2022年11月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、一昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』

すずめ亭の今後について、伯父と話すことに決めたもみじ。凪と一緒に伯父、ケイとあって、すずめ亭の場所で自分の店をやりたいと、明確に言葉にして目標とするものを伝えたのですね。

この時のケイの反応、最初は驚きつつもむしろその大変さを思い、思い止まらせようとする節もあった。けれどもみじがただ思いつきで話しているのではないと知り、そしてさらにもみじがこはる屋で経験してきたこと、そしてすずめ亭に向けるもみじの思いを伝えられ、共感するかのように心動かされているのが見てとれる、そんな描写に胸が熱くなるものを感じました。

このもみじの思い、すずめ亭をあのままにしておきたくないというのは、ケイ自身も抱いてきたものに同じであったのでしょうね。自分はすずめ亭の経営に関わる選択をしなかったけれど、ずっと心の奥に残してきた思いを、他ならぬ姪がこんなにも真っ直ぐに受け止めてくれていると知ったケイはなにを思うのでしょうか。

その答こそは次回を待たねばなりませんが、その心情察してあまりある。このふたりの間に交わされた思いこそに、すずめ亭復興の可能性を思ってしまうのでした。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

高瀬を自宅に招くことになった江田。自分がPOPとバレないよう、手をかけたドールたちは隠し、さらにはPOPとしての投稿も予約してと、準備は万端。

そして迎えた高瀬。最初は緊張していた江田なのに、高瀬の持ってきたドール、そして洋服を前にするとテンションあがってきて、最初の緊張はいったいどこに!? さらにはふたりしてドールに衣装にウィッグにと、ドール関連のいろいろを部屋中に広げてしまったものだから、身動きとれず、さらには高瀬と密着することに!?

ここでの展開、慌てて離れようとした高瀬がですよ、危なくドールの服を踏んでしまいそうになって転ぶの、大切なものを守るためには自分の身をこそ危険に晒すというオタクの覚悟が出ていて好感でしたよ。そこでの密着は、まあ事故ってやつで。

POPの予約投稿をきっかけに、高瀬がドールにのめりこむようになったいきさつを聞くことができました。って、まさに江田の投稿、POPのドール、それが発端だったんだ! 趣味もなく、なにもなく、いわば空っぽだった高瀬の世界に江田のドールが突然現れた。一目で心奪われ、それ以降ドールに対し全力、今のいろいろヤバげな高瀬ができあがるってわけですが、あー、あー、江田氏、責任重大じゃんよ。人ひとりの人生を一変させてしまってましたよ。もう、こりゃ、大変なことになる。

今は江田がPOPと知らない高瀬。しかしいずれは知ることとなるのでしょうか。それはそう、きっとそう。でも、これまで自分がPOPであることを隠してきた江田、それがどういう結果を生むのだろう。そのあたりちょっと気になって、隠せば隠すほど言い出せなくなりますよね? そのへん江田氏がスマートに処理できるとは思えないからこそ、心配の種であります。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

さざえ祭りなるイベントに誘われたロゼ。祭というからには、人がいっぱいくるのだろう。それでちょっとアワアワしてしまってるロゼですが、おいしいごはんと聞いて考えを改める。

このおいしいものに興味津々な様子と、さらにバス大好きなところ、めちゃくちゃおもしろ可愛いですよね。バスで車窓の風景にはしゃぐところもとてもいい。気取らず自然に好きなものに心を向ける様、それは実に素敵なのでした。

さて、お祭り、結構人出がありますよ。というのでロゼがちょっと不安がってるのですが、それで魔導書持ち出すのはいくらなんでも不安が勝ちすぎてない!? そんなに物騒な場所じゃないよ!? と思ってたら、まさかそれが大活躍するだなんて!

突然のひったくりに、一も二もなく飛び出していく紗菜。刃物を持ち出したひったくり犯に、すわ紗菜の身が危ないと、魔法の力で成敗してみせたロゼの活躍。ああ、しまった、人前で魔法を使ってしまった。怖れられ孤立するのではないか。このロゼの心配も杞憂に終わって一安心。むしろたくさんのお礼の品が手に入りました!

この、誰かのために動けたこと。それが皆から受け入れられたこと。本当によかったと思います。この土地でのロゼの暮らしも、きっとよりよいものになりそうと思える、そんなエピソードでした。

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