『まんがホーム』2024年5月号、昨日の続きです。
『スナックあけみでしかられて』
今回はカバンの話。新学期新入学となると目立つのがランドセル。新一年生の小さなからだにはずいぶんと大きく感じられるランドセルが、上級生となると小さく窮屈に見えてしまう。そうした子供の成長の様子などにも触れながら、大切にしていなかった子供時分の思い出が語られたり、そしてランドセルに限らず贈る贈られる側の気持ちなども。ポンと贈られると自分で買ったときのような感慨が薄いみたいな大人の話。なんとなくわかる。なかなかに人の心の機微というのは難しいものです。
さてここから話題はさらに飛躍して、あけみが欲しい大人のカバン。カートになってて押すタイプのやつ。カバンの上部が座席になっていて座れるやつ。熱中症になりかけていた御婦人を助けましてね、その代わりにカートに座らせてほしい。クッション効いてる、いろいろ機能的、あけみの欲しいゲージ上がりっぱなしなんですが、その前に持つべきカバンもあるわよと。
年代ごとに違ってくるカバンの話。特に女性ともなれば、男性以上に興味ある分野だなあって思わされました。
『うちの秘書さま』
はじめの発案でお花見にいきます。面倒くささから拒否する七瀬。対してやる気あふれるメイドたち。いつもの面々、山田と田中さんも誘うことになって、となれば重要になってくるのは場所取り。それぞれに個性ある連中ですから、山田は田中さんにくっついていきそうになったり、田中さんは桜の枝振りに手を加えたくてしかたなかったりと、全然場所取り進まない。
そんななか、見事に場所を確保したのは七瀬。隣にいかつい男衆がいるものだから、みんなが敬遠していたエリア。それをまるで気にせずにニコニコ顔で座っている七瀬の強メンタルよ。ええ、七瀬はこうでなければなりません。むしろ無闇に怖がるはじめの方が失礼では!? と思うくらいで、そしてそこに届いたメイド連渾身のお弁当。
ああ、お弁当のお裾分けで仲よくなるパターンかなと思ったら、さらに予測を超えてきて、びっくりのお料理男子の会! ここではじまるメイドさんのお料理解説。ああ、このほのぼの感よ。ええ、実にいいって思ったんですよ。
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
来院したしまむら。キョウスケが喜んじゃって、その様子を見てお母さんと思ってる先生と熊倉がよかった。
しまむらの避妊手術にキョウスケも手伝いで参加することになりました。そこでの緊張感! キョウスケの顔がうるさいにはじまり、焦ってるんでしょうね、以前に教えられたことがすっとんでしまっている! さらにはすごい汗かいちゃって、手術も緊張なら、知ってる子のものとなったらなおさら怖い。でも気持ちを切り替えて手術に集中する。こうしたところに、キョウスケのまじめさ、仕事に対する真摯さが見えて気持ちいいのでした。
そして術後のしまむらのお世話をします。あんなにキョウスケに懐いていたしまむらが警戒しちゃって傷心からの、腹帯づくり。キョウスケの行動もろもろに成長感じさせられるものの、まだいたらないところもあったりして、こうしたがんばりと成長途上のキョウスケの姿に、応援したくなる思いがわいてくるのですね。
- 『まんがホーム』第38巻第5号(2024年5月号)
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