2013年3月18日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年5月号

『まんがタイムファミリー』2013年5月号、昨日の続きです。

エッセイ企画は「制服バンザイ!」であります。参加者は佐野妙、駒倉葛尾、水井麻紀子、鴨鍋かもつ、幌倉さと、あろひろしであります。描かれたもの半分くらいが、学生時分の地味な制服、カラフルな制服に憧れていた、そういう感じのエピソード。でもね、今みたく派手な、おしゃれな制服が一般的になってきますと、逆にセーラー線以外全部黒っ! みたいな制服が魅力的と思えたりするから不思議です。いや、ほんと、イラストだからかも知れませんけど、佐野妙描く高校セーラー服とか、水井麻紀子描く校則がっちりダサ制服とか、かわいいかわいい、いいですよ。幌倉さと描くセーラー、水兵さんのってやつ、あれも可愛いなあ。ああ、海軍だからカレーなんだ。いいなあ。ほんとムクの可愛さよ、山椒の可愛さよ。奏衣様も素敵です。駒倉葛尾描くユニフォーム、サッカーのユニフォームですが、チュートン騎士団の色が黒と決まった理由、早い者勝ちでしたか。あの漫画はフィクションだそうですけど、面白かったです。囚人服が横縞なのにも文化的理由があったんですね。勉強になります。鴨鍋かもつ描く制服は、憧れの職業といった感じですね。けど最後のセーラー服のリボン、あれはおかしかった。着たいんじゃなく、むしろなりたいんですね。

博士の白衣女子攻略論』は、体育会系がテーマ? 洗浄頑張るリンちゃん。発言が見事に体育会系で、聞けばバドミントンやってたという。いや、しかし、可愛いな。赤星さんの中学時代の陸上部ユニフォーム、これもやたら可愛くて、いやいや、反則ですよ。なんの規則に反してるのかわかりませんけど。バドミントンにも中距離にも反応できない丹沢さんに対し、互いの競技を認めあうリンちゃん、赤星さん、深まるふたりの絆、面白かったです。しかし丹沢さんのイメージする理系、それがまさにハカセで、いや、ハカセはこのイメージからデザインされてるってことか。典型的なイメージに、けれど否定できない主任がおかしかったです。そして体育会系理系、上半身裸! いかします。須藤さんは高専卒、やたら理屈っぽくからむハカセ、正論のリンちゃん、開き直る白銀くん。大変面白かったです。

『スパイの歩き方』は、ペルツォフカの相棒? リモンナヤが登場。ポケット砲兵だそうです。ポケットに擲弾が満載されてるのかな? あやしい相手を見れば即座に投擲、たまらんお嬢さんです。リモンナヤ、モスクワの天才少女。どうでもいいんですけど、ペルツォフカの性別、名前からして女ってわけじゃないのか。まあ、それが本名かどうかもさだかでないのがスパイですからなあ。しかし現地協力員のアーニャ、この人も毎回毎回出てきて、そのつど別人みたいなこといってましたが、どう考えても同じやつだよな。ペルツォフカの性別に興味津々で、こういうところなども積み重ねのギャグのように感じます。一癖あって、広く一般に訴えるか、それはわからないですけど、面白く読んでます。懐かしのスパイ映画、そうしたテイストが満載ですよ。

『地味なコ、派手なコ』、大変に面白いです。西條サンの交友関係、その輪に千草も加わってる、そんな感じがあっていいですよ。冒頭の西條サン、千草の会話に乗ってくる友人たち。ええ、千草の交友関係も広がって、こういうだんだんに状況が整備され、世界ができあがっていく感じ、それが実に楽しい、面白いと思うんですね。さてさて、今回は西條サンが千草のお家にお邪魔して、家事仕事を手伝うっていうんですね。でも千草弟、千蔓の勉強見るようお願いされて、その時の西條サンの複雑な気持ち、素晴しかった。もう、ほんと、面白い。それと千蔓にやりこまれて泣きそうな西條サン、なんという可愛さか。けど、ほんと、西條サンと千草の関係、仲よくってさ、ほのぼのしててさ、すごく好き。また、西條サンがこの関係を大切に思っているからこそ、秘密が苦しいんだろうなあ。そうした気持ち、心の描かれるところが好きで、ほんと、いい漫画であると思います。ああ、最後のね、翌朝のね無言の千草、おかしかった。いやもう、面白かったです。

『純情小町』、面白いです。茶道部部室、ええと、和室ですね、その扉を開いたら、なんと茶室ができていた。絶対ゆっきーのしわざだ。のっけから面白かったですよ。最初は奇行ばかり目立っていたゆっきーですが、いや、今も奇行もりだくさんですが、いやあ、可愛いですよ。先輩との確執、それも面白かったです。ゆっきーの教えようとするのは綾鷹表千家、対して先輩は武家作法を教えようとしていて、ここにどちらが稽古をするかで対立が発生する。しかも対決、って、袱紗さばきの美しさで勝負なんだ。おりおり。キャラクターも増えて、話の基本もできあがって、大変に面白いです。あと、ゆっきー、可愛いです。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第5号(2013年5月号)

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