月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、カツ代がウサギの着ぐるみ着てて、なぜこの暑い季節に気ぐるみ!? と思ったら、ああそうか、季節を先取りして十五夜、お月見なんですね。『ひかり!出発進行』のひかりはススキを手にして、『かしこみかしこみ』は山椒が月になり、ムクと奏衣さまが月にかかる雲の看板を持っている。そして『村ドル』あおいと紅子はお団子の準備をしているんですね。皆それぞれに違った十五夜の表現、その多様さがよかったです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、今回のテーマは音楽なのか。扉絵にてリュートを構えている黒中みどり。本編では音楽家としてのダ・ヴィンチが描かれて、また当時の音楽について認識、それが説明されて、ええ、音楽って学問だったんですよね。しかし今回のメインは、白貂の絵に描かれた貴婦人、そのモデルとなったチェチリア。歴史的人物をピックアップしつつ、ちょっと恋愛ものっぽい雰囲気も感じさせて、あまり踏み込みすぎないのは読者を置いてきぼりにしないためかな? でもチェチリア、大変に魅力的、あの平民に対する態度とかも面白かったです。

博士の白衣女子攻略論』は、あんまりに暑い毎日。天気予報の気温よりももっと暑いはず、そういう丹沢さんに、だったら自分で測ればいいんだよ! ああ、ハカセ、たしかにそのとおりですよ。でも、普通の人はそこまでやりたくない……。先日ちょっと話題になった総務の面談。その様子を皆から聞かれて、ああ、主任と赤星さんの不安が一致する。面白いですね。悪者にされる、そう思われるのは嫌だ、どころか問題ある職場として監視されかねない、そういう状況はかなわんですよね。というか、分析の人達、どんな風に思われてるんだろ。面白いけど、現場の人たちにとっては微妙な感じだろうなあ……。それから、恋に落ちたリンちゃん。溶ける指輪に、修士号が当たり前の世界。なんだか取り残されたと思う、そんな丹沢さんの素直さ、それが不思議と魅力的でした。

『春夏秋冬こよみの献立』。扉が意味深だーっ! たよりなさそうなこよみですけど、夏祭りがあるとなると、店の売り上げを意識してしまう。うん、店長さん、さすがですよ。夜、閉店後に懐と清瀬、三人でお祭りにいくんですが、逐一考えてる内容があぶなっかしい、優しさが足りない、そんなこよみが最高で、いやまあ秋津さんに関してはしかたないと思う。お祭りの雰囲気を楽しみ、花火が綺麗と笑顔を見せるこよみ、その様子を喜ぶ懐、よかったですよ。しかし、最後には残念な結末。ええ、これぞこよみさんだと思います。

『かしこみかしこみ』、実にいい! 商店街の面々がムク、山椒に期待を寄せているんですね。ゆるキャラかつアイドル、そうしたポジションを2匹に求めている。特訓の様子、いいですね。いつもなんでもそつなくこなす、そんな山椒が注意されてて、笑顔じゃない、それが弱点っていうんですね。お祭りも面白い。ムク、山椒のフード付つなぎ、あれ可愛いなあ。さらにはふたりモフられたり、そしてステージも大盛況。山椒の芸達者、それが生きていました。しかし山椒の笑顔、もどらなくなってしまったっていうんですが、そもそも奏衣さまも山椒の笑顔を見たのははじめてという、その状況などもナイスでした。

『駅前の天使・アイは歌う』、ゲストです。職場にてディレクターに抜擢された哲朗。けれど自分には荷が思いと逃げ出してしまって、その逃げた先、新橋駅前にて出会ったのがちょっとイカれた格好のお嬢さん。天使? の格好でギター一本を伴奏に歌っている。新橋の歌姫なんて呼ばれてて、ちょっとおかしな歌詞、けれど人をひきつける歌唱。哲朗もすっかり魅了されるというんですね。落ち込んだ心に響く歌声。泣いて、それでちょっと元気になって、会社に戻っていくんですね。出会った女の子、大城アイ。いつも駅前で歌ってるこの子、どうも高校生らしい。今後も哲朗との関係を描いていく? それとも毎回アイが出会う相手が変わっていく? いろいろ展開しようのある、そんな感じの前提ですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第10号(2013年10月号)

2013年8月16日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年10月号

『まんがタイムきららミラク』2013年10月号、発売されました。表紙は『桜Trick』、海ですね、水着ですね、春香を中心に優と美月が水の底。手をとりあって、屈託なく笑っている春香と優、対しなんだかちょっと困ったような表情の美月。この表情の微妙さに、この人の肝心なところでの押しの弱さ、あるいは好きな人、春香と手を繋いでることへの嬉しいんだけど素直になれない、そうした気持ちがにじんでます。大変に可愛い人であります。

今月はゲスト、新作が多めです。

『ゆずりはコーポーレーション』。明日から高校生という柚莉葉に父が託した一千万。これ、ただのお小遣いではなく、起業ないしは資産運用を実践し学ぶための元金だっていうんですね。十倍にするまで帰ってきてはならない。きびしいなあ。柚莉葉は、これを父の会社を継ぐための試練と受け止めて、起業するつもりでいる。友達の薫と彩音を引き込んで、そう考える柚莉葉は、ちょっと寂しがりやだったり、あるいはちょっと弱気だったり、ええ、なんでもかんでも前向きというわけではない、そうしたところなどチャーミングでよかったです。彩音の得意とアイデアをもとに、起業をすることを決意。経理は薫に頼もう。そうしてきあがったのがゆずりはコーポーレーション。はたしてどんな風に展開していくのだろう。堅実というより、ちょっと冒険、一筋縄ではいかないんじゃないか。そうした予感させるところもよさそうです。

『あすみが丘SPS!』、『Lisa Step!』の奄美あまゆの新作ですね。今度は婦警さんですよ。あやとたまお、ふたりがヒロイン。真面目そう、というか常識のあるあやと、非常識といっていいと思う、天真爛漫ないしはやること無茶苦茶なたまお。けどたまおが不快と感じないのは、可愛げがあるからなんだろうなあ。いい大人だけど、決してすまして良識人ぶったりはしない、そういうところが魅力的。あと、やっぱり『あずまんが大王』的なるもの感じられて、ええ、きっとこの人は『あずまんが大王』、さらにいえばにゃも、ゆかり的なもの、それが好きなんだろうなあ、そう思わされたりもしたのでした。

『青春過剰Sisters』、女の子たちのこじらせ系青春物語、なんだそうですが、これ、姉妹もの。2年目という中弛みの時期に差し掛かった七草家の娘たち。主人公は三女の桔梗、高校2年生、川崎さんとやらに恋しちゃってるんですね。妹五女撫子は小学2年生、四女葛葉は中学2年生、いわゆる中二病的要素が一番強いのが葛葉ですね。姉ふたり、次女尾花は大学2年生、長女萩乃は社会人2年目。さすがに姉は余裕があって、けどそれはそれで桔梗の恋愛状況を面白がってるんですね。姉妹皆で桔梗の恋愛を応援する、というかむしろ邪魔してない? そうした中弛み姉妹の日常? 微妙にうまくいってる、いやいってないか、その微妙さがおかしかったです。

『アンネッタの散歩道』、これ面白いですよ。ダブリンに住むお嬢様、アンネッタ。病弱とのことで、自室から出られない。メイドのメアに監視されていて、ずっと横になってないといけない。ちょっと遊んでも駄目、口笛吹くのさえ駄目、退屈な暮らしが耐えがたい。そんな彼女が外の世界を垣間見るための手段が文通。そして文通の相手、メイヴは妖精だっていうんですね。妖精たちは人間との遭遇を怖れている。人と関わることは禁忌なんでしょうね。けれどメイヴは人と仲良くしたい。それが面白くないのが幼なじみのモリー。メイヴをがみがみ叱るんですが、それはメイヴが禁忌をやぶろうとしているから? あるいはアンネッタにひかれているメイヴに嫉妬してしまっている? いずれともとれる、そうしたところ、実にいい感じでした。

しかし、なにがいいかというと、ある種閉じた世界、発展や変化を嫌う妖精たちの社会で、異端者であるメイヴが自分の興味の広がっていく、その思いのままに新しい風を妖精社会にもたらそうとするところ。異端者である彼女を追放しながらも、彼女に学びの機会を与えてくれた長老。ただただ流されていくだけじゃない、自然のなりゆきと諦めるのではなく、自らの意思で危機を克服しようとするメイヴに、いわば妖精の世界の明日を託そうとしたのでしょう。自由を求めるアンネッタとメイヴ、状況は違えどどこか通じているふたりの気持ち、それが出会う時におこるだろうこと、それが楽しみでしかたありません。またふたりの手紙に綴られた思い、その詩的で夢や希望の込められた強さを感じさせるところなども素敵で、ええ、大変にロマンティック。なんだか泣けてくる、静かながらもしみじみ伝わるものがありました。

『ちとせ中トゥルーパーズ』、20年前に現われたAFS、異星人による浮遊構造物からやってくる害獣、というかムシ。それを駆除する係に所属する猪上さん。ムシが苦手で怖くて、なのに駆除係なんてのに立候補したのは、内気で引っ込み思案の自分を変えたかったから、というんですが、あんまりうまくいってなかったみたいです。そんな時に出会ったのが、浦川さゆり、新しく駆除係になったんですが、駆除技術小学生大会で優勝したという経歴の持ち主。けれどどうも実態は穏かでなくて、トリガーハッピー? いやちょっと違うっぽい。むしろもっと危なっかしい人でした。そんなふたりが秘密を共有して、バディになっていく? この出会いをきっかけに猪上さんも変わっていくのかも知れませんね。

『シロクロコミュニティ』、土砂崩れに巻き込まれて死にかけた少年、南森悠馬。死にかけたのは実際で、それが助かったのは奇妙な生物のおかげというんですね。真っ黒なやつ、それが胸に寄生していて、互いに死にかけていた悠馬とそいつが、命を繋ぐために、両者の命を共有したっていうんですね。その謎の生物は、とりあえず生物を見たら食おうとする? 物騒なやつだな。で、こいつの存在を知ってしまった金山奈央、そして加々美良子、食うの食わないのとやっぱり物騒、けどこれをきっけとして、悠馬はふたりの所属する超常現象研究サークルに入ることになるんですね。笹時雨未与、この人に興味持たれて、そして謎の生命体、UMAからウーマと名前も決まって、これからの奇妙な同居生活、そしてその観察がはじまるっていうんですね。

『まんなかノート』、女の子ふたりが交換日記をするっていうんですね。お隣同士のみちるとえーり。なるほど、違う学校に通ってるふたりの情報共有手段、それが交換日記、隣同士、向かい合わせのふたりの部屋のまんなかに位置するノート、だからまんなかなんですね。完璧といっていい、そんなえーりは生徒会で活躍、ラブレターもたくさんもらって、みちるはというとえーりに対して見栄を張ってしまうんですね。かと思ったら、えーりはえーりで、やたら泣き虫で寂しがり屋という、そういうところ可愛いですよね。学校でのみちるは、アイドル大好きの冴子、クールなのか単に人付き合いが苦手なだけなのか、茶川。ふたりとの学校生活、それをそのままに綴れずに、かくして後ろめたさは続く。けどいつか素直に自分のありのまま、伝えられる日がくるのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第10号(2013年10月号)

2013年8月15日木曜日

Volt & State PluginBridges for Logic Pro X

昨日に続いて、同じ話題。JBridgeMのインストールからSlate Digital FG-Xを実際に使ってみるまでの経緯です。

ReadMeをざっくり適当に訳してまとめると、必要なものは以下のとおり。

  • JBridgeM(フルバージョン、デモ版、どちらでも動作する)
  • 使いたいプラグインのVSTバージョン
  • Volt & State PluginBridges

インストールの手順は次のとおり。

  1. JBridgeMのインストール。
  2. 使いたいブリッジコンポーネントをLibrary/Audio/Plug-Ins/Componentsに置く。
  3. Logic Pro Xを起動する。プラグインの読み込みに関するエラー画面が出る。
  4. Audio Units マネージャを開き、プラグインを選択、検証する。
  5. インストゥルメンタルチャンネルを作成し、プラグインを選択する

例としてLexicon VSTプラグインをLibrary/Audio/Plug-Ins/VST/もしくはLibrary/Audio/Plug-Ins/VST/Lexiconにコピーするようにとあったので、わからないながらもLibrary/Audio/Plug-Ins/VST/Slate Digitalを作成しSlate Digital FG-X.dllをコピー。この時点ではまだLogic Pro Xを起動していない。

Logic Pro Xを起動したところエラー画面が表示されたので、Audio Units マネージャを開きチェックを入れてみたものの、認証されずエラーに。VSTプラグインのファイルが開けなかった? ファイル名が違う? 気になる表示がされた。けれど原因はiLokの挿し忘れだったかも知れない。正直、よくわからない。

うまくプラグインを認識させることができなかったので、強制的に認識させようとOSX Validate All AUsを使ってみたところ、無事認識された。

以上こんな感じでした。

しかし困ったことに、Slate Digital FG-X、使えるようになったのはいいんだけど、モタったりノイズが乗ったりするんですよ。Drummerを使って適当にリズムを刻ませてるところに、FG-Xを動かしてみたところ、途中リズムが変に遅延したり、またブツブツいうノイズが入ったり、これは困ったなあ。原因はなんだろう、CPUが使い切られてる? あるいはメモリが足りない? そう思ってアクティビティモニタを開いてみたんだけど、CPUはまだまだ余裕があるしメモリも充分あまってる。ということは、もう単純にJBridgeMの限界といっていいのかも知れません。

FG-Xはマスタリングの最終段階まで使わないから、制作自体には大きく影響しないだろうけど、これ、もし最終の出力にもモタりやノイズが残ったりすると困るどころじゃないな、使えないな、なんて思って、ええ、困りました。とりあえずどんなのでもいいから一曲作ってみて、実際に書き出してみないといけませんね。ほんと、影響がなければいいなあ。ほんと、祈る思いですよ。

あ、そうだ。Vuメーターも反応しないんだった。正直、やっぱりいろいろ困る。FG-X、64bit版のAUも出してくれないかなあ。

2013年8月14日水曜日

Volt & State PluginBridges for Logic Pro X

先日、Logic Proがバージョンアップしたといってましたが、それで困ったのがAU 32bitプラグインがサポートされなくなった、具体的にはFG-Xが使えなくなったことなんですね。32bitプラグインを使えるようにするプラグインもあるんですが、とりあえずの本命だったVIENNA ENSEMBLE PRO、これ3万円くらいしましてね、なんだよDAW本体より高いじゃんかよ! でもこの先FG-Xが64bitに対応しないなら、たとえ高くともこれを導入せざるを得ないか? なんて思っていたんですね。そうしたら朗報です。Volt & State PluginBridges for Logic Pro Xというのがあるとのこと。JBridgeMというVSTホストプラグインを使って、VST版のFG-Xを動かそうという話みたいですね。はたしてどういう感じで動くのか、よくわからなくてちょっと不安もあるんですが、もしこれで動作するというなら導入するしかない。そんな感じで、ちょこちょこ情報を集めはじめています。

とりあえずJBridgeMについては、jBridgeMを使ってみる|TOSHIの日記が参考になりそうです。JBridgeMをインストールして、設定してとのことですが、このあたり、Volt & State PluginBridgesを使う際も同様なのか? ちょっとわからんので、こればっかりは試してみないといけないって感じです。

わからないのはJBridgeMのデモ版でも使えるというところ。それはいいんだけど、デモ版ってどういう制限があるのか、いまいちわからないところ。まあフルバージョンでも9.90ユーロらしいから、使えるとなったら支払うのに躊躇する金額ではない、喜んで支払いますよね。

まだちゃんと説明を読んでないのと、必要なファイルを収集しきれてないのですが、とりあえずJBridgeMをインストールし、そしてVolt & State PluginBridgesが提供するSlate Digital FG-X_Bridge.componentを適切な場所に置くこと。その後、Logic Pro Xを起動して認識させ、そしてFG-XのVSTプラグインを適切な場所に置く。多分これでいいのだと思います。

今はちょっと時間と、それからエネルギーがないので、週末あたりあるいはもうちょっと涼しくなってからチャレンジしてみようと思います。当座必要になりそうなファイルは確保したので、後は試すだけ、であります。

2013年8月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年9月号

『まんがタイムジャンボ』2013年9月号、昨日の続きです。

ちっこいんちょ』は、いいんちょの昔の話ですね。中学の時からずっと委員長。さらには小学生時代、幼稚園、乳児期までさかのぼる、っていうんですが、さすがにこのへんは嘘。 描かれるのは、小学生のころからですね。普通サイズのいいんちょはちょっと新鮮で、ずっと級長ばっかりだったから他の委員、係もやってみたかった。お花係、給食係、生きもの係、などなどいろいろ語られて、ええ、やっぱり小さくとも極小ではないいいんちょ、新鮮です。そして後半はライバル緒形京子の話になって、新委員長の座を狙ってるっていうんですね。違うクラスなのに。しかもすでに委員長選で負けているときた。そんな京子を美人と誉めるいいんちょ、励ましてるわけじゃないでしょうけど、結果的に励まされてますよね。人を補佐する、助ける、そうしたことを自然に? できるようになった京子様、いいですね。ぐっと魅力的になった、そんな風に思いましたよ。

『桜乃さん迷走中!』。このところ野菜が高いので自分で作ってみようと思い立つ桜乃さん。大江さんには、買ったほうが安いと指摘され、それについては桜乃さんも諒解してるんですね。プランターを買い、土やら苗やら買い込んで、大江さんはトマトが欲しいというんですが、それはちょっと難しい。でもミニトマトながらチャレンジはしてみてたのか。シソとかルッコラは雑草みたいなものだから、放っといてもなんとかなりそうですよね。そのへんは堅実っぽいんですけど、肥料はやらないとか、間引きもしないとか、ミニトマトは最初からもう駄目だったとか、そして最終的に飽きるとか……。熱しやすく冷めやすい桜乃さんには、家庭菜園とか向かないっぽいですね。けどそれでこそ桜乃さん、そんな感じもしますよ。

『凪くんの不運な棚ぼた』、平太郎の住むアパートに天野明日香なるシスターが引っ越してきた、っていうんですが、この人、エクソシストなんだそうです。悪魔や妖怪を撃退する。それを聞いて、やれるもんならやってみろ、挑発するのが疫病神なんですが、なんのかんのいっても神なんだから、エクソシストには無理なんじゃないのかなあ。買い物半分、対決半分で街に出たところ、自殺しようとビルに登った男を見付けてしまう。明日香いわく貧乏神がついてるそうなんですが、ああ、疫病神と貧乏神は違うカテゴリーなのか。それで、疫病神の方が格が高いんですね。しかし座敷童子と競いあっている疫病神。人死にを出したりはまずいんですね。ちょっと状況が進んで、ルールといっていいのかな? そういうのも見えてきた回でしたね。

『マネーちゃんず』はご主人が友達と飲んでるところからはじまって、って、昨今の社会状況反映して、わびしいですなあ。ボーナス出ない、夏休みもちょっとしかとれない。けどブラックさにかけては、お金の方が上だっていうんですね。止まると経済が死ぬ。ああー! それからの財布とお金たちの仕事談義、それもまたわびしくて、いや、なんだかわかる気がする……。そうしたところもまたわびしいのであります。しかしお金たち、ご主人が飲んでると、彼らもまた飲みに入るんですね。わびしい飲み会といってもいいのか、けどそういうシビアさが持ち味と思いますよ。

『テイクアウト!』。このみって、夏休みに入ったらすぐに宿題を済ませてしまうタイプなんだ! えらいなあ。けど、すぐに力尽きるから、プリンでブーストするっていうの、お母さんもよくわかってる感じです。そして楓、このみを誘って海にいくんですね。セレブな海水浴じゃなく庶民の海水浴をお楽しみあそばして、それを内心残念がってるこのみ、あの表情が実によかったですよ。けど高級スイカが出てきたり、それを割るのにこのみが開眼したり、またメイドのいたずらっぽい嘘なんかも面白く、なにより楽しい、そんなエピソードでした。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第9号(2013年9月号)

2013年8月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年9月号

『まんがタイムジャンボ』2013年9月号、発売されました。表紙のテーマはハワイアン水着、ええと、ハワイ風の水着なのか、それともハワイアン水着というものがあるのか、ちょっとわからないんですが、『レーカン!』天海さんが、オレンジ色の花柄の水着、頭にはハイビスカスを飾っていまして、とても美しい。なるほど、この柄といい花飾りといい、これがハワイ風か。『おとぎのシソン』の新連載告知カットもハワイアン水着、宇佐川樹美が青い水着で踊っています。ハイビスカス柄のパレオ可愛いですね。他に『ラン様の放課後遊戯』のコミックス告知カットもございます。

『ラン様の放課後遊戯』は、結構な核心に踏み込んだ、そんな感じがありますね。部の合宿にいった先でのこと。りらの親戚が住職やってるお寺に泊まることになったのですが、そこで出てきたのが狒狒の手のミイラ? いわゆる猿の手の類いなのかも知れませんね。葉沼ちゃんを怯えさせた手のミイラ。それを遠ざけよう遠ざけようとするラン様からはいつも以上の危機感が感じられて、ああ、これはラン様の左手、その秘密に関わっているのだろうなあ。関わりあいを持ちたくなかった。けれど、運命なのか、狒狒の手からは逃れられなかった。これはラン様の問題であり、そしてこれから葉沼ちゃんに降り掛かってくる問題であるんでしょうね。思ったよりもヤバそうなモノの出現に、あんまり酷いことにならなかったらよいな、そう思いましたよ。

笑って!外村さん』、ついに三雲と一緒に海にいくことになった外村さんですが、ただの友達を海には誘わないよ! 春野さんにいわれて認識を改める。「男友達」と思われてるのか…。あのがっかりしてる外村さんがやたら可愛くて、ちょっとなかった表情ですよね、ええ、よかったですよ。三雲と一緒に海にいった外村さん。全然ロマンチックな感じにならないのはさすがですよね。そして姉さんと呼ばれるようになる。ええ、ほんと、三雲はいったいどこに向かおうとしてるんでしょうね。

乙女ほるもん』は夏休み、花火大会にいくっていうんですよ。扉にてミミの浴衣姿が披露されて、ええ、とても可愛らしい。会場にいけばハナも優も浴衣、ええ、やっぱりとても可愛らしい。この人の絵は、こうした服装で見せる可愛さが実に優れている、そう思わされるんですね。ミミの持ってるポーチとか、めちゃくちゃ可愛いですよね。巾着がカゴに入ってるんですね。で、その浴衣、良介作なのだそう。照れる良介を見ての優のつっこみ、何の照れだよミシンにか? これは面白かったなあ。良介がハナと一緒にいるときに男子校時代の友人に出会って、彼女と思われたり、そうしたところもいい。いや、もうふたりとも可愛いよなあ。うん、共学だからすごいってわけじゃないと思うよ? 最後のミミと良介の対話もよくて、こういうしみじみと関係を深めていくといったところ、その丁寧さがいいと思うんですね。ところで、タマキにも優しくしてあげてください。せっかくの浴衣なのに、かっこいいのに、2段とか3段とか、どどんとぶち抜いてくださいよ! うん、ほんとかっこよかったです。

『ほのかミステリーノート』は、佐久夜先輩を掘り下げよう、そんな感じですね。馬にお乗りあそばしてた佐久夜先輩。周囲からは穂華様としたわれ、またシャーロッ子様とも呼ばれている。名物生徒といってよいものか、ともあれ伝説の人という感じですらある佐久夜先輩。そんな彼女の助手をしている渡村潤。学校を騒がす幽霊の噂の調査を命じられて、その過程で佐久夜先輩の黒い噂なる話を聞いてしまって、私を信用できないなら助手はやめた方がいい、そうまでいわれて、けれど助手はやめないと決意するんですね。佐久夜先輩の謎の人っぷりを描き、そして潤の決意も描いて、このふたり、こうして少しずつ距離を縮め、信頼を深めていくんでしょうね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第9号(2013年9月号)

2013年8月11日日曜日

どろんきゅー

 幽霊、お化けの出てくるコメディっていうのは割と見掛けますけど、それでもここまで怖い幽霊っていうのはちょっと珍しいんじゃないかな、しかも四コマでここまでおどろおどろしい、マジホラー、マジ死体、みたいなグロテスクさはなかなかないよなあ。それこそ子供に見せたら泣くんじゃないか? そんな勢いで怖ろしい幽霊揃いだというのに、なんだかすごくほのぼのだったり、変にハートウォーミングだったりするんですね。肝を冷やす、けど心は暖か、なんだろうこのアンバランス。でも、そのアンバランスのままで、不思議とバランスは保たれている。そういうところも面白い、まさしく魅力だなあって思うのですね。

基本はシンプルです。主人公の佐倉果歩、お化け幽霊の類が怖くて苦手で嫌で嫌でしかたないのに、なぜか幽霊たちは佐倉のことが大好きで、つきまとうはラブコールするは、写真には一緒に写りたがるは、時には手助けまでしてくれる。ああ、見た目にはアレなやつらだけど、ほんとは心底いいやつ! 時には親切、時には純情。見た目に怖ろしく、けれどほのぼのっていうのは、こうしたところに発しているわけですね。

佐倉さんには友達がいまして、それがアキちゃん。この人も幽霊が見えるんだけど、やたらめったら強気で、ものともしない。負けない、怖れない、足蹴にし、むしろ逆に苦手にされている。そんな彼女が、佐倉のことを怖がらせようと幽霊のいるスポットに呼び出したりね、酷いことするんだけど、本当に困った時には助けてくれる。いい関係築けてるのかな? わからんのだけど、でも佐倉にはアキちゃんが必要なんだと思う。こういう支えてくれる、助けてくれる友達がいるから、まあ怖い目にあわされたりもするんだけどさ、佐倉が幽霊に好かれて好かれてつきまとわれても、この子がなんとかしてくれるだろう。安心感もあるのだろうなって思います。

そんな感じに、安心安全なホラーコメディ、それが『どろんきゅー』、なんですけれど……、常に親切、純情なやつらばかりじゃなくて、中にはやっぱり心底アレなのもいるんですよね。私は以前から、人にいいのと悪いのがいるように、幽霊にだっていいのと悪いのがいるのだろう。だったら、そのいいのと会ってみたいものだ、みたいなこと思っていたんです。佐倉のまわりにいるのは、そのいいやつらなんでしょうね。ですが、その心底悪い幽霊ですよ、そいつが佐倉を怖がらせたせいで佐倉が幽霊お化け全般を嫌いになったんだとしたら、それは本当に罪深いことだな、なんて思ったんですね。べたべたと仲良くまでなる必要はない、けれどあそこまで怖がる必要もない。なのに、距離のとり方を考えるどうこういう以前の状態になってしまってるのは、最初に関係を壊した幽霊サイドの問題だよなあ。ええ、やっぱり幽霊は怖いものなんだ。だから十把一絡げに怖がられて、けれどそれはやっぱり悲しい関係だなあ、そんな複雑な感想なんてのも抱いたのでした。

さて、初期の頃の『どろんきゅー』、新鮮ですよね。ええ、変更なしに載せたのは正解だったと思いますよ。最初の頃の佐倉さん、アキちゃんじゃなくて、遠藤って呼び捨てにしてるんですよね。もっとしっかりしてて、それがどんどん弱々しくなっていく。随分変ったなあ。けど、どちらの佐倉さんも素敵だと思います。それと久子さん。コンセプトに合わないから、退場せざるを得なかったんだろうなあ。だから、彼女の代わりにストーカー幽霊が登場することになったのでしょうか? 優しげな久子さん、素敵だった。好きだったから登場しなくなったのは残念。けどストーカー幽霊も健気で好きなんですよね。残念なのは、せっかくの美少女幽霊なのに、なかなか美少女に描かれないところですよ。ええ、たまにはずっと美少女のままでいて欲しいなんて思ってるんですね。それこそストーカー幽霊が可愛いだけの回とかがあってもいいなあ、みたいに思ってるんですよね。カラー掲載の時にでも検討くださると嬉しいです!

  • 吉村佳『どろんきゅー』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年8月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2013年9月号

『まんがタイムきらら』2013年9月号、昨日の続きです。

『ふぉりぼら』は、みんなで海ですよ。って、ときわは行動範囲外だから不参加というんですね。って、いくつもりだったのか。ナルシアノは別に行動範囲が限られてるわけじゃないから、海にもいけます。羽根に尾脂風クリームを塗り浮き輪を装備することで海も楽しめる。そうして皆で海を楽しんでる間のときわが面白かったですよ。ひとり水着を着て、ひとり遊んでいる。宇宙ステーションごっこはなんか楽しそうだなあ。で、今回は水中遊泳ごっこ。さらにはお風呂。残念ながら満喫とはいかなかったみたいですが、その微妙さがいい感じでした。

『女子大生生活様式』。もうすぐ試験、というので勉強しないといけない。1年生にとってははじめての試験だから、どんな問題が出るんだろう、ちょっと不安にも思うところですが、柚には頼りになる先輩がいるんですね。いや、頼りにならない先輩もいる。柚に教えてもらうつもりなのか! あんた、この授業は2回目だろ! 柚の先輩、ことね。藤乃の先輩は渚。藤乃は渚に勉強を教えて欲しいと頼むのですが、藤乃、なんだかよくわからない理由で断わろうとする。いや、最終的には教えることになるのかな? 柚、藤乃を通じて、ことね、渚の対決になろうというのでしょうか。そして勉強会、ことねはやっぱりあんまりな感じで、好きなことには頑張るけれど、そうじゃないのは頑張れない。いや、うん、ちょっとわかる気がしますよ。柚は真面目だから、ちゃんとクリアできそうですよね。対してことねは、こよ、ねねが面倒見てくれるみたい。ええ、友達に恵まれてますよね。

JOB&JOY』は、おお、いつもとちょっと違う仕事ですよ。駅前でチラシ配り。店長に命じられて、表情でもって答えるのね、めちゃくちゃ面白かったですよ。暑いのにビラ配りとか嫌だ。うん、よくわかる。けどソフトクリームで誤魔化されて、そして綾奈。どんな姿になっても三人で帰ってくるなど、物騒なこといってるんですね。しかし、ちょっと舞台が変わるだけで、面白みもまた広がって、いいですね。人が苦手そうな綾奈、彼女がちゃんと配れるか心配だったのに、一番優秀っていうのは意外、いや店長だけが特別と再認識させられました。チラシを配り終えた綾奈の笑顔の素敵なこと。案の定、舞花が一番成績悪くて、優也の全力デコピンをくらう。なるほどなあ、綾奈のどんな姿になってもというの、しっかりここに繋がっていたんですね。見事でした。

プレフレ』は三人でゲームセンター。楓のすごさが発揮されて、あのガンシューティングをプレイする様! 見事に決まってて、二挺拳銃でも大活躍。遅れて合流してきた椿は、さすがですね、自分の活躍できるジャンルでしか戦わない。かと思えば、楓ががんがん追い付いてくる。あの表情、いやほんと、しびれますよ。音ゲーでもパーフェクト連打して、普段からゲームばっかりやってる樹のアイデンティティが揺らぐ様、得意の格ゲーで挽回はかるも、3回戦目にして打ち砕かれるなど。ほんと、楓の大活躍、強烈にして最高でした。

My Private D☆V、井上かーくであります。ちっちゃい子+ぶかぶか! これがポイントなのだっていうんですが、いや、これはわかる。というか、もともとこの人の描くちっちゃい子の威力たるや、『JOB&JOY』のまーくんでもって実証済みでありますが、そこに加えてぶかぶかのミトン、ぶかぶかのくつ、ぶかぶかのぼうし。ええ、たいした威力でありました。このぶかぶかというのは、その身につけたものの大きさがその子の小ささを一層に際立たせて、より可愛く感じさせるんでしょうね。イラストも見事でした。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第9号(2013年9月号)

2013年8月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2013年9月号

『まんがタイムきらら』2013年9月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』、つみきがどどーんと飛び出してくる、そんな表紙なんですが、いや、これは手前が水中で、飛び込んできたのかね? どっちなんだろう、飛び出しだと思うんだけどなあ。小さな麦藁帽子、前がはだけたパーカーから見える水着が可愛いです。いや、やっぱりこれ水中だ。水の中、泳いでこっちに向かってきてるんだ。つみきのかたわらにはペンギンもいて、コミカル、そして可愛い表紙です。

『〆切ごはん』、新連載です。あんまりにも自然にはじまって、自然に読んでしまったもんだから、もうとっくにはじまってたのかと思った。今月号からですね。びっくり。エロ漫画描いて生活をしている梅ゆかり、本名は三縞ゆかり。彼女のもとにやってきた妹かおりにいろいろ心配されてるんですが、仕事のことを両親に認めてもらえなくて、家出のかたちで一人暮らしすることになったっていうんですね。仕事が大変で寝てない、家事もろくすっぽできてない、食事もままならない、そんな中、必死に漫画を描いてる。そんなお姉ちゃんが、仕事の合間に食べるご飯、それがメインみたいですよ。食べたら眠くなる、その上太る。けど、空腹じゃ働けない。それで作ったのが、冷凍うどん。レンジで解凍して、バター、明太子で味付けしてという簡単料理。ええ、これは確かにおいしそう。漫画としても面白くなりそうなところに、おいしそうな簡単レシピがついてくる。これは期待の新連載ですね。

『すいまさんといっしょ』。すいまさん、ふみんさん引き連れて学校に到着ですよ。どこから入るかわからなくて、木を登りはじめる。それでパンツ丸出しでぶらさがってるとか、ユウくん、いきなりとんでもないもの見せられてますよ。今回はすいまとふみんがあくむに出会って、それであくむとふたりが知り合いであること、しおりに知られることになる、そういった感じですね。まだあくむが人間でないとは、ユウにもしおりにも知られていない。必死に誤魔化しながらも、あくむちゃん、メインの皆との関係にしっかり組み込まれましたね。しかし今回は、実は学校にきて欲しかったと思ってるすいまさん、やたら可愛かったです。

『さつきコンプレックス』、威力のある扉絵でありますよ。ナオの策略にはまり、メイド喫茶にて働くことになった耕太。そこでは兄も父も働いていて、って、ふたりともメイドか! しかもゆるふわか! 耕太も女装し、小梅として給仕するんですけど、フロアのカオス感がものすごい。皐月、睦月ともに大人気で、その状況に心の中、静かにつっこみを入れる耕太、いやさ小梅。また父の振舞い見て、割り込んでいく小梅。なかなかのとんでもない状況、面白かったですよ。加えて今泉来店。いやもう酷い状況ができあがって、さらに耕太の追い込まれよう、実にナイスでした。

『帰宅るまでが学校です!』、もうすぐ試験、ということで葵の家で勉強会ですよ。学校では鬼気迫る表情で勉強に打ち込んでいたカンナさんが、葵の妹旭に陥落。葵の部屋が壊滅してるので居間で勉強会をすることになるんですが、尋常でない迫り方をするカンナに終始怯える旭とか、普通にしてたらじきに馴染んでくれたろうにねえ、いやもうそのやられっぷり、おかしかったですよ。そして弟は夏芽に一目惚れ。葵の弟、妹が帰宅部面々に関わりを持って、これはなんだか面白くなってきそうです。旭とカンナ、ふたりの今後が気になりますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第9号(2013年9月号)

2013年8月8日木曜日

『まんがタイム』2013年9月号

『まんがタイム』2013年9月号、昨日の続きです。

『フリーランスなあさみさん』、好評なのかい? それは嬉しいことでありますよ。フリーのイラストレーターあさみさん。自宅が仕事場の、悠々自適? 結構スローっぽい生活風景が見ていてなんだか心地いい。あんまり格好を気にしてないあさみさんの、自由なんだかフリーなんだか、自然なんだかだらけてるんだか、そうしたところ、ものすごく気にいっているのであります。あのタイムカードとか、思いますよね、こういうの導入したらきっと効率よくなるって。でも三日かあ。興味のままにネイルアート試してみたり、ピザを頼んで太ってみたり、そして打ち合わせにいろいろ服装迷ってみたり。あさみさんが、なにをするにも楽しそうなのがいいんでしょうね。また大家さんの勘違い、不採用と決めつけられるのは何故っていう、ほんと面白いです。

『ノコひけ!工業娘。』、神菜先生の正念場ですよ。鉋の薄削り大会に臨もうとする、その気迫がものすごい。鉋刃の刃先を顕微鏡でチェックするまではいいとして、木材を水没させるとか、そんなプールが自室にあるのか!? いやもう、木材に対する愛情、ただものではありません。しかし、ストーリー、いい感じに組み立ててきましたね。先生を応援するつもりできたのに、頼みの鉋刃を欠けさせてしまった相川。その相川が、先生の頑張りを無駄にすまいと、自分にできることを精一杯やる。その真剣さ、砥石に向き合う中、気付いていくものなど、ああ、いい漫画だと思いましたよ。生徒たちがちゃんと学んで成長していってるんですね。また、神菜先生も素晴しい。もしものためのスペアがあったのに、相川の気持ちを受けて、彼女の研いだ鉋刃を使った。この心意気、またこうしたところ、いい先生だなあ、そう思わされたんですね。

天子様が来る!』、キャラクターのバリエーション増やしながら、面白さを保ってるところ、さすがですよ。「みっちゃく24じ」とか、最初からなんかおかしい。なんか子供がまじってるのね。自由研究の宿題で、警察を観察してるっていう、このシチュエーションに違法賭博とか労働ビザとか、定番的展開といえばそのとおりなんですけど、よくまあこれらを組み合わせたもんだ、そう思わせるナンセンスな面白さ。実によかったです。そして最後のネタ、戦力の逐次投入をしない戦隊物を見たいという話。これ、いつぞやの『特命戦隊ゴーバスターズ』がちょっと踏み込んだ解釈を見せていて、ええ、なるほど逐次投入、気になりますよね。確かに見られるものなら見てみたい。納得でした。面白かったです。

『通りぬけできます。』、妙に気にいってるんですが、今回は安宅さんのさらなる魅力ですね。コンピュータに向かってる安宅さん、眼鏡をかけている。目が悪い、コンタクトを使ってたんだけど、部屋と部屋を繋ぐ大穴、そこにできた隙間に落としてしまったから眼鏡を使わざるを得ない。野暮ったく見えるんじゃないかと思ってこれまで使わないようにしてたらしいんですが、いやいやいやいや、可愛いですよ。信じられないくらいキュートですよ。木造のことを意識してるんだって店子にいわれて、服なんとかしろっていわれて悔しがってる様など、もうどうしたらよいのか。最高でした。安宅の服が少ない理由、それも面白ければ、対抗して眼鏡をかける店子、さらには木造入魂の日蝕眼鏡など、シュールな環境でなんだか妙に親しく楽しそうにやってる面々、その様子、大変面白かったです。

  • 『まんがタイム』第33巻第9号(2013年9月号)

2013年8月7日水曜日

『まんがタイム』2013年9月号

『まんがタイム』2013年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』がじぇじぇじぇと素潜りでありますよ。課長はモリを手にウニを一突き。他にも『恋愛ラボ』リコ、青い水着が印象的。『Welcome! つぼみ園』ことみ先生も元気に魚を追って、そして『大家さんは思春期!』、チエちゃんが人魚になっています。って、鯛を狙っているその目付き、まさしく捕食者の目であります。素敵!

『ゆとりノベライズ』、あー、厳しいんだなあ。売上、悪くもないけどよくもない。この、いわば行間を読む? 編集と作家の間の呼吸といってもよいものか、面白いというか、真剣勝負ですよね。やたらネガティブなゆとりですが、って、ゆとりのことよくわかってると思しい編集氏に流石といわれるネガティブぶりですが、この鬱屈がバネなのか。いろんなタイプの作家がいて、時に甘えたり、支えられたり、そうしながら頑張っている。そうした様、ゆとりにかけた里美さんの言葉などなど、よかったなあ。決して爽快、楽々な漫画じゃないけど、でもその思い悩むところなど、気にいっているんですね。

『大家さんは思春期!』、チエちゃんに服をプレゼントする、っていうのでデパートにきたのかあ。高級感漂うフロアに気後れするチエちゃん、生き生きしてる麗子さん、そしてどう見ても場違いそのものな前田さん。いいなあ、前田さん。泣くなよ! 気持ちわからんでもないけど。ちょっとしたチエちゃんのファッショショーですよね。いや、ほんと、可愛くてナイスですよ。ギクシャクからヤケクソになるまで、その過程がちょこっとうかがえて、想像するだに面白いですね。それでプレゼントですが、浴衣に決まったんですね。あの、紺色と白いの、それぞれのよさ、魅力を具体的に言葉にして、白が可愛いとすすめる前田さんは、なんだよやるじゃんかよ、ほんと、なかなかにできた男でありますよ。といったわけで、浴衣を入手しました。贈ったふたりも嬉しい、贈られたチエちゃんも嬉しい。その皆が嬉しいというのが素敵でありました。

『鉄仮面のイブキさん』、素晴しいな。人気があるのかな。だろうなあ、イブキさん、可愛いもんな。イブキさん、特技を聞かれてポーカーフェースと答える。あの、どやっ! って偉そばってるのが可愛くて、表情は鉄仮面、無表情なのかも知れないけど、全身で、また行動、身振りで伝える表情、それが本当に可愛らしいんですよね。そりゃもう相楽さんもイブキさんのこと大好きなわけだわ。今回はポーカーやって勝てなくて、ババ抜きが得意というからやってみたら負けなし。いや、イブキさんが強いんじゃなくて、喜多くんが弱いんじゃん。あの落ちになったポーカーフェースの修行もナイスで、いやほんと、イブキさん最高です。

『スーパーな店員さん』、いいですね。近所で開かれるお祭り、それに合わせて売り出しをかけるっていうんですね。去年まではなにもやってなかった。そんなだからみゆんが派遣されてきた。うん、なるほど、納得であります。ということは、この店の売上があがったら、みゆんさんは他に異動していくのかー! まあ、そりゃそうだろうな。野坂さんの引っ込み思案が解消されて、前へ前へ出るように自分の得意を発揮していく。その姿は実によかったです。夕佳さん野坂さん、ふたり浴衣を着て店頭特設の売り場にて活躍。みゆんも店長も縁の下で活躍。ひとつのことに皆で取り組んで、その特別なイベント感が実によかったです。

『スクールビート』、ゲストです。新任教員五条天音が出会った、校門にて服装指導を受けてる男。それが自分の指導教諭連歌屋先生だったというんですね。ドレッドヘアーを天然パーマと言い張り、サングラスを紫外線に弱いと誤魔化す。困ったおっさんなんですが、これ、放課後にはDJをやっとるからっていうわけなんですね。面白かったですよ。生徒へのはじめてのあいさつ、緊張してる天音をフォローするのがDJプレイ。天音も思わずノッてしまう。なんだろう、妙に楽しいぞ。実際この連歌屋先生、見た目こそはアレだけど、楽しくノれる授業を演出するその手腕はなかなかのものではないのかい? 放課後のクラブ活動も、なるほどそりゃそうだ、納得させれらて、それで天音がなんとなく感化されてる。そうしたところもよかったです。天音がね、なんだかんだいって乗っかっていくところ、妙に楽しいんです。

  • 『まんがタイム』第33巻第9号(2013年9月号)

2013年8月6日火曜日

Waltons Learn to play the Irish Tin Whistle

 ついこないだ、オカリナを買った話をしていました。で、その次に買ったのがアイルランドの楽器、ティン・ホイッスルであります。ティン・ホイッスル、ペニー・ホイッスルとかホイッスル、あるいはウィスルなんていったりもされる、簡易な吹奏楽器。縦笛ですね。簡単な縦笛というとリコーダーを思い出す人もあるでしょうが、それよりももっと簡単。プラスチックの吹き口に金属のパイプがつながってて、指孔がポコポコ開けられている。もう、見たらびっくりしますから。で、そいつを持っておきたい、そう思っていたんですね。

ティン・ホイッスルは、アイリッシュミュージックには欠かせない楽器です。有名どころだと、映画『タイタニック』のテーマ曲、『My Heart will go on』の冒頭に聞こえる笛の音が、このティン・ホイッスルによるものなんです。いや、別にタイタニックのテーマを演奏したかったからこれを買ったわけでもないんですが、いえね、いうまでもないことではあるんですけど、このBlogはそりゃもう音楽メインの音楽Blogで、一番最初の記事が『ペンタングル』、イギリスのトラッドフォークグループですね。そして次が『Folksongs of Britain and Ireland』。ほら、もともとアイリッシュにいきつく流れだったのです。

ティン・ホイッスルの簡単さはかなりのものですよ。リコーダーを思い出してもらえるとありがたいのですが、1オクターブ音域を高くするのに左手親指の押さえてる孔をちょっとだけ開けるでしょう。あの孔がティン・ホイッスルには存在しません。息を少し強く吹く、それで音域を上げるんですね。構造がシンプル、運指もシンプル。そもそもひとつの楽器でいろんな調を吹こうという発想になってない。自分の買ったものはD管ですね。これが一番標準的なものみたいなんですけど、これだとDとGを吹くのに適している。違うキーをやりたかったら、違うキーの楽器を使う、そういう考えなんですね。

さて、自分の買ったのは六ヶ国語のマニュアルとCDがついてくる入門セットだったんですが、とりあえずこれだけじゃ足りないよね。運指とか楽譜とかは載ってるんですが、基本的な奏法となるとちょっと説明が足りない感じ。足りない分はネットで調べるのがよさそうです。

オカリナもそうでしたが、ちょっとの隙間時間に吹くにはとてもいい楽器です。音域の狭いオカリナと違い、2オクターブくらいいけるから、できる曲はオカリナよりも多くていい感じです。といったわけで、『月花』なんかを練習してましたよ。

2013年8月5日月曜日

『まんがタウン』2013年9月号

『まんがタウン』2013年9月号、発売されました。表紙、メインは『あつあつふーふー』です。看板娘、蘭が紅葉柄の水着で、元気にビーチバレー。いや、あれはビーチボールで遊んでるだけですね。セパレートながらも露出少なめ、色気よりも健康的、そうした印象の強いイラスト。それがこの子のらしさなんでしょうね。そして『俺の嫁の作り方』の告知カット、『となりの工学ガール』と『新クレヨンしんちゃん』のカットもございます。

『押しかけ時姫』は、中学校に体験入学。いろんな科目を経験しながら、音楽の授業では琴を弾き、体育では着物にたすきがけ、いろいろズレてるところ発揮しています。でもそれが可愛いと感じられる。ソフトボールをやってみれば、投石の訓練と勘違いし、バットを振れば剣術の嗜みが出る。ええ、大活躍ですよ。そして恥ずかしいという、その意識の違い。足を出すのが恥ずかしい、かと思えばパンツをはいてないのは恥ずかしくない。ええ、いつまでも変わらぬ時姫ですね。

『あつあつふーふー』、扉は表紙の水着、同じのですね。さて本編はといいますと、暑いからお好み焼きは敬遠したい、そう思いながらもソースの匂いにさそわれてしまう。そしたら蘭が浴衣で接客。よいなあ、なんていってますが、いっそ水着でなんて話になって、おおう、水着になるのは大将か。いかしますよ。水着でお好み焼きを焼く。ううむ、汗が落ちそうで気が気でない。ほんと、それからの水着をめぐる勘違いなど、めちゃくちゃ面白く、ええ、大将の水着姿を見たがってると勘違いされた彼ら、あれはなかなかによろしいものでございました。

『俺の嫁の作り方』、ゲストです。四宮青葉はいわゆるオタクで、漫画やアニメの女の子を俺の嫁という、そういう類の人ですね。ざっと30人ほど嫁がいるそうで、けどちょっとずつ自分の好みとは違っている。結局は作者の理想なんだから、青葉の理想にぴったりいくわけがない、幼なじみかなんかなのかね? 美夜にそう指摘されて、漫画家になることを決意する。四コマだから余裕だぜ、なんていってる青葉ですが、まあ、うまくはいかんというのが定番ですよね。青葉、現時点における唯一の読者、美夜のことを意識してみたり、二次元じゃないからと敬遠してみたり、なんともつかみどころのない主人公であります。

『居間には今外国人がいます。』、万希にとってはじめての日本での夏休みなんですね。やりたいことはいっぱいあって、考えるだけでいっぱいいっぱいになってる。期待しすぎとはいうけれど、まあ、期待しちゃいますよね。万希の家にステイしている外国人の面々、ここを待ち合わせの場所にして、落ち合っては出発していく。オタクの祭典にいく人あり、熊野古道、釧路、屋久島といった世界遺産を巡る人あらば、鎌倉にいくなどなど、皆、日本を満喫している、そう感じさせていい感じでありました。で、万希はというと、人がいなくなって静かになった自宅で、どうも落ち着かない。これ、万希の両親が帰ってくる、それでみんなが気を利かせてくれてたんですね。お母さんに会えて嬉しそうな万希。けど、この家を離れるつもりは今のところないみたい。なんのかんのいって慣れていってる、そんな万希の垣間見せた子供らしさ? それがなんだか可愛らしかったです。

『思春機13号』は、みいな、やっぱりレギュラーになってきましたね。毎朝、玄関前に大量の空き缶が捨てられてる。きっと嫌がらせと思っていたら、実は違った。ちょっとずつ人を知って、人を好きになっていく、そんな感じでありました。しかし、遊園地に遊びにいって、ジェットコースターやらお化け屋敷やら、はたしてみいなはちゃんと楽しめたのでしょうか。幽霊役を生体と見抜く、いや見抜くもなにも、そりゃ生体なんですけど、そうしたところなど面白かったです。またみいなとひとみの変形。ひとみは自転車なのか! おかしくて、実によかったです。

  • 『まんがタウン』第14巻第9号(2013年9月号)

2013年8月4日日曜日

NIGHT BY NOBLE プラオカリナ AC

 いつだったっけかなあ、漫画を買いに京都に出た時のこと、馴染みの楽器店を冷やかしに寄ったら、管楽器フロアにオカリナがいくつか置かれていましてね、いわゆる衝動買いです、一本買ってしまいました。オカリナは一応二本持っていて、透明のプラスチックのソプラノとアルト。これ、なかなかに酷くってね、基準ピッチがやたら低いから他の楽器と合わせるってのがまず無理って感じ。でも安いし、手軽だし、カチカチの音も、オカリナっぽくはないけど、そんなもんだと思うとそれはそれでいい。そうしたところに一本買い足すつもりになったのは、やっぱり合奏ですよね。母がオカリナをやっていて、二重奏の楽譜を持っていたりする。じゃあちょっと合わせようかとなると、透明オカリナじゃピッチが合わない。しかたないからリコーダーで合わせてたんだけど、なんだかそれもつまんない。と思ったところに、ちゃんとしてるっぽいオカリナ見せられて、これは! と手を出してしまったんですね。

3種類ほど試奏させてもらったんですよ。そんなに高いもの買うつもりはなかったので、三千円くらいのをいくつか。そのうちのふたつがNIGHT BY NOBLEのプラオカリナで、光沢仕上げとラバー仕上げ。試奏した時は、フロアがめちゃくちゃよく響いたのでラバーの方が音がまるくていいかな? そう思ったんだけど、自宅に帰って吹いたら、あれえ、なんだか抜けが悪く感じるよ? 母の使ってるのを借りて比べてみれば、音の出しやすさ、高音域の当てやすさはプラオカリナなんだけど、音の抜け、鳴りのよさを考えると母の陶製の方が格段にいい。まあ、値段も違うからなあ。これ、光沢仕上げだったらどうだったんだろう。ちょっと気になってるんですね。あんまり違わないかも知れないですけどね。

NIGHT BY NOBLEを選んだのは、指孔が自分の手に合っていたからというのもあるんですね。もうひとつのは、ええと、メーカーとかモデルとか覚えてないんですが、指が微妙に合わなくて、まあ使ってるうちに慣れて平気になるんでしょうけど、音がいいとかアドバンテージがあるならともかく、それほどの差もないなら、そりゃ押さえやすい方を選びますよね。で、ラバー仕上げ、黒を選んだのは、単純に汚れが目立ちにくいだろうと思ったから。アイボリーはどうしても汚れが目立つでしょう。ええ、単純な話なのです。

オカリナは、陶器のものはいい加減に扱うと割れたりする、ちょっと怖かったりしますけど、プラオカリナはその点、丈夫にできてるので、割とラフに扱える、その気楽さがいい感じです。吹いた時の抵抗はちょっと強め、けどそのおかげでビブラートはかけやすい。吹いても吹いても、音量というか響きというかが増大する感じがない、そのかわりにビブラートで表情をつける、そういう割り切りがよさそうですよ。

というわけで、しっかり練習して吹くって感じじゃないんですが、なんか時間がちょっとできた時なんかに、なんとなく手にとって、なんとなく吹く。そんな感じで楽しんでいます。

2013年8月3日土曜日

『まんがホーム』2013年9月号

『まんがホーム』2013年9月号、昨日の続きです。

『はっち・ぽっち』、犬には夏はつらいですよね。特にシベリアンハスキー。あまりに暑いから、涼を求めて床に寝転がっている。しっぽをべちんべちんやってるのは、見た目にも可愛くて、けどハチにとってはそれどころじゃないだろうなあ。とんでもない猛暑。千年に一度とかいってますが、それは大げさにしても、近年の猛暑はかなりのもので、そりゃ犬も毛皮を脱ぎたいでしょう。脱げないからトリミング、もう風物詩といえるようなものになってますよね。寧々子がサニーちゃんにもさわれるようになってるなど、なるほど、大型犬への恐怖心、すっかり克服された感じですね。そしてハチ、キュウリを食べたりスイカを食べたり。それはそれで夏を満喫してますね。

『シネマちっくキネ子さん』。おお、新キャラだ。広路ピア子、世界的な舞台女優になるのが夢というお嬢さん。夢をかなえるために? 撮影所にやってきて、その設備、装置を自分が使おうというんですね。とはいえ、管理用タブレットを奪ったところで、使い込なしている、そんな感じではないんですけどね。もともとは西部劇にいう無法者のことを話していた。そこにやってきたピア子、この人がいわばその無法者のポジションについて、映画と舞台の対決、それと同時にもともとの西部劇展開も見せてくれた。そんな風に思います。しかしピア子さん、可愛い人だと思います。まさかのカーテンコール、なんだか憎めない、そんなお嬢さんです。

エッセー企画は「仕事部屋へようこそ!」であります。参加者は胡桃ちの、おーはしるい、高野うい、瀬野反人、あさのゆきこであります。二世帯住宅の片方を自宅に、もう片方を仕事用にというのはいいですね。余裕をもった仕事場、しかしそれでも本の収納に悩むのかあ。趣味の本、そういうのもあるのでしょうが、資料とか、仕事に欠かせないものも大量にあるのでしょう。おいそれと処分できない。大変だなあ。ほんと、どうしたらいいんだろう。面白かったのは瀬野反人の仕事場。アシダカグモが備品扱いだ! あー、ゴキブリをとるんだよね、と思ったら、まさにそういう話で、すごい! その共存具合もすごいです。

『半熟やおよろず』は、見習い神様たちの夏休みです。お盆に夏休みをとる、っていうんですが、そうなのか、神様ってそうなのか? お盆は仏事なのに神様に関係するの? そういう鳴に、持ちつ持たれつとの説明なされて、へー、神仏習合? 漫画のネタじゃなくて、本当にそういうことになってるの? 本編でも、鳴のお爺ちゃんと観音菩薩が友人だったり、またその観音様がやたら楽しかったり、面白かった。そしてお寺の猫、桃の霊が神様になりたいという。それで鳴も通う高天原学園に通うことになるというんですね。なるほど、日本の神様って自由だなあ。そう思わせてくれたエピソード。次回からは桃も同級生、レギュラーですよね。

  • 『まんがホーム』第27巻第9号(2013年9月号)

2013年8月2日金曜日

『まんがホーム』2013年9月号

『まんがホーム』2013年9月号、発売されました。表紙は、夏休みでありますね。メインに『らいか・デイズ』、らいかが絵日記をつけているんですが、畳のうえ、腹這いになってね、こういうところ、夏休みの気怠さ感じさせて実にいい感じですよ。『天国のススメ!』は虫取りですね。『まりかちゃん乙』はフラッペを食べて頭痛おこして、そして『主任の一ノ瀬さん』、大人には夏休みなんてないとばかりに、栄養ドリンク手にして、元気爆発です。

『ただいま独身中』、楓さん、胸が小さいことを気にしてるのか。けど、すっきりとして美しいじゃないか。ええ、なんでもかんでも大きけりゃいいってもんじゃない。だから、胸欲しいとか思わなくてもいいんですよ! しかし楓さん、姫くんとは疎遠になっちまったんですね。うまいこと復帰できると思ってたのに、なかなかうまくはいかないもんです。となると、今度は職場で桂さんとの展開が本格化? なんて思わせる回でありました。けどそうなると松田さんとの対立が深まってしまう。だから楓は乗り気でない。なのに桂さん側から、ちょっとずつ押してくる。その微妙な駆け引き、距離感がおかしいんですよね。

『孔明のヨメ。』、歴史が動いていますね。徐母の店でトラブル。なにやらいわくありげなお客さんに汁をかけてしまって、しかも被害は割符にも及んでしまってさあ大変。軍祭酒様なる言葉が出て、またその客の行動、剣を抜くかも知れない、そうした行動に月英も気付いて、ほんと、鬼気迫る状況ですよね。市場からうかがえる政情不安、そして怪しい人物。また三国志の豪傑の姿もちらほら見えて、ほんといったいなにが起こっているのか。またそこに我らが孔明はどのように関わっていくのか。わくわくしますね。ちょっとハラハラもしますよ。

『どろんきゅー』は、ほんと佐倉果歩、どんだけ幽霊に好かれるんでしょう。幽霊にばっかり声をかけられる、そんな風にちょっと悩んでる果歩だけど、ほんとは人からも好かれてるんですね。ただ、まわりに幽霊がいるからそれで話し掛けられにくいというだけで……。学校での幽霊たち、小学校のころからそうだったんですね。またゲーセンのプリントシール、あれにも幽霊が干渉してきて、ほんとフレンドリーなやつらです。あのガンシューティングの幽霊たち、あれがほんといいやつらで、こういう幽霊ならいいなって思いますよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、安堂友子の新作なんですが、いやもう、めちゃくちゃ面白いですね。夜眠れないから、お姉ちゃんにお話を読んでもらう。そんな話なんですけど、この姉ちゃんがとんでもない人で、貧乏で絵本の一冊もない、だから覚えてるおとぎ話を読んであげる。それがみんなうろ覚えというか、えらいへんてこな物語になっとるわけですよ。のっけから『裸の王様』。肉体美なんだ!? 『西遊記』あり『みにくいアヒルの子』ならぬヒールの子あり、もう、めちゃくちゃ面白い。太陽の実力とか、トンカツの絵面のインパクトとか、おとぎ話をパロディにしてこの面白さ。さすが安堂友子、そう思わせるものがありましたよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第9号(2013年9月号)

2013年8月1日木曜日

Logic Pro X

Logic Proがいつバージョンアップするのか、それともしないんじゃないか、不安まじりでひそひそと囁かれてきたのは、Logic Proが9でディスコンになるかも知れないという心配あってのことでした。けど、ちゃんと新バージョン、リリースされましたね。Logic Pro X。App Storeにてダウンロード販売が開始されて、価格は破格の1万7千円、って、やっぱり安すぎるだろ! プロ仕様のDAW、各種音源やプラグインが同梱されていてこの価格って、正直ありえないレベル。Logic Studioが5万円で販売されてた時から安い安いといわれてましたが、ダウンロード販売に移行してなおさら安くなった。もうこりゃただごとじゃない、そんなレベルの安さです。

さて、Logic Pro Xでなにが変わったか。いろいろ細々変わってるみたいですが、見た目が変わったり、ちょっと操作性も変わったり。そんな中、自分が興味持ったのはDrummerでした。Logicに収録されてるドラム音源といったら、EXS24 mkIIのサンプラー音源かUltrabeatだったわけですが、こんなの欲しいなって思ってる音、それがですねなくってですね、いろいろ工夫したりしてたんですが、将来的にはドラム音源を買うことも視野にいれないかんかな、そんなこと思ってたところにDrummerでしょう。これ、ドラムセットをいろいろカスタマイズできる。Drum Kit Designerでもって、タムやスネア、シンバルなどをそれぞれ交換したり、またピッチやサスティンの調整なんかもできる。やあ、これは嬉しいな。しかもこうして編集したドラムセットを、仮想Drummerに演奏させることができて、まいったな、これ、自分がいろいろ考えて入力するよりも、ずっとかっこいいのができちまうよ。正直、いたれりつくせりですよね。ほんと、どうしたものかと思います。

この他にもアルペジエータが追加されたとか、Flex Pitchでピッチ補正ができるようになったとか、これ欲しかった、そう思うものがサポートされたと感じた人も多いんじゃないかと思います。以前からピッチ補正プラグインは同梱されてたんですが、もうちょっといいのが欲しい、そう思ってた人は多いみたいなんですよね。そうした要望に応えたのがFlex Pitchだと思う。って、本当に欲しいならMelodyneでもAuto-Tuneでも好きなの買ったらいいじゃないか、そういわれてきたんですが、そこまで必要としてない、そんな人には朗報ですよね。うん、自分なんかもそんな感じ。使うかどうかはまだわからないけど、必要に応じて使っていったりするのかな? かも? って思います。

他にもiPadから操作できたり、Logic Remoteですね、コントロールサーフェスを持ってない自分にはやっぱりこれもありがたい。

ただ、ちょっと困ったところもありまして、まさか32bitプラグインが使えなくなるなんて! いや、ちょっとそんな予感もしてたんですが、これまでは32-bit Audio Unit Bridgeってのがあって、64bitモード時でも32bitプラグインが使えたんですが、このアップグレードでなくなってしまった! うっそー! FG-Xが使えなくなるのは困るなあ。VIENNA ENSEMBLE PROってのを使うと32bitプラグインも使えるっていうのは知ってるんですが、またいろいろとやり方もあるみたいなんですが、まいったなあ。理想的なのはFG-Xが64bit対応のAUプラグインをリリースしてくれることなんですが、こうした環境が整うまではLogic Pro Xはハードディスクの肥やしかな、そんな風に思っています。