2022年11月5日土曜日

『まんがタウン』2022年12月号

 『まんがタウン』2022年12月号、発売されました。表紙は『押しかけギャルの中村さん』。秋から冬に移ろうとする、そんな季節の雰囲気。ふたつに割った焼き芋のひとつを、こちらに差し出してくれている中村さんです。赤いチェックのトップス、この色合いが色温度低めの背景によくマッチして、この季節らしさ感じさせてくれますね。暖色、柔らかな日射し、人懐こい笑み、寒い日にもどこか暖かみ感じさせてくれるようです。

『猫またはごはんを。』

テレビで話題になっているネコマタ。それを見て、サチ、即座にフクを疑うのですが、いや、まあ、そらそうよな。ネコマタなんてそんなにあっちこっちにごろごろいるとは思わないもんな。目撃地点もこの近所となれば、そりゃもうフクが疑われるものしかたがない。

必死でアリバイを主張するフクですが、なんとまあ、映画館に忍びこんでレイトショー観てたの! 代金は支払ったといいますが、それはとてもえらいんですが、うろうろ出歩いてるの、目撃のリスクと考えたらいやもういろいろあかんよね。サチが外出禁止をいいわたすのもしゃあないかなあ、なんて思います。

正直、この後の展開、禁止されようとかまわず外出したりするんじゃないかな!? そう思ってたら、おお、フク、お利口さんやんか。外出できないことに不満を覚えつつも、おいしいお昼を用意して、それでストレスの解消につとめる! いや、解消できとらんな。うん、まあ、そらそうかもな。

でも、まさかこうして不貞腐れてるフクの前に、謎のネコマタ、まさか向こうからやってきてくれるとは!? このネコマタは行く先がないの? それをサチがここで面倒見ることになるの? だとしたらこの部屋もますますにぎやかになりますね。

『兎なりのウサギさん』

ウサギ専門店クレセントでたくさんの仔ウサギに心奪われる青枝くん。ウサギをお迎えする家族を、まるで自身も店員のように見守って、そしてお見送り。店長もそんな青枝を普通に受け入れてくれてるのがいいな。馴染みのお客さんという以上の親しみがあったりするのかな?

そして紅詩が話してくれたみたらしをお迎えした時の話。たまたまクレセントに通りがかって入店した、というのですが、その時すでに青枝のウサギ好きを意識なさってた! なるほど、もう、完全に青枝の存在を軸にして動いてらっしゃるんですね。

仔ウサギのころのみたらしは、体も小さく、他の兄弟に負けてしまってたんですね。ずっと、ぎゅっと押さえつけられてたのを見て、すっかりおとなしい子なんだと勘違い。そこからのみたらしの行動、そのどれもにやんちゃな性質伺えるものばかりだったりしたのだけど、先入観ってやつですね! ずっとおとなしい繊細な子だと思い込んでしまってたのがもうおかしい。

今の紅詩の、片鱗はあったね! っていってる時の表情がまた最高に面白かったです。

はじめてのウサギとの生活。まるで予想もしないみたらしの行動に驚いて慌てて腹くくって、思い切って! その気持ちの次々と切り替わっていくくだりは面白かった。こうして出会って、だんだんに知っていくところ。ウサギについて、そしてみたらしという個性ある子についてわかっていくプロセスがね、面白いだけでなく気持ちの深まっていく、そんな嬉しいような感情に溢れていて素晴しかったです。

『あの世で猫になる』

夜の散歩にでている朝倉さんとタマ。ふたりいい雰囲気だなあ、とか思ってたんですが、突如体調を崩す朝倉さん!? というか、猫センサーなんだ! アレルギーだから猫が近づくと反応する。それで察知できるのはいいけど、大変だな。猫好きなもんだから、アレルギーを押して猫を探すんだ。涙ぐましい情熱です。

見つけた猫ちゃん。迷い猫っぽいんですが、その子がタマの首輪を持って逃げちゃった! 首輪を持っていかれたらタマも一緒に連れていかれちゃう! そこからのタマと猫ちゃんのコミュニケーション。一方通行というか、まるでわかりあえないその様子がおかしくて、むしろ邪険にされてるじゃん! 脅してみたら怖がっちゃって逃げるんだけど、首輪も一緒に移動するから、あっちにこっちに屋根の上にと、タマも一緒に連れてかれちゃうそのビジュアルが強くて! もう見るだにおかしかったです。

ひととおり逃げた猫ちゃん、食べ物調達した朝倉さんのもとに戻ってくれて、朝倉さんのタマへの愛も確認できて、よかったなあタマ! 不思議な縁ではあるけれど、こうしてふたりの仲がむつまじいのは素晴しい。今後も一層の仲良しぶりを見せつけていただきたいものです。

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