『まんがタイム』2013年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』がじぇじぇじぇと素潜りでありますよ。課長はモリを手にウニを一突き。他にも『恋愛ラボ』リコ、青い水着が印象的。『Welcome! つぼみ園』ことみ先生も元気に魚を追って、そして『大家さんは思春期!』、チエちゃんが人魚になっています。って、鯛を狙っているその目付き、まさしく捕食者の目であります。素敵!
『ゆとりノベライズ』、あー、厳しいんだなあ。売上、悪くもないけどよくもない。この、いわば行間を読む? 編集と作家の間の呼吸といってもよいものか、面白いというか、真剣勝負ですよね。やたらネガティブなゆとりですが、って、ゆとりのことよくわかってると思しい編集氏に流石といわれるネガティブぶりですが、この鬱屈がバネなのか。いろんなタイプの作家がいて、時に甘えたり、支えられたり、そうしながら頑張っている。そうした様、ゆとりにかけた里美さんの言葉などなど、よかったなあ。決して爽快、楽々な漫画じゃないけど、でもその思い悩むところなど、気にいっているんですね。
『大家さんは思春期!』、チエちゃんに服をプレゼントする、っていうのでデパートにきたのかあ。高級感漂うフロアに気後れするチエちゃん、生き生きしてる麗子さん、そしてどう見ても場違いそのものな前田さん。いいなあ、前田さん。泣くなよ! 気持ちわからんでもないけど。ちょっとしたチエちゃんのファッショショーですよね。いや、ほんと、可愛くてナイスですよ。ギクシャクからヤケクソになるまで、その過程がちょこっとうかがえて、想像するだに面白いですね。それでプレゼントですが、浴衣に決まったんですね。あの、紺色と白いの、それぞれのよさ、魅力を具体的に言葉にして、白が可愛いとすすめる前田さんは、なんだよやるじゃんかよ、ほんと、なかなかにできた男でありますよ。といったわけで、浴衣を入手しました。贈ったふたりも嬉しい、贈られたチエちゃんも嬉しい。その皆が嬉しいというのが素敵でありました。
『鉄仮面のイブキさん』、素晴しいな。人気があるのかな。だろうなあ、イブキさん、可愛いもんな。イブキさん、特技を聞かれてポーカーフェースと答える。あの、どやっ! って偉そばってるのが可愛くて、表情は鉄仮面、無表情なのかも知れないけど、全身で、また行動、身振りで伝える表情、それが本当に可愛らしいんですよね。そりゃもう相楽さんもイブキさんのこと大好きなわけだわ。今回はポーカーやって勝てなくて、ババ抜きが得意というからやってみたら負けなし。いや、イブキさんが強いんじゃなくて、喜多くんが弱いんじゃん。あの落ちになったポーカーフェースの修行もナイスで、いやほんと、イブキさん最高です。
『スーパーな店員さん』、いいですね。近所で開かれるお祭り、それに合わせて売り出しをかけるっていうんですね。去年まではなにもやってなかった。そんなだからみゆんが派遣されてきた。うん、なるほど、納得であります。ということは、この店の売上があがったら、みゆんさんは他に異動していくのかー! まあ、そりゃそうだろうな。野坂さんの引っ込み思案が解消されて、前へ前へ出るように自分の得意を発揮していく。その姿は実によかったです。夕佳さん野坂さん、ふたり浴衣を着て店頭特設の売り場にて活躍。みゆんも店長も縁の下で活躍。ひとつのことに皆で取り組んで、その特別なイベント感が実によかったです。
『スクールビート』、ゲストです。新任教員五条天音が出会った、校門にて服装指導を受けてる男。それが自分の指導教諭連歌屋先生だったというんですね。ドレッドヘアーを天然パーマと言い張り、サングラスを紫外線に弱いと誤魔化す。困ったおっさんなんですが、これ、放課後にはDJをやっとるからっていうわけなんですね。面白かったですよ。生徒へのはじめてのあいさつ、緊張してる天音をフォローするのがDJプレイ。天音も思わずノッてしまう。なんだろう、妙に楽しいぞ。実際この連歌屋先生、見た目こそはアレだけど、楽しくノれる授業を演出するその手腕はなかなかのものではないのかい? 放課後のクラブ活動も、なるほどそりゃそうだ、納得させれらて、それで天音がなんとなく感化されてる。そうしたところもよかったです。天音がね、なんだかんだいって乗っかっていくところ、妙に楽しいんです。
- 『まんがタイム』第33巻第9号(2013年9月号)
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