『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。
『クラッシュ オン セブン!』
このみとあやね。学校では教師と生徒という線引きをきっちり守っていて、だというのになにかバレている? このみの友達、冠城鈴からあやねに注がれる厳しい視線! なにか察するものがあったのでしょうか。あるいは、ただ単にこのみに近づくすべての人間が気に食わないだけ!?
ライバル登場なのかも知れません。このみもさっそく今度の土日は鈴と遊ぶといって出かけていって、あやねはひとり寂しい休日を過ごします。こうしてだんだんふたりの関係は疎遠に? そもそもなにか特別な関係というわけでもなかったと、どんどんネガティブに沈んでいくあやねであります。
でもそんなあやねに嬉しいサプライズ。帰ってきたこのみ、大荷物! なにかと思ったら、鈴の家である喫茶店でバイトしていたという。その給料で買ってきた食事にケーキ、さらにはあやねのためのプレゼント。あやねの考えていたこと、それは全部杞憂だったんだとわかるラストに、ふと気持ちもほころぶのでありました。
『かみねぐしまい』
実の姉妹であると判明したツギノとまえな。神様の裏取りよりも確実な母子手帳で確認したところ、まぎれもない姉妹とふたり判明して、しかしまえなはどうしてお母さんの子でないと気づいたのか。その答がふるっていました。なんと第六感! いや、それ、いいかえれば当てずっぽうってやつなのでは?
とりあえずスタートラインに立ったと実感するふたり。神様の心象をよくし、自分の願いをかなえてもらうレースも再開することとなったのですが、次の週末の権利をかけてのじゃんけん。勝ったのはまえななのですが、ツギノ、でこに怪我が!? と思ったらまえなは頬に!? ふたり、じゃんけんでは決着つかずにつかみあいのケンカをしたのか。ほんとどうしようもない娘さんたちです。
そしてここでまた新たな人物が参戦。会長ツギノに心酔する伊藤葆光、通称ほこちゃん。この子と神様が急接近を見せて、まさかのほこちゃんの願いがかなっちゃう!? その願いとはツギノのすべてを知りたい。ああ、危険なかおりだわ!? ほんと、この願いがかなった暁にはいったいなにがおこるのでしょう。ドキドキワクワクってやつです。
『キミはあくまでも。』
ヴェネルとふたりっきりのデートを楽しみにしていたマーシャ。しかしその甘く夢見たひとときは、サラロットとエクールカ、それぞれの使用人に見事に粉砕されてしまっておかんむり。いやまあ、使用人ってそんなもんだよね? とは思うものの、今回のマーシャの目的はヴェネルへの告白です。ふたりがいたらまずいのです。
でも、なんだかんだとサラロットにいいくるめられるマーシャ。なかなかふたりきりになることができず、それどころかおいしいお菓子にすっかり心奪われて、ああなんてほのぼのと愛らしい情景なのでしょう!
となったところで、マーシャ渾身のツッコミ。ほんと、マーシャさん、あぶなく目標達成できないところでした。
マーシャの告白は、悲しくも破れてしまうのですが、マーシャの気持ちを受けたヴェネルは思いもしない言葉に逃げ出したく思いながらも、しっかとその場に踏みとどまって、そして真摯にこれからも大切な友達であろうと答えるのでした。
ヴェネルの答に健気に笑顔で応じたマーシャ。しかしサラロットの前では涙をこぼして、ここにひとつの物語の幕が引かれたと感じさせられました。そしてその反対に、マーシャの一連の動きを受けて自分の気持ちに気づいていくエクールカあり、ここにまたひとつの幕が開いたと思わされるのでありました。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第5号(2024年5月号)
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