GR DIGITAL IVを買いましたよ。それも突然に。先日のこと、撮るものないから天井とったら、左の隅に黒い影が見えたんですね。あ、なんかいやな予感がする。で、翌日、空を撮ってみたら、ああ、確実だ。どうもCCDに埃かなにかがついた模様です。振っても揺すってもどうにもならない。ああ、ついにGR DIGITAL、初代機も退役かあ。購入したのは2006年5月のこと。6年間、毎日撮り続けて、充分に活躍してくれたと思います。
かくして、あわててGR DIGITAL IVを購入することとなったのでした。決して安い買い物じゃないから、ちょっとは悩みましたよ。けれど、悩もうが待とうが自然回復することは期待できない。修理という手もあるけれど、ここで初代機を修理するなら、新型に移行した方がいいんじゃないか。いろいろ考えて、またGR DIGITAL IVが出たときに、これはいいなあ、そう思っていたものですから、結局は買ってしまうんですね。
GR DIGITAL IVの、この機能いいなと思っていたのは、まず電子水準器ですね。水平の傾きを検知できるだけでなく、前後の傾き、アオリの具合を確認できるんです。これはよい。私はGR初代で写真を撮ってきて、水平には気をつけたつもりが、後で確認するとやっぱり傾いてる。がっかりすることが多くて、水準器欲しいなと思ってきたんです。その思いは母が買ったカメラ、RICOH CX4、これを使ってみて、なお強くなった。ええ、水準器、あるとなしでは大違いです。
試しに撮ってみたものですが、水準器があるおかげで水平がちゃんととれて、非常に安定した絵になっていると感じます。
またアオリを0にして撮ってみたものがこの2枚。
縦横、水平垂直の床や壁がある被写体だと、アオリを確認できるのは非常に有効と感じました。ええ、正直、この水準器だけでGR DIGITAL IVを買ってよかった、そう感じられます。
もうひとつ試してみたのは、画像設定にポジフィルム調やブリーチバイパスなどがある、そのうちのブリーチバイパスで撮ってみたのが、さきほどの地下鉄の写真。青みがかって硬質な感触が、地下鉄駅、コンクリートの寒々しさを感じさせるようにも思います。また別に、大阪の通りに置かれている女性像も撮影してみました。
横位置はスタンダード、縦位置はブリーチバイパスです。随分雰囲気は違って、こうした感じ、うまいこと活用できたら面白い絵が作れそうだななんて思います。
他に興味のあったのは、シーンモードにあるインターバル合成、星景写真を撮るのに便利なモードなんですが、けどこれはなかなか試しにくい。今度機会があったら試してみたいと思います。
モードが増え、いろいろと設定を変えて楽しめるようになって、それも楽しみなわけですが、けれど基本的な機能、狙って撮る、高画質、レンズの描写力。それらが抜群なのが嬉しいです。この基本の充実があって、そこに上乗せされる様々な要素も生きるのでしょう。基本が充実している、それがGRのGRたるところであると思っているので、GR DIGITAL IVのこれからの活躍に非常に期待しています。
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