2017年8月31日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、先日の続きです。

『ななつ神オンリー!』、テコ入れ回だ! いや、劇中でそういってただけで普通に水着回でありますよ。福禄寿、寿老人、恵比寿に大黒天の4人ならぬ4柱。漢字で書くとなんかすごいけど、今ではみんな美少女だからなあ。すごいギャップ。黒がやたら不審だったりね、福がやたら心配性だったりね、そうしたところ面白く、基本どたばたしつつ可愛さ押しといった中に、恵比寿の海に流された思い出とか、黒と蛇の関係とか、そういうの挟まるのがいいと思います。そしてこのプールにいったこと、福と黒、ふたりのアイドルについての気持ち、それを整理させて、前向きにさせて、よかったと思います。黒が内心を語るところ、これがよかったですね。

『また教室で』、えらい転校生きましたね。斉藤るなさん。皆と仲良くなる気ないといきなり明言する。休み時間もずっとひとり。そんな人付き合いの悪そうな子にも躊躇なく踏み込んでいくひなこ、すごいですね。さすがだ。るなが転校してきたの、天羽きさらのためだったんですね。きさらファン。同じクラスになれてラッキーだよね。いや、そうじゃないのか。転校もクラス決めも、すべてるなの意図どおり。ゆーみストーカー初めてみたね。このセリフ、すごいと思った。るな、ひよこがきさらのいってた学校の友達でないか、そう思いはじめて、少し気持ちが揺れる。ほだされるとかじゃなく、なんというか動揺? 狼狽に近い。そんなるなの、きさらに知られたくないこと、きさらを追ってることね、それが秘密になっちゃったものだから、さいごにきさらがちょっと疎外感感じてしまうっていうのね、なんというのか、悪い巡りだなあ! あの微妙な表情浮かべるきさらに妙に魅かれましたよ。

『鬼の寮母さん』。ほのぼの面白いなあ。寮母さんの作ってくれるお弁当がやたら可愛くって、そうか高校生くらいだとちょっと恥ずかしい? これ、凛子の影響だったんですね。今回はバイトで不在のいつきの話題でした。柱の紹介にはぼんやり系とあって、皆の印象はなにを思ってるかなかなかわからない不思議系? そんないつきが実は可愛いもの大好きで、寮母さんのことも琴葉のことも可愛いっていってたり、ええ、凛子のおかげで距離が縮まりそうですよ。この知りたい、親しくなりたいっていう気持ちが描かれて、そのもろもろがまた魅力的で、皆の愛らしさ、ほのぼのをよくよく伝えてくれる。楽しかったです。みんないい子、それが本当にいいですね。

『魔王城のお姫様』。メルル、すごいな。人間にして魔族にここまで迷惑かけまくれるんだ。大物だなあ。ハルベルの怒り。でも怒ったからといって、軽いおどかしですませてくれるんだ! いい人たちだなあ、ほんと。幽霊話を仕立てあげて怖がらせる。地下の墓所に向かわせて、それで城のもの総出でおどかすっていうんですが、沼まで作って、いやもともとからあったのかな? でもこれ、その沼の底にドリィが潜り込んでたんだと思うと、ほんとおかしくなってくるなあ。慌てまくるメルルもそうなら、底で必死にメルルの足つかんでるドリィ想像するとね、もうおかしくっておかしくって。それにしても、どんだけメルル、パワフルなのか。今回、ちょっと趣向を変えた肝試しですよね。普通に肝試しをするんじゃなく、メルルへのおしおき。そこに、最後にみんなでゾッとしてみるという定番落ちも、そのゾッとしてるのが魔族だというところ、これが一味違えてましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)

2017年8月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号、昨日の続きです。

『はやしたてまつり♪』。自分の学校でお囃子を演奏することになったるな。けどなぜか足取り重く。その理由、ああ、やっぱり過去にネガティブな評価されたことがひっかかってるんだ。この子が自分でいってたように、お囃子なんて古臭いとかいわれたのかな? そう思ったら、おおう、違った。もっともっとシンプルだった! そうだよね。篠笛でなんでもかんでもは吹けんわね! 今回の活躍、るなの背を押したふうもそうなら、終始ポジティブに励ましてくれたさなみもそうだし、そして学校の皆に参加するよう促してくれていたクラスメイトの陽下さんもだよ! いいじゃん、みんな好意的。聴衆もこっち向いてくれている中、るなの見せたあの熱演。実際の音は聞こえなくとも、そこに描かれたるな子の表情、その体の動きに、お囃子の響き、かんと高く鳴って届くような思い、させられましたよ。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』。マリア、夏休みの宿題を終えました。ようやく遊べる! というのでプールにいくことになりました。参加者は頼子、マリア、クロエ。マリアが誘いにいった時、コミフェで買い込んだ同人誌読んでたクロエが面白かったです。ドッキリ! って、どうもマリアが戸を大きく開けた音のせいじゃないような気がしますね。どんなの読んでたんだろ。七統先生の本ですかい? 泳げるようになったというクロエの泳ぎ、あれよかったなあ。一コマ目と二コマ目の違い、クロエのこうありたい姿と実際の差なのかな。面白かったです。うん、クロエよく頑張りました。浅いプールでの悪い遊び。ああー、昔やったことある気がする! やりすぎてしまったマリアの顛末とか、一瞬鼻まで水没してるのかと思って、危ない! 危ない! マリアが死んじゃう! 焦りましたよ。プールで遊んで、お昼を食べて、その情景、とてもほのぼので、実によかった。みんな一緒というマリア、高貴さ感じさせる美しさでした。

『疾風ういんどみる!』。決着しましたね。ミミを救出したふーこ、はやて組。皆それぞれにボートを立て直しレースを再開する、その時にナナからのアドバイスがあったりしましてね、ええ、助けてくれたことに対するお礼なんでしょうね。ほんと素直じゃない、けどいい子たちだなあ。しかし、これ、まさかの蘭、つむじ組ですよ。トップ! うそー、すごいじゃん! そのふたりを追うのはいさな艇。さらにそこにはやて、ふーこ組が食い下がってくる。この熱い戦い。2位をかけてぐいぐい伸びる風鳴108番の船足。はたしてこの勝負、どちらがとったのか!? その結果は今回描かれなくて、けれどふーこはレースに満足したみたいですね。そしてその結果やいかに!? 3位と3点差の5位。最終レースで2位ならその点差を超えられるのかな。ええ、結果出して欲しいですね。

『トモダチヅクリ』。二学期はじまりましたね。そうしたら、新学期早々巴とアカリが怒ってる。なぜかと思ったら、麻乃と静のこと。ふたりの誤解とこうとして、クラスの皆に話してくれたんだ! でも、皆理解してくれない。巴、アカリまでも悪くいわれる始末。この誤解、どれほどなのか。と、結構ピンチ、シリアスな話の合間に、麻乃の顔かわいいとか、麻乃のこと大好きなんですよとか、静の言葉の大インパクト! 攻める、攻める、踏み込む、踏み込む、おお、静も巴もアカリも最高だ! 皆に迷惑かけるといってね、自分から引こうとする麻乃をねしかるんですね。ほんと、静も強い子になりました。いい友達ですよ。もう泣ける泣ける。そして、文化祭で皆に麻乃のこと知ってもらおう、誤解を解こうって話になって、もうほんと頼もしい。これだけ親身になってくれる友達ができた、それだけでももう麻乃にとっては大きなことですよね。ほんと、麻乃、よかったなあ。それでまた泣けるんですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第10号(2017年10月号)

2017年8月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号、昨日の続きです。

まちカドまぞく』、ちょっと日常の落着きを取り戻してきましたね。夏の終わりの頃。夏休みの宿題に絵日記つけてるっていうのも驚きですが、あまりの濃厚さに杏里からつっこみが入る。なので今日はオフ。気持ちオフ。喫茶店いってちょっと働かされてみたり、そして浴衣着てお祭りですよ。シャミ子の、ひとりじゃ楽しくないっていう気持ちがいいですね。それがちよもも、ミカンと合流したら、もうすっかり気持ちは切り替わって、ええ、すごく楽しそう。この漫画、最近ハードめのエピソードも続いたし、こうして落ち着いた日常話、読み手の自分にもいいやすらぎ回でありました。

『エクソシストと首輪の悪魔』。アルマディエルがだらだらマイペースに好きなことするようになって、よい感じですよね。さて、そんな穏やかな日常を打ち破るべく現れた謎の少女。窓ぶちやぶってのエントリー。ケガしとるやん! 天使シュリエル。アルマに用がある。でも、アルマのことをアルマと信じてくれない。そうか、邪悪で美しいアルマ。それが首輪でこんなちんまりに……。首輪の秘密がGPSとか、衛星が整備されるまでずっと役立たずだったの!? ともあれ、この天使、結局だらだらグダグダ仲間が増えたみたいな感じで、ラストにゲームで対戦してるのね、このやりとりが実に平和でよかったですよ。もっとグダグダしてほしいです。

『恋する小惑星』、会報の編集会議ですよ。皆がそれぞれに自分の好みのテーマを選んでいくんですが、萌さんは部の活動報告? いやそれはそれでいいかも知れないけど、ちょっと内容偏ってそうなのがこの人らしさでありますね。桜のテーマ、誕生石というのはみんな興味を持って読んでくれそうないいチョイスですよね。そしてみらはというと、これというのがなかなか決まらず、決まってもなかなかうまく書けなくて、ああ、お姉ちゃんとケンカしちゃったよ! 落ち込んでしまったみらの復活、そのきっかけがいいじゃないですか。意図せずいいサポートしたあおと、みらの感謝のスタンプ。これがみらの気持ちの浮き立ち、嬉しさよくよく感じさせてくれて、いいよ、生き生きしてるよ。そしてみらの見つけた自分のカラー。おお、マンガで伝える夏の星座。いい感じに壁を突破しましたね。そしてできあがった会報。こういうの読まれないよねー、と思ったら、なんだなんだ大人気じゃん! と思ったら、あー、お姉ちゃん、ナイスアシスト! みら泣かせちゃったことのリカバリーしたかったんだろうなあ。いいお姉さんじゃないですか。

『リトル・リトル・アリス』、いい終わり方見せたなあ! 暴れるリンネを抑え、さらには受け入れて見せたリデル。パンプキーナを守ろうとした一連の行動が人々の思いをまとめ、リデルこそを次期女王の座に押し上げたという展開に、さらに加えて魔王のはからい。これが素晴しかったなと思ったのですね。人になりたい、その一心で城を出たリデルが、紆余曲折、さまざまな出来事を通じ、そしてついに夢を叶えてみせる。自分のためではなく皆のことを願ったリデル。その人のための思いが自分の願いに通じるという展開は見事に寓話的で、この漫画のラストには相応しいものと思われたのですね。そしてまたよかったのがラストですよ。ああ、リデルの願いが叶った瞬間。それをただの一コマに描いて、物語を閉じつつ、リデルの、パンプキーナの未来を語った。実に素敵でした。余韻も叙情もたっぷり。素晴しいエンディングでした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第10号(2017年10月号)

2017年8月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、青葉とコウがなんだか乙女な雰囲気ですよ。全体に白基調、ハイキー風の表現で、ふたりともに白いワンピースもさることながら、淡く明るい髪が映えますね。ともに調和を見せて美しいです。振り向きながら口元に笑みを見せるコウ。対照的に口元を花で隠した青葉。この隠された表情が、イラストにそっと謎を添えて意味深。このイラストのキーになっていると感じさせてくれます。

すわっぷ⇔すわっぷ』、お、なんか雰囲気変わった? 扉のイラスト、ちょっと今風のアニメっぽい感じになった気がする。可愛い。さてさて本編も新展開ですよ。文化祭での入れ替わりまくり演劇、これが新たな扉を開きました。クラスの子が、春子、夏子ふたり、本当にキスしてたよね? って詰め寄ってきて、バラされたくなかったらバーガーをおごるのだ。わーっ! 脅迫だーっ! というか、それをもってお近付きになりましょう、みたいな雰囲気ですよね。しかし、キスしてたこと、なにか他に目的があったんじゃ? って、これ、入れ替わりが目的とか、さすがに誰も気づきませんから! 新人物参加で、ちょっとこれまでとは違う展開見込めるの、いいですよね。春子が夏子のこと大好きだよね、そういわれて夏子がめちゃくちゃときめいたりね。このふたりの関係、それが新たなステージに昇格しそうな予感がありますよ。グッド。この子たち、手嶋さんと宮田さん、今後も関わってくるのかな? それも面白そうだなあ。夏子に嫉妬させたり、そしてふたたびキスを現認させたりと、これは期待がとまりませんね。ところで、春子のせりふ「夏子ちゃん以外としたら体がどうなっちゃうのか」。これ、意味深すぎませんか!?

『アニマエール!』、こちらも新登場人物ですよ。バスケ部の応援依頼を受けて、さらにやる気になってるチア同好会に、呪の一字のはいった張り紙がされて、あれ? なにかうらまれてるの? そう思ったら、悪の巣窟と失礼なこといってくる女の子現れて、この子、牛久さん、まさかこれ、十二支全部揃うまで部員増え続けたりするのん!? ともあれ、ひづめの後輩か。いや、同い年か、ややこしいな! ひづめ以外のチア経験者登場。チア同好会の演技に納得いかないようで、じゃあ同好会に入ったらいいのに、といってもそういう感じでもない? なんかただただ敵視してるばっかりだなあ。今回は、いつもみたくひづめに振り付けをつけてもらうのではなく、皆で考えてみるというチャレンジがあって、頭の中で誰かを踊らせるという、その仮想演者を誰にするかでえらいことになるっていうのが面白かった。そしてラスト、牛久さんと宇希がトラブル? これ、抜けた宇希の穴を牛久さんが埋めるって展開なのかな!? ともあれ、新入部員は大歓迎ですよね。

『魔王様かるちゃあしょっく!』、ゲストです。世界征服が趣味の魔王。いろんな世界を征服しては、新たな征服先を探して移動していっちゃうのか。手段が目的化してしまってるってやつだ。統治にはまるで興味がないってわけですよ。そんな魔王がやってきたのが現代日本。見た目美少女、姿もいかにもコスプレといった彼女。魔王のなんのとか興味のない、いや魔王ものには興味あるのか、ともあれ、売り子をしてくれるレイヤーを探していたヒロインにとっつかまって、しかも異様な熱気に押されて売り子になってしまった。かわいいといわれて喜ぶ。魔王陵辱本を見て怖れを抱く。そんな魔王の即売会体験からはじめてのお友達。褒められたり感謝されたり、そういうのに飢えてたのかな。これまで知らなかった喜びを知って、世界征服より同人活動に打ち込むようになるのかな? かくして森岡陽夏と茜宮いちかの友達になったリリベット・フォン・リージュ。いい笑顔。だけど陵辱同人誌はやっぱりまだまだ怖いんか。

『ごきんじょリビングデッド』、ゲストです。なんだかヒロインが邪悪だ! お金持ちの白瀬川輝良。高台から町を見下ろしては下界の虫けらどもめと悦に入るのが日課だってんですが、どんな日課なのか……。この人の家の敷地に突然現れた不審な館。訊ねてみればフーラという怪しげなのが出てきて、ゾンビだという。体のパーツ取り替え自由。家に手足つけて家ごと自力で引っ越し可能。便利だ! これ、商売になるな! ともあれこの化け物フーラさん。輝良のペースに全然巻き込まれない。むしろ輝良がフーラに巻き込まれてますよね。輝良の父の依頼で輝良の友達になりにきた。渋る輝良を泣き落としで籠絡し、けどそれはそれで友達になれたのは嬉しいのか。輝良もフーラも、どちらも悪い顔持っていて、その反面なにか素直な部分も持ってるといった風。そのギャップ? たまに見せるナチュラルさ。そこに魅力がありますね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第10号(2017年10月号)

2017年8月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号、昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。またも八重ちゃん、いろいろロマンティックというか想像過多というか、いつもカラスと一緒にいる鳥を、都会人になりたい自分に重ね合わせてみたりして、しかもそこから物語に派生。しかもバッドエンド寄り! 八重ちゃん、複雑やなあ。みなちゃん、気を使ってファッションリーダー目指そうよとかいってくれるんだけど、そうか八重はリーダーやなくて誰かの後ろついていきたいのか。取り巻き体質。面白いこというね、みなちゃん。八重にとって、動物が出ないというのが都会の証なんですね。このあたりは県の中でも都会だから、けものの類い、そんなに出るもんじゃない。そうか、出ることは出るんだ。でもな、神戸とか猪出るらしいから、八重ちゃん気にすることないよ。と思ったら、カニでまるで同じ流れがくるとはね! そうか、どんな条件でも都会とお揃いになったらいいのか八重ちゃん。ほんと前向きなのかなんなのか、わからんお嬢さんですよ。

『コスプレ先生の絵画教室』、ななみさんの作品を搬入するというので、まなちゃんもお手伝いですよ。ちょっと知らない世界を覗くみたいで、なかなかに楽しそうにしてますよね。皆、忙しそうにしていて、中には搬入しながら描いてる人までいるのか。ああー、ありそうだなあ、こういうの。一見作品とは思えないのがあったり、じゃあこれも作品か! と思ったら、こちらはゴミだったり。ななみの美大時代の仲間からやたら人気のまながよかったですよ。肉感褒められまくり。俺のとこにきてくれよ、皆から誘われたと思ったら、まあ案の定モデルの話。会場に常駐するバイト誘われても、監視員というより絵の題材紹介するのが主目的。今回はななみたちの絵に関する話を通じて、結局はまなについて語られたような感じ。ちょっと即物的? でもななみからは大きな信頼得てるみたいで、それだけに期待に応えるのも大変そうですね。

『ゆとりの町長』。この漫画、ナンセンス風に描かれながらも、その根底に切実な思いがあること感じさせるから、もう読んでてたまらんですね。ゆとりの参謀やってるかなめ。もしかして無職なんじゃないかって、ようやくゆとり気づいたか。ずっと一緒だもんな。平日も。しかしかなめが無職である理由。その背景を知りたがるゆとりに、頑として答えないんですね。そうかあ、かなめ、もともとは町役場で働いてたんだ。しかも町長秘書やってて、で、それをぽんと辞めた。かなめ、今の町長じゃ町はよくならないと思ってた。だから高城センパイの帰郷に町の未来を夢見たのかあ。ゆとりの前ではさばさばとした風装っていたかなめの内心。守りたかったもの。それがわかった時に、もう、ううっ、ってなった。こうした気持ちはわかるもの。ずっと当たり前みたいにあった店や町の風景がどんどんなくなっていくのを私も見てきた。それがつらくて、店がなくなって、人がいなくなって、その場を仲立ちとした関係も失われて。あの、ひとり商店街に立ちゆとりを見送るかなめの姿。その胸に押し寄せているものは寂寥か、あるいは一縷の望みなのか。ここに希望があればいいな。そう思わずにおられないのは、私自身かなめの気持ちに寄って、同じく希望を求めたいからなのかも知れません。

『部屋にマッチョの霊がいます』。木葉、ほんと魅力的になったなあ。変な夢見てたわけだけど、それも涼さんを守りたい一心だものなあ。神奈子とも話せるようになって、涼さんのこと助けられるようにもなりたいって、どんどん前向きになってる。これが筋トレのおかげかどうかはわからないけど、この木葉の成長見てるのがすごく楽しい、心地良いのですね。そんな木葉、ちょっと頑張って気をつめすぎましたかね。夜更ししすぎたか、朝起きられなくて、それでこんなに慌てるのは、この子、これまでこうした経験なかったんだろうなあ。だって、こういうの経験してたら、そつなく行動できるでしょう? ここで慌てるところに、木葉のこれまでの振る舞いの真面目さ、それが感じられるんですね。そして通勤途中、木葉がぶつかった男。これが例のあいつ!? 今後、事件が動く、そのきっかけになったりするのかな? それとリサの地元? それもなにかにかかわるの!?

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第10号(2017年10月号)

2017年8月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんが浴衣で花火ですよ。手持ちの花火、その光に照らされて浮かびあがる山下さんの表情、その美しさ。まるで少女のように清らかでありますな! テーマは夏の終わりですね。『小森さんは断れない!』しゅりは縁側でスイカを食べて、『らいか・デイズ』らいかは、まなみの溜めに溜めた宿題をビシバシやさしく追い立ててくれている。ええ、もう夏休みも終わり。じきに秋がやってきますね。

『きっと愛され女子になる!』。志摩ちゃんが婚活パーティーにいくというので、さゆりも参加することになりました。いや、別に私も婚活パーティーにいきたい! とかいうのではなく、きっと変な人にひっかるからやめろといったら、巻き込み気味につれていかれた。それで発覚するさゆりのファッションセンスとか、そしてパーティーでのやりとりの駄目さ! ほんと、これ面白かった。まったくそちらの方面に興味がなかった、ゆえに知識もない、現場でもいろいろとちぐはぐで、ほんと、さゆりのこともっと好きになりましたよ。というか、志摩ちゃん、さゆり相手だったら面倒見のいいお嬢さん。いっつもこうならいいのにね、でしたよ。

『スズちゃんでしょ!』。ピンチのスズちゃん。締め切り間近の仕事をふたつ抱えて、さらにそこに梨乃ちゃんがくるという。焦ってもしかたがないけど、かといって休憩とって昼寝をすれば悪夢を見るという。断ち間違えは取り返しつかないから、もう焦るどころじゃないよね。しかし梨乃ちゃん、この子いい子でよかったねえ。全然邪魔しないどころかむしろ協力的。寝ちゃったら起こしてねがまさかあんな顛末招くとは! ほんと、ピンチ描いて無事に解決、落ちまで優秀。ほんと、この描かれないことがなお面白みを増さしめてました。

『美軍師張良』。自分は張良という人をよく知らないのですけど、それにしてもこの漫画のこのノリ、おかしくって、面白いです。飲食店を開き潜伏生活している張良たちの、物騒ながらアットホームという微妙な状況。秦兵を殺して追われてる者ありと聞けば、見つけて味方に引き込もう。物騒! で、さっさくその殺して逃げてる人間見つけちゃってさ、そこからの展開、かけあいのテンポのよさ! 張良さま! 名前を言うな! ビシッ スミマセンッ。なんじゃこりゃ! 知り合い、項伯とわかってからのテンポもほんとおかしい。このテンポ、ちょっと懐かしいといいますか、昔読んでいた少女漫画っぽいというか、歴史の云々そっちのけにしても面白いんですね。しかしこれで覚えたら、史実の張良という人のこと、ちょっと色がついちゃいますね。

『北斎のむすめ。』。お、吉原の話ですね。気位の高さで知られた高尾。花魁道中の高下駄もどんどん高く高くなって、というんですけど、このぽいと放り込まれるナンセンスさにしびれます。そして町衆の興味、高尾はどんな声なのか、それがいきつく先が、揚巻に声をあてて欲しいって、声優か! ほんと、おかしい。新しい画風を開こうと挑戦繰り返している栄のこと、自分の励みにしているって、ずっと胸のうちに秘めてる高尾がね、よいなあって。そして栄は、高尾の強さ、それを見習うって素直に口にして、ああ、ふたり立つ位置こそは違えども、より高みを目指す同志にしてライバルである。そんな感じがね、かっこいいんですね。さてまた最後にさらに高さを上げた高尾の高下駄。この高さの意味、なるほど、皆に見えるようにっていうのかあ。あの高みにて口元に浮かべた笑みの、清々として凛とした気持ちよさ。ああ、高尾はいい女なのだなあって思わないではおられないですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第10号(2017年10月号)

2017年8月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』、白儀誕生の状況、判明しましたね。子供の頃の夢路が開いてしまった扉。それは人が決して触れてはならないものだったのに、メリーの不調に焦ったあまりに禁忌を破ってしまった。しかしそれが即座に夢の世界、幻界を傷つけることに繋がるとは、さらには夢路の右腕を失わせてしまうとは、あまりにあまりの展開でした。けれど、夢路、その意思の力によってなのかい? あるいはまた違う理由があるのかい? 右手を取り戻して、そうか、この手がすなわち彼の能力の秘密であるのか。そして傷ついた世界が自身の傷を癒やすために変化し生み出されたのが白儀。幻界白儀響。そうか、彼こそが幻界そのものであろうというのかあ。これ、白儀を倒すということ、それがどういうことなのかというのも問題になってきそうですね。白儀倒したら幻界も失われて夢魔たちの居場所がなくなる? あるいは? なかなか難しいことになりそうですね。

『こじらせ BOY meets GIRL! 』、姉文花と柚宇のただならぬ関係、そんなに昔に遡るのか? 子供のころ、優しくしてくれたあやかおねえちゃん。その頃からすでに好きになっていて、いずれは結婚したいと思っていた。海外にいくと決まった時に告白。文花、卒業旅行で柚宇に会いにいって、そこで交際スタート。すごいな柚宇くん。海外暮らしの長さがゆえかい? 甘い台詞をドバドバ口にしてくれる。もうね、亨が辟易するぐらい。しかしこれ、そうなのなあ、亨以外の皆は全部このこと知っていた。柚宇が男ってことに続き、柚宇と姉の交際についても蚊帳の外! ほんと、この子、捻くれてもおかしくないよ!? でも、複雑な気持ちを柚貴が受け止めてくれたんだなあ。亨にとっては、もう隠し事はない、その確認をした今こそがはじまりになるのかも知れませんね。わだかまりとかなしに踏み出すことのできる、これがそんなきっかけになるんじゃないかなあって、だったらいいなあって思いましたよ。

『まんが家cherry!』、これ、よかったなあ。倒れてしまった可憐。自分の原稿に打ち込み、さらにアシスタントの仕事にも手を抜くことなく、けれどそれで体を壊してしまったら……。可憐の抜けた穴はやよいセンパイとアイちゃんがやってくれてます。でも、主に受け持ってくれてたところやサポートしていた細々としたこと、そこまでなかなか手が回らず、ああ、いなくなってわかる存在感といった感じでありますね。今回の話、ベタな展開だと思いました。疲労で倒れて、けれどその不在が可憐の大切さを改めて感じさせてくれて、そして最後には皆で可憐の原稿を手伝って。でもこのベタがとてもよかったと思う。この漫画は、これまでも、そして今回も、ベタをベタなものとして真っ向から描いてみせて、ああこのストレートが効くのですよ。ええ、効きました。夜中に目覚めて、一旦は絶望した可憐が見たもの。あの見開きに描かれたもの、来た! やってくれた! そう思いましたもの。ええ、見事な直球の投げ込み。しっかり届きましたよ。

『放課後のアルケミスト』。あー、生徒会の策略、しっかり料理探求部を捉えてしまいましたよ。生徒会に目の敵にされてきた三大爆裂部。順調に取り潰されて、残すは料理探求部ただひとつ。それはいいんだけど、普通、爆発したらその時点でおしまいよね? ともあれ、部費を断つ、兵糧攻めですね。抗議すべきではといういちるを部長がとどめて、思うツボだって、向こうも織り込み済みだろうと、それで自力でなんとかしようとしたら、ああー、こっちこそが罠! 冒頭を確認してみれば、確かに新校則施行の案内あるわ! ほんと、アルミのいうとおり計算高い相手でした。アルミのことだから抗議にはこず自力で金策に乗り出すだろう。そう見越しての策。その動きを監視し、証拠を押さえるためにクロコまで派遣する手堅さ。ああ、これ、どうすんだろう。バイトのね、町のあちこちにいるホムンクルスに甘いものを配る様子、これ楽しかったから、こういうの見られてよかったなあ、そう思った矢先のこれですから、なんかショック大きかったですよ。

2017年8月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号、発売されました。表紙は『ちょっといっぱい!』。もみじ、凪、そしてちゆりの三人の働く姿がまぶしいイラスト。これは、お店ののれんをくぐったところに、いらっしゃいませと声をかけてくれた、そんなところ。ほっと気持ちも暖かくなるような雰囲気が嬉しいですね。そしてこれは本編に描かれる問題、それを乗り越えたということを示すものでもあって、ええ、つまりは本編の後の情景なのでしょう。もう、表紙から一気に気持ちを本編エピソードにいざなわれる思いであります。

『はるかなレシーブ』。ついにはるかなとエクレアの激突、でありますね。皆が友達、いわば同じチームの仲間が、全国への出場を目指し火花を散らす。その戦いの様子、ヒリヒリとさせて、すごい熱戦。クレアの発する圧力がすごいですね。大きく背にたわめられる両の腕。そして見下ろしの視点に切り替わってサーブ。強力だけどアウトも多い。そうした情報挟まれながらも、威力をもってはるかを圧倒する流れ。見事であったと思います。それからも、善戦するはるかなに対し、それを常に上回って見せるクレアのダイナミックさ。いよいよ追い詰められるのか? そう思わせてからのかなたの決意に満ちた言葉。そしてまたもそれを上回ってくるエミリ、クレアの連携! はるかなにとって幸いだったのはそのボールがラインを超えたからで、内容としては依然エクレアにアドバンテージあり。さあこの状況においてサーブ権を得たはるかなはどう出るのか。もう見事だったと思います。途中途中に、大きく1ページ使って描かれる決めゴマのダイナミズム。ここ! と力が入って、だからこそ決まる? ああ、受けられた! ハラハラと気持ちも揺さぶられて、本当、今後の試合の推移、このまま順当にエクレアが勝利するのか、あるいははるかながエクレアを上回ってみせるのか、想像するだにたまらんものがありますね。

ゆるキャン△』。浜松に到着したリンですよ。なでしこに誘われるままにうなぎ屋に入るんだけど、所持金1290円。はたしてお金は足りるのか! そうか、ここは産地だから安いんだ、そうに違いない。いつも貧乏ななでしこが誘うんだからそうに違いない。リンの脳裏を駆け巡る思考の渦! しかもその予想が思いっきりはずれる! 最高だな、これ。追い詰められたあの表情! もう最高ですよ。おいしそうにうなぎ食べるなでしこ。リンもまた負けてないな! そしてなでしこの祖母の家に場所を移すと、そこにはなでしこの幼なじみ、土岐綾乃なる子がいて、この子もまたいい感じじゃないですか。綾乃から聞く昔のなでしこの話。おお、昔太ってたの! まるまるだ! 満月みたいだ! なんかしあわせが満ちてるって感じがする。福々しいぞ! そのなでしこが痩せるに至った理由、なるほど自転車か、スパルタか。こういうのもおかしかった。ええ、なでしこからはしあわせを感じますね。太ってようがやせてようが、しあわせが溢れますね。今回のクライマックスですね、夜の展望台。ああ、やっぱりこういう情景を描かせるとこの漫画、最高だ。少女3人語りあって、その様子が素晴しい。本当、同じ時間を過ごしたこと、対話したこと、それらを通じてわかりあうということ。当たり前のようでそうでないことごとが、見事に描かれていたと思います。

『ちょっといっぱい!』、ちゆりの件、解決ですよ。自分の失敗から店をやめると言い出したちゆり。この子をなんとか引き止めようとしてきた皆の努力、それが通じる瞬間がよかったです。しかしなにがいいといっても、ずっと店を休んでいたちゆり、この子をまずは店に呼ぼう。そしてそれからは、皆、店のために頑張って働く。ええ、そこに他意はなかったってところです。店になかなか入れずにいたちゆりが一歩踏み出せたのは、雪の降るなか、降りかかる雪も気にとめずお客さんの足元を箒ではくもみじの姿に打たれたから。また店内では凪の、真澄の働く様子に自身振り返って、ええ、今回のこと、ちゆりにはいいきっかけになったのだなあ。取り繕うでなく、誰かの評価に委ねるでなく、自分の気持ちを直視するきっかけとなった。そうなれば、意固地になっていたこの子の壁なんて一度に打ち壊されて、ああ、よかった。この子の選択、皆にとっていいものとなった。その過程含め、とてもいいエピソードになったと思います。

『なでしこドレミソラ』、期待の新登場人物ですね。縁日のステージでお囃子をしている女の子ふたり。ひとりは太鼓、ひとりは篠笛。姉、打浪吟葉が篠笛、妹、吟芽が打ち物。中3と小5のデュオであります。この子ら、すごくフレンドリー。陽夜といきなり打ち解けて、友達になりたい! なりましょう! 素晴しい、このスピード感! ああ、この子らもメンバーに加わりそう。そう思わせてくれる登場でしたよ。この縁日ステージ、お客さんの投票による順位づけとかやってるんですね。お囃子コンビ、優勝は譲らないと意気軒昂。けれど陽夜、香乃ふたりの演奏を聞いて様子が変わる! おお、引き込まれちゃったよ。J-Popアレンジとかずるい。そういいながらも、よいものはよいというのだなあ。そして演奏する香乃の表情からも変化が感じとれて、ええ、この子たち、皆、変わっていく、変わりつつあるのですね。かくして見事なふたりの世界、ばっちり描き出して、美しく、続いては美弥と恵真の出番。ああ、ふたりは技量では到底陽夜たちに追い付かない。でもふたりの見せてくれるもの、きっとなにかこれというものがあるはずと予感させてくれるものがある。期待がふくらみますね。

2017年8月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号、昨日の続きです。

『課長と私のおかず道』。よくよく考えてみると、南条課長、職場でもフルスロットルおかず道。別に隠すつもりもなく給湯室で大騒ぎなのに、皆にご飯大好きマンってバレてないんだな。今回も大騒ぎですよ。課長、橘と給湯室でやりあって、ご飯だパンだって、もういつものことなんですが、まさかここから料理対決! テーマは保志が決めます。冷蔵庫の中のもの適当につかんだら、ごまドレッシングが出てきた。保志に助けを求める課長が可愛いですよね。めっちゃヒロインやん、南条課長。でも、これ、橘が勝利して、おお、まさかこれでデートに持ち込もうというのか。いや、これ純粋に橘さんの買い物のおとも? いや、それともいとこと後輩の背を押すつもりなの!? それはわからん。次回に期待でありますね。しかし私服の課長、いいわあ。

『まちがいだらけの恋愛道場』。あかん、自分もマサスケ、芝タイプかも知らん。どちらもに望みが、好みがあるならば、それぞれ求めるもの目指すべく現地解散。めっちゃわかるー! あー、わかっちゃ駄目な気がするー……。でもマサスケは当たりが強いというか、突き放すみたいな、自分勝手が表に出ちゃうみたいな、そんなところがまずいよねえ。ほら、眼鏡の彼女さんとかよかったやん。ほんま、こいつモテない、続かないとはいうけど、なんだかんだで相手はおるのね。即ダメになるだけで。自分、マサよりよっぽどあかんわー。ヘコむ。夏フェスと同人誌即売会の共通点、あれおかしかった。トイレが最大手。めっちゃおかしい。そしてカナコちゃん! いかす! うおー、かっこいいやん! これ、大当たりやで。でもマサスケあかんのか。自分がイニシアチブとってかつ知識もろもろで優勢とれんといかんのか? あかん、あかんわマサスケ。そこで引いたらあかんわ。師匠と仰いでついてくべきやわ。

『君のパンツに一目惚れ』。手芸部でうずくまる小桜さん。この子、いいよ。すごくいいよ。針がダメ。怖いじゃないけど、ものすごく汗をかいちゃう。でも刺繍は好き! 今回はそんな小桜さんの望みが叶いそう! 副部長の度重なるやらかし、これでこの子の置かれている状況、よくよくわかってきた。汗だくになっちゃう。けど刺繍は好き! その好きの度合いもよくよく描かれて、いいよ、すごくいい。そんな子がね、好きな刺繍をできないなんて変だよね。そういわんがごとしの皆のサポート。汗も別に不快じゃないよって。副部長も綿ノ木先輩も元陸上部だから慣れてるしって、ほんと小桜の大転換じゃないですか。好きな刺繍に囲まれて、好きな刺繍に取り組める。本当よかった。クマパンもナイスサポート。君、ほんと、ヒーローだよ! 夢叶えてあげて!

メェ〜探偵フワロ』。ああ、ああ、またどうしようもないなあフワロ氏。一夏のアバンチュールとかゆうたはるよ。そう思ったら、ああ、なんだこの切なさ感じさせる一夏の人間模様。出会った単身マドモアゼルとの対話。亡くなったご主人。思い出をめぐるはずが、思い出の場所がなくなっていることの確認みたくなってしまって……、町も人も止められない。なんだ、もう、すごくいい話じゃん。バーで一緒に飲んだ時のね、マダムならぬマドモワゼルの涙目。その心情おもんぱかるフワロ氏。しかもフワロ氏、いろいろ聞き出されちゃってさ! でも、切なくて、悲して、そうした中にほのかに楽しさとか希望とか、たくましさとか、小さな火が感じられるのですね。人が置いていかれるのは人生は置いていきながら進むしかないからだ。胸に突き刺さるようだ。不思議と清々しいと感じさせるこのラスト。なんだか映画みたいですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第10号(2017年10月号)

2017年8月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、秋から冬にかけての味覚でしょう、リコが焼き芋をふたつに割って、とてもいい笑顔。この子はこういうのがいいなあ。その芋はふたりで分け合うのかい? 『ミッドナイトレストラン7to7』織作はカゴに3種のブドウ。『課長と私のおかず道』保志は、これ栗ごはんのおにぎり? 食べようとしてこちらをちらりと見やった。そんな様子がなんだかいい感じですね。

『ローカル女子の遠吠え』。あべかわもちの安倍川って、静岡の川なんだ! そうか、そりゃあるよなあ。まったくその可能性を考えたこともなかったので、あると知らされて驚きでしたよ。しかも安倍川餅の由来についても解説あり! また家康か! っていうんですが、そうか、ほんと静岡は家康と富士山でできているのか……。昔からの名物、安倍川餅があるかと思えば、ここにさらに富士市の新名物、ようかんぱんが投入されて、ええと、ようかんを乾パンではさんでるの? あ、違うのか。あんぱんをようかんでコーティング!? すごいのあるな。最後のページの、ようかんぱんをバリバリ食べてるりん子さん、めちゃくちゃ可愛かったですよ。

『穂積くんは猫に勝てない』、オフィス猫の話題、穂積くんがテレビで知ってしまった。それで我が社でも導入してみないか。よかれと思って発案したら先輩が大反対。あー、わかる気がする。あれだけ猫が好きな人ですよ。職場に猫がいたりすれば、もう仕事になるわけがない。それ、自分でちゃんとわかってるんだものなあ。この提案に乗り気になってる社員面々が面白いですよね。アレルギーの人がいたらどうするのか? そういわれたら早速皆に聞き取り。大丈夫です! いませんでした! このフットワーク! できる社員だ! 先輩は穂積くんに、イメージを崩したくないっていって怒ってましたけど、本音といったらいいのか、会社に猫がいる場合のシミュレーション。あー、これは駄目かも知れないね! ええ、ほんと猫となると自身を失ってしまうんだなあ。

『ざしきわらしと僕』。座敷童子をはじめ妖怪たちは人の目に見えない。裕貴は特別中の特別なのだろうなあ。裕貴の母、透貴子には見えなかった。けれど、今となればすこし柔らかくなり、縁起などに思いをいたすことも。それがかすかにざわ子の存在を感じる所以となったのでしょうね。その母が帰ります。研究がかたちになりそう。お母さん、もうちょっと向こうで仕事を続けてもいいか。裕貴に問うたらば即答で、うん。ああ、なんといえばいいのだろう、ふたりの絆、繋がり、より強固なものとなったのですね。離れるのは寂しいけれど応援している。そんな裕貴の姿に成長を感じ、そして不器用ながらも母のあの愛情ですよ。そんな母の目に一瞬映ったざわ子たちの姿。静かながらも深く染みいる、いい展開、いいエピソードだったと思います。

『ちんまり経理のヒメ先輩』、ああ、これは切ない。ヒメの母の一周忌。そうか、まだそんなにしか経ってないんだ……。法要の後の情景ですね。秀ちゃんのお母さんがきてたりね、なるほどヒメの父のイトコなんだね、お母さん。その母の目から見てもしっかりしているヒメ。そのヒメが台所に立つ秀樹の母に、自分の母の影を見てしまう。ああ、これは切ない。そこからの桃の思い出。ヒメの表情にいつにないもの感じて、ああそれは秀樹も同じでしたか。母を送りにといってヒメを父とふたりにしてくれた。そこからのヒメの様子、気丈に振舞いながらもついに感情の溢れるその姿は涙なくしては読めないほどで、ああ、ヒメ、この一年、頑張っていたのだなあ。ヒメを抱きしめて言葉をかける父もまた切ない。妻を亡くした男の、娘を思うその心情やいかなるものか。この人も頑張ってきたのだろう。このふたりにしかわからないものがあるのだろう。多くの思いが胸に溢れる名シーンであったと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第10号(2017年10月号)

2017年8月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号、一昨日の続きです。

『すくりぞ!』、クリスマスバイキング当日。準備万端、衣装も料理も用意を終えて、そして先生による放送での全校告知。お客さんがくるのを待ってるすくりぞ部の面々。思ったようにことが運ばない焦りと戸惑い。ああ、寝子のあの表情……。くやしかったんだろう。すまなかったんだろう。自分がいいだしたことで、皆がみじめな気持ちを味わうことになってしまった……。でもここからの急展開。ああ、運動部の皆がやってきた。ああ、雨か! 雨が降ったから活動中止になったのかな? ともあれここからの大盛況。むしろピンチという状況にリンのお母さんが颯爽と救いの手を差し延べたりね、そして皆の感想を耳にして、静かに喜びに溢れる寝子ですよ。ああ、よかった。最後の最後、打ち上げもしあわせに溢れて、このイベント、とても素敵なものになった。ええ、実にいいエピソードでした。

『どうして私が美術科に!?』、これもよかった。桃音のひとことが黄奈子を傷つけてしまった。そんな気はなかったのに、むしろ自身の抱えてるコンプレックスがゆえに口にしてしまった、そんな言葉が招いたことに戸惑ってしまっている。落ち込む桃音に皆アドバイスくれて、さらにすいにゃん先輩は、ふたりが仲直りできるよう、いろいろ仕込みを入れてくれていた! 劇ですよ、劇。クラスの出し物、シンデレラの演劇。桃音がシンデレラ、黄奈子が王子を演じる、その劇において、ふたり今の自分たちの状況に引き込まれていく。すいにゃんの仕込みです。もう台本なんて全部すっとんでしまってるふたりの、けれど本音で自分たちのこととして語り出したそのドラマティック。言葉も、そして表情も、すべてが実に雄弁に物語って、ああ、これは私もつい釣り込まれてしまいました。素晴しく感動的。ええ、ここにきて桃音の大きな踏み込み、とても素晴しいものでした。

『夢見るプリマガール!』、冬ですね、お正月です。あい、ゆきなが初詣に誘いにきてくれた。そうしたらみゆのお母さんはりきっちゃって、皆に着物着せてくれるんですね。おお、エレガント、エレガント。大変美しいですね。そして皆が神様に願うこと。あいの照れかくしが発端となって、みゆたち皆があいからヒップホップを習うことになる。ゆきなの、今日はやたら着替えるなあって一言がおかしかったです。そしてヒップホップの練習風景。ああ、バレエに打ち込んできたみゆでも慣れないスタイルで踊るとなると、こんなに大変なのか! いつもとは違う筋肉の使い方に脚がプルプルしてしまったり、それからステップが覚えられなかったり! でもこうした交流通じてさらに皆の距離が縮まる。ダンスを知り、そして同時に人を知っていくというのがね、素敵であったなと思ったのですね。でもってこれ、皆の初詣でのお願い、それが早速かなった姿であるんですね。

いちごの入ったソーダ水』、ついに月がお姉ちゃんになりましたね。それはそれは嬉しそうで、さあ月さん、どんな名前をおつけになったの!? そしたら出てきたのが「太陽」。サンか、ラーか、ソレイユか。あれげな読みがずらりと並んだわけですが、いやあ、自分はアポロン? とか思いましたよ。「たいよう」君だそうです。そして今回の新事実。杏奈、迷迭香への進学希望してた杏奈、受験さえも無理だったかーっ! 扉の想像図が切ない! 似合ってるのに! 子守りの手伝いで月が放課後忙しくなります。部活にも出られなくなります。それで寂しくなってしまうこひめだけど、この子も成長してますね。なんにもできないで月にべったりだったこの子が、月を仲立ちにしているのかも知れないけれど、独自に交流の輪を広げていってという様子。中々に感慨深い話でありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第10号(2017年10月号)

2017年8月20日日曜日

『まんがタイムファミリー』2017年10月号

『まんがタイムファミリー』2017年10月号、先日の続きです。

『牧場OL』。ビジネスの話できたといってるのに、気を抜くと娘に戻ってしまう咲来がちょっとおかしかったです。私もう大人だもん!! 母は母で昔の話、子供時分の話しちゃうし、なかなか思うように話ができなくてヤキモキしてますよね。そんな咲来の活躍ですよ。牛の出産に立ち会う。ああ、この人本当に牛が好きで、でもって感情豊か。実地での酪農はこの牧場で身につけたのかな? あるいは今の仕事でもこうして牧場に出ることがある? ああ、どうも後者のようですね。牛の出産を父娘で一緒に乗り切ったこと、これ、咲来にひとつ気持ちの区切りをつけさせたみたいですね。わだかまりが薄れた。だからこそ、最後にああしてすっきりと帰っていけたのかも知れませんね。

『感染!ウイちゃん』。今回は迷惑メールの話。せっせと手書きでメールならぬ手紙を書いて、それをまとめてあつしに渡しにいく。しかもそれ、目の前でそのままゴミ箱いきなんだ。賽の河原の小石積みみたいだ……。で、ウイ、セキュリティーソフトに相談しながら、いろいろ迷惑メールのバリエーションを増やしていく。って、ほんとそのどれも有効性がなくって、この一人相撲感、すごくよかったです。そして落ちがまたよかった。ちょっといいカップメン。あつしがウイのために買ってくれてたんだ! それが嬉しくって、でも面と向かってお礼はいいづらい。手紙にしよう! その手紙、ほんと、また目の前でゴミ箱いきで、あのウイのしょんぼり顔! この流れが素晴しかった。むくわれないなあ、君! いいラストですよ。

『パパとあそぼう!』。おお、いつもと状況が違いますよ。パパさん。娘に邪険にされてるパパさん。けれど今回はちょっと違う。資格試験を受けるからと家でも勉強するのね。それで娘さくらと一緒に遊べなくって、いつもなら遊ぼう遊ぼうっていってくるパパが、今回は自分より勉強優先しちゃってさ……。さくらがつまんなそうにしてるの、ああ、そうなんだ、本当にパパさんのこと嫌ったり嫌がったりしてるわけじゃないんだね! ちょっとほっとしましたよ。ええ、追えば逃げる。ということは追わなければいいのかな? いや、このパパさんにはちょっと無理そうですよね。最後、さくらとパパの立場が逆転してるの、面白かった。このままならなさ! にやっとさせられるものありました。

『かしこみかしこみ』。面白い。ムクが慌ててるのなんでだろうって思ったら、なるほど、桜、橘にそっくりな犬が神社にきてるんだ。世界に3人いるそっくりさんと出会うと不吉というんだけど、いやいやそういうことはないっぽいですよ、ムクさん。似た顔3人ならぬ3匹で、ユニット組んだら面白そうとか、奏衣様の警護をより強固にしようとか、この軽口、すごく楽しかったです。そしてさらに増えるワンコ。迷子かと思いきや、なんとプチ祈願。以前美容室で出会った相手との再会を願ってたというんですが、おお、見事にその願い果たされましたね。飼い主にはプチ祈願にいくことを伝えたというの、いやいや、君らの言葉、そのままじゃ通じないから! 飼い主がいなくなった飼い犬探しにプチ祈願にきて無事解決とかね、飼い主もまた美容室で会った相手に会いたかったっていうの、飼い主同志じゃなく犬に会いたかったの!? この再会した飼い主ふたりが愛犬と一緒に帰っていくところ、しあわせそうで実によかったのですね。そしてこの町の人のしあわせを守ること、これが奏衣様を守ることになってるんだっていう桜の言葉。ぐっときましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第10号(2017年10月号)

2017年8月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。ココアと千夜、ふたりがアラビアン! 普段和装の千夜なのに、こんなにも華美な衣装がよく似合って、どこかしら妖艶さまで纏っていて驚きです。対してココアは幼なさ感じさせる溌剌さ。色気とか感じさせないあどけなさ、そう思わせて口元にうっすらとさされた口紅がどきっとさせる魅力をほのめかすのですね。しかし、この派手な衣装にまるで負けてないふたり。とても素敵な着込なしでありますね。

『こみっくが〜るず』、怖浦先輩のアップダウン、ものすごい。帰ってきたあすか先輩。もう怖浦先輩がべったりですよ。朝から腕組んで登場。美姫の教育に悪い! っていうんですが、いやいや、おふたりとも女性ですよ! 翼とあすか先輩の関係もいいですよね。そうかあ、翼の師匠はあすか先輩なのか。でもふたりが近づくと怖浦先輩が荒れる。というか、怖い! 怖いですから! ちゃんとしてたらあんなに麗しいのに! あすか先輩が怖浦先輩についてどう思ってるか、そのリサーチするとかね、ちょっと悪ノリなんですけど、ほんと怖浦先輩が恋する乙女になっちゃってて、というか随分追い詰められた感じなっちゃってて、これはもうはっきりさせてあげて欲しい。そう思ってたら、ああ、これは本当に素敵だ。あすか先輩にとって怖浦先輩は、自分の原点なんだ。一緒に過ごしてきた時間、悩んだり迷ったりした日々がふたりの絆になっているのだなあ。ああ、同期の絆。手に手をとって、怖浦先輩、美しい! いい話だなあ。そう思ってたら、落ちがそれ! ほんと、怖浦先輩、酷い落ち担当。せっかくあんなに美しかったのに!

『私を球場に連れてって!』、面白い。猫子に大宮で遭遇。はじめてのおつかいだっていうんですが、ああ、球場のチケット買って、球場にいって勝って帰ってくる。って、厳しいな。チームの勝利は自分じゃどうしようもないじゃない! 土地勘ないのでよくわからないのだけど、最終目的地のキャッツドームはむしろ自宅に近いのだけど、一度遠出して大宮でチケット購入、そこからまた所沢に戻るっていうことですか。でもって、大宮からキャッツ球場前って、途中、乗り換えで徒歩が発生するの? 一本ではいけないんだ。ええと、西武鉄道で繋ってないの? って、ああ、JRから西武に乗り換えるのか。皆が猫子のこと心配してるのがいいですよね。タマとレオナが後をつけてみれば、さらに前から後をつけていたファル子が出てくる。そして当然のように猫子の母! おお、ファル子に変質者扱いされてたよ。って、なにその2008年サングラス! どう見てもおかしいですよ、お母さん! お母さん、17歳でキャッツファン歴28年。優勝欠乏症でもう球場にいくことはかなわない……。って、またコアな人だな。今回面白かったの、なんだかんだで尾行してる面々が脱落していくところですよね。ほんと、猫子の乗り換え間違いから発生した脱落、これ尾行をまく時の手そのものだ! しかもこの尾行ばればれで、途中でいなくなったことも把握されてたっていうのがね、猫子のしっかりさ感じさせてくれてよかったですよ。そして最後に現金な猫子。ああ、負けそうだからといって自宅観戦。ほんと、この子、しっかりものです。

『はんどすたんど!』は新人戦も終わって、ちょっと小休止気分ですね。皆でコタツにはいって、とりとめない話をしてる。こういうのもいいなあ。いつだってななみにいじられる、それが当たり前になってるいちごの不発、あれ面白かったなあ。というか、とんでん太郎さんってなんだそりゃ! しかしこうしてだらだら過ごしてはいるものの、体操の話題もちゃんとありますよ。先生から、市民大会への参加を考えてる、そうした申し出ありまして、おお、ゆかちーは出るんだ。ななみもひなたも出ますか。でも、いちごはちょっと考えて、テストとかも大事だしって、あ、そうか、ななみとゆかちー、ふたりが危ないんだった。むしろいちごは心配いらないんですよ。すっかり忘れぎみですが、この漫画、舞台は北海道。すごい雪! 寒さも大変なんだろうな。寒いの苦手なゆかちー、大変そう。こういう日常の、当たり前みたいな話してるところもまたいいものですよ。

『TCGirls!』、もうこれ最高でしたよ。アン、ニイナ、メイが深刻そうな面持ち。いったいなにごと!? シオン、心配して聞いてみれば、ああ、禁止・制限カードが発表されるんだ。そこからのレギュレーション改訂話がおかしくって、面白くって、もう最高。皆の気持ちの浮き沈み。自分の決め手がなくなることのショックや、かけたお金が無駄になる恐怖。あるいは逆に、これまで目を向けられてなかったようなカードが急騰したりなどなど。私はTCGはやらないから、ここまでの阿鼻叫喚、実感はないんですけども、でも調整でゲーム性ががらりと変わって、自分にとって重要なポイントが台無しになってしまうことの恐怖はよくわかる! 実際、調整内容の納得いかなさに運営への信頼を失い、今後そのシリーズ作、まったく手をつけなくなったゲームとかありますしね。と、今回はそんな内容。自分にレギュレーション変更が影響するんじゃないか。心配してるシーンですよ。ニイナはきっと自分は大丈夫だと思うんだけど……。メイはきっと自分に影響ふりかかるに違いない。この予想の傾向にふたりの性格あらわれてて実によかった。ああ、自分はメイタイプだわ。ちょっとネガティブなのよね。きっと悪い方向に向かうって思っちゃうのよねえ。で、実際にダメージ受けたのはアン。そんなにか! そこまでか! で、ここからがさらに面白い。禁止カード感謝祭を企画します。SNSで告知。反応いいな! でもって、レギュレーション変更に悲しみの涙を流した同胞たちが集まる! ほんと、これ、やけっぱちだな。ゆえにものすごいハイテンション。ああもうおかしい。最高でした。でもって、せっかくシオンさん、心配してくれたのに、翌日にはころっと新カード情報でアンの機嫌なおっちゃって、ああもう! なあ! おかしかった。でもちょっとアンの気持ちわかるんだよなあ。ねえ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第10号(2017年10月号)

2017年8月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、一昨日の続きです。

『mono』、これ本当に面白いな。今回はドローン撮影にチャレンジ、いや、ドローン風ね。凧をあげて、そこからアクションカムで撮ろうっていうの。ほんと、この子ら、面白いこと思い付くわ。というか、カメラ落っことして壊す流れだったりしない!? 同時に降り掛かる問題、写真部の存続問題を同様に廃部の危機にある映像研究部と合併することでクリアしようとする。で、その合併が、どうしてもうまくあがらない霧山の凧、その問題解決にも繋がるっていうのが面白くって、ほんと、この魅惑の流れよ。映研の敷島さん、この人がすごくよかった。あっさりしてる、あまり感情を露にしない。そんな敷島さんがですよ、凧から記録したアクションカムの映像、その結果に対して雨宮、霧島が感想いいあってるの見て、先輩たちと過ごした日々思い出しているところがすごくよくて、ああ、この子、表には出さないけれど、その穏やかに凪いだ様子の向こうにいろいろ多く思っているタイプなのかあ。新たにメンバーを加えた写真部、いやさ新生シネフォト研究部。もうほんと愛おしい、そう思える部ができたと感じられますよ。

広がる地図とホウキ星』。今回は空中ラクロスなんだ。ホウキに乗ってやるラクロス、ブルクス部の部長と出会って見学に誘われた。そこでのやりとり本当に面白くって、なるほど、フィールドはホウキに乗れない人でも大丈夫なよう、いろいろ整備されているんだ。けれどやっぱりもともとホウキに乗れる人は即戦力になれる可能性が高くて、おおお、リンの活躍が期待される! 部長が元気、快活だからかなあ、部員皆もノリがよくって、とことんポジティブで、あのわーっと盛り上がる様子など、すごく気持ちいい。そして対抗試合。部長不在になるとチーム全体のテンション、ここまで落ちるんだ! 皆を励まそうとするゼルダやチアガールになって応援するヴェリ、見どころいっぱいだ。そして遅れてやってきた部長に、我らがリンの活躍! ほんと今回も、彼女らの魔法、それぞれの特性を応用して、こんなに面白い展開を見せてくれて、素晴しかった。でもリンの魔法はルールぎりぎりいっぱいって感じですよ!

しましまライオン』、動物の世界に異変あり。これ、神様がぽんぽん動物を人にしてしまったせいだっていうんですが、だからといって今から動物に戻りませんか? そういわれてもほいほい戻れないですよ。今なら特典もつけますよ。そういうのだけど、ワニとトリ、新菜と千鳥はヒトとして暮らします、気持ちの揺らぐことはなく、そして他の面々も、悩んで迷って、動物に戻るか、それともこのまま人として暮らしていくか、答を出すのですね。ああ、そうか、動物園でまこがシマウマと語りあったこと、それはこういうことだったのか。動物としてのしあわせがある。人としてのしあわせもある。求めるものが得られるのならば、人でも動物でもしあわせに違いはないのではないか……。私なんかは人だから、そこは人しかないだろう、そう思ってしまうのだけれども、サバンナの野生動物として生まれ、そこで同種の仲間もいて、楽しく暮らしていた過去があれば、やはりまこのように迷うのだろうなあ。今回の彼女らの置かれたシチュエーションは、人として生きること、人としてのしあわせを求めること、その根本に目を向けさせる問いであったと思います。そして最後に皆の出した答ですよ。ああ、いおん、どういうことなのか。神様の告げたことそれが影響したか、あるいは違う理由があるのか。ほんと、最終回を前に大きな問いを投げ掛けられた気がしますよ。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おお、終わってしまった。首都防衛イベントに奔走するボンちゃんたち。以前雪原で出会ったライアをギルドに誘ったり、というか、これ無理矢理だな! 真似しないでねって注意書き、これ一歩間違えば迷惑行為ってことじゃないか! ともあれ、ドタバタのイベント模様。キャロライン親衛隊、思いがけない活躍を見せて、これ途中でスカウトしたライアや、さらにはじょそ天の活躍もあるのだろうなあ。そして夢子のお姉さん問題ですよ。ドラゴンにはたき落とされて、ふたり孤立したじょそ天とあんこ。じょそ天いやさ蒼はボンちゃんのお姉さんなんじゃないか、あんこが問いかけるんですが、いや、じょそ天、なんの話かわかってないよ!? いや、まあ、そうだよな。ほんとじょそ天のプレイヤーが夢子の姉なんじゃないか、それは自分も思ってたけど、そんなに簡単じゃないよな? と思ったら、いや、やっぱりそうなのか。あんこに問われてボンが自分の妹なんだって気づいたのかな。ともあれ、夢子はその事実には気づいておらず、まだまだ変わらぬビビモン世界での日常が続きますといった終わり方。ああ、ちょっと駆け足と思いはしたけど、でもこの子らのいろいろ、楽しかったなあ。終わったのは寂しくはあるけれど、わいわいとした賑やかさがある終幕は悪くなかったと思います。

ラストピア』、こちらは静かな終わり方を見せました。けれど前向きともいえる結末で、記憶の戻ったリッタ達。これまでを振り返り、そして今を、未来を思うというその展開。リッタはライアとの関係を見直し、自身を振り返り身の振り方について考える。エミと語り合う場面、リッタの表情、言葉を超えて語るものあってよかったなあ。昔の約束とかね。そうか、リッタは約束を果たすためこの島にきて、忘れられてることにショック受けてたんだ! そして一緒に埋めたタイムカプセル。それが次の約束になるのですね。気になることとか、いっぱいありますね。いなくなってしまったユーのこととか。読み返したらなにか気づくことなどあるかも知れないなあ。単行本、楽しみに待ちたく思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)

2017年8月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2017年10月号

『まんがタイムファミリー』2017年10月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんが金魚を柄にあしらった浴衣着まして、これは夜、縁側で涼んでる? 手にうちわ。かたわらに蚊取り線香の蚊遣り豚。見返り構図のチエちゃんはいかにも美少女で、いい風情のあるイラストだと思います。同じように見返り美人の『軍神ちゃんとよばないで』虎千代ですが、この子、スイカに座ってるのか、面白いなあ。ええ、この子も見事な美少女です。『シロクマはシェーカーを振れません』、シロクマのマスターと浴衣姿の花ちゃん。ふたり並んで一緒にビール。実にのんびりした感じ、これもまたいいですね。

『妹のおシゴトは時給2000円』。兄、只野に百万の借金をしてしまったミエ子。只野は別に催促したりはしないのだけど、かわりに妹とデートとか抜かしやがる。その話が衣々子に通って俄然面白くなりましたね。衣々子の兄が提案するダブルデート。衣々子の発想がおかしい! そんなに、そんなにミエ子が好きか……。衣々子が兄の腕に抱き付いていくのも、恋愛感情なんてあるわけないからできるんだよって、おおお、兄には厳しい現実が突き付けられました! ほんと、おかしい。デートは只野、ミエ子のことちゃんと考えてくれてたんですね。しかしこうしたこといっぱいで、守るっていってくれたり、好きなものちゃんと把握してくれていたりで、どうもミエ子、只野に気持ちが傾いていく? いやあ、大変な感じなってまいりました。妹を演じられなくなったらどうするのか。死活問題ですよ。

『ふみのさんちの大黒柱』。皆で海にいくんですが、おおお、桜先生、とうちゃんの担当さん榊夢子とは昔からの友達なんだ。しかし今回、この桜先生がかっこいい! なんかね、いつもはおっとりしてる、そんな感じじゃないですか。でも脱いだらすごいっていったらいいのん? 見事に筋肉質。体育の先生だけあるっていうんですが、それにしてもこの筋肉について語る様子、ただの好きを超えちゃあいませんか? で、その桜先生、大活躍。離岸流に攫われてしまったりーち。父ちゃんのりーち! の叫び声にカッと反応したかと思えば、ものすごい勢いで救助に向かって、うおお、かっこいい! ほんと、桜先生、ヒーローですよ!

『役職名はお嫁さん』。めちゃくちゃ面白い……。獅子本が興味を持った犬野夫妻のお隣さん。獅子本から情報収集を依頼された美如がですよ仕入れてくれた新情報。中学時代からの彼女がいるそうです。うおー、まさかまったく展開しないとは思いもしなかったよーっ! びっくりした。ほんと、びっくりしました。獅子本の失恋を励ます回、傷心プランのバーベキューで鹿沼が大活躍ですよ。ほんと、この人、大好きですよ。感情あるのかどうかみたいな人ですけど、ほんと面白い、そしてチャーミング。今回は美如から指令を受けて卯月に切り込んでいく。卯月さんって獅子本さんのこと好きですよね? しかもそれ、思いっきり核心突いていて、おお美如さん、気づいとったか、そう思ったら、全然違うんか! すごいな、この人! ともあれ、鹿沼はちゃんとそのあたりの機微、察してたみたい。それからの会話、卯月のめんどくささ! 歯に衣着せぬ鹿沼の切れ味! もうどれもこれも最高で、そして獅子本と卯月。あー、やっぱり煮え切らない! ほんと、先輩が幸せにしたらいいじゃない! とはいうものの、このふたりが付き合ったら付き合ったで、卯月の最低のクズ野郎な側面が問題になったりするのかなあ。でもほんと、素直になればよろしいのになあ。

『この恋は深見くんのプランにはない。』、おお、またかたよったボーイだ。ずっと前から好きでした。そういって告白されて、すっと当たり前みたいに受けるんだけど、告白はイレギュラー、デートもなにもすべて行動は自分のスケジュール通りに。文句があるなら君とは付き合えないな。うわー、DV色強いボーイだな! このボーイ、深見少年。あまりに自由すぎる家族にずっと振り回されて、散々な目にあってきた。いや、これはこれでDV色強い家族だな! 自由すぎる家族、スケジュール優先すぎる息子、方向性は違うように思えども、根本には相手の事情を斟酌しない自己中心的行動があるってんだから、いやあ、この漫画、暴力の連鎖がテーマとかではあるまいね!? 効率優先が第一の深見くん。恋愛の相手に求めるのは、俺の人生を邪魔しない空気のような人間。うーん、恋愛に興味がないわけでもないんだけど、やっぱり人を見ていない。こんな不愉快少年深見がですね、ついにというか、出会ってしまった。本当だったら望ましくないはずの、突飛な行動をしてしまう女の子。突然の出会い。猫を追って塀を乗り越えてきた彼女と出会い頭にぶつかって、事故みたいにキスしてしまったのだけど、彼女は深見の存在まるで気にしちゃいない。そんな彼女に心とらわれて、ああ、深見の恋の行方やいかに! とりあえず、深見の人間性がいかに変わっていくのか、そこが見どころでありますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第10号(2017年10月号)

2017年8月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、発売されました。表紙は『桜Trick』。今回で最終回を迎えるこの漫画。ヒロインふたりが思い出の場所。優の手には花束、ああふたり卒業で、そして廃校式。でもその描かれようは花嫁のベールをそっと持ち上げる新郎のようで、ええ、この漫画、優と春香の物語のラストを飾るのに相応しい表紙でありますよ。そして扉、扉、扉です。うわー、直球だーっ! ええ、ラストを飾るのに相応わしい扉絵でありましたよ。

桜Trick』、最終回でした。ついに閉校。先輩たちも加わっての記念式典は華やか。懐かしい面々との会話がこれまでのできごとを思い出させ、かつ皆のその後を物語って、ああ、最終回だなあって思わされますよ。そして優と春香にとってもそれは同じで、廃校になる学校を、懐かしみつつ巡っていく。ああ、ふたりの関係もずいぶんと変わりました。最初は、友達との関係を少し超えた、それだけっていっていいのかな? ともあれ曖昧さ残す関係だったふたりでしたが、今は恋人になっている。何度も交わしたキスの意味も違ってしまっている。これまで、毎回なにかしら誰かしらのキスが描かれた漫画です。そのキスが描かれないことでキスの意味を問い直すこともありました。そして最終回は、第1話のリフレイン。あの時の台詞を再び口にして、そしてキスを交わすふたりの胸に去来するもの。ああ、もう、この子ら、他の子らも同様に、時間をかけて、その変わりゆく気持ち、深まる思いをよくぞ描いてくれたものだと思わされましたよ。そしてラストに少し嬉しいニュース。ああ、ほんと、いい最終回。これは本当に特別なご褒美でありますね。

『すこやか世界征服日誌』、連続掲載第1話です。悪の組織が団員募集。それにうかうかと応募しちゃう主人公も主人公ですよ。マンション、というよりアパートっていった方が正しそうだな。こじんまりとした住居兼事務所にて、世界征服の野望を育む悪の秘密結社ブラックプリズム。今のところ構成員はボス、アルカナと上級戦闘員のクルスだけ? まあ人がいないから募集してるんでしょうけど、どうにもこうにもしまらない。さて主人公、鹿鳴館みゆり。いい子だからってボスから気にいられて、なにかとボスはみゆりを採用したいみたいだけど、ほんとその様子見るかぎるなんだか緩くて微温くて、悪だなんだって感じがしないんですね。なんせ、街を破壊した時の損害賠償で首が回らないとか。そうか、ちゃんと支払うつもりがあるんだ……。悪いところというのも家賃滞納とか電気代滞納とか、そういった地味なところばっかりで……。こうしたどうにもしまらない、ふわふわ悪の結社。大家の娘が状況引き締めていい感じですね。

『吸血きるてぃんぐ!』、連続掲載第1話です。なるほど、この世界には普通にヴァンパイアが存在してるんだ。今年はふたり入学してくるそうで、それがちょっと話題。血を吸う他に、空が飛べたり傷を癒せたりと、わりと好意的にとらえられてる風でありますね。その子、ヴァンパイアのひとりが同じクラスでした。フェリシア。しおりの隣の席になって、それからだんだんと親しくなっていく。そんなフェリシアと一緒に部活に入る。しおりの友達、幼なじみ? ひとつ上のななせの入ってる部活、洋裁部に誘いましたら、おお、活動、気にいってくれたようですよ。なにやらせても完璧なフェリシア。すいすい洋裁の技術も身につけて、対してしおりはハサミでケガしちゃって、ほう、それをフェリシア、ちゅうーっと吸ったら傷が癒えるのか。ふたり、相性よさそうですね! ちょっと近しいふたりの距離。違う種族だけど仲良くなれそうで、そうした様子は面白そう。さらにクロエという、人見知り? もうひとりのヴァンパイアが関わってきそうですよ。彼女らの雰囲気、いい感じですね。最後のページのフェリシアのしおりに向ける視線など、とても魅力的でした。でも、おいしい? あぶないかも。

『星守様におねがいっ!』、連続掲載第1話です。ヒロイン、高千穂青は星守志望の女の子。けれどのっけから水瓶座の星守試験に落ちちゃって、残る席はあと5つ。星守の試験はシンボル、各星座との相性もあるからというのだけど、なかなかに厳しそうで、はたして青が星守になることはかなうのか!? 星守というのは、星座の力をシンボルを通じて借りることで、人々の願い叶えるお役目なんですね。小さな頃に不眠を治してもらった。それが青の星守に憧れるようになったきっかけで、でもいまだにその願いは叶っていない。そんな青の大逆転ですよ。弱っている蛇を助けようと頑張った。その蛇がなんとシンボルだったというのですね。新たに加わる13番目の星座、蛇遣い座。蛇に気にいられた青は蛇遣い座の星守になれるかも知れない。試験を受けてみないかとの誘い。蛇が苦手な青だけど、この苦手を克服して、はたして夢かなうのか!? とはいえ、なんか蛇との相性、青側はなかなか準備万端とはならなさそうですね。

『ドルチェ×ドルチェ♪』、連続掲載第1話です。おお、ドルチェというからお菓子かと思ったら、音楽がテーマ。甘く、甘く! ってことでありますね。さて、主人公、二重奏、ふたえかなでは音高でピアノを学んでいるみたいですね。でも成績はかんばしくなく、そんなところに魔女が店主の喫茶店、そこのピアノで練習すると上達するという噂を聞きつけた。奏、噂にも頼りたい。それで魔女の喫茶店を探し出してみたのだけど、ああ、マスターのシズク、特に魔女とか、そういうことではないみたいですね。店のピアノもアクションが重いというだけで、特に秘密もないみたい。指の力がつくっていってますけど、指いためない? ピアノを調律して、そしてシズクにも弾いてもらったら、それがいい演奏で、弟子にしてください。かくして奏、シズクに弟子入りです。喫茶店にいた小さな女の子、サナはシズクの妹かと思いきや、従業員なんですね。中学3年生。そしてシズクは高校1年生で、なんと奏と同い年。なかなか不思議な師弟関係になりましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)

2017年8月15日火曜日

ガンバリッチ for Nintendo Switch

実は知らないゲームだったのですけど、これは懐かしいっていってイラストをつけたtweetがどこからか流れてきましてね、それが『ガンバリッチ』。端的にいうとブロック崩し。けど私の興味を引いたのはそのキャラクターで、名前は後から知りました、マリオンっていうそうです、青い服の元気そうな女の子。ああ、なんかいいな。調べてみたら、おや、なにか面白そう? 昔のアーケードゲームなのだそうで、メーカーは彩京。ああー、知ってる。彩京は知ってますわ。なんといいますか、ハードな、コアなシューティングゲーム出してたメーカーですよね。同時にリリースされた『STRIKERS1945』、こちらは知ってました。ええ、難しくて自分には無理なタイプのゲームですよ! シューティング、苦手なんです。

勝ったのは、もう勢いでしたね。リリース直後、キャンペーンをしていまして、864円が500円に値引きですよ。いやあ、どうしようかなあ、たいした差じゃないけど、まあいいかあせっかくだから買っちまおう! 買ってしまったのでした。

買ってしまった理由はいくつかあります。キャラクターが気にいった。これがひとつめ。ブロック崩しはわりと嫌いじゃない。これがふたつめ。昔、ファミコンに『謎の壁 ブロックくずし』というゲームがありまして、これが好きだったんですね。よく遊びました。そしてみっつめの理由。それはこのゲームの趣向であります。次の写真を見ていただきたい。

"Gunbarich" on Nintendo Switch

なんと、縦画面を再現ですよ! なるほど、昔のアーケードゲームは縦置きスクリーンでプレイさせるものが多かった。『ゼビウス』なんかもそうですよね? 家庭用ゲームはディスプレイにテレビを使うのが一般的。なかなかこの縦置きというのが難しい。携帯ゲーム機も、テレビに慣れてしまったからでしょうか、あるいは別に理由もあるのかな? 横長になってるのがポピュラー。Ninendo Switchも例にもれず横長のディスプレイでありますが、皆さんご存じのとおり左右についたコントローラー、Joy-Conをとりはずせます。ということは画面レイアウトは自由。ええ、見事縦画面を再現できるっていうわけです。

さて肝心のゲームですよ。いやあ、これ、難しい! ブロック崩しではあるんですが、パドルにピンボールのフリッパーがついてまして、それでもってボールも、それから敵の弾も打ち返すことができるっていうんですが、打ち返すとボールの速度があがってしまうので、ちゃんと加速分を勘定にいれておかないと次にひろえないっていうね。それと時間制限! 最初、時間制限があるっていうの気づいてなかったから、いきなりタイムアップで死んでびっくりしましたよ。これ、タイムアップを避けるには、ボールを的確に打ち返せないといけない、狙った残りブロックに向けて打ち返せるようにならないということで、どうもフリッパーで打ち返したボールはレバー入力で操作できるみたいな話なんですが、そういうのも駆使していかんといかんのでしょうな。いや、ほんと、これほんまに操作できるの!? みたいな感じでうまくいかないんですが!

家庭用ゲームってありがたいですね。コンティニュー回数を自由に設定できます。もちろん無限なんていうのもあって、ああ、これでいつかクリアできるかも知れない! ええ、家庭用ゲームのいいところだと思います。というか、アーケードでは1プレイ100円でしょう。500円なんてあっという間ですよ、これ。ほんと、昔のゲームとはいえ、コストパフォーマンス高くて最高です。

2017年8月14日月曜日

広がる地図とホウキ星

 『広がる地図とホウキ星』、ゲスト掲載時、いや第1話時点からすでに魅了されていた漫画でありますよ。魔法使いの学校に通うことになったリン。この子が田舎の実家を出て、首都にある魔法学校に向かうその道すがらに出会う事柄、そして人々、それがもう本当に魅力的で、もうわくわくの連続。テンポよく展開していく物語に、愛らしいキャラクター、そして魔法のダイナミズム! 小さなできごと、身近なトラブルに惜しむことなく使われる魔法からは、それがこの世界において特別でありながらもポピュラーなものであることをよく物語り、また魔法が導く思いがけない出来事の推移は、この世界の広がりをこれでもかと描き出して、すごいよ、この描写力! ささやかな出来事さえもが世界をありありと色付けていく。もう最高だと思います。

掲載誌は『まんがタイムきららミラク』。もともとのページの多さもありますが、加えて持ち前のテンポのよさがあるものですから、毎月毎月の掲載に語られるエピソードの充実していることったらありません。比較的大きめの目標がしっかりと描かれる。そこに加えて、本筋にまつわる小さな出来事がこうもたくさん描けるものなのかと感心するほどに盛り込まれるのだからすごい。それら小エピソードはキャラクターを、世界を豊かに語ったかと思えば、時に目にも楽しくしあわせな情景を描き出して、そうしたたびにリンたちの暮らす世界が愛おしく感じられようもの。うわあ、素敵な世界であるなあ。面白くって、わくわくさせられる。身近な出来事、出会いからも、こんなにダイナミックな展開がある。ああ、世界が開けていく。その喜びときたら格別です。

面白いのは、主要人物であるリン、ゼルダ、ヴェリ、3人の得意としている魔法とその代償でしょう。ゼルダの魔法は花火魔法だったり燃料切れた機械を動かす魔法だったりと、それはそれは楽しそうだったり、もう端的に生活の役にたちそうだったり。で、魔法使うとお腹がすくのね。いろんなところで起こるトラブルを魔法で解決していくリン。とたんに鳴りだすお腹。それをね、助けてもらった人たちが食べ物をわけてくれたりするという、このほのぼのとした助け合い。それがまた楽しいのですけれど、得意の魔法は人によって違ってて、代償もまた違ってて、その違いが生み出す面白さもまた魅力です。ええ、彼女らの魔法には工夫がある。使い方の工夫がある。以前使ったこの魔法、今回はこんな風に使って役立てる。ひとつの系統から派生していく魔法の可能性。組み合わせ次第でこんな風にもなっちゃう。そのダイナミズム! ああ、すごく魅力的。もう心とらわれてしまって、今度はどんなものを見せてくれるの!? 毎回が楽しみで楽しみでならないというのですね。

そしてこのダイナミズムは、魔法と魔法の組み合わせだけではないのだと思っています。それは人と人との出会い。人と機会との出会い。そこにもあって、リンがゼルダと出会って新たな世界が開けたように、リンとゼルダがヴェリと出会って、そこにまた新たな世界が見出されていくように、ひとつひとつの出会い、きっかけが、この漫画をどんどん豊かにしていく。それは芽吹いた樹々が大きく大きく育ち、ついには森となっていくかのよう。本当に素晴しい。生き生きと伸びゆくリンたちと彼女らの出会う世界が、まぶしくってしかたのない、素敵な漫画でありますよ。

2017年8月13日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年9月号

『まんがタイムジャンボ』2017年9月号、昨日の続きです。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』、新しい人物、登場してきましたね。給湯室でアキに告白。いったいなにをいおうというのか。私あなたの事、って恋の告白!? 今野が身構えたところに、嫌いですときましたよ。そうか、偏食を隠さない、あれも嫌いこれも嫌いというところが嫌いなのか。そう思ったけど、あ、なんか違う? 嫌ならほっとけばいいのにと今野にいわれてちょっと赤面してみせた平岡。ああ、藤井をめぐる関係のもつれかい? アキがそう理解してみたところ、いやこれ違うな、今野だ! 今野に可愛がられるからアキのことが嫌いなんだ! 面白くなってきましたよ。ともあれ今回、人間関係にやけにさっぱりしてるアキとか、ずいぶん角がとれた今野とか、そして試しもしないのに嫌いというのやめようかと思いはじめるアキですよ。変わりますね。ええ、面白くなってきましたよ。

『大正みつば歌劇団』、おお、歌劇をやることに決まりましたよ。演劇といってもいろいろある。先生がずらり列挙してみせて、お前たちには歌劇が似合うと思うがね。ええ、ひとつの指針が示されたのですね。しかし歌子が演劇以外に歌って踊るとか無理ってね、ほんと、歌子なのに歌は苦手なんだ。可愛いなあ。皆で歌劇を見にいきます。宝塚。東京公演。そうしたら皆ね、今日すごい適当な着物! リボンだけでも変えたい、髪も、お化粧もってなっちゃって、ああ、女の子だなあ。演劇いくならお洒落をしたい。なるほど、そうですよね。幽子、おかしいですよね。この子の求めるもの、戦争とかとにかく勇壮で、そういうんじゃないから! そして可愛さに歌子が参っていたかと思ったら、ああ、マリは違うところを見ていたんだ。客席を見ていた。お客さんがどういう表情をしているか、それを見ていた。そして自分も人を感動させてみたい……。ええ、マリのこの気持ち、すごく素敵でした。そうそう、素敵といえば、先生のお姉さん登場! おお、素敵モガ! うおお、今後も登場なさるよね? ね?

『私と幼ムコさま』、最終回ですよ。あんこが小太郎の側にいることが面白くなくて、陥れようとした藤乃。しかし天狗の小太郎を刺し殺させるつもりが、あんこ自分自身を刺してしまって、その呪いから解放されない。その術はかけた藤乃自身にもとけなくて、ああ、どうする、どうなる。あんこのために必死になる小太郎がよかったですね。藤乃に土下座をする。あのプライドの高い小太郎が。もう藤乃はこの時点で、自分にはかなわないってわかってたんだろうなあ。だから自分の術の条件、それを小太郎に告げて、そしてそれがどういう結果を生むか、わかっていたのだろうなあ。けれど、これで本当に大団円。小太郎こそは、天狗としての将来を棒にふったわけだけれど、でも愛は見事に勝ち取ったのだなあ。いい話だったと思います。ラスト、しっかり描いて、大変よかったと思います。

『あの日の海と16歳の夏休み』。店長さん、やる気ですね。なるほど、駅前の老舗美容室の店長、アザミさんがくるんだ。なにしに? カットしてもらいにか! 商売敵、ライバルをうかがいにきたのだな。あるいはこれも業界間交流? 言葉に棘こそあるけれど、険悪って感じではないですね。これ、店長もわりとはっきりした物言いしてるからかも知れませんね。髪形のリクエストはすべておまかせ。それで店長が応えてみせた、その髪形がまたよかった。なるほど、アザミの好みを、以前挨拶にいった時にそれとなくうかがっていた。もう準備はできていたっていうわけか。なるほどなあ、そう思ったら、ああ、その時見た写真、それは若い頃のアザミ自身だったのか。はからずも、昔の髪形を再現してしまったようなもの。その髪形は、アザミにこの街にきた頃のことを思い出させ、いや、でも、ちっともいい話にならねえな! 面白い。ほんと、うまく引き込んで、読ませる、そんなキャラクターのよさ、話の運び。魅力的なエピソードでありました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第9号(2017年9月号)

2017年8月12日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年9月号

『まんがタイムジャンボ』2017年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメイン。浴衣姿で手には線香花火ですね。夏の風情、ちょっとした涼しささえも感じさせるさわやかさがあるイラストだと思います。他にも花火のカットがございます。『きつねとパンケーキ』は、やはり浴衣姿の紺乃が手に花火を持ってとっても楽しそうにしていてキュート。『江戸の蔦屋さん』は、男ふたりでむさくるしい! ねずみ花火で蔦重を驚かしている歌麿でありますよ。人が悪いよ歌麿さん、なんて思ったりもするけれど、これ、仲がいいんだろうなあ。なんてこともうかがえる、そんな感触ありますね。

『おにいちゃんと呼ばないで』。心のこと、大人がちゃんと見てくれているのがいいですね。そうとは表に出さないけれど、出勤時間を心の登校にあわせてくれたり、また学校の前まで一緒にいってくれたりと、このわかりにくい優しさ。いや、でもこれが悟という人なのでしょう。そして学校、桜桃学院。まさかのお嬢様学校で、分不相応、自分にはあわないと心落ち込んじゃって、でも心も社長令嬢なんだぞって、株式会社アメモリは桜桃学院にもデザートを卸している。そのデザートから話題にしてみたらどうかと悟から助言があって、ああ、でも心は自分が社長令嬢であるということではなく、悟が心を砕いて作っているケーキ、それを話題にしたのですね。アレルギー対応なのにおいしくて可愛い。この見た目をしっかり、けれどそっと心配りを忘れないというところ、ここに悟との共通点などあるのかも知れませんね。

『人気マンガ家になるための15の法則』、相沢が風邪です。ああ、締め切りまで一週間しかないというのに大変だ! そのことは相沢も意識していて、熱で朦朧としているのに原稿に向かって、ああ、気持ちはわかる。なぜなんだろう。風邪ひくと、やらないと、ちゃんとしないとって気持ちがいつも以上に強くなるよね。なんでなんだろうなあ。しかしこの漫画、すっかり喜多村のツンデレを楽しむ漫画になってしまってる。栄養の偏りはよくない、それをいう時に、センパイの美容を過剰に気にしてしまってるのね、相沢には通じてないけど、ほんと、この人の慕いよう、すごいですよ。綺羅星との打ち合わせもキャンセルするほどに相沢のこと気にかけて、でも微妙に報われない。それが喜多村って人なんだろうなあ。というか素直じゃないからなあ。

『銭湯の女神さま』。あの生徒との文通、続いていたんだ! しかも匿名のまま、手紙からアプリに移行して、アカウント名こそはめぐみだけれど、それが誰かはわからない。でも励ましてくれたり相談にのってくれたりと、いいですね、良好なコミュニケーションとれてるじゃないですか。しかも一緒に銭湯にいくことになって、そしてそれがはじめての対面だというのね、大丈夫なのか!? って、おお、さすがだ、ちゃんと先生だって当たりをつけてたんだ。でもあの驚いた顔、よかったねえ。アプリでの会話で先生のこと、理解してくれてるのが嬉しいですね。ただの生徒と教師って関係より深いものがある。そして恵もすっかり地を出しちゃって、いつもそんな顔してたらいいのにって、ええ、それは誰もが思ってることでありますよ。この子、りんとの良好な関係、これがきっかけで他の子たちにも先生が怖くないってこと、伝わるといいね。そう思ったんだけど、りんのアグレッシブさにちょっと引いちゃったかあ! でも、いずれはわかってもらえそうですよね。めでたしですよ。

『ペンタブと戦車』、クライマックス目前って感じで怖いんですが! 脱走者、うみねこ先輩のことが問題となって、里見鶴之助、ハイラルへ送還されてしまう! そうかあ、尋問か。大変だなこれ。そう思っていたら、スミには実家からお見合いをしに内地へ帰れとの手紙が届き、ああ、皆がバラバラになってしまうよ……。武田大尉は前線へと向かい、その命やどうなるか。不安がある。きっとしあわせな結末が、とは願うものの、わからないですよね。本来ならもう死んでいる人。そうした人がなお存えるものだろうか……。里見の、スミと鶴之助がバラバラになったことで自分の存在が失われるのではないか、そうした不安を超えて武田大尉との思い出を優先したあの行動には泣けるものありました。そしてスミと鶴之助の会話に見えたもの。スミの心残り。鶴之助の愛着。それらがまた泣けた。鶴之助は、本当はここまで周囲の人に気持ちを置いているのだなあ。だからこそそうした面をいつもは隠しているのだなあ。ああ、情の人。里見、そしてその曾祖父、似たところをふたりやはり持っているのでしょうか。そしてうみねこ先輩。ああ、ニコ中尉と会えたのか。それはかまわない。けれど彼のこの行動がどうした影響を周囲に、そして歴史に及ぼそうというのか。それが気になります。きっと彼の行動が事態をよい方向に向かわせるんだ、そう信じたいところがあるのですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第9号(2017年9月号)

2017年8月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2017年9月号

『まんがタイムきらら』2017年9月号、昨日の続きです。

『おとめサキュバス』。前回ラストにて、キュリアに襲いかかってきた3人目のサキュバス、ヴェロル・アビス。魔界の地下に住むエンプーサ族、地上の種族に恨みがある。さあキュリアをおさえたこの状況、どう出る!? 結構緊迫感あるシチュエーションかと思ったら、ルナのマジ怒りに怖気づいちゃうんだ……。ルナが頼りになるのかヴェロルがあかんたれなのか。ううむ、どうも後者ですなあ。このところ悪夢を見る、体調を崩す生徒が増えていたの、ヴェロルが夢を食べていたからだったんですね。女子校にヴェロルがいた理由、なるほど地上のサキュバスを避けてだったのか。しかし、ヴェロル、思い込みが酷いのか、ずいぶんな逆恨み。被害妄想ですよね、キュリアからも蔑まれたなんていってて、えええ、そんなまさか!? だからなんとかうまいこと誤解がとけて仲良くなればいい。そう思ってたら、おお、キュリアさん、散々邪魔しようとしてたヴェロルに歩み寄りましたよ。いい子だ! よかったなあヴェロル! しかし今回、ルナの攻撃性が発揮されたのもよかったけどみちるの屈託なさすぎるところ、これも実によくって、ええ、サキュバスとかそういう不可思議、まったく気にしなくなってますよねこの子。微塵も驚かない。ぐいぐいいっちゃう。

『泣きむしストラテジー』。小学校の林間学校、その手伝いをボランティアでもってやってるのですね。クレアが勝手に牡丹たちの名前を書いて応募してた。うん、これ牡丹たちがいくっていってくれたからいいものの、ほんと無茶する子ですよ。あ、そういうところが悪魔的!? いや、違う気がする。ニジマスのつかみ取り、薪割りに続きここでも牡丹大活躍ですけど、よくそんなのできるな! 普通無理よ。ほんと今回は牡丹のための回であるな、そう思ったら、ああ夜は料理。牡丹の出番なくなっちゃった。しかし今回、アメリアの出番がないなあなんて思ってたら、頑張りすぎたクレアのこと助けてくれて、ええ、いいじゃありませんか。ずっと悪魔だっていって、クレアのこと警戒してたアメリアだけど、もうすっかり近しくなって、助けあえるようになってる。ほんと、牡丹、つくしふたりとの距離も近くって、ふたりしてからかったりね、いい感じ。ほんと、よい関係になりました。

『担当編集ボツ子さん』。海だ! 水着回だ! けどボツ子さん、いつもより露出がおとなしいなと思ったら、田中もおなじこといってました。うん、だよねえ。田中の原稿完成の打ち上げという名目で海にきてるんですが、コンペですよね、その結果がわからないからどうにも羽を伸ばせない。そんな中、連載獲得との連絡受けて、ああ、ふたりの喜びよう! これまでの努力が実ったこともさることながら、ふたりの距離が一度に近づいた、それもまた喜ばしいことだと思いましたよ。でも、ここで短期連載ととどめるところが味ですね。これからもまだまだふたり頑張らないとって気持ちを奮い立たせて、ああ、ふたりの漫画メインの旅路はまだまだこれから。ほんと、ふたりつきあっちゃえばいいのに。そんなこと思わせる関係の深さ思わせながらも、ええ、でもまだ刺子の思いは届きそうにないんですね。

『ごくらく!』、湯屋再開を目指して準備中の吉野と小森。どういうサービスを提供するか、その目処はたったのだけど、できればもちっといろいろリサーチしたい。それで聞き取りしに町に出るんですね。しぶる吉野の心配は、変装させることでクリア。ああ、変装吉野の可愛いこと。いいじゃないか、今後ずっとそのままでもいいくらいだ。聞き取りにいった先は白毫杏。酒店を営んでいて、いわばここが卸しか。なるほど先代の頃からつきあいのあった店なんですね。杏から、とかく怖がられている吉野の問題を解決する糸口教えてもらって、そしてちょっとお酒を飲もうということに。酔ってしまった吉野、実にいいですね。いろいろ解決しそうなことに気分よくして、ちょっと油断しちゃったのかな。実際、吉野や杏のようにいろいろ手伝ってくれる仲間がいるっていうのはいいことだと思いますよね。湯屋、いいように動いていくとよいと思います。

My Private D☆V、『花降り宿のやどかり乙女』の大堀ユタカでありますよ。今回のD☆Vポイント、真っ向直球、女の子の脚! 脚のラインがお好きとのことで、イラストも布団の上、ぐっと体を丸めるようにして脚をこちらに見せてくるお嬢さんが大インパクトであります。あの、脚をですね、抱えるようにしている左手、手に押さえられたところにムニッと効果音がつけられている、そこにD☆Vポイントがあるのだなあ! ええ、この一押しなのだと思わされました。このお嬢さん、ストッキングをはいている、それもポイントなのでしょう。それとランガードっていうんですか? それが描かれているところもポイントなのでしょう。ええ、一枚絵ながら、ポイント多く盛り込んで、ここだよ、ここだよ、なあ、ここだろう? 力強く訴えかけるものありました。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第9号(2017年9月号)

2017年8月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2017年9月号

『まんがタイムきらら』2017年9月号、昨日の続きです。

『にーにといっしょ!』。ともちゃんによるガサ入れですよ。まいの兄はシスコンなのではないか、しかもわりと邪悪なタイプなのではないか。そう疑ってやってきた。兄について気にしているともちゃんを見て、もしやお兄ちゃんのことが好きなのではないか!? まい、いい感じに誤解が進んでいますね。しかしともちゃん、いろいろアグレッシブ。というかわりと邪悪なタイプだ! まいのベッドに忍んでみたり、枕の匂いを堪能しようとしたり、いわゆるやらかしタイプだ! 失敗したまいをフォローすると見せて自分の欲望優先だな、こいつ! さてこのともちゃん、すっかり兄のこと危険人物と認識してしまって、連絡先を交換して貰えないですかお兄さん、って、これ、やべえ、どっちが危険人物なのか。兄貴の明日はどっちだ!?

『みゃーこせんせえ』。鹿島美夜子ならぬみゃーこ先生、ちょっとした不審人物扱いされてるんだ。就任式の人と違うとか変な薬作ってるとか、さらには屍を使役してるとか、うん、どれもそうはずしていない……。それで生徒会の烏崎翠子会長、相馬フク副会長が保健室まで改めにいくというのですが、いろいろ問題ありなフクの言動もろもろ、みゃーこ先生もたいがいだけど、この人も相当だな……。ええ、まともな人材はいない模様です。そして翠子、みゃーこ先生に見覚えがある。オンラインゲームに似た人がいる。伝説のヒーラー、みゃーこ! しかも同じギルドなんか! 翠子さん、別にゲームのことバレてもいいやんかと思うのだけど、本人は隠しておきたいんだろうなあ。ともあれいつかふたり、現実世界でも出会う日がくるのかどうなのか。今後も翠子の活躍、期待されますね。

『ぽんこつヒーローアイリーン』、アイリーンがクビ。そうか、仕事ぶり、頑張ってるだけじゃあダメだったか。店長がアイリーンとメロンを雇うにいたった理由、かつてのこの子らの行動、それがあってのことだったのですね。ボランティアでやっていた街の清掃活動。それを見て好感を持っていた。でもその好感だけではもうもたないくらいに店の損害は大きかったか……。アイリーンもつらいが店長もつらいな。あのアイリーンに泣いてわびる店長の姿に、この人の人のよさうかがえて、ええ、つらい選択であったのですね。アイリーンとリラさんの交流もおかしかったですね。そうか、リラさん、いままで女の子扱いされたり、ハムスターのコスチュームしてるってわかってもらったり、されてこなかったんだ。アイリーンはそれらを自然にやってくれて、いやハムスターはたまたまなんだけど、少しずつ積み上げてきた好感度、それが収入を失ったアイリーンに、とりあえずの住居を得られるきっかけとなったっていうんですね。リラに住居を提供してもらった。店長からは受け取れないといって返したはずの給料が! ええ、この皆がアイリーンに親切にしてくれるのはアイリーンのふるまいあってのことなのだろうなあ、なんてこと思わされるところあったのですね。けどアイリーン、豪遊しちゃったか。そうか。ハムが、ハムが、そんなにも魅力的でありましたか。

『きらきら★スタディー — 絶対合格宣言』。夏休みに入ってちょと気が緩んでいるみんな。誘惑がいっぱいだものなあ。真面目一徹に見える千代にしてもコミレボの誘惑に抗えない。なので、一樹先輩の好意に甘えて、先輩の田舎に身を寄せようというのですね。勉強合宿! 今回はお寺にいくまでの道のりなのですが、途中の列車でね勉強しましょう、そうしたら次々乗り物酔いが出たりね、さらにはいい気持ちになって寝ちゃったりね、ええ、やっぱりちょっとだらけてる? 現地に着いてみれば、都会暮らしのこの子らには珍しかったのかな、無人販売所を試食コーナーと思っちゃったり、ちょっとしたカルチャーギャップ。最後にはすごく長い石段が待っていて、登った先には一樹先輩が! と思ったら、途中で行き倒れてる! いつもはどうやって暮らしてるんですか……? ともあれかくしてお寺で合宿。やる気はありそう、なんかキラキラしてていいのですけど、やっぱりなんだかただではすまない、そんな予感もさせられますよね。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第9号(2017年9月号)

2017年8月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2017年9月号

『まんがタイムきらら』2017年9月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、縁と相川さんのツーショットであります。ふたりともに浴衣を着て、背景には花火。夜、皆で花火を見にきた、そんな感じでしょうか。背を向けあって、けどふたりのそのポーズの違い、大人しそうな相川さんと、なにか嬉しそうに思える縁、いい感じの組み合わせ。ふたりの手と手、その指先が触れ合っているところなど、実に魅力的であります。そして『スロウスタート』のカットもございます。もう来年にはアニメが放送されるのですね。

三者三葉』、修学旅行のその後ですね。優さん、あーんと渡された黒い塊。もしや葉子様お手製のなにかではないかと思いっきり警戒してるとかね、ほんとこの子、いろいろ酷い目にあってきてるから……。さてさて、修学旅行の写真できましたよ。そういって呼ばれた照と双葉だけど、その写真が酷いのなんのって。さすが山Gというべきか、葉子様以外は背景扱い。たまにちゃんとピントのあった写真があっても、半目とか変顔とか、ねえ、でも葉山ちゃんの半目は可愛いな。修学旅行では待望のパジャマパーティーを楽しめたのか、そういう話になっても、葉子様のテンションが低い。眠かっただけっていってますけど、最後のいつかまた沖縄でちゃんとしたパジャマパーティーいたしましょう、その発言見るかぎりやっぱり不服でいらっしゃる! ええ、こうした残念が多々あって、けれどそれが面白い。『三者三葉』らしいなって思いました。

『甘えたい日はそばにいて。』、今回は前後編。前編においてはひなげしの来歴が語られて、楓に対する恋心が育まれるにいたった経緯がよくわかる。成績がよくなかったひなげしの、けれど楓の家に派遣されてからの頑張り。いたらないながらもどうにかしようと思ってきたひなげしと、その努力をずっと見て、理解してくれていた楓。後編では前編において語られてきたことが、そうやって楓の側から再度描きなおされて、楓にとってのひなげしという存在が大きくなっていること、掛け替えのないものになっていることが、ふたりの間で共有されるにいたるという、その展開に、この漫画のタイトルの意味もすっきりとわかったように思えたのですね。甘えたい日はそばにいて。それはひなげしが楓に対して思っていただけでなく、楓のひなげしに対し思っていたことでもあるのだとはっきりさせられて、ええ、このふたりの関係の、相互に思いあい、支えあおうとするかのようなあり方に胸の深いところがうずくようでありました。しかしこれからのふたり、知られてしまっているひなげしの恋心。それをどう乗り越えていこうというのか。不安は消えないままでありますね。

『三時限目は魔女の家庭科』、新連載です。魔界からきた家庭科の先生、マジョリカはなにかいろいろ抜けているのでしょうか。全校生徒を前に自分の正体明かしちゃって、速攻で皆の記憶を消さないといけなくなってしまった。とりあえずこれでめでたしめでたしか、そう思ったら、魔法の効かない生徒がいた。悠木紗菜、通称ユーシャらしい。勇者!? 魔界を滅しかけた勇者の生まれ変わり!? って、まっさかー、そう思ったら、いや待って、本当にそうなの? なにかとマジョリカのこと脅しにかかるユーシャ。とりあえずマジョリカの来日、来日でいいのかな? 目的が物騒なものではないっぽいとわかって、うまいこと共存できそう? と思わせて、いやできない? ほんと、このマジョリカ先生、2千年も生きてるらしいけど非常にポンコツ。魔界の少子高齢化の解消などできるのか? なんてったって、ここ女子校だしなあって、ほんと、どうなるものか。とりあえず体育教師の大久を狙うことになるのん? って、作者さん、オークものやたら気にいってらっしゃいますね!

『スマイル・アップロード!』、ゲストです。学園動画部。生徒を増やす目的でPR動画を作成する部活だったのだけど、今では生徒数も充分、学校のPRにこだわることなく自由に動画を作って公開しているのだそう。今日はどんな動画を撮ろう。いろいろアイデア出しあってるんですが、なるほど、今はやりのユーチューバー的なことをしたいわけか。学校のPRはもう不要。ならアクセス稼いで一攫千金だって、気持ちはわかるがなかなかせちがらいなあ。雪子という子は、動画を撮ること、その楽しみを重視しようとしてるのかな? 過激さよりも堅実といった感じで話を進めて踊ってみたに決着。児童公園でコスプレあり、人気アニメのダンスを踊ってみる過程で、子供達と一緒に踊ってみたり、そうしたらその子たちが動画を見てコメントくれてたりっていう素朴な楽しみ、喜び、コミュニケーション。いい落着だったなって思いました。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第9号(2017年9月号)

2017年8月8日火曜日

『まんがタイム』2017年9月号

『まんがタイム』2017年9月号、昨日の続きです。

『見上げればいつも妹が。』、出会いましたね、ついに。兄ツブテが飲み会に参加。家では我慢していたといってつい羽目はずしちゃいましたね。酔い潰れちゃって、いやまあ危険だ。大杉が見守ってる! そばでじーっと見守ってる! 家まで送り届ける係も大杉に決まっちゃって、私の理性が危いって、自分でいっちゃうんだ、この人! タクシーですでにやばい。自分で自分の手を抑えなければならないほどに気持ちが高ぶって! そして小宮家についたら妹遥と意気投合。手と手を取り合っちゃったよ、この人たち。しかし今回は大杉大活躍。目の保養。いい顔すぎる。遥は遥で弟にしたい。なにその曇りのない目。そして大杉、お兄ちゃん連呼。この人はどこに向かおうとしているのか。ほんと、大杉可愛すぎ問題が勃発ですね。

『ボンジュール!仲居さん』は水着回だ! って、海じゃなくて大浴場の掃除なんだ! 海を楽しみにしていたお客さんも参加してのお風呂掃除というのだけど、ほんと大イレギュラー。なんでかお客さん食いついちゃって、しかも女将さんも許可出しちゃった。朋香も水着、というかスクール水着なのか。似合ってるとお墨付きだ。そしてサラ、おお、この屈託なく素直な感じ、いいですねえ。このお風呂掃除、お客さんには一番風呂に入っていただいてという、この仕事もイベントにして、そしてメリットも享受してもらう。そうしたいろいろ、なんだか楽しそうだったなあ。しかし、朋香の商い、いつのまに写真なんて! でしたが、お兄ちゃん、見事に食いついちゃいましたね。

『おかわり自転車』。ミトさんの甥っ子が、ミトの自転車がかっこいいって、けどミト姉はぼんやりしとるけんチグハグじゃって。おお、そうか、この子ら、広島出身なのか。自宅でのミトのふんわりした格好、これ可愛いなあ。それで甥っ子マサ君の自転車特訓に付き合って、おお、その後ろで支えるやり方はあんまり効率よくないんよ。ともあれ、コトコ、レイも参加しての自転車特訓。そうか、レイは小さなころ、コトコに教えてもらって酷い目にあったっていうのか。今回は皆の昔の姿うかがえたり、そして小さい頃から可愛い格好が似合ってたミト、この子の自転車への憧れの芽みたいなエピソードも見られてね、おおいいじゃないか。姉の自転車に憧れたミトが、その姿で甥っ子の憧れになるっていうのがね、しみじみよかったのですね。これ、最後にコトコ、レイに広島弁がうつってるのも面白かった。なんかついつい引き込まれてしまう、そんなものがあるんだろうなあ。自転車もしかり、ですね。

『友ちゃん!』。敬老の日の話。修と一緒にお婆ちゃんのための買い物にいったのですが、そうか、友ちゃんにはもう祖父母いないのか。修と一緒で嬉しい気持ちと、ちょっと寂しい、羨ましい、そんな気持ちが混ざりあっているのね、ほがらかな友ちゃんの意外な側面とでもいおうか、キャラクターの幅が広がるとでもいいましょうか、よかったと思ったのですね。帰宅してからのお父さんとの会話、これもよかったなあ。お父さんがいるから大丈夫だよ。ほんと、お父さん、泣いちゃってねえ、まあ、ほんと、よかったねえ。この一見とっつきにくい? そう思わせる友ちゃんの、素直で表情豊かで、それが本当に可愛らしいっていうところ。よくよく押し出されて、実にいい話でありました。

『パパは心配ご無用♥』。「ないしょ」の話、すずとの秘密といったのに、父、どこで聞いてたの! そのご意見もっともだと思いますけども! と思ったら、思いっきりぶっ叩かれちゃってるの、あれはおかしかった。うん、社長、めちゃくちゃ面白いです。今回は娘ラブが過ぎるパパのおかしさ、それもばっちり面白く読ませてくれて、「うからない面接」とかね、実によかったし、「社歌」の成長ととるべきだろうかもね、ほんとよかった。そしてそうしたスタンダード路線に一味添える「祖父の肖像」ですよ。お婆ちゃん、そんなに息子と夫は似とらんかったか! あの夫ラブの過ぎるばあちゃん、最高でした。やめて!! って、ほんと、どんだけやねん。素晴しかったです。

  • 『まんがタイム』第37巻第9号(2017年9月号)

2017年8月7日月曜日

『まんがタイム』2017年9月号

『まんがタイム』2017年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』代理が懐中電灯手にギャッと驚いていて、ええ、夏ですね、怪談ですよ。おばけに、妖怪に扮した女性陣。『まりあ17』まりあは化け猫? 猫娘? に扮して、なにげに萌え寄りかも。『瀬戸際女優!白石さん』はオーソドックスに幽霊ですね。『ボンジュール!仲居さん』サラはろくろ首になってまして、いやしかし輝くような笑顔! 首が伸びようとサラは可愛いんだなあ! 怖さよりも愛らしさ際立つ表紙であります。

『さわらせてっ!あみかさん』。沙織が弱ってます。いつも散らかってる部屋がきれい。親戚の集まり、それが嫌で嫌で、逃避で掃除しまくった結果だというのですが、結果的にやっぱり嫌な目にあって、って結婚とかなんとかかんとか? まあ、ああいうの嫌なものよねえ。ともあれ、なんとか癒しをとあみかに求めるのは、結局のところ肉だっていう、ほんと、変態性によって人間性を犠牲にしながら回復していく沙織が立派でした。温泉にいく、そういう話になったのだけど運悪く参加できないまひろ。そんな彼女に兄が与えてくれた温泉気分。こいつがまあ堂に入ってて、ほんと、この兄さん優秀ですよね。行ってもいない温泉のお土産とか、最高のナンセンスです。

『秘書の仕事じゃありません』、これもまた実にナンセンス。スリット秘書仲間から避暑地に誘われて、旅行かと思って喜んで参加したら、スリット連盟の研修だという。いやまあ、レクリエーションみたいなのも多いんですけどね、エステとか、ほんと合理的なのかどうなのかさっぱりわからないけど、露出してるスリット部分だけ日焼けしている。ゆえにスリット部分を重点的に。すごい発想だと思いましたよ。秘書技能向上といって食事作ってみたり、秘書に必要な技能といいながら、自分達のうさばらしのカクテル作ろうとしたり、って、いきなり度数の強いのいくんだなあ! そして夜は怖い話、って、それ業務上知りえたヤバい話だ! ほんと、おかしい。終盤のスリット専門店とかも、この避暑地、どういう場所なのか、いろいろ謎が残りましたけど、ほんと方向性がおかしくて、けど行動力はありあまってる、そんな人たちならではの展開でありましたよ。

『おませさんと憂いの31』。清高涼二はビジネス翻訳者。仕事では実にキレる? そんな雰囲気なんですが、どうもいろいろ微妙に不思議なところがあって、資料の読み込みで「村八分イン・ザ・HELL」? これが後半に関係するのかなと思ったら、そういうわけではなかった模様。さて、姉の娘、きよたかつぐみ4さいを一日預かることになりました。仕事しながらでも大丈夫かと思ったら全然そんなことなくて、いろんなアピールに心揺さ振られたり、またレールからはみ出て大事故、お絵描きのダイナミックさに色を失ってみたりと、慣れない子供相手に四苦八苦ですよ。事前にしてたシミュレーション、その綿密さはこの人の性格よく表していて、けどそれが全然通用しなかったり、またそこにかかってきた電話の受け答え、微妙に間違えてますよね、変な趣味持ってんじゃないかと誤解されたり。さてさて、この一日の重労働。子供相手に遊んであげたと思っていた涼二だけど、それはつぐみにしても同様で、ああ、そうか、涼二、遊んでもらってたんだ。この認識の齟齬、いかにもって感じでよかったですよ。

『両手に花村さん!』は、双子の花村さん、衣服を交換して互いに入れ替えやってみました。それで出勤してみたら、見事に皆勘違いしてくれるんだけど、おお、やっぱり店長はどんなに可愛い格好しててもみのりはみのりと気づいてくれるんですね! すごいや店長! と思ったら、いやどうなのか、私服とか全然意識してないのか。喜んでいいのか実に難しい状況ですよ。店長の妹、ミサもちゃんと気づいてくれるんですね。それで大好きって、ほんと、やっぱり自分のこと自分ってちゃんとわかってくれるの、ポイント高いですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』。白石さん、引っ越しを決意ですよ。そうか、族時代の恋人のこと、ずっと思ってたんだ。とはいえ、あの写真微妙だな……。ともあれ新しい物件探していたら、白石薫だって写真撮られちゃって、そこに金剛力様お待ちしておりました、別人とアピールしながら助けてくれた不動産屋店員の有能さですよ。VIPルームもありますよ。白石薫のファンだともいってくれて、けどそれですごい部屋出してくるんだ。家賃月80万円! すげー! ちゃんと状況説明すると手頃な物件も出してきてくれて、でもほんとポイント高い。台詞の練習とかなさるでしょうからと、遮音性の高い部屋。歌手の男性を呼んでも大丈夫ですよとか、妄想が広がっていくのね、ほんと、この皆が夢見ている白石薫像と実態の乖離、定番の面白パターンでありまね。しかし今回は、そんなファンの夢に応えようとトレーニングにいそしむ白石さんの姿など描かれて、ほんといい人ですよ。さらにはふと見掛けた不動産屋店員さんのプライベート、お父さん仕事がんばるぞーっての見ちゃってね、情にほだされちゃってね、この人情派! そんな白石さんにもついついほだされるってものですよ。

  • 『まんがタイム』第37巻第9号(2017年9月号)

2017年8月6日日曜日

『まんがタウン』2017年9月号

『まんがタウン』2017年9月号、昨日の続きです。

『ほぼほぼ商店』。ふたりの店がウェブの記事になりますよっていうんですが、これカテゴリーとしては面白とか珍しいもの系の取材だ! ともあれ、どんなかたちでも話題になるならありがたいと、この機会を次につなげようといろいろ頑張るのがいいですよね。というか、黒瀬くん頼みじゃないか! サイトを作れる人を紹介してもらう。お金は出せないから太郎のハンドメイド品でと、すなわち物々交換するのですが、あんまりに大変だったっていうのね。数人分の鎧、武器一式とか、ほんと結構な労力ですよね。ふたり張り切ってる様子が実にいい。趣味や好みは違っても、互いに愛しあってますよ、愛で齟齬を埋めてるんですよっていうのは、ほんといい話なんだけど、そうか、つらいかあ。ともあれ、ふたり、もうすぐ親になります! っていう、これ、そこで最終回なのか。そうか!

『ちこはゲーセン一番星』。ほんと面白いですね。研修バッジのとれたちこに任された仕事です。ゲームセンターが入っているモールからの要請で、雨の日サービスをなにかすることになった。無難でポピュラーなのはメダル貸出増量なのだけれど、なんかありがちだしと他を考えることに。というか、河合さんの発案でちこに任されることになって、時給アップ目当てでちこも頑張る気になったっていうんですが、ほんと、チーフの提示した条件、これをしっかり受けて、それでばっちり結果を出した。お客さんの抱いた赤ちゃんを見て、よだれかけから思い付いたんだ。その場で大きな声出して赤ちゃん泣かせちゃったのはこの子の落ち度だけど、手間こそ少々かかれど、準備が楽、予算もかからない、そしてちょっと特別な感じ。ええ、いいアイデアだったと思わされましたよ。しかしこの漫画、こうしたいろいろ生き生きと描いて、ほんとにいいですね。ころころと変わるちこの表情も魅力的。ちこのアイデアを喜ぶチーフの笑顔も最高にキュートでしたよ。

『あいたま』はとまちゃんがきましたよ。ヒョウモンダコのコスプレって、なんでそんなにマイナーな、しかも有毒生物のコスプレをしようって思ったの!? ともあれ、バニラにこの子を会わせたくないあいの辛辣っぷりがすごい。このふたりの言いたい放題な関係。気の置けない身近さや親しさゆえっていうエクスキューズがつきそうなところが、全然そうじゃないっていうのがすごいなあってほんといつも思わされるんですね。そしてバニラも、とまちゃんという人を理解しようとつとめて、おお、すごい、この子、ずいぶん変わったものだなあ! ともあれしかし、ひよこも見るというとまちゃんのDVD。バニラも挑戦してみようっていうんですが、まさかそれで翌日お休みとか。ほんと、どんなにすごいんだ、とまちゃん。

  • 『まんがタウン』第18巻第9号(2017年9月号)

2017年8月5日土曜日

『まんがタウン』2017年9月号

『まんがタウン』2017年9月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』がメインです。おお、水着で登場、アヤメちゃんとぼたんですよ。ふたり水着なんですが、アヤメちゃん、完全防備、ワンピースみたいになってるんだけど、ちょっと南国感じさせて、とても魅力的なんですね。こういう全身覆うみたいなのもパレオっていうのかな? 暖色のアヤメちゃん、寒色のぼたんと、ふたり対照的なんですが、その寄り添う距離、アヤメちゃんを慈しむようなぼたんの手指の優しさ、優美さ。とても美しいものが描かれていると思います。アヤメちゃんもまたいい笑顔なんですね。そして他に『新クレヨンしんちゃん』、『妄想しがちなすみれさん』、『野原ひろし昼メシの流儀』、『鎌倉ものがたり』のカットもございます。

『恋するヤンキーガール』は前回の続き、夏祭りデート本番であります。前回は立ち回りありのコメディ色強いものでしたが、今回はナギとアヤメちゃんふたりの描写にしぼられて、ええ、ふたりの恋愛の進展描いた、まさにラブコメといった感触。ナギのこと意識しすぎたアヤメちゃんがえらいことになってます。足をひねってしまった。バレたら心配するから秘密にしないと、そう思うのですが、ナギには早々にバレちゃって、でもってテーピングしよう。足出して。そこからの照れてしまってるアヤメちゃんが可愛いのか色っぽいのか、もう大変で、浴衣の裾からのぞく足にナギ君もドキドキですよ。でも、素足を見ないようにしよう、上着かけちゃったりして、ナギ君、ポイントアップじゃん! でもっていよいよ花火というタイミングで、踏み出したナギと、思わず見ちゃったキスシーン、もう大変なことになっちゃって、ええ、でもナギ君、今回はめずらしくイニシアニブとって、とてもいい感じ。見ていてほのぼの、楽しく微笑ましいエピソードでした。

『新婚のいろはさん』、車を買いました。それでふたりでならし運転かねてドライブしてたわけですね。そこでの会話、すごくいい。彩葉さんの助手席遍歴が気になる始君とかね、ちょっといたずらっぽく笑う彩葉さんとかね、このふたりほんと素晴しいですよ。車で移動なんてたいしたことない日常のことなんだけど、それがなにか特別なイベントになってる感じが好き。いつもと違うポジションで、ちょっと近くて、でもベタベタはできなくてっていう不思議な距離感で交される会話が好き。だんだんと自分たちの場所になっていく車内、その過程が好き。ええ、ほんと、このふたりは素敵だと思います。お互い思いあってることが、しみじみ伝わるんですね。最後のナビの音声を消す始君なんか、ほんととてもよかったですよ。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。期末試験ですよ。おお、りんかったら余裕だ! そう思ったら、のっけから諦めてるのかい! 成瀬はばっちり、たまこは頑張らないとって困った顔してて、それだけに諦めきって逆に清々しいりんかが光ります。まあ光ってるだけで、このままじゃあかんのですけど。りんかは、将来なにかやりたいことができて、その時に高校時代に基礎を作ってなかったことが災いして、後悔しちゃったりしそうな予感がしますよ。ええ、この子、きっと将来なにかやりたいことができそうな気がするんだ。さてさて、たまこの勉強。ポーズで単語を覚えようっていうの、うん、これ、結構有用ですよね。自分は歴史だったかをこれで覚えたわ。変身ポーズじゃないけどね。ともあれこれが役にたって、弟武に感謝! こいつはよかった。しかしたまちゃん、いいお姉ちゃんだなあ。最後にちょっとだけスマイリーバーガー。すっぴん梅ちゃん、やっぱりこの人、こっちの方がいいですよ。でもってこの店がりんかの受け皿になってくれる!? 店長の歓迎とか、すごく面白かったです。

『俺の生徒は神メイド』。メイド成分、ゼロでした! でも面白い。学校行事。校外学習で動物園にいくっていうんですが、おお、ちょこるんいやさ知世子さん、ジャージが素敵です。最高だと思う。ともあれ、学校行事苦手というこの子、夏川さんが声かけてくれたおかげで、苦手ながらも楽しめたみたいで、というか、一緒に苦難を乗り切った同志みたいになってますよね、終盤。想像以上に大きかった動物園。ちょっとの距離かと思ったら、ものすごい高低差、延々続く坂道で、そこで出会った九鬼先生の頼りになることったら! ちょこるんちょこるんいってる危ない人とはまるで違って、ええ、知世子からしても新鮮な感じだったりした? 一緒に歩いて、一緒に動物見て、写真一緒に撮って、手をひっぱられて、そしてメアドの交換もして、ちょっと距離の近くなったように見える知世子と夏川。ちょっと豊かになった知世子の学校生活。先生ならずともなにかほっとさせられる思いがしますよね。

  • 『まんがタウン』第18巻第9号(2017年9月号)

2017年8月4日金曜日

Splatoon 2

 フェスがはじまっています。『Splatoon 2』ですね。2発売後、はじめてのフェスとなります。おおまかなルール、システムは前夜祭で知らされていたのですが、さすが、発売後となると隠してた要素も出してきて、ミステリーゾーンなるフェス専用のステージが用意されていたり、ちゃんと時間でステージの入れ替えがあったり、あとなんだろう、それくらいかなあ? ともあれ、前作フェスで不評だった部分を減らす試みなんかもあって悪くないのではないかと思います。

そんなフェスですが、前作と大きく違ってしまったところがあります。それはマッチングなのですが、前作だとチームを解散しないかぎりずっと同じ仲間と戦えるようになっていたのが、今作では戦闘後継続を選んでもチームは解散、また違った仲間と組むことになっているのだそうです。このゲームのマッチングの仕組を利用して、同タイミングで参加、知り合い同士で組むという技があったのですが、そうやって野良のチームに強いチームが混ざることのないように対策されたのでしょうか。フェスは知らないもの同士組んで、強い仲間と出会えたらそこでフレンド申請してみたいな出会いの場ともなっていたので、この改正はちょっと残念だったりしますね。

フェスの勝敗のつけかたは前夜祭ですでにアナウンスされたとおりでしょう。得票数とチームマッチとソロマッチ、それぞれの勝ち数を数えて優劣を競う。今回はマヨネーズ対ケチャップなのですが、どう見てもマヨネーズ優位で、だから現時点でマヨネーズが1点先取。ということは、チームかソロかどちらかが勝つとそれで勝ちが決まるといった具合。ソロは得票数の多い方が負ける傾向にあるからチームマッチの結果次第でありますね。はたしてどうなりますかね。

前作で不評だったのが、フェスの勝敗に応じて入手できるスーパーサザエの獲得数でした。いやね、勝ったチームは負けたチームの倍もらえますっていうんですが、それはさすがに格差ありすぎじゃない!? って第1回フェスからずっといわれてたんですけど、最後まで変更されることがありませんでした。なのでもらえるサザエの数、調整されてるといいなと思います。正直、勝った方が5つ多くもらえます。勝ちチーム55、負けチーム50、みたいなんでいいと思うんですよ。はたしてこのへんどうなりますか。あんまり格差つけると荒れますでしょう? せっかくのフェスというお祭りが、本気で勝ちにいく人だらけの殺伐としたイベントになってしまうでしょう? だからなんとかそのへんの緩和に関する策が打ち出されてるとありがたいなあ、などと思っているのですが、このへんもはたしてどうなりますかでありますね。

2017年8月3日木曜日

『まんがホーム』2017年9月号

『まんがホーム』2017年9月号、昨日の続きです。

敗者復活戦!』。そうかあ、もう終わってしまうのですね。月穂サマがゆかし堂を去って一ヶ月。ゆかし堂では変わったところあり、特に変わりないところありですが、ニーナに夕記、この子たちは強くなったし、そしてどんどん進んでいっているんですね。ニーナ、スマートフォンを持つようになったりね、ゆかし堂での仕事でも、ふたり、結構イニシアチブとるようにもなってきて、ええ、強くしっかりした子たちです。桑原先生との会話、あれもよかった。というか、桑原先生、都合よく解釈しすぎじゃないですか!? 月穂サマ、今回は一度も出てこなかったのだけど、その不在が逆に存在感を物語って、そしてゆかし堂にくるという新人。まさかの月穂サマ!? いやほんと、思っちゃいますよね。ほんと、どうなるんでしょうか。これ、次回最終回、目がはなせないですね。

『マツ係長は女ヲタ』。しろたん、センター! マツ係長が大変だ。盛り上がりすぎて、というか、腰抜かしちゃった!? しかも涙がとまらない。神を幻視するレベル!? しろたんセンターはもちろん喜びであり、同時にしろたんに対する親心からくる心配でもあり、その情緒のぐらりぐらりと揺らぐ様。おお、ウメ君、そんな弱った係長にぐらぐらしとるな! あかん、あかんで! 今回はマツ係長の動揺、大騒ぎを楽しみ、そしてCD大量買いに臨まんとする覚悟におののき、そしてマツ係長の美しい涙に、ええいああ、もらい泣きするという、ほんと感情のアップダウンのはげしすぎる回。一緒になって振り回されて、こいつは本当にいい感じですよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』。めちゃくちゃ面白い。のっけから笑わされる北風と太陽。太陽のこの変態くささ! あまりにクールすぎる北風。この描きようは素晴しい。いきなり、ぐっさりときましたね。そして泉の女神も素晴しい。いいよなあ、この女神様。今回はむしろ女神、はげます側ですよ。いい人だなあ。「ずるいコウモリ」も最高でした。シンデレラも白雪姫のお妃も、ええ、どれもこれもすごく面白い。ちょっとしたシニカルがあり、引き出されるキャラクターの愛らしさがありと、見どころたくさん。マッチ売りの少女ね、お婆ちゃん、それ本にしたらよかったんやんか! 赤頭巾もたまらんおかしさ。見事、見事でしたよ。

『うちの秘書さま』は、おお、はじめ様、お泊まりですよ。はじめ様不在で落ち着かないメイド連あらば、はじめ不在で微妙に手持ち無沙汰になってる七瀬。あの七瀬のスタミナ丼。うおお、なんかやべえ。はじめ、これでも喜んだかなあ。山田君の家で、にこにこ悪気なく育ちのよさを見せてしまうはじめ、いかしますね。自慢じゃない。むしろ謙遜しているつもりで、けれど家のすごさがにじんでしまったりね、はじめてのお泊まりになんだかやたら可愛くなってしまったりね、はじめ面白い。ごはんもね、おお、素直に食べて、素直においしいっていう、そういう姿勢はこの子の長所だよね。そう思ったら、食べ方が美しい! 今回ははじめのよさっていうのがどばーっ! ってアピールされてますなあ。そして最後には、はじめ、期待を裏切らない。やっぱりこの七瀬の厳しさあってこそ輝くはじめ様だと思いました。

  • 『まんがホーム』第31巻第9号(2017年9月号)

2017年8月2日水曜日

『まんがホーム』2017年9月号

『まんがホーム』2017年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、小振りなひまわりを手にした白ワンピースのらいかですよ。おお、陽子のいうとおり雰囲気美少女でありますね。いいじゃないですか。『もっと!夫婦な生活』はみえこ、としゆき夫妻が一緒にひまわり一輪持って、仲良さそうでいいですね。『天国のススメ!』太一はひまわりと背比べですが、ああ、頑張って背伸びしてるのに! そして『孔明のヨメ。』孔明、月英のふたり。こう、孔明に抱えられた月英、その表情の動きがまた魅力的ですね。

『孔明のヨメ。』、ついに諸葛均の結婚ですね。林ちゃんと結婚するわけですが、そうか、兄さん、やっぱり全然気付いてなかったですか。弟の結婚に際し、その式をよいものにしようと頑張っている兄夫妻の姿ですよ。しかし、まさかそこであの魔除けの面が出てくるとは思いもしませんでした。結婚話を潰すつもりだった月英の策だったその面が、結局林ちゃんの手元に届くその展開、おかしいし、でもなにかほのぼので熱々で、いい夫婦だなあ。ほんと、今回は徐庶の大忙しも曹操の進軍も、均の結婚話の前に少しひっこんでしまってましたよね。かくして均の結婚も成功裏に終わり。思いあっているからといって好きに、勝手に結婚できるわけではないというのも大変だなあ。そんなこと思わされる結婚話でもありました。

『スナックあけみでしかられて』。スナックあけみは夏休みです。とはいうものの、くつろいで、バカンス楽しんで、みたいにはなかなかいかないのだなあ。これ、夏の大掃除じゃないですか。この点、夏期休暇なんてものは勤め人の方が楽なのかも知れませんね。菜々はこんなにダラダラゴロゴロよ! 菜々に誘われてホテルのプールにいくことになったあけみ。わびしい秘密が菜々に筒抜けとか、でもって新しい水着を変わないといけなかった理由大人版もまた悲しみに溢れていて、ええ、でもふたりいいリフレッシュができたんじゃないでしょうか。学生時分からの友人。昔のこと思い出したりしているその様子。いろんなこと知られちゃってるっていうのもね、ほんと、こういう友達がいるっていうのはいいものなのかもなって思わされましたよ。私にはいません!

『江戸の蔦屋さん』、これゲスト扱いか。この漫画のエッセンスをコンパクトにまとめて見せて、とてもよかったと思います。蔦重にはツキモノが見える。ほいほいと締め切りをまくって人混みに逃げていく歌麿も、ツキモノさえ見えればすぐに見つかる、追い付ける。そんな蔦重、せっかく捕まえた歌麿放り出して伽羅に声をかける。ああ、そのツキモノからはこの子が後の写楽とわかって、ええ、いずれ写楽として大成する若い絵師に入れ込む蔦重。袖にされたことが悔しくって、おのれ見ていろ、美人画を完成させてみせると発奮する歌麿。ええ、シンプルに面白い。しかもこの歌麿の発奮もね蔦重の思惑どおりってんですから、いやもう、やってくれました。

天国のススメ!』、面白かった。傷んでしまった地蔵堂。それを見ていたわしく思った十子がですよ、制服のスカーフを地蔵の首にきゅっとむすんでみたことではじまる地蔵の恩返し! しかし、その目が怖いよ! 幻術でもって桜沢に接近し十子の情報を得ようとするとか、さらに十子の望みが太一と知らば、獲りにいかねば…。って、ヤバい! ヤバいよ! しかし太一もたいしたもので、この危険を察知するんだ! アグレッシブ十子の飾らぬ魅力が見事に描き出されてるのも今回ポイント高いですね。地蔵堂を自力で直すという。おお、大工仕事だ。そしてそれが太一と過ごす一時となるというのがですね、ほんと、よかったなって。また太一にとっても十子の魅力、美しさをよくよく知る機会になったのかも知れませんね。でもって、ここから落ちにかけての展開もすごくって、うおお、地蔵、アグレッシブ! ほんと、怖いから!

  • 『まんがホーム』第31巻第9号(2017年9月号)

2017年8月1日火曜日

Splatoon 2

 『Splatoon 2』、やっぱり大人気ですね。先行試射会、前夜祭とだんだんに盛り上げていって、そして発売。前作から変わってない部分があれば、新規に追加された要素もあり、それぞれが話題。で、見た目あまり違ってないように見えるけど実は変わってますっていうところが結構な問題に。人によっては変わってよかった! けど、変わってしまってさあ大変! な人もありまして、地味に弱体化してるブキの愛用者とかはまさしく後者でありますよね。さて私はどちらなのかといいますと、どちらなんでしょうね? 正直申しますと、なんともいいづらい状況にございますよ。

変わってしまった点。愛用していたブキがまだ登場していません! うわあ、これマジかあ。前作では頑なにスクイックリンを使っていたために、他のブキを活用できなくなってしまった。それではつまらない、もったいないというので、2ではいろんなブキに触れることにしよう。そう思ってはいたのですが、まさか別ブキへの乗り換えが必須になってしまうとはまったくの予想外でした。

ですが、仮にスクイックリンがあったとしたらどうだったでしょう。2ではブキの性能や使い勝手に直接影響する部分に変更が加えられたとともに、ステージデザインなど間接的に影響する環境もずいぶん違ってしまいました。具体的にいうと、前作よりも開けた場所が減ってしまった。高低差や勾配が増えて、高所からの奇襲、低所からの突撃がしやすくなった。また地味に射線を遮る障害物も増えて、正直チャージャーはかなり苦しくなっていると思う。それでも射程の長いチャージャーだと戦いやすいかな? スクイックリンみたいな射程の短いチャージャーだと、そこに敵がいることはわかっていても狙えないみたいなシチュエーションも増えそう。突然目の前に現れた敵にも即座に対応できる、それくらいの技術がないとやってられないブキになるんじゃないかなあ。そんな予想をしています。

なので、否応なしに別のブキに乗り換えないといけない。2の環境では、ローラーのダメージゾーンがよりシビアになったり、ダイナモが以前のように塗れなくなったりと、まあ結構な変更があるらしくって、だから習熟するならシューターを選ぶのがよさそうかなって感触です。ヒッセンが馬鹿みたいに強いって話題ではあるんですが、いやこれ困った。前作ではスクイックリンに行き詰まるとヒッセンを持ってたのですが、今だと強ブキ使いやがってみたいになりそう。いや、それでいいと思うんですけどね。でもみんながヒッセン使ってて、ヒッセンだらけっていうのも嫌じゃないですか。

N-ZAP使ってます。スプラシューターも試してみたんですが、無印のスーパーチャクチ、コラボのジェットパックは、どうも自分にはあわないみたい。なので消極的にでも気軽に使えて、チーム全体を底上げできるインクアーマーがやりやすいかなあって。これは前作のスクイックリンα、バリアに慣れてたことも大きいのかも知れませんね。しかしインクアーマー、強いですよね。これ、チーム全体に効果があるっていうのが大きい。ほんと、今インクアーマー優位だから採用してる人、各チームに最低ひとりくらいはいるって感触で、もしこれが今後も優勢ならなおスクイックリンはつらくなりそうだなあ。

シューターメインに移行して十日ほど経過して、ようやくシューターの戦い方がおぼろげながらわかってきた気がします。いや、わかってはいたんですよ。だって前作ではしこたまシューターに肉薄されて、手を焼かされていたんですから。けれど見てわかっていても、自分でできるかどうかは別問題。撃っては潜り、機敏にフットワークを活かしながら肉薄、有効射程から交戦優位の距離まで踏み込む、その感覚を会得しないといけないんだなあ。とか思ってたら、マニューバーにやられるやられる。スパッタリー? なお悪い。距離を保てばいいってのは理解したんだけど、ものすごい勢いで距離詰めてくるからなあ! ほんと、うまい人にはかなわない。自分は味方がいてくれないと駄目だわ。このところすごく実感させられてる。

最近はジャイロ感度を上げてみたり、そうするとブレやすくなるエイムをどう安定させるか試行錯誤したりしているところです。ああ、そのせいなのかな、左手の薬指、小指がすごく痛い。コントローラーを安定させるために、かなり力入れて握っている模様。ブレス オブ ザ ワイルドではそんなことなかったなあ。これ握力ついたら痛みも軽減されていくのか、あるいはゲームを休止しないことには治らないのか。わからないけど回復しなかったら困るなあ。