2024年4月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年6月号、先日の続きです。

『おだまき君の道草ごはん』

恋を自覚した苧環は、こんなにはっきりしない男になるのか! これまでいつだって飄々と、小麦の心をざわめかせてきた苧環が、小麦を前にして自分の気持ちを言葉にできない。そんな苧環に対し、明鏡止水の心境ですか、小麦さん! と思ったら、これがもう一ヶ月も続いてるっていうんですか。ああ、そりゃさすがの小麦さんでも慣れちゃいますよね。

告白寸止めながらもプレゼントは欠かさない苧環。なにかの実を炒ったものが入っていて、結構おいしいらしい。しかしこの実が苧環の思いを伝えるための本命小細工だったとは! 小野小町に焦がれた深草の少将が小町のもとに通いつめたという百夜通いの逸話にもとづいたメッセージ。少将が毎夜置いていったという榧の実を、小麦に贈って願掛けしてたっていうんですが、うん小麦もいってるけどまわりくどい。でも、気持ちはもう伝わってるよ。

だからこそ小麦の答えた白詰草の冠、毎年春になったら作ってよというその言葉に込められた意味。今だけではなく来年も再来年もずっと一緒にいたいという気持ち、いい返答だったなって、光るんですよね。

ええ、次回最終回だそうですよ。ふたりの恋はどのように実るんでしょうね。ええ、実ること前提で話しています。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ステラに食事を供するジュロー。どんなに豪華な食事を魔法で生成しても、さすがは王女というべきでしょうか、おいしいと評するもののそれ以上の感想は得られない。これ、ジュローは王女の求めるものを見誤ってるんですよね。ステラはおいしいものが食べたいわけじゃない。それよりもジュローという人物を、そのバックグラウンドを知りたい。だからこそ求めた、ジュローの故郷の料理。タイミング悪く、レベルダウンのせいで料理を生成できなくなってしまったジュローだけれども、だからこそ実るものがあったというべき結果オーライ。

ええ、今回のレベルダウンは不運だったけれど、そこで投げ出さず、この世界でできることを全力でやりとげた。できた料理は、慣れぬジュローの素人料理だったかも知れないけれど、そうした行動にこそジュローという人物が表れていたのだと思うし、つたなくとも手をかけた料理こそが食べる人の心を打つという、そうした気持ちと気持ちの響きあうということが描かれたのだと思います。

しかし今回のジュローの全力。さすがの高レベル冒険者だな! 副産物がすごい。大地を蝕むモンスターを次々と倒し、民衆を救いまくっとる! なのに、その偉業はこれといって語られるわけでなく、ほんとのほんとについで。ああ、今後もこういうナンセンスなおかしみが期待できそう。いやもう、とんでもない活躍がしれっとなんでもないことみたいになってるの、今回ジュローが脇目もふらず料理に奮闘した、その証拠といえますね。

『アイドルはお忍びCHU♡』

紗鳥の所属するアイドルグループ、レゼルにちょっとした動きです。レゼル初の新メンバーオーディションが開催される。メンバーにとっても寝耳に水。それだけ一花の脱退が大きかったのか!? 実際、紗鳥はこの施策にプライド傷つけられていて、けれど一花脱退後に紗鳥のグッズ売り上げが減った事実もある。否応なく変化に対応していかないといかない紗鳥なのですね。

その事実を書店で偶然耳にしたのが一花です。自分のせいではないか、気に病んでしまったところにかかってきた紗鳥からの電話。プライド傷つけられたことに憤慨しながらも、一花のせいなんかじゃない、自分たちが盛り返せなかっただけ。人のせいにすることなく、自分たちの問題として引き受けただけでなく、はやく共演できるポジションにまで登ってきて、一花にハッパをかけてくるんですね。

こうした紗鳥の行動にこそ彼女のプライドが感じられる。本当、気持ちのいいお嬢さんだと思いましたよ。

2024年4月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、先日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

なんと、あの牧奈部長に苦手があるというのですか! それは映研部の部長、斑目有理栖。これまで演劇部が使っていた衣装はすべて、映研部のご厚意で貸してもらっていたもの。それと知らずに音子は気兼ねなく着用してきて、そうと知った今、恐縮せずにはおられないのでありますが、内緒にしていたのは有理栖の意図でもある。なので、それが咎められるということもなく……、じゃあなんで牧奈部長は土下座させられてたの!?

映研部からちょっとしたオファーが提示されたのでした。お古の衣装を演劇部に譲ってあげよう。その対価として、音子をメインに撮影したい。それもこれも副部長の浦垣功之助が音子のファンだからというのですが、なんといってもあの『灰かぶり』、実は音子が素の自分をあらわにしていたとは思いもしない功之助です。あんな役では音子のよさが伝わらない! なら自分が撮るとえらい剣幕で、しかしそうなると音子は猫をかぶった上にさらに猫をかぶるようなことになるのだが!?

この申し出を受けた演劇部。音子を撮るという試み、ただではすまない予感がしますよね。ほんと、どうなるんでしょう。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

異世界サウナにランパーさんが帰ってきて、そして資金繰りも改善しつつある。いいニュースが立て続けに舞い込んで、いいことづくめかと思ったらそうじゃないというから大変。なんと、サウナの熱源である炎魔法石が底を突こうとしている。魔法石を輸送しているドラゴンから、わけあってしばらく輸送ができないとの文が届いて、ああ、物流の2024年問題は異世界にも!?

ちょっとした異世界サウナのピンチだというのですね。

最悪臨時休業することになるかも知れない。この状況で、ルナが発案するんですね。魔法石を自ら取りにいく! 目的地は窓から見える火山。スラーと館長をともなっての遠出でありますよ。これまでは、異世界サウナを中心に描かれてきたこの漫画が、より広い世界へとその活動の舞台を広げて、ルナの異世界探訪とでもいうべきこの展開。はたして彼女が出会うものはなんなのか、知るものはなんなのかと、興味が刺激されてやまないのです。

かくしてまずは自然が作り出した洞窟サウナを体験することとなりまして、ああやっぱりここでもサウナなんですね! どんなときでも、いたれりつくせりのサウナ日和です。

『オールドヨコハマラジオアワー』

オルヨコ存続に関わる重要人物、燈台ミサキの懐柔にまるでいたらない! どうもこうもない崖っ縁に立たされたなぎさ。ここに救いの手をさしのべる人物が登場! って、まさかのハラスちゃん。どうしてもオルヨコについて話してしまって破談一直線のなぎさに代わり、聞き上手ハラスがミサキ懐柔に乗り出すというのです。

しかしこれがまあうまい。なぎさが見込んだとおりとでもいいましょうか、なぎさがボロを出しそうになるタイミングでうまく介入、そこからミサキに語らせていくその手腕。ここには子供の時分からのハラスの悲しみとでもいったらいいのでしょうか、受け身がちコミュニケーションでもって生き抜いてきた手練手管が如何なく発揮されて、なぎさの自爆を回避していく。ミサキも自分のルールー好きをこれでもかと開陳して、ああ、これはいい感じなのではなくて!?

と思ったら、自分の好きについて語ったとたんに、ハラスちゃん、大失敗!

でも、この騒動があってより深まっていくハラスとなぎさの関係性。時間を繰り返しているわけではないハラスですけれど、それでもなぎさと仲を深めていく、そんな瞬間はいくらでもあるんだって思わされた今回。ああ、いい描写だなって思ったのですね。

2024年4月27日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号、発売されました。表紙は『はらぺこ少女と探偵と』。律歌と音都が元気に登場。さあ次の目標にといわんばかりに指差す律歌は、こちらに向けてきらきらした目を投げ掛けて、そして音都はというと、手に肉まん、そして律歌の指差す方向に視線を向けている。それぞれ違ったことに興味を持ちながらも、同じ方向を見ようとするような寄り添い感もある、独特な関係思わせるイラストになっておりますよ。背景のセピアに彩られた色調の落ち着きもまたいい感じ。全体に穏やかで、それでいて溌剌とした気持ちの躍動も感じさせる表紙です。

今月は新規ゲストが2本です。

『ものづくり部』

手芸が好きな姫坂ユリ。高校に入学したら手芸部にと思うも、どうもこの学校には手芸部はないみたい。かわりにといっていいのか、ユリが見つけたのが物づくり部。ここなら手芸もいけるかも。そう思って勧誘ポスター見ていたら、ポスターの文字配置のおかげで、物部ななさんも興味持ってた。かくしてふたりで向かう物づくり部。たどりついてみれば、廃部の危機に直面し、余裕を失った部長が出迎える、ちょっとデンジャラスな部だったのでした。

なにがデンジャラスって、部長はまあいいんですよ。感情過多でいきなり涙のお出迎え。でもちょっとついていきにくい程度の人です。問題は2年生。ちょっと人見知りを自称する幽霊部員? カエデがヤバい。幽霊部員といわれるのが気に食わないのか、いきなりのガラスビンフルスイングで部長を殴打する!

ヤバい。あまりのヤバさにユリもななも入部をやめるとこだった。うん、やめたほうがいいんじゃないか!? でも部長の真摯なまなざし、勇気を与えてくれる力強い言葉にやめることをやめた? 制服のほつれを補修するユリを楽しそうに眺める部長。ここは自分でつくるだけでなく、つくる人を眺める、応援する楽しさもある部、であるようなのですね。

『A×Zスタイル』

友達のいない少年、Z君のもとにやってきたのは、未来からきたネコみみ美少女アンドロイドN・K、にゃーこ。天才でありながらも友達のいないZ君に友達の大切さを説きにきた。けれど突然の登場に、むしろ通報を考えるZ君。うん、Z君の対応は妥当だと思う。

このN・KがZ君をかまいにきた理由、なんなのだろう。Z君に友達がいなかったことが、未来になにか影響を及ぼすの? あるいは、最初に考えたのは、友達のいなかった子供時代を悔いて、N・Kを作った未来のZ君が送り込んできたのでは? と思ったのだけど、そのどちらでもなかったみたい。

しかし、この漫画がまさかラストに15年の月日の跳躍を見せるとは思わなかった。大人になり、起業をしたZ君のもとに現れたのはZ君に役立てる自分になるべく努力し、自らも起業したN・K。かくしてふたりは対等なつきあいをはじめるにいたり……、といいたいのだけど、これって普通に取引先なのでは? ともあれ、N・Kがしあわせというのだったらこれでよかったのかも知れません。

2024年4月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年6月号、発売されました。表紙は『可愛い上司を困らせたい』。コーヒーショップのロゴ入りカップを手にした恵が表紙に登場。これは仕事中の一コマでしょうか。そのかたわらにGW、どこ行こっか? との惹句が踊って、ということはちょっと一息ついてのコーヒーブレイクなのかもですね。そして、『慧都様には御見通し!?』、フライパンを手にしてやる気満々の慧都様と、『元アイドルのハロー!ワーク』、ファイルを抱えたあかりのカットもございます。

『となりのフィギュア原型師』

こ、これは素晴しいものです! 滝館おこめドール! おこめ代表大好きな飯塚イスカが、みみさわ君ちゃんの協力を得て完成にいたった、おこめ代表に激似のドール。まさしくこれは、ファングッズ中のファングッズ。ええと、芳文社さんから販売したりはしないのですか?

ともあれこのおこめドールを連れて、まさかのおこめ代表にご面会。あまりのことに狼狽するおこめ代表が実にかわいい。さらにこじれたイスカへのツッコミが冴えて面白く、かと思ったらドールを評してはぐちゃんも半藤もかわいいかわいいと絶賛。自分はかわいいのかと、ちょっと照れつつ高揚している代表がまたかわいかったのでした。

しかし熱烈にアピールしてくるドール勢。うっかりひきこまれそうな代表ですけど、もともとはフィギュア畑の人たち。理解があるというか素養があるというか、ハマれば一気に深み一直線もありそう。その深み一直線が今回のイスカだったわけですね。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

家具屋さんにてカウンターテーブルに注目するふたりです。けれどいざ買うとなるといいお値段。と、そこで椎奈が発案。自分で作ろう、DIY! そうと決めたら、うきうきでホームセンターに向かう。その背中がまたいいんですね。

材木を買って帰って、アパートの庭で作業。そこで大家さんと会話が発生するんですが、ふたりの作業を見る第三者の目というのがこうして意識された今回。ものを作る椎奈の楽しそうな様を見つめる賢太の、自分ではそうと気づいていない姿を大家さんが見ていた。このふたりのそれぞれの興味、感情のどこか似かよって、ほのぼのと寄り添うようなところ。ああ、ふたりは似たもの同士、安心して一緒にいられる空間、関係が素敵だと思わされたシーンでありました。

また今回のいいなと思ったところ。大工仕事は椎奈が、裁縫は賢太が受け持ってる。それを見て大家さんは逆じゃないかって思うんだけど、そうじゃない。世間一般の枠組みにとらわれず、自分たちの好き、自分たちらしさのままでいられるふたりというのもまたよかった。ええ、無理なく自分自身でいられるというのがいいんですね。

『元アイドルのハロー!ワーク』

温泉にいったあかりたち。あかりと優はゆっくり長風呂。そのあいだ、しこたま待たされる雪村です。でも三浦も長風呂。雪村が、女の風呂は長いと感想もらしていましたけど、実際のところ、雪村ひとりがカラスの行水だったのでは? とりあえず現状では3対1で分の悪い雪村です。

さて三浦の雪村に向ける感情の変化、これが面白い。自分の動画を見てくれていた。ゆえにファン。夜遅くまでゲームにつきあわされたことも、きっと喜んでいるはず。ポジティブシンキングの三浦なのですが、その事実が自分の存在を知らなかったのにと優の怒りを再燃させて、現役アイドルに元アイドルという人間関係の中に置かれて、一番なんでもないはずの雪村が不思議とポジション高くなってるぽいのが面白かったです。

その後の食事にて、なぜ三浦があかりに懐いているのか、それがわかるのも面白かった。三浦はほんと天然というか子供のようというか、よくいえば純粋で、けどそうした三浦よりも雪村の方が好感持たれているっぽいというのも、なんだかわかるような気がしたんですね。ええ、三浦クンも雪村にもっと好感を持つとよいです。

2024年4月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、昨日の続きです。

『球詠』

紅白戦を通じて描かれる珠姫の心情が、切々としてしみるエピソードとなりました。

皆の仕上がりがいいのでと行われることになった紅白戦。4人ずつチーム分けされた名簿を見せられ、残りは斉藤小町が決めるというやり方。その初期メンバーにてヨミと珠姫が別チームに入れられていたのがドラマのはじまり。珠姫にしていずれヨミが自分ではない捕手を相手に投げる日がくることを予感させ、ちょっとアンニュイさ漂わせる珠姫なのでした。

その珠姫がですよ、実際にヨミを相手にまわしてプレイしてみて、いろいろ気づいていくところがあったのでした。今野球をしていて楽しいのは、ヨミと一緒だからだろうか。とか、自分と組んでいないヨミの中に、自分との野球が息衝いていると感じるところがあったり。とか。そうしたひとつひとつが珠姫の野球との向きあい方、ひいてはヨミに対する気持ちを明らかにさせて、この漫画の野球を通じて描かれるものが、勝負ものとしての面白さだけではない、よりもっと広がりを持って展開される思いや気持ちの物語でもあるのだということを感じさせてくれて、感無量でありました。

深く広がりを持つ物語。素晴しいと感じます。

『花唄メモワール』

足の傷も癒えてきた藤野。今は芸妓としてはお休み期間なので、暇を持て余しているからと、仲居の仕事を手伝ってくれることになりました。

梅とペアを組み、いろいろ教わりながら仲居の仕事に触れていく藤野。この藤野の経験が、読者にとっても仲居の仕事を知るきっかけを作ってくれるところ、とてもよく、そして同時に、梅の一日、この子の周囲にいる人たちのこと、その関係も知っていくことができるのは楽しい仕掛けでありました。そして知る、藤野の優秀さ。よくできたお嬢さんなんだなと思わされる、そんなイベントめいた仲居体験。とても新鮮だったのです。

よかったのが、藤野の芸妓としての知識、経験が役に立つところ。芸妓の呼ばれているお座敷に入るタイミングがわからないという梅をよくサポートして抜群。そしてこの体験が梅に芸妓の仕事を知りたいと、もっと覚えたいと思わせる。この相手に自分を知ってもらうはずの一日が、その終盤にして自分が相手のことを知りたいと実感させる意識の切り返し。とても見事だったと思います。

そして深まる梅と藤野の仲、絆、これもまたよかったのでした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

ありのままのあなたが一番すてき。美都との交流、美都の言葉が自分自身を認める力になってきているカンナです。とはいっても、まだまだ自分のありのまま、甘味が好きで、かわいいものが好きということを美都以外に知らせることはできていないのですが、それでも自分の好きなファンシーキャラクターのコラボカフェにいってみようと思えるほどには前進できている。これもやはり美都がいてくれてこそでしょう。美都を誘えばきっと応えてくれる。その確信があって、切り出すことができた。美都に甘えてずるい、なんてこと思ってるカンナですけど、自分の弱味も意識して、その上で相手に甘えられるの、きっと信頼で、近しさ親しみのあらわれだったと思うんですね。

今回は、こうしたカンナの美都にだけ見せる弱さや甘さがあって、そしてドキドキの放課後タイムが見どころでありました。

放課後の空き教室。ふたりでコラボカフェの予約を入れる。先着順で決まるため、毎回相当な争奪戦。ふたり予約開始の直前に落ち合って、そこからはじまるドキドキの予約タイム。時間ぴったりに、それぞれスマホでサイトにアクセス。まったく繋がらなくて、よしいけると思って開いたらもう埋まってしまっているなど、難航して苦戦して失望して落胆した果てに確保がかなったあの瞬間の高揚! これは本当によかったですね。ええ、ふたりの気持ちの高まりがこちらにも伝わってくる。いい盛り上がりだなあと思ったら、まさかここからさらにもう一段盛り上げてくるだなんて、まさしく驚きの展開でした。

いやもうほんとに素晴しかったです。

2024年4月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、発売されました。表紙は『スローループ』。春らしく苺柄のワンピースが愛らしい小春とひより。服地の色が白とグレー、対照的なのも印象的。ぱっと明るい小春に、シックに落ち着くひより。それぞれの性格なんかもうかがわせるコーディネートであります。舞台はふたりでピクニック? シートを敷いて、座るふたりは苺を愛でているのでしょうか。周囲に描かれた苺の実と花が大きいために、まるでおとぎ話の妖精のような愛らしさですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『幼なじみはフラグを折りたい』

ふたりは諦めるべき、いやもっと素直になるべきなんじゃないでしょうか。生まれたときの病院から、ずっと一緒の幼なじみ。太郎と華子は高校からは違う進路をと思って、それぞれ違った学校を第一志望としたものの、ふたりして受験に失敗。ともに第二志望に進学したらば同じ学校。しかも同じクラスになるというのが、ふたりのフラグ力であるというのです。

なにをせずとも、カップルを成立させようとするかのようなフラグが立つ。他の道、他の相手を模索するも、なんやかやで疎遠になり、残るは太郎と華子の近しい関係。けれどふたりは仲が悪いわけではなく、むしろ仲がいいといえる。互いに相手のよいところを理解していて、だものだからもっとよい恋をしてほしい。相手を思いやったりするほどだというのですね。

でも、太郎が他の誰かと恋に落ちたら、胸が痛むのもまた華子なのです。知らず、思わず、太郎のことが好きになってる、それはもう後戻りできない道なのでは? むしろ今こうして意識していることを自覚したとなれば、もう後は秒読み? ええ、もっと素直になるべきだと思うのですよ。

『ウクレア!』

今回の曲は『イ・アリイ・ノ・オエ』。ああ、駄目だ、もう追いつかない。って、なにをいってるのかといいますと、ちゃんと練習してるのです。とりあえずは『ヘネヘネ・コウ・アカ』。無印良品BGMのハワイアンにこの曲が収録されていて、ああ知ってる曲だったのかと、ちょっとずつ弾いて歌っているのですが、続けての『アイナハウ』、そして今回の『イ・アリイ・ノ・オエ』と、もう追いつかない……。ええ、私は空子よりも覚えが悪いのですよ。

さて今回は、部員が増えるエピソードです。教室で黙々とウクレレの練習をしている空子。その様子を見ていた学級委員長、星宮灯火がうっかり、いやさ偶然通りがかったウクレレ部新部室前で捕獲されました。

空子の様子が気になるの? あるいはウクレレに興味が? 海カフェにもいましたよね。空子に指摘されてたじたじの灯火。まずは試しに弾いてみないかと舞帆に楽器を渡されたらば、空子の練習を見ていて覚えた、さっと弾き出す優秀さ! 経験者なのかなと思ったら、本当の初心者なのか。けれど楽しくはなかったからと、入部を断わり帰ってしまうんですね。

今回はそんな灯火の心をほぐすといったお話でした。押し掛け気味についていって、話してついにわかりあう。そこで空子の率直な性格が役にたって、楽しいことがあると毎日がキラキラする、その言葉からはじまる一連の真摯な語りかけに、灯火ならずとも引き込まれるものがあったのでした。

『スローループ』

お父さんの家出、まさか続くとは思ってなかった! 実家に帰ったお父さんを連れ戻しに、実家に乗り込む小春たち。そこで重要なのは、お腹を空かせておくこと? なんでかと思ったら、実家の父母、すなわち小春の、すなわちひよりの祖父母による歓待攻勢が待っているからなんだ!

懐の深いおじいちゃんにおばあちゃん。孫たちがきたことに喜んで、そしてたくさんのおもてなし。父はというと叔父と一緒に飲んで泣いてと大変な様子なのですが、その心は娘ふたりとの別れを予感するものだったのですか!? 気がはやいよ、お父さん! といいたいけれど、月日はあっという間に過ぎ去るからなあ。お父さんの気持ちもわかります。

今回は小春の悪影響を受けるひよりに、そしてお母さん、ひなたのヤマメ調理があっての和解がクライマックス。こうして縁のあった人たちがむすびついて、深まっていく気持ちと気持ち。そのあたたかみが心地よいエピソードだったのですよ。

2024年4月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

強さを求める魔王です。とはいえ部下のスライムやら死神やらをスパーリング相手にするには実力差がありすぎて、結果白羽の矢が立ったのは本来敵対関係にあるはずの勇者。勇者宅を訪れて、強くなるべく教えを乞う。って、おかしい! 絶対この関係おかしすぎる!

でもって、ちゃんと強くなるための方法をいろいろ伝授しようとする勇者もおかしい。魔法による筋力強化を紹介したり、地道なトレーニングをすすめてみたり、そして最後に魔法の力を試してみる。しかしそれが、この不思議な魔王の不思議さをさらに知らしめることになろうとは。

魔王が出した光の球、それがまさかの浄化の光。闇の存在であるはずの魔王が相反する光の魔法を使えるとは、これいったいどういうことなのか。勇者にして疑問を抱くこの状況。これは今後の展開、あるいは魔王の出自にかかる秘密に迫る新事実だったりするのかも知れませんね。

『ギャルとネクラの吸血関係』

吸血鬼、まくるの眷属契約から解放されたいよね。体調の悪さもきれいさっぱり消えさって、じゃあ待ち望んでいた自由が手に入った。これからはまくるのわがままに振り回されることなく、自分の青春を謳歌できる。といいたいところだけど、どうしてもまくるのことが気にかかってしまういよねです。

その様子は吸血鬼ハンター、アクアからしてもありあり見てとれて、でもだからといってまくるのもとへ行けというほどまでは背を押そうとはしない。かくしていよねは、クラスの子たちと親交を深め、楽しい毎日を過ごすこととなったのでした。とはやっぱりならないんですね。どうしてもまくるのことが気にかかってしまうというのです。

そんないよねの前に現れたのがいつぞやの黒猫。当主、すなわちまくるの母に使役される使い魔である黒猫から、当主の誤りを正してほしい。まくるを迎えにいってほしいと、ここにきてついにいよねの背を押すものが出現するのですね。

これ、いよねにとってのターニングポイントになるのだと思う。いよねが大切に思っている相手。まくるに、眷属だからとかではなく、いよね個人としての気持ちでもって向きあうときがきたのでしょう。ああ、いよね、その決断やいかに。いっそ姫を迎えにゆく騎士のように、果敢に吸血鬼の島へと向かっていただきたい所存です。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

東京に辿りついたアヤたち一行。さあいよいよアヤと母、再会なるかと思いきや、ちょっと待って? いきなりラスボス出現みたいな勢いなんですけど!?

上陸した港で出会ったのは、リルーの母によって討伐されたはずの魔女メリュネ。消滅する寸前に、自身の一部を切り離したメリュネは次元の裂け目に落ち込み、あろうことかこちらの世界に流れついてしまった。そのメリュネが画策したのは、自身の回復。母の胎内にあったアヤに刻印をほどこし、いずれその身を食らうことで力を取り戻そうというのですね。

危うしアヤ。と、そのピンチにがんばりを見せるリルーですが、力及ばず、一時退散。ここから逆転の策を講じるのですが、メリュネを止めることあたわず、そしてアヤはメリュネの魔の手に落ちてしまう!?

ああ、次号最終回。この絶体絶命のピンチをいかにして切り抜けるのか。この世界の命運やいかに。緊迫の状況に、まさしく鬼気迫る思いです。

2024年4月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

なんと、くるみって姉妹機がいたんですね。ということは、ちあきを筆頭とした三人姉妹!? この見た目は瓜二つなくるみとくるみ姉妹機の区別がきちんとつくちあきがちょっとすごい。これってすなわち、よほどのくるみ愛ってことですよね。ええ、ちあきの愛が光ります。

さて、父から変な改造を受けてきたくるみとその妹。昔のアニメのパロディなんですが、それが人知れずわかる男女に波紋をもたらしたりと、いろいろ話題が広がった今回。けれどその根底には、父の娘ちあきへの愛があったというラスト。娘を喜ばせたい一心でくるみにいろんな機能を乗せていく。そのセンスが残念だと娘からそしられちゃってるわけですが、この父の心がなかなか通じないというところもまた、父娘の宿命めいたもの感じさせてくれて涙でした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

今回は畑を離れて皆でショッピングです! というところまではいいけれど、なにしろ店を選ぶのがそだち。アーシャの希望である服やアクセサリーなんてまるで置いてないグリーンセンターに到着して、アーシャは落胆、クロエは結構な喜びようと、まったくもって好対照な反応見せてくれるところが面白かったです。

グリーンセンターには産直コーナーとかあるんですね。ゆくゆくはここに自分の作った野菜を並べたい、クロエにちょっとした目標ができたのがいい感じ。かと思ったら、産直コーナーの野菜のできがそだちのよりもいいとアーシャが気づいて、それ指摘したらそだちが涙ぐむのね。ほんと、農家にはなかなかかなうものではない。その現実に悔しさがにじむシーン。印象的な一コマでした。

今回はそだちの農業愛に畑を拡大したいという希望が語られて、この事業にアーシャやクロエも一役買うわけか! いわば、ひとつの大目標が示された重要なエピソードでありました。この夢がどれくらいかなうのか、それはそだちをはじめ、皆のがんばり次第? ええ、少しアーシャが態度を軟化させていましたけれど、夢に向かって皆で一緒にがんばれたらきっと楽しい。そう思わされた回でした。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

バガスピ、ついにサ終!? 以前から薄々ほのめかされてきたこの日が、ついにやってきたというのですか。あまりのことに放心、そして号泣するこむぎですよ。なんとかならないのか、どうにかできないのか、考えた挙句、元開発者の透に泣きつくことに。といっても、今はもう開発から離れている透にできることはほぼなくて、もしやるとしたらこのあたりを改善という透の案に、それができなかったらサ終するんじゃと冷静なツッコミいれてるまいが面白くもまた物悲しい。ああ、やっぱりバガスピは終わるのですか!?

でもここからまさかの新作、シン☆バガスピでの大復活を果たすとは、新作作りあげた透のみならず運営もかなり無理を聞いてくれたんじゃないのかなあ。ゲーム性は評価されていたバガスピ。新しいデザインとUIで今度はどこまでがんばれるか。今度こそ、多くのユーザーに愛されて長生きするゲームになってくれたらいいですね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

メイメイいやさサツキから仕事を依頼されたユーリ。いったいなにごとかと思ったら、倫の家の掃除を頼みたいという。それなりに掃除はされているっぽいのだけど、絶望的にモノが多くてかたづいていない。それをきれいにするというのだけど、ユーリ、乗り気ってレベルじゃないですね。それこそ待ってましたといわんばかりに、これまで蓄積してきた掃除知識を総動員しようというこの展開。ああ、ユーリの才能の片鱗がここに描かれようとしています!

しかし倫の部屋、ものすごいな。掃除していたら不快害虫が出てくるというのは定番ですけれど、まさかのカブトムシが出現! これ、倫が飼ってるやつか。さらには巨大カブトムシぬいぐるみなんかもあって、そこからうかがえる倫とサツキの仲のよさ。いいですね、とてもいいですよ!

さらにここにターコイズが参加してきて状況はよりカオスに!? と思ったら、カオスの真骨頂、倫も参戦。ターコイズもそしてサツキも太刀打ちできないほどに倫ペースとなって、最後の最後、サツキがいいこといってると思ったら、倫のカブトムシ、ムシ五郎がサツキの頬によじ登ろうとして、ああ、これ、めちゃくちゃ痛いやつ! ほんとシリアスにもなれない、そんな状況がなんだかむやみに楽しいのでした。

2024年4月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

ついに咲雪と奏が遭遇。いきなりピアノの下に隠れちゃってどうなるのかと思ったけれど、ちゃんと出てきて奏と対面、会話も問題なく進行してひとまずは安心しました。この対話でもって、奏の抱えていた問題の一端が咲雪にも伝わって、かと思ったら美弦に対する敵愾心はなおも収まらないというから状況はややこしい。美弦はピアノがうまくない。咲雪が聞いてもズンドコってことは、どうしようもなくズンドコなんでしょうなあ。でもそれでも、今の自分には美弦との連弾が必要と咲雪に説明していく奏です。こうして言葉にして、今の状況が整理されていくところ、これは奏自身にとっても必要なプロセスだったのかも知れませんね。

さてここらで美弦が乱入です。咲雪、初対面にして遠慮なく批判をあびせていく。褒めること要求されたら、弾く時ちゃんとイスに座っててえらいとか、幼児じゃないんだから! でも、それでも喜ぶ美弦がすごい。

本当に水と油みたいなふたりでしたけど、なんだかんだで距離が縮まって、それなりに仲良くなっていったりするのかな? みたいなこと思ってたら、美弦のメッセージ爆撃が咲雪の携帯を襲う! いや、これどうなんだろう!? ほんと、このふたり仲良くなれる可能性あるんでしょうか!? でも、咲雪は咲雪で引っ込み思案ではもういられない、そんな感じになっちゃってるのはなんだかよかったです。

『スポチャン!』

足をひねってしまったもも。大事がないよう保健室へと向かうのですが、そこに待ち受けるのは養護教諭にしてスポチャン部の顧問、朝比奈しずく。なんと朝比奈レイの姉。悪いことに極度のシスコンであるしずくは、新入部員がレイ目当てに違いないと色眼鏡で見るあまり、入部を認めないと言い張る。ほんと困った姉なんですね。

しかたがないので、レイ目当てじゃない、スポチャンやりたくて入部したとその行動でもって証明することになりました。なんですが、ほら、部室に入るとレイが脱衣しちゃうでしょう? それがしずくに衝撃与えて、というか普通の人間ならショック受けるわな。ともあれ、それでもアメリアのスポチャンに対する熱意、もものスポチャンに向ける真摯な姿勢がちゃんと伝わって誤解は解消。めでたく部員として認められるにいたったのでした。

そこまではよかったのですが、レイによって部室出禁にされているしずく。今後登場の機会はあるのかな!? というか、その前にレイは脱衣癖をなくしたほうがいいのでは!? ほんと、今後いろんな機会で面倒巻き起こすことになりそうです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

春、それはお花見の季節。ということでコンビニ夜勤メンバーでお花見を計画するのですが、弱ったことに予定した日が大嵐。当然お花見はお流れとなりそうなところを、なんとかして開催したいと画策する多田であります。とはいえお天道様には逆らえない。となったら、お花見気分だけでも味わえればと、自室を解放してお花見気分を演出する多田。多田だけではなく、同じく花見を楽しみにしていたイレイナも一緒に手伝ったというのですから、どれほど楽しみにしていたかがわかろうものです。

多田の私服、お花見スタイルがおそろしくかわいいのですよ! 春めいて、フェミニンで、いつもの多田のイメージとは大いに違って素晴しい! とか思っていたのに、ここからまさかのカオス空間に突入!? はたちになってはじめてのお酒を飲むという多田がですよ、度数少ないのを選んだにもかかわらずはちゃめちゃに酔ってしまいましてね、日頃のストレスが解放されちゃった!? 光野にセクハラ働いたと思ったら、続けてねねにキスを迫る! 本当にえらいことになって、そしてもうひとりの酒飲み、イレイナとはいうと、これまた面倒な説教酒! アルールが取っ捕まって延々説教されているという、地獄のような空間が出現です。

いわゆる酒は飲んでも飲まれるなってやつなのだと思いますが、多田とイレイナ、ふたりは今後、飲酒禁止の流れになりそう。ええ、多田は大事故になる前にお酒の癖が判明してよかったですね。

2024年4月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『さうのあっ!』

すごくめずらしい回! なんとこかげがいつも以上にやる気です。ことのおこりは、商店街のイベント、マルシェに花の湯も出店するのでバイトを頼みたい。けれどこれだけなら、ここまでこかげがやる気を出すとは思えない。ええ、ここにもうひとつ要素が乗るんです。なんと、かわいさのエースである槇の店、ホットパラティーゾも出店。かくしてこかげと槇はライバル同士に! と、こうなったら俄然やる気になるのがこかげという人なんですね! 意外でしたか? 私は意外でした。正直、ここまで勝負に固執するとはまるで思っていませんでした。これ、ゲーマーとしてのこかげの姿なのかな?

しかし互いをライバル視しているのはこかげと槇だけで、他の皆はいつもどおり。それが余計に面白いのですが、槇が花の湯の提供するコーヒーにアイデアを提供したりね、基本このへんにこだわりはない。実際マルシェ当日もこかげがやたら張り切ってるのをのぞけば、わりといつもの感じ? 明るく元気なリューディアに、落ち着いて気配りできる芹香。でも対立的ポーズ見せている槇とこかげも、最終的には共闘の道を選んで、ああ、仲良きことは美しい! ほんと、ラストの薪割りまで楽しい、そんなエピソードになりました。

それにしても、今回はこかげの魅力てんこもり。わくわくの連続でした。

『アイドルビーバック!』

対バンにあけくれるアイビバですよ。アイビバメンバーががんばりを見せれば、それに応えようと熱をあげていく古参ファンたち。ほんと、ファンというのはありがたいものなんだなあ。と思わせてくれた今回。熱心に通ってくれて、声もあげてくれて、そこに当然アイビバのがんばりも乗ってきて、その相乗で新たなファン獲得にも繋がる。とはいえ、その歩みはゆっくりで、どうにかはずみをつけたいなあと悩む日々。

しかし、それがまさかあんなかたちで叶うとは!? 旧アイビバから離脱したひよの所属するグループ、らぶふぇにの動画がきっかけで旧アイビバの悪い印象が広がっちゃってる! からの有力フェス、つよつよアイドルまつりから話題の現アイビバに出演オファーが!

さあ、どうなる、どうする!? なんですが、ほんとこの子たち、前向きですよね。悪役ポジションとは理解しつつも、チャンスはチャンスとポジティブに乗っていく。ええ、この勢いでファンを増やしていきましょう!

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回はてくてくっ!ひぐれリサーチですよ。なぜかすかいがひぐれに密着取材。速攻で断わられてるんですけど、それでも諦めないすかいです。教科書を大量に積み上げて防護壁築いてみたり、ミニトマトが苦手だったり、意外なひぐれの素顔が見えた今回。授業中の内職は、次のリサーチ現場の下調べだったりするのでしょうか、と思ったら寝てた? おとなしく真面目に授業受けるタイプではなかったんですね。

このひぐれリサーチ。ひぐれのこともいろいろわかるけど、それと同時にすかいがどれだけひぐれのこと好きであるかっていうのもわかる。そんな活動だったと思います。ひぐれにとってはちょっと迷惑だったかも知れないけれど、それでもひぐれを追いたいすかいの気持ちがありありと出ていました。

2024年4月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、発売されました。表紙は『さうのあっ!』。コミックス第1巻を数日後に控えて表紙に登場です。湯あがり姿のリューディアとこかげ。両手にコーヒー牛乳を持ったリューディアが見せる笑顔の明るさと、ゆだっちゃった? リューディアの後ろでぼーっとしちゃってるこかげの対比が実にいい。でもこかげの表情、これはしあがってるということなのかな? 湯あたりというよりも、むしろととのっちゃってる、そうしたお湯の楽しみのひとつの終着点、これが今回の表紙のふたり、それぞれの境地なのかもって思えるイラストです。

今月は新規ゲストが1本です。

『江口さんちの純情サキュバス』

エロってなんなんだ。とんでもないことを口走りながら夜の住宅街を全力疾走する女、それが江口ヒビキ。最強のエロ漫画家を夢見るも、エロ漫画雑誌の編集者である兄から全力で否定されてしまって傷心。エロ漫画に出てくるようなエロい女がいたら、自分の漫画に役立てるだろうに。とんでもないことを考えていたところ、まさしくうってつけのエロい女と遭遇。しかもその女性、ミアもたまさかヒビキと同じことを考えていたというのです。

ミア、サキュバスなんだそうですよ。ただヨーロッパ産の伝承サキュバスではなく、現代日本の妄想から生まれた現代サキュバス。まさしくヒビキの求める人材、それがミア。しかしなにが因果か、このミアもエロというものを理解できておらず、ここにこうしてエロを知りたいと望むふたりが出会ってしまったのでした。

ここからはじまる物語。ふたりで一緒にエロを追求していこう。知識と身体、それぞれが持つエロのリソースを提供しあい、ともに高めていくエロの境地。ふたりともに同居する、というところまでとんとん拍子に話が進んで、ああこれからふたりの切磋琢磨がはじまろうというのですね。

しかしこのふたりに駄目出しをしたというのが、同一人物、ヒビキの兄というのが面白い。期せずしてひとりの人物を倒すべき相手としてはじまるふたりの旅路です。

2024年4月18日木曜日

今日は休みます

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2024年4月17日水曜日

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2024年4月16日火曜日

今日は休みます

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2024年4月15日月曜日

今日は休みます

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2024年4月14日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

美波がみゆりと同伴出勤!? 思わず引きとめてしまった楓。こんなサービスもあるのかと思っていたら、なんと普通にお出かけ。動物園いって楽しんで、けれどもうお昼に会うことはできなくなる。なんとお店が閉店してしまうというんです。

慌てた楓。急いで店に向かってみればあったはずの建物すらなく、もう凛とは会えない!? 楓、動揺するもそこに現れた凛から楓の驚く顔が好きという言葉を聞かされて、これからはお店関係なくデートできるね……、と、まさかここで夢とは思わないじゃないですか!

でもお店が閉店したのは本当でした。お昼に訪れたら、そこには閉店の張り紙。慌てる楓。けれど現実に凛が現れることはなく、消沈していたところ、下校する凛を発見。涙ながらに寂しさを訴える楓に、凛がいうには、来週にはまた会えるのに!

そうか、全部楓の一人相撲でしたか! お店が移転で、一週間臨時休業します。ということで、楓のキャバクラ通いはまだまだ続きそう。あとはそこで凛との仲を育めるか、それはもう楓次第ですよね。つらい別れがなくてなにより。ええ、すべてこともなしであります。

『ほぐして、癒衣さん。』

手痛い失敗をしてしまった富美子。けれど皆で一緒にお風呂と聞いて復活、したまではいいのですが、その行動やまさしく変質者のそれなのでは!? 脱衣をガン見。洗い場でも、椅子に残る癒衣の残り泡なる微妙な単語飛び出して、いやあまりに興奮、すぐさま座らなかったせいで、気を使われて洗い流されてしまったんですけどね!?

その後も、癒衣に触れた湯が私にも触れるとか、発想がどんどんヤバくなる富美子です。いやあ、ここまでこじらせるとは、それだけ不遇が続いてきたということかも知れませんね。でもだからといって、これが富美子のむくわれた状況ともいえない気がする! いやもう、とにかくなんだか空回り? いやさ、どうにも噛みあわなくて損な役回り演じちゃうことお風呂でも続いちゃって、でも最後には癒衣からつきあってくれといわれてよかったではないですか。

いや、ぬか喜びなんですけど……。だってつきあってほしいというの、恋人になってほしいとかではなくてダイエット。ともに気になるお腹まわり。ちょっと悲しい展開だけど、それでも富美子が嬉しいんだったらオーケーですね!

My Private D☆V

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』のおみなえしです。

D☆Vポイントは、色々悩んだけど「やっぱりスク水が好き!!」。そういえば『佐渡ライフ』2023年9月号で、それから2巻の表紙でも、ロゼがスクール水着を着せられていましたね!

なるほど、これは作者の趣味でありましたか。本編では回想にて描かれた紗菜のスクール水着。これだけでは足りないといわんばかりに、MPD☆Vにおいては紗菜、ロゼふたりがスク水着用で登場。正面からの紗菜、側背面を見せるロゼ、といった具合に、スクール水着を多面的に見せようとする工夫が光ります。

本編ではとんでもなく恥ずかしがったロゼですが、もう慣れたのでしょうか? 多少の恥じらい見せながらも、かつてのようなことはもうないみたいで、ええ、このほどほどもまた作者の好みなのかも知れないななどと思った次第であります。

2024年4月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『クラッシュ オン セブン!』

このみとあやね。学校では教師と生徒という線引きをきっちり守っていて、だというのになにかバレている? このみの友達、冠城鈴からあやねに注がれる厳しい視線! なにか察するものがあったのでしょうか。あるいは、ただ単にこのみに近づくすべての人間が気に食わないだけ!?

ライバル登場なのかも知れません。このみもさっそく今度の土日は鈴と遊ぶといって出かけていって、あやねはひとり寂しい休日を過ごします。こうしてだんだんふたりの関係は疎遠に? そもそもなにか特別な関係というわけでもなかったと、どんどんネガティブに沈んでいくあやねであります。

でもそんなあやねに嬉しいサプライズ。帰ってきたこのみ、大荷物! なにかと思ったら、鈴の家である喫茶店でバイトしていたという。その給料で買ってきた食事にケーキ、さらにはあやねのためのプレゼント。あやねの考えていたこと、それは全部杞憂だったんだとわかるラストに、ふと気持ちもほころぶのでありました。

『かみねぐしまい』

実の姉妹であると判明したツギノとまえな。神様の裏取りよりも確実な母子手帳で確認したところ、まぎれもない姉妹とふたり判明して、しかしまえなはどうしてお母さんの子でないと気づいたのか。その答がふるっていました。なんと第六感! いや、それ、いいかえれば当てずっぽうってやつなのでは?

とりあえずスタートラインに立ったと実感するふたり。神様の心象をよくし、自分の願いをかなえてもらうレースも再開することとなったのですが、次の週末の権利をかけてのじゃんけん。勝ったのはまえななのですが、ツギノ、でこに怪我が!? と思ったらまえなは頬に!? ふたり、じゃんけんでは決着つかずにつかみあいのケンカをしたのか。ほんとどうしようもない娘さんたちです。

そしてここでまた新たな人物が参戦。会長ツギノに心酔する伊藤葆光、通称ほこちゃん。この子と神様が急接近を見せて、まさかのほこちゃんの願いがかなっちゃう!? その願いとはツギノのすべてを知りたい。ああ、危険なかおりだわ!? ほんと、この願いがかなった暁にはいったいなにがおこるのでしょう。ドキドキワクワクってやつです。

『キミはあくまでも。』

ヴェネルとふたりっきりのデートを楽しみにしていたマーシャ。しかしその甘く夢見たひとときは、サラロットとエクールカ、それぞれの使用人に見事に粉砕されてしまっておかんむり。いやまあ、使用人ってそんなもんだよね? とは思うものの、今回のマーシャの目的はヴェネルへの告白です。ふたりがいたらまずいのです。

でも、なんだかんだとサラロットにいいくるめられるマーシャ。なかなかふたりきりになることができず、それどころかおいしいお菓子にすっかり心奪われて、ああなんてほのぼのと愛らしい情景なのでしょう!

となったところで、マーシャ渾身のツッコミ。ほんと、マーシャさん、あぶなく目標達成できないところでした。

マーシャの告白は、悲しくも破れてしまうのですが、マーシャの気持ちを受けたヴェネルは思いもしない言葉に逃げ出したく思いながらも、しっかとその場に踏みとどまって、そして真摯にこれからも大切な友達であろうと答えるのでした。

ヴェネルの答に健気に笑顔で応じたマーシャ。しかしサラロットの前では涙をこぼして、ここにひとつの物語の幕が引かれたと感じさせられました。そしてその反対に、マーシャの一連の動きを受けて自分の気持ちに気づいていくエクールカあり、ここにまたひとつの幕が開いたと思わされるのでありました。

2024年4月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

学校をズル休みしたとバレた花名。友人たちの間に動揺が広がるのが、それだけ花名がまじめにやってきたことを物語っていますよね。そして話題は見舞いにいくか、そしてなぜ休んだのか。きっと万年さん絡みだろう。移り変っていくんですね。

対し花名はというと、大会を相手に明るくふるまっていて、けれどそんな花名に、自分のような人間につきあってはいけないと、自堕落な日々を過ごさせるわけにはいかないと、大会は説得するそぶりを見せて、けれどそこには花名のことを思いやると同時に、自分を卑下する、そんなニュアンスが感じとれた? 花名、黙ってしまって、そして大会のことをバカと、怒っちゃったんですね。

この気持ちと気持ちのゆき違い。さらにはここに介入してくる友人たち。冠が花名に聞きたいこととはなんなのか。いろいろと人の気持ちの交錯する、そんな様子が見られます。

『ばくちぬぎ』

奇跡、妹の幻に乞われ、一緒に買い物にいくことになりました。しかしこの買い物は罠? いや、それは考えすぎか。思いがけない臨時収入の使い道として、奇跡の女装グッズを充実させようとなったのは本当にただのなりゆきで、でも想像以上の力のいれよう! あのファッションショー思わせる描写は実際かわいくて、オーバーサイズが好みだなあ。ええ、いいものを見られたと思ったのでした。

買うのは衣類だけでなく、化粧にもチャレンジ。さらには下着にまで凝ることになってしまい、あの倒錯的シーン! と思ったら、まさかそこから脱衣ギャンブル犯ジョーカーの手掛かりが思い出されて、これで奇跡の目的は一歩先に進むことができたのでしょうか?

そしてラストに謎の人影。この男性は誰なのか。いろいろ動きが出てきていますね。

『妄想アカデミズム』

新学期もはじまり、進路相談でも引き続き東大志望であることを伝えていく未春。先生には莉子目当てなのだとバレバレなのが面白いんですが、当初は無謀とも思われた東大受験、まだ少し足りないもののなんとか食いついていけそうな感じ?

このおぼろげに感じたことを、実際に過去問に取り組むことで確かな実感に変えていく、そうした様がこれからに期待をさせるエピソード。思わぬハプニングで集中を切らしてしまわないようにと、いつになく人が多くてにぎやかな図書館をも訓練の機会と意識を切り替えていく未春の様子。過去問に向きあって見えていくる道筋。それらがすべてこの子の成長、飛躍の可能性と思わせてくれる、そんな力あるエピソードだったと思いました。

反面おかしかったのが莉子で、莉子と一緒だといろいろ口を出されてしまうからと、あえて離れて勉強する未春に、寂しさ感じちゃってるんですね。ほんと、よほどの喪失感みたいですよ。心配になるくらいです。

2024年4月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

学園祭が無事終了し、ロケ研の展示も好評といいことづくめであります。感想もたくさんもらえて、その7割ほどを遥乃がもっていってしまってはいるのですが、残るロケ研展示に対する感想もためになるものばかり。高評価あり、そしてもっとこんなのが見てみたいというものありで、次の活動への刺激となっているのが好感でした。

その感想のひとつが動画に関するもの。打ち上げの様子を撮影するだけでなく、ロケットにとりつけたカメラからの空撮も見てみたい。それをもって、実際に試してみようと活動を開始するのがですね、この子たちのフットワークのよさ、これまでいろいろ乗り越えて深めてきた関係の価値なども感じさせてくれてよかったのです。

今回は瞬がいい役割を演じていましたね。実際にカメラをとりつけて飛ばしてみたらどうなるか、実験で確かめてみよう! そういいながら、瞬には答がわかっている。わかっていながらも実験というプロセスを踏ませることで、部員に考えさせ、自ら気づかせようとする。そうした余裕、知り学ぶための経験を大切にしてくれているところまた好感で、そしてその落ちがあの墜落という!

ああロケットというのは大変です。でも失敗して学ぶものがある。ええ、これもまた彼女らの学びになったのだと思います。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

ジェロがせっかくゲーム機を作ってくれたのに、対価がないとわたさないときたもんだ。それで消沈した魔王を元気づけるべく、ヴィンが企画してくれたのが温泉旅行。そこで知る、暴食の悪魔ヴィンの実力。食べたら食べただけデカくなり強くなる! しかも遭遇したレッドドラゴンをひとりでペロリとたいらげてしまう食欲の持ち主。おおお、異世界魔王飯、といいたいけど調理してないからカテゴリー違いですね!

そしてここからのパンケーキづくり。ヴィンの指導のもと、ジェロのためにパンケーキを作るんですが、魔王城の設備のアナログさが魔王を心底痛めつけ、さらにはヴィンの厳しさですよ。食となると人、いや悪魔が変わるのですね。

でも、こうして苦労して作ったパンケーキはジェロにも好評で、無事ゲーム機を入手できたどころか、ジェロとの仲も深まって、一石二鳥どころか三鳥にも!? いやもう、この心暖まる魔王城情景。たいへんよかったのですよ。

『ほうかごバスケット』

けいの3ポイントシュートで勝利を収めることができました! はいいのだけれど、肝心のけいがぽかんとしていて、というのもシュートの感覚に酔いしれていたため? で、これで6点、あと4点がんばらないと! って、まるでバスケのルールをわかってない発言してくるんです。

これ、負けた方もびっくりですよ。こんな素人、初心者相手に決勝点を決められてしまったのか。しかも3ポイントで!

今回よかったのは、この対戦した相手がですよ、全然悪いやつらではなかったってわかるところですよ。それはプレイしてみればわかる。つばさがいうんですね。ラフプレーもしないし、誰かのせいにしたりもしない。ボールもきれいに手入れされていると、それはそれは高評価。いわれてみれば、変に言い訳もしないで退き際も鮮やか。そしてここから交流が生まれるところ、それがとても好印象だったんです。

そしてびっくり、相手のエース級。なんと女子でした。千早高の9番、王寺かおる。そしてこちらの飛び入り助っ人は朱雀女子の17番、桜井とわ。結構な実力者と知りあうきっかけともなって、これはいつか芳文高のふたり、つばさとけいとの再戦も期待できそうな流れでありました。

また、けいの自分が才能? シュートを決めたい、そこに自分の興味が、意識が向かっていると気づいたところ。さらにバスケをやりたいと思うにいたるところ。清々しさや達成感みたいなものあってよかったし、そして新たなプレイヤー参戦ですよ! これは期待させられる。さらなる広がりの予感であります。

2024年4月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、発売されました。表紙は『好都合セミフレンド』。ハイヒールを片手にさげたすうなが、伏し目がちに頬そめながら手をひかれている。はたしてその手を引くのは誰なのか、その答は巻頭カラーの扉にあって、同じく頬を紅潮させるルカ、彼女がすうなの手を引いていたとわかるのですね。これは湖畔、あるいはふたりヒールを脱いでいることから、浜辺でしょうか。振り返りすうなを見やるルカの表情。目を逸らしていたすうなはルカの視線を受けとめるのが恥ずかしい? そんな心の機微もドラマチックな表紙であります。

今月は新規ゲストが6本です。

『ふたりサボタージュ』

クラス委員って大変だ。不登校の生徒の家にプリントを届けるよう頼まれてしまった。はたしてどうした事情があったのだろう。まったくの初対面、相手のこともまるで知らない状態で部屋にまで通されてしまって、そうしたら相手はくつろぎスタイルでゲームを楽しんでいて、学校を休んでいることに関してはなんら悪びれる様子もないのですね。

クラス委員はとにかく真面目。ゲームも嗜まない、堅物としかいいようのない人物で、しかしそれが誘われるままにゲームに興じて、それがすごく楽しかったとわかるコマ。それがとてもよかった。魅力的な笑顔と思わされたのですね。

さぼってしまった、悪いことをした、そうした胸の高なりを見透かされてしまった委員長。この日のことが新たな自分を知るきっかけとなってしまったか。これからはさらなる深みを知る、そんなこととなってしまうのかも知れませんね。

『そよかぜアニマート』

おお、リュートだ。ということは、主人公は吟遊詩人? と思ったら、今日からはじめたばかりなんだ。けれどリュートは達者で、と思ったら、歌は全然からっきしなのか!

この微妙な吟遊詩人、グイーが出会ったのが、ひつじの獣人。荒削りながらも歌がうまくて、これはいいコンビになりそう? と思ったところ、このひつじさん、牧場で飼われていたんですね。ああ、すなわちこれはゆく先ゆく先で新たな出会いが待っている系なのかな? と思いきや、ラストでふたり今後も一緒に歌っていくことになりそうな気配漂わせて、ということはこれからふたりの旅がはじまったりしそうですね。

『妖精さんとひきこもりちゃん』

無職で引きこもりの柳のもとに現れたのは、妖精のレーシィ。レーシィがいうにはふたりには縁がある。柳の前世は誇り高い騎士であったという。なのに生まれ変わりの今の柳は、社会不適応のだらしない引きこもり。レーシィ、落胆しながらも、柳の社会復帰を後押ししようというのですね。

しかしレーシィ、スパルタです。ろくに表に出ていない柳を強制的にテレポート。家から6キロ先の地点に飛ばして、むりやりにでも走らせる。とはいえ、引きこもりの体力です。早々にリタイアして、けれどそんな弱々の柳ですが、レーシィの危機には頑張り見せてくれて、これはもしや社会復帰の目がありそう!? なんて期待持たせてくれたのでした。

『かっさい!』

演劇にネガティブな印象を持っている雪。そんな彼女が同僚教師から、生徒から、演劇部の顧問になってほしいと頼まれて、けれど首を縦には振らない。生徒たちも引き下がらずに、明日の部活紹介で上演する。判断するならそれを見てからにしてほしい。強く頼まれて、生徒たちの舞台を見ることになるのですね。

演じられるのは、かつてこの学校の生徒だった頃に雪が書いた脚本。それを真摯に演じるふたりを見て、まだ高校生レベルときびしく評しながらも、自分の作品が演じられ、そして観客に受け入れられるのを見て、心動かされるものがあった!

かくしてはじまる雪と生徒たちの演劇の世界。生徒たちの成長が、いずれ雪解けをむかえさせることになるのかも知れませんね。

『Healingスペース』

建造物を組み立て分解する宇宙ステーションにて、ひとり作業に従事するアンドロイド、ARUT。ずっと孤独であった彼女の前に、どこからきたのかひとりの子供が現れて、ARUTは戸惑いながらも、言葉も話せないその子に食事を与え、そして世話をしていこうとするのです。

しかし謎です。この子はどこからきたのだろう。どういう存在なのだろう。さいわいARUTは自律型、汎用型であるらしく、ステーションの不用品にまぎれていた本を頼りに、その子のことを知ろうとつとめる。最初はその行動、反応から、犬だろうか、猫だろうか、試行錯誤の連続ながら、だんだんにその距離を埋めていく。その心を配る様に、ヒトとアンドロイドの絆、つながりなどが育まれていきそうです。

『JKリタ』

友達のいなかったりた。図書館でひとりでいたりたに声をかけてきた藍理という子が唯一ともいえる友達で、その子と会いたい一心で受けた同じ高校。クラスこそは違ったけれど、ついに藍理と再会できる。そうした思いとは裏腹に、自分と同じく友達のいなかったはずの藍理のまわりには人の姿が絶えることなく、また何度も同じクラスになっているという子までいて、今までのことは嘘だったのかと、りた、ショックを受けて学校を休んでしまうんですね。

そんなりたの学校復帰話? 母親に頼まれて買い物に出かけたりたが出会ったのは、同じクラスの子。皆で親睦会をしようと思ったけど、ずっと学校を休んでいるりただけ誘えなかった。だもんでこちらに出向いてきたというのだけれど、その子と話しているうちに、藍理に対し腹が立ってきたりたであります。見返したい人がいる。そういって、クラスメイトの助けを借りて、新たな学校生活をリスタートさせようとしたりたにふりかかる、人間関係の複雑さ!

本当、人間関係って大変! 難しいやら気をつかうやらで、やっぱりダメージ負ってしまうりた。なかなか上手に生き抜けない、そんなりたのハードな高校デビューの一幕でした。

2024年4月8日月曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、昨日の続きです。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

ワリィナ様退場と聞いて穏やかでないアツシです。けれど23話で退場後、25話に再登場してくる。その際にパワーアップしてくるというのですが、今回はまずは23話の収録。いつも以上に気合いをいれてくるリナ。その迫真の死に様、実に大好評。他の出演者にも波及するほどの好演だったのですね。

しかし自分もがんばろうと気持ち高めていくマナ。CGのライオンとの会話のシーンで、ライオンの代役したアツシに身を預けて、それがリナの気持ちに火をつけて、このあっちのこっちのでいろいろ揺らぐ心の様子が面白く、またその個々人の人となりをよく描き出していると思ったのでした。

そしてリナは沖縄に撮影旅行。この不在がなにかアツシたちの人間模様に影響およぼすのか。なにかしらの動きなど予感させてくれますよね。

『お天気お姉さんの晴れ舞台』

最終回を迎えた今回。無事気象予報士となった琴音は、東京へと活躍の場を移します。広島を去る琴音を見送る広島の皆。そし牧への激励。ここに見えるのは琴音と彼女を取り巻く人たちとの温かい関係。その温かみには、琴音という人の持つ優しさや愛される人柄うかがわせてくれる、そんな寂しくも嬉しさ感じさせる情景だったのでした。

そして2年の月日がたって、変わりゆくもの。結婚し母となった牧。ディレクターになった真由。留莉は広島で人気のローカルタレントに。そんな中、琴音は琴音で体当たり? で評価されたりしかられたり、でも色々とがんばってきて、ついに広島に凱旋。そんな琴音を待ち受けていたのは、琴音が帰ってくると知って駆けつけてくれた広島の人たち。

やっぱりこうして琴音を包む人たちは温かくて、変わってゆくものはあっても、変わらずに残ったものもあるんだって感じさせてくれた最終回。ええいいラストだと思ったのでした。

『良倉先生の承認欲求』

趣味の喫茶店めぐりをする明戸が出会ったのは、ふたり行動をともにする良倉と上枝。それまで上機嫌だった明戸が途端に消沈するのが面白くて、しかしここから良倉のSNSアカウントを特定するチャンスでは!? 明戸がそう考えたら良倉も同じこと思ってる! ふたりして一気に気持ちを高めていくところがまた面白い。ここにきて、ちょっとしたバトルものみたいになってるのが、刺激的で実にいいんですね。

この勝負、明戸のほうが分が悪い。というのも、好きなもの、メイド服なわけですが、前にすると感情がダダ漏れになってしまうからっていうんですが、けれどそんな明戸を良倉も上枝も決して笑ったりしない。こうした関係は明戸にとっても心地よくて、その反面アカウント特定のリスクが上昇する。

うん、なかなかいいことづくめとはいかない模様ですよ。

そしてここからさらに面白いのが、明戸のとんでもない勘違い。良倉が不機嫌なのはなぜか? 意味深な上枝の言葉が意味することは? それはふたりきりを邪魔されたから!? ということは、アカウントを隠す理由も判明だ! ふたりのカップルアカウントだったんだ!!

もう最高だったと思います。ほんと転げまわるほどの名シーンでした。

2024年4月7日日曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、昨日の続きです。

『ローカル女子の遠吠え』

古いお家だと逃れられないこと? 法事についての話題です。

親戚の集まりが嫌な秋津さん。うん、わかる、といいたいけれど、うちは実は親戚の集まりとかなくって、それはそれはドライなものです。葬儀もりん子のいうように内々だけの家族葬。堅苦しさとは無縁で、ともない男は飲み会、女は台所といった風習もありません。でも自分が子供だったころには、それに近い感じはあったんだよなあ、とおぼろげに思い出されます。それが、時の流れ、時代の変化や状況の推移にともなって、どんどん希薄に、習わしもすたれていったのですね。

今回はそうした変化の先鞭をつけるもの。法事のお焼香は毎回雰囲気でごまかしてる。最初にやった人を真似るんだけど、途中で別の動きをする革新者が現れる。この革新者というテーマがですよ、まさかのラストに効いてくるの、さすがだって思いました。

これまでずっと台所で働くことを余儀なくされてきた女たちの中から、革新者出現。あの泣いて感謝する秋津。これ、内の人間だからこそ言い出せなかったんだろうなあ。古い習わしもやっぱり時代、情勢にともない、いろいろ変化していく。そんなお話でした。

『秘密のお姉さん養成ノート』

きれいな字に興奮する蛍です。いえね、字ってやっぱりきれいな方がいいですよね。私はとある銀行で口座を作る時に、窓口のお姉さんの字がきれいなことに鮮烈な印象受けまして、自分でも字を習いはじめるきっかけとなりました。今回のきれいな字は、蛍にして自分の字を見直す、そんなきっかけになったみたいですね。

でもね、まずはペン習字からはじめたらいいんじゃないかな? 別に毛筆でもいいけど、なんなら筆ペンでもいいんですよ? それを蛍ったら着物着てお習字! 自分でもわかる、絶対に大惨事! ほんと、お母さんの気持ちもよくわかる。というか、ほんと勢いでなんでもやりゃあいいってもんじゃあありませんよ、蛍さん! これ、結果的に墨を飛ばしたのかどうなのか、ちょっと知りたいところです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石さん、いよいよ瀬戸際ですか!? 出演しているドラマがクランクアップ。真島との別れがいい感じに白石の演技に深みを与えて、こうしたところは良好だったのですが、爽太との恋愛の芽も摘んだ。他の仕事、お悩み相談のラジオ番組が今月いっぱいで終了。地上波テレビのトーク番組もあと2回の収録で終了。

真島が去ると同時に次々となくなっていく白石のチャンス。さすがに落ち込んで、こうなったら実家のスナック、こいつに精魂こめるかと思ったら、なんとこの店、立ち退き要請がはいって閉店が余儀なくされました。

かくしていよいよ瀬戸際に追い込まれた白石。その明日やいかに!? ということで、次号最終回。白石の未来に光明あるのか!? ほんと、白石さん、なにかしら飛躍をもって最終回を飾ってほしいものです。

2024年4月6日土曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。お茶のボトルを口元に、さっそうと春らしい出で立ちで街をゆく、そんなりん子がまぶしい表紙であります。そのかたわらには、懐かしい駅弁売りのスタイルをした『おとぼけ部長代理』。そして両手でピースサインを作る『ラディカル・ホスピタル』榊医師の姿。さらには、やはり春らしい姿、アクティブさ感じさせる『まほろば小町ハルヒノさん』に、今月からの新作、鎖で美形をしばる『ニセアイホンアイ』のカットがございます。

今月は新規ゲストが2本です。

『ニセアイホンアイ』

ずいぶん意味深なシチュエーション。新作ドラマの発表がなされたばかりの主演女優が、命取りになると警戒すべき交際発覚をあえて演出しようとしている?

駅前でしつこいナンパに困る女性。それは真実困っていたのか、あるいは演じたのか。後者だとしたらこの状況に巻き込まれた小瀬新はたまたまではなく、その人気女優、灰野恋に見初められてしまったのかも知れない。

ナンパから助けるためにとった行動が、女性の着ていた高価なドレスを汚損させることになってしまった。その弁償にかかる費用を捻出するために、臓器を売ろうとするまでに追い込まれた新に恋が課したミッションが、私の恋人になりなさい。

見た目もなにも整えられた新。即刻断わるものの、おそらく恋は諦めない。はたして恋の目的はなんなのか。そして新の運命はどう転ぶのか。なんともわからない導入が引き込みます。

『転生アイドルはご主人様にゴロゴロ鳴きたい』

マネージャー羽澄咲希に恋心を抱いているアイドル詠人。もう時間がないという焦りを胸に、咲希にいろいろ働きかけるのですが、咲希はというと頑としてなびかない。それはあくまでもアイドルとしての詠人を守るため。マネージャーとして、アイドルに変な疑惑を持たれるような行動を許すわけにはいかない。

この対応に詠人はというと、より一層に咲希への思いをつのらせるのですが、それはこれまでのともにしてきた時間、人として、そして今の自分として転生する以前から、ずっと大切にしてきた気持ちだからというのです。

神様に願ったこと。それは思い人との恋を成就させること。ただしそれにはタイムリミットがある。18歳の誕生日までに、との制限が課せられて、デッドラインはもう目の前に迫らんとしている。

そしてもうひとつ詠人が抱える秘密。それはなにかというと、前世が猫であるということ。猫として恋心を抱いた相手に、今生では人として結ばれようと望む詠人の今後の行く末やいかに! この前世が猫というギミックが、どのようにふたりの関係に影響をおよぼし、展開にはずみをつけるのか。乞うご期待というやつでありますね!

2024年4月5日金曜日

『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』

公開日付は4月5日だけど、実はこのエントリーは未来から書いています。というのも、この一週間尋常でなく忙しく、時間がまるでとれなかったのですよ。ということで、『押しかけギャルの中村さん』第40話読み逃したーっ! ああ、とんでもない大失点。けどまあしかたがない。生きているとこんなことだってあります。第40話は単行本を楽しみに待つことにいたしましょう。

『押しかけギャルの中村さん』

風邪をひいてしまった中村さん。風邪のときには弱気になったりとかありますが、この人の場合はすっかり幼児化してしまうんですね。その表情からもう違う。秋山に甘えちゃって、そして秋山はというとそんな中村に完全にほだされちゃって、甘やかしてもらいたい中村と、ついつい全力で応えちゃう秋山とで、まさしくベストなマッチングが成立してしまっていたのです。

秋山氏の看病の知識の偏りようがすごかったですよね。知識の源は恋愛ゲームなのか! まさかのキムチ鍋選択できゅん度を下げてしまった苦い思い出。でもその苦さがゆえに今回の実践では正解を選べて、ああなんでもやっておくものです。しかし現実はゲームの上をゆくとでもいいましょうか、まさかのフーフーして発言。すっかり秋山のきゅん度があがってしまって、ああ順調に攻略されてしまっているではありませんか。

なんて思っていたら、上げていたのはきゅん度ではなくママ度だった。いや、でもねママと思ってもらえるなんて、それだけ信頼度が高いってことですよ、秋山さん。安心して身をゆだねられる相手。恋人というプロセスをすっとばして家族になっているというか、本当に安心して見ていられる、そんなふたりにこちらの気持ちもほだされてしまうのですよ。

『その運命は占えない!』

マヤ先生、仲から別れ際にいわれた言葉、綺麗だなっていうのを受けて、すっかり戸惑ってしまっているんですよ。仲が好きな相手は自分ではない、そう思い込んでいるからこそなのですけれど、演技でいわれたと、とてもついていけないと、理性ではそのように受け取りながら、でも気持ちはずっと揺れている。

その自分の好きという気持ちを処理しきれずに、仕事の占いにも影響させてしまっているマヤ。かわいいなとは思うのだけど、ちょっと心配になっちゃいますね。いつだって、どこでだって、考えてしまうのは仲のこと。気持ちはどんどん仲に向かっていって、でもその気持ちを持てあます。

そんなマヤの前に現れたのはお師匠さん。マヤの気持ちをしっかり察してくれて、これがマヤの停滞を破るきっかけとなるのかならないのか。ここにちょっとした緊張がはらみます。

2024年4月4日木曜日

『まんがホーム』2024年5月号

 『まんがホーム』2024年5月号、昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

リコたち新人の前に現れた先輩ユニット、ヴィ・ド・シュヴァリエの瑠璃と琥珀。ひなせの憧れというふたりなのだけれど、その素顔は予想外に辛辣? 日頃見せているファンサービスに厚い姿とは違って、むしろいじわる。イメージと異なる言動に、新人たちのあいだに広がる戸惑い。ちょっとした不穏な空気になっているんですね。

新人の指導にも身の入らない瑠璃と琥珀です。新人練習なんてやる気でないと、そこまでならよかったのに、背の高い選手が好き、自分のコンプレックスを誇りに変えることができたというひなせの気持ちをないがしろにするような発言に、リコが怒りをあらわにするくだり。ああ、この人の直情径行、自分の気持ちに素直で、思ったことはやらずにはいられないという性格がこんなにも気持ちよく発揮されるだなんて思わなかった。

それがたとえ先輩レスラーでもかまわない。まっすぐに自分の気持ちをぶつけ、さらにはそのままヘッドバッドをかますというその気概! いやあ、面白くなってきました。このリコの一撃が先輩レスラーの考えを変えるきっかけとなるのか。あるいはさらなる予想もしない展開を引き起こすのか。しかし、このヘッドバッドを見て、ナイスとか思ってるメイデン様。すごくよかった。メイデン様もちょっと腹にすえかねていたのかも知れませんね。

『座敷童子あんこ』

幸太の祖母の家に向かうあんこたち。でも行き先はあんこには伝えられていなくって、というのも幸太の祖母は警戒対象だから? あの、家の周囲でとれる怪異を調理して食べちゃうおばあちゃん。あんこも座敷童子と知られたら危ない!? でも幸太がいうにはばあちゃんぎっくり腰だという。ならあんこも安泰かと思ったら、ばあちゃん、めちゃくちゃ元気じゃない? というか、あんこを見つめる視線が実にあやしいのですが……。

ばあちゃん、幸太たちがくるというのでご馳走を用意してくれていたという。上等な馬肉だっていうんですが、それがまさか、かつて幸太がこの近辺で見た角の生えた馬、ユニコーンだっていうの! ほんと、いかにしてばあさんユニコーンをしとめえたのか。

最後の最後にユニコーンとバラすあの見せ方、まさしく幸太の一族が怪異そのものであるという種明かしで、あんこ、馬肉に喜んでる場合じゃないかも知れないですよ。

『歌詠みもみじ』

神回だったのではないでしょうか。新しくなにかをはじめたい。そう考えたママさんがですよ、最終的にたどりついたのが英会話。しかももみじの友達、アメリアに先生になってもらうというローコスト案。そうしたら、まさかの申し出。動画の配信につきあってもらいます。それが嫌なら月謝をいただかないと……。それでふたつ返事で許可を出すママさん、ほんと現金です。

素晴しかったのはここからですよ。生徒役をするにあたり、ママさん、セーラー服着用、しかもツインテール! めちゃくちゃかわいい……。パパさんも大満足。最高なのでは? と思うのだけど、ママさん、さすがに抵抗あったのか動画では顔を隠してもらうことに。なのに滲み出る貫禄。けどそれでも妙に人気を博して、いやもう最高なのではないでしょうか。

アメリア先生もかわいかった。ママさんもかわいかった。そして動画の反響、カエちゃん可愛いカエちゃん可愛いと連呼するヤバいやつがいる! と思ったらもみぱぱ! もみじのパパさんじゃん! でもカエちゃんファンはパパさんのみにとどまらず、幅広い人気を得たというの、いやあわかる人にはわかるのだなあ。私もいちママさんファンとして、ふたたびのアメりんちゃんねる出演に期待したいところです。

2024年4月3日水曜日

『まんがホーム』2024年5月号

 『まんがホーム』2024年5月号、昨日の続きです。

『スナックあけみでしかられて』

今回はカバンの話。新学期新入学となると目立つのがランドセル。新一年生の小さなからだにはずいぶんと大きく感じられるランドセルが、上級生となると小さく窮屈に見えてしまう。そうした子供の成長の様子などにも触れながら、大切にしていなかった子供時分の思い出が語られたり、そしてランドセルに限らず贈る贈られる側の気持ちなども。ポンと贈られると自分で買ったときのような感慨が薄いみたいな大人の話。なんとなくわかる。なかなかに人の心の機微というのは難しいものです。

さてここから話題はさらに飛躍して、あけみが欲しい大人のカバン。カートになってて押すタイプのやつ。カバンの上部が座席になっていて座れるやつ。熱中症になりかけていた御婦人を助けましてね、その代わりにカートに座らせてほしい。クッション効いてる、いろいろ機能的、あけみの欲しいゲージ上がりっぱなしなんですが、その前に持つべきカバンもあるわよと。

年代ごとに違ってくるカバンの話。特に女性ともなれば、男性以上に興味ある分野だなあって思わされました。

『うちの秘書さま』

はじめの発案でお花見にいきます。面倒くささから拒否する七瀬。対してやる気あふれるメイドたち。いつもの面々、山田と田中さんも誘うことになって、となれば重要になってくるのは場所取り。それぞれに個性ある連中ですから、山田は田中さんにくっついていきそうになったり、田中さんは桜の枝振りに手を加えたくてしかたなかったりと、全然場所取り進まない。

そんななか、見事に場所を確保したのは七瀬。隣にいかつい男衆がいるものだから、みんなが敬遠していたエリア。それをまるで気にせずにニコニコ顔で座っている七瀬の強メンタルよ。ええ、七瀬はこうでなければなりません。むしろ無闇に怖がるはじめの方が失礼では!? と思うくらいで、そしてそこに届いたメイド連渾身のお弁当。

ああ、お弁当のお裾分けで仲よくなるパターンかなと思ったら、さらに予測を超えてきて、びっくりのお料理男子の会! ここではじまるメイドさんのお料理解説。ああ、このほのぼの感よ。ええ、実にいいって思ったんですよ。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

来院したしまむら。キョウスケが喜んじゃって、その様子を見てお母さんと思ってる先生と熊倉がよかった。

しまむらの避妊手術にキョウスケも手伝いで参加することになりました。そこでの緊張感! キョウスケの顔がうるさいにはじまり、焦ってるんでしょうね、以前に教えられたことがすっとんでしまっている! さらにはすごい汗かいちゃって、手術も緊張なら、知ってる子のものとなったらなおさら怖い。でも気持ちを切り替えて手術に集中する。こうしたところに、キョウスケのまじめさ、仕事に対する真摯さが見えて気持ちいいのでした。

そして術後のしまむらのお世話をします。あんなにキョウスケに懐いていたしまむらが警戒しちゃって傷心からの、腹帯づくり。キョウスケの行動もろもろに成長感じさせられるものの、まだいたらないところもあったりして、こうしたがんばりと成長途上のキョウスケの姿に、応援したくなる思いがわいてくるのですね。

2024年4月2日火曜日

『まんがホーム』2024年5月号

 『まんがホーム』2024年5月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。パンがテーマの表紙であります。メインのらいかはパン屋のお姉さん、両手のトレイにいろんなパンを乗せて登場です。『ごちそうさまは二丁目で』は店長とみのりがハンバーガーを、『天国のススメ!』は太一と麦がメロンパンを、というかこれメロンパン着ぐるみだ! そして『孔明のヨメ。』は各種サンドイッチを取り揃えて、なにかピクニック感ある表紙になっておりますよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『俺、姉になる。』

なにごとかと思ったら、姉に恋していた幼なじみのお隣さんになかば無理強いされて、姉のかわりとして女装させられるというんです。直接姉にアタックできない理由でもあるのかな、と思ったら、なるほど姉は先日結婚して家を出ていった。かくして姉ロスとなってしまった幼なじみは、弟に目をつけて強制的に女装、やっぱり姉弟だけあってよく似てるわ! 大変お喜びなのですが、弟はそれでいいのか? と思ったら、やっぱりあんまりよくないっぽいですよ。

しかしそれでも、気のある女子からの願いです。幼なじみの暗い顔は見たくないと女装を受け入れたら、やたら厳しい監修がはいるというんですね。ええ、弟くん、身も心も姉になりきらねばならなくなったようですよ。

『孔明のヨメ。』

赤壁の戦いを終えて後、周瑜たちを迎えて戦後交渉をおこないます。普通はこんなに急ではないっぽいんですが、どうやら向こうには急ぐ理由があるのだろう。そうしたちょっとしたことからも多くの情報を読みとって、自軍に有利となるよう交渉を進めていく孔明の手腕の冴が見どころとなるエピソード。派手さはないけれど、地味にすごみのある回だったと思います。

劉備の側は拠点となる土地が欲しい。それで相手に江陵をとらせる代わりに、その南方湖南四郡を領地としたい。ただなんの策もなくこの件を切り出したら、周瑜の怒りを招きかねない。なので、相手にまず江陵攻略の意思を表明させ、それを受けてこの地を押さえたい、それは周瑜にとっても都合がいいはずと、希望を切り出す順序を工夫するだけで、こんなにもすんなりことが運ぶという話でした。

しかしこのやりとり、周瑜にとって孔明という男を知る決定的なものとなったようですね。これが周瑜にして孔明を警戒させることとなるか、あるいは周瑜がより大きくなるきっかけとなるのか。今後の描かれ方もまた楽しみです。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

音瀬の盗撮写真がネットに公開されてしまった問題。とりあえずは好評だからと放っておいたのが結果的に失策となってしまいました。

最初は本当によかったんですよ。カワイイって、元がいいって。それで音瀬も気をよくしちゃって、実害がないと警察も動かないというから、とりあえずは様子見でいきましょう。からの、橘による音瀬の写真撮影会に展開していくその流れは面白くて、というか音瀬がチョロい! 10倍カワイイといわれて、ぞくぞく。音瀬の全部は俺だけが知っていたいといわれて、キュン。いやほんとチョロかった。むしろこれがきっかけでカップル誕生してしまうんじゃないかと期待してしまうところでした。

さて、それで最初に触れていたことです。時間がたつと好評だったネットの反応もだんだん違ってきてしまい、キモいのなんのと批判的なコメントが増えてしまって、それが音瀬を傷つけてしまったんですね。遅まきながら動く橘たち。はたしてこの一連のできごとは、どういう顛末となるのでしょう。

最低でも、音瀬がむくわれる、そんな決着をしてほしいものです。

『はなまるゲーセン飯!!』

園香と樺恋のむかしの話。子供時分には引っ込み思案だった樺恋が、園香と一緒にいることでずいぶん救われて、変わっていくことができた。そんなエピソードが描かれて、小さい声でしか話せなくても、園香がちゃんと伝えてくれる。自分のことを物知り博士と褒めてくれる。そうした全部が嬉しくて、自分を支えてくれていた。

この気持ちが、感謝があったから、いつか園香の力になりたいと思ってきた。そんな樺恋の思いの成就するときがきたというのです。大名行列祭りでお姫様役を任された園香。しかし自信がなくて、思い悩んでしまって、とそんな園香のことを自信持てと、大丈夫だと、支える立場にまわったのが樺恋なのですね。ふたりのこの関係。かつての思いがぐるりとめぐって、互いが互いを支えることのできる友達になっている。そうした様子がほのぼのと、そしてしみじみとしたよさ感じさせてくれたのです。

2024年4月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

あやもりんから、動画撮影の助手をやってほしいと頼まれたひよ。願ったり叶ったりなのでは? と思ったら、そうは簡単ではないんですね。ファンとして動画を楽しみにしているから、事前に内容がわかっちゃうのは困る。そういってしぶっていたら、あやもりん、こともあろうにプリンに頼もうかななんていっちゃって、ああ、それだけは勘弁なのね、ひよ。しぶりながらもアシスタントすることを受け入れました。

そこからの動画活動? 避暑地にいく。川遊びしたり肝試ししたりする。参加者はあやもりんにひよ、咲、そしてプリンちゃん! 普通に遊んで盛り上がって、そして肝試し。なんと、ペアはひよとプリン。まさかの組みあわせで、遅まきながらのひよ頭突きが炸裂!

って、今までまるで撮影してないよね? 普通に夏のバカンスになってる!? いや、撮影はちゃんとするんだろうし、ということは本編は次回、ってことなのかもですね。

『このままモブじゃ終われない!』

コモナに逆風だ! 打ち切られた漫画家、暴風そよかぜを招いて、酒飲みながらあざけってたら、まさかのそよかぜに愛するピコをとられてしまうだなんて! というか、すでにとられていた。ピコの心はそよかぜのものだった! ということが判明した今回。順風だったコモナがまさかここまで追い込まれてしまうだなんて。予想もしない展開に、これを面白いと思ってしまえば、そよかぜの不幸を楽しむコモナと同じになってしまいそう!

憎しみをエネルギーに変えるタイプの漫画家、そよかぜ。コモナにあざけられるのはそよかぜの希望でもあるそうなんですが、そのそよかぜが、昔からの大ファンだったとピコからいわれて自信と元気を取り戻していくところ、ずっと負のエネルギーでまわしてきたエンジンが、正のエネルギーでまわりはじめているぞ! 健全なサイクルに入ろうとするそよかぜの状況。これが今後の漫画に影響するのか。なにかいい結果に繋がろうというのか。ちょっと期待してしまったんですね。

そして純愛一途とバレてしまったコモナ。なのに素直になれないコモナ。その狼藉からなにからかわいくて、そしてコモナのじたばたをニヤニヤ見守るそよかぜもかわいい。

ええ、面白くなってきましたね。ええ、いい三角関係ができてきたって思いましたよ。