『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、昨日の続きです。
『三種のジンギ!』は、なんと洞窟探検者ですよ。扉の楓美さん、とても素敵です。さてさて、今回の依頼はミステリ研から持ち込まれて、芦澤碧さん。蜂の巣とともに見付かった旧資料室の隠し部屋。なんと、あの資料室、隠し部屋以外にも秘密があるというのですか。隠し通路。と、この相談受けてる途中から楓美の様子がなんだかおかしい。ええ、もう知ってたっていうんですね。隠し部屋で興味を持って、資料探して既にあたりをつけていた。碧は碧で資料室の鍵もすでに調達していて、なんだろうこのとんとん拍子、テンポよく進む、その感覚、気持ちよいです。さて、間取りから楓美があたりをつけて、お兄ちゃん由来の知識でもって乙女が隠し扉を開く。うん、いいコンビネーション。体操着に着替えていよいよ潜るというんですが、おや、楓美だけブルマだ。さすがですね。物怖じしないいろは、あの謎の鏡、あれはミステリ研じゃなくオカルト研の分野ですよね。そして、謎の先輩に出会って……。結局この隠し通路は秘密にされることになったのですが、ちょっとした不思議体験? そして七不思議。見事な小冒険、皆がそれぞれの持ち味で問題を解決しながら進むというの、そのチームワークもまたナイスでありました。
『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』。あらすじ、そして人物紹介見るに、おや、これは椿さんから晶に主人公のたすきが渡された、そう理解してよいのかな。とその晶さん、浅見さんからノートを渡されて、そうしたらなんとポエム帳。いかすなあ、浅見さん! 次から次へと、新しい扉を開き、未知の浅見さんを見せてくれる。素敵やわ、ほんと素敵ですよ。晶さん、浅見先輩の深みを知り、そして椿の真摯さを知る。なるほど、晶が意外と評されたのもそうでしたが、今回は人の意外さがテーマなのかも知れないですね。さて、椿が晶に主人公のたすきを引き継いだように、椿は安食先輩からバトン? 根性注入棒? を引き継いで、ああこの漫画はこうして繋いでいくということを本当に大切にしていると思います。昨日の自分から今日の自分、今日から明日の自分へと引き継いでいくもの。仲間が縦に繋がっているという駅伝に、そしてこうして部活において役割りや責任が引き継がれていく。晶のいう努力を結果に繋げるってのもそうなのかな? 人ひとりではない、仲間や先輩後輩、友達、家族、そうした繋がりの意味価値、それが光ってるなってつくづく思わされる、特にこのところは色濃い、そう感じているのでした。で、浅見先輩のポエム帳、2巻とかあるんだ。この人の場合、この年頃限定の恥ずかしい行動とか、そういうのじゃなさそうなのが凄いですよね。堂々としてる、その姿に憧れ感じます。
『こっち向いてマカロン』。男性が苦手という女の子、美園彩が洋菓子店でバイトしようと申し込み。そこで出会った美少年、君塚初峰にドキドキさせられる、というんですね。この店のスタッフは、なんかいい加減そうな店長に、ウェイトレスの立花薫。パティシエ見習いの大島万里。以上かな? で、彩と薫で初峰を取り合う? いや、そんな過激な風ではなかった。でも、恋心のライバルになるんですね。しかし初峰、実は女の子。対して薫が男の子。いろいろ混乱しながらも、初峰に釣り合う女性になるべく、ライバル薫とともに乙女を磨く、そうしたコメディ。にぎやかさ、華やかさがあって、よい感じでしたよ。
『Free!』、クリスマスですよ。トモエの家でパーティ、皆で集まるのですが、そこで出会ったトモエの妹、髪切った? 姉妹よく間違えられるんですね。妹こずえ、眉毛の時に大活躍でしたよね。いい子、可愛いお嬢さんです。さて、トモエのお母さん、ものすごくたくさんの料理を作ってる。さすがのトモエですよね。がんがん食べるわけですね。さすがといえば、トモエは中学くらいまでサンタクロース信じていて、そこからキスカちゃん、ミサキ、アトリのエピソードに繋がっていく。うん、アトリは実にらしいです。パーティの楽しみプレゼント交換も、いい感じ、面白かったですよ。ミサキはプレゼントの費用を捻出するのにいろいろ努力していて、しかしそれが伏線とは予想外でした。キスカのプレゼントはテディベアなんですけど、これ、アトリはがっかりしてますけど、きっと結構な値打ちものですよ。そしてミサキの元に帰ってきた自作サンタ衣装。ミサキはどうするんだろう。なんかむくわれない子だなあ。健気でいい子なのになあ。でも、おかしくて面白かったです。
- 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)
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