『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、一昨日の続きです。
『ぬるめた』
お、ちょっと昔ばなし? 小籠とさきなの出会った頃。誰に対しても興味を持たず、尖りまくっていたさきながですよ、こごめを敵にまわしてしまい、大事な人、すなわちちあきにちょっかいかけられてしまうんです。母の死から誰にも心を開かなかったちあきが、こごめの対人スキルの高さによって攻略されてしまう。全部、さきなへの面当てだったのですが、それがいつしかこの3人の独特な人間関係を築かせるにいたるというのが面白い。
というか、キレまくってるさきながおかしい。で、さきなをキレさせるためのこごめの策略。まさか一緒の布団にはいってちあきにチューですか!?
キレた挙句に一線超えてしまいそうなさきなさんですよ。ほんと、このままいきつくところまでいけばいいのだと思いました。
『SAN値直葬!闇バイト』
闇のクリスマスフェア。えらいことおっしゃる店長ですが、最初は反対してたあかりが特別手当てちらつかされて途端に手のひら返すくだり。さすが、あかりさんですわー。としかいいようのない鮮やかさでした。
こよとなごみが着せられたクリスマス衣装。ああ、ふたり可愛いですね。じゃああかりはというと、まさかのショゴスちゃん。そこからの皆の働き? なごみが今回も活躍しましてね、アラクネーを召喚しちゃうっていうんですけど、ほんとこの店のお客、いろいろとヤバい。で、こよがそのあたり店長に聞くの、ちょっとしたナイスプレイだったのでは?
この店の、あるいはこの世界の立ち位置、状況というのが見えてきた気がした。この漫画の世界観を理解するために、結構重要なエピソードだったのでは? と思ったけど、あかりのいうように店長の戯言だったらどうしよう。
そしてラスト、皆の南極出張が決定です! って、唐突に遠いな! でも今は南極は夏。それなりに涼しくてすごしやすいかもですよ。でも、やらされることがやらされることだからなあ。古のものも暗黒ぬいにしちゃうんですか? というかショゴスは役にたてるのか? なかなかちょっとした危険な任務でありますよ。
『ギャルとネクラの吸血関係』
いよねに吸血鬼の能力、チャーム、魔眼が効かないの。これ、てっきり体質とかかと思っていたんですが、違ったんですね。今回提示された新事実。いよねが祖母からもらったネックレス、それが吸血鬼はじめ邪悪な者から持ち主を守っている。なに気なく触れたまくるに強烈な痛み。さらにはバンパイアハンター、アクアにも手痛い一撃。ええと、バンパイアハンターも邪悪なのですかい? 毒をもって毒を制すみたいなやつなんですかい? なかなかアクアも謎の人ですね。
ネックレスの由来、いよねの母から聞くことができました。いよねの祖母が子供の頃に親友からもらったものだという。その親友というのが吸血鬼の姫で、友達を同種から守るためにと贈ったのがそのネックレス。
ということは、バンパイアハンターが攻撃対象になるの、アクアが邪悪だったからじゃないのかも知れないね? よかったね、アクア。まだわからないけど。
そのネックレスを外そうとしたいよねを制止したまくる。その時の気持ち、不安や怖れが、すなわちありのままのいよねが好きというまくるの感情を表しているようでよかったです。いよねの変化をただ怖れただけ、って可能性もあるけど、それよりもロマンティックな方を採用したくなる、ふたりはそんな関係でしょうから。なんて思った展開でした。
『わからせろ!ナマイキツネ様』
壱与はやっぱり有能なんだなあ。神社もクリスマスイベントに参加する。でも神社だよ? 異教の神の社がキリスト教のイベントに参加していいものなの? とか思っちゃった私は、壱与からさんざん罵倒される側の人間なのだろうと思います。あまんじて受けましょう。
壱与に意見されて、イベント参加に踏み切った桜子が発案したのがイルミネーション。壱与に頼んでPCでイメージを作ってもらうのですが、それを商店街会長に自ら持ち込むというやる気を見せた壱与。まあ、悪いこと考えてますよね。ほんと、予算度外視で飾り立てられた神社は、全力での壱与推しスポットとなって、まあ祭神を祀るという意味からしたらこれでいいのかも知れないけど、まあ、予算がなあ。
集客力を高められた、その手腕はさすがだけど、結局はわからされる壱与様。でもこれ、なかばわからされる結果になるとわかっててやってるんじゃないかなあ、なんて風にも思えてきて、だってこれだけ有能なお狐様よ? みたいに考えれば、壱与はちょっとしたチキンレースを楽しんでいるのかも知れません。
- 『まんがタイムきららMAX』第21巻第2号(2024年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿