2023年12月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

打たれ弱い花名。雪が積もって明るい朝。寝過ごしたと思って泣いちゃって、ほんと、可愛いよなあ。そんな花名をめぐるたまての嫉妬とか、そこからのギャルゲー談義に冠のコート。雪の日ならでは(?)の話題に花が咲いて、皆でコートを買いにいきましょうという話に落ち着くのですね。

そうだ、大会さんも誘おう。皆で繰り出すお買い物、楽しくなりそう。そう思ったら、雪に心の傷を覚える大会の様子。ここに一度に不穏な空気が醸成されて、ああ、ここから大会の心の傷に向きあおうという流れとなるのでしょうか。

ひとり部屋で落ち込んでいた大会の憔悴しきった表情にはっとさせられて、ああ、この人の曇りが晴らされる日がきてくれればどんなにか喜ばしいだろう。そう思わされた導入。ええ、なんとしても晴れる日がきてほしいと思いました。

『ほぐして、癒衣さん。』

大変です、癒衣さん。夏鈴の浮気がとまりません!

社内、ひとけのない倉庫で小柄な副社長に迫る夏鈴ですよ。メガネの似合うビューティフルレディだ……。服装もステキ。キザなセリフで副社長を夢中にさせるその様子。ああ、最高だと思う。まほさん。このままアオイさんだけでなく、夏鈴くんを推すといいのです。社内の女性、あの人、この人を夢中にさせる夏鈴の魔性。ああ、あの夏鈴が引き出す副社長の可愛さ、たまらないものがありました。

まほさん、アオイさんは手の届かぬ存在として、夏鈴を手の届く推しにしましょう。そして時に、ひとけのない倉庫で、秘密の楽しみにふけりましょう。ほんと、約束ですよ、まほさん!

『それでは、ステキなセッションを。』

鴫野あまねのバックバンドに就任した是沢たち。バックバンドが変われば、そのメンバーの手腕に応じた編成を打ち出してくる。それがあまねだというのですね。バンドにホーンセクションを加え、そしてバックダンサーも。これを一週間で仕上げてくるところに彼女の本気を見るわけですが、このステージに懸けているのは是沢たちも同じ。

彼女らは、ふたたびあまねに音楽の楽しさを思い出させようと、このライブにていろいろ仕掛けてくるというのですね。

トキオンのナンバーからフレーズを引用してくる是沢たち。その音に懐かしさを覚えるも、即座に否定してくるあまね。そんなあまねに語りかけるのが、奏ドレスをまとった是沢。大きな翼をもって、あまねをより高みへと導いていこうとするんですね。

けど、そこで即座に手を振り払うのがあまねですよ。あれー、ここまでやって駄目だったのかな!? と思ったら、そうではなくあまねから険がとれて、柔和な様子で是沢たちとも絡んでいって、ええ、確かに是沢の思いは通じ、そしてあまねもまた異なる境地に立った。

これからも続く彼女たちの音楽活動。さらにどんな光景が繰り広げられることになるのか、そうした想像をさせる最終回でした。ええ、願わくばもっと見ていたかった。そんな思いの残るラストを見せてくれたのでした。

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