『まんがタイムきらら』2014年8月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、三人で山? ハイキングみたいですよ。縁が先頭に立って、こちらにいこうと指差している。ゆずこはスマートフォンで地図を確認してるみたいですね。眼鏡のゆずこ、実にいい感じです。唯は一番最後についていってる。これだけでも三人それぞれの性格の違いが見てとれるようで面白い。ゆずこはいつも無茶する、そんな印象あるけど、結構こういう時には慎重ですよね。見上げればそこには夏空。さわやかさがあって実にいいです。
『スロウスタート』、ついに万年さんと花名がコンタクトですよ。大きな荷物を預ってました。万年さんに届けてみたら、思わずコミュニケーションとることができて、しかしこの万年さんという人、はたしてこれで大丈夫なのか、そう心配するほどに社会性を失ってしまってる。コンビニでさえ難しい。その理由が、花名同様受験の失敗だったんですね。ええ、本当に花名同様。花名はおたふく風邪、万年さんは大雪の日に捻挫して、雪の中で二時間を過ごす。受験もできず、浪人確定して、それを人にいえず、ひきこもることになってしまった。花名といい友達になれそうですね。年こそ違えど、同じ苦労を知ってる。ふたり、助けあって前に進めるといいなって思いますよ。
『三者三葉』は薗部スペシャル! 素晴しい、素晴しいよ、薗部さん! 葉子様に扱いが酷くないかと抗議して、その後出奔。けど、どうも家出というより温泉旅行? 湯治? しかしその旅先で、殺人の重要参考人にされるは仲居になるは、さらには事件の解決までも。なにやってんだ。ほんと、この人の滅茶苦茶さときたら。けど、店でのメイドスタイルに私服、仲居の着物と、もう本当に素敵。薗部さん、ファッションショーといった趣きでしたよ。
『Mixこ〜る』、新作です! 『Soft☆Karte』、駄目だったか! 好きだったのにな! さて、今回はアイドルものですよ。アイドルとしてデビューしました、そう挨拶するのは優木ひかりなる女の子。裾にフリルあしらわれた黒いワンピースもエレガントに、ふわりと広がったスカートも可愛らしい。そう思ったら、こちらがマネージャー。可愛くはあるけれど、むしろ落ち着いた雰囲気のお嬢さん、こちらがアイドルなんですね。ひかりのことが好きすぎて、芸能プロダクションを立ち上げるにいたった夕城青乃。ひとりぼっちだった自分を、歌で楽しませてくれた友達、ひかりの魅力を知らしめんと、彼女をアイドルに推すんですね。しかし、ほんと、メイドだった悠さんも巻き込んで、つうか、青乃のマネージャーなんだ。マネージャーにマネージャーがいるというのですね。青乃は資産家のご令嬢。会社だって作っちゃうし、事態の解決にも大きなお金を動かしてしまう。スチル撮影で緊張するひかりを助けようと、オーケストラを動員してみたり、さらにはデモCDを取り戻そうとヘリまで持ち出す。その現場にそれぞれ立ち合ったカメラマン氏のあの表情、あの様子。これは面白かった。ひかりは青乃が大切で、青乃はひかりが大好きで、そんなふたりの様子、実によかったです。頑張って欲しい。応援します。
『かなはメランコリー』、ゲストです。春原叶葉がヒロイン。完璧な双子の兄を持つ彼女は、みごと兄叶芽の影にかくれてしまって、目立たない。兄かなめのすごさ、素顔を直視すると女子が鼻血吹いて倒れるからお面つけて通ってるのか。毎日、大量の女の子が押し寄せるから、巻き込まれて叶葉、轢かれちまうのか。叶葉、わりと中庸な子なんですね。背の低いのを気にしてたりするのか。靴底厚くしたり、ポニテの位置を高くしたり、そういうのはなんか可愛いなあ。友人好実が兄妹に夢を見てる一人っ子だったりするなど、兄妹の確執テーマにいいカウンターを作ったり、あと大量にいるかなめの追っ掛けに強烈なインパクト持って突進してくるはなびを投入、かなめファン代表として叶葉とからませるんだろうなあ。目立たない妹が派手な兄に宣戦布告して、はたしてこの戦いの行く末は! 兄妹対立をめぐる周囲にもいろいろ仕込んで、このあたりなかなかに手堅そうですよ。
- 『まんがタイムきらら』第12巻第8号(2014年8月号)
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