『まんがタウン』2019年9月号、発売されました。表紙は『鎌倉ものがたり』。われら鎌倉オールスター! だそうですが、なにか、なにかあったっけ!? と思ったら、ああ、35周年。すごいですね。それだけ続いてきたというところに、読者からの支持の厚さ、感じさせますね。そして他には『恋するヤンキーガール』最終回の告知カットもあって、イラストは先月号の流用ですが、花束を抱いて涙ぐむ笑顔のアヤメですよ。最終回のカットに相応しいものあります。
『あいたま』。監視カメラに写った見知らぬ女の子。場所は夜の教室。しかし問題になってるのが、そのカメラ、あいの私物ってことで、もうほんと、この子、危険人物扱い。もうやめると誓ったはずの盗撮、いやこれは盗撮じゃないんだ、防犯なんだといいはる犯人。ほんと、君、ヒロインとちがうのか。一番言動がぶっとんでて危ないのがあいというのはもう間違いないんだけど、最近はそこにバニラが加わって、ツンデレなのか、いやけど結構ちょろいよね。幽霊の正体見ようと学校に泊まり込むというイベント。うち数名があいの挙動を監視する目的で参加するとか、この友情と疑心のいりまじる様よ! そしてバニラですよ。ひよこがからむとほんとちょろい。即堕ち、ニヤけ、そしてふところひよこ。どんだけ可愛さ押し出してくるのか。メインヒロインの座、バニラの方向に傾いてやいませんか。
『新婚のいろはさん』。始が欲するふつうの鍋。ありふれたのがいいという。世話になってた春江おばさんの鍋は変わり鍋や海外風が多かった、というんだけど、結構本格派っぽいな。それだけに、シンプル? ふつう? に憧れるというの、人の望みというのはなかなかに難しいものです。土鍋から買う。普通のを、といって探していたのに、クマ土鍋に決着したの、これは面白いな。しかも鼻から湯気が出るのか。絵的にも面白いな。始といろは、ふたり一緒に買い物しながら、具材を決めていく。ふつうの鍋とひとくちにいっても、選択肢はその都度多岐にわたって、度々のいろはからの問い掛けにうろたえる始がいいですね。今回、ふつうの鍋を食べるという、そんなシンプルな話でありながら、ふつうとはなにか問い掛けながら、そこに始、いろは、これまでにないコミュニケーションの深さが描かれた、そんな話だったと思います。そしてラストにさらなる選択肢。ちょっといろはがいたずらっぽい表情してるよ!? 楽しんでますね。ええ、楽しんでますよ。
『恋するヤンキーガール』。最終回です。窓辺にてたそがれるナギ。斉木との会話に気になるワードが!? と思ったら、ああ、アヤメちゃんたちはちゃんと合格してたのか! というか、ずいぶんイメージ変わったな。アヤメちゃん、リボンなんかして、可愛い方面にシフトしてますよ。あんずはストレートパーマですね。以前からいってたもんなあ。なので、このイメチェンは規定路線でしょう。ナデシコもマスクをはずして髪切って、ああ、なんだよ、めちゃくちゃ可愛いじゃないか。と、ここで斉木の話の意味がわかる。ユズキが落ちてたのか! 他校から遠征してきて、大声でぼたんへの愛を叫ぶのか。すごいなユズキ。無茶しすぎやで。さて、出会いと別れを思いながら、どんどんナギへの嫉妬をふくらませていくアヤメですよ。けどそこでのナギの対応ね、これまで乗り越えてきた分があるからか、余裕あって、ほんと、アヤメの不安もしっかり受け止めて、ああ、これが包容力か。ねえ、アヤメちゃん、なんも心配することないのにね。ストレートに愛を語られたら照れてしまうアヤメ、そんなところは変わってない。相変わらずな様子に安心させられたり、微笑ましく思えたり、そんな最終回でしたよ。
- 『まんがタウン』第20巻第9号(2019年9月号)
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