『まんがタイムきらら』2019年9月号、一昨日の続きです。
『トールさんの通り道』。めちゃくちゃ面白い。そして、日本ではわりと下級扱い、最弱扱いされがちなスライム系モンスターがやたらめったら強くって、いやもうこのゾッとさせられる感覚。すさまじかった。だって、あのモンスターが跋扈する森に暮らす経験豊富にしてしたたかそのもののトールさんがですよ、油断した一瞬、自分の姿を模した異形に、すぐそば、手の届く距離にまで踏み込まれていて、なすすべもなく食われるっていうんだから、もうおそろしい。これ、相手が知性を持ってたから交渉でもってなんとかなったものの、状況次第では全滅エンドだった……。この一歩間違えば大惨事といった状況からの思いがけない打開、見どころいっぱい、大満足のエピソードでした。
『下を向いて歩こう』。前回仲間(?)に加わったすさみん。さっそく本格的に行動ですよ。臨海浦とやらにいきますよ。自分の提案にすさみんが見事な理解を示してくれるもんだから、硝子、嬉し涙に泣きくれる。臨海浦はちょっと遠いから、うちのレンタサイクルを出すという硝子、母に友達と出かけること電話で伝えたら、今度は母が涙ですよ。どんだけなのか。どんだけ硝子、友達がおらんかったんか。自転車を借りにいったら、もういたれりつくせりのサービスに、いつまでも見送る母の姿。本当に面白かった。今回はいろんな石を拾います。けどこの浜でメインとなるエピソードは次回なのかな? でもって、いずれすさみんの家、串本にいきそうな布石うってますね。いつか憧れの浜、オゴクダにてテンションあげる硝子、見てみたいものです。
『夢見るルネサンス』。扉で桃花がかかえてるツチノコぬいぐるみ、可愛いなあとか思ってたら、本編に出てきた自室はツチノコ枕に、モスマン、チュパカブラぬいぐるみとマニアックなものに溢れていて、さすがですよ桃花さん。リーチャとひよりが一緒にサンドイッチ作って、今日はピクニックですよ。桃花がリーチャのサンドイッチを気にいって、ずっともぐもぐしてるのが可愛いやら面白いやら。今回は、桃花がレンと仲を深めて、UMAが好きな桃花の、好きを貫く覚悟みたいのが語られたりね、キュンプリが好きなレンの背も押したりといったところ描かれて、ああ、桃花とレンの関係、それが知人から友人になる、好きを貫く同志になるステップだ。なかなか距離を縮められなかったふたり、それがこうして打ち解ける、その様子、とてもよかったです。
- 『まんがタイムきらら』第17巻第9号(2019年9月号)
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