『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号、昨日の続きです。
『球詠』。新越谷、勝利を決めましたね。しかし負けたチームのエース、あの人、なにやってもかっこいい。自分たちの思い、全国制覇と書かれたボールをヨミに投げてくれたんですが、あんまりに唐突やったから受けられてへんやん! このちょっとしまらないところ、けどしっかり気持ち受けとったところ、こういうのいいよね。そして今日は練習なし。次に当たるだろう学校の試合を見にいきます。その観戦の情景、よかったですよ。なるほど、次に当たるチーム、柳大川越がどういうチームかよくわかる。どういう個性を持っているか、どういう強みを持った選手がいるかを、チームメイト内での情報やりとりでもって読者にもよく伝えて、しかもその時々の皆の動きが面白いからね、ただの解説にならず、緩急ついてうまく入ってくる。今回は展開としては緩の回ですよね。でもその中にもテンポの動きを作って、それが面白い。こういうのが地の力なんだろうなあ。
『SA07』。さらに登場人物、その個性を持って存在感増していくキャラ増えていっていますよ。コミュ力おばけにして主人公である茉愛。茉愛に敵対する、いや茉愛から男子たちを守らんとする我らがヒーロー伊藤。前回明確にキャラを立ててきたそのふたりに加えて、美しく絵もうまい女子、永守カガリに、内気そうでけれど絵がうまい男子、宮田がメイン位置につきました。しかしこの美人、カガリさん、茉愛は勝手に敵対視してるけど、向こうさんは茉愛のことめちゃくちゃ気にいってるよね? というか、むしろ積極的に狙おうとしている感出してきて、いいねえ、いいですよ。茉愛、陥落させられちゃえ! そして茉愛はというと、宮田に持っていかれましたね。まずは彼の描く絵が好みで、そして前髪に隠されていた目、それが露になった瞬間、ああ、恋に落ちたか。わかりやすい! と思ったら、伊藤も落ちてやがる! ここで明確に敵対関係が成立したぞ。ほんと、のっけから恋愛争奪戦の構図が完成。茉愛ははやく伊藤に負けて、カガリに争奪されてしまえばいいと願うばかりです。
『スローループ』。友人関係で悩む二葉、その解決をするために皆で遊園地に繰り出しましたよ。名づけて、フィッシング詐欺作戦! って、あかんって。外聞悪すぎるよ。二葉の友達の藍子、高校生と遊ぶっていうの、それだけでテンションあがってるのが可愛いですね。さて今回の目的でもある釣り堀、藍子には内緒かと思ったら、もう事前に説明ずみだったんですね。釣るのは小春と二葉と藍子。ああ、釣りガチ勢は釣りすぎると食べきれないからお休みか。さすが釣り堀といっていいのか、適当にやってもガンガン釣れるのがいいですよね。初心者藍子もちょっとのアドバイスで当たりがきて、そこからの大騒ぎ! 釣り上げて針をはずすというところで、藍子、手袋持参か! やる気あるな! 俄然、見た目が変わってきたぞ。でも、無理なところは二葉に頼って、ガンガン上がる二葉への好感度! いいねえ、いいじゃないですか。今回の作戦、二葉の告白、この時の藍子の反応がすごくよかった。わかってたって、無理しなくていいんだって、好きなことしたらいいんだって、目を見て真剣にいうその様子、ああ、取り越し苦労だったんだなあ。けれど、ちゃんと言葉にして伝えあわないとわからないことだってある。その足りていなかったことを埋めあえたふたり。ああ、より深い友情を育むことができた、そう思える良エピソードでした。というか、藍子、釣り堀体験もノリノリだったもんね。きっとなんでも一緒に楽しんでいける、そんな予感。魅力的でしたよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第13巻第10号(2019年10月号)
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