2014年2月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年4月号

『まんがタイムスペシャル』2014年4月号、昨日の続きです。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、おお、皆がセーラー服。学生服じゃなくて、船乗りの制服。いつもの格好とちょっと違って、なんだか新鮮でありますよ。本編にちょっと船が関係してるんですよね。けれどまずは本の話。宇宙には平面はないというありすちゃん。けど地球には平面がたくさんあって、それが珍しい。すごく興味津々。本なんかもすごく新鮮で、当初それを理解してなかったころは、本に描かれたものを取り出そうとして破いてしまったこともあるらしい。これもまたワンダーなのでしょう。普段、当たり前に目にして、当たり前と思ってるものを、ありすちゃんは当たり前としていない。本がそうなら、描かれたものもそうで、ありすちゃんにはまんが絵の人物は地図に見えるらしい。あの地図萌えの強者の可能性はちょっと笑っちゃいました。平面にいきたいヨータとミチコも酷かった。ゆせのクールなつっこみもナイスでした。一冊の本がひとつの宇宙。ああ、こういうロマンが好きなんですよ。そして折り紙、テレビとありすちゃんを驚かすもの続々。スマートフォンだって同様。ハルの想像の中で水没、慌てる様がおかしかったです。で、最後に船なんですね。ヨータの作った船型スマートフォンケース。いや、それ、ケースじゃない……。あの驚いてるハルの顔が常にはないもので、新鮮でした。ラストの夢、飛び起きた時の顔もよかったですよ。

『美味しいタノミゴト』、新聞部のアンケートにはじまる欲しいものの話題。咲月はお皿が欲しい。新名さんはネジが欲しい。なんでネジ? 宇宙船を作りたいからっていうんですね。うん、女子高生らしくない! っていってる咲月も似たようなもんですから! 新名さんが咲月に贈り物をするっていうんですね。家庭科室に隠しました。咲月が探してみればきれいなお皿が出てきた。てっきりこれが新名さんからのプレゼントかと思ったら違ったっていうんですね。新名さんからのプレゼントは、彼女作の宇宙船の模型。じゃあこの皿は? 鈴木くんのものだったっていうんですね。母親から押しつけられた。いらないものだから使ってというんだけど、ああ、本当は違ったのか。咲月のために買ったもの。ええ、咲月のことが好きなんですね。この素直にいえない気持ち、雨に滲んで、ちょっと切ないお話でした。

『すしっ娘』、さよりも頑張ってるんですね。シャリ切りを教わった。なるほど酢飯の作り方。合わせ酢を入れ切り混ぜる、って、大将、すごい人なのか! ごめん、ちっともそんな風に思ってませんでした。大将の技、見様見真似でさよりもやってみるんだけど、ちっともうまくいかない。大将がやると米がツヤツヤになるのに、さよりだとモチモチになってしまう。落ち込むさよりに鯛介ができなくて当たり前とさとす。飯炊き三年なのか。長い道だな。っていうか、さよりも大変な子だな。鯛介さんでさえとか、先輩に対して酷い評価だよ。ほんと。しかし、こうして落ち込んだり塞いだりしてるさより、その酢飯、失敗作を大将と鯛介が全部食べていてくれた。ちゃんとさよりの仕事、その進歩を見ていてくれているんですね。ええ、いい店じゃないですか。厳しい? 変わりもの? けれど暖かく見守っていてくれる。ええさよりは師匠にめぐまれた、そう思いましたよ。

『メェ〜探偵フワロ』、おおう、扉のレモンさんに変装したフワロ氏。これはこれで悪くないな。ヤバいぞ。可愛いじゃないか。うん、本当にヤバい。私はどうしたらいい!? 鳥人二十面相からの予告状、絵画を盗みますというんですが、村長曰くその絵画に覚えがない。フワロ氏の所蔵してるものなのか。「首と舌がどんどん伸びる」。酷いタイトルに変テコな絵。持ち主の背が伸びるという謂れがあるんだそうですが、いやいや、ラストに明かされた真実。いやもう、酷かった。首くくる絵なのか。全員死んでるのか。フワロ氏、危なかったな! というか、鳥人二十面相もよくこんな絵を欲しがったもんだ。というか、くれてやればよかったのに。鳥が酷かったんですよ。押し付けあいに、無茶な変装、信用のないラウール。でもって二十面相、もう駄目駄目で、もうバレバレで、ほんと、最低でした。アーサーには見えてるし、フワロ氏も余裕で気付いていて、そしてコバーン少年の容赦なさ。あ、ほんとだ、フワロ氏、首くくってるよ。いやもう、最高のドタバタでした。というか、面白がってるラウールも酷すぎ。で、結局誰が得したのか? ああ、ラウールだろうな……。ほんと、頭からラストまで、ノンストップで面白かった。最高でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第4号(2014年4月号)

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