2019年8月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年10月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』。本当に一筋縄ではいかないですね。新しい能力に目覚めた夢路。ヤエを圧倒するも、ヤエの苦肉の策、メリーを人質にされてはかなわない。人間夢路に戻れば、その体はもうボロボロで、もう戦えるような状態ではなくなって、一旦は夢路、メリーサイドの勝ち目が見えたと思ったのだけど、ほんと簡単には決着させてくれません。けど、この時の、激昂したヤエの言葉から、今、白儀の置かれている状態、そしてなにが目的であるかもうかがえるようになってきましたね。そしてそれはヤエと協調して動いているリコの側でも同様で、人の世界で見聞を広めたエンギに技を無効化されたアハテルノーテ。ジョンに倒されたふたりを銘無しに放り込んだリコの言葉。ああ、もう白儀は上がりに近付いてるのではないか。そんな、もう届かないと思わせる状況、どう打開できるのか。一度は見えたと思った逆転の可能性、それがまたまるで目がなくなってしまったように見えて、状況は実に苛烈です。

『限界ゲーム飯』。ゲームする時間を最大化するために、やっつけ飯でしのいでる、そんなあさぎの違った一面描かれて、おお、今回はちゃんとした料理なのかい? 友達と一緒に遊ぶゲーム会。こういう時にはちゃんとしたご飯作る。いわく、見栄を張ったご飯なんだそうですが、ほんと、ちょっとできる人ぶってるところ、面白かったものなあ。今回の参加者、ネットで知り合ったゲーム友達、社会人のセンちゃんと、隣の家の子、まよちゃん。この子はいくつくらいなんだろう。1991年にはまだ生まれてなかった。ということは、高校生くらいまではありえるのか。この、昔の事情を知らない新世代がゴリゴリえぐってくるところ、面白かったなあ。そうなんだよ、アカウントなんて概念、その頃にはなかったし、スマホなんてものもなかったのだよ。携帯電話さえなかったさ。こういうゲームのネタと、そしてご飯ネタ。下ごしらえを失敗してからのリカバリー、あの復帰力、さすがでしたよね。いかに見栄を張り続けられるか、一種、必死さが見えるのも面白い。ネットの友人センちゃんには限界メシでやっつけてることもうバレてるから、まよちゃんに、ひいてはお隣さんにいい顔したいんだなあ。ご近所ならでは? その距離感が妙にリアルでおかしいです。

『おなクラの幽霊さん』。今回は葉一のバックグラウンド見えてきましたね。昔から霊を見ることができたものの、とうてい誰にも信じてもらえずにいた、そんな彼がたまさか知り合った娘を亡くした女性との経緯。よかれと思ってしたことが、逆に酷いことをしていたのではないだろうか。ありもしないことを語って、人の気をひいたのではないか。自分で自分を責めてきた彼にとって、表情もあり、言葉もかけてくれる幽霊さんは、ひとつの可能性で、あるいは救いだったりしたんだろうか。一方、きさらはきさらで葉一を騙したことで自責の念にとらわれているわけで、この互いが互いを責めることもできず、ただ自分をむしばんでいる、そんな状況を、ふいにおとずれた対話のチャンス、それが打開してくれるのかなあ。簡単に話して和解して、もう大丈夫とはなりそうにないじゃないですか。けど、なんらかの展望は開けるのではないか。そんな期待はあるから、葉一の話そうということ、注目しないではおられないですね。

『あいらいく俳句』。ちょっと驚かされましたよ。あまりにもフリーダムすぎるわびさび部。いきなり肉食べにいったり、ベリーダンスはじめたり。けど、そういうの、単発のエピソードだと思ってるじゃないですか。それが違った。今回、文化祭でのステージに、これまでのいろいろが合流してくるっていうから、まあ驚いた。舞台にて俳句とともに披露されるベリーダンス。うおお、わびさヴィーナス、あの回だけじゃなかったか。ほんと意表つかれて、でもってしかも、あちこちのコマに焼肉屋の大将もいたりしてね、もうおかしくて、面白くて、一気に盛り上がってきましたよ。さらにDVDのお姉さん登場。ダンスの教習ビデオと勘違いしてるからさ、対話が噛み合ってない。これもおかしかった。見事にギャフンでしたよ。

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