『まんがタイム』2022年12月号、発売されています。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。芸術の秋でしょう、りん子さんが富士山の絵を描いています。って、富士山過激派の水馬さんじゃなくりん子さんが富士山を!? 『花丸町の花むすび』花子は音楽、鍵盤ハーモニカでありますね。『まほろば小町ハルヒノさん』ハルヒノさんは、土器? 陶芸? この人の場合、発掘品ないし文化財級私物の可能性もありますよね。でも見た感じ、私物ではないみたいですよ
『ローカル女子の遠吠え』
水馬に誘われ、伊豆と本州の衝突現場を見にいったという天道。鉄輪断層というのがあるんですね。凝灰岩の本州、礫層の伊豆半島、それがはっきり見てわかるんだ。
今回は静岡に見える地質の話。水馬、天道は鉄輪断層を、そしてりん子はハッチと一緒に丹那断層を見にいって、それぞれの見どころ、わかりやすく紹介されてるの、すごくよかったですよ。丹那断層のずれた断層。これ、怖いなあ。阪神淡路大震災の断層も保存されてますし、熊本地震の強烈な断層も記憶に新しいですが、ほんと、このインパクト! すごいなとしかいいようがないですよね。
今回、地層地質の話だけでなく、互いに思いあっているりん子とハッチの関係、そこに触れられたのがとてもよかったです。普段、それと感情を表情に表さないりん子があそこまで! そしてハッチの気づかいも。互いに相手のことをよく知って理解している。それだけに、さりげなく心配しているというその優しさが本当に素晴しかったです。
『大家さんは思春期!』
ええーっ! 納豆汁ってポピュラーじゃないのん!? 意外! 関西在住の私ですが、納豆汁は冬場のポピュラーな汁物でありますよ。あれ、食べたからといって匂い残ったりしないから大丈夫! みんなも気軽にがんがん作って食べるといいですよ。家族に納豆駄目な人がいたら難しいかも知れませんけど。
しかしチエの周辺、食べ物で討論、よくやってますよね。今回は味噌汁の具材で戦って、チエ置いてきぼりでチエに作ってもらうって話になってたの、あれれ、そういや了承してなかったね! このチエの料理となるとわりと暴走ぎみになる皆。ほんと、どれほどに心捕まれてるんでしょうね。
納豆は天ぷらにしてもおいしいですよ。ただ、油は一発で終わります。
『この契約は恋まで届きますか?』
なんと、野田さん、八千代さんと花火デートですか! 妹さんのはからいで、ふたりがいく夏祭りに誘ってもらえたんですね。
でもこの誘われるくだり、ほんと面白いの。最初、遠慮してみせた野田を、安心のために男性がいてほしい。妹、渚ちゃんの殺し文句にやられて参加したらですよ、なんと渚ったらお姉さんに話通してなかったんか! いやもう、びっくりの展開でした。
浴衣変じゃないかと気にする八千代さんが可愛いですよね。というか、ちょっと野田のこと意識してるっぽいな。よかったですね、野田さん。この契約はいつか恋まで届くかも知れませんよ!
最後の一緒に花火を見ている情景、これもよかった。花火を見る八千代さんの横顔を見たい。そう思って視線を向けたら、目と目があうというあのシーン! すごく鮮烈で、わーお、ほんとに恋まで届いてしまうんですか!?
なんていって、ちょっと盛り上がってたらですよ、八千代さんが見てたの、野田じゃなくてその後ろの大きな蛾だったの! ほんと、この落ちは笑わずにはいられませんでした。そっち!? 野田見てたんじゃなかったの!?
最高に面白かったです。で、あの時の八千代さん、可愛いよね。ええ、マスコットにしましょう。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
わあ、琴音さん、可愛い。でもこの人に関しては、眼鏡がない方がらしいなって思います。
さて本編、おいしいもの食べてもリアクションが薄いと、牧から駄目出し食らった森くん。次の食レポの仕事を心配してのことなんですが、和菓子のお店、あまり和菓子に詳しくないという森に下見にいこうと誘う琴音の情熱ですよ。
肩肘はらず、すごく自然に誘ったというのに、待ち合わせ時間は夜3時! なんでこんな時間に!? と思ったら、仕込みの様子から見学させてもらうっていうんですね。
大鍋で餡を練る職人の姿。おいしい餡を作るために手間暇を厭わないその姿勢に触れて、森も打たれるものがあったようですね。
というか、琴音はこのお店の大将と知りあいだったりしたのかな? お店に通ってるうちに親しくなったりしてたのかも知れませんね。
かくして森の食レポ本番。ああ、見事にその大役、果たしてみせましたね! こうした小さなコーナーをあの下見が支えている。よりよく伝えようとする姿勢は、大将の餡に向きあう姿勢に近しいものがあったのかも知れませんね。
- 『まんがタイム』第42巻第12号(2022年12月号)
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