2014年7月18日金曜日

『まんがタイムファミリー』2014年9月号

『まんがタイムファミリー』2014年9月号、昨日の続きです。

『鉄仮面のイブキさん』、今回は調理実習ですよ。喜多くん、伊吹さんに玉ねぎのみじん切りのやり方を聞く、その目的はなんとかして泣き顔を見たいというものだったんですね。けどさあ、仮にこれで伊吹さんが泣いたとしても、表情かわらず、涙が流れるだけだと思うよ? 伊吹さんは料理が上手。食べるのも大好き。いろんな班からわけてもらう約束したりして、そして調理の様子も楽しそうで、いやもうほんと魅力的。伊吹さんは無表情。けれど、その向こうにある感情が感じられるように思うんですね。みんなで食べて、その楽しそうな様。ほんと、素敵なエピソードでした。

『かなみ育成中!』、よいなあ。街で出会った学校の友達は、なんか可愛い格好してる。もしかしたら自分はダサいのではないだろうか? そんな疑問を持つかなみなんだけど、いやもう、どうしようもなくダサい。小学生に負けてる。っていうんで、予算5千円で結ちゃんと一緒にショッピング。それで可愛い服を選んでもらうんですけど、あの誤解ね、百合の道とかいうのね、しびれましたね。ニーソ若妻。そしてズボンにin。うん、子供の世話は大変ですよね。というか、それはよそゆきにしようよ!

『宅飲み残念乙女ズ』、実にいいな、実によかった。グリっちの鬱憤。クライアントがわがまま放題のお姫様、っていうんだけど、アラフォーのおっさんなのか! って、その絵見るかぎり、アラフィフじゃないのん!? 提示したデザインラフに対し気まぐれにダメ出し。具体性皆無の要望に加えて、前のデザイナーさんはもっと優しかったのに……。最高でしたよ。てつ子のはげましでやる気を取り戻したグリっちが、持ち前の王子力で勝利するっていう、ほんと、もうグリっち最高! 最高でした。

『パパとあそぼう!』、めちゃくちゃ面白いな。なんとしても一緒に娘と買い物にいきたいパパ。そしてパパの融通のきかなさが見事で、ひき肉200gといわれて200gぴったりがないんだけど、って、そりゃないよ! 200g以上入ってたらいいからといってすぐ、大量にはいらないからと電話する。ママ、優秀だなあ。この漫画は、娘に忘れられかけてるパパというのがメインではあるけれど、それと同時に、パパが娘と同レベル、いろいろ世事に疎いという、そこにも面白みがある。ええ、まさにこのパパでこそ、ですよね。

『かしこみかしこみ』は、ムクと山椒の神社、というか奏衣さまの神社か、自由研究で調べに子供たちがくるっていうんですね。気付けば手伝いさせられてるのもいい感じ。しかしなにがいいといっても、子供たちの考えてること、それが毎年毎年同じだっていうんですね。神様の力を見たいとか。自由研究を口実にしてるわけですね。そして奏衣さまは、これまでのように適当にあしらって、そして昔の自由研究の複製も見せてくれたりしてね、大サービスですよ。昔の、子供たちの先生の研究にあった奏衣さまの写真がね、今とまったく違ってなくて、いやもう、さすが。そして近年の自由研究がムクと山椒の成長記録になってるっていうのね。なるほど、去年はひらがな、今年はカタカナなんだ。ええ、実にほのぼの。いいエピソードです。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第9号(2014年9月号)

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