『まんがタイムスペシャル』2019年10月号、昨日の続きです。
『なごみ先生は職場のお医者さん』。面白い展開、出てきました。山田がコンペで勝ち取った企画。それが実際に動きだす。そこでなごみ先生が会議に参加しようとしましてね、おお、なるほど、こういうアプローチでゲーム製作の現場を垣間見ることができるとは! と思ったら、さすがに参加不可でしたか。社員の健康を楯に押し込みをかけるなごみ先生、いいねえ、あの手この手、強引さも魅力ですよ。ここからがよかったんです。制作に必要なメンバーを集めるにあたって、健康面からの就業制限がひっかかる。じゃあこれをどうするか。業務を分担する、別方面での健康改善を提案する、などなど、ああ、なごみ先生がこれまで頑張ってきたこと、それがこの会社に根付いてる! 最初は残業上等、不健康だってどんとこいだったこの会社が、ここまで変わったんですよって、いやもう見事な達成感でした。途中、就業制限を破るのかと怒るなごみ先生、あの表情、最高でした。今回、なごみ先生は影で支える、そんなポジションだったけど、しっかりその魅力を畳み込んでくれましたよ。
『吸血鬼さんは無職です。』。橙也から名前で呼んでもらいたい有李。その悩みをニーナさんに持ち込むんですね。名前で呼ぶのが照れくさいんだよって、ニーナからの回答。なるほど、有李も試してみてわかったみたいですね。でもって妹、桃香も、橙也の気持ちわかってた。さすがですねえ。ニーナの介入もよかったですよ。橙也に、ちょっと強引? 悩みを聞くといって踏み込んでいくのね。でもって、そっと背を押してくれるの。これ、ニーナさんの先輩感感じられて、いいですよね。大人として、ちゃんと見守って、差し出すべきところで助けの手をそっとのべてくれる。こうして広がっていく橙也の友達関係。よかったねえ、と思ったところで、ニーナさん、気になる言動見せて、え? 引っ越すの? 同じところにい続けられないから? これはちょっと心配な流れ。杞憂であってほしいなあ。
『ワタシを欲しがる河野さん』。吉山内の通ってる大学の学祭に皆でいくんですね。でも吉山内は学祭にまったく興味がなくて、っていうの、自分もそうだったよ! さて、学祭当日、吉山内は参加したら楽しくなってくるタイプなんだ。でもって楽しそうにしてる吉山内を見て楽しむ河野に、その河野を見て楽しむ港。いびつだ! 変人の巣窟だ! 今回の後半、ミスコンに急遽出ることになった吉山内。港と河野が本気を出して、可愛く仕上げて、っていうんだけど、自分には普段の吉山内の方がいいなあ! ともあれ、吉山内にはいい思い出になった学祭。ちょっと前向きに考えるようになってるのがまたいいですよね。
『タヌバレ』。面白いですよ。人に化けてるキツネの子。田村少年からタヌキのにおいがするっていうんだけど、なんで? その理由がめちゃくちゃ面白かった。犬と思って飼ってるペット、それがタヌキ。じいちゃんが犬っていってた。でもタヌキの写真、スマートフォンで調べて見せて納得させるあのくだり、もう本当に面白かったです。面白かったの、キツネの子、どんぐりが大好きだっていうの。田村から山ほどビンづめにして持ってるどんぐりをあげるよっていわれて、うれしいって、でも、こんなに大量に市場に流したらインフレになるわ! って、君、めちゃくちゃクレバーやな! その喜びようもチャーミングだし、表情が実にいい。超がつくくらい魅力的でした。そしてここからも面白かった。タヌキのタケチヨ。まさかの分身、そこからの変身! すげえ! 君、人の姿ではイエヤスと名乗って、田村の友人やってるのか! ほんと、この学校、めちゃくちゃ面白い。イエヤスの正体、においでちょっとバレかかってるのもまたいいですよね。
- 『まんがタイムスペシャル』第28巻第10号(2019年10月号)
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