2022年11月6日日曜日

『まんがタウン』2022年12月号

 『まんがタウン』2022年12月号、昨日の続きです。

『押しかけギャルの中村さん』

海にいくのを楽しみにしてると思っていたのに、海にいきたくないという中村。なぜ!? 疑問に思って聞いてみれば、太ったのだという。しかも秋山のせいだという。

あー、秋山の作るご飯がおいしいからと、ついつい食べすぎちゃうんだ。でもそれは秋山のせいなのか!? うん、責任転嫁ってやつです。

今日はダイエット導入回と見せて、秋山、中村にじかにタッチするの巻、でした。二の腕がぷよってると、秋山にそれを触らせる。それで秋山の感想が語弊に満ちてるのがおかしくて、中村ったら涙目からの落ち込み。そこまで!? そこまでなのか!?

ここから続いてヘソピアスの話題。秋山にヘソを見せることになるんですが、意識してる中村と、まるでなんとも思ってない秋山の差! でもって、ヘソピアスに抵抗見せる秋山と中村のあのやりとりににじむ、中村の秋山に対する気持ち。秋山に気に入られたい、秋山に嫌と思われる要素増やしたくない、そういうのがね、なんかいじらしかったです。

そして秋山、なんと、ダイエットメニューまで作ってくれる! しかも一緒のを食べてくれる。おお、できる男よのう。ヘソピアスの時だって、中村の意思を尊重してたでしょう? ほんと、いいやつだと思う。で、このダイエット、秋山ひとりがやせて、中村やせないパターンかもですね。中村さん、きっとまた怒ってふくれちゃいますね。

『恐竜とカッパのいる図書室』

卸町の心の傷。子供の頃、ともだちとの折り合いが悪く、仲間はずれにされたり、距離置かれたりして、それがためにひとり本の世界に耽溺するようになってしまった。誰かと関係築くより、拒否されることを怖れてるのでしょうか、むしろ自分から距離を置くようになったんですね。

本当は人にも興味があるのでしょう。でも折り合いがあわない。自分ひとりだけで、人間関係ってどうにかなるもんじゃないからなあ。かくしてこの子は、本の中に自分自身の姿を、共感できる誰かの影を求めるようになったというのでしょうか。読書とは、時空を超えた書き手との対話というような話はよく聞きます。また同時に、あらゆるコミュニケーションに自分を知る機会があるのだとしたら、まさしく卸町にとっての読書とは、自分を知るための旅であるのでしょう。

そしてその興味は、薬師堂の話したカッパの物語に向かっていく。それはいつか卸町自身を知り、そして今を変えていく、そんな力になったりするのでしょうか。その時、彼女のとなりに薬師堂がいてくれたらいいな、そんなことを思います。

『ルナナナ』

第7寮のメンバーはとことんアウトロー揃いだな。

寮に風呂がない、シャワーしかないとクレームが出ています。先住者ももちろん文句はいってきた。でも変わらないのだからしょうがない。ということで、温泉を掘ることになりました。というか、温泉はすでに掘ってたんだけど、月には活火山も地下水もないから温泉は出ないと深大からの指摘もあって、温泉掘削は断念。

ここでめでたく現実路線に戻るのかと思いきや、開発局の運搬する水を横から奪取するとか、より危ない方向に向かってるし! さらには温泉は妥協するとして、寮のそばに露天の湯船を作ろう! 小さめのプールサイズですよね。ここにシャワー室から温水を引いて風呂にしよう。

もうろくなこと考えないわけですが、こうとなったら先住民に新住人も一緒になって取り組むの。どいつもこいつも、アウトロー気質がすぎますよ。

風呂ができました。皆が満足して、気持ちも洗われてすっきり。と思いきや、ここ、寒いのか。なんか冬場のコタツみたいなことになっとる。なんかの理由で立ったやつが、みんなからいろいろ頼まれるみたいなことになっとる。

でもってものすごい水道代! これ、最初から予想できたことですけど、それを寮長が見逃がしてたのは、そりゃもう当然怠慢ってやつですよね。沸かせればまだ少しはマシだったりしたのかな。ともかく折角の労力が無駄になっちゃったの、ほんと、そりゃそうだよ! って話ですけど、悪いことしたらくたびれもうけで終わるという定番展開に加えて、さらに残ったシャワーまで駄目にしちゃうという畳み掛け、見事でした。

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