2022年11月18日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、発売されています。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっち、いやさ後藤ひとりがどーんと大きく、ポップな感じで表紙を飾っています。可愛いよね。落ち着いた感じのピンク色。全体に彩度落とした感じでまとめて、色合い的には派手なはずなのに、前に出てくる感じのしない仕上がりが、この後藤ひとりという子をよくよく表しているように感じます。そして今回は特別付録、後藤ひとりのピックがついてくる! って、マジかよ! 予想外の付録、ちょっと驚いています。

今月は新規ゲストが3本です。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

再就職先を探すも結果がついてこない宵つくし。不安とともに帰宅したら、玄関先に傷ついた殺し屋!? いきなりナイフを突きつけられて僕は殺し屋だって、そんなに簡単に職業を教えちゃっていいんですか!?

見た目に若く、中性的なその容貌。男なのか女なのか、疑問に思ったつくしを脅していうことには、詮索するな、特に性別はときたもんだ。いやいや、殺し屋の君よ、性別を詮索されたくないのはよくわかった。けど、君はそれ以前にその職業について秘匿するようにした方がいいよ! 途中つくしも疑問に思ってますけど、なぜ性別にばかりこだわる!? いやほんと、もっともらしいこといってますけど、名前にはじまり年齢、性別、自分のすべてを明かさないとかいうのなら、殺し屋というのも秘匿しよう! いや、ほんとですよ。

ともあれ、つくしに保護されることになった殺し屋の君。組織を抜け、逃走中の身らしいですよ。これまで、これほどまでに遇されたことはなかった、そうした生い立ちを知ればいろいろ気の毒にもなる。そんな彼? 彼女? のこれまで知らなかった暖かみある生活がはじまりを見せて、ユーリくん、ユーリさん? ええ、だんだんに丸くなっていく? つくしに打ち解けていったりするのでしょうか。

『花咲けイロハに蒼色乙女』

夜桜灯、この子、えらいこと屈折してますね! 幼なじみの朝比奈葵のことが好きだったけれど、男子が苦手。小さな頃は可愛かった葵も育てばどんどん男の子っぽくなっていく。かくなる上はと、呪術を使って葵を性転換! って、なんという強引な!

というか、そんなものすごい呪術が使えるのなら、いっそ商売にできるよこれ。手術なんかよりも、よっぽど本質的に性転換を可能とする、需要あるよ! 売り出そう!

いや、そういう漫画ではないので、売り出したり開業したりはないんですけどね。

葵に思いを寄せる灯。葵が女の子になったことで苦手意識も消え去って、となれば接近イベントの発生に期待しはじめるというんですね。車にひかれそうになったところを助けてもらって、接近からの全力深呼吸。そしてさらにはアクシデントキスまで目論んで、いやほんと、君、変質者の発想だよ! 幼なじみを女子にしちゃう時点でかなり問題ありな子ですが、数々の奇行、人づきあいも苦手そう? いろいろ難しく、ややこしく生きてるっぽいんすね。

そんな灯の乙女手帳。恋する彼への思いをつづって、というのですが、それを葵に見られて、これで思いも伝わるかと思いきや! 自分がその思われ人とは思わぬ葵ですよ。どんどん話はややこしく、なかなかにままならぬ灯の思惑。ほんと、素直にいえばいいんだよ! でもそれができないからこその、この状況なんでしょうね。

『燻製JKいぶりちゃん!』

キャンプに挑戦した滝沢ゆずと瓜田たき。七輪に炭火をおこして調理してみたものの、見事に黒焦げ。テントも火起こしも調理も全部難しいと荒れぎみなんですが、こともあろうに寒いからとテントに七輪持ち込んじゃうの!?

のっけからの死亡フラグですが、ここで煙の中から現れた燻製の妖精いぶりちゃん。この子がこなかったら、一酸化炭素にやられてふたり死んでたかもですよ。ほんと、不審人物ですが、いぶりちゃんに感謝しないといけません。

しかしここから唐突に燻製の時間になっていくのが笑えるというか、本当に強引すぎるんですよ。ダンボールで簡単な燻製器を作って、まずはチョコスナックを燻製。なんでも燻製にしたらおいしくなるという強引さ。でも実際風味が変わるから、目先も変わってよさそうですよね。

燻製するのは、定番のゆでたまご。これはおいしいよな。さらにはポテチにカキピー。その上加えて乾燥麺っていうんですが、これは燻製してからバリバリいくの? それともそこから茹でるの? 調べてみたら、ちゃんと茹でるみたいですね。

さて、タイトルに燻製JKとありますが、いぶりちゃん、妖精を自称するけどJKではないよね? そう思っていたら、後半に見せたコスプレ大会からの女子高生制服装備。さらには学校にて部活動開始!? ここでタイトルのJKが回収されるんだ!

テンション高めに強引に、ぐいぐい展開していくこの漫画。ちょっとメタ視点からのネタもありつつの、燻製情報を畳みかけてくるところ。実際、燻製試してみたいなと思わせてくれるものがありました。いや、なかなか自分でやるとなると大変で、そうそう手を出せないんですけどね。

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