『まんがタイムきららキャラット』2012年11月号、昨日の続きです。
『さくらティーブレイク』は、いよいよお茶のお稽古でありますね。落ち着きのない桜、痛いところを突かれる菊華、ふたりともに可愛らしく、けれどこのふたりまだまだいたらないというのが、うまくエピソードのテーマ、中心にきていたと感じます。歩き方、ふすまを開けて部屋に入る、正座のしかた、いろいろを教わるんだけど、なかなかうまいこといかない。先輩はあんなに綺麗にできるのに、っていうのね。いたらない桜と菊華、彼女らの姿は、一年前の七紀であり、理子の姿だったっていう。その締め括りには、先輩たちの過ごしてきた一年という時間を感じさせ、また一年生たちのこれより伸びていくだろうこと予感させて、ほんとによかった、そう思うのです。ひろがり、時間のひろがりが感じられたのでした。
『ウォーターガールズ』、いよいよ合宿、練習のはじまりですよ。で、その練習、ゲーム形式で行われる。クリア状況によってポイントが貰え、最下位だと夕食抜きだっていうんですね。邪魔してもオッケー。それで、いろいろ攻防が繰り広げられるわけですが、自分の課題クリアにもあっぷあっぷなはるなと泉。もう勝てないと悟って、また足を引っ張りあうなんてもう嫌だと、はるなが自分が最下位を引き受けるっていうんですね。しかし、これ、こんだけ練習した後に夕食なしだと、いろいろまずいよね。スポーツマンにとっては食事も練習のうちといいますし。ということで、なるほど先生が割を食う役なんだろうな、そう思ったら、まさにそのとおりでありました。頑張ってない人が食事抜き。うん、妥当なラストで安心でした。
『としょコミュ』、ゲストです。図書委員ものですね。紅木ヒナタが主人公。しっかりものの友達かなこと一緒に延滞のチェックなんてのをしてるんですが、ただひとりの延滞者がヒナタの姉、生徒会長のサラというんですね。サラは図書委員長の平麻美咲をからかうのが好きみたい。嫌がる顔が可愛いとかいっている。サラは美咲のことが好きみたいですね。図書館がらみで、図書館ばかりにとどまらない、そんなどたばた。にぎやかで楽しいものだと思います。
『かためで!』、素晴しい刀回でありました。公園で遊ぶっていうんですが、さやかが刀の練習してみたら、子供が寄ってきた。なんと、この世界では刀、制刀は子供たちの憧れであるわけですか。いや、まあ、かっこいいわなあ。ここが『かためで!』の世界なら、自分も刀、きっと凝ってると思うもの。公園で、さやかみづきまのがちびっ子たちとコミュニケーション。子供の面倒見たり、時には逆に癒されたりと、そんな様子が面白かったです。尊敬を受けてはりきっちゃうみづきとか、ナイスでした。
『ボドゲde遊ぶよ!!』、ケーキ切り分けるゲームとかあるのか。なかなかゲームに参加したがらない妹アミを引き込むために策を講じるリオがいい感じ。今回はケーキを買ってきたといって、その争奪戦をする。ケーキのゲームでケーキを取り合うっていうの、で、ケーキがかかると真剣そのものになるアミとか、なるほど面白いです。ところで、タイトルのdeって、フランス語の接続詞かと思ってたけど、ドイツのドメインだったのか。この漫画、連載になったりしたら、1回でゲームをさらっとやって終わるんじゃなく、2回とかに分けて、もっとゲームの内容、深く描くようになったらより面白くなりそうだ、なんて思っています。今回のゲーム、ピースをとって、食べるとか、そういうルールがよくわからないでしょう。きっと、わかるともっと面白いって思うんですね。そしてゲーム後のケーキ取り分け、ちゃんと皆がしあわせになるラスト。これがいいですね。なによりですよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第11号(2012年11月号)
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