2013年8月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年9月号

『まんがタイムジャンボ』2013年9月号、昨日の続きです。

ちっこいんちょ』は、いいんちょの昔の話ですね。中学の時からずっと委員長。さらには小学生時代、幼稚園、乳児期までさかのぼる、っていうんですが、さすがにこのへんは嘘。 描かれるのは、小学生のころからですね。普通サイズのいいんちょはちょっと新鮮で、ずっと級長ばっかりだったから他の委員、係もやってみたかった。お花係、給食係、生きもの係、などなどいろいろ語られて、ええ、やっぱり小さくとも極小ではないいいんちょ、新鮮です。そして後半はライバル緒形京子の話になって、新委員長の座を狙ってるっていうんですね。違うクラスなのに。しかもすでに委員長選で負けているときた。そんな京子を美人と誉めるいいんちょ、励ましてるわけじゃないでしょうけど、結果的に励まされてますよね。人を補佐する、助ける、そうしたことを自然に? できるようになった京子様、いいですね。ぐっと魅力的になった、そんな風に思いましたよ。

『桜乃さん迷走中!』。このところ野菜が高いので自分で作ってみようと思い立つ桜乃さん。大江さんには、買ったほうが安いと指摘され、それについては桜乃さんも諒解してるんですね。プランターを買い、土やら苗やら買い込んで、大江さんはトマトが欲しいというんですが、それはちょっと難しい。でもミニトマトながらチャレンジはしてみてたのか。シソとかルッコラは雑草みたいなものだから、放っといてもなんとかなりそうですよね。そのへんは堅実っぽいんですけど、肥料はやらないとか、間引きもしないとか、ミニトマトは最初からもう駄目だったとか、そして最終的に飽きるとか……。熱しやすく冷めやすい桜乃さんには、家庭菜園とか向かないっぽいですね。けどそれでこそ桜乃さん、そんな感じもしますよ。

『凪くんの不運な棚ぼた』、平太郎の住むアパートに天野明日香なるシスターが引っ越してきた、っていうんですが、この人、エクソシストなんだそうです。悪魔や妖怪を撃退する。それを聞いて、やれるもんならやってみろ、挑発するのが疫病神なんですが、なんのかんのいっても神なんだから、エクソシストには無理なんじゃないのかなあ。買い物半分、対決半分で街に出たところ、自殺しようとビルに登った男を見付けてしまう。明日香いわく貧乏神がついてるそうなんですが、ああ、疫病神と貧乏神は違うカテゴリーなのか。それで、疫病神の方が格が高いんですね。しかし座敷童子と競いあっている疫病神。人死にを出したりはまずいんですね。ちょっと状況が進んで、ルールといっていいのかな? そういうのも見えてきた回でしたね。

『マネーちゃんず』はご主人が友達と飲んでるところからはじまって、って、昨今の社会状況反映して、わびしいですなあ。ボーナス出ない、夏休みもちょっとしかとれない。けどブラックさにかけては、お金の方が上だっていうんですね。止まると経済が死ぬ。ああー! それからの財布とお金たちの仕事談義、それもまたわびしくて、いや、なんだかわかる気がする……。そうしたところもまたわびしいのであります。しかしお金たち、ご主人が飲んでると、彼らもまた飲みに入るんですね。わびしい飲み会といってもいいのか、けどそういうシビアさが持ち味と思いますよ。

『テイクアウト!』。このみって、夏休みに入ったらすぐに宿題を済ませてしまうタイプなんだ! えらいなあ。けど、すぐに力尽きるから、プリンでブーストするっていうの、お母さんもよくわかってる感じです。そして楓、このみを誘って海にいくんですね。セレブな海水浴じゃなく庶民の海水浴をお楽しみあそばして、それを内心残念がってるこのみ、あの表情が実によかったですよ。けど高級スイカが出てきたり、それを割るのにこのみが開眼したり、またメイドのいたずらっぽい嘘なんかも面白く、なにより楽しい、そんなエピソードでした。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第9号(2013年9月号)

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