『まんがタウン』2024年1月号、発売されました。表紙には「23年間ありがとう!!」の文字。ああ、今号をもって休刊。表紙にて手を振るキャラクターたちも、この誌面で会うのはこれで最後となるのだなあ、と思うと感慨もひとしおです。思えば『まんがタウン』は『派遣戦士山田のり子』を読みたくて買いはじめたのでした。なおまだ続いているというのですからものすごいわけですが、オリジナルが終わり、本誌が終わり、これも時代の流れかと思うとなかなかにこたえるものがあります。
『押しかけギャルの中村さん』
もくもくと出掛ける準備をしている秋山に、そのサークルに女の子はいるのかなどと聞いちゃう中村さん。それでヤキモチなんて焼くわけないって自爆しちゃってるのがおかしいんですが、いやもうこの人はもっと素直になればいいのに。
さてお化けが怖い中村です。ひとり家に残される時の不安そうな顔! と思ったら、速攻で部屋を散らかして、このへんの緩さはさすがに秋山がいたら出せないところなんでしょうね。
秋山が気を利かせて榎本に連絡しておいてくれてたんですね。あまりの無防備さにさっそくしかられる中村ですが、この気の置けない感じ、ふたりの仲の深さ感じさせてくれてとてもよかった。で、まさかこのふたりでいろいろ話しているうちに、秋山のいっている双木山にいこうって話がまとまって、ああ、なるほど、旅先で秋山、中村が偶然にも出会っちゃうパターンだなあ? って思ったら、まさかそんなことに!?
いやもうたいしたハプニング。あまりのことに中村さん、自分の状況気づいていない! というか、ついに秋山が見られてしまったーっ! 大変、秋山くん! どうせなら中村視線での秋山も描いてほしかったーっ!
これ、実際どうなるんでしょう。webアクション待ったなしですやんか。
『兎なりのウサギさん』
青枝くんが、自分でもウサギを飼ってみようみたいな話になっていますよ? それで不安になるのが紅詩さん。これまでウサギのみたらしに会いにきてくれていた。それが自分のウサギを飼ってしまったら、またこなくなっちゃうんじゃないのかな。ああ、泣くほどに不安なのですか。そんな紅詩を見てやる気を出してるのがみたらしです。自分たちで妨害して、青枝にウサギを諦めさせればよいのです! って、頼もしいんだか不安なんだか、いやもう、この時点でもうハラハラさせられていますよ。
シエルママ、いずみさんの家に集まるその日に青枝ウサギあきらめさせ計画の決行です。ということは、いずみさんの正体がバレちゃったりするんかな!? だったらちょっと心配だぞ!? ウサギたちの相談風景はほのぼのとしたもので、菜々花の飼いウサ白雪なんかは、飼い主菜々花大事で計画途中で脱落。なかなか思うようにコトが運ばないのもこの子たちらしいほのぼので、そして最後に強攻策で危ないことしようとしたみたらしを、青枝が無事ふんわり確保。ああ、よかった、感電するみたらしはいなかったんですね!
青枝のもとにやってきたのはロップイヤーの新月。じゃあそれで青枝は紅詩のところにこなくなっちゃったのかといえばそんなことはなく、というか、青枝くん、思いっきり心のうち、言葉にしちゃってるじゃん! ええ、このふたりの今後、明るそうですよ。ええ、お似合いのふたり。いい笑顔です。
『あの世で猫になる』
ああ、タマさん、ずっと謎だった生前のいろいろが判明してきて、ということはついに成仏なのかい!? 不安にさせたのだけど、結論からいうと大丈夫、ふたりの生活はまだまだ続きますよ!
というか、今回は体調不良に陥った朝倉さんを、タマはじめ、ネズミやシロ、そして霊媒の見習いさんたち総出で連携して救出したの、これが本当にいい話。これからもこうしてみんなで助けあって暮らしていったりするのかな、なんて思えるそんな関係性が見えたのがよかったのですね。
いや、ちみちゃんはさすがに物騒ですけど。飼い主が気の毒だ!
気のいい霊たちの仲良し暮らし。ひとり邪悪なのがいるけど、生きてるあいつですけど、それでもなんだかんだで、アパート暮らしはにぎやかに楽しく続いていきそうなのが嬉しいです。
『その運命は占えない!』
占い師のマヤ先生。酒で失敗して、仲さん家に担ぎ込まれてしまった。いや、仲さんは紳士だからあやまちなんてなかったんですけれど、マヤ先生にしては大失敗も大失敗。見事に落ち込んでしまって、でも落ち込みマヤさん、可愛いな。
そんなマヤを見舞った師匠。この格好で街中歩いてきたんですか!? ともあれ、師匠がマヤに残した呪い。その理由が判明。ああー、マヤさん、ダメ男にひっかかるタイプだったんか。でもだとすると、仲はアレな男ですけど、マヤの男性遍歴からすればずっとマシなタイプに思える。ええ、お師匠、むしろ仲をちゃんと知って、それでうまいことサポートするなり導くなりしていただきたい。ええ、仲をうまいこと教育なり改造なりしていただきたい!
さて後半は仲の様子が描かれて、こちらもマヤに心奪われっぱなし? 四六時中その人のことを考えてるっていうんですが、後輩女子から、仲先輩が現実世界に好きな人!? って、どんなだと思われてるんだ仲先輩。
こちらはこちらでいろいろ誤解されてるんですが、そのおかげでふたりの恋の成就は遠ざかりそう? ともあれ、まるでなにも進まないってことはなさそうで、ということはwebアクション待ったなしか! いやもう、ふたりの恋の顛末、気になってしまうやつです。
- 『まんがタウン』第25巻第1号(2024年1月号)
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