2013年1月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号、発売されました。表紙は、『幸腹グラフィティ』でありますよ。リョウちゃんと差し向かいで鍋を囲んでいるかのような表紙。ってことは、こっちにきりんがいるわけだな。さて、鍋ですよ、鍋。見事な海鮮鍋。鱈に鮭に、そしてカニですよ。ああ、リョウちゃん、その手にしているカニ。その見事な身のボリューム! おお、そのカニの身に1st miracle anniversary! って書いてある。真創刊から1年が経ったというわけですね。そうですよ、いっしゅうねん! ですよ。おめでとうございます。さてさて、表紙のカット、他には『夜森の国のソラニ』、『Good night! Angel』、『スイート マジック シンドローム』、とここまではお祝い食べ物カットなのかな? ソラニのなんかおどろおどろしい料理、そしてユリっぺの食べてるのは肉? プリンは飲み物飲んでますね。そして『桜Trick』、『TEI OH-!』のカットもございますよ。

Good night! Angel』、ユリの友人関係でありますよ。ずっと友達が欲しかった。その夢、いまや叶ったユリですが、まだまだ慣れない。どうしたらいいのか、いろいろ悩んで考えてしまう。なのですが、少しずつ自然なありかた、つきあい方、獲得していってますよね。当たり前を当たり前に思わない、そんなユリがなんか健気でとても可愛いのです。普通のことも、すごく特別なこと、実に喜びに溢れていて、なのに突然仕事が入る。殺し屋の仕事ですよね。物騒だなあ。で、その度に適当な、いや適当すぎる理由でもって消えて抜けて、ぱっぱと仕事すませて帰ってくる。その二重生活に疲弊しながらも、なんとか大切にしたいと苦闘する。その様、健気で、おかしくて、ほんと面白かったです。ああ、それと、滝田希、彼女は素晴しいわ!

『幸腹グラフィティ』、今回の食べ物はラーメンなのかあ。扉絵のラーメンからして、とてつもなくおいしそうだなあ。チャーシュー、もやし、刻みネギに卵が落とされている、しょうゆラーメン。うん、これは非常に危険。というか、今度単行本が出るわけですが、こうしたカラーページ、これが白黒になっちゃうのは惜しいなあ。ほんと、すごく魅力的な絵でありますよ。さて本編、リョウは来月にせまる受験に向けて燃えておりますね。スケッチブック手に、絵の練習に余念がない、と思いきや、寝てるじゃん! 今回は、リョウの両親についてちょっと語られるんですね。仕事で海外にいる、それくらいしか語られてなかった両親ですが、な、なんかすごい人なのか? 海外で日本の袋ラーメンを見付けて、珍しいからと送ってきてくれた。面白い両親だなあ。日本じゃなにも珍しくないのにね。けど、リョウ喜んじゃって、その様が本当、とてもいい。寂しい、やっぱり恋しいんですね、あたりまえですよね。しかし、謎の両親、なんかすごい仕事してるみたい。なんかの権力者? 詳細はいえない重要人物? 謎のままなんですが、なんなんだろう。しかし、寝ぼけたリョウがきりんをお母さんと勘違いして、すがって泣いちゃう。ええ、これまでずっと気丈にふるまってきた、そのたががはずれちゃったんだろうなあ。いつもはきりんが甘えてる、けど今回は逆になって、なんかこうやって互いに支えあえるような関係ね、いいですよね。ええ、リョウの本音、それがとてもよかった。しんみりと、けれどあたたかですね。

『寄り道ファミリ』、家族ごっこする女の子たち。いつもは史夏の暮らす宿直室に集まって家族の役割り演じている、そうした描写が主でありますけれど、今回はちょっとはなれて、お父さん、お母さんのふたりですね、雨の日の下校、喫茶店に寄り道、ふたりっきりの時もお父さんと呼ばれることに抗議しながらも、あやちゃん、そう呼ばれるのも違和感あるといったりね、いつもと違う雰囲気、仲のよい友達そのものといった近い距離感、それがいいなって思っちゃったですよ。しかしふたり、車の水はね、すっかり濡れてしまって、宿直室に逆戻り。お風呂いただいて、妹役さな子と一緒にはいったり? こういう家族の役割、そうしたところもちゃんと描かれて、ええ、場所変わって、いろんな役割りの私になる。面白かった。その変化を楽しんでる様、それがいいと思ったのですよ。

『おゆうぎ小町』、ゲストです。学校は廊下で出会ったお嬢さんに奇麗なガラス玉を貰って喜ぶ女の子。って、これ、ただのビー玉なんですけどね。それがそんなに嬉しい主人公は、紫苑財閥のご令嬢、麻衣子さんであります。お母さんが心配性で、あちこち出歩いたり、いろいろ遊んだりするのが難しい。そんな麻衣子がビー玉のお姉さんと再会して、遊部なる活動をやってる、そんな彼女らに興味を持つのです。昔ながらの遊びから現代のそれまで、様々な遊びを体験する学校非公認部活動。子供時分から外で遊ぶ機会の少なかった麻衣子は、ここでいろんな遊びを知っていきたい、将来の夢、幼稚園教諭のための経験としても、っていうんですね。最初の活動はかくれんぼ。普通に隠れたふたりに、子供のころお父さんにやられた手、後ろをこっそりつけていくというのを試すもうひとり、けどそれもめでたく見付かって、麻衣子、遊部に受け入れられる。ええ、なんだか楽しくなりそうな雰囲気ですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第3号(2013年3月号)

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