2019年8月4日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号、先日の続きです。

『RPG不動産』。ファー、寝惚けてドラゴン化している説。だんだんに状況証拠が揃ってきて、琴音、気が気でないですね。ファーはのんきなもので、思い悩むのは琴音ただひとり。しばらくは、このファーの疑惑が展開の中心になっていきそうですね。今回のお客さん、凄腕の占い師さんも、物件探しの面白さは担保しつつも、やはりファーの件に関係してきて、ひとり占いの結果がわからないファー、そして琴音へのアドバイス、隠し事は抱え込まない方がいいというの、これ、はたして琴音の、ひいてはファーの未来になにが待ち受けようというのか。不安が拭えないこの感触。琴音もこうした思いを味わってるのでしょうか。

『異なる次元の管理人さん』。ポラリスドアができたから、自分の世界に戻ってもPolarisと行き来できるようになりました。それでまずは皆さん里帰り。ああ、ずいぶんと優しい展開だ。やっぱりなあ、ハードな展開よりも、甘いかも知れないけれど、ほっとする、そんなのの方が皆嬉しいもんなあ。そう思っていた、思っていたらですよ、まさかまさかのハード方面に一気に舵がきられて、ああー、そうなのかあ、ポラリスドアなんてなかった、笑顔で皆を見送るポラリスだけど、ひとりPolarisの消滅という悲劇を胸中に秘めていた。なんとかして皆を送り返そうと嘘をついて送り出し、そしてもとの世界に戻った皆はというと、かつてPolarisにやってくる以前の自分に戻り、Polarisのことはもう思い出すこともない、すなわちポラリスはじめ皆と再び出会うこともありません。これまで、いろいろピンチもあったけれど、そのつど皆で乗り越えてきた。だからこそ、もう大団円だろう、もうハッピーエンドだろう、エピローグのつもりで読んでいたら、まさかのこの展開。もとの世界に戻り、Polarisでの記憶も思い出もなくした鈴木の去り行く背を見送りながら、まさしく号泣するポラリス。見るだにつらい。八方塞がりに見えるこの状況、どう乗り越えるんだろう。このままなんてあるわけないですからね、その、いわば奇跡の駄目押し、期待してしまいますよね。

『先パイがお呼びです!』。文化祭2日目! なんときなこ先輩が素敵美少年に!? なんでまた男装を? なるほど商品目当ての男装コンテストですか。しかし、このレベルの美少年が出てきたら、もう優勝は決まりなのではなくて? だってマヨちゃんがキラキラにあてられて、タイムを求めるレベルですよ? とか思ってたら、まさかのエントリー終了。この肩透かし感、もうめちゃくちゃ面白いよね。きなこ先輩のちょっとぽやんとしてるところ、今回も見事に発揮されていた、そんな感じ。とてもよいです。男装の先輩にさんざ気持ち揺れ動かされたマヨ。その描写があったから、いつもどおりに戻った先輩に対するマヨ、その自然さ、安心感、あるいは近しさといったらいいのかな、そういうのがより際立って見えたところも素晴しかったです。そして、男装コンテスト、おお、ちゃんときなこ先輩の望みどおりになったではありませんか。ここからの津由奈と塩ちゃんのやりとり、これも面白かった。塩ちゃん、人気ものだなあ。

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