2023年12月31日日曜日

大晦日は休みます

例年は今年見た映画を振り返るのですが、今年は一本も見ていなかったので、大晦日は休みます。

2023年12月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号、一昨日の続きです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

本棚に潰されることで、大正への再度移行を果たした紡。時間、タイミングを計ったつもりが、すでに地震が起きた後。銀座はそこかしこで建物が崩れ、街路には瓦礫が散乱。そして遠くには火の手が……。

この状況で、珍奇な格好をしている怪しい女と目をつけられた紡を助けたのは、他ならぬ旭。唯月を救うべく、単身銀座へと赴いたというのですね。

唯月が銀座にて地震に巻き込まれたのは自分のせい。旭から聞かされた話に責任を感じた紡。必ず唯月を助けて戻ると約束する彼女に、旭、自分の着物を脱いで与えて、その場を去っていく。この時の旭の心境やいかに。よほどの覚悟、決心のあったものと感ぜられ、胸に迫るものありました。

紡の耳に届いた鈴の音。銀座に火がまわるまでに唯月を見つけて逃げられるのか。さあ、いよいよ佳境です。

『mono』

山梨パンのレビュー動画を撮るために、パンを買い集めていきます。それはいいんだけど、事前にどのパンをレビューするとか絞っておかないものなの!? 暗くなるまであと30分くらいしかないというのに、さつきの長考。あかん! 段取りとかリハーサルとかしてないんか!

あまりのぶっつけ本番ぶりに驚きが走ります。

さて、なんとかパンを購入して山の上、和田峠みはらし広場に向かいます。で、のっけから偽田島ならぬ猪俣がしゃべるしゃべる! ほんと事前にある程度台本作っておかないものなのか。

あまりのぶっつけ本番ぶりに怖れおののきましたよ。

それにしてもみんなマイペースで、桜子はなかばレビューを諦めてるし、でもってさつきはカレーづくし。しかもフライドチキンを突っ込んでアレンジしてくるときた! いや、これはポイント高いのでは? レギュレーションにも違反してないし、ちゃんとパン屋の商品だしで、いやしかし序盤からこのカオスっぷり。続く撮影もちょっとばかり心配になりますね。

『恋する小惑星』

星空サマーキャンプ(仮)に参加できるのは5名まで! なので現役部員と顧問で満員。OGたちはといいますと、隣のキャンプ場に泊まります。ああ、これでみんなで参加できるというわけだ。久しぶりの大所帯? これはにぎやか、楽しくなりそうな予感ですね。

観測の目標も定まりました。小惑星帯を撮影し、画像処理した後に移動天体を目視探索。見つけだした候補天体の確認にはソフトウェアの力を借りるというのですが、当初予定の天体シミュレーションソフトではなく、石垣島天文台で使われていたソフトを使うことに。そのつてを手繰っていく先生の手腕、積極性、ネゴシエーションの鮮やかさに、さすが大人だ! と感心してしまいました。

そしてサマーキャンプがはじまります。まずは現役生たちが堂平天文台に到着。レクチャーを受けているというのですが、OGたちはというと、まず渓谷で桜が石に捕まり、そして堂平山頂にてはイノが三角点に捕まる! ほんと、多様にして広範な興味があっちにこっちに引っ掛かって、いやもう到着までも大変です。

さあ、いよいよサマーキャンプの目玉、天体望遠鏡のお目見えです。みら、あおにとっては高校最後の夏。はたしてなにかしらの結果は得られるのでしょうか。乞うご期待の数日が待っています。

2023年12月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年2月号、一昨日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

サンライズ荘に置き去りにされていた謎のスーツケース。不審物発見と大家に知らせるわけですが、いつにない緊張感ですよ。極道映画で見たことあるやつ! といわれて、ええと、爆弾かなにか? と思った私は極道映画の解像度がずいぶんと低い! ああ、なるほど、かたづけた組員を送りつける系のやつ! 極道系じゃないけど似たようなの見たことありました。

察しが悪いわけですよ。

しかし七恵の反応がおかしい。佳が入ってるんじゃないかと、佳に問い掛ける。落語かよって佳の返しもいいですよね。とりあえず住人は全員ここにいるから、誰かが襲われたとかそういう心配はなさそう。じゃあなんなのか。落とし物の線はないだろう、からの鬼の柄、さらには通りすがりの暴走族が介入してきて大騒ぎというの、この一連の流れでラストに繋がる可能性を一気に遠ざけたんだ! 本当、抗争を嗅ぎつけて駆けつけてきた姫子を見てなお、このラストは予想ができず、というか姫子の持ち物だったんだ。本当に意外な展開でした。

いつもそつなく事態を収める人が騒動の張本人になっていたという異例の展開に、驚きながらも笑いをさそわれずにはいられない。ええ、普段は見せない表情を見せてくれたところもまたとてもよかったです。あの、でへへーとか、本当にレアだと思います。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

週末に駅前でイベントがあります。その感想が、こんななにもないところにイベントがくるなんて一色というのがこの地方特有の感覚表していて面白かったです。だって、もうちょっと都会でやるもんじゃないのとか思ってそうで、でも交通の便はわりと悪くないから、遠くの人だとそんなにかかる時間が違わないっていうの、なるほど納得、盲点でした。

今回の八重の都会チャレンジは駅弁でした。そうか、八重ちゃん、新幹線も乗ったことないねんな。そんな八重が、皆とのお昼、一緒にお弁当を食べる時に旅情をかきたてるアナウンスをしてくれる。最初、なんのアナウンス? とか思ってたんですが、東京駅出発しましたからの6分後に品川、17分後に新横浜。律儀にタイマーかけて伝えてくれる八重の本気が、まさしく八重らしいと思わされたのでした。

そしてラストの皆の後ろ姿。みんなで遊ぶならどこでも楽しみという、その言葉にじんとさせられました。みんないい友達だなあ。素敵なしめくくりでありました。

『通勤通学クエスト』

今回の梅子の課題。こちらから誰かに話しかける? 竹重、松島みたく友達が多い人は、失敗を怖れず自分から話しかけていく。断られても気にしない。その姿勢に近づこうとちょっとチャレンジしてみるんですね。

学校からの帰り。見かけた猫と遊んでいたら、そこに桜井さんが。寡黙な人。けれど、ねこさわる? と話しかけ、一緒になでる。そこでなんとか話を繋げようと頑張る梅子がいい。じぶんちの猫の話をしてみたり、そうしたら桜井が興味持ったりしてくれて、この得意でないことでも挑戦して、そしてうまくいったことが梅子の自信になっていく?

自分のことながら驚いてますよね、梅子。そして翌日には普通に桜井とあいさつできるようになって、ええ、これは梅子の確かな一歩ですよ。世界を広げましたね。自信をつけましたね。素晴しいです、梅子さん。

『オネェの恋のはじめかた』

ああ、時宗、ピンチですか?

文化祭の演劇に力を入れている時宗。その様子を見て、なぜ高校では演劇部に入らなかったのだろう、疑問を持った桜子が時宗に聞くんですね。そうしたら、ちょっと冗談めかして答える時宗の、全部の言葉を全肯定していく桜子! 眩しい! このピュアさはぜひとも保存されてほしいものです!

さて、時宗がいうんです。演劇が好きな理由はあるって。舞台の上だとどんな役柄でも否定されないじゃない? この言葉の向こうにある彼の本心。冗談めかして、かき消そうとはするんだけど、やっぱり桜子はストレートに受けとめて、今ではもう完全にこのキャラクターで押し切れるだけの強さを持ってる時宗も、自分のありかたに迷ったり悩んだり苦しんだりしたことがあったのでしょうか。そして今、演劇部に入っていないのは、自分自身に対する迷いやなにかを吹っ切って、誰にも否定させないだけの強さを身につけたからなのでしょうか。

いろいろ思わせてくれる言葉でした。そしてその言葉は桜子にも響いて、だからこそ自分だけは自分を否定してはダメという、その言葉も同じく響くのでありましょうね。

さて冒頭にいってました時宗のピンチ。立ちくらみした桜子を助けるためにかばった時宗。足をひねってしまった!? 舞台の本番目前にして負傷。これ、痛みを押して舞台に立つのでしょうか。これはちょっと心配になる展開。ドラマの予感です。

2023年12月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号、発売されました。表紙は『紡ぐ乙女と大正の月』。いつになく凛々しさをたたえた紡。いざ唯月を救わんと大正に向かわんとするその意気が漲って、周囲に舞うは白い羽根。これは、天女としての紡の降臨でしょうか。今号では巻頭、いよいよ佳境を迎える物語にて、紡はいかな活躍をして遂げようというのか。奇跡によって奇跡をおこそうとする、そんな紡の飛躍にここは一心、思いを委ねるばかりであります。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『押しかけ女房、コドモ付き!』

未来からやってきた自分の子供。しかし相手は女、私も女。こんなことってあるんだろうか。当然詐欺かなにかと警戒するのが道理。しかし子供にほだされ、家にあげてしまった。ここからはじまる不思議な会話。未来では女性同士でも普通に子供がつくれる。ということは私はこの女と結婚することになるのか?

いえ、過去の偉人の遺伝子バンクから作りました。

いまだ知らぬ、成しえぬことが、次から次へと開陳されて、喜んだり狼狽したり、もう本当に感情が忙しい。なかなかに穏かでない状況に放り出されてしまうのですね。

連載1話目は、前提となる状況が提示され、そして主人公高坂華子が謎の女ミライの連れてきたノゾミを認知? するにいたるといったところ。とりあえず、ノゾミは家に通そう。しかしミライは受け入れない! 一線を引く華子のいまだ解かれぬ警戒心。これが今後どう変わっていくか。それこそが見物でありますね。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

どえらい運命を背負わされたもんだ! タイトルにあるように、羞恥心をエネルギーとして力を発揮する魔法少女。この厄介なシステムに適任と、魔法少女のマスコットから、さらには憧れの先輩から見初められてしまった少女の物語。

はいいのだけど、なにをやっても失敗しては、そのたびに恥ずかしい思いをしてきた。その記憶にすらさいなまれる主人公の羞恥の情景。これは思いすぎるがためにより恥ずかしくなってしまうやつではないのか? あるいはそろそろ慣れてきて、ちょっとやそっとのことでは恥ずかしいだなんて思いもしない、そんなメンタルになったりしたりしないのかい?

とか思っていたのが、まさか先代魔法少女に起こった悲劇であったとは!

布面積を減らすことで、羞恥エネルギーをまかなってきた先代は、ついには貝殻ビキニ姿になってなお恥ずかしい気持ちがわいてこないまでに達観してしまった! って、先輩、そんな格好しても恥ずかしくないって、もう末期ですよ! その末期先輩から、次は君だとバトンを渡されても困る! というのが今回の物語。

ほんと、これ、どうなるんだ。いずれこの運命を受け入れることとなるのでしょうか。だとしたら、いずれは貝殻水着の境地に!? 初回からいきなりノーフューチャーです。

『まんまるの恋慕』

ひまるの秘密。それは望くんが好きということ。あまりに好きすぎて妄想にふければ、ちょっと人には見せられない表情になってしまう。この秘密を知っているのは友達の巴音だけ。というのですが、巴音はもうひとつひまるの秘密を知っている。

それは猫になってしまうということ。

くしゃみをすると猫になる。って、結構ヤバいな、これ。くしゃみなんて、そうそうめずらしいことじゃないから、油断すれば即猫じゃないですか! かくして今日も授業中に猫になってしまい、おっと、服はそのまま残されちまうのか。ヤバいな。うかつに戻れないパティーンだ!

くしゃみをすれば人に戻れる。って、これもヤバいな。うっかり戻ると全裸なのか!

ともあれ、結構危険な体質? のひまるだけれど、猫になったら望と接触できる? これを機会にもっと仲よくなれるといい? いや、でも猫のひまると人のひまるの接点、知ってるのは巴音だけだからなあ。今のところなかなかにむくわれなさそうな恋模様であります。

『ファルクスと白紙の帳簿』

奴隷制のあるこの世界では、身近に接してきた奴隷を売買するのも普通のこと。屋敷のお嬢様、ファルクスのもとで働いてきた奴隷のアトラスは、今日をかぎりに伯爵に売却される運命。ずっとお嬢様と一緒にいたかった、そう願うアトラスだけれど、それは身分が許さない。

かくして、奴隷の少女アトラスは、お嬢様への最後の奉仕をすることとなったのでした。

商談相手の伯爵との狩りの助手からディナーの給仕までつとめることとなったアトラス。これもすべて商品としての自分の価値を見せるため。お嬢様との一緒の時間を惜しむようにしながら、一緒に狩りをするアトラス。その手腕は伯爵のお気に召したようで……。そして買い取られた後は、娼館に送られ消耗品のように使われることが言明された。

ずっと大切にしていたアトラスの今後がしのばれたか、ファルクス、アトラスを売ることができずに手元に置いてしまったという話。この人情譚のその向こうに、奴隷制度があり、伯爵の娼館ですり潰される人たちがいるという、闇の部分に心が重くなりました。

『アクは延べよ!』

外道みつき、裏社会で暗躍するエージェントなのに貧乏なのか。今回の任務は財閥の令嬢の営利誘拐。5千万を要求するというのですが、そんな安値だなんて許さない! お嬢様から値上げを要求されるというから形無しであります。

仕事での誘拐かと思ったら、みつきの単独犯みたいですね。ともあれ、お嬢様の身代金としての5千万。みつきにとっては大金なれど、お嬢様にとってはぽいっと会社をスナック感覚で買っちゃう程度のおこづかい。その感覚の落差あり、さらにはこの身代金を元手にビジネスを起こし資産を増やしましょうとのプレゼンが。

まったくもっと前提からして感覚が違うというのですね。

こうしてお嬢様のビジネスプランに組み込まれてゆく外道みつき。これは更生のチャンスでは!? 少なくとも安定した生活を得られそうな予感。こいつはうらやましいかぎりです。

2023年12月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。来年は辰年、ということで龍にまつわる衣装で登場。山下さんは、金色の龍があしらわれた中国服を着ましてね、武術の型をびしっとキメてかっこいいんですね。『小森さんは断れない!』しゅりは、龍の絵柄の晴着ですか? このシックなモノトーン。不思議と若いしゅりに似合って素敵です。そして『らいか・デイズ』らいかは、龍の着ぐるみ! ああ、見事に持っていきますね。また似合ってるのがニクいです。

『となりのフィギュア原型師』

プラモデルの予約に、発売日に出遅れてしまった半藤です。悲しいかな、直前に売り切れてしまって……、いやなんだひとり前の人、えらい個性的だな。と思ったら半藤の昔なじみでありましたか。

専門学校時代の知りあい。課題そっちのけでプラモデル作ってたらしいですが、いいのんかそんなんで!? と思ったら、今は雑誌に掲載されたりするプロのモデラーなのですね。ならいいのか。

この男、鷹村轟太郎。やたら熱い男。というか、どっか違う漫画で見たことあるような男。ロボ一筋、量産機命でやってきた男。そんな鷹村が美少女プラモ、美プラに挑戦することになって困惑! この窮状を、我らがヒロイン実方せつかとともに半藤が手助けするというのですから、熱いのですよ。

でも、わりとせつかのアドバイス、暴言ぎりぎりよ? しかしこの暴言が鷹村、そして半藤の目を開かせる。熱い! そしてついにできあがる鷹村の理想の美少女像! イケる! これはイケる! いやほんと、これは好評だろうというの、わかりますわ。

からの、まさかのせっちゃんリニューアル! イケる! これはイケる! ほんと、せっちゃん、奥が深いお嬢さんです。

『アイドルはお忍びchu♡』

扉の芙蓉殿、最高でありますな!

さて、今回は調べものをしに図書館にいきますよ。目指すは富山市立図書館。そこにはガラス美術館も併設されていて、へー、そうなんだ、富山県ってガラスに力を入れてるんですね。

皆で見てまわるガラスの美術館。ああ、そうか、それで扉の芙蓉殿、眼鏡着用だったんだ。

休みを利用して富山にきた紗鳥。気あいを入れて新しい靴はいてきたために靴擦れできちゃって、痛みを気にしてるところを芙蓉に気を使われるのね。こうしたライバルながらも助けあう仲。いい関係でありますね。こうしてだんだんと深まるものもあるのだろう。ええ、今回はまさにそんな感じ。素敵な仲間になっていきそうです。

『おだまき君の道草ごはん』

小麦の恋する気持ちが、だんだん自覚されつつあるこのごろ。今回も、病欠した苧環のためにプリントを届けにいく道すがら、風邪に効くと教えてもらったオオバコを、そしてヒシ、キキョウを摘んでいく小麦。そんな自分に驚きを感じて、そしてそこに通り掛かった苧環の姉、ナナから聞かされた歌。そこに自分の恋の気持ちをはっきりとさせる小麦なのでした。

本当に、このところの小麦は感情豊かで素晴しい。今回も本当にそう。

けれどそんな小麦が、病の床に伏す苧環に、同居は嫌かななんてこといわれてショック!? と思ったら、そうか、苧環は小麦とふたりで金星に住むんだ。って、ふたりで住むこと確定なの!?

ああ、この発言、ちょっとした苧環の本音爆発だったのではないでしょうか。苧環、よもや後から取り消すなどするまいな。

『ヤンキー、ザコ男に片想い』

ヤンキーの比護から思われている座古田。しかし座古田はまさかそんなことになってるなどとは露知らず、どちらかというとビクビク怯えることも多かったりするのだけど、それでも比護が悪くいわれてるのを聞くと気持ちが落ち着かない。

運動会のリレーの練習の件で、比護にうっぷんが溜まっているクラスの皆。好き放題に比護のこと悪くいっていて、比護自身は気にしないというのだけれど、座古田、ここでしっかりと前に出ましたね。

比護が運動会の練習に力を入れてるのは自分のためなんだ。帰りのホームルームで自ら皆にそう告げる座古田がかっこよかったのですよ。もしこれをいったら矢面に立たされるのは自分かも知れない。そう思いながらも比護を悪者にはできないと、あえて自分がすべてのうっぷんを引き受けるんだとばかりにしっかり発言してみせた座古田。これには比護もぐっときたのではないでしょうか。

この漫画、次回で最終回だそうです。結構気にいっていたんですよ。ラストということは、比護の思い、座古田に届くといいですね。

2023年12月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号、一昨日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

理想の女の子、陽彩印、すなわち推しと話すことになってしまった音子。しかしそこまで緊張するものなのか。ナチュラルヒロインとネコかぶりヒロインの対話は、なんせ音子がモデルにしているのが印なものだから、どこかしら他人のような気がしなくって、という不思議な対話。

しかし会話が進んでいくと、ちょっと話が違ってくるのが面白い。なんと、印もネコかぶりヒロイン疑惑が出てきてですね、かわいいとはいわれなれてる、私ってかわいいから、話の流れがなにか不穏なものになってきて、あれあれ、ちょっと癖が強いよこの子? と思う間もなく、かっこいい私になりたい、具体的にいうと変身ヒーロー。

また音子とは違うベクトルで、思ってた子と違う、が発生しちゃってるんですね。

舞台での音子を見て、自分の秘めた思い、憧れのヒーローという夢を叶えたくなったのでしょう。と、ここまではいいとして、そこで音子、なぜ地の自分をさらしちゃう!? ほんと、読めない展開になってきました。互いに本当の自分を見せて、秘密を共有する仲になろうということなのでしょうか。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

内湯の壁画の話が続きます。ムーダの紹介でやってきた壁画師のピルタ。内気そうな女の子だけど、その腕は確かであるらしい。壁画の画題、ハルティー山についても、ずっと見てきた、目をつむっても描けるくらいと大変頼もしいのですが、銭湯の富士山に向けるルナの気持ちに触れて、迷い出してしまうというのですね。

ここで同じく迷っているのがスラー。異種族熱波師大会に参加するにあたり、自分の持ち味、スライムロウリュだけでは弱いのではないか。調べれば他の参加者はもっと派手だったりアピール力に長けていたりと、このままでは太刀打ちできない。

ピルタにせよスラーにせよ、自分の力、持ち味、個性に疑問を持ち、迷走しつつあるというのですね。

はたして悩めるふたりを力づけ、その能力を発揮させる、そんな手はあるのでしょうか。そこにどうルナは関わっていくことになるのでしょうか。ちょっとした正念場でありますよ。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

高瀬と江田、恋人になったふたりはもうすっかり打ち解けた? 一緒にドールの展示会にいったりして、ふたりの時間を大切にしつつ、ドル活にも余念がない。そこでの会話も、ひとりじゃ思いつかないこと、誰かと一緒にだからこそ作り出せるもの、まさにふたり、ともにあることの意味や大切さに目を向けさせるようなことを話していたというのですね。

そんなふたりの今回の共同作業。高瀬の家で、ふたり一緒にドールの撮影。江田の作ったドールヘッドをお披露目するために、一緒に着せ替えさせて、撮影して、楽しく充実した時間を過ごすというのですね。

そして、江田、はじめての恋人の家にお泊まりイベントですか! というか、太陽光でも撮影したい、朝から撮りたい、完全にドール一色になってる高瀬がもう本当にこの人らしくって、いやもう、なかなかスムーズには進行しなさそうな恋人関係。でも、これがこのふたりのテンポなんだって感じてほほえましいのですね。

『オールドヨコハマラジオアワー』

オルヨコ終了のきっかけになったのは月餅回リターンズだった可能性が高い。なぎさからもたらされた情報をもとに、悲劇を回避すべく台本を書き換えるハラスちゃん。これで新社長を激怒させることもなくなり、ひいてはスポンサー離れに起因する番組終了を避けられる!?

避けられませんでした!

どうしても月餅を顔にスタンプしてしまうルールー。どうしてもこの流れは避けられないものなのでしょうか。かくして新社長は激怒して、番組終了の流れ? となるところを、ハラスが謝罪に訪問。すると先にルールーが謝罪していて、よしこれでなんとかなる? と思ったら、社長の怒りはこれでもおさまらない!

ピンチ! となったところで、ハラスとなぎさが考えてきた月餅イメージアップ企画が刺さって、最初の危機は回避されたんですね。

しかし、おそらくはまだ終了の可能性は残る? 次になぎさたちが対処しなければならないこと、それはなんなのでしょうね。

2023年12月25日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、一昨日の続きです。

『ぬるめた』

お、ちょっと昔ばなし? 小籠とさきなの出会った頃。誰に対しても興味を持たず、尖りまくっていたさきながですよ、こごめを敵にまわしてしまい、大事な人、すなわちちあきにちょっかいかけられてしまうんです。母の死から誰にも心を開かなかったちあきが、こごめの対人スキルの高さによって攻略されてしまう。全部、さきなへの面当てだったのですが、それがいつしかこの3人の独特な人間関係を築かせるにいたるというのが面白い。

というか、キレまくってるさきながおかしい。で、さきなをキレさせるためのこごめの策略。まさか一緒の布団にはいってちあきにチューですか!?

キレた挙句に一線超えてしまいそうなさきなさんですよ。ほんと、このままいきつくところまでいけばいいのだと思いました。

『SAN値直葬!闇バイト』

闇のクリスマスフェア。えらいことおっしゃる店長ですが、最初は反対してたあかりが特別手当てちらつかされて途端に手のひら返すくだり。さすが、あかりさんですわー。としかいいようのない鮮やかさでした。

こよとなごみが着せられたクリスマス衣装。ああ、ふたり可愛いですね。じゃああかりはというと、まさかのショゴスちゃん。そこからの皆の働き? なごみが今回も活躍しましてね、アラクネーを召喚しちゃうっていうんですけど、ほんとこの店のお客、いろいろとヤバい。で、こよがそのあたり店長に聞くの、ちょっとしたナイスプレイだったのでは?

この店の、あるいはこの世界の立ち位置、状況というのが見えてきた気がした。この漫画の世界観を理解するために、結構重要なエピソードだったのでは? と思ったけど、あかりのいうように店長の戯言だったらどうしよう。

そしてラスト、皆の南極出張が決定です! って、唐突に遠いな! でも今は南極は夏。それなりに涼しくてすごしやすいかもですよ。でも、やらされることがやらされることだからなあ。古のものも暗黒ぬいにしちゃうんですか? というかショゴスは役にたてるのか? なかなかちょっとした危険な任務でありますよ。

『ギャルとネクラの吸血関係』

いよねに吸血鬼の能力、チャーム、魔眼が効かないの。これ、てっきり体質とかかと思っていたんですが、違ったんですね。今回提示された新事実。いよねが祖母からもらったネックレス、それが吸血鬼はじめ邪悪な者から持ち主を守っている。なに気なく触れたまくるに強烈な痛み。さらにはバンパイアハンター、アクアにも手痛い一撃。ええと、バンパイアハンターも邪悪なのですかい? 毒をもって毒を制すみたいなやつなんですかい? なかなかアクアも謎の人ですね。

ネックレスの由来、いよねの母から聞くことができました。いよねの祖母が子供の頃に親友からもらったものだという。その親友というのが吸血鬼の姫で、友達を同種から守るためにと贈ったのがそのネックレス。

ということは、バンパイアハンターが攻撃対象になるの、アクアが邪悪だったからじゃないのかも知れないね? よかったね、アクア。まだわからないけど。

そのネックレスを外そうとしたいよねを制止したまくる。その時の気持ち、不安や怖れが、すなわちありのままのいよねが好きというまくるの感情を表しているようでよかったです。いよねの変化をただ怖れただけ、って可能性もあるけど、それよりもロマンティックな方を採用したくなる、ふたりはそんな関係でしょうから。なんて思った展開でした。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

壱与はやっぱり有能なんだなあ。神社もクリスマスイベントに参加する。でも神社だよ? 異教の神の社がキリスト教のイベントに参加していいものなの? とか思っちゃった私は、壱与からさんざん罵倒される側の人間なのだろうと思います。あまんじて受けましょう。

壱与に意見されて、イベント参加に踏み切った桜子が発案したのがイルミネーション。壱与に頼んでPCでイメージを作ってもらうのですが、それを商店街会長に自ら持ち込むというやる気を見せた壱与。まあ、悪いこと考えてますよね。ほんと、予算度外視で飾り立てられた神社は、全力での壱与推しスポットとなって、まあ祭神を祀るという意味からしたらこれでいいのかも知れないけど、まあ、予算がなあ。

集客力を高められた、その手腕はさすがだけど、結局はわからされる壱与様。でもこれ、なかばわからされる結果になるとわかっててやってるんじゃないかなあ、なんて風にも思えてきて、だってこれだけ有能なお狐様よ? みたいに考えれば、壱与はちょっとしたチキンレースを楽しんでいるのかも知れません。

2023年12月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号、一昨日の続きです。

『スローループ』

釣りから帰ってきた一花と楓。釣果の調理といくわけですが、その前に使いきれなかったサイマキ、車海老を下拵え。釣り餌の残りがそのまま人の食事になるというの、なんだかちょっと面白かったですよ。そして風呂からあがってきた一花がマゴチ、イネゴチを調理するのですが、この調理の様子をレシピとともに淡々と追っていくのが不思議と楽しい。

そうなんですよ。今回はほぼレシピ、マゴチと車海老を使った料理の作り方を楽しく学ぶみたいな誌面になっていたというのに、それだけで妙に充実を感じて、それは一花と楓のキャラクターがあったからなのか、あるいはその語りの筆致がゆえなのか。

おそらくはそのすべてなのだと思います。ただレシピが紹介されるだけでなく、白子と卵が入ってたと気づいてからのビールとか、そういうキャラクター同士のかけあいがはいることで、レシピもそしてかけあいも面白くなる。よりキャラクターについても好きになる。そうした相乗とでもいうような作用があるんだと思わされたエピソードでした。

『球詠』

マジか! あの状況からいかに逆転していくかという、その様が描かれるものだと思っていたものですから、いやあ本当に驚きました。新越谷、4-3で敗退!

そうか、まだ春大会だから、そこまで勝ちにこだわる必要がなかったのか。にしても、シードのランクは低くなってしまう。ということは夏大会での試合数が増えるってことかな。その分見どころも増えると思えば、読者的にはよいのかも。それに今回の試合で、コンパクトに一年生たちの個性や強み弱みなど見えてきて、そしてさらに今回この後に描かれた上級生の会議にても、これまでの振り返り含め、今後の一年生育成の方針をともに、新入部員の位置づけなどが見えるようになっている。

ええ、この数回描かれたのは、これからの一年間を見通すための下地作りであったのかも知れませんね。

そして今回ラスト、中村希から小町に勝負が持ち掛けられる! 喜ぶ小町! はいいとして、この勝負の意味するところはなにか。希の意図たるやいかなるものであるのか。次回の展開に興味を持たせる、そんな幕切れとなりました。

『花唄メモワール』

今回は2話掲載! 描かれたのは、令和にも残る老舗のろうそく店。澤村ろうそく店の存続をめぐるお話。もしここで梅の介入がなかったら、逆に歴史が変わってろうそく店は廃業の憂き目に!? あるいは梅が関与しなくとも、なんらかの理由でもって存続することとなった?

そのあたりはわからない。けれど確実なのは、このろうそく店を守るために、本来ならもっとずっと後の時代になされるはずの取り組みを、ここ大正時代にて先取り! ああ、どうなる大叔父さん! これはこれで歴史変わっちゃうのでは!? あるいはこれも含めて、本来の歴史の一ページなの!?

わからん、ほんとにわからん。

わからんながらも、今回は大きな展開ありまして、竹子に呼び出された梅。向かうは花山城址というのですが、梅がいう赤い瓦の真っ白い城、それはこの大正の御代には影もかたちもなく、ここに梅の話との齟齬が出てくる。それ以前に梅が語ったいろいろ、その言葉のかけらを繋ぎあわせて、そして竹子が導いた結論というのが正鵠を射る。

梅は未来からきたのではないか。

その疑義にいかに答えるか、梅よ。そしてこの事実を知るものが大正時代に存在することとなった、その結果やいかがなるか。いよいよ物語は急展開を迎える? いやほんと、竹子がここまで踏み込んでくるとは予想外。驚かされた瞬間でした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

今回は特別編。ということで、カンナの入学直前の状況が描かれて、この子が姫宮女学院を進学先として選んだその理由が明かされる! というほど大きな話ではないんですが、制服ですね、あの可愛い制服に袖を通したかった。普段は絶対着られない系統だけど、制服だったら合法だ! って、いやいや別に普段着たとしても違法じゃないよ!

カンナは自分の可愛さを見誤ってるのではないかなあ、というお話だったんだと思います。自分には似合わないと思ってる制服。実際に着てみても似合ってないと思ってしまう、というんですが、いや? そんなことないよね? めちゃくちゃ可愛いよね? カンナの家に出入りしている若い衆も、もっと全力で褒めろ! いやだって、べらぼうに可愛いもんなあ。

なんてことを思わないではおられなかったのでした。

かくしてカンナは、制服の上に一枚羽織ることとなって、こうして個性を出していく? いや、制服の甘さを抑えていくのか。甘味が好きというその性格、傾向を隠していく戦いは、入学の前からもう始まっていた、というお話でありました。

2023年12月23日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、一昨日の続きです。

『ばーがー・ふぉーゆー!』

おお、こむぎの新境地! なんとバイトだけでなく学校生活でも活躍するところを見せてくれるようですよ!

とはいうけれど、そうか……、まだ学校に友達いないのか。文化祭シーズンってことは秋よね? なのに友達といえる子がひとりもいなくて、だけど汚れ仕事をまわされるのも、ぼっち視されるのも嫌だからと、率先してなんでもやると立候補。いやもう、その思考、地獄に向かう暴挙なのでは? とは思うのだけど、それがこむぎなんだろうなあ。

そんなこむぎに朗報というのか、学級委員長糸巻まきはこむぎの幼なじみ。ああ、ちゃんと友達になれる子、いるんですね。よかった!

しかし実際今回こむぎが大活躍でしたよ。喫茶店がいい、迷路がいいと意見が割れたところを、ぼそっとテーブルゲームカフェ。クラスの意見をひとつにまとめて、方向性を決めるにいたったのですね。しかもまきに対する陰口聞いても、怖いとひるむだけでなく、一緒にテーブルゲーム体験することで和気あいあいとした雰囲気にチェンジ!

や、やるじゃんこむぎ! もう陰キャだなんていわせない! いやほんと、こんだけできて陰キャはないですよ。見事ですこむぎさん。で、そんなクラスで活躍こむぎに嫉妬しちゃう零ですよ。まあ、ほんと可愛らしい。こむぎの抱擁もまた素晴しかったです。

『スポチャン!』

スポチャン部にて、ももとアメリアを待つ新登場人物、広瀬あかり。ちんまり可愛い子だけれど、とっても厳しい2年生。基本動作が上手ということで、皆にそいつを披露するというんですが、へー、スポーツチャンバラにも型みたいのあるんだ! まったく知りませんでした。

礼にはじまり、号令を受けて動作を実施していく。知らないアメリアのためにやって見せようというのですが、それで下着姿になる朝比奈レイ。ほんと、この人大丈夫なのか? というか、一年一緒にやってきただろうに、あかりが狼狽するの、これまでは自重できてたの!? いやもう、困りものです、朝比奈先輩。

その後、ももも基本動作をやることになって、そこであかりからほめられて喜ぶところ。本当によかったねえと思える瞬間で、こうして先輩と同輩と一緒に頑張ることで、ももの世界は広がっていきそう。そんな予感させられてわくわくするのですね。

『ラスボスは逃げ出した▽』

堕天使、天界に帰省していたんですね。力を分けた同胞、ルーシー=パッフェルノンに召喚された? 家名にかけて、魔王のしもべとなるのはやめるようにと説得をしているのですが、堕天使バッファレイはまるで話を聞いちゃあいない。

このレイのマイペースさ。その根幹に関わる話に展開していった今回。思ったよりもしっかりした話だぞ!? もっとこう、すちゃらかな話だと思って読んでいたものですから、レイがかつてどんな存在だったか、そしてなぜ今はこのような性格になってしまっているのか。神の懲罰を受けたゆえという、そうした来歴が知らされて、ああ、レイが魔王のもとでなそうとしていること、それはなんなのか。そこに興味が出てきてしまったのですね。

レイは感情を封じられてしまっている。だとすれば、思考や目的意識そのものは今もなお変わらずその身のうちにあると考えるのが自然でしょう。ええ、彼女がなにを考え、なにをなそうとしているのか。ちょっと目の離せない存在になったように思います。

『コンビニ夜勤あくまちゃん』

アルール、お医者の先生姿がよくお似合いで! さて、お医者コスプレではじまった今回は、皆で健康診断でありますよ。年に一回、社員に健康診断を受けさせる義務があるのでしたっけ? 社員の側も、もし受けなければ自費で受けることになる。それを聞かされて心底嫌がるアルールがめちゃくちゃ可愛かったです。

さて問題の健康診断ですが、予約できた時間の関係で夜勤明けに受けなければならないという過酷な状況。軽く仮眠して、というんですが、全然回復できてないやん! からの、ぐったり朦朧状態での受診。もうヤバいヤバい。体調面でのヤバさに加えて、イレイナ、アルールという人外受診者もいるので検査結果に異常値そのもののデータが出てくるヤバさもあるというのですから、病院スタッフも大変ですよ。

その後も、この日のために万全で臨んだはずの店長の悲哀とか、門音の目つきの秘密とか、いろいろ紆余曲折あった挙句に、アルール再検査! からの店長要精密検査!

店長はなあ、なんかもうしゃあないような気もするけれど、アルール再検査は血圧のあれが問題にされたのでなければ、ちょっといかんのでは!? ほんと、まだ若いのに。なにごともなければいいですが、アルールはともかく、店長はちょっとマズそうですね。

2023年12月22日金曜日

まんがタイムきららフォワード』2024年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号、発売されました。表紙は『魔法使いロゼの佐渡ライフ』。お正月! といわんばかりの表紙がいかにもおめでたくしあがっておりますよ。思いっきり餅をつく紗菜を背後に、ぜんざい食べるロゼなのですが、ふたりともに服装が普段着のそれ! ロゼなんてTシャツに綿入り半纏! この気楽な様子が、お正月の特別な感覚と、ふたりの気を使わなくてもいい素朴な日常をうまくミックスしてみせて、ほんとう、なんだか楽しいお正月を思わせてくれるのですね。

今月は新規ゲストが2本です。

『巨大怪獣ポメラニアン』

なんかすごいのきたよ!? 絵を見たらわかる、『ももいろモンタージュ』の人だ! けれど今号は読み切りで、巨大化したワンコたちが大暴れする漫画が掲載されているというのですが、犬の描写がなんか尋常じゃないな!

リアルなタッチで描かれた犬たちの存在感たるやすさまじく、それが一般家屋どころかちょっとしたビルも凌駕する巨大さでもって迫ってくる。うわっ! デカっ! という感想と、そんなのが歯をむきだしにしたりするものだから、こわっ! という感想のいりまじる独特のテイストが異色ながらも読み手である私の興味を引きつけて、しかもこの破壊劇でもって描き出されるのが犬のしつけときたもんだ!

このギャップよ。

落差があまりにも大きいために、その効果や抜群。主人公リリが巨大ポメラニアンにぶっとばされる様子を見ながらも、へこたれることなく、というかものすごく丈夫よね貴方? 普通サイズの犬に接するかのごとく巨大ワンコに対処する。すごいわ。なかなかの怪作だったと思います。

しかし、クライマックスのあれもものすごかった。いやもう、インパクトってやつだと思います。有無をいわさず見せつける、そんな強力さ、さすがでありました。

『マンボウの人魚姫』

人魚姫、というからにはロマンティックなお話? いや、ロマンティックなんですけれど、なんだろうこの出落ち感。10歳になるまでに王子様を見つけないと人魚になってしまうと、友達のかもめちゃんに打ち明けたたゆちゃん。王子様を見つけることのできないまま10歳を迎えてしまったたゆちゃんは、なんと人魚に! 人魚に?

たゆを遊びに誘おうと家を訊ねたかもめを出迎えたのは、なんとマンボウの姿になったたゆでした! って、いや、これ人魚か? 人魚なのか!? たゆの痕跡は頭部側面のリボンだけ。でもちゃんと人の言葉は使えるし、当然コミュニケーションも可能。見た目は魚、心は人間。半人半魚の人魚姫! といいたいけど、人魚というよりかは魚人といったほうがしっくりくるなあ! いやほんと、ものすごい美少女ぶりを誇ったたゆちゃんをコミカルマンボウにしてしまうあたり、この思い切りにはやられました。

それからの王子様探しの難航する様子もおかしくて、呪いを解くには王子様とのキス! というので生鮮市場にやってきたかもめ。たゆちゃんは今は魚だから王子様も魚だよね? というんだけど、市場の魚は半死半生! 次に訪れたのは水族館。ついにはイルカにカニと魚類からも遠ざかっていくの。このかもめの天真爛漫というか、ちょっとズレてる感がずっと面白さのベースになっていて、そしていよいよお別れかとなった時のかもめの決断。

ここにきてきちんとセオリー踏んでくれるからこその主人公、王子様だったんだって思わされたのでした。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

紗菜を訊ねてきた吉岡麻衣。紗菜の後輩にして、紗菜を崇拝するフォロワーだというのですが、この子が密かにロゼに向ける反感ないしは敵愾心。それはいったいなにゆえか!? ととぼけるのもおこがましいと感じるほどに簡単で、単純に紗菜と一緒に暮らすロゼに対する嫉妬。いつも一緒にいて、紗菜の助けにもなっていて、そうしたロゼに対し感じる悔しさがゆえだというのですね。

そもそもが麻衣にして紗菜を崇拝するようになったのは、かつて海で溺れかけたところを紗菜に救われたからだという。その麻衣の紗菜に向ける感情の激しさ。それゆえのロゼとの相容れなさ。それをどのようにしてかわせばいいというのか?

というところで発生した事件とその解決が、麻衣の感情を一変させた! って、いやなんだ麻衣さん、あなたチョロいとよくいわれない!? とはいっても、ロゼの活躍、麻衣を助けるため、おのれを顧みず使用した魔法、奇跡といってもいい救出劇に、麻衣がコロリとまいってしまったとしてもしかたがない。

しかたがないけど、これまで紗菜に向けていた以上の懐きっぷりなのでは!? ほんと、そのあまりの激変に困惑する紗菜もまた面白かったです。

2023年12月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

音楽祭も終わり、当座の目標もなくなって暇を持て余している美弦たち? とりわけ腱鞘炎になった美弦は練習も制限されて、ちょっとでもなんかやろうとしたら後ろから怖い目が見ている!

そんな彼女らに、新しいピアノの情景が開かれますよ。音楽祭に出店していたうまいコーヒー。今度はお店にいってみようという話になったんです。皆でいくうまいコーヒー。コーヒーを楽しもうと思ったら、店のかたすみにピアノを発見。さらに店長の馬居さんが、音楽祭で奏のファンになっちゃってて、とりみだすやら、サインねだるやら、もう大変だったんですが、店に置かれたピアノ、その演奏のバイトをしてみませんか? との申し出が!

ああ、かくして新たなピアノの世界に向きあうことになろうという彼女たち。まだひとりでピアノを弾くのは怖い奏が、美弦との連弾ならいいと。これは楽しいことになりそうです。どんな曲を選ぶのか、美弦よ、お店のBGMだからズンドコは駄目だよ? ええ、美弦にとっても新たな境地となりそうです。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

ひぐれの力になりたいと息巻くすかい。マリンと一緒に歌碑を調べにいきましょう! 三鷹へと赴くのですが、このあたり、三木露風のゆかりの地なのですね。そのためなのでしょうか、たくさんの歌碑がある。三木露風があり野口雨情がありと、その歌にまつわる話。歌詞を話題にしてみたり、そしてかつて自分が感じていた記憶を思い返してみたりと、その様子がとてもよかったです。

そしてなにがよかったって、マリンの短歌! いい歌を詠みなさる! ほんと、歌に織り込まれた情景の豊かさ、それが素敵で、ああ短歌、よいなあと思わされたのでした。

さて、今回の歌碑めぐり。メッセージでもってひぐれに届けます! というのですが、写真はピンボケ、手ぶれで大変なことに! さらにはふたりの豊かな発想ゆえの妄想暴走でカオスなことに! ええ、このメッセージをひぐれは活かすことができるのでしょうか! 乞うご期待でありますね。

『さうのあっ!』

皆で繰り出す浅草。のっけから警戒するこかげがですよ、リューディアに強くねだられると首をたてに振る。この様子に、この子たちの仲のよさ垣間見るようで、ほんと可愛いやりとりだったと思いました。

さてこの浅草行ですよ。まさか仕組まれたものであったとは! いえね、浅草見物ももちろん楽しみながら、帰りに寄るは三ノ輪駅。改栄湯へと向かうのですね。

これ、浅草メインついでに銭湯じゃなく、こっちがメインよね? しかもこかげは嫌がるだろうと、皆で内緒にしていたというの。いやもう、こかげのことよくわかってる! そしてこうしたらちゃんとつきあってくれるってこともよくわかってる。やっぱり仲がよいなって感じるんですね。

今回のお風呂屋さんは実在なんですね。取材協力へのお礼がしれっと差し挟まれたりするところもおかしかった。そして施設の案内から、はやりの飲み物、オロポ。ええ、これは知ってますよ! 芳文社の雑誌に載ってる漫画経由で調べて知りました!

浅草三ノ輪からの帰り道、電車で寝ちゃったこかげをいいことに皆で次の行き先を話しあっているところ。ああ、これはまたいずれ実在の銭湯探訪があるかも知れませんね。楽しみな企画になってまいりました。

2023年12月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

バレンタインデーの話題です。

いつもお世話になってるつくしになにか作って贈ろう! そう思ったユーリの即断念するところ。よほど前回の失敗がこたえてると見えますね。で、ここに参戦してくるのが倫とメイメイ。いやあ、倫、めっちゃ可愛いよなあ。バイト先でもチョコをねだってばかりいたとかいうんですけど、その倫が手伝って、お菓子づくりに邁進しますよ。

ここでの会話が面白かったんです。ちゃんと料理できるのかと不安がられる倫ですが、一人暮らしで炊事もばっちり。てきぱきそつなく調理をこなして、でもキッチンにまわされるの嫌だから料理できることバイト先には黙ってたっていうのがね、なるほどあるあるだなあといいましょうか。

倫、いいですよね。このへんのわりきり。

そしてできあがったカップケーキ。そこにメッセージを添えてつくしに贈る。そのサプライズの様子から、そしてふたりの対話もまた素敵で、ええ、いい関係築いているなあと思わされて、暖かな気持ちになれた。本当、これからもしあわせの続くこと、祈りたくなるふたりです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

修学旅行後半。そうか、ひとりは皆と一緒に風呂に入るのは嫌なタイプなんですね。ひとり部屋にて待機していたら、喜多の友人が大挙して押し掛けてきた、そのやりとりに見えるひとりの複雑な思い。ああ、この子の自意識、その苦しみ、わかるようでわからないところがナイスでした。

今回のひとり、なんだかんだで喜多と佐々木と、気があったのかあってないのか、わからないながらも最後までなんとか旅行を乗り切れたのがとてもよかったなと、なんせいろいろ心配な子ですから、そう思わないではおられなくて、なんといいましょうか保護者気分ですよね。木刀買っちゃったり、なんだかんだ羽目はずす程度には楽しめたようなのもまたよかったところ。いい思い出になったら本当にさいわいだと思います。

そして最後に、人のギャグで世界に羽ばたいた後藤ひとり! ほんと、この子の人をひきつける力のすごさよ。持ってますよね。

『アイドルビーバック!』

いやもう感動的な展開! ステージに駆けつけてきたトモコ様。急遽の飛び入りに段取りもセッティングもめちゃくちゃで、でも会場は大盛り上がり! アイビバ目当ての客が9人だけとは思えない、そんな高揚に、これからのアイビバ(仮)の躍進を期待させられる、そんな一場面でありましたよ。

そしてまだ一曲しかないから、次の曲は強制アンコールっていうの。ほんと、まだはじまったばかり。でも、その第一歩がこんなにも熱い。これはほんと、沁みましたね。

三人でのはじめてのステージを終えて、ようやく一息つけるかと思ったら、なんと、これからがむしろ本番!? 特典会っていうのがあるのね? すごい勢いで駆け出していくあんじゅたち。なるほどグッズやチェキの販売をするというのね!? 物販できるだけのグッズがないからチェキメインなのかな? スーツ姿のトモコ様がどえらい人気で、いや、これわかるわ。逆にレアやもんな。

そして椿の作った曲に対するラブコールもあって、いやもう最高だったのでは? 旧アイビバとは違う曲調、でもそれでもアイビバらしさが感じられて、というファンからの言葉が嬉しい。そしてファンの子、ゆぴぴさんとのやりとりの中で決まっていくアイビバ(仮)の正式名称。

アイドルビーバック!

ここにタイトルが現れてくるんですね。

物語はまだはじまったばかりなのに、こんなにも心が熱い。伸びやかなる彼女らのこれからに心持っていかれてしまっています。

2023年12月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、発売されました。表紙は『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』。どーんと大きく描かれたユーリ。頬を赤らめ、緊張? の汗をかきながらも、見事に決めポーズとって、かっこいい? いやカワイい? ええ、カワイすぎるその様子に、背後でつくしが見事にやられてしまっている! その様子もまたカワイらしいのであります。しかし、本当にユーリは美形ですね。配置された文字が、ユーリの姿をこれでもかと前に押し出すかのようで、いやもう本当に素敵です。

今月は新規ゲストが2本です。

『あかね空怪異譚』

怪異が見えてしまう上倉明日羽が遭遇した不思議な事案。放課後、アモンなる少女に声をかけられたことをきっかけに、明日羽の日常はがらりと変わってしまうというのですね。

その翌日、校内に出現した見るからに尋常ではない怪異。これまで見てきたものからさらにレベルが上がった、その脅威度に怖れおののく明日羽。この事態をいかに切り抜けるのか、というところでアモン様の出番なのですね。

キスによって明日羽から霊力を得たアモンは、怪異を圧倒する力を発揮する! しかし今回はまだ序盤? 突然現れた御器噛りに恐怖したせいで活躍しそこねてしまいまして、なのでかっこいいアモンはおあずけです! ともあれ、今後もあの唇おばけみたいなの、じゃんじゃん出てくるんですかね? 明日羽の毎日は、ちょっととんでもない感じになっていきそうですよ。

『プリマヴェーラはまだ待って』

幼なじみのはなちゃんは、女神の子孫であるらしい。

古浦末花は天真爛漫な女の子。優野香芽は末花の日常の世話を焼いたりして、それはそれは仲むつまじいのでありますが、そんな彼女らに突如告げられた秘密。それは末花が女神の末裔であるという事実。

かくしてこれから末花は、女神のリーダーとなる適性があるかどうかの試験を受けなければならなくなったのでありました。

って、冒頭から描かれている末花の様子見るに、リーダーの適性、ちょっとなさそうな? いやどうなのでしょう。

その試験の内容いかんによってはなんとかなるかも知れない。ということで、これから末花は、選んだ人間のパートナーの幸福度を上げていかねばなりません。選ばれた人物は、他ならぬ香芽。ささやかなことでも喜び幸福度を上げる香芽は、パートナーとして適任であるかも知れませんね。

実際その日の学校でも、世話を焼きつつ、調理実習で喜び、体育の時間、そしてお昼休みの会話で気持ちをほころばせて、実際香芽は末花の試験のパートナーとしてはうってつけ。少しずつでも幸福度を上げていくその先にある、ふたりのしあわせとはどんなものであるのか。いつか叶えてもらうこととなるかも知れない、香芽の幸福。その時のふたりの様子を見てみたくなる。そんな展開でありました。

2023年12月18日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月17日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月16日土曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月15日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月14日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

好きといってくれる人が好き。凛の言葉にいろいろ考えを巡らせる楓です。どういう風に、どんなタイミングでいえばいいのか。その踏ん切りがまるでつかず、鏡を前に練習してみてもしっくりとこない。

だったら手紙だと、あの手この手を試すのだけど、それで辿りついたのがそれなんですか!? いやあ、びっくりした。凛にVIPルームにいきたいと申し出て、さあ周囲と隔絶された空間でどう出る、なにする、なにをいう!? ハラハラしながら見守っていたら、ハートと星のかたちのパンケーキ、そのハートを贈ることで気持ちを伝えようという計画だったですって!?

ほんとびっくりした。迂遠すぎてびっくりしました。

でも、この作戦、なんらの結果残せるのかな。だって凛ちゃんは星を選んじゃったよ? 強引にハートを一口あげるも伝わってる? さらにはカラオケでラブソング、それもどうにも伝わっていない気がする。

いやもう気を揉む展開が続きまして、これは駄目だったかなあと思ったら、最後にお手紙渡すんですね。ああやっぱりちゃんとしてますね。ええ、これはさすがにしっかり伝わったみたいでありますよ?

My Private D☆V

『好都合セミフレンド』の千種みのりです。

D☆Vポイントは「受攻」! でっかい文字で、ゴシックで、これでもかと書かれたワードに、なるほど! わかりました! とおおいに納得。実際、連載されている『好都合セミフレンド』にしても変則的ではあるけれど受け攻め、攻守の時に入れ替わりながら繰り広げられる関係性のドラマであるわけで、なるほど! といった感、強かったのであります。

さて、今回添えられたイラストはといいますと、ボーイッシュなハンサム女子とちょっと内気そうな小柄女子のふたり。頬を染めていっぱいいっぱいになってる、小柄なリボンガール、この子が受けなのでありましょうね。その腰に回された手が意味深。ええ、このふたりの関係におきましては、わかりやすくストレート。リバとか下剋上とかそういう感じはなさそうで、うん、受攻だ! といった具合であります。

しかし、受の子、可愛いですよね。この子にとって攻の女子は憧れの先輩とかそういう感じなんでしょうか。この一枚の絵からも、いろいろ関係性を想像させる、そんな広がりが感じられましたよ。

2023年12月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

打たれ弱い花名。雪が積もって明るい朝。寝過ごしたと思って泣いちゃって、ほんと、可愛いよなあ。そんな花名をめぐるたまての嫉妬とか、そこからのギャルゲー談義に冠のコート。雪の日ならでは(?)の話題に花が咲いて、皆でコートを買いにいきましょうという話に落ち着くのですね。

そうだ、大会さんも誘おう。皆で繰り出すお買い物、楽しくなりそう。そう思ったら、雪に心の傷を覚える大会の様子。ここに一度に不穏な空気が醸成されて、ああ、ここから大会の心の傷に向きあおうという流れとなるのでしょうか。

ひとり部屋で落ち込んでいた大会の憔悴しきった表情にはっとさせられて、ああ、この人の曇りが晴らされる日がきてくれればどんなにか喜ばしいだろう。そう思わされた導入。ええ、なんとしても晴れる日がきてほしいと思いました。

『ほぐして、癒衣さん。』

大変です、癒衣さん。夏鈴の浮気がとまりません!

社内、ひとけのない倉庫で小柄な副社長に迫る夏鈴ですよ。メガネの似合うビューティフルレディだ……。服装もステキ。キザなセリフで副社長を夢中にさせるその様子。ああ、最高だと思う。まほさん。このままアオイさんだけでなく、夏鈴くんを推すといいのです。社内の女性、あの人、この人を夢中にさせる夏鈴の魔性。ああ、あの夏鈴が引き出す副社長の可愛さ、たまらないものがありました。

まほさん、アオイさんは手の届かぬ存在として、夏鈴を手の届く推しにしましょう。そして時に、ひとけのない倉庫で、秘密の楽しみにふけりましょう。ほんと、約束ですよ、まほさん!

『それでは、ステキなセッションを。』

鴫野あまねのバックバンドに就任した是沢たち。バックバンドが変われば、そのメンバーの手腕に応じた編成を打ち出してくる。それがあまねだというのですね。バンドにホーンセクションを加え、そしてバックダンサーも。これを一週間で仕上げてくるところに彼女の本気を見るわけですが、このステージに懸けているのは是沢たちも同じ。

彼女らは、ふたたびあまねに音楽の楽しさを思い出させようと、このライブにていろいろ仕掛けてくるというのですね。

トキオンのナンバーからフレーズを引用してくる是沢たち。その音に懐かしさを覚えるも、即座に否定してくるあまね。そんなあまねに語りかけるのが、奏ドレスをまとった是沢。大きな翼をもって、あまねをより高みへと導いていこうとするんですね。

けど、そこで即座に手を振り払うのがあまねですよ。あれー、ここまでやって駄目だったのかな!? と思ったら、そうではなくあまねから険がとれて、柔和な様子で是沢たちとも絡んでいって、ええ、確かに是沢の思いは通じ、そしてあまねもまた異なる境地に立った。

これからも続く彼女たちの音楽活動。さらにどんな光景が繰り広げられることになるのか、そうした想像をさせる最終回でした。ええ、願わくばもっと見ていたかった。そんな思いの残るラストを見せてくれたのでした。

2023年12月12日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、一昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

バスケットボール大好き? 僕っ娘と遭遇、それからずっとシュート練習続けているケイ。僕っ娘からアドバイスもらうも、イメージのなんのといわれても、そうそう思うようにはいかないというもの。ボールは重いし腕は疲れきっちゃってるしと、なかなかうまくいかないながらも、それでもどうしたらゴールに届くか、試行錯誤続けるところ。ああ、これはいいですね。いわれたことを自分なりに解釈し、咀嚼し、どうすれば実現できるか試してみる。

こうした行動、すごく好感持てますよね。まさに自分のこととして問題を捕えて、解決するために知恵をしぼる。伸びるタイプの行動ですよ。

そうしてケイが導き出した解が下投げ。見本と違うけれど、真似しろとはいわれていない。レギュレーション内の行動! この思考の枠組みが自由というところも魅力でありました。そしてボールは見事にゴールに吸い込まれて、ええ、この経験、達成感は、この子の生き方を変える、そんなきっかけになったようです。

さて、また会おうと連絡先を交換したふたり。しかし連絡とりあうより前に再会なりまして、なんと僕っ娘は転校生。ケイのクラスの編入してきた月ヶ瀬つばさ。思わぬところで再会は、ああ、部活としてバスケットボールに関わっていく流れ!? それとも部外活動!? どうなるんでしょうね。

『かみねぐしまい』

神様に願いをきいてもらうその前に、気になることができてしまった。母が神様に話した秘密。それを知りたい。なんとかして神様を懐柔して、秘密を聞き出そう。そう考えるまえなですが、自分はあまり頭がよくない! このままではツギノに勝てないと、母の秘書、田端に助けを求めるんですね。

ここでの会話が面白い。小学生の友達ともっと仲良くなりたい。そういった矢先に電話口に絡んでくる神様。家に帰れない感じといったら児童相談所にいけといわれて、ともかくなかなかにややこしい状況ということだけはしっかり伝わっていくんですね。

で、神様は神様と自己紹介する。変な子供扱い! だよなあ。いきなり普通に神様というの信じたお母さんが希少なんですよ。でもって、田端からのアドバイス。親身になればいい。それを聞いて、ツギノが先に進んでる気がする。まえな、いろいろ思うんですね。

さて、今回冒頭に、いろいろ情報が開示されています。母の姉、カンナのこと。でももうカンナはこの世にはいなくて……。母の秘密、ツギノとまえなに関わるものだとすれば、同様にカンナも関係することではないのか? あれなのか、これなのか、どうなのか、いろいろと考えるきっかけ、ヒントがもたらされた、そんな気がして、いよいよ状況は錯綜するのであります。

『ばくちぬぎ』

賭博部部長、鳥羽紅音を相手に実力を見せなければならなくなった奇跡。勝負のルールは脱衣ギャンブル。負けたら脱ぐ、というんですが、鳥羽さん、奇跡に比べて軽装ではありませんこと!? ゲームはポーカー。紅音が一番得意というのですが、奇跡にとっても同じこと? 強運がゆきすぎてる奇跡にとって、ポーカーは手加減しなければ勝ってしまう系ゲーム。実際のっけからロイヤルストレートフラッシュを叩き出して、イカサマを疑われる次第。

いやほんと、強運なんてレベルやないやん。麻雀やったらいきなり天和地和で終わるところだよ。

あまりに勝ちすぎても疑われてしまうと、加減をしたら脱ぐはめになってしまった奇跡。リボン外しただけで脱衣判定してもらえるって、すごい甘いな! これ、最初にどれだけ着込んでるかで有利不利が変わってくるじゃんか! 実際、紅音は2度負けただけでもう半裸よ!?

ある意味、入部希望者相手に手加減してるって理解でよいのかなあ。

脱衣が進むと女装男子とバレてしまう奇跡。社会的に死んでしまうわけにはいかない。心を鬼にして勝ちを重ねて、紅音を完全脱衣にまで追い込むことに成功するわけですが、ほんと、こんな部活、よくお取り潰しにならないね!?

それはさておき、まずは入部かなった奇跡。ここで本来の目標である、脱衣ギャンブルを仕掛けてくるジョーカーに立ち戻ることとなりました。美少女ギャンブラーをつけ狙う黒フード。というか、通報案件では? ともあれ、この部に入ることでジョーカーとの遭遇がかなうなら、その方がずっと効率的。ええ、目標に状況がマッチした瞬間ですね。

2023年12月11日月曜日

『まんがタイム』2024年1月号

 『まんがタイム』2024年1月号、一昨日の続きです。

『午前0時のおねだりごはん』

おお、新機軸ですよ。今回は牛喰が米沢におねだり。クリスマスデートしたいと要望伝えられて、それでなんとか叶えようと米沢、奮闘するんですね。

しかしこの人、有能というかリサーチ&企画力に優れているというか、どんどん案が送られてくる。部署の忘年会が25日に決まるというイレギュラーあれど、会が終われば牛喰と落ちあってクリスマスデート。慌ただしくも、この待つ、待ってる人のもとへ急ぐというのが、ちょっとしたイベント感かもして、よかったです。

そして牛喰の作ってきた軽食。ええー、落雁! 自分で作れるもんなんですね。

そこからのふたりの時間。これまでを振り返ってみたり、そしてこれからに思いをはせてみたり? まだまだふたりの関係は同じく続きそうでありますよ。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

白玉の夢枕に立った神様。男子の姿であることに驚きを見せて、夢の中の白玉を女の子に変えてしまった。男に戻してほしいと頼むも、そのつもりはないとにべもない。

この夢を、ただの悪夢とするのではなく、あくまでも神のお告げと理解するところ、白玉の神職の家系としての意識がうかがえますね。そして神の求めに応じる覚悟がついた。女となって巫女になる、その決心を言葉にしたのですね。

そこからの姉との会話。黒曜の気持ちについて思いをいたらせた白玉。黒曜に対しすまない気持ちを抱きながらのやりとり、その気持ちのいじらしさ。運命というか、神のいたずらというか、いわば理不尽に振り回されながらも、黒曜の気持ちに思いをよせる。

その葛藤、悩みの様子に揺さぶられるものありました。

『良倉先生の承認欲求』

体育祭でも出番のある良倉! 部活対抗二人三脚に教師も参加してほしいと要請を受けたのですが、出ないと即答。でも上枝が勝手に出ると返事していたせいで、美術教師ふたりで二人三脚することになりました。

写真部は写真部で、水元はケガのせい、一美は仕事の都合で参加できず、古岩と星畑が二人三脚することに! 古岩君、チャンスじゃん! といいたいけど、ここで弱気になるのが古岩なんですね。でも星畑、古岩の気持ち知らないこともあってか、やる気充分。あのニコニコ星畑と緊張しまくってる古岩の並びが本当に可愛かったですよ。

さて、そんな彼、彼女らの体育祭。どんな思い出になるんだろう。星畑の最後の体育祭、そう聞かされてやる気を出す古岩がかっこよかった。そして出走早々にリタイアしかけている良倉よ! ほんと、先生、運動となるとさっぱりだな。からの、写真部皆で並んでのゴール。この勝ち負けを超えた連帯、気持ちの繋がり、本当によかったなって。星畑も古岩も、ほんと、いい子たちだなって思ったんですね。

2023年12月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、一昨日の続きです。

『星屑テレパス』

風で飛ばされたロケットを回収すべく、学校内を走りまわる海果とメイド瞬! 手始めにベランダに落ちたのを回収するため、おばけ屋敷を突っ切ることとなるのですが、いやもう驚いた驚いた。瞬、おばけが怖いにしてもそこまでなの!? なにかギミック発生するたびに心底驚く。予想を超えた血染めうさぎには失神。でもそれを海果がうまいこといいように解釈してくれて、よかった、瞬! すべてのことは、海果の回収ミッションのための演技だったんだ!

ほんと、今回の一連のもろもろ、海果と瞬の絆、より一層に強くなったんじゃないかって思わされるできごとでしたよ。

そして今回後半はクラスの展示、貸衣裳スタジオでの接客。ああ、海果、頑張ってるじゃないですか。さらにここに穂波がきてくれて、家族にも大丈夫なところを見せられたじゃないか! ほんと、これは感動する。心配させたこともあった。そんな海果だけど、もう大丈夫だよっていうの、これ穂波も実感してくれたんじゃないかなあ。

ええ、前回の特別編、あの展開あればこそより以上に輝く、そんなエピソードだったと思います。

『けいおん!Shuffle』

紫たち、下級生組。どんどん先に進んでいきますよ。紫の歌詞が完成しました! 蘭花はギターを購入。練習もとどこおりなく順調で、対して上級生たちは最近部活にこない。

大丈夫なのかな? 心配する紫たち。それにこの対決、学祭が終われば三年生は引退しちゃう。思うところいっぱいで、でもそこにまさかの姉が助言をしてくれた!

この助言にいたるまでのくだり。ほんと面白いよね。申し訳ないけど、紫は姉を相手に地を出してる時がめちゃくちゃ可愛いんよね。素晴しかったですよ。

さて、紫が探る上級生の動向。そうしたら判明するんですよ。上級生たちも頑張ってる! この秘密、聞かなかったことにしておくしかない! すべては紫の胸のうちにしまいこまれて、そして待つは学園祭。ああ、その時が待ち遠しいですよ!

『妄想アカデミズム』

未春の模試の結果を見た莉子、これは悪い傾向では!? 自分が未春にプレッシャーを与えてきたんじゃないか。いろいろ、考えなくてもいいことまで考えてしまって、そして今向きあうべき受験に迷いが出てしまった。明日は試験二日目だというのに、この結果どうなる!?

迷いながらも、悩みながらも、試験となれば自動的に全力が出てしまう。そんな莉子の特性に期待をかけたのですが、まさか、まさかの受験失敗! 思わぬ結果に倒れてしまうほどにショックを受けたというのですが、これ、本当、どうなるのだろう、どうするのだろう。

それは、まさにこれからだというのですね。

目指すは東大だった。けれどその目標は諦めよう。なんてこと思いはじめている莉子。そんな彼女に未春はなにを告げようか。大変だった勉強も楽しかった。その思いを素直に伝えるのか。あるいは他に伝えることがあるのだろうか。

なにかひとつの山場を迎えようとしている。そんな予感させられる展開。ちょっと目が離せない感じであります。

2023年12月9日土曜日

『まんがタイム』2024年1月号

 『まんがタイム』2024年1月号、一昨日の続きです。

『秘密のお姉さん養成ノート』

今回の蛍のテーマは、つやつや。髪のつや、唇のつや。そして肌のつや。素敵なお姉さんはつやつやしている、その思いからつやつやすべすべに挑戦しようというのですが、きっとこの子ならやりすぎると、いろいろブレーキかけてくれる主任が有能です。ええ、こんだけ蛍のこと理解してくれている。素敵なことだと思います。

さて、いろんな人に聞いていくすべすべ。その過程がちょっといつもと違っていたのが面白くって、捨てることのできるお母さん! ポリエステル着物は着崩れやすい。そして藤先生が紀ノ川さんすべすべに反応しない! なかなかにいつのもパターンからはなれてきて、面白かったです。

そしてすずらんちゃんとお友達。すずらんちゃんから蛍お姉様のこと聞いては憧れをめっちゃ膨らませるところ、これ最高ですよね。この年にしてちょっと過剰すぎるきらいもありますけど、蛍がやりすぎ気味に憧れに突っ走る、その情愛版!? いやほんと、この子大好きです。この過剰反応に中毒性がありますよ。

『大家さんは思春期!』

麗子さん、すごいな。この人、いつだってチエちゃんのこととなるとやりすぎますけど、今回もそう。チエちゃんの思い出をアルバムにしたい。所有する写真は万単位。って、どんだけ撮ってるの!? と思ったら、なるほど連写で撮って厳選するんだ。で、撮れた写真は全保存なんだ。ほんと、これ、大変だ。どんだけストレージ必要なんだろう。

ええと、聞いた話で自分ではやってないんですが、連写する他にムービーで撮って画像を切り出すっていう手もあるそうですよ。麗子さん、活用してみてください。

その麗子さんのやりすぎ。なにが面白かったって、アパートの住人馬場さんに頼んで、同年代化させた自分とチエちゃんの2ショット写真を捏造してもらうっていうのね。ほんと、これ面白い! で、その後に若返り写真と今の自分を比較して焦っちゃうっていうのがね、ほんと面白かった。でも落ち込むのでなく、維持回復に頑張るところ、麗子さんらしい前向きさあってほんとよかったです。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

うおおお、琴音さん、また落ちなすったのか! 天気予報では元気に見せてたのに、心の中では落ち込んでしまっていて、その心に寒風吹き込むような情景、あれはこたえました。いやあほんと、この連載が続いている間は琴音は合格しないのかなあ。悲しき宿命を背負っていますよね、琴音。

反面、以前登場なさったバーチャルお天気お姉さん、ハレちゃんは合格。やるじゃん! から、中身さんに琴音がお祝いするんですが、あの恐縮しまくってる様子、めちゃくちゃ可愛いな! この漫画はハレさんといい真由さんといい、素敵な眼鏡お嬢さんが多くていいですね。

さて本題の琴音です。すっかり落ち込んでしまってる琴音を、励ます役目、今回はタケちゃんが担います。車で向かうは公園? ここはふたりの思い出の場所。うまく吹けないリコーダーを、琴音から教えてもらった場所。もうあきらめそうになったタケちゃんをはげました、あの日の自分の言葉が今の琴音に返ってくる。

その思い出が、ふたりのともに育ってきた時間が、琴音をしっかりと支えてくれている。ええ、いい描写だったと思いました。

2023年12月8日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。睫毛に涙をためた海果が抱きしめるのは瞬。そのいつになく気弱な表情は、素直な気持ちのあらわれでしょうか。こうしてふたり、気持ちと気持ちを通わせあっている。おでこぱしーならずとも、こうして伝わる思いがある。そのあたたかさ、そこには思いやりやいつくしみがある。そう思えるイラストなのであります。

今月は新規ゲストが3本です。

『ほしのおにわ』

『ほしのおにわ』とは絵本の名前。そこで描かれていた、死んだらたどりつくという星の庭。それを思うヒロインは、今まさに死に瀕している。いよいよ今際の時、というその瞬間、なんの奇跡がおきたか、この地に降り立った神様の力でもって蘇生。ようやく死ねる、もう両親に迷惑をかけることもない。そう思っていたミライに、生を押し売りするかのごとく押しつけようというのですね。

その理由は自己の存続。ミライがかつて読んだ『ほしのおにわ』に描かれていた神リリィ。今や、その神を覚えているのはミライのみ。ミライがいなくなれば、神リリィを知るものはいなくなくなり、一緒にリリィも消えてしまう。それを阻止せんがための蘇生であったのですね。

かくして病も癒え、ふたたび家族とともに過ごす時間を持てたミライ。母の作ったオムライスを口にしてポツリともらした、生きててよかったの言葉。そこにこそこの漫画の主眼があると思われた瞬間でした。

『はじまりの剣は抜けない』

面白いな。なにがって、この設定が面白い。はじまりの剣は抜けないっていうから、異世界転生みたいなやつなのかな? と思ったら、事故かなにかで記憶を失った女子高生が主人公。その子、ヒスイはかつて中二病だったけれど今やその記憶もなく、生活の片鱗から、周囲の人たちの反応から、自分の中二趣味を知らされては赤面する、そんな日々を送ってるんですが、だいたいにしてこの街自体がどこかおかしくて、あちらこちらに中二的センスがあふれているというんですね。

なぜか? その理由が友鳴松咲から語られる。ヒスイの中二と咲の中二がもとになってはじまった、中二病まちおこし! 公園にひっそりと立つ伝説のはじまりの剣。ヒスイと咲で作ったオブジェながら、まさにこれがはじまりになっていたというのがね、うわあ、面白いなあ! そう思わせるに充分な驚きを与えてくれて、これはいい、すごくいいと思ったのでした。

街のちゅうにセンスは私たちの努力の結晶。ほがらかに告げる咲が素敵でした。で、ヒスイが鼻血ふいて倒れちゃうの!? いやもう、あざやかな導入。これは期待の一本です。

『おかるとすぺーす』

地球を調査すべくやってきた宇宙人、佐藤ユメ。学生に身をやつし、潜入した学校でさっそく迷子になったユメを助けてくれたのが上級生の黒木ねね。職員室に案内すると見せかけて、連れていかれたのがオカルト研究部。

廃部をまぬがれるため、強引な手を使ってもこうして新入部員を獲得しようというのですね。

しかしユメはオカルト研だけは絶対嫌。ああー、宇宙人ってバレるとマズいからかな? と思ったら全然違うんだ! 姉、ユリから強引に見せられたオカルト番組が心の傷になっていて、もう駄目っていうんですね。

でもオカルト部部長の長谷川なおは本当に強引。まるで話を聞いてくれない。副部長の市原小雪はまだ話がわかりそうなんですけど、なおの勢いをとめるには至らない。そんな彼女らが繰り出した旧校舎にて、出会ったのは謎の白いふわふわ。ケセランパサラン? いや、こんなデカいケセランパサランはいない。

でも謎のこいつ、ユメに懐いちゃったもんだから、ユメも気を許して、こいつのお世話だけならと部に身を置くことにしたんだけど、こいつ、見た目は可愛いけど食事する時は怖いな! あれだ、クリオネのたぐいだ! ほんと、ユメ、はやまっちまいましたね、というお話でした。

2023年12月7日木曜日

『まんがタイム』2024年1月号

 『まんがタイム』2024年1月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。冬の食べ物がテーマの表紙。りん子は、これしぞーかおでんですよね? なんかひょろひょろと長く伸びるのを食べておりますよ。『花丸町の花むすび』彗ちゃんはあんまん? にくまん? をぱくっとまずはひとくち、『秘密のお姉さん養成ノート』蛍は、年越しですかね? 天ぷらそばを食べています。そして『おとぼけ部長代理』は、ああ、たこ焼きを食べて口をやけどしそうに! そうなんですよね。温かくておいしいは、熱くてやけどに直結しそうなところあります。

今月は新規ゲストが1本です。

『跳べないウサギと神の島』

東京から亡き母の実家、月兎島に引っ越すことになった少年、南部怜音。いずれ勉強で上位をとって東京の大学に戻るんだと、気持ちを高く持っているのですが、そんな彼の前に現れる不思議。

空から降るように降りてきた女の子。怜音の幼馴染みの少女、首藤輪子なのですが、怜音とかわした、いつか東京に連れていくという子供時分の約束を今も覚えているのですね。けれどこの子、不思議なことをいう。私この島出られないから。それはしきたり的な話なのか、あるいは物理的にもこの島を離れることができないということなのか。

そしてふたたび空高く跳躍して消えていくリンコ。

この謎の多い少女と、そして不思議を抱える島。レオンがこれから出会っていくもの、それもまた不思議の数々なのでしょうか。なにか彼の出生にも秘密があったりする!? ええ、ちょっといわく感じさせるボーイ・ミーツ・ガールの幕開けでありますね。

『ローカル女子の遠吠え』

江戸時代に夢を馳せる秋津さん。江戸時代なら私も美人だったかもというのですが、なにをおっしゃってるんですか! 今も美人ですよ! 最高可愛いですよ! という役割は江崎さんにとられてしまいました。

しまいました、が! そのおかげで照れる可愛い秋津さんが見られたこと、浮かれる可愛い秋津さんが見られたこと、本当によかった。江崎さん、ナイスプレイでしたよ!

さて、今回は昔はよかったというわりには本当にはよくなかったりする昔の話。

そうそう、そうなんですよ、平成令和を生きる我々が昭和に戻ったりなんぞしたら、町は汚ないわ人間は粗暴だわで、絶対耐えられないよ! みたいな話を実例出して紹介していましてね、町のあちこちに残されるガムの痕とかさ! ほんと、たまらんよね。うっかり踏むと嫌な気持ちがひきずるんだわ。

でもって、トイレ事情も最悪で、観光地のトイレとか近寄れたもんじゃない! ええ、ほんと、昔はよかったって思うのは思い出の中、美化された「昔」だけであって、本当の昔ってやつはどうしようもないんです。ええ、ほんと、りん子さんだってひっくりかえるくらいですよ。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石に母がいった言葉、爽太、あの子はやめときなの真意が明かされました! なんと、若い男にもてあそばれた経験があるからでありますか。若い男とつきあってみたはいいけれど、振る舞いのあっちこっちに顔を出すおばさん感に徐々に恋も冷めてゆき、ついには若い女に乗り換えられてしまったという話。

ああ、ちょっと安心した! 爽太という個人になにか問題を見出したとか、そういう話じゃなくてよかった!

でも、爽太との恋愛をリアルに考えると、いろいろ思い当たる困難、問題いろいろ。それがふたたび白石を悩ませて、もうつきあうとかそういうのはよそうと心を決めたら、白石準主役、爽太が主役でドラマに出る機会が!

ああ、またここで白石の心が揺れますね。はたしてどうなる白石。というか、ふたりの役はどんなのなんでしょうね。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

テレビ局前で催された、エボリューザーのライブイベント! 年齢性別を超えたファンたちが多くつめかけるイベントであるのですが、ということは当然タダシファンのお隣さんもくるわけで、いやもうね、この人たちがこないとファン関連の話題ははじまんないよね!? ってくらい自然に登場してきます。

この感覚、どうもステージ上のタダシ、すなわちアツシにとっても同じようで、客席にふたりを見つけてリナと一緒に実家のような安心感とかいってるの、ほんとにおかしい。時に身バレ、ふたりの場合、交際してることがバレるリスクもありながら、それでも全力で推してくれている、その気持ちや存在感が頼もしかったり嬉しかったりするんだろうな。なんて思ったんですね。

もしかしたら、こうしてファンが生の役者の存在に向きあうことのできるイベントは、ファンにとっても嬉しいし、同様に役者ならびにスタッフ、関係者にとっても嬉しくちからづけられるものなのかもですね。

さて、今回ラストに登場したフードの人物。これは追加戦士か!? いやもう、またなにか動きがありますね、これ。

2023年12月6日水曜日

『まんがタウン』2024年1月号

 『まんがタウン』2024年1月号、昨日の続きです。

『もくもくもくのキャン』

キャンプ地に向かう木野。向かう途中で地元の商店に寄ってみたらば、そこのお母さんがえらいこと商売上手で、あれやらこれやら買わされるんですが、それが後に笑いに転化するの、最高でしたよ。

ええ、途中までずっと木野のひとりキャンプだと思ってた。そう思うように描かれていた。実際食事もひとりで堪能して、そして原田とのこれまでを思いながらゆったりして、さあゲームでもしようかと思った時に原田が到着、ふたりキャンプでしたと判明するこの流れ!

ああ、ひとりキャンプの気安さと、ふたりキャンプの楽しさと、そうしたものが最終回のこの一本にしっかりと描き込まれていた、そう思える充実。けどそれが重くなく、さらりと楽しく気持ちに触れてくる、そんな感触がまたすごくよかった。ええ、いい最終回になった、そう感じさせられました。

『ホントはダシたい山車さん』

ああ、もう本当にお話のしめくくりといった風でありますよ。

職場にて、恋人との甘いコンタクトに元気づけられる佐藤です。そんな佐藤は、産休にはいる二神の引き継ぎに追われていて、予想される激務に疲弊しながらも、山車さん、いやさ香織さんのお弁当で元気回復。そのお弁当には苦手だったはずの椎茸が入っていて、でも今の佐藤は普通においしくいただけるようになっている。

香織との出会いは、本当に佐藤に大きな影響を与えて、これまでも、そしてこれからも彼を変えていくんでしょうね。

そんな佐藤は今は山車家に住まいを移していて、親公認の同棲です。これ、もう結婚しちゃえば? の感覚ではありますが、ほんとそれでもまだ甘い恋人の時間が続いている。そんなふたりの関係の、きっとこれからもうまくいくだろうと思わせる様子。ええ、こうしたところ、いいしめくくりだったと思ったんです。

『まあみさんとレトロ遊び』

ああ、まあみさんが見つけた、母の残したカセットテープ。再生しても雑音しか聞こえないそれ、パソコンのプログラムだったのではないか? えーこにそういわれて、パソコン、パソコン……、ああ、ファミゲーのベーシック! と思いついたまあみ。そう、それだよ! 前回からずっとそれだよって思ってたんだよ!

いや、まさかここで違うとか思わへんやん? そっかあー、MEGA社にもそういうパソコンになる機器あったんですねえ。知りませんでした。

プログラムをロードしたら、そこに絵が描かれた。幼ない頃のまあみの記憶に残る母との会話。母の語った夢。それが今ここによみがえってきて、本当、えーこもいうようにいいお話でしたよ。

これまで描かれてきた、おもちゃのトイダを舞台としたにぎやかな日々。これこそは、まあみと母、そして父の家族が夢見たものだったのでしょうね。いい余韻を残す、いい最終回でした。

『恐竜とカッパのいる図書室』

卸町と薬師堂、ふたりで作ったお話を本にして、文学フリマに出してみたんだ! ふたり、頑張ってる! でも一冊も売れないのか。この悲しくもつらい洗礼。がっかりしている薬師堂に、反面そりゃそうだと達観している卸町。このふたりのスタンスの違い見えて、なかなかに面白かった。

卸町は、ちょっといろいろを減算して生きてるのかなって思えて、期待とか願望、希望とか、そういうの。そのせいでがっかりすることも少ないけれど、かわりどこか内向きで、そのへん薬師堂とは大違い。

その違いを薬師堂なりに分析して卸町に話すところがね、よかったなあと。多分自分は卸町のように生きているから、これまでずっといろいろ減算しながらね、それが薬師堂のいうようにちょっと先のことを確かめるのが怖いっていうの。

そうかも知れない。おおっぴらに、おおらかに、あしたのことを語ることのできる。そんな子ではなかったかも知れない卸町が、一緒にあしたについて話して考えて受け止めてくれる友達を得る物語だったのかもなって。そしてそれはおそらくは、薬師堂にとっても同様で、このちょっと方向性の、傾向の違う子たちの出会いと変化と、旅立ちの第一歩、そんな様子の描かれた物語だったのかもなあって思わされたのでした。

この漫画は好きだったけど、感想を言葉にするのが難しくて、あまり触れずにきました。でも、こうして最終回までたどりついて、ふたりのこれまでの紆余曲折もここにこうして落ち着いたのかなって、そんなところまでご一緒できたのはすごくよかったと思います。

自分にもいい友達ができた、そんな気持ちになれたように思います。

2023年12月5日火曜日

『まんがタウン』2024年1月号

 『まんがタウン』2024年1月号、発売されました。表紙には「23年間ありがとう!!」の文字。ああ、今号をもって休刊。表紙にて手を振るキャラクターたちも、この誌面で会うのはこれで最後となるのだなあ、と思うと感慨もひとしおです。思えば『まんがタウン』は『派遣戦士山田のり子』を読みたくて買いはじめたのでした。なおまだ続いているというのですからものすごいわけですが、オリジナルが終わり、本誌が終わり、これも時代の流れかと思うとなかなかにこたえるものがあります。

『押しかけギャルの中村さん』

もくもくと出掛ける準備をしている秋山に、そのサークルに女の子はいるのかなどと聞いちゃう中村さん。それでヤキモチなんて焼くわけないって自爆しちゃってるのがおかしいんですが、いやもうこの人はもっと素直になればいいのに。

さてお化けが怖い中村です。ひとり家に残される時の不安そうな顔! と思ったら、速攻で部屋を散らかして、このへんの緩さはさすがに秋山がいたら出せないところなんでしょうね。

秋山が気を利かせて榎本に連絡しておいてくれてたんですね。あまりの無防備さにさっそくしかられる中村ですが、この気の置けない感じ、ふたりの仲の深さ感じさせてくれてとてもよかった。で、まさかこのふたりでいろいろ話しているうちに、秋山のいっている双木山にいこうって話がまとまって、ああ、なるほど、旅先で秋山、中村が偶然にも出会っちゃうパターンだなあ? って思ったら、まさかそんなことに!?

いやもうたいしたハプニング。あまりのことに中村さん、自分の状況気づいていない! というか、ついに秋山が見られてしまったーっ! 大変、秋山くん! どうせなら中村視線での秋山も描いてほしかったーっ!

これ、実際どうなるんでしょう。webアクション待ったなしですやんか。

『兎なりのウサギさん』

青枝くんが、自分でもウサギを飼ってみようみたいな話になっていますよ? それで不安になるのが紅詩さん。これまでウサギのみたらしに会いにきてくれていた。それが自分のウサギを飼ってしまったら、またこなくなっちゃうんじゃないのかな。ああ、泣くほどに不安なのですか。そんな紅詩を見てやる気を出してるのがみたらしです。自分たちで妨害して、青枝にウサギを諦めさせればよいのです! って、頼もしいんだか不安なんだか、いやもう、この時点でもうハラハラさせられていますよ。

シエルママ、いずみさんの家に集まるその日に青枝ウサギあきらめさせ計画の決行です。ということは、いずみさんの正体がバレちゃったりするんかな!? だったらちょっと心配だぞ!? ウサギたちの相談風景はほのぼのとしたもので、菜々花の飼いウサ白雪なんかは、飼い主菜々花大事で計画途中で脱落。なかなか思うようにコトが運ばないのもこの子たちらしいほのぼので、そして最後に強攻策で危ないことしようとしたみたらしを、青枝が無事ふんわり確保。ああ、よかった、感電するみたらしはいなかったんですね!

青枝のもとにやってきたのはロップイヤーの新月。じゃあそれで青枝は紅詩のところにこなくなっちゃったのかといえばそんなことはなく、というか、青枝くん、思いっきり心のうち、言葉にしちゃってるじゃん! ええ、このふたりの今後、明るそうですよ。ええ、お似合いのふたり。いい笑顔です。

『あの世で猫になる』

ああ、タマさん、ずっと謎だった生前のいろいろが判明してきて、ということはついに成仏なのかい!? 不安にさせたのだけど、結論からいうと大丈夫、ふたりの生活はまだまだ続きますよ!

というか、今回は体調不良に陥った朝倉さんを、タマはじめ、ネズミやシロ、そして霊媒の見習いさんたち総出で連携して救出したの、これが本当にいい話。これからもこうしてみんなで助けあって暮らしていったりするのかな、なんて思えるそんな関係性が見えたのがよかったのですね。

いや、ちみちゃんはさすがに物騒ですけど。飼い主が気の毒だ!

気のいい霊たちの仲良し暮らし。ひとり邪悪なのがいるけど、生きてるあいつですけど、それでもなんだかんだで、アパート暮らしはにぎやかに楽しく続いていきそうなのが嬉しいです。

『その運命は占えない!』

占い師のマヤ先生。酒で失敗して、仲さん家に担ぎ込まれてしまった。いや、仲さんは紳士だからあやまちなんてなかったんですけれど、マヤ先生にしては大失敗も大失敗。見事に落ち込んでしまって、でも落ち込みマヤさん、可愛いな。

そんなマヤを見舞った師匠。この格好で街中歩いてきたんですか!? ともあれ、師匠がマヤに残した呪い。その理由が判明。ああー、マヤさん、ダメ男にひっかかるタイプだったんか。でもだとすると、仲はアレな男ですけど、マヤの男性遍歴からすればずっとマシなタイプに思える。ええ、お師匠、むしろ仲をちゃんと知って、それでうまいことサポートするなり導くなりしていただきたい。ええ、仲をうまいこと教育なり改造なりしていただきたい!

さて後半は仲の様子が描かれて、こちらもマヤに心奪われっぱなし? 四六時中その人のことを考えてるっていうんですが、後輩女子から、仲先輩が現実世界に好きな人!? って、どんなだと思われてるんだ仲先輩。

こちらはこちらでいろいろ誤解されてるんですが、そのおかげでふたりの恋の成就は遠ざかりそう? ともあれ、まるでなにも進まないってことはなさそうで、ということはwebアクション待ったなしか! いやもう、ふたりの恋の顛末、気になってしまうやつです。

2023年12月4日月曜日

『まんがホーム』2024年1月号

 『まんがホーム』2024年1月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

ドレープが毛だらけにならないよう、コロコロを使ってきれいにしているキョウスケ。けれどそこにめておが乗っちゃって、また毛だらけに!

この布ね、最初、真ん中に穴が空いてるのなんでだろうと思ってたんですけど、なるほど手術の時に使うやつなんですね。今回は後半、手術の描写がありまして、そこでこのドレープがどう使われるか見ることができます。

今回の手術は雄猫の去勢です。オスメスでの去勢避妊手術の大変さが違うという話あり、そして清潔と不潔の話あり。執刀医の清潔を守るために、サポートする役目の人がいる。それがくまちゃん先輩なのですが、心電図を確認し、麻酔のコントロールをし、そして最後についでの爪切りから耳掃除まで。

このテキパキとあちこちに気がつき、手が届く感。こういう広い視野が大切という話。キョウスケも感心してましたね。ええ、実際こういうベテランさんには憧れます。

『歌詠みもみじ』

今回はお歳暮の話。家族間でも日頃の感謝のあらわれとしてお歳暮贈ります。パパさんからママさんへ。そうしたらすかさずママさんからクリスマスプレゼントをねだられるというのね、ああ、パパさん愛されてるんですよ、それは。

千恵ともみじの手帳の話も面白かった。手帳に、文具にと凝るのが千恵ちゃん。対してもみじはせっかく買った手帳を活用しないタイプで、ああー、自分ももみじ寄りです。手帳とか、なにをどう書いたものかっていまいちわからず、真っ白にしちゃうんですよね。ええ、自分に手帳、日記は過ぎたものなのです。

そしてラストの扇風機。ああ、うちもまだ一台扇風機片づけずに置いてある! そうなんですよね、ついちょっと前まで使ってた。今年の夏は尋常でない夏でした。

『うちの秘書さま』

年末ということで大掃除、メイドたちは屋敷のあちらこちらを、七瀬は玄関を、そしてはじめは自室の片づけ。はじめの部屋、たまにきれいにするけど、気がつくと散らかってる。もう風物詩になっていますよね。

また、片づけはじめると気が散ってしまって、ついつい出てきた本やらなんやら見てしまうというのも定番。こうした定番展開を経てようやく片づいたかと思ったら、メイドによるゴミの分別チェックが入るというのですね。

でもここでまさかはじめに見られてしまって、ゴミ漁りと思われるのを怖れたメイドさん!?  中身チェックなんていっちゃったもんだから、間違っちゃあいないけど、はじめが逃げちゃって、いやもうはじめもお年頃、見られちゃ困るものもあるのでしょう!

と思ったら、それが最後に判明。まさかの12点の数学のテスト。ああ、まだまだはじめはお子様かも知れません!

2023年12月3日日曜日

『まんがホーム』2024年1月号

 『まんがホーム』2024年1月号、一昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

リコがメイデン様と再会。まさかの再会に、少したじろいでるメイデンがいいですよね。リコには正体も知られている。メイデンに対する崇拝じみた感情も知っている。リコの前ではかっこいいメイデンでありたい、あるいは素顔の自分を知られてがっかりされたくない? そのせいで、マスクはずせなくなっちゃってるんですね。

さて、練習生ふたり決まりました。小野ひなせさんと奥山梓さん。そしてリコにはスタッフとしての誘いがあって、なるほど、過剰な熱意が団体の盛り上げに一役買うことを期待されたというのですね。でもどうしても練習生になりたいリコ、食い下がるんですが、なかなかオーケーは出ない。なんせ、体力がないと危険ですからね。そういわれても、なお食い下がるリコ。全身の骨折れてもいい! そのあまりの気迫に、さらには同期練習生からの嘆願もあり、リコの再テストが叶うんですね。

再テストまで一ヶ月。それまではメイデンの指導を受けることに。これを聞かされて驚いているメイデン様よ! ですがここからがリコの正念場ですよ。見事練習生の座を射止めるために、粉骨砕身頑張らなければならない! って、めちゃくちゃなスケジュールだな! 今でも仕事にならなくなりつつあるのに、それが加速しそうで、リコの心身と上司のメンタル、心配になっちゃいますよ。

『はなまるゲーセン飯!!』

ゲームと食事処のあがいんに向かう田貫くん。そこには園香と樺恋と、それからダンスダンスフラッシュ、体感ダンスゲームの筐体が待っているというのですね。

古い筐体だけど、まだまだ現役。田貫を待って電源投入。ここから園香と田貫のラブラブゲームタイムがはじまっちゃう!? 樺恋、嫉妬で死んでしまわない!? と思ったら、樺恋も一緒にゲームですよ。簡単レベルからはじめて、だんだんかたちになっていく樺恋。対し園香はというと、めちゃくちゃうまい! なんだその目、開眼しとるのか!? いやもう、この子のポテンシャル、すさまじいものありますね。

運動は苦手な樺恋の頑張り。100円で5曲プレイ可能という、うっかりサービス設定がこの子の頑張りをさらに後押しして、疲労で死にそうになりながらもプレイ継続。念願のクリアかなって、田貫ともハイタッチですよ!

ああ、こうして一緒に遊べて、樺恋もすっかり仲間じゃないですか。もうギャラリーにならなくていい。こうして田貫のゲーム仲間が増えていく。あがいんのゲームの輪が広がっていく。ええ、こんな場所があれば、そりゃあ通いたいとも思える。素敵な空間だなあって思わされたエピソードでした。

『魔界の愛されCEOは元勇者』

レガードが性転換!? 脱皮とともに見た目が変わるという竜人の性質が紹介されて、というのですが、嘘ですって!? 油断ならねえなあ。レガードの姉、エルーナがソヴァンをからかって遊んでたんですね。

普段は在宅勤務しているエルーナ。

うらやましいな! いやほんと、この会社、じゃないや、魔王城の福利厚生、社員の待遇は理想的だとは思っていましたけれど、職種によっては在宅も可能。気ままに出勤在宅を選べるのもうらやましい! ほんと、たとえ出勤の理由が新設のチョコレートファウンテン見たさだとしても、なんら問題視されない。

いいなあ、自分も魔王様のもとで働きたかった。

ところでモヤモヤソヴァンさんですよ。エルーナから聞かされたこと、レガードがピンクの獣みたいな頭のやつとかいってるらしいってのでモヤモヤしとるのかな? と思ったら、竜人の脱皮について考えてた!

なんだろう、この平和な感じ。自分も悩むならこういう理由で悩んでみたいものです!

2023年12月2日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

おお、美しい展開です。

文化祭を前に七転八倒の思いで演劇に取り組む冴であります。セリフが入らないと苦しんでいるのですが、でも今回の主役は純礼であります。

クラスにて文化祭の役割を決めます。出し物はどうぶつカフェ。けれどいつも純礼はひとりだからと、気を使われてか孤高を理解されてか、どこにも組み込まれなかった。でもひとりで寂しくしてないかと乃々花に心配されたこともあって、おお、一念発起ですね! 学級委員長と副委員長、花新發いのりと中峯翠子とともに遊撃的にあちこち手伝ってまわるお助け係をすることになったのですね。

でも、よかったではないですか。これまでクラスの子たちと交流することのなかった純礼が、お助け係となることで、あっちへこっちへ顔を出して交流深められる。さすがに疲れたとなっても、乃々花が褒めてくれれば元気全開。ほんと、純礼、可愛い子です。

さて、今回のテーマはまさにここからだったんですよ。北王子冴にまつわる不穏な噂。中等部でも知れ渡っていて、さらに悪いことに尾ひれつきまくってて、それを否定する純礼。でもその噂のもとをバラまいたのも純礼なんですね。

噂の出どころとなった子もきっと謝罪してるに違いない。そういわれて退けなくなった純礼が、正しいことをします! ええ、純礼の気持ちの変遷と、そして今、友達といえる相手を持ったことを自覚するプロセスが、美しかったなあと、素直にそう思われたのですね。

さて、冴さんのピンチは続きます。そして中の字と發の字を持つふたり、この子たちもいずれは麻雀の仲間に加わるのでしょうか!? もしそうなら、大いに期待でありますね。

『ササエルの中には誰もいない』

ササエル、天河に戻って、ぼちぼち御当地キャラとして伊達かまぼこを売っています。ゆったりと流れる時間、平和をかみしめているのですが、そこに稲井が絡んでくると即平和は終了する。

これまで隠してきた秘密が晴れてふたりの知るところとなって、そうしたら稲井はリアル小依でかつてのササエルポロリを補完し楽しみはじめるという。ああああ、マズい友達だよなあ。ええ、正体を隠していた頃、何度も何度もポロリに類することをやってきましたよササエル。それを今こうして稲井の脳内であれやこれやといじくりまわされるわけか。ほんと、稲井、ヤバいやつです。そういうのはこっそりやれ。

子供たちに人気のササエル。撫でるとご利益があると、勝手に設定が加わった瞬間。これをもって、常子に直希もさわさわに参戦。加えてたまたまロケにきていた未萩も参戦することとなって、ああ、ほんと、にぎやかでありますね。

正直、まだまだ読んでいたい連載でした。こうして終わるのは寂しいけれど、今後もササエルたちのにぎやかな日常は続くのだなあ。そう感じられるラストを見れば、なんだか少し寂しくなくなった。ええ、ササエルはきっとこれからも元気です。

『紡ぐ乙女と大正の月』

突然消息をくらませてしまった紡を思い、今日も銀座へとおもむく唯月。友達皆はそんな唯月を心配するのだけど、同時に紡のことも心配していと、本当、紡はどうしてしまったのでしょう。

令和の世に戻っていたのですね。

令和の世にて、唯月たちのそれからを知りたいと思っていた紡。どう知らべてもよくわからなかったけれど、卒業アルバムを見ればなにかわかるかも知れない! 図書室へと駆け出して、そこで見つけた大正13年度アルバム。中にはかつて紡も一緒に写った写真も収められていて、ああ、あの日々は夢ではなかった。

そして個別の写真を探してみれば、唯月が見当たらない!? 名簿にて確認したらば、大正十二年九月震災にて死亡の文字。ああ、やはりそうです、あの大震災が唯月の命運を分けるというのですね。

きっとこの日、この時がくると思っていた。だからこの展開には驚かないけれど、はたして紡になにができるのか。紡自身も確証を持てないままに、ふたたび大正の世に戻らんと動き出す。

目指すは大正十二年九月一日、正午すこし前の東京。はたして紡は唯月を見つけることができるのか。ええ、まさしく正念場であります。

2023年12月1日金曜日

『まんがホーム』2024年1月号

 『まんがホーム』2024年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。冬、ということでお風呂で暖まるらいかです。これはドラム缶風呂? このほっと一息つく表情に、風呂の暖かさ感じさせられますね。他には風呂上がりの情景が続きます。『天国のススメ!』からは髪をふく十子。『孔明のヨメ。』はコーヒー牛乳にフルーツ牛乳を並んで飲む孔明、月英夫妻。そして『魔界の愛されCEOは元勇者』は浴衣卓球するソヴァンと魔王様です。

今月は新規ゲストが1本です。

『ごちそうさまは二丁目で』

茶色くてうまい飯を提供する二丁目の食堂。看板娘のタケちゃんってどういうこと!? と思ったのですが、それはさておきこれは夫婦で切り盛りしてるお店なのかな? と思ったら、店長は大村さん、配膳担当してるお嬢さんは田中の名札をつけてますね!

そして冒頭、当然のように描かれる男ふたりでイチャつくお客。いや、もう普通に受け取って、まるで気にしてなかった自分にびっくりです。ええ、ここは新宿二丁目、いろんな人達が集う場所。男が男に惚れるのも普通のことで、硬派の店長が思いを寄せるのもまた男。思われ人のミト君は、そうと気づいていないのかな。実家から食事の心配をされているミト君のためにご飯を用意するのが自分であると、ちょっと喜んでいる店長がいいですよね。

けれどここの食事は見場が普通。それをなんとかオシャレにするのが、バイトの田中みのりの役目!? こうして今後は店の映えメニューを店員総出で創案しますというこの展開。それぞれの得意を持ち寄ろうという展開、悪くないと思いましたよ。

『孔明のヨメ。』

駆けつけた劉備軍の援軍は、張飛に趙雲、そして関羽という精鋭揃い。長坂坡での活躍が今も曹操軍の脳裏に焼きついている張飛、趙雲の勢いがものすごくって、兵たちがクモの子を散らすように逃げていくというんですね。

戦いはもう決した。曹操は敗走し、この機にと水軍を壊滅すべく掃討戦に移行。陸上でも曹操を追撃するために馬を駆る関羽が、かつて友情を育んだ曹操配下の武将、文遠と一騎討ち。

思わぬドラマに、この勝負に決着がついてほしくない、そう思ったものの、もう数合も重ねると決着してしまうのでしょうね。その切なさもまた、この物語の妙味なのでしょう。

そしてラストに、眠りに落ちつつある曹操が耳にした華容道という土地の名。これがいかなる展開の起点となるのか。そこにも注目せざるを得ません。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

4人でキャンプにいったのに二人用のテントしかないというピンチ。さあ、どうする。誰がテントを使うのか、というので料理対決をしますというの、これはこれで楽しそうな展開ですね。

これ、調理風景見ましたら、音瀬と長瀬優勢。橘、森川はちょっと駄目そうかな? なんて予想しましたのに、森川、やるじゃないですか! チーズじゃがバター、シンプルだけど悪くないですよ! といいたいけど、あれ? 肉切ってたの? ほんと、それどうしたの?

今回の見どころは、夜、3人でぎゅうぎゅうになって寝るというところでしょうか。その前に、森川と長瀬にフラグが立った気がした。その長瀬がですよ、可愛いどころ、森川音瀬に挟まれて寝るというんですよ!? いやもう、これでなにも起きないはずがない。いや、起きなかったんですけど……。なんで?

3人でテントを使うといい、橘がめずらしく気を使った! 長瀬同様に驚いていたらですよ、橘は自分の快適を追求していただけだったと判明するくだり。いやもう、最高に橘らしくってよかったです。

そしてラストに意味深な登場人物。小池いろはなる可愛いお嬢さん。いや、もしかしてこの人も実は男なの!? ほんと、この漫画のカワイイは油断できません。