『まんがタイムきららキャラット』2022年12月号、昨日の続きです。
『ひよ&びびっと!』
ひよの奇行が目立つなあ! 夜のルーティーンと称して、あやもりんが配信してないかチェックするのですが、動画サイトを見るのではなく、お隣の様子をうかがうんだ! ガラスに押しつけられた顔がもうおかしくて、この子、本来内気な子だと思うんですけど、あやもりんとなるとフルスロットルですよね。
あやもりん切り抜き動画への反応も、けしからんというより先に、自身思いっきり見入ってしまってる! ほんと、あやもりんが好きなのがよくわかる。と同時に、あやもりんを守るのは自分だと力の加減間違えてしまうのがね、ほんとフルスロットルすぎて笑ってしまいましたよ。
あやもりんを守るったってどうやって? と思ったら、甲冑装備で登校! って、よくそんな鎧持ってたね!? あやもりんもびっくりして、さっそく記念撮影。からの、騎士、先生に連行される! この流れ、このテンポ、最高でしたよ。
胸に注視されてしまってたあやもりん。本人はあんまり気にしないんですね。むしろ売りにしていこうとかいっちゃって、そこで思いっきり葛藤するひよ! ほんと、この子のこのアンビバレンス。おかしくて可愛くて、なんだろう、なんかわかる気もするからか、妙にひかれてしまうのかも知れません。
『死神ドットコム』
まさかこんな急転直下、一気に話が動こうとは予想もしていませんでした。
前回、ギャンブル船にてメルメルがお金盗られた相手。わけもわからぬメルメルが、聞かれて答えたその馬に張って、ここまで大勝ちしちゃったんだ! うなるほどの現金。ありがとうと、たんまり返金してくれた。おかげで借金も完済。ああ、借金がなくなればメルメルとタマの契約が成立してしまうじゃないですか……。
その競馬の相手、タマの知りあいだった、どころかタマが借金を背負うことになった原因。連帯保証人の相手だったというんですよ。逃げた相手!? と思ったら、その先輩は事故で死んでしまったんだって。ということは、死亡をでっちあげて逃げてたの? いや違うんだ。本当に死んでるんだ。死んで、転生もできず、迷ってるんだ。でもって、それがこの漫画の世界では天使だっていうんですね。
タマの命をとらねばならなくなったメル。タマはすっかり観念してしまってるんでしょうか。まるで慌てる様子も怯える様子もなく、反対にメルの方が気持ちを整理できていない。タマとの生活を通じて、なんだかんだ情が移ってしまったんでしょうね。むしろ状況を受け入れているタマよりも、メルの方が参ってしまっているように見えて、ああ、ここでメルメル、どのような選択をするのだろう。そのままタマの魂を奪ってしまうんだろうか。
この終盤の描写。ふたりの気持ちのうかがえると感じさせるところ。タマはメル相手だからこそ、この状況にあって慌ても騒ぎもしないように見える。メルも、タマ相手だからこそ、果たさねばならぬことを前に迷いを隠せないように見える。そうした様子に、ふたりの互いに向ける思いのようなものが感じられるように思ったのです。
『ふたばコミュニケーション』
コミュニケーションに自信のない鈴花。といっても、そんな娘よりもずっと年少のふたばの方が頼りになりそうとスーパーでの買い物頼むお母さん、あんまりですよ!
といいたいけど、スーパーでの鈴花の挙動。確かに母の判断は間違ってなかったのかも。なんて思えるほどにガタガタでした。
小さなふたばがこんなにしっかりしている理由。お母さんとの約束があったからなんですね。
入院しているふたばのお母さん。えっ!? なんか重い病気だったっけ!? と思ったら、ああ、骨折ですね。よかった重病とかじゃなくて。
そのお母さん、いいこにしてたらはやく帰れる? とふたばに問われて、帰れるって約束してしまったんですね。そのために、ふたば、いいこになるべく張り切っていたんですよ。おお、なんといじらしい話でしょう。けれど鈴花から現実的な話をされて、ふたば、希望がついえて、心の支えもぽっきりいっちゃって、ああ、ああ、泣いちゃった……。
こういうところ、やっぱり年相応なんだなあ。そしてここで鈴花、頑張ってみせた! ふたばのおかげで勇気出せたって、ふたばのお母さんもきっと一緒だって!
ふたばがずっとしっかり振る舞ってた理由はお母さんのためだった。そして今回鈴花が頑張ったのは、ふたばのためだった。この、誰かのためになにかしたいと思い、そしてそれを実行してみせるところ。鈴花とふたば、ふたりはどこか似てるのかも知れませんね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第18巻第12号(2022年12月号)
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