『まんがタイムオリジナル』2024年6月号、発売されました。表紙は『可愛い上司を困らせたい』。コーヒーショップのロゴ入りカップを手にした恵が表紙に登場。これは仕事中の一コマでしょうか。そのかたわらにGW、どこ行こっか? との惹句が踊って、ということはちょっと一息ついてのコーヒーブレイクなのかもですね。そして、『慧都様には御見通し!?』、フライパンを手にしてやる気満々の慧都様と、『元アイドルのハロー!ワーク』、ファイルを抱えたあかりのカットもございます。
『となりのフィギュア原型師』
こ、これは素晴しいものです! 滝館おこめドール! おこめ代表大好きな飯塚イスカが、みみさわ君ちゃんの協力を得て完成にいたった、おこめ代表に激似のドール。まさしくこれは、ファングッズ中のファングッズ。ええと、芳文社さんから販売したりはしないのですか?
ともあれこのおこめドールを連れて、まさかのおこめ代表にご面会。あまりのことに狼狽するおこめ代表が実にかわいい。さらにこじれたイスカへのツッコミが冴えて面白く、かと思ったらドールを評してはぐちゃんも半藤もかわいいかわいいと絶賛。自分はかわいいのかと、ちょっと照れつつ高揚している代表がまたかわいかったのでした。
しかし熱烈にアピールしてくるドール勢。うっかりひきこまれそうな代表ですけど、もともとはフィギュア畑の人たち。理解があるというか素養があるというか、ハマれば一気に深み一直線もありそう。その深み一直線が今回のイスカだったわけですね。
『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』
家具屋さんにてカウンターテーブルに注目するふたりです。けれどいざ買うとなるといいお値段。と、そこで椎奈が発案。自分で作ろう、DIY! そうと決めたら、うきうきでホームセンターに向かう。その背中がまたいいんですね。
材木を買って帰って、アパートの庭で作業。そこで大家さんと会話が発生するんですが、ふたりの作業を見る第三者の目というのがこうして意識された今回。ものを作る椎奈の楽しそうな様を見つめる賢太の、自分ではそうと気づいていない姿を大家さんが見ていた。このふたりのそれぞれの興味、感情のどこか似かよって、ほのぼのと寄り添うようなところ。ああ、ふたりは似たもの同士、安心して一緒にいられる空間、関係が素敵だと思わされたシーンでありました。
また今回のいいなと思ったところ。大工仕事は椎奈が、裁縫は賢太が受け持ってる。それを見て大家さんは逆じゃないかって思うんだけど、そうじゃない。世間一般の枠組みにとらわれず、自分たちの好き、自分たちらしさのままでいられるふたりというのもまたよかった。ええ、無理なく自分自身でいられるというのがいいんですね。
『元アイドルのハロー!ワーク』
温泉にいったあかりたち。あかりと優はゆっくり長風呂。そのあいだ、しこたま待たされる雪村です。でも三浦も長風呂。雪村が、女の風呂は長いと感想もらしていましたけど、実際のところ、雪村ひとりがカラスの行水だったのでは? とりあえず現状では3対1で分の悪い雪村です。
さて三浦の雪村に向ける感情の変化、これが面白い。自分の動画を見てくれていた。ゆえにファン。夜遅くまでゲームにつきあわされたことも、きっと喜んでいるはず。ポジティブシンキングの三浦なのですが、その事実が自分の存在を知らなかったのにと優の怒りを再燃させて、現役アイドルに元アイドルという人間関係の中に置かれて、一番なんでもないはずの雪村が不思議とポジション高くなってるぽいのが面白かったです。
その後の食事にて、なぜ三浦があかりに懐いているのか、それがわかるのも面白かった。三浦はほんと天然というか子供のようというか、よくいえば純粋で、けどそうした三浦よりも雪村の方が好感持たれているっぽいというのも、なんだかわかるような気がしたんですね。ええ、三浦クンも雪村にもっと好感を持つとよいです。
- 『まんがタイムオリジナル』第43巻第6号(2024年6月号)
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