2017年8月7日月曜日

『まんがタイム』2017年9月号

『まんがタイム』2017年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』代理が懐中電灯手にギャッと驚いていて、ええ、夏ですね、怪談ですよ。おばけに、妖怪に扮した女性陣。『まりあ17』まりあは化け猫? 猫娘? に扮して、なにげに萌え寄りかも。『瀬戸際女優!白石さん』はオーソドックスに幽霊ですね。『ボンジュール!仲居さん』サラはろくろ首になってまして、いやしかし輝くような笑顔! 首が伸びようとサラは可愛いんだなあ! 怖さよりも愛らしさ際立つ表紙であります。

『さわらせてっ!あみかさん』。沙織が弱ってます。いつも散らかってる部屋がきれい。親戚の集まり、それが嫌で嫌で、逃避で掃除しまくった結果だというのですが、結果的にやっぱり嫌な目にあって、って結婚とかなんとかかんとか? まあ、ああいうの嫌なものよねえ。ともあれ、なんとか癒しをとあみかに求めるのは、結局のところ肉だっていう、ほんと、変態性によって人間性を犠牲にしながら回復していく沙織が立派でした。温泉にいく、そういう話になったのだけど運悪く参加できないまひろ。そんな彼女に兄が与えてくれた温泉気分。こいつがまあ堂に入ってて、ほんと、この兄さん優秀ですよね。行ってもいない温泉のお土産とか、最高のナンセンスです。

『秘書の仕事じゃありません』、これもまた実にナンセンス。スリット秘書仲間から避暑地に誘われて、旅行かと思って喜んで参加したら、スリット連盟の研修だという。いやまあ、レクリエーションみたいなのも多いんですけどね、エステとか、ほんと合理的なのかどうなのかさっぱりわからないけど、露出してるスリット部分だけ日焼けしている。ゆえにスリット部分を重点的に。すごい発想だと思いましたよ。秘書技能向上といって食事作ってみたり、秘書に必要な技能といいながら、自分達のうさばらしのカクテル作ろうとしたり、って、いきなり度数の強いのいくんだなあ! そして夜は怖い話、って、それ業務上知りえたヤバい話だ! ほんと、おかしい。終盤のスリット専門店とかも、この避暑地、どういう場所なのか、いろいろ謎が残りましたけど、ほんと方向性がおかしくて、けど行動力はありあまってる、そんな人たちならではの展開でありましたよ。

『おませさんと憂いの31』。清高涼二はビジネス翻訳者。仕事では実にキレる? そんな雰囲気なんですが、どうもいろいろ微妙に不思議なところがあって、資料の読み込みで「村八分イン・ザ・HELL」? これが後半に関係するのかなと思ったら、そういうわけではなかった模様。さて、姉の娘、きよたかつぐみ4さいを一日預かることになりました。仕事しながらでも大丈夫かと思ったら全然そんなことなくて、いろんなアピールに心揺さ振られたり、またレールからはみ出て大事故、お絵描きのダイナミックさに色を失ってみたりと、慣れない子供相手に四苦八苦ですよ。事前にしてたシミュレーション、その綿密さはこの人の性格よく表していて、けどそれが全然通用しなかったり、またそこにかかってきた電話の受け答え、微妙に間違えてますよね、変な趣味持ってんじゃないかと誤解されたり。さてさて、この一日の重労働。子供相手に遊んであげたと思っていた涼二だけど、それはつぐみにしても同様で、ああ、そうか、涼二、遊んでもらってたんだ。この認識の齟齬、いかにもって感じでよかったですよ。

『両手に花村さん!』は、双子の花村さん、衣服を交換して互いに入れ替えやってみました。それで出勤してみたら、見事に皆勘違いしてくれるんだけど、おお、やっぱり店長はどんなに可愛い格好しててもみのりはみのりと気づいてくれるんですね! すごいや店長! と思ったら、いやどうなのか、私服とか全然意識してないのか。喜んでいいのか実に難しい状況ですよ。店長の妹、ミサもちゃんと気づいてくれるんですね。それで大好きって、ほんと、やっぱり自分のこと自分ってちゃんとわかってくれるの、ポイント高いですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』。白石さん、引っ越しを決意ですよ。そうか、族時代の恋人のこと、ずっと思ってたんだ。とはいえ、あの写真微妙だな……。ともあれ新しい物件探していたら、白石薫だって写真撮られちゃって、そこに金剛力様お待ちしておりました、別人とアピールしながら助けてくれた不動産屋店員の有能さですよ。VIPルームもありますよ。白石薫のファンだともいってくれて、けどそれですごい部屋出してくるんだ。家賃月80万円! すげー! ちゃんと状況説明すると手頃な物件も出してきてくれて、でもほんとポイント高い。台詞の練習とかなさるでしょうからと、遮音性の高い部屋。歌手の男性を呼んでも大丈夫ですよとか、妄想が広がっていくのね、ほんと、この皆が夢見ている白石薫像と実態の乖離、定番の面白パターンでありまね。しかし今回は、そんなファンの夢に応えようとトレーニングにいそしむ白石さんの姿など描かれて、ほんといい人ですよ。さらにはふと見掛けた不動産屋店員さんのプライベート、お父さん仕事がんばるぞーっての見ちゃってね、情にほだされちゃってね、この人情派! そんな白石さんにもついついほだされるってものですよ。

  • 『まんがタイム』第37巻第9号(2017年9月号)

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