2013年8月29日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年10月号、昨日の続きです。

『ハレハレハレルヤ!』。今回は、しな乃先輩にスポットライトですよ。扉絵がアクティブ、って、このポーズはなに? キック? そして本編のテスト勉強でも、って、もうテスト終わってるのか! それでみずほは赤点三つだったか! あかんやん! 頼りになるのは泉。数学のわからないところを泉、泉と聞いてたら、皐月が落ち込んでしまって、しかし皐月、教える段になったらなんだか頼りにならない。いやもう、思うようにいかないことってありますよね。おかしかったですよ。しかし面白かったのはしな乃の受け答え。どうやって赤点回避してるかと聞けば魔法と答える。取り出したるは勝率八割のサイコロ加工鉛筆。こいつを転がして、と思いきや転がさず普通に受けるというの、予想、パターンを裏切って、ほんと面白かった。あのゴロンと転がる、あの仕草もまたよかった。ほんと、いい加減、適当、そんなしな乃、息抜きのパズルにしたってそうでした。そんな彼女の実力、あれがさりげなく読者に知らされて、なんとー! いやもう、今回はしな乃先輩回だったと思います。面白かった。

『フレラジ☆』はラジオのイベント。公開イベントをやるみたいなんですが、あれれ、フレラジの面々はイベントには出ないんですね。フレラジはまだはじまったばかり。いつかこうしたイベントにも出られるように、そういう気持ちを高めてくれますよね。しかしこういうイベント。これをバックステージから見せるというのは、なかなかに面白い。そんなにしっかり描けるだけの紙数はなかったのに、ざっと全体を俯瞰した、そんな感覚が得られたんですね。なるほど、こういうイベントがあって、なるほどそれでいつかはこういうイベントに彼女らが出る日がくる。その時に、舞台裏の雰囲気も思い出せたら、演者の側だけでない、多面的な読み方ができたりするんだろうか。ええ、楽しみに思うのですよ。

『しずくマリアージュ』、これ面白いですね。明日から夏休み! それでハルヒコとデートだと浮かれる雫ですが、肝心の晴彦は補習らしい。補習にはヤナディもいる。やらないからできないヤナディと、やってもできない晴彦。おおう。雫よ、晴彦はあきらめてよそにいくがよいよ。やらないからできないと、やってもできないの実際が提示されたあのコマ。雫じゃないけど、ほんと、駄目な理由がよくわかる。それで雫、すごいのね。いやもう、雫の魅力、格段にアップでした。雫は明るくて元気でめげない、そんな雰囲気がありますけど、好きな相手が自分をなんとも思っていない。そうした態度に傷ついて泣いちゃうところなんて、もうほんといじらしい。ほんと、雫の可愛さが大変で、いいですよ、この漫画。雫には、ヤナディのキモさに負けずに頑張って欲しいです。

『あまゆる。』は旧校舎で肝試し。考えなしにハルが脅かし役に立候補。アヤも巻き添えなんですが、脅かす側のハル、アヤと、脅かされる側のユウとマオ。両面から描かれる肝試し。ハルとアヤのやりとりも可愛く、そして思わぬハルのナイスプレー。なるほど、うん、こっちの方が得体が知れないだけ怖いですよね。いつも見栄を張るのはアヤって印象がありますが、マオもわりとそんな感じなんですね。ユウにいいところを見せたい、そう思ってうまくいかないマオがよかった。そしてヒナ先輩のまさかのリベンジ。あれも面白かった。ええ、ちょっと不思議を残しつつ、きれいにまとめて閉じた。ひとりひとりの動きがよかったですよね。ええ、楽しい肝試しでした。

ネガ→ポジ』、ああ、そうだ、季節が逆転してるんだ。大晦日ですよ! 大晦日になっても年賀状を書いてる音々がいれば、まったく動じていない綾乃がいる。もう出したのかと思いきや、なんと、出す相手がいないのか! いかしますよ。綾乃、知沙の申し出を受けて、三人で年賀状を出しあうことにする。うんうん、いい友人関係です。この三人に真白が加わっての年越し。おせちはないけど、おそばはある。うん、年越しそば。年越し関係なしに食べたいですよね。って、真白さん、そばだけじゃ駄目? しかし綾乃の運の悪さ。トイレで年越し。夜を徹して待ちわびた黒瀬先輩も空振りで、けど初日の出は見られた。晴着で初詣。その道中は微妙にアレだけど、綾乃、大吉も引くし黒瀬先輩にも会えるし、よかったじゃん。いやもう、この子の黒瀬先輩好きが見事に発揮されて、いやはや、めでたしめでたしでした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第10号(2013年10月号)

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