『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。
『ななどなどなど』
今回はバレンタインエピソード。それでやけにテンション高い萌なんですが、この常識人に見せかけてるだけの人。その実態はるるへの好意が強すぎて、病んだ言動飛び出すわ、やたらとひねくれた発想するわで、もっと、こう、なんだ、素直に、ストレートに伝えちゃあ駄目なんかい?
実際今回、そうした萌の迂遠な発想がために、一緒に菓子づくりイベント逃がすし、それどころかるるに距離感じさせちゃってるしで、なんだこの逆効果! るるからしても萌は大事な友達で、けど萌が自分のことどう思ってるのかわからないからってね、おお、なんというすれちがいでしょう。コミニュケーション巧者で、なにをやるにもそつがない萌なのに、いざるるとなるとなんでこうも裏目に出ちまうのか。そのかけ違いの数々が見事でした。
しかし、そんな萌の受難ですけど、あの兄が、登場即好感度がストップ安記録する兄が、結果的にMVP的行動とっちゃうのがすごくて、いやでも萌じゃないけど、キモいなこの兄……。よくやったとか死んでもいいたくない。萌もキモいけど、萌がかわいそう。この兄と生活空間を共有せざるを得ない萌に同情を禁じえませんでした。
今年のバレンタイン情景は、いつもとはちょっと違った組みあわせで、それぞれにいつものメンバー以外にも交流関係があることうかがえたの、なんだかとてもよかったです。小町ちゃんも、もうななどだけじゃないんだ! ひとりで自在に泳げ……そうにはないけど、それでも成長の様子が感じられるところ、嬉しいポイントでした。
『ぬるめた』
ちあきとくるみ、けんかとかするんだ! いっつもちあきが無茶するけど、なんだかんだいってくるみも怒るけど、なんとなくおさまってる印象あるから意外、とか思ったら、さきなとしゆきも同じような感想だったんですね。
しかし今回の見どころといっていいものか、ちあきのまあ打たれ弱いこと! あんなにいつもは傍若無人に見せてるのに、くるみに反抗されたらもうマジ泣きしちゃうんだ。そんなちあきに正論をぶつけていくしゆき、立派でした。相談役向いてないとかちあきにいわれてますけど、ちあきもわかってること追認してるだけなんだから、しゆきの対応はこれでいいんだと思ったりしましたよ。
それからのなかなか素直になれないちあきとくるみの様子。やっぱりちあき、口が悪いのな。あかんよ、そんな言葉づかい。でもってなかなおりしたらベタベタ期間が発生するんだ!
さてここからなんですけど、しゆきの想像していたこと、いったいなんだったんでしょうね。自分は想像力に欠けているせいでまったくわからないのですが、ちょっと絵にして見せてもらえんものかな。ええ、まったくわからないもので。お願いします。
『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』
いいチームができた感ありますね。これまで旅を続けてきたふたりと一匹と一本。そこにアヤの母を知る学生ふたりに、黒魔導士を自称する妹とその兄。今後、全員が一緒に行動することになるのかはわからないけれど、こうして一緒に一晩を過ごして、パジャマパーティー? 駄菓子を一緒に分けあった仲になって、みんなでピンチを克服したところからさらに一段親しみを増した、そんな感じがしたのですね。
黒魔導士の兄、フジオ。彼のポジションもいいですね。あまり目立たない系の彼。前にはぐっと出てこないけど、妹のこと見守っているいい兄に見える。ジジを奪わずにいたのも、リルーとアキが妹サキにとっていい仲間になると思ったからじゃないかな。妹にとってなにが一番いいか、それを考えて行動しているように見えるところ、年若い子らがメインのこの漫画で安心させてくれるポイントと感じます。
そしてリルーの新しい魔法、お披露目です! モンスターに気づかれなくなる魔法。これで危機回避しやすくなる!? と思ったら、効果時間30秒!? ダクソの強い魔法の盾なみの短さだ……。これ、ゾンビが徘徊する通りを走って渡るとか、そういう限定条件でないと使えなくないですか!? いや、これが発想力の限界ってやつか。リルーが、あるいはアヤがどんな使い方を見つけるのか、楽しみです。
- 『まんがタイムきららMAX』第20巻第1号(2023年1月号)
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