2019年8月31日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号、昨日の続きです。

『RPG不動産』。温泉回? RPG不動産の皆で新規物件の下見にいったら温泉がありまして、まずは一風呂。でもなにかおかしい、なんせこの温泉、干した魚がいっぱい浮いてて、まさかの魚介のスープ。風呂からあがれば、ミルククリームを体に塗れと、さらにはマタタビパウダーも体にまぶせと、ああ、これはあれだ、『注文の多い料理店』。けど、ここまで有名な作品を下地にして、まさかそのままの展開はあるまいと思ってたら、ああ、やっぱりそうでしたね。本当に本当のおもてなしでした、ただちょっとハズしていただけで、それを不動産の皆でサポート、人気の宿に変身させるというのですね。今回はいつもとちょっと違う貢献。その前段となる料理店(じゃないけど)パートの描写が面白くて、まさかマタタビが琴音に効くとかね、この世界のマタタビゆえか、あるいは琴音が特別なのか。というか、ルフリア、琴音のこと前からおかしいとか、結構辛辣! こうしたかけあいの面白さ、生きてましたよね。そうそう、下着の尻尾穴。これ、猫のお宿だったからなんですね。なるほど、落ちがわかれば納得です。

『mono』。あいかわらずおかしい。クロクマ先生の取材についていった先のこと。霧は出るわ、おかしなキャンプ客の影が見えるわ。このキャンプ客、最初はなでしこ、しまりんと思わせておいて、実は違うと、そもそも人であるかどうかさえさだかではないという、どこかあやしげ、でもどこかナンセンス。この作者らしい一癖も二癖もある不思議空間ができがっていました。そしてスケボーですよ。猫二匹の喧嘩のはてに、ぽいっと飛び乗り走り出してしまったスケートボード。車で追えば、想像を絶する華麗にしてハイテクニックな異次元コーナリングを見せつけてくれて、まさかスケボー動画の顛末が猫のハイテクニックに帰着するなんて思いもしない。というか、この漫画もまたリアリティなんか気にするな! 思いっきりナンセンスに振り切ってやればいいんだよ! そういう世界観なのかあ、と思った矢先に、そんなわけないだろと突き放されたのがもう本当におかしくって、いやもう見事に振り回されまくり。でも、これでこそこの作者でありますよね。堪能しました。

『アニマエール!』。新入部員、ゼロか! あまりのショックを受け止めきれず、あえてこれをポジティブに解釈してゼロでよかったと思い込もうとしているひづめ。大丈夫か? 病んじゃうよ? 今回のテーマ、自分に思い込ませるというか、こはねの場合は笑顔ですね。常に笑顔でいないといけない、そう思うようになった経緯、語られて、子供の頃の思い出、引っ込み思案のこはねへのお婆ちゃんからのアドバイス、それが笑顔だったのですね。笑顔が変えたこはね。けど、そこにちょっと私欲なんか感じちゃって、後ろめたくも思ってるこはね。この生真面目というか、混じりっけのないのがこはねという感じしましたね。しかし、ここからの虎徹が、もっとおかしい。ネガティブというか、この子の自己像、どんななんだろう。そして宇希。ついに子離れ、ならぬこはね離れ!? と思いきや、母子分離不安みたいになっとるやん! って違うか、ベクトルが逆だ! こはねを褒める宇希もおかしくて、これ、あれか、筋トレのあれだ、掛け声だ! こういう地味なところにも面白さがしっかり入ってる。しかし、この部のみんな、個性的が過ぎますよね。新入部員が入ったとしても、そうそうは太刀打ちできなさそうです。

2019年8月30日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号、一昨日の続きです。

『あやしびと』。みぞれとアヤの仲を誤解しているカバネ、のっけから好感度激アゲだ! 二人だけの秘密 — 、魅惑の響きにあらぬ想像ふくらませて、どんどん深みにハマるカバネが本当に最高で、そうですか、思春期でありましたか。この暴走するカバネを収めて、それっぽくごまかしてくれた校長。さすがだなあ。年の功? ここからの、人間世界に帰る方法調べるくだりで、このあやしびとの世界においてヒトがどのように捉えられているかなど、基本的なところ見えてきましたね。なるほど、彼、彼女らあやしびとも、そのルーツにヒトが関わってるかも知れないわけか。みたいなね、ヒトの世界との行き来の可能性感じさせるところあり、そしてアヤにかけたみぞれの言葉ね、それがいいじゃありませんか。明るく前向きに、そして別れてからも友達でいようというようなのがね、実にいいと思いました。

『紡ぐ乙女と大正の月』。おお、こちらもあらぬ勘違い話だ。しかしこちらは時代が大正、舞台が女学校。となると、本当にあった話だからね、お姉様、エス、ってやつ。なるほど納得の展開に、まわりのお嬢様たちの反応もにぎやかはなやかで、なかなかに楽しい話でした。しかし、エスってやつ、紡にはその気はないのだけど唯月はそうではないのか? あるいはなにかの目眩し? 唯月につきまとう万里小路旭。この人を牽制するために紡を利用してる……、とかはどう見てもないよなあ。どう見ても唯月が何枚も上手。紡を警戒する旭のことも簡単に丸めこんで、この唯月の手管? その鮮やかさもこの漫画の見どころですね。

『精霊さまの難儀な日常』。肝試しをやりますよ、というのだけど、意外だったのがともりですよ。この人、それこそノリノリで人といわず精霊といわず、怖がらせまくって一人勝ち、みたいになるのかと思ったら、あれま、暗いの怖いのか。けれどいろはが乗り気なので、屋敷の中で肝試しすることになりました。それ、サラがびびって能力使ったら火事になったりせん? いや、サラがいれば仮に火が出ても収められるか。乗り気のサラに、おびえるルカ。その好対照。そうか、ルカ、ホラーもの苦手なのね。けれど実際に肝試しに出てみれば、ともりが結構平気だったり、それから怖がってたすみのがどう見ても余裕そうだったり、このちぐはぐさ? 悪くなかったです。すみの、いいですよね。匂いでいろいろわかるという。サラをおどろかしたコンニャクも、サラに焼かれて、いい匂い。これは見事にやられました。おかしかったー。今回の肝試しでは、皆の大事な物が隠されていたのですけど、ノムの最後に感じていたもの、それからサラとともり、ふたりの大切。それらがいろいろ思わせてくれて、こういうところもよかったです。このくだりがあるだけで、読後感がもう全然違いますよね。

2019年8月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年10月号

『まんがタイムオリジナル』2019年10月号、一昨日の続きです。

『となりのフィギュア原型師』。イベントだー! やたら元気な代表と、はじまる前にもう疲弊しきってる羽喰。このコントラストよ。しかしこのメンバー、誰もかれも自由すぎて、イベント開会してからのてんやわんや。スタッフの肉体美に食いついて離れない羽喰など、素晴しい。おこめ先生を訪ねてきた、ああこの人も原型師なのか、しかも凄腕らしい。飯塚イスカ。コスプレしてやってきた、その姿見て妙にやる気出してるお隣さんね、ほんと皆、変にベクトル外しながらぐいっと飛び出す、そんな勢いあってね、最高だと思います。いや、ほんと、面白い。毎回が素晴しいです。

『僕は女心なんて知りたくない』。夏だ、お盆だ、里帰り、というか幽霊の話! 春喜は未婚女性の心の声を聞くだけでなく、霊に取り憑かれたりもするのか。駆け落ちの約束を果たすことができないままに死んでしまった英吉なる男の霊にとりつかれ、頼まれるままに同じく早世した駆け落ち相手、雪子の霊に会いにくんだけど、ああ、よくわかった、春喜の能力、これがちっとも嬉しくないってこと。しかも今回は極めつけ。真正面から否定、拒否、拒絶の本音をぶつけられた英吉のあのうちのめされよう! 面白いどころか気の毒になるほどで、反面現代ネカフェ生活を満喫している雪子のコントラスト、見事でした。しかし雪子の生き甲斐、いや死んでるんだけどさ、この漫画が完結するまで成仏しないとかね、本当に面白い。これ、きっとこの人、この漫画が完結しても、また違う漫画にハマってやっぱりまだ成仏できない、なんてことになってそうですよね。バイタリティあって素敵です。

『氷室君は板野さんのことが覚えられない』。おお、異常事態といっていいのかい? いつもならまるで思い出せない板野のことを、氷室、覚えているんですよ。しかし小学生の頃の記憶はなく、思い出せるのは大学で出会って以降のできごとだけ。けれど、それだけでもすごい前進ですよね。というか逆に後退? 板野には氷室に思い出してもらいたくない記憶があって、しかもそれ、氷室の母に関すること。氷室の母、氷室の身代りになって事故で亡くなった? けれどその記憶があまりにつらいから、板野が、自身の記憶とともに氷室の記憶を封印? 母の死も病死と記憶を塗り替えた? 今回の氷室の記憶は体調崩して熱に浮かされていたせい? それとも徐々に過去のことを思い出そうとしている? わからないことはまだまだあるけれど、今回はかなり核心に迫った、そんな感あって充実。また、板野の心情もよくよく描かれて、これもとてもよかった。それだけに、今後彼女につらいと思わせることがあったら! そんな危機感に似た感情も覚えるのですね。

2019年8月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号、発売されました。表紙は『まちカドまぞく』、ちょっと不良っぽい、っていったら駄目なのかな? 中央にどんとあるタイトルもグラフィティっぽくなっていて、そんなちょっと悪っぽさ感じさせる雰囲気、なんだか色気もあっていいんですね。桃の猫耳パーカー、あんまり悪っぽくないなあ、可愛いよな。シャミ子もパーカーを着崩して、いつもとちょっと違う雰囲気。こちらは色気増し増しって感じ。悪くないですよ。

『まちカドまぞく』。新展開、はいりましたね。謎の人物、小倉しおん。やたら魔術やらに詳しくて、ここぞという時には助力してくれる。そんな小倉が今回は先走っちゃって失敗して、なんと次元の狭間? 宇宙のめくれたところにハマりこんでしまってさあ大変。っていうんですが、桃が小倉に対して辛辣で辛辣で、もう本当に面白かった。嫉妬だ、嫉妬ですよ。シャミ子が持ってる知らない携帯電話。小倉とのホットライン!? じわじわ高まる怒りのボルテージ。ああ、シャミ子よ、罪な魔族だ。今回は良子の知将ぶり、ばっちり描かれたりね、シャミ子が選択誤りそうなところをすかさず助言してみたり、そして小倉にまぞく疑惑をかけてきたりね。この子の普段の観察や考えてきたこと、それがじわじわと前面に出てきて、これ、実に魅力的でした。ジキエルの誘いにもまるで動じない。頼りになる子だわ。素晴しいと思う。

『恋する小惑星』。新学期、フライングで部員勧誘してしまったみら。けど、これが新入生ふたりを呼び込むことになって、ひとりは桜先輩の妹! 姉同様、石に興味のあるという桜井千景。そしてもうひとりは、七海悠。この子、悠の投げかけた地学に対するまた違ったアプローチ。そうかあ、この子の興味は気象に向かっている。しかもただ興味というに留まらず、防災、実用を念頭に置いているというんですね。悠いわく、問題意識。これまでの地学部メンバーとはまた違ったスタンスが、今後の活動にまた違った色を添えそう。そしてまた逆に、地学部の活動が少々頑なな悠のあり方に与えるであろう影響、それも楽しみに思わせるのですね。

『NEW GAME!』。今回も二本立て。けど、これまでとは違ってひとつの話を前後編でお届けですね。ねねの正社員登用をめぐるドタバタ。特にテストとかなく正社員に? なんてねねがいったせいなのか? うみこが試練を課してくるんですが、それがまさかのサバゲーで、というか、これ、趣味よね? これ、うみこの新兵リクルートよね? 人質になっているサメぬいぐるみが素晴しい。そして青葉の全然進まない匍匐前進。最高だな、これ。2対2のチーム戦。ねね、青葉組がうみこ、鳴海組を相手にフラッグ戦にて勝利を収めなければならないっていうんだけど、最初はねねに対して気をつかってた? そんな鳴海がね、どんどんテンションあげていくところ、楽しくなっていくところ、こいつはニヤニヤさせられるところ大でしたよ。撃たれてお手上げ、敗北者のポーズがまた面白い。

このサバゲーテストを通して、鳴海の個性が見えたりね、それを弱点と見て攻略の糸口にしてみたり、こうしたあれこれが面白いじゃないですか。というか、青葉、途中まで遊んどったんか! そして策にハメられた鳴海。こっからの展開、ちょっと枠外のコメント見るまで自信持って流れを確信できなかったんですけど、だよね、その理解でいいんだよね! なるほど、これまでちりばめられていたいろいろが伏線として機能してましたね。そしてラストの怒られるうみこ。これ、ちょっと珍しい!? お仕事漫画の番外編といった今回、お仕事だけではわからない個性、表情、そういうの見られて面白かったです。

2019年8月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2019年10月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、天高く馬肥ゆる秋、ゆえに抜けるような秋の青空なのでしょうか。飛行機がテーマですよ。飛行服着た山下さん、ああ、この人、こういうの似合うよね、かっこいいですよ。『小森さんは断れない!』しゅりはキャビンアテンダント。これもまた似合ってますね。『らいか・デイズ』らいかは、あれ、なんだ、スーパーの屋上とかにあったよな、100円いれたらがこんがこん動く遊具。そいつに乗ってて、またそれが楽しそうで、これ、似合ってるっていっていいのか? いい感じに落ち要員になっていたと思います。

『おしかけツインテール』。雛人形の話題だ。そうか、彼女らはまだ春なのか。学校で人形の並びが話題に。それで俊郎に雛壇あるかと聞いてみるんだけど、あの、こっそり買いかねない俊郎ですよ、それを花梨がすかさず制止していく、あの流れ! 素晴しいわ。かと思えば、蔵で見つけた人形、それ見た花梨の心情も俊郎が把握してるっていうの、これもまたいいなあ。ふたり、つきあい長いもんな。傷みのはげしい人形、それを俊郎が修理する、というのだけど、プラモ感覚か! それ、いいのんか? と思ったの、これがまさか伏線になるとは予想もせず、ああ、俊郎、花梨の卒業、ひいては彼女がここを巣立っていくこと、もう考えているのか。それがねなんだか切なくて、そうか、この漫画にも、この三人の暮らしにもいつか終わりがくるのかあ。しんみりとする思いがあったのでした。そうそう、女の子気分のお母さん、めちゃくちゃ可愛かったですよね。さすがこの漫画のヒロインですよ。

『大奥より愛をこめて』。蒔乃のお願い。いったいなんなのか、なにやら大事!? そう思ったら、なんと江戸めぐりですか。観光だ、大奥へのおみやげだ、そういってエンジョイしてる蒔乃なのだけれど、ああ、やっぱりこの人、ただものではないのか? 政治が市中に与えた影響、それを見ようとしていたのか。定信の方針がもたらすもの。規制に鬱屈。さらには景気にも影響するだろうなあ。そうした世情に目を向ける蒔乃、やはりなにかミッションでも背負ってるのかなあ。蒔乃、さらに菜々緒と本堂の仲直りのきっかけを作ったり、いろいろ気がまわるよなあ。仲直りのくだりで見える仕事を離れた菜々緒の側面。それがもうチャーミングで、素晴しかったよね。こうして、ひとりひとりの個性、背景、描き出すところ、実にうまいと思うんですよね。そして今回の落ちもいい。あの本堂の顔! よっぽどだったんだろうなあ。なんせ菜々緒の前だもんな。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。アイスをめぐるやりとり、ただそれだけなのに、めちゃくちゃ面白いからさすがです。いつもより高めのアイスを自慢げに取り出す八重。でもセール品だから皆の家にもあってという、そのくだりからね、よくもああした広がり作っていくもんだ。流行にのれていないとネガティブにはまるみな。定番と思っていたアイスが地元限定としって、やっぱりネガティブにはまるみな。いやもう、今回はみなちゃん回かい? 普通当たり前にそこらじゅうで売ってるから、全国区だと思ってた。なのにローカルというショック。ちょっとわからんでもないよな。こうしたみなの心情が面白く、そして八重にわたされるパスですよ。この子、本当に研究とか調べものとか大好きだよな。コンビニ商品の違いを調べはじめる八重、もう生き生きとしていて、この子、素晴しいわ。いずれなにかしらの研究者になって欲しい。この子にはきっとそうした可能性があると思うのです。

『スズちゃんでしょ!』。終わりに向かっているのかな? 祭に動物園のおみやげを渡したスズ。それがね、デートといわれちゃってね、まだまだそこまで話は進んでないんだけど、スズの話しようではいくらでも発展していきそうな雰囲気ですよね? そしてスズの話を聞いて荒れる祭。スズに先を越されたって焦りがあるのか。ここからの祭の行動。職場でのやりとり見てるとですよ、本当にその男でいいのん? そう思われてならんのですが、ねえ、これ恋が底上げしてるパターンよね? 絶対、落ち着いたら粗がいっぱい目につくじゃん。とはいえ、この作家の描く恋愛は割れ鍋に綴じ蓋とでもいうのでしょうか、難有り男女の良縁奇縁といった感がありますからね。スズも祭も、この流れに乗っていくことになりそうですよね。いや、祭の恋が実るかどうかは全然わからんのだけど。

2019年8月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』。本当に一筋縄ではいかないですね。新しい能力に目覚めた夢路。ヤエを圧倒するも、ヤエの苦肉の策、メリーを人質にされてはかなわない。人間夢路に戻れば、その体はもうボロボロで、もう戦えるような状態ではなくなって、一旦は夢路、メリーサイドの勝ち目が見えたと思ったのだけど、ほんと簡単には決着させてくれません。けど、この時の、激昂したヤエの言葉から、今、白儀の置かれている状態、そしてなにが目的であるかもうかがえるようになってきましたね。そしてそれはヤエと協調して動いているリコの側でも同様で、人の世界で見聞を広めたエンギに技を無効化されたアハテルノーテ。ジョンに倒されたふたりを銘無しに放り込んだリコの言葉。ああ、もう白儀は上がりに近付いてるのではないか。そんな、もう届かないと思わせる状況、どう打開できるのか。一度は見えたと思った逆転の可能性、それがまたまるで目がなくなってしまったように見えて、状況は実に苛烈です。

『限界ゲーム飯』。ゲームする時間を最大化するために、やっつけ飯でしのいでる、そんなあさぎの違った一面描かれて、おお、今回はちゃんとした料理なのかい? 友達と一緒に遊ぶゲーム会。こういう時にはちゃんとしたご飯作る。いわく、見栄を張ったご飯なんだそうですが、ほんと、ちょっとできる人ぶってるところ、面白かったものなあ。今回の参加者、ネットで知り合ったゲーム友達、社会人のセンちゃんと、隣の家の子、まよちゃん。この子はいくつくらいなんだろう。1991年にはまだ生まれてなかった。ということは、高校生くらいまではありえるのか。この、昔の事情を知らない新世代がゴリゴリえぐってくるところ、面白かったなあ。そうなんだよ、アカウントなんて概念、その頃にはなかったし、スマホなんてものもなかったのだよ。携帯電話さえなかったさ。こういうゲームのネタと、そしてご飯ネタ。下ごしらえを失敗してからのリカバリー、あの復帰力、さすがでしたよね。いかに見栄を張り続けられるか、一種、必死さが見えるのも面白い。ネットの友人センちゃんには限界メシでやっつけてることもうバレてるから、まよちゃんに、ひいてはお隣さんにいい顔したいんだなあ。ご近所ならでは? その距離感が妙にリアルでおかしいです。

『おなクラの幽霊さん』。今回は葉一のバックグラウンド見えてきましたね。昔から霊を見ることができたものの、とうてい誰にも信じてもらえずにいた、そんな彼がたまさか知り合った娘を亡くした女性との経緯。よかれと思ってしたことが、逆に酷いことをしていたのではないだろうか。ありもしないことを語って、人の気をひいたのではないか。自分で自分を責めてきた彼にとって、表情もあり、言葉もかけてくれる幽霊さんは、ひとつの可能性で、あるいは救いだったりしたんだろうか。一方、きさらはきさらで葉一を騙したことで自責の念にとらわれているわけで、この互いが互いを責めることもできず、ただ自分をむしばんでいる、そんな状況を、ふいにおとずれた対話のチャンス、それが打開してくれるのかなあ。簡単に話して和解して、もう大丈夫とはなりそうにないじゃないですか。けど、なんらかの展望は開けるのではないか。そんな期待はあるから、葉一の話そうということ、注目しないではおられないですね。

『あいらいく俳句』。ちょっと驚かされましたよ。あまりにもフリーダムすぎるわびさび部。いきなり肉食べにいったり、ベリーダンスはじめたり。けど、そういうの、単発のエピソードだと思ってるじゃないですか。それが違った。今回、文化祭でのステージに、これまでのいろいろが合流してくるっていうから、まあ驚いた。舞台にて俳句とともに披露されるベリーダンス。うおお、わびさヴィーナス、あの回だけじゃなかったか。ほんと意表つかれて、でもってしかも、あちこちのコマに焼肉屋の大将もいたりしてね、もうおかしくて、面白くて、一気に盛り上がってきましたよ。さらにDVDのお姉さん登場。ダンスの教習ビデオと勘違いしてるからさ、対話が噛み合ってない。これもおかしかった。見事にギャフンでしたよ。

2019年8月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号、昨日の続きです。

『球詠』。新越谷、勝利を決めましたね。しかし負けたチームのエース、あの人、なにやってもかっこいい。自分たちの思い、全国制覇と書かれたボールをヨミに投げてくれたんですが、あんまりに唐突やったから受けられてへんやん! このちょっとしまらないところ、けどしっかり気持ち受けとったところ、こういうのいいよね。そして今日は練習なし。次に当たるだろう学校の試合を見にいきます。その観戦の情景、よかったですよ。なるほど、次に当たるチーム、柳大川越がどういうチームかよくわかる。どういう個性を持っているか、どういう強みを持った選手がいるかを、チームメイト内での情報やりとりでもって読者にもよく伝えて、しかもその時々の皆の動きが面白いからね、ただの解説にならず、緩急ついてうまく入ってくる。今回は展開としては緩の回ですよね。でもその中にもテンポの動きを作って、それが面白い。こういうのが地の力なんだろうなあ。

『SA07』。さらに登場人物、その個性を持って存在感増していくキャラ増えていっていますよ。コミュ力おばけにして主人公である茉愛。茉愛に敵対する、いや茉愛から男子たちを守らんとする我らがヒーロー伊藤。前回明確にキャラを立ててきたそのふたりに加えて、美しく絵もうまい女子、永守カガリに、内気そうでけれど絵がうまい男子、宮田がメイン位置につきました。しかしこの美人、カガリさん、茉愛は勝手に敵対視してるけど、向こうさんは茉愛のことめちゃくちゃ気にいってるよね? というか、むしろ積極的に狙おうとしている感出してきて、いいねえ、いいですよ。茉愛、陥落させられちゃえ! そして茉愛はというと、宮田に持っていかれましたね。まずは彼の描く絵が好みで、そして前髪に隠されていた目、それが露になった瞬間、ああ、恋に落ちたか。わかりやすい! と思ったら、伊藤も落ちてやがる! ここで明確に敵対関係が成立したぞ。ほんと、のっけから恋愛争奪戦の構図が完成。茉愛ははやく伊藤に負けて、カガリに争奪されてしまえばいいと願うばかりです。

『スローループ』。友人関係で悩む二葉、その解決をするために皆で遊園地に繰り出しましたよ。名づけて、フィッシング詐欺作戦! って、あかんって。外聞悪すぎるよ。二葉の友達の藍子、高校生と遊ぶっていうの、それだけでテンションあがってるのが可愛いですね。さて今回の目的でもある釣り堀、藍子には内緒かと思ったら、もう事前に説明ずみだったんですね。釣るのは小春と二葉と藍子。ああ、釣りガチ勢は釣りすぎると食べきれないからお休みか。さすが釣り堀といっていいのか、適当にやってもガンガン釣れるのがいいですよね。初心者藍子もちょっとのアドバイスで当たりがきて、そこからの大騒ぎ! 釣り上げて針をはずすというところで、藍子、手袋持参か! やる気あるな! 俄然、見た目が変わってきたぞ。でも、無理なところは二葉に頼って、ガンガン上がる二葉への好感度! いいねえ、いいじゃないですか。今回の作戦、二葉の告白、この時の藍子の反応がすごくよかった。わかってたって、無理しなくていいんだって、好きなことしたらいいんだって、目を見て真剣にいうその様子、ああ、取り越し苦労だったんだなあ。けれど、ちゃんと言葉にして伝えあわないとわからないことだってある。その足りていなかったことを埋めあえたふたり。ああ、より深い友情を育むことができた、そう思える良エピソードでした。というか、藍子、釣り堀体験もノリノリだったもんね。きっとなんでも一緒に楽しんでいける、そんな予感。魅力的でしたよ。

2019年8月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』。学園生活部の4人が寄りあっている、その様子。くるみが笑顔を見せてくれてるのが、なにか安心させてくれるんですね。けれどこれ、本編があんなことになっているでしょう? だからこそ、この4人の姿にほっとするというか、逆にこうした、本当ならこうして普通にいられたろう子らが、あんな状況に放り込まれている苛烈さを際立たせるとも思わされて、いやもう、たまらんものありますよね。

今月は新作が2本です。

『ゆきのぷらん』。いろいろ足りてない? 忘れものしがちで、友達の助けにすがってばかりの雪乃。でも、それは友達、沙奈の策略という、ちょっとしたホラーもの? 私に頼りなさい。いつまでもダメなままで、私なしではいられないように育てよう。歪んだ愛情が、雪乃の人生にからみつく! これ、前後編だったんですね。前編は学校での様子、見事に雪乃は沙奈の思惑どおりに動いちゃって、これ大丈夫? そして後編、ここで雪乃はどう動くのだろう。休日ですね、一緒に映画を見にいきます。まさかの雪乃の自立が見られたり? と思ったら、ああ、ここでも沙奈優勢かあ。沙奈に捕われる雪乃。もしこの漫画が続いたら、この構図、揺らぐ日がくるのでしょうか。あるいはそうなった時こそがドラマのはじまりになりそうですね。

『冒険者LEVEL00』。新人魔術師ラムシーと新人ナイトチャカート、ふたりのはじめての冒険。ギルドで、わりとてっとりばやく即席でパーティ組まされて、相手のこともよくわからないままに出立したという塩梅。これ、実はMMORPGでした、みたいな引っくり返しがあったりするのかな? ちょっと心構えしたんだけど、そうじゃないのか。けれど感触としてはそうしたゲーム思わせるものあったんですね。新人が取り組むにはちょっと難しいクエスト。最初反発もあったふたりが、ともに困難を前にすることで、言葉の向こうの本当の気持ちに触れることができ、その距離も縮まっていくのですね。即席パーティだったふたりがチームになっていく、そんな過程を描こうとしているんですね。ゲームでいえば導入のイベント、そんな、いよいよはじまるという感じがあります。

2019年8月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年10月号

『まんがタイムスペシャル』2019年10月号、昨日の続きです。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。面白い展開、出てきました。山田がコンペで勝ち取った企画。それが実際に動きだす。そこでなごみ先生が会議に参加しようとしましてね、おお、なるほど、こういうアプローチでゲーム製作の現場を垣間見ることができるとは! と思ったら、さすがに参加不可でしたか。社員の健康を楯に押し込みをかけるなごみ先生、いいねえ、あの手この手、強引さも魅力ですよ。ここからがよかったんです。制作に必要なメンバーを集めるにあたって、健康面からの就業制限がひっかかる。じゃあこれをどうするか。業務を分担する、別方面での健康改善を提案する、などなど、ああ、なごみ先生がこれまで頑張ってきたこと、それがこの会社に根付いてる! 最初は残業上等、不健康だってどんとこいだったこの会社が、ここまで変わったんですよって、いやもう見事な達成感でした。途中、就業制限を破るのかと怒るなごみ先生、あの表情、最高でした。今回、なごみ先生は影で支える、そんなポジションだったけど、しっかりその魅力を畳み込んでくれましたよ。

『吸血鬼さんは無職です。』。橙也から名前で呼んでもらいたい有李。その悩みをニーナさんに持ち込むんですね。名前で呼ぶのが照れくさいんだよって、ニーナからの回答。なるほど、有李も試してみてわかったみたいですね。でもって妹、桃香も、橙也の気持ちわかってた。さすがですねえ。ニーナの介入もよかったですよ。橙也に、ちょっと強引? 悩みを聞くといって踏み込んでいくのね。でもって、そっと背を押してくれるの。これ、ニーナさんの先輩感感じられて、いいですよね。大人として、ちゃんと見守って、差し出すべきところで助けの手をそっとのべてくれる。こうして広がっていく橙也の友達関係。よかったねえ、と思ったところで、ニーナさん、気になる言動見せて、え? 引っ越すの? 同じところにい続けられないから? これはちょっと心配な流れ。杞憂であってほしいなあ。

『ワタシを欲しがる河野さん』。吉山内の通ってる大学の学祭に皆でいくんですね。でも吉山内は学祭にまったく興味がなくて、っていうの、自分もそうだったよ! さて、学祭当日、吉山内は参加したら楽しくなってくるタイプなんだ。でもって楽しそうにしてる吉山内を見て楽しむ河野に、その河野を見て楽しむ港。いびつだ! 変人の巣窟だ! 今回の後半、ミスコンに急遽出ることになった吉山内。港と河野が本気を出して、可愛く仕上げて、っていうんだけど、自分には普段の吉山内の方がいいなあ! ともあれ、吉山内にはいい思い出になった学祭。ちょっと前向きに考えるようになってるのがまたいいですよね。

『タヌバレ』。面白いですよ。人に化けてるキツネの子。田村少年からタヌキのにおいがするっていうんだけど、なんで? その理由がめちゃくちゃ面白かった。犬と思って飼ってるペット、それがタヌキ。じいちゃんが犬っていってた。でもタヌキの写真、スマートフォンで調べて見せて納得させるあのくだり、もう本当に面白かったです。面白かったの、キツネの子、どんぐりが大好きだっていうの。田村から山ほどビンづめにして持ってるどんぐりをあげるよっていわれて、うれしいって、でも、こんなに大量に市場に流したらインフレになるわ! って、君、めちゃくちゃクレバーやな! その喜びようもチャーミングだし、表情が実にいい。超がつくくらい魅力的でした。そしてここからも面白かった。タヌキのタケチヨ。まさかの分身、そこからの変身! すげえ! 君、人の姿ではイエヤスと名乗って、田村の友人やってるのか! ほんと、この学校、めちゃくちゃ面白い。イエヤスの正体、においでちょっとバレかかってるのもまたいいですよね。

2019年8月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年10月号

 『まんがタイムスペシャル』2019年10月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、月下、実にいい笑顔を見せるエノでありますよ。この人は、ほんとぱっと明るく目立つ、そんな印象。ふわふわの髪も美しい。目をひく、いい表紙ですね。『ローカル女子の遠吠え』りん子は餅食ってますよ。ああ、月見団子か! こうやって、団子のへそに餡こ乗っけて食べるのがあるんだ。いいなあ。『大家さんは思春期!』チエちゃんは団子づくり。『吸血鬼さんは無職です。』ニーナは浴衣姿で手にススキ。これもまた十五夜ですね。

『ローカル女子の遠吠え』。今回はわさびの話題から。わさび飯っていうのがあるんですね。奥静岡でオクシズエリア? 自然があって、おいしいものがあって、これは魅力的。わさび飯、そしてソバ。いいなあ。ソバ食べたい。今回のわさび、これもきっと家康がらみなのかな? そう思ってたら本当に家康で笑いました。りん子が400年前といった瞬間に身構えてる雲春も最高でした。食事をエンジョイ、温泉もエンジョイ。水馬の鉄板ギャグなのかな? あれが可愛い。ツッコミ待ちするところ、それでちゃんと応えてくれる後輩、ふたりよいですなあ。そしてなんでも楽しむ雲春。いやみの通じない雲春。この人のこうしたところ、健康の源ですなあ。見習いたい。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。兄と部長さんの関係に興味津々の妹、朝永千佳、やってきましたよ。それで、いきなり菊池部長との関係を疑いはじめる。最高だ……。そうよ時代はダイバーシティ。ものわかりいいよな、妹。素晴しい。今回の妹の介入。これ、湯川部長と朝永のすれちがい、察しの悪い兄と傷心の部長、ふたりの関係をふたたび駆動させるための役割担いましたな! しかしほんと、この妹、気がまわるというかアグレッシブというか、湯川部長にぐいっと迫って必要な情報確保していく。できるやつだなあ。そんな妹の三角プリズムへの反応、さすがに困ったか! ほんと、この子、いいキャラクター、いい表情見せてくれました。

『六畳一間の憑き物石』。大学にこいし、ついてきちゃったんですね。いや、瞬が漬物石を持ってきてしまったせいで引っぱってこられちゃったのか。大学を案内してもらって、そして学食で一緒に食事して。その時々に、学内のカップルに自分の想像、行動を重ねあわせて、照れちゃったりして、こいし、いいよなあ。実に可愛い。そんなこいし、視線を感じるといって警戒して、もしや除霊? と、そのとき瞬がかばって前に出るの、ああ、やるじゃないか。このふたりの関係、瞬もこいしのことを大切にしているとはっきりして、基本ふわふわした男だけどさ、やる時はびしっと見せてくれますよ。でも、とんだ早とちりだった。ひとりごといってる瞬、その内容に興味を持ったミステリアスマニア女子か! 長谷川亜依。素敵な眼鏡女子。これはこれで、こいし、ちょっとピンチやも知れませんな。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。ハロウィンですよ。宮原からのいきなりのトリックオアトリート攻勢にも動じない智枝。さすがだな。用意がいい。智枝、マメですよね。アプリにも季節の行事を知ってもらおうと、ハロウィンを学習できるよういろいろ用意しておいたんだ。そんなアプリのハロウィン理解、すごい、わりとちゃんとしてる。コスプレするイベントと理解。カボチャのランタンが定番ということも理解して、でもランタン着ちゃったのか。これ、ガイキングっぽいな。その後も、魔女になったりキョンシー、狼おとこに吸血鬼。ああ、アプリさん、実に可愛い。イベント楽しむ様子、ほんといいよなあ。なんでもないような、けどそれがかけがえないと感じられる。いい話でした。

2019年8月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年10月号

『まんがタイムきららMAX』2019年10月号、昨日の続きです。

『六条さんのアトリビュート』。いい感じですね。幽霊の六条さん、散々このみのこと驚かしまくったわけですけど、決して祟ったりしようとしたわけじゃなく、むしろこのみがピンチの時は助けてくれたりして、悪い子じゃないようですよ。このみの回復を祈願するところ、あの独創性は見事でした。聖セバスティアヌス、矢を射掛けられた聖人なんですが、その絵をもって願掛けって! この漫画、こういう美術豆知識みたいなところもいいな、期待できそうだなって思ったんですが、それ以上に六条やこのみのキャラクター、それがチャーミングでよかったなって思ったんですね。自分自身を知りたいと望んでいる六条、美術に詳しいという謎のバックグラウンド。なんかそそりますよね。けど、あまり重くはなりそうにない。その塩梅もよさそうですよ。

『エンとゆかり』。この冒険者体験施設、めちゃくちゃ楽しそうだな。設定にしたがい、暗黒の館にてロールプレイをする。ルール説明をする鬼教官、いわゆる鬼軍曹的に暴言はくんだけど、すぐさま謝ってくれるとか、ほんとフレンドリー。館内での冒険も、モンスター倒したらお菓子になってくれるしさ、ボス戦もね、圧倒的な強さでパーティーメンバーが戦闘不能に! って、いやいやめちゃくちゃ扱い丁寧だな。ほんと、こんなアトラクションあったら遊びにいきたいよ。しかし、これ、楽しいアトラクションに見えるけど、能力ある冒険者を見つけるための施設ですよね? ただその目的が、リクルートのためなのか、あるいは将来脅威になりかねないものを事前に排除のするためなのか。わからんのだけど、次回ですよ、エンの活躍が期待できそう! ただ残念なのは、ゆかりがもうリタイアしてること。ゆかりにはエンのかっこいいとこ、見てほしかった!

『みわくの魔かぞく』。ミラの幼馴染み、ビーがやってきた。外出しようとするも、尻尾が目立つ、バレちゃうからって、まい、ほんと気苦労がたえないですね。花火をやります。魔王が可愛いよなあ。見た目こそはいかついけれど、わ〜い花火だ花火だ〜って、子供なのか!? 楽しいパパですよ。そして今回、ミラとビーの馴初め? 昔話を聞かされて、なるほどミラの吸血鬼化、その秘密、ビーは知っていたのか。というか、吸血鬼の人格を封印してくれていたのがビー。ここで、ビーが話してくれたまいに会いにきた理由。このふと素直な表情見せてくれたところ、よかった。みらとビー、仲良くなれそうですよね。まいの気遣いもまたよかったですよ。

『ももいろジャンキー』。もも、はじめてのおつかいってやつですかい? それはいいのだけど、あの冒頭のももですよ。突然なにかに開眼!? 目的地は美耶のバイト先の弁当屋さん、道中ははなが変装のうえちゃんと尾行して、安全対策はばっちりです。しかしお弁当屋さんへの道中、猫に気をとられて、買うもの忘れちゃった!? かと思ったら、思わぬ方面から思い出し、途中で転んで泣きだしても、思わぬところから目的に復帰しと、この復帰力、素晴しかった。弁当屋では美耶がもものこと心待ちにしていて、だっこひとつくださいでハート打ち抜かれてるやん! そしてはなの登場、ここで今回のブタノルマ達成か! でも、はなにも嬉しいサプライズ。そのやりとりも、帰り道の情景も、ほんと、ふたりいい姉妹です。

2019年8月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年10月号

『まんがタイムきららMAX』2019年10月号、昨日の続きです。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。文化祭、はじまりました。鉄道喫茶は出だし順調? 遊びにきてくれたりんねとくるみ、再現駅弁も、それからそらのジオラマも好評で、この子たちが呼び水となって、他のお客さんにもアピールできたみたい。と、そこに現れた迷子の女の子。はたしてどうするべきか。どうしたらいいか迷っていたら、先生、動きがはやいなあ! 放送ジャックでもって迷子の案内しつつ鉄道喫茶のアピールだよ! この迷子の一件が、そらにかつての自分を思い出させて、そして眠る先生にとっておきの告白!? 聞こえた? 聞こえてない? このはっきりさせないところ、先生、やりますなあ! だけじゃなくて、この後のそらの行動にもいろいろ影響してきそうですよね。

『こみっくがーるず』。SNSを活用しましょう。新しい機材の写真アップしたらいいねが稼げる……。じゃなくて、かおすならぬにゃおす先生アカウントがひたすら猫画像をアップするようになってたり、というか、これ、きっと人気あるぞ……。しかし、あのかおすのネガティブさ、連載を獲得してさらに卑屈になってない? でも、これがかおすのよさだなあ。そして琉姫ですよ。えすえぬえすを担当からすすめられた。はいいとして、SNSを知らない、SNSマシーンを買うとかいっちゃう、知らずブックマークしてたSNS、そのタイトルが巨乳美人探し機……。しびれるわ、かっこいいわ、眼鏡が素敵だわ。今回はナチュラルピュアな琉姫の魅力大爆発で、迷走くりかえした先にしっかり一歩踏み出していくところとかはね、よかったじゃないかって目を細めて見る思い。そしてかおすですよ。ああ、娘大好きお父さん! ほんと、この子もこうして友達の影響でもって先へ進んでいけた。それがまたよかったなあって思ったんですね。

『いのち短し善せよ乙女』。ほんと、この漫画、テンポいいよなあ。ぽんぽんぽんっと話が進む。メインストーリーにからまなくとも、テンポいいのが気持ちいい、コメディタッチも面白い。素晴しいわ。そら連載になるわって思います。今回のアイテムがなにか、ぎりぎりまで明かされないの効いてましたよ。初体験だ一発だ、不穏な響き? 聞きつけた先生が、エッチな話ですか!? って、先生、それで大丈夫!? おかしい、ほんとにおかしい。先生、すごくヤバい……。転校生の神成夏芽。乙女と杏に目をつけられた? と思って警戒するんだけど、そうか、この子、人付き合いに苦手意識があるんだ。けれど、乙女が夏芽の苦手意識をふっとばしてくれましたね。この、ほんと、ちょっといいところね。ええ、一日一善、立派な善行だった、そう思わせてくれるところもね、この漫画のよいところですよ。夏芽、乙女たちと友達になる、つまりメインキャラとして今後も関わってくるのかな? だとしたら、この豹変しちゃうところ、これが鍵になりそう。よくもわるくも存在感あるキャラ、いい感じです。

『ななどなどなど』。ああ、これは前回の話、その小町サイドでありますね。ななどがメンテで呼び出されたために、ひとりで学校にいかなければならなくなった小町。けど、御目付け役がいないんだからサボっちまえばいいのでは? 悪い考えがよぎっても、ななどの気持ちを裏切れないのか。いい子だなあ、小町。今回はるるも高山萌も不在でまさしく逆境だったわけだけど、陰口たたかれても耐える。体育でペア作れなくともひとりで頑張る。この子、ほんとに真面目だわ、いい子だわ、頑張ってる、評価されてほしい。今回、小町に話しかけてきた高山萌の友人、嶺。小町とはテンポもペースも違うみたいだけど、小町にしては結構苦手そうなタイプっぽいけど、ちゃんとコミュニケーションできましたね。こうやって、頑張ってること自分自身にもはっきりわかるかたちで示せたこと、そしてななどに認めてもらえたこと。この子の大きな自信になっていきそう。こうした一歩一歩を確かなものとしていく小町を見ることができるの、これは喜びですねえ。

2019年8月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年10月号、発売されました。表紙は『社畜さんと家出少女』。ふたりで水着、ナルがぐいっとこちらに差し出しているビールジョッキ、このせいで、ビールの広告ポスター感が出てるよ! かたわらのユキはちょっと恥ずかしそうにしながら手にアイスキャンディー、と思ったら、これ、ナルさんの妄想か! 全然海にいけてないんじゃん! 疲れの果てに、海いきたいなあ、ビール飲みたいなあって、想像にハマりこんでるんじゃん! いやもう、なかなかにヤバめの表紙ですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ほーぷす×ハウス』。高校進学を機に、実家を出てシェアハウスにて暮らすことになった女の子、小野ひまり。移動中の電車でもお絵描きに精を出すこの子、漫画家志望? あるいは趣味で絵を描いている人かな? ひまりの新居、ホープハウスは、アパート? それを一部屋ふたりで借りることになるというのだけど、同居人は見た目にちんまりとした可愛い女の子、ハクア。この人、見た目は幼ないけれど飛び級で大学も出ている社会人。お隣の大神ヨウによると16歳なのだそう。ハクア、ひまりの荷物にあった漫画の原稿、そいつを目にして激怒? キビしくひまりを追求する、その理由はこの人、漫画の編集者なんだ。思わぬ出会いで、まだまだ至らぬひまりがハクアの指導を受けて成長していくことになるのでしょうか。いやはや、まずは優しく指導してあげていただきたいところ。なんせ、まだ夢見てるだけのアマチュアやからね?

『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっちちゃん、ほんまにヤバい子やな。新しいギターを買った。宅録してるところ見てみたいと虹夏にいわれて、立合いのもと実際に動画を収録してみせるぼっち。ああ、やっぱりうまいのか。で、ここまではいいんですよ。ここからがヤバいんですよ。動画以外はやらないのかって。SNSに機材写真載せたりしたらいいねがたくさんもらえるよって、ああ、ぼっちの承認モンスターが目覚めてしまった。しかも悪いことに、もっとも悪い方向にスタンピードしてしまって、ああー、やっとこさ貯めたバイト代、20万を機材自慢のためにパーッと使い果たしちゃったのかあ。というか、どうせなら必要なもん買おうよ! でも、この暴走のおかげで、バイト続ける必然性がぼっちの中に生じたのか。虹夏、グッジョブだな。承認欲求モンスターに朗報となるのか、音楽ライターがぼっちの演奏に着目? いや、以前から知ってはいたのか。これ、この人がぼっちに、ギターヒーローか結束バンドかわかりませんけど、アプローチしてくることになるんでしょうね。しかし、そのどっちに、どんなルートから関わってくるのか、さっぱり予想もつかない。いや、テキトー取材から? ほんと、ろくでもない初対面になりそうな予感しますよね。

『私を球場に連れてって!』。今回は年下組の話だ! ホルスタインズは弱いってクラスの男子からからかわれて泣いちゃったくれあ。しかしなにが酷いって、猫子ですよ、ホルスタインズの数少ない長所を突きつけて論破だって、そこでわざわざ数少ないっていっちゃう!? しかもくれあ、弱いのは事実だからとそこは素直に受け入れてるんだ。ホルスタインズ、ふんだりけったりじゃん。でもってくれあ、選手でもって妄想する系ファンなのか! 野球って、いろんな楽しみ方があるのだなあ。ここからの展開、猫子の家に皆で泊まってホルスタインズ対タイタンズの3連戦をテレビ観戦するというの、猫子の面倒見のよさ? いや、野球となると他チームでも放っておけない? どうもその両方っぽいのがいかしますね。テレビ観戦中の猫子がすごい。リモコン常に操作して、あらゆる試合をチェックするの? 飯能名物野球モナカ、こんなのあるのん!? めでたい時にしか出ないって猫子がいってますけど、これ、猫子が同年代の友達連れてきたこと、お母さん本当に喜んでるんだなあ。今回、まだ前半戦なんですね。続く2試合目、3試合目がどんな結果招くのか、試合結果という意味じゃなくてね? 楽しみなんですね。

2019年8月18日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年8月17日土曜日

天気の子

 話題の映画『天気の子』、見てきました。最初は見るつもりはなかった、というか、すっかり映画館にいく習慣がなくなってしまっていたので、気にはしつつ見にいかずに終わるパターンかと思っていたのですが、ちょうど公開前日ですね、NHKの朝の番組で新海監督のインタビューやってるの見て、こいつは見にいくかあってなった。翌日公開初日の朝一の回、いい席があいてるの確認して休みをとって予約完了。かくして期せず熱心な新海誠ファンのような行動とることとなってしまったのでした。

インタビューで監督が、前作『君の名は。』では怒られた、みたいなことおっしゃってたんです。それ聞いた時、ああ、あれか、揺らしたとか揉んだとか、あれか! と思ったのだけど、あれ? そうじゃないんだ。なるほど、『君の名は。』は災害の被害をなかったことにしてしまう映画だっていう批判があったんだ。いろんな批判があったのだなあと感心しさえしたのだけど、でも『君の名は。』という映画は、災害の被害をたとえ奇跡にすがってでもなくしてしまいたいという気持ちが視聴者の共感を呼んだところもあったのではないか? あたり前に思っていた平穏な日常を破る災厄に直面し、もし時を距離を超えることができるなら、災厄こそは避けえなくとも、救える命もあるだろう。かなわぬことと知りながら、被害をなかったことにしてしまうことを夢想することはあるじゃあないか。

私は『君の名は。』に、そうしたかなわぬ切望を、たとえ物語の中だけでもかなえたいという、祈りに似た思いをさえ感じた。そしてそれは『君の名は。』以外の同時期の映画にも感じることがあって、ああ、その深さこそは違っても、誰もが同じ傷を抱えている、そんな思いに涙したこと、しばしばであったのです。

監督はインタビューで、前作ではたくさん怒られたから、新作はもっと怒られるような映画にしようと思ったとおっしゃっていて、そうか、めちゃくちゃ揺れるのか! これでもかと揉みまくるのか! いやいや、そちらじゃないですよね。災害をなかったことにしたといって責められたことへのアンサーとして、今度はなにをどう描くのか。俄然興味が出てきて、これは見なければなるまい、その思いに背を押されたのです。

見終えて、いろいろ思うところはあったけれど、例えば盛り上がりやダイナミックさは前作が優るなあ、みたいな感じのこととかね? そして本題、より怒られるラストの展開、主人公の選択というべきかな? それについては、むしろいいじゃないの! というのが私の素直なところでした。それこそ、あの選択以外だったら、皆のために我が身を犠牲にするなんてラストだったら、私は憤慨して劇場を後にしたと思う。

これ、ちょっと前にテレビでやってたアニメ『どろろ』が似たような問を内包していて、多くの人の生活の安寧と百鬼丸個人のしあわせ、その相克を突き付けて、さあ主人公はどちらを選ぶべきなのか。『天気の子』も、多くの人の生活の安寧と個人のしあわせを天秤にかけさせて、どちらかを選ばせる。生活の安寧とはいってるけれど、あれ、結構な大災害だから、描かれてないところでとんでもない被害が生じているはずで、その被害を奇跡の力でもってないことにしてしまうべきか、奇跡に求められる代償を支払わず出るとわかっていた被害を甘んじて受け入れるべきなのか。

新海監督は意地悪だなあ、みたいにもちょっと思ったんですよ。この問は、おそらく前作で被害をなかったことにしたといって怒った人にこそ効く二者択一だと思ったんですね。これは私の想像ですが、国家や社会のために個が犠牲になるなんてもってのほか、なんて人が怒ったんじゃないかなって思う。なので今回は、その信念ゆえに、ほら今度は被害をないことにはしませんでしたよ? って結果を突きつけられるはめになって、お望みどおり? わからないけどさ、やっぱ意地悪だよなあって。

私が、このラストに満足したのは、まさに私自身が「国家や社会のために個が犠牲になるなんてもってのほか」と思う人間だからです。映画の途中、まさか新海監督、今回は皆のための犠牲を出して、その苦さ悲しさでお涙頂戴なんてやらんよな? そんなこと思ったりしたからね、それだけに、やったぜ、やっぱそうこなくっちゃな! でしたよ。また、この大災厄に対し、人がどうこうできる領域を超えた現象だと、大きな自然の理のうちなのだと、そういう話がされたのも嬉しかった。このあたりは監督の優しさなのかも知れないし、あるいは素直にそういう考えの人なのかも知れない。どちらかはわからんですね。

ともすれば、全体の利益のためには個の権利など尊重されるべきではない、そんな考えが幅をきかす感さえあるこの頃。ところが『天気の子』は軽々と、世の中なんて知ったものか、自分の大切なものを選択していこうぜと、見事なストレート球投げ込んできてくれて、実に痛快でした。

帆高と陽菜の選択に、それで正解、最高だったよ! といってあげたい、そんな気持ちが残る、すがすがしい映画でした。

  • 新海誠『小説 天気の子』(角川文庫) 角川書店,2019年。
  • 新海誠『小説 天気の子』ちーこイラスト (角川つばさ文庫) 角川書店,2019年。

2019年8月16日金曜日

本田鹿の子の本棚

 こんな漫画があるなんてまったく知らなかった。Twitterで流れてきてはじめて知った。僧兵の亡霊に復讐すべく立ち向かう耳なし芳一のバトルアクション漫画が流れてきて、これがまたべらぼうの面白さ! うわあ、これ、続きが読みたいなあと思ったんだけど、そもそもこれ商業漫画かアマチュアが趣味で描いた漫画か、どっちなん? 時期的にコミケの戦利品かも知れないじゃないですか。いやほんと、絵だけ見てもわからない。だって、アマチュアでもめちゃくちゃうまい人いるもんなあ。さいわいタイトルが付記されていたので、『本田鹿の子の本棚』、検索してみたらですよ、やった、これ、商業漫画だ。しかも電子で出てる。もう、速攻購入決定しましたね。

この漫画、えらくややこしい構造してるんですね。思春期の娘を持つ父が、娘を知りたいがために、日々こっそりと彼女の蔵書を盗み読む。その娘の蔵書というのが、たとえば冒頭にあげた耳なし芳一バトルアクション。毎回、娘の蔵書を父が読むという体で、短編読み切り漫画が展開されるのです。

ここで面白みが分岐します。第一の面白みは、娘の蔵書漫画の奇抜さでしょう。いやね、娘、鹿の子、めちゃくちゃな奇書マニア。ほんと、人を食ったような話ばっかりで、なんでそんな展開に!? いやいや捻りすぎじゃない!? コメディ寄りの短編漫画としてもキレッキレに面白い。だって、そもそも私がこの漫画読みたいと思ったの、紹介された耳なし芳一異聞、その単体の面白さに引き付けられたからですよね。ほんと、あっちにこっちに、ジャンル、雰囲気、タッチを多様多彩に違えながら飛び回るその軽妙さ。抜群ですよ。この作者、ものすごい地力がある人だと思う。

そしてもうひとつの面白さ。父が娘の蔵書にアクセスしているという、その構造が面白い。父が娘の蔵書を読み、その父が読んでいる本の内容が父フィルタを経由しての漫画となって提示される。そして父の感想、というか本を受けての娘への不器用なアプローチをもってエピローグにいたる。この基本構造。いうならば額縁構造が、短編としてもべらぼうに面白いこの漫画にさらなる面白さを重ねていくんですよ。

あまりにとりとめなく、脈絡もない、そんなどっちらかった短編集が、鹿の子の蔵書としてひとつの軸を持つ面白さ。あまりに奇矯な娘の蔵書に触れてしまった父の戸惑いや葛藤、いや、父、あんたもそうとうな変わりもんよな? その反応の多様なことにも驚かされるし、またどうにもこうにも下手くそすぎる父のリアクション。わざとらしかったり、あんまりにもはずしてしまってたり、もうお父さん、あかんすぎひんか!? みたいなつっこみどころ? もう、本当に面白い。

さらに、このどうしようもないコミュニケーションがあるからこそ、父に対する共感? 親しみもわこうというものだし、さらにはほぼ感情をあらわにしない娘、鹿の子に対する愛着なんかも生じてくるという。ほんと、おっかしいよなあ。このキャラクターの強さ、魅力、これがまたたまらないんですよ。鹿の子の蔵書を通じて我々読者もまた、ふたりを知っていく。それはつまり、漫画を読むという行為によって、ほかならぬ我々読者も、この漫画世界に対するさらなる大枠の額縁となっているのだなあ。そんな奇妙な感触をも得る、まさに一種の奇書であります。

2019年8月15日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年8月14日水曜日

『まんがタイムきらら』2019年9月号

『まんがタイムきらら』2019年9月号、昨日の続きです。

『佐藤さんはPJK』。のびのびとしたいい誌面だなあ。今回の舞台は海。先に着いているであろうPJK佐藤とめい、どこにいるんだろう、千春たちが探すその追体験を「佐藤さんをSGSさがせ!!」なる企画コマにて読者もできるというのね、面白いわあ。さらになにが面白いって、PJK佐藤、いるといえばいるけど、画面には見えてへんやん! あのサメか! サメで登場か! しかもパレオならぬ鎖かたびら。重さで沈まないの!? いや、PJKだから大丈夫なのか。でもって、めい。SGSコマで変なのいるなって思ってた、それがめい。さすがだ。ほんと、流石でした。今回、皆でビーチバレー。いきなり尻目掛けてボール打ち込まれてるめいが最高でした。ここからの描写ね、変形4コマでもって、動きあり、迫力あり、そしてヴィジュアル的にも魅力を増して、ああ、いい、とてもよかったです。そうそう、最後のね、負けた千春とめいの苦悩、それ、ふたりにかかる負担、ちゃんと軽減されるの、あれ、なによりでした。後味悪くならないようにしてくれている。いい漫画です。

城下町のダンデライオン』。アンジェリカ編、エピローグでした。父との約束を果たさんとするアンジェリカ。再度日本への留学を決めて、しかしアンジェの記憶にはもう茜は存在していないというのですね。父を助けるための対価、それが茜との記憶だった。彼女にとって重みのある、大切な大切な茜との記憶。それが失われて、また最初から積み上げることとなるのでしょうか。自分のことを忘れてしまっているアンジェを受け入れ、何度でも友達になるという茜の思い。温かみあって素晴しく、それだけに失われたものの大きさ、寂しくも思うのですね。と思ったら、まさかあのラスト。目に涙をこぼさんばかりに湛えたアンジェと茜のあらためての再会。おかえりの言葉。ああ、いいしめくくりではありませんか。これは、ちょっとした奇跡なのかも知れませんね。

My Private D☆V、『マギアレコード』の富士フジノです。D☆Vポイントは、ボーイッシュな子の『女のコ』な顔+セーラー服!! なのだそうですよ。イラストは、セーラー服の女の子、ショートカットで、快活そうな、そんな子が、ちょっと顔を赤らめまして、手でもって表情隠そうともしてるのかな。なるほど、これが『女のコ』な顔、であるわけですね。ふと見せる本心とでもいうのか、普段隠されているソレが垣間見えてドッキリ、そんな仕掛け、効果もあるのでしょうね。こういう爽やか系の女子、ハンサムガール? 好きですよ。

2019年8月13日火曜日

『まんがタイムきらら』2019年9月号

『まんがタイムきらら』2019年9月号、昨日の続きです。

『一畳間まんきつ暮らし!』。グアム旅行編ですよ。宮殿みたいな別荘に招かれたと思ったら、なんとこれ漫画喫茶なのか。一畳間なんてサイズじゃないよなあ。しかしこれ営業してるの? と思ったら、なるほど収納庫、書庫ですか。皆で黙々と漫画を読む図。ここからどうやって下の水着シーンに!? と思ったら、素直につっこみ入ってました。水着も、プライベートビーチだからと、けっこう際どい系? 見せ場をどかんと大きく見せるの、D☆Vを売りにするきららならではといっていいものか、よいアプローチでした。その後の、グアムにてオタク趣味満喫する皆の様子描きつつ、芽衣子の悩み、芽衣子の迷い、それが皆に受け入れられることでやわらいでいくプロセス、丁寧に取り上げて、ああ、グアム行、いきなりの展開だったけれど、いきなりだっただけにこうした普段とは違う様子、表情、気持ちなんかも素直に出せたのかも知れませんね。皆それぞれのマグカップ。いい話でした。

『初春が咲く』。姉の卒業、そして旅立ち。ナーバスになっている柚子、そして父の様子がしんみりとさせて、柚子なんかはねあんまり気持ちを感情をあらわにしていないというのに、こんなにも伝わる。とてもよかったですよ。しかし、ダンボールに入ってる柚子、さらにそれにつきあう姉、絵面的にも面白かったなあ。この、つきあってくれるというのがいいですよね。言葉にせずとも、ただ同じようにして、ただ隣りにいてくれる、それだけで気持ちのそっと落ち着いたり、安心したり、わかりあえたり、そういうこともあるよねって、そんな気分にさせられたのでした。そして最後の柚子ですよ。ああ、気持ち、切り替えていきましたね。最後のページ、あの写真、しんみりとさせられつつも、気持ちのいい笑顔。ああ、ここにも心情、溢れていますね。

『みゃーこせんせぇ』。最終回でした、はいいのだけど、また無茶な展開ですよ。時は令和百年、って、えらい長く続いたもんだなおい、夢オチ受け入れる準備はできたぞおい、そう思って身構えてたら、違うんか、不老不死の確立された世界なのか。でもってそれが美夜子の仕業。いやもう、とんでもないことになった。怪我も病も怖くない、不老不死どころか若返りだってある、それこそ夢のような時代の到来。あの時、学校で、保健室で一緒に過ごした皆も、あの時のまま再び集まって、この代わり映えのしない、けれど社会も時代も前提も、根本から引っくり返る勢いで全然違っているという最終回。人を食ってる、みたいにいってもいいのかな? でもこの感触こそがこの漫画のらしさとも思えるんですね。ええ、見事に完走してくれた、そんな風にも思えてくるくらいでしたよ。

2019年8月12日月曜日

『まんがタイムきらら』2019年9月号

『まんがタイムきらら』2019年9月号、一昨日の続きです。

『トールさんの通り道』。めちゃくちゃ面白い。そして、日本ではわりと下級扱い、最弱扱いされがちなスライム系モンスターがやたらめったら強くって、いやもうこのゾッとさせられる感覚。すさまじかった。だって、あのモンスターが跋扈する森に暮らす経験豊富にしてしたたかそのもののトールさんがですよ、油断した一瞬、自分の姿を模した異形に、すぐそば、手の届く距離にまで踏み込まれていて、なすすべもなく食われるっていうんだから、もうおそろしい。これ、相手が知性を持ってたから交渉でもってなんとかなったものの、状況次第では全滅エンドだった……。この一歩間違えば大惨事といった状況からの思いがけない打開、見どころいっぱい、大満足のエピソードでした。

『下を向いて歩こう』。前回仲間(?)に加わったすさみん。さっそく本格的に行動ですよ。臨海浦とやらにいきますよ。自分の提案にすさみんが見事な理解を示してくれるもんだから、硝子、嬉し涙に泣きくれる。臨海浦はちょっと遠いから、うちのレンタサイクルを出すという硝子、母に友達と出かけること電話で伝えたら、今度は母が涙ですよ。どんだけなのか。どんだけ硝子、友達がおらんかったんか。自転車を借りにいったら、もういたれりつくせりのサービスに、いつまでも見送る母の姿。本当に面白かった。今回はいろんな石を拾います。けどこの浜でメインとなるエピソードは次回なのかな? でもって、いずれすさみんの家、串本にいきそうな布石うってますね。いつか憧れの浜、オゴクダにてテンションあげる硝子、見てみたいものです。

『夢見るルネサンス』。扉で桃花がかかえてるツチノコぬいぐるみ、可愛いなあとか思ってたら、本編に出てきた自室はツチノコ枕に、モスマン、チュパカブラぬいぐるみとマニアックなものに溢れていて、さすがですよ桃花さん。リーチャとひよりが一緒にサンドイッチ作って、今日はピクニックですよ。桃花がリーチャのサンドイッチを気にいって、ずっともぐもぐしてるのが可愛いやら面白いやら。今回は、桃花がレンと仲を深めて、UMAが好きな桃花の、好きを貫く覚悟みたいのが語られたりね、キュンプリが好きなレンの背も押したりといったところ描かれて、ああ、桃花とレンの関係、それが知人から友人になる、好きを貫く同志になるステップだ。なかなか距離を縮められなかったふたり、それがこうして打ち解ける、その様子、とてもよかったです。

2019年8月11日日曜日

ガダルカナル、信濃のドキュメンタリーが充実していたので今日は休みです

ガダルカナル、信濃のドキュメンタリーが充実していたので今日は休みです。

2019年8月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2019年9月号

『まんがタイムきらら』2019年9月号、昨日の続きです。

今月は新規ゲストが1本あります。昨日、とりあげるの忘れてました。

『ゆえに、アイドル革命』。地道にデパート? 屋上でライブ活動を続ける駆け出しアイドル3人組、CHU♥IN GAM。しかしあまりに売れないため、プロデューサーともに異動が申し渡される。しかし異動って? アイドル部門以外もある、大きなプロダクションなのかな? と思っていたら、まさかの異世界。って、島流しとどう違うん!? ともあれ、かくして異世界に旅立てば、そこは人里離れた山の中。眼下に城壁に守られた都市を見下ろして、そしてそこに現れたモンスター、まさかそれがプロデューサーだというのですね。モンスターのいる世界。また魔法を使う少女も現れて、いよいよ穏かじゃない状況に追い込まれていく。この子たち、この世界にてファン100万人を達成しないことには元の世界に戻れないそうなんですが、テレビやラジオに類するメディアはあるのかな? あの都市が100万都市ならともかく、そうでないなら一生無理じゃない? なんて思わされた第1回。いわゆる異世界ものみたく、彼女らにチート能力みたいなのがあるのかな? ないと、ほんと、帰れないよね。

『星屑テレパス』。海果、さらに友達増えましたね。以前から話しかけてくれていた宝木遥乃。けれど海果はちゃんと返事ができなくて、それを結構苦に思っていた。変わりたい気持ち、ユウの助けになりたい気持ち、でもそれができない海果の苦悩。わかると思うところあり、どんどん落ち込んでいく彼女の気持ちに、頑張って、なんとか盛り返してと、応援したく思うところもあり、だからこそでしょうね、言葉にならない説明で、必死にユウのことかばおうとする姿、これに心揺れ動かされるんですね。この海果の頑張りがきっかけになって遥乃が友達になるの。ああ、遥乃もちょっと変わった子だ! すごく感動屋、表現がとにかく詩的で、大げさで、キラキラと、うっとりと、夢を思いを語るその姿、なんとまあ魅力的! そんな子が、海果と、ユウと手をとりあって、もうね、素敵な出会い、素敵な情景でした。なんかね、前向きになれる、明るくなれる、そんなエネルギーがありますよね。

『スロウスタート』。なんだこの扉絵! ともあれ、ある朝、クラスに現れた美少女。皆が誰? とかいってるんだけど、たまてやん! 可愛く、そして愛らしい、我らがたまてやん! 髪をおろすと誰だかわからんレベルで印象変わる、みたいな話。そのあまりの変わりように栄依子までもが、解せんと感想を漏らす。しかし、今回の美少女たまて。髪形のバリエーションもあって、よかったなあ。いつもと違う髪形で生徒会に出向いたら、創から知らない人扱いされて、あの創が脳内で可能性を消していくくだり、面白かったなあ。創のいうこと、わかるんですよ。自分もちょっとのことで誰かわからなくなったりするからさあ。でも、この言い分がね綴を怒らせちゃうの。あの怒ってる綴、可愛いんだけど、創にとってはそれどころじゃなかったよなあ。ラストの、皆が同じ髪形、眼鏡で創を待ち構えてるところ、これがもう最高だった。でもって、知らぬところで評価があがる万年大会。思わぬ登場、これがまた面白かったんですね。

2019年8月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2019年9月号

 『まんがタイムきらら』2019年9月号、発売されました。表紙は『けいおん!Shuffle』。ヒロイン3人、水着姿で揃い踏みですよ。中央に紫、左右を楓と真帆がかためまして、水鉄砲をかっこよく構えている。それぞれにかっこよく? ポーズをきめてね、いや、ほんと、可愛らしい表紙だと思います。しかし、紫、楓がそうなのはなんかわかるけど、真帆がノリノリなの、なんか面白いなあ。皆、眉尻をキリリとあげて、ちょっと凛々しい。それがまた素敵なんですね。

『けいおん!Shuffle』。試験結果が発表されて、紫、真帆からめちゃくちゃ熱視線受けてるのがいいよなあ。成績いいのにバカっぽく見られること気にしてる紫。でも、うどん落としたりコップひっくりかえしたり、そうしたおっちょこちょい、優等生の一般的イメージとはギャップあるよね。それゆえにいいともいえる。紫、最高ですよ! さて、今回は真帆がメインでしたか。眉間にしわをよせてしまう系女子。それが真帆。なにごとも思い詰めちゃうんだねえ。花梨がね、思い詰めの迷宮から真帆をうまく引っ張り出して、そのマイペースさ? でもって真帆を和らがせてというの、ああ、ここにまた時間をかけて理解してきた、そんな関係なんてものが見えたんですね。いいじゃないですか。和らいで、それで一山超えて。真帆のペース、真帆のスタイルなんてのも見えてきましたね。

『むすんで、つないで。』。ああ、よかった。花ノ子のご両親、行方不明だった娘が無事帰ってきて、そりゃもう嬉しかったろう。なぜか5年の月日を飛び越してしまっていた、そんな不思議はあれど、娘の無事に比べれば小事だよなあ。ほんとよかった。ご両親、よかったなあ。そしてつなぐも。まだまだ混乱している花ノ子ではあるけど、だんだんに日常に復帰していくことになるのだろう。学校にもまた通えることになって、あれ? そうしたらどっちに通うの? 戸籍上の年齢で高校? それとも失踪時点の年齢で小学校? ああ、小学校なんだ。でもって妹の白百合と同級生になるのか。この妹もまた個性的で、なに考えてるかようわからんというか、でも、ちゃんと花ノ子のことフォローしてくれるみたい。この子もこの子で利発系なのかもなあ。そして最後に登場した、同じく神隠しにあったという女の子。薗部苺。え? 薗部? なんか素敵な響きよ、薗部。ともあれ、この子がどう関わってくるのか。そしてつなぐと花ノ子の結びつき、それは今後描かれるのか。関係があっちにこっちに広がると、ちょっと収拾つかなくなりそうだもんなあ。つなぐ、好きなんで、この子もいっぱい出てきてくれると嬉しいんだけど、まずは薗部、いや、苺ですね。この子、なんか可憐だなあ。

『海色マーチ』。ああ、よかった。いや、ほんとですよ。海の事故なんてまっぴらですよ? 珊瑚とわかれてひとり海に出たあまねですよ。基本、ものごとを舐めてるよね? 今回も、危ないからと珊瑚に禁止されてること、よりによってひとりの時に、いや、ひとりだからこそか、やらかしちゃって、しかも注意力散漫で、一歩間違えたら海の藻屑になるところだった。これ助かったのは神さまのおかげ? いや、事前に離岸流の存在とその対処法を教えてくれていた珊瑚のおかげか。ほんと、結果オーライだけど、帰ってこられてよかった。この危なかった経験、一歩間違えたらマジ死んでた経験を経て、あまね、もうちょっとだけでも思慮を深めてくれるとよいなあと思う。ほんと、海の事故とかまっぴらなんで。安全確保して楽しく海遊び、あまねさんにはそんな女の子になっていただきたいところ。うん、あまねの成長うながす機会になってくれたら嬉しいです。

2019年8月8日木曜日

『まんがタイム』2019年9月号

『まんがタイム』2019年9月号、昨日の続きです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』。皆葉が女子生徒から弁当を作ってもらっている! それで妹たち、兄貴がESPの実験台として狙われてるんだ、ってすごい発想だな。この妹たちの矢ケ崎へのコンタクト。こっそり物陰から観察して、そうしたら見失ったり熱中症寸前になってしまったり。そこに矢ケ崎から接近してくるの、あの向こうからきちゃった! という焦りや圧迫感と、その後の助けられて疑ってた気持ちもすっかり晴れる描写、たいへんよかったと思います。妹ふたり、矢ケ崎のこと気にいりましたね。そして矢ケ崎も助けたふたりが皆葉の妹と知って、ああ、あの納得して、ちょっと理解してという感じ。これもまたよかったですね。

『良倉先生の承認欲求』。ほんと面白い。今回はまさかの恋愛相談ですよ。古岩部長が星畑のこと好きなんじゃないかって良倉に相談してきて、しかし良倉、軽く認めちゃうんですね。このあたり、ちゃんとした大人なんだなあって感じる。古岩のこと、よーく見て、その気持ちの動きもしっかり受け止めた上で、好きと折り合いがついたならその気持ちを尊重した方がいいと、わりと強めに後押ししていくの、すごいなって思いました。自分の後悔? もう取り戻せない青春の輝き? それをもって嫉妬で古岩の足を引こうっていうのじゃなく、むしろ若い人の可能性を受け止めて見守って、導こうとする姿、ああ、立派じゃない! それに加えて、良倉のSNSでのふるまい。貪欲に承認を求めていく理由、この人がなにに満たされていないのかも見える良エピソードでしたね。

『抜けだせ!ぼっち!』。面白い。学童保育のボランティアをすることになった八重樫明子。子供たちからはガッシーって呼ばれてるんだ。そんな明子の子供たちから学ぶいろいろ。遊びにまざりたくてもどうしたらいいかわからない子の気持ちに共感。そこからのサポートは上級生のゆうりがうまいことやってくれて、なるほど、そっとうながして、自分からアクションおこさせるんだ。この一件で、ゆうりが明子から師匠認定されるのがおかしい。さらに明子の大学でのアクション。これうまくいくかな? そう思わせて、ああー、駄目だったかあ。そんな明子のゆうり師匠へのヘルプ。これ、ほんとに面白かった。これ、師匠にも重荷じゃない!? でもなんか、明子とゆうりの距離、いい感じに縮まった、そんな感じしますよね。

『午前0時のおねだりごはん』。米沢、結構厳しい先輩なんだ! と思ったら、失敗した後輩には内緒で、しっかり失敗のフォローすべく奔走していた。この一部始終を知った牛喰。米沢の願掛けのおねだりを受けて、なるほど、隠れてフォローするその行動を受けて、隠し味をテーマに夜食を作るっていうわけですか。仕事の情景を描いたうえで、そこにからめて食のテーマが設定される。無関係に仕事、夜食となるんじゃなくて、そこに繋がる一味があることで、立体感出てきますよね。食事しながらの牛喰と米沢の会話も気が利いてて魅力的でした。ところで、米沢からのお返しさせて発言。これはなにかさらなる動きが? 牛喰、大変に喜ばされることになったりしちゃう!? 実に気になる、そんな引きでしたよ。

2019年8月7日水曜日

『まんがタイム』2019年9月号

 『まんがタイム』2019年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。虫取りに興じる代理だけど、頬をクワガタにがっちり挟まれて、ああ、痛そうだあ。しかし代理、少年みたいな出で立ちですね。『花丸町の花むすび』、花子も虫取りですよ。捕虫網に虫カゴ持って、まあ、ほんと見事に元気はつらつで、この人も少年みたいな出で立ち。この人はこういうの似合うよなあ。『レーカン!』天海さんも虫、ではあるんですが、幽霊? 鬼火? の蝶がひらひらと舞っている。天海さんが笑顔見せてるから悪いものではないのだろうなあ。こういうのもまた夏らしい風物でありますね。

『茨城ってどこにあるんですか?』。今回は多恵の家に鈴子が訪れて、しかしこれ、予定された訪問とかじゃないのか。常磐線が止まった。そうなるともう東京には戻れないっていうの、あらまあ、複数の経路がないとこういう時、困るよね。復旧まで3時間と聞いてショック受ける鈴子の表情、その気持ちよくわかりますよ。鉄道止まった! ってなると、どうしよう、どうやって帰ろう、めちゃくちゃ焦りますもん。しかしこのトラブルが多恵の家、高橋家への訪問を実現させて、そこでの会話、おだやかに進むの、それがまたよかったです。森戸、いいよね。君、どんだけ多恵のこと好きなのか。そして多恵の母、登場! 多恵の東京への憧れは母への憧れなのか! そして東京への怖れも母の影響受けてるのか。そうした多恵のバックグラウンドが見えたところ面白く、そして多恵の母のオフモードが素晴しい! そしてここから鈴子、高橋家宿泊ですよ。今回、いつもより慌てたり焦ったりの鈴子、いろんな表情が見えたのもなかなかによかった。常磐線動いてます!? のくだり、かなり可愛かったです。

『瀬戸際女優!白石さん』。母とあって話をしている白石。似てないようで似ているふたり。これ、昼から酒? 朝から酒? の母の行動、白石はこういうのを見て自身を戒めてきたりしたんだろうなあ。なので、いろいろ違ってきている。でも心情とか人情、そういうところは似ているということ、少ないページ、少ないコマで一気に見せるの、効果的でした。そして母が倒れたとの一報。ああ、冒頭の対話はここに繋がるものだったのか。母のことはマネージャーに任せて、仕事を優先した白石。けれど内心、かなり迷っていた、心配していた、それがしっかり読み取れて、真島監督のはげましなのかなんなのかわからないくだりも、面白み添えながら白石の内心を垣間見せてくれるよい描写でした。そしてラスト。仕事を優先したことを母から褒めてもらえた白石だけど、全然そうじゃないっていう本音を押し出してきた、ああ、これはいい。すごくいい。ええ、この一コマで白石がどういう人であるのか、よりはっきりと見えた。いいエピソードでした。

『ハニトラなんか怖くない!』。綾小路、女子社員から大人気か! いや、以前から評価されてましたよね。さりげなく親切で、さりげなく距離をとったり視線をはずしたりしてくれる、そんな紳士な綾小路の振る舞い。見た目にも優しそうだし、根がよさそうだし、そんなやつがセクハラぎりぎりを攻めてくるようなやつから必死に守ってくれたんでしょう。そりゃ人気でるわ。でも、そのせいで山田さん、気が気でない? かなり警戒モード。しかしそれにしても、綾小路が紳士的(に見える)からって、着替え中の女子社員がいる更衣室に引き込もうっていうのはまずいよ! ここは山田さん、ナイスサポートでした。今回、ちょっと強引な女子社員たちと、彼女らから綾小路を引き離そうとする山田さんの攻防、それが面白かったり頼もしかったりで、そしてここに再び本社の佐藤さん! 山田さんを狙うとかいっちゃって、それをね、本当は誤解なんだけどね、山田さんはぜったいに譲らないって、綾小路のその言葉、山田さんにクリーンヒットじゃないの! 素晴しかった。そうか、やっぱり山田さんは綾小路のことを好きなのだね? 素直にそう思ってもいいんだね? そしてさらに綾小路にふりかかる受難、女難? 取引先の手強そうな女性の登場予告ですよ。ここでも山田さん、活躍するのかな。あるいは綾小路の勘違いが功を奏すのかな。もう、ほんと、楽しみにさせられっぱなしです。

2019年8月6日火曜日

『まんがタウン』2019年9月号

『まんがタウン』2019年9月号、昨日の続きです。

『3人よればっ!』。丁寧な展開、筆致で、この漫画、実にいいですよ。浴室掃除の当番、一緒に掃除していたのだけど、まさかそこで喧嘩が勃発、それぞれの性格の違い。気になるところがあっても直接指摘できるほどにまだ打ち解けておらず、かといって後で掃除をやりなおしたら嫌味みたいに受け取られて、そのすれ違いよ。サナとチカの仲違い。ミオ、とりあえずその場を収めはしたのだけど、それがふたりの謝るチャンスを潰してしまった!? このコミュニケーショの難しさな。サナもチカも失敗したって思ってる、仲直りしたいって思ってる。その仲直り、ミオがしっかりとりもったのね、怪我の巧妙なんだけどさ、これ、ほんとうまい展開、いい流れだと思いました。あの、ピンチがチャンスに!? っていうの、ほんと、どうとりなしたらいいかと思い悩んでたモヤモヤ、一気に吹き飛んだもんね。素晴しかったです。

『レトロゲーとかマジウケる!』。よしおじ、美咲と運命でつながってる!? 旅行? に出たら、そこで美咲たちと遭遇。修学旅行だっていうんだけど、狙ってなくてこれなら、ほんと運命だね。といっても、姪だからなんてこともないんだけど、とか思ってたら、美咲のこと好きっぽい男子がきた! 犬飼ケンゾー。こいつ、いつも美咲がよしおじのとこにいくもんだから遊べないっていって、逆恨み? いやシンプルに焼き餅だな。このギャル男? 最初どうなるの? とか思ったけど、ゲームで対決して、なんだかんだで楽しくなってるっぽいっていうの、面白かった。うん、これ運命だな。よしおじ、ケンゾーと運命で結ばれたんだよ。今後はケンゾーもよしおじに絡んできそうですね。どんな絡みかたしてくるのか、ちょっと楽しみですね。

『平日休みの堀出さん』。妻と夫、同じ日に休みがとれたらアグレッシブに遊びまくるのがならい、というんだけど、今回のテーマはショッピングモール。ほー、普通に買い物かあ、とか思ったら全然そうじゃないのがものすごい。というか、目的と手段が見事に入れ替わってるよね。一日かけてショッピングモールを目指すというの、その行程こそが目的になって、ショッピングモールは通過点みたいになってるやん。途中で目的変更、ショッピングモールめぐりになるのもおかしくて、あんまり普通の客と視点が違いすぎるから他店の視察と勘違いされたり、で、なに、入ってる店舗でビンゴやってるの! よくそんなの思いつくなあ! このなんでもない日常の風景の代表格とでもいえそうなショッピングモールでも、こんなに特別なイベントにしてしまうふたりの発想は鮮かで、そして日常のような非日常のような、特別なことをあえてしない楽しさとかね、やっぱりなんか違うんですね。なんだろう、異化ってやつなんだと思う。普通が普通でなくなって、けどそれがまた普通を際立たせてという視点の切り替わる面白さ。ああ、これもまたひとつのインスタレーションでありますね。

2019年8月5日月曜日

『まんがタウン』2019年9月号

 『まんがタウン』2019年9月号、発売されました。表紙は『鎌倉ものがたり』。われら鎌倉オールスター! だそうですが、なにか、なにかあったっけ!? と思ったら、ああ、35周年。すごいですね。それだけ続いてきたというところに、読者からの支持の厚さ、感じさせますね。そして他には『恋するヤンキーガール』最終回の告知カットもあって、イラストは先月号の流用ですが、花束を抱いて涙ぐむ笑顔のアヤメですよ。最終回のカットに相応しいものあります。

『あいたま』。監視カメラに写った見知らぬ女の子。場所は夜の教室。しかし問題になってるのが、そのカメラ、あいの私物ってことで、もうほんと、この子、危険人物扱い。もうやめると誓ったはずの盗撮、いやこれは盗撮じゃないんだ、防犯なんだといいはる犯人。ほんと、君、ヒロインとちがうのか。一番言動がぶっとんでて危ないのがあいというのはもう間違いないんだけど、最近はそこにバニラが加わって、ツンデレなのか、いやけど結構ちょろいよね。幽霊の正体見ようと学校に泊まり込むというイベント。うち数名があいの挙動を監視する目的で参加するとか、この友情と疑心のいりまじる様よ! そしてバニラですよ。ひよこがからむとほんとちょろい。即堕ち、ニヤけ、そしてふところひよこ。どんだけ可愛さ押し出してくるのか。メインヒロインの座、バニラの方向に傾いてやいませんか。

『新婚のいろはさん』。始が欲するふつうの鍋。ありふれたのがいいという。世話になってた春江おばさんの鍋は変わり鍋や海外風が多かった、というんだけど、結構本格派っぽいな。それだけに、シンプル? ふつう? に憧れるというの、人の望みというのはなかなかに難しいものです。土鍋から買う。普通のを、といって探していたのに、クマ土鍋に決着したの、これは面白いな。しかも鼻から湯気が出るのか。絵的にも面白いな。始といろは、ふたり一緒に買い物しながら、具材を決めていく。ふつうの鍋とひとくちにいっても、選択肢はその都度多岐にわたって、度々のいろはからの問い掛けにうろたえる始がいいですね。今回、ふつうの鍋を食べるという、そんなシンプルな話でありながら、ふつうとはなにか問い掛けながら、そこに始、いろは、これまでにないコミュニケーションの深さが描かれた、そんな話だったと思います。そしてラストにさらなる選択肢。ちょっといろはがいたずらっぽい表情してるよ!? 楽しんでますね。ええ、楽しんでますよ。

『恋するヤンキーガール』。最終回です。窓辺にてたそがれるナギ。斉木との会話に気になるワードが!? と思ったら、ああ、アヤメちゃんたちはちゃんと合格してたのか! というか、ずいぶんイメージ変わったな。アヤメちゃん、リボンなんかして、可愛い方面にシフトしてますよ。あんずはストレートパーマですね。以前からいってたもんなあ。なので、このイメチェンは規定路線でしょう。ナデシコもマスクをはずして髪切って、ああ、なんだよ、めちゃくちゃ可愛いじゃないか。と、ここで斉木の話の意味がわかる。ユズキが落ちてたのか! 他校から遠征してきて、大声でぼたんへの愛を叫ぶのか。すごいなユズキ。無茶しすぎやで。さて、出会いと別れを思いながら、どんどんナギへの嫉妬をふくらませていくアヤメですよ。けどそこでのナギの対応ね、これまで乗り越えてきた分があるからか、余裕あって、ほんと、アヤメの不安もしっかり受け止めて、ああ、これが包容力か。ねえ、アヤメちゃん、なんも心配することないのにね。ストレートに愛を語られたら照れてしまうアヤメ、そんなところは変わってない。相変わらずな様子に安心させられたり、微笑ましく思えたり、そんな最終回でしたよ。

2019年8月4日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号、先日の続きです。

『RPG不動産』。ファー、寝惚けてドラゴン化している説。だんだんに状況証拠が揃ってきて、琴音、気が気でないですね。ファーはのんきなもので、思い悩むのは琴音ただひとり。しばらくは、このファーの疑惑が展開の中心になっていきそうですね。今回のお客さん、凄腕の占い師さんも、物件探しの面白さは担保しつつも、やはりファーの件に関係してきて、ひとり占いの結果がわからないファー、そして琴音へのアドバイス、隠し事は抱え込まない方がいいというの、これ、はたして琴音の、ひいてはファーの未来になにが待ち受けようというのか。不安が拭えないこの感触。琴音もこうした思いを味わってるのでしょうか。

『異なる次元の管理人さん』。ポラリスドアができたから、自分の世界に戻ってもPolarisと行き来できるようになりました。それでまずは皆さん里帰り。ああ、ずいぶんと優しい展開だ。やっぱりなあ、ハードな展開よりも、甘いかも知れないけれど、ほっとする、そんなのの方が皆嬉しいもんなあ。そう思っていた、思っていたらですよ、まさかまさかのハード方面に一気に舵がきられて、ああー、そうなのかあ、ポラリスドアなんてなかった、笑顔で皆を見送るポラリスだけど、ひとりPolarisの消滅という悲劇を胸中に秘めていた。なんとかして皆を送り返そうと嘘をついて送り出し、そしてもとの世界に戻った皆はというと、かつてPolarisにやってくる以前の自分に戻り、Polarisのことはもう思い出すこともない、すなわちポラリスはじめ皆と再び出会うこともありません。これまで、いろいろピンチもあったけれど、そのつど皆で乗り越えてきた。だからこそ、もう大団円だろう、もうハッピーエンドだろう、エピローグのつもりで読んでいたら、まさかのこの展開。もとの世界に戻り、Polarisでの記憶も思い出もなくした鈴木の去り行く背を見送りながら、まさしく号泣するポラリス。見るだにつらい。八方塞がりに見えるこの状況、どう乗り越えるんだろう。このままなんてあるわけないですからね、その、いわば奇跡の駄目押し、期待してしまいますよね。

『先パイがお呼びです!』。文化祭2日目! なんときなこ先輩が素敵美少年に!? なんでまた男装を? なるほど商品目当ての男装コンテストですか。しかし、このレベルの美少年が出てきたら、もう優勝は決まりなのではなくて? だってマヨちゃんがキラキラにあてられて、タイムを求めるレベルですよ? とか思ってたら、まさかのエントリー終了。この肩透かし感、もうめちゃくちゃ面白いよね。きなこ先輩のちょっとぽやんとしてるところ、今回も見事に発揮されていた、そんな感じ。とてもよいです。男装の先輩にさんざ気持ち揺れ動かされたマヨ。その描写があったから、いつもどおりに戻った先輩に対するマヨ、その自然さ、安心感、あるいは近しさといったらいいのかな、そういうのがより際立って見えたところも素晴しかったです。そして、男装コンテスト、おお、ちゃんときなこ先輩の望みどおりになったではありませんか。ここからの津由奈と塩ちゃんのやりとり、これも面白かった。塩ちゃん、人気ものだなあ。

2019年8月3日土曜日

『まんがホーム』2019年9月号

『まんがホーム』2019年9月号、昨日の続きです。

『天国のススメ!』。今回、まさかのドッペルゲンガー。草間が試したもう一人の自分を喚び出す魔法とやら、失敗したつもりで成功していたっていうの。ドッペルゲンガーとあうと本体が死ぬというので、太一から十子から、橘から桜沢から、皆で協力して本体隔離して、それでドッペルゲンガーを逃がすというの、この展開がね、しみじみいい話だったんですよ。いずれ消える運命を受けいれながらも、自分は偽物にすぎないんだってーって納得しながらも消えるの残念だなって、笑顔でいうドッペル草間ですよ。あまりに悲しかったんだろうなあ、あの太一の顔! そしてかけた言葉のあたたかみ。これはもう涙でありましたよ。そしてラストのあのくだり。ああ、自分が今回読んでいたのはいつもの太一たちの世界なのか? それとも違ったのか? みたいに、枠組みが揺らいだ感触、これもまた素晴しかった。なにかちょっとすごいの見せられましたよ。

『歌詠みもみじ』。もみじは基本、こりない子だもんね。夏休みを遊びほうけて宿題真っ白。千恵の家に集まって宿題をやるっていうんだけど、サボる気満々か! っていうか、もう最終日じゃないか! もみじ、危機感足りてないな。というか、それこそ覚悟して忘れていったらいいんじゃないかな? あの父ちゃんがおかしい。もみじにいいとこ見せたいんだってわかるんだけどさ、付け込まれていいように使われちゃってるじゃん! 宿題合宿にはアメリが参加。この子、可愛いよなあ。気分転換にアニメ流したら見入っちゃってまるではかどらない。今回、もみじの宿題完遂。コーヒーが役立ったっていうの、ああ、きっとこれがこの子の成功体験になって、徹夜でやったらなんとかなったから、みたいに次もやらかしちゃうんだろうなあ! でも、それこそ我らがもみじって感じもしますよね。そして我らがまりあ。実にこりない面々です。

『うちの秘書さま』。おお、今回はメイドスペシャルだ! はじめに近しく、なんだかんだでいろいろ世話を焼く秘書に嫉妬! 帰省するという七瀬を追い出すように見送るシーン、なにかしたっけ? と不安になってる七瀬がちょっと気の毒で面白かったです。しかしメイドだけじゃ駄目なんだ! そう思わされた今回。実に楽しくて、それで面白かった。頼りにされなくて傷ついて、ぼっちゃんの思い出にひたりはじめるメイド。七瀬がいないとセキュリティに心配が、というのであちこちにさすまた用意してみたり、でもってはじめにちょろく懐柔されたりと、いい人たちなんだけど甘すぎるのかあ。時に厳しすぎると思える七瀬、でもあれくらいじゃないとバランスとれないんだな! そう思わされた今回。なるほど納得のエピソードでした。メイドたち、大好きです。

2019年8月2日金曜日

『まんがホーム』2019年9月号

 『まんがホーム』2019年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。浮き輪でゆったり水とたわむれるらいかでありますよ。今回のテーマは夏、水着、といったところでしょうか。『孔明のヨメ。』、孔明、月英夫妻、背中あわせで同じ浮き輪にはいって、でもふたり、水着とかじゃないんですよ。孔明なんかは、えらい現代的にも見えるんですけど、月英は、この服、可愛いよねえ。とてもいいです。『天国のススメ!』は十子が水着、だけどちょっと恥ずかしいんだろうな。頭からタオルかぶっています。『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』、駒井先輩、クマのビーチボールが可愛いですね。先輩の笑顔も素敵です。

『河原課長とギャル部下ちゃん』。三崎レナ、大活躍じゃないですか。他部署、商品の企画をしている部署に三崎がヘルプでいくことになりました。若い子の意見を聞きたい。それで三崎、わりとボロクソに指摘するんだけど、こんだけきっちりはっきり明確に表現できるのは強いな。でもって、これだけの指摘にヘコまないどころか喜んでる部長、すごいな。三崎が気にいったボツ案枕、それでいろいろ自撮りしてる三崎、これはいいですね。いつもはなんだか頼りにされない三崎がやけに張り切ってるの、やっぱり役にたってると実感できるの、違いますよね。そうした三崎の頑張り? いきいき? これはたいへんよいものでした。

『孔明のヨメ。』。新野に帰ってきた孔明。月英に迎えられて、妻のいるしあわせ? かみしめてるの、よかったです。今回は、隠し事をしないようにしようと、いいにくいことでも月英に伝えようとする孔明。そして疲れている孔明の背をほぐしながら思いをめぐらせる月英。こうしたところ、ふたりの互いをよく知ろうとしているところ、思いを確かにゆきかわしているところうかがえて大変よいシーンでした。そして劉備ですよ。月英にコンタクト。不安を抱えている劉表の長男をどうにか助けられないか。その時の孔明の対応に月英、ちゃんと孔明の本心をおもんぱかる。やっぱりいい夫婦だと思います。さて、月英からのアドバイス? を得た劉備、どう孔明をひっかけようというのか。次の展開に向けてステップ、はいりましたね。

『座敷童子あんこ』。座敷童子がゲームにはまってさあ大変。そうか、恋愛ゲームにはまったか。さらに恋までしてしまったか……。あんまりに深刻そうにいうあんこだけど、実際こやつの中では深刻も深刻、マジ恋ってやつなんだろうなあ。まあ気持ちはわかる。それだけに、あんまり馬鹿にもできないし、むしろ同情気分? かといって、このまま野放しも駄目よねえ。お母さんがね、スマホ返してほしいって困ってる、それがちょっとリアルさあってよかったです。そして乗り出す幸太。まさか自分も攻略してみせるとか、しかもあんこを上回ってみせるとか。もうほんと面白かった。傷心のあんこが見ず知らずの女性に愚痴って、幸太が男を寝取ったみたいな話になっちゃってるの最高だったと思う。夢のような展開、素晴しい誤解の妙。こういうの、大好きです。

2019年8月1日木曜日

今日も休みます

今日も休みます。