『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。
『星屑テレパス』
学園祭が無事終了し、ロケ研の展示も好評といいことづくめであります。感想もたくさんもらえて、その7割ほどを遥乃がもっていってしまってはいるのですが、残るロケ研展示に対する感想もためになるものばかり。高評価あり、そしてもっとこんなのが見てみたいというものありで、次の活動への刺激となっているのが好感でした。
その感想のひとつが動画に関するもの。打ち上げの様子を撮影するだけでなく、ロケットにとりつけたカメラからの空撮も見てみたい。それをもって、実際に試してみようと活動を開始するのがですね、この子たちのフットワークのよさ、これまでいろいろ乗り越えて深めてきた関係の価値なども感じさせてくれてよかったのです。
今回は瞬がいい役割を演じていましたね。実際にカメラをとりつけて飛ばしてみたらどうなるか、実験で確かめてみよう! そういいながら、瞬には答がわかっている。わかっていながらも実験というプロセスを踏ませることで、部員に考えさせ、自ら気づかせようとする。そうした余裕、知り学ぶための経験を大切にしてくれているところまた好感で、そしてその落ちがあの墜落という!
ああロケットというのは大変です。でも失敗して学ぶものがある。ええ、これもまた彼女らの学びになったのだと思います。
『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』
ジェロがせっかくゲーム機を作ってくれたのに、対価がないとわたさないときたもんだ。それで消沈した魔王を元気づけるべく、ヴィンが企画してくれたのが温泉旅行。そこで知る、暴食の悪魔ヴィンの実力。食べたら食べただけデカくなり強くなる! しかも遭遇したレッドドラゴンをひとりでペロリとたいらげてしまう食欲の持ち主。おおお、異世界魔王飯、といいたいけど調理してないからカテゴリー違いですね!
そしてここからのパンケーキづくり。ヴィンの指導のもと、ジェロのためにパンケーキを作るんですが、魔王城の設備のアナログさが魔王を心底痛めつけ、さらにはヴィンの厳しさですよ。食となると人、いや悪魔が変わるのですね。
でも、こうして苦労して作ったパンケーキはジェロにも好評で、無事ゲーム機を入手できたどころか、ジェロとの仲も深まって、一石二鳥どころか三鳥にも!? いやもう、この心暖まる魔王城情景。たいへんよかったのですよ。
『ほうかごバスケット』
けいの3ポイントシュートで勝利を収めることができました! はいいのだけれど、肝心のけいがぽかんとしていて、というのもシュートの感覚に酔いしれていたため? で、これで6点、あと4点がんばらないと! って、まるでバスケのルールをわかってない発言してくるんです。
これ、負けた方もびっくりですよ。こんな素人、初心者相手に決勝点を決められてしまったのか。しかも3ポイントで!
今回よかったのは、この対戦した相手がですよ、全然悪いやつらではなかったってわかるところですよ。それはプレイしてみればわかる。つばさがいうんですね。ラフプレーもしないし、誰かのせいにしたりもしない。ボールもきれいに手入れされていると、それはそれは高評価。いわれてみれば、変に言い訳もしないで退き際も鮮やか。そしてここから交流が生まれるところ、それがとても好印象だったんです。
そしてびっくり、相手のエース級。なんと女子でした。千早高の9番、王寺かおる。そしてこちらの飛び入り助っ人は朱雀女子の17番、桜井とわ。結構な実力者と知りあうきっかけともなって、これはいつか芳文高のふたり、つばさとけいとの再戦も期待できそうな流れでありました。
また、けいの自分が才能? シュートを決めたい、そこに自分の興味が、意識が向かっていると気づいたところ。さらにバスケをやりたいと思うにいたるところ。清々しさや達成感みたいなものあってよかったし、そして新たなプレイヤー参戦ですよ! これは期待させられる。さらなる広がりの予感であります。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第5号(2024年5月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿